JPH1169943A - 高濃度のアロマ付加液体コーヒー抽出物 - Google Patents

高濃度のアロマ付加液体コーヒー抽出物

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JPH1169943A
JPH1169943A JP10202950A JP20295098A JPH1169943A JP H1169943 A JPH1169943 A JP H1169943A JP 10202950 A JP10202950 A JP 10202950A JP 20295098 A JP20295098 A JP 20295098A JP H1169943 A JPH1169943 A JP H1169943A
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aroma
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Satwinder Singh Panesar
サトウィンダー・シン・パネサー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度のアロマ付加液体コーヒー抽出物を提
供すること。 【解決手段】 液体コーヒーの調製に用いるための高濃
度のアロマ付加コーヒー抽出物であって、55%を越え
る可溶性固体濃度を有する上記液体コーヒー抽出物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は一般にコーヒーの分
野に関し、より詳しくは、消費者社会のための種々な液
体コーヒー製品の調製に用いるための高濃度のアロマ付
加(aromatized)コーヒー抽出物の製造に関する。更に詳
しくは、本発明は、55%を越える可溶性固形分を含む
アロマ付加液体コーヒー抽出物であって、他のインスタ
ントコーヒー(例えば、噴霧乾燥粉末又は凍結乾燥顆
粒)及び液体コーヒーに比べて改良された貯蔵寿命安定
性と優れた焙炒磨砕(roast and ground)(R&G)品
質特徴を有する液体コーヒー製品の調製をもたらす上記
液体コーヒー抽出物に関する。したがって、本発明はさ
らに、高濃度のアロマ付加コーヒー抽出物から製造され
る、これらの液体コーヒー抽出物に関する。
【0002】高濃度のアロマ付加コーヒー抽出物から調
製される本発明の液体コーヒー製品は液体、フォーム(f
oam)若しくはゲルの形状で、又はアイスクリームと同様
なテクスチャー特徴(texture characteristic)を有する
半凍結状態(semi-frozen state)で供給されることがで
きる。これらの製品は、消費者に入手可能な同様な製品
に比べたときに、製品のR&Gフレーバーが優れている
という点で全てが顕著に良好な品質を有する。これらの
製品はさらに、同様な製品に比べて、大きい貯蔵寿命、
大きい溶解度(冷水中と熱水中の両方で)及び大きいカ
ップアロマ(cuparoma)を有し、製造及び使用がより容易
であり、その上、より安価に製造することができる。
【0003】
【従来の技術】コーヒーは一般に2つの形態:焙炒磨砕
形とインスタント可溶性形で消費者に販売される。伝統
的な焙炒磨砕コーヒーはパーコレーターによって抽出し
て、インスタント可溶性形に比べてより高品質のフレー
バー及びアロマを有するコーヒーを調製する。しかし、
消費者の不満の多くは焙炒磨砕コーヒーの調製が時間を
要することである。他方では、インスタント可溶性コー
ヒーは、消費者が単にコーヒー粉末に熱水を加えること
を必要とするにすぎないので、非常に便利に調製するこ
とができる。
【0004】可溶性コーヒーの加工は、パーコレーター
群における高温高圧の条件下での焙炒磨砕物の抽出を含
む。10〜15%の可溶性固形分を有する、得られた希
薄な抽出物を次にストリッピングして、フレーバー成分
を取り出してから、高濃度(40%を越える可溶性固形
分)になるまで蒸発させる。その後、フレーバー成分を
濃縮抽出物に加え戻して、濃縮抽出物を噴霧乾燥又は凍
結乾燥して、インスタント可溶性コーヒーを得る。残念
ながら、多量のこれらのフレーバー成分は乾燥プロセス
