JP2001172667A - 香気組成物の製造方法及びこれを用いるフレーバー、飲食品の調製方法。 - Google Patents
香気組成物の製造方法及びこれを用いるフレーバー、飲食品の調製方法。Info
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Abstract
感を付与し、又、何千倍に希釈して用いても香気が生き
ている茶類、嗜好性飲料等の香気成分の調製方法を提供
する。 【解決手段】 天然ガム質類0.01乃至3重量%をイ
オン交換水に溶解し、溶液粘度を5乃至100mPa・
sとし、これに嗜好品及び/又は乾物固形物原料の中心
粒度60メッシュパス50重量%以上に粉砕した物を3
乃至15重量%とエチルアルコールを0乃至5重量%加
え、攪拌混合して均一なスラリーとし、これを向流接触
装置(SCC)に導入してカラム内の温度60乃至10
0℃、ストリップ比1乃至10%、運転圧力0.2乃至
100kPa の条件で処理することを特徴とする香気
組成物の製造方法、並びに、得られた香気組成物を香料
及び飲料、冷菓、デザート、麺汁に添加することからな
るフレーバーの調製方法及び飲食品の調製方法。
Description
茶類、コーヒー豆及び鰹節・雑節パウダー等で分散時抽
出溶液に沈降物の発生を起こしやすい原料固形物を、粉
砕処理し、天然ガム質類を使用し溶液粘度を調整し、そ
して、これを向流接触装置(SCC)に導入処理して嗜
好品及び/又は乾物固形物原料よりの香気組成物の製
造、並びに得られた香気組成物を用いるフレーバー及び
飲料、冷菓、デザート、めんつゆ等飲食品の調製方法に
関する。
成物の製造は、常圧蒸留法、超臨界流体抽出法、
液化炭酸ガス抽出法、含水アルコール抽出法などに
より行われてきた。で製造されたものは蒸留缶内での
原料加熱時間が長く使用溶剤と原料の加熱により特有の
煮出し臭気が発生したり、加熱による焦げ臭の発生もあ
る。低沸点部の香気含量も少ない。、で製造された
ものはカフェイン、クロロフィル等を含みこれらを除去
する必要があり、製品化後褪色の問題もある。これらの
抽出物は、フレーバー強度はあるがグリーンノートが強
く、賦香時の渋みや苦味を強調する傾向が強い。コーヒ
ーの場合は原料由来の油脂分を多量に含み使用に当たり
これらを取り除く必要や可溶化する操作が必要でありロ
スが生じる。鰹節・雑節の場合は酸化され易い魚油成分
を含んでいる。で製造された物はフレーバー強度が弱
い。また以外で製造されるものは比較的低い温度で処
理されるため調製されたフレーバーに「温感、温かさ」
調理感が欠けるという欠点がある。
lumn))による香気物質の分離とマストランスファー装
置については、“1st Coference of Food Engineering,
1991, AIChE, Chicago, Illinois”に説明されてお
り、また、SCCを用いてトマト、リンゴ、ナシ等の野
菜、果物を処理して低フレーバーの高粘度成分を得るこ
とがWO90/02493号明細書に開示されている。
SCCのカラムの設計については、“I.Chem. E. Symp.
Series, A128, 167-179, 1992”に詳細に記載されてい
る。また、香気等の揮発成分の回収で、発酵した酵母培
養液より低温で揮発成分(エタノール)を回収するのに
も用いられている(Process Biochemistry, Vol.31, N
o. 7, pp.651-658,1995 参照) 。
は特公平7−22646号公報に開示されており、果汁
から芳香を除去する装置は、それらの除去操作を塔内で
おこない、風味を除去された果汁は精製及び濾過してか
ら、風味成分を劣化することなしに濃縮する方法であ
り、果汁を直接SCCに導入してオレンジの場合は流量
5000L/時、運転温度65℃、運転圧力60kP
a、回収フレーバー流量75L/時、全果汁比1:50
で行われていた。アップルとレッドベリーフルーツの香
気成分の回収で遊離及び結合亜硫酸の含有量のレベルを
5ppm以下のレベルに下げているという報告もある
(食品と容器,Vol.39,No.7,pp.406-408,1998)。フレ
ーバーテック社の香気成分の回収では(USP4,99
6,945号明細書参照) ビール、アップル、オレン
ジ、グレープ、アプリコット、ストロベリーで優れた回
収率を出している。
〜の方法における各問題点を解消した新規な、何千倍
に希釈して用いても香気が生きている香気組成物の製造
方法の提供と、この方法で得られた香気組成物をフレー
バーや飲食品に配合することによりこれらにまろやか
さ、天然的な香りが付与された新規なフレーバー、飲食
品の調製方法を提供するものである。
点を解決すべく鋭意研究を行っていたところ、茶類等嗜
好性飲料等の原料を粉砕処理し、天然ガム質類等で水溶
液の粘度を調整したものに分散させ、この分散液を使用
し上記のSCCをうまく利用することにより、単にフレ
ーバーを回収するのみでなく、上記問題点を解決する香
気成分を得ることができた。すなわち、天然ガム質類
0.01〜3重量%をイオン交換水に溶解し溶液粘度を
5〜100mPa・sとし、これに嗜好品及び/又は乾
物固形物原料の中心粒度60メッシュパス(目の開き
0.25mm、針金直径0.212mm)50重量%以