中に永久的に失われて、焙炒磨砕物に比べて劣った品質
のインスタント可溶性物が生ずる。インスタント可溶性
コーヒーの調製中のインスタント可溶性コーヒーのフレ
ーバー保持を改良しようと多くの試みがなされている
が、結局は乾燥プロセスがフレーバー損失をもたらす。
【0005】主として極東の国々に市場を見いだしてい
たが、最近合衆国及びヨーロッパの市場に導入されてい
る、他の形態のコーヒーは液体コーヒーである。この形
態のコーヒーはすぐに飲むことができ、少量で販売され
る。液体コーヒー製品は一般に、10〜15%の可溶性
固体を有する希薄なコーヒー抽出物に、例えばミルク、
糖及びフレーバー剤のような、所望の添加剤を混合する
ことによって製造される。生成物を次に、レトルト処理
(retort processing)を受けることができる、適当な容
器(例えば、缶)にパッケージする。この結果は、消費
者に分配されることができる液体コーヒー製品である。
この製品は一般に、消費されるまで室温において6か月
間まで貯蔵されることができる。
【0006】コーヒー抽出物はコーヒー産業界におい
て、コーヒー豆から抽出された可溶性固体の水溶液であ
ると考えられる。これは、本発明におけるように液体コ
ーヒーの製造に用いられる以外に、より慣用的には、凍
結乾燥インスタントコーヒーと噴霧乾燥コーヒーの両方
の製造における中間工程生成物と見なされる。コーヒー
抽出物は香料及びある種の販売営業(vending operatio
n)に直接用いられることもできる。米国特許第4,98
3,408号(Colton)、第4,798,730
号(Scoville等)、第3,536,496号
(Paoloni)及び第3,224,879号(Di
Nardo)は全て、コーヒー抽出物の製造方法と、こ
れらの抽出物のインスタント乾燥コーヒーへの使用とに
関する。Scoville等の特許以外の全ては、液体
コーヒー濃縮物としてのコーヒー抽出物の使用をも示
す。
【0007】液体コーヒーは、種々な形態で消費者に提
供されうるという点で、インスタント可溶性コーヒーよ
りも多少興味をそそる。最も広範囲に開発された形態は
簡単にいえば恐らく液体の形態であろう。液体コーヒー
抽出物又は液体コーヒー濃縮物は上述のようにパッケー
ジすることができる、又は種々な実施態様で分配するこ
とができる。例えば、エアゾール型容器から測定可能な
量の抽出物を分配することができる。エアゾール容器に
フォームヘッドノズルを取り付けることによって、液体
コーヒーを液体ゲル状態又はフォーム状態で分配するこ
とができる。米国特許第3,119,695号(Kah
an)と第4,752,465号(Mackles)と
は、フォーム又はゲルの形態での、例えばコーヒー濃縮
物のような圧縮液体の分配を述べている。
【0008】液体コーヒー製品のさらに他の形態は、凍
結コーヒー濃縮物の形態である。凍結コーヒー濃縮物は
自動販売機に用いて、アイスクリーム様テクスチャーを
有するソフト−フローズン型(soft-frozen type)飲み物
を製造することができる。或いは、凍結コーヒー濃縮物
は凍結乾燥可溶性コーヒーの製造に用いられる。例え
ば、米国特許第3,492,126号(Rubenst
ein等)、第3,682,650号(Easton
等)、第4,324,808号及び第4,565,70
6号(両方とも、Wertheim等)を参照のこと。
【0009】上記全ての形態の液体コーヒーのマーケッ
ティング(marketing)に関して存在する主要な問題は、
コーヒー抽出物が不安定な系であるという事実である。
現在入手可能な、店頭保存された液体コーヒー製品と冷
蔵庫保存された液体コーヒー製品の両方は短時間のうち
に増強された酸度を発生させ、製品の品質低下をもたら
す。あまりに低いpH値もミルク又はクリームに起こり
うる凝固(curding)を生じる。貯蔵時の液体コーヒーの
この品質低下は、一般に“ステーリング(staling)”と
呼ばれる。ステーリングは製品の味を酸っぱくし、この
酸っぱさの原因は大部分がpHの低下と滴定可能な酸度
の増加とに帰せられるが、ステーリング発生の明確な説
明又は機構は知られていない。
【0010】H.G.Maier等、Dtsch.Le
bensmittel−Rdsch.80(9):26
5〜268(1984)は、高温での貯蔵時に低分子量
酸の含量が増加し、この増加が焙炒時に生成されるエス
テル及びラクトンの加水分解に帰せられることを示して
いる。或いは、大気中の酸素と、カルボン酸の形成とを
含む酸化が原因であること、又はポリマー酸が形成され
ることが示唆されている。
【0011】酸っぱさ発生の問題を阻止するために適用
されている1つの解決策は炭酸水素ナトリウムを添加し
て、製品の初期pHを高めることである。しかし、炭酸
水素ナトリウム処理した液体コーヒー製品の製品pHは
貯蔵時になおも低下し、製品フレーバーにさらに可能な
影響を及ぼす。
【0012】ステーリング問題と短い貯蔵寿命問題との
他に、凍結コーヒー濃縮物の品質は濃縮物の貯蔵と輸送
とによっても高度に影響される。貯蔵温度は一般に−2
5℃に維持されなければならず、物理的分配は恒温ケー
スに入れて又は−12℃の冷凍トラックでおこなわれ
る。これは製品のマーケッティング費用を著しく高める
ことになる。
【0013】したがって、周囲条件での液体コーヒー製
品の商品化は今まで、不良なフレーバー品質と安定性と
のために妨害されていた。製品の劣化は一般に、プルー
ニー(pruney)/酸っぱさ、渋み特性の経時的な増加によ
って実証される。
【0014】上述したように、数種類の濃縮液体コーヒ
ーが当該技術分野において開示されている。しかし、こ
れらの製品は15〜53%の濃度に制約されており、こ
れらの製品は不安定な貯蔵寿命特性を示す。53%を越
える濃度を有する製品は、主としてそれらの感知される
高い粘度のために、今までに研究されていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、液体コーヒ
ー製品の製造に用いられる、55%を越える可溶性固体
を含む高濃度のアロマ付加液体コーヒー抽出物に関す
る。55%を越える濃度の液体コーヒー抽出物は当該技
術分野において知られた慣用的プロセスによって得るこ
とができるが、このような抽出物はインスタント可溶性
コーヒーの製造にのみ用いられている。55%を越える
可溶性固体濃度を有する液体コーヒー抽出物は、このよ
うな高濃度が不良な製品及びあまりにも高粘度な製品を
生じると考えられたので、液体コーヒー製品に用いられ
ていない。
【0016】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、55%
を越える可溶性固体濃度を有する液体コーヒー抽出物が
消費者に受容される液体コーヒー製品を生じるのみでな
く、55%未満の可溶性固体濃度を有する抽出物によっ
て製造された、同様な液体コーヒー製品よりも大きい貯
蔵寿命と良好な焙炒磨砕特性とを有する液体コーヒー製
品を生成することが発見された。本発明の液体コーヒー
製品の製造に用いられる高濃度のコーヒー抽出物のため
に、経時的な製品中の酸度の発生は顕著に低下し、製品
の大きい貯蔵寿命が得られる。
【0017】本発明による液体コーヒー製品は液体、ゲ
ル又はフォームの形態及び、アイスクリーム様テクスチ
ャー特徴を有する半凍結状態のコーヒー製品を包含す
る。
【0018】本発明に用いられる高濃度のアロマ付加コ
ーヒー抽出物は、当該技術分野に公知の任意の慣用的抽
出方法又は技術によって得ることができる。例えば、可
溶性コーヒー製品を製造するための慣用的方法は、Si
vetzとDesrosier,“Cofee Tec
hnology”,AVI Publishing(1
979)に述べられており、この方法では焙炒磨砕コー
ヒーを、直列に連結された6個の抽出カラムから成るパ
ーコレーションセット(percolation set)において向流
方法によって熱水で抽出する。抽出サイクルは最も使用
されたR&Gコーヒーを充填されたカラムから始まり、
最も新しいコーヒーを充填されたカラムで終わる。
【0019】典型的な抽出サイクル中に、約150℃〜
約170℃の水を加圧下で、既に抽出されたコーヒーを
含有する第1カラムに導入し、直列に連結されたカラム
の各々に通す。抽出物を新鮮なコーヒーを含有する最後
のカラムから取り出す、この場合、抽出温度は約100
℃である。取り出された抽出物を連続的に秤量して、所
望の量の抽出物が得られたときに、サイクルを停止す
る。
【0020】抽出サイクル後に、一般に約10〜約20
重量%の可溶性固体を含有するコーヒー抽出物を次に、
任意の適当な手段によって、例えば蒸発によって、約6
5%の可溶性固体濃度に達するまで濃縮する。慣用的な
アロマ処理技術(aroma processing technique)によって
得られた揮発物を抽出物に加えて、約55〜約60%の
可溶性固体の最終的濃度を得る。60%以上の最終可溶
性固体濃度が好ましい。この高濃度のアロマ付加液体抽
出物を次に、消費者に供給するために種々な方法でパッ
ケージすることができる。
【0021】このようなパッケージ又は製品の1種は、
液体として分配される抽出物を配慮したものである。例
えば、高濃度のアロマ付加液体コーヒー抽出物は慣用的
な容器に入れて販売することができる、又はこのような
コーヒー抽出物を、測定可能な量の液体コーヒー抽出物
が分配されることができるように、出口にポンプを備え
た金属/プラスチック製エアゾール型容器に入れること
ができる。このような場合には、消費者は分配された液
体に熱水を加えて、おいしいコーヒー製品を得ることが
できる。
【0022】或いは、上述したようなエアゾール容器に
フォームヘッド型ノズル(foamheadtype nozzle)を取り
付けて、液体コーヒー抽出物と、発泡を促進するため
の、例えば二酸化炭素ガスのような、噴射剤とを充填す
ることができる。さらに詳しくは、液体コーヒーに噴射
剤を過飽和させて、バッグに入れて、このバッグをエア
ゾール容器中に封入する。このエアゾール容器にバッグ
内の圧力より大きい圧力において追加の噴射剤を充填す
る。この追加の噴射剤はエアゾールからの液体の放出を
駆動する。CO2過飽和液体は大気に放出されるとき
に、液体/ゲル形態になり、ガスが液体から徐々に放出
されるにつれて、発泡し始める。
【0023】さらになお、アイスクリーム様テクスチャ
ーを有する凍結コーヒーを製造することができる。本発
明の高濃縮アロマ付加コーヒー抽出物を充分な圧力及び
温度条件下で窒素ガスによって発泡させる。発泡は慣用
的な噴霧乾燥装置を用いて達成される。発泡した抽出物
をプラスチック容器中にパッケージして、約−10℃〜
約−20℃の温度の冷凍冷蔵庫温度条件において貯蔵す
ると、この発泡抽出物はアイスクリーム様テクスチャー
を示す。凍結コーヒーは容易にスプーンでカップに入れ
ることができ、周囲温度で保存するときに、そのテクス
チャーを約1時間保持することができる。
【0024】
【実施例】下記実施例を提供して、本発明をさらに説明
する。
【0025】実施例 100%アラビカコーヒー豆のブレンドを55焙炒カラ
ー(roast color)にまで焙炒し、粗く磨砕して、パーコ
レーションプロセスに供給し、約15%濃度のコーヒー
抽出物を得た。このコーヒーを、直列に連結された6個
の抽出カラムから成るパーコレーションセットにおいて
向流方法によって熱水で抽出した。カラムは2区分:オ
ートクレーブ区分と新鮮区分とに分割されており、オー
トクレーブカラムの方が高温にさらされた。
【0026】各カラムに約660kgの新鮮なR&Gを
300g/m3の密度で充填した。180℃の熱水フィ
ード(hot feed water)を3オートクレーブカラムの最初
の列に供給し、水を最も使用されたコーヒー磨砕物から
最も新鮮なコーヒーまで導入した。オートクレーブ区分
に通した後に、抽出物を10%だけスチームストリッピ
ングして、次に新鮮カラムに通し、新鮮カラムでは温度
が100℃に接近した。中間段階のストリップ(strip)
は熱交換器によって凝縮させてから、廃棄した。コーヒ
ーの新鮮カラムには新鮮カラムに隣接するカラムからの
抽出物が充填された。カラムが満たされた後に、コーヒ
ー抽出物は取り出されるときに35℃未満に冷却され
た。サイクル毎に取り出された抽出物の総重量は198
0kgであり、3の取り出し係数(draw off factor)
(DOF)を生じた。各サイクルは約35分間で完了し
た。このスケール(scale)抽出物 (10〜15%可溶性
固体濃度における)は45〜50%の収率を生じた。
【0027】スケールタンクからの抽出物を次に10%
だけスチームストリッピングしてから、蒸発器に導入し
た。このストリップを熱交換器によって凝縮させてか
ら、フィードの留出物濃度に対する25:1の比率で蒸
留カラムに供給した。
【0028】ストリッピング済み抽出物を多段階真空A
PV蒸発器で蒸発させた。15%固形分の抽出物を約6
5%固形分まで濃縮した。蒸発器は、各フラッシュ室に
対して真空設定によって制御して、70℃、60℃及び
50℃に維持した抽出物を沸騰させながら、3段階、3
効果蒸発器として操作した。第1効果蒸発器はスチーム
によって加熱した。第2と第3効果蒸発器は先行効果蒸
発器からの蒸気によって加熱された。
【0029】留出物を蒸発後に濃縮抽出物に加え戻し
た。抽出物の最終濃度は60〜65%固形分であった。
【0030】高濃度のアロマ付加コーヒー抽出物を次に
他の3実施態様でパッケージした。1実施態様では、プ
ラスチックエアゾール型容器に60〜65%液体コーヒ
ー抽出物を充填し、測定可能量の液体コーヒー抽出物を
供給するために出口にポンプを取り付けた。
【0031】第2実施態様では、液体コーヒー抽出物に
2バールの圧力において二酸化炭素ガスを過飽和させ
て、エアゾール容器内に封入されるバッグに入れた。次
に、エアゾール容器にバッグ内の圧力より大きい圧力で
追加の噴射剤を充填した。この追加の噴射剤はエアゾー
ルからの液体の放出を駆動する。二酸化炭素過飽和液体
は大気に放出されると、ガスが液体/ゲル形態から徐々
に放出されて、発泡し始める。
【0032】第3実施態様では、60〜65%可溶性固
形分液体コーヒー抽出物を500g/lの密度及び−5
℃〜5℃の範囲の温度において窒素ガスによって発泡さ
せた。発泡した抽出物を次に、100mlプラスチック
容器中に充填して、約−10℃〜約−20℃の範囲の冷
凍冷蔵庫温度において貯蔵した。凍結コーヒーはアイス
クリーム様テクスチャーを示した。製品は、スプーンで
カップに入れたときに、周囲温度において約1時間その
テクスチャーを維持した。
【0033】実施例1において製造された液体コーヒー
製品に対して感覚評価をおこなって、本発明の高濃度ア
ロマ付加液体コーヒー抽出物を凍結乾燥コーヒー対照と
比較した。最初に、本発明の液体コーヒー製品は慣用的
凍結乾燥可溶性コーヒーに比べて、良好なR&G様フレ
ーバーを示し、苦みが少なく、滑らかであった。
【0034】次に、全ての製品を16週間貯蔵した。本
発明によって製造された液体コーヒー製品の味を慣用的
な凍結乾燥可溶性コーヒーの味に比較した結果は、以下
の表1に示す。
【0035】 表1.本発明の製品を慣用的凍結乾燥インスタントコーヒーと比較した感覚評価 コーヒー種類 凍結乾燥対照 液体製品 時間 初期 8週間後 温度条件 周囲 0℃ 凍結状態 (−18℃) 味 R&G様味なし R&G様 R&G様 R&G様 特性 ウッディ(woody) 苦み少ない 苦み少ない 苦み少ない 粒状 滑らか 滑らか 滑らか 加工処理 酸味 苦み
【0036】要約すると、本発明によって製造された液
体コーヒー製品は、凍結乾燥対照に比べて、非常に滑ら
かで、苦みの少ない、より高度なR&G様特性を示し
た。凍結コーヒー形は貯蔵寿命に関して味の変化を示さ
なかった。しかし、周囲温度条件での16週間後の液体
コーヒーは若干の酸味を発生させ、0℃温度では、低強
度の酸味ノート(sour note)を示した。
【0037】前述したように、コーヒー抽出物は不安定
系であり、酸味の増加は経時的な液体の酸度の上昇に関
係する。本発明の液体コーヒー製品の酸度の低い上昇度
のために、製品の酸味の経時的発生は著しく軽度であ
る。これは図1において明白に実証される。
【0038】図1に示したデータから知ることができる
ように、pH低下は抽出物の濃度及び温度の関数であ
る。特に、酸度上昇又はpH低下は濃度上昇及び温度低
下によって顕著でなくなることが発見されている。高温
における貯蔵時の低分子量酸の含量の増加は焙炒時に生
成されたエステル及びラクトンの加水分解に帰せられて
いる。明らかに、例えば55%より大きい可溶性固形分
のような高濃度では、水は大部分が結合した形(共融
形)で存在して、加水分解が阻害されることが認められ
る。したがって、慣用的に知られた液体コーヒー及び可
溶性コーヒー製品の貯蔵時に生じる品質低下又は“ステ
ーリング”は本発明の液体コーヒー製品では相当に少な
くなる。
【0039】図2に示すように、本発明の高濃度アロマ
付加液体コーヒー製品のアロマ保持が慣用的な凍結乾燥
コーヒーよりも高度であり、消費者に高品質のフレーバ
ーを提供することも判明している。図2は温度の関数と
してのアロマ保持の貯蔵寿命安定性を説明し、特に、本
発明の液体コーヒー製品では−18℃においてアロマ損
失がないことを示す。周囲条件において、若干のアロマ
損失にも拘わらず、本発明によって製造された液体コー
ヒー製品の総合アロマは凍結乾燥対照よりもかなり高
い。
【0040】図3は種々な温度条件における本発明の液
体コーヒー製品の微生物学的安定性に関する。この特徴
を評価するために、55%濃度の液体コーヒー製品に細
菌を接種した。得られたデータが示すように、細菌活性
が経時的に低下し、実際に、約5週間後には完全に停止
することが明らかに認められる。実際に、本発明の高濃
縮アロマ付加液体コーヒー製品は細菌活性から貯蔵寿命
安定性である。
【0041】上記で考察した結果から、本発明の高濃度
アロマ付加液体コーヒー抽出物から製造される液体形、
フォーム/ゲル形及び凍結形の液体コーヒー製品が、慣
用的な凍結乾燥製品及び液体製品よりも、良好なR&G
品質を有し、消費者が使用するためにより便利な製品で
あることが明らかである。さらに、本発明の液体コーヒ
ー製品の製造費用は慣用的な製品によって必要とされる
よりも、より軽度な乾燥がプロセスに関係する(インス
タント可溶性コーヒーの製造に必要とされる凍結乾燥又
は噴霧乾燥がない)ので、かなり低い。さらになお、本
発明の製品は慣用的な凍結乾燥製品及び液体製品に比べ
て、特に本発明の凍結コーヒー製品形に関して、大きい
カップアロマと良好な貯蔵寿命とを有する。
【0042】上記の好ましい実施態様及び実施例は本発
明の範囲と要旨を説明するために提供するものである。
本明細書に述べた実施態様及び実施例によって、他の実
施態様及び実施例も当業者に明らかになるであろう。こ
れらの他の実施態様及び実施例も本発明の意図する範囲
内に入るものである。それ故、本発明は添付の請求の範
囲によってのみ限定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高濃度アロマ付加液体コーヒー抽出物
によって製造された液体コーヒーの経時的なpH変化
を、他の液体コーヒーと比較して示すグラフ。このグラ
フは抽出物の安定性に対する貯蔵温度の影響も説明す
る。
【図2】本発明の液体コーヒー製品の総合アロマ保持特
徴を、凍結乾燥コーヒーと比較して示すグラフである。
【図3】種々な温度における細菌成長に対する、本発明
の液体コーヒーの高濃度の可溶性固形分の妨害効果を説
明するグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591001880 Three Lakes Drive,N orthfield,Illinois 60093,United States o f America

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体コーヒーの調製に用いるための高濃
    度のアロマ付加コーヒー抽出物であって、55%を越え
    る可溶性固体濃度を有する上記液体コーヒー抽出物。
  2. 【請求項2】 前記可溶性固体濃度が60%を越える、
    請求項1記載の高濃度のアロマ付加コーヒー抽出物。
  3. 【請求項3】 55%を越える可溶性固体の濃度を有す
    るアロマ付加コーヒー抽出物を含む液体コーヒー製品。
  4. 【請求項4】 前記アロマ付加コーヒー抽出物が60%
    を越える可溶性固体の濃度を有する、請求項3記載の液
    体コーヒー製品。
  5. 【請求項5】 製品が液体の形状である、請求項3記載
    の液体コーヒー製品。
  6. 【請求項6】 製品がゲル又はフォームの形状である、
    請求項3記載の液体コーヒー製品。
  7. 【請求項7】 製品が凍結状態である、請求項3記載の
    液体コーヒー製品。
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