上に粉砕した物3乃至15重量%とエチルアルコールを
0乃至5重量%加え、撹拌混合して均一なスラリーとし
た。得られたスラリーをSCCに導入してカラム内の温
度60乃至100℃、ストリップ比1乃至10%、運転
圧力0.2乃至100kPaの条件で処理することによ
り、目的とする香気組成物を製造することができたもの
である。
ものである。 (1) 天然ガム質類0.01乃至3重量%をイオン交
換水に溶解し、溶液粘度を5乃至100mPa・sと
し、これに嗜好品及び/又は乾物固形物原料の中心粒度
60メッシュパス50重量%以上に粉砕した物を3乃至
15重量%とエチルアルコールを0乃至5重量%加え、
攪拌混合して均一なスラリーとし、これを向流接触装置
(SCC)に導入してカラム内の温度60乃至100
℃、ストリップ比1乃至10%、運転圧力0.2乃至1
00kPa の条件で処理することを特徴とする香気組
成物の製造方法。 (2) 嗜好品及び/又は乾物固形物原料が、茶類、コ
ーヒー豆、鰹節・雑節パウダーである上記第1項記載の
香気組成物の製造方法。 (3) 上記第1項乃至第2項で得られた香気組成物
を、香料に1乃至100重量%含有させることからなる
フレーバーの調製方法。 (4) 上記第1項乃至第3項で得られた香気組成物又
はフレーバーの0.01乃至5重量%を添加することを
特徴とする飲食品の調製方法。 (5) 飲食品が飲料、冷菓、デザート、めんつゆから
選ばれたものである上記第4項記載の飲食品の調製方
法。
(抹茶、緑茶、烏龍茶、焙茶、紅茶、その他茶類)、コ
ーヒー豆及び鰹節・雑節パウダー等の原料は、イオン交
換水に分散させると膨潤し比重と体積が乾燥時に比べ非
常に大きくなり、凝集したり、沈降しフィードポンプの
噛み合いを起しSCCへの円滑なフィードが非常に困難
となる。また葉類の場合は葉茎を多量に含み、これもS
CCの配管系での抵抗を増加させ、目詰りの原因となり
やすい。これらを解決するために原料を粉砕処理し中心
粒度を整え装置内を円滑に流すようにした。粉砕処理に
は、例えば、不二パウダル(株)製パルペライザー KI
II−I 型、スクリーン4mm(孔径)を用い、中心粒度
60メッシュパス(目の開き0.25mm、針金直径
0.212mm)50重量%以上とした。
整)上記記載の処理により攪拌下で原料の水への分散性
と、送液・通過時の抵抗は軽減されたが基本的に均一な
スラリーではなく、SCCへの連続した送液は困難であ
る。そこで、原料の沈降を防ぐ目的で天然ガム質類を用
い溶液粘度を特定のものとし、この効果を確認した。抽
出溶液は、ガム質としてペクチン、アラビアガム(精
製)、キサンタンガム、グアガム、ローカストビーンガ
ム等の単品又は混合物を用いて、その粘度を5乃至10
0mPa・sとなるようにする。より好ましくは10乃
至65mPa・sであり、原料の粉砕粒度・比重等に左
右される。
6乃至97重量%、エチルアルコールが0乃至10重量
%、嗜好品及び/又は乾物固形物原料が3〜15重量
%、天然ガム質が 0.01乃至3重量%。原料のフィ
ード量はおよそ250乃至700L/時、カラム温度は
60乃至100℃、より好ましくは70乃至100℃で
90℃近傍が特に好ましい。ストリップ比は1乃至10
%、より好ましくは2乃至8%である。この運転圧力は
0.2乃至100kPa、好ましくは60乃至100k
Pa、特に80kPa近傍が最も好ましい。この運転圧
力は原料の種類やアルコールの量、ストリップ比等の条
件で変える。また、処理時間、即ち、加熱器からカラム
本体下部までの時間はほぼ1乃至4分間であり、好まし
くは2分間程度である。この通過時間はカラム内が定常
状態に達してからフィードする量とストリップ比やどの
程度の濃度のものをどの程度(量)必要とするかに関係
する。
抽出物の香気組成物のより好ましいものは、入れたての
温かさと香気をもっており、そのアルコール含有量は0
乃至70重量%、好ましくは25乃至60重量%であ
り、比重は0.865乃至0.991であり、屈折率は
1.335乃至1.370のものである。
成物のフレーバーへの配合量は、一般には特徴ある匂い
を壊さない範囲であり、香料に対しては1乃至100重
量%を添加することが出来る。添加量は最終製品とのバ
ランスで決まるが、多すぎると効果があがらなくなり、
また添加量が少ないと添加の効果が得られない。また、
上記した調製方法によって得られたフレーバーの飲食品
への添加量は、当該飲食品に対して0.01乃至5重量
%であり、この範囲外では天然的な香味を付与すること
ができないのは上記と同じである。嗜好品及び/又は乾
物固形物原料の香気組成物を適用して効果のある飲食品
としては、例えば、コーヒー飲料、ウーロン茶飲料、緑
茶飲料、ブレンド茶飲料、紅茶飲料、乳飲料、栄養ドリ
ンク飲料、炭酸飲料(無糖、有糖)、スポーツドリンク
(無糖、有糖)、ニアウォーター(無糖、有糖)などの
飲料、カクテル等の酒類、プリン、ゼリー、ヨーグル
ト、シャーベット、アイスキャンデーの冷菓・デザート
類等、麺つゆ(ストレート、濃縮)、レトルト食品、冷
凍食品、その他の調味液等である。
る茶類、コーヒー、鰹節・雑節パウダーの特異な香気成
分を得ることができる。本発明で得られる香気組成物
は、使用した製品に対して、入れたての香気、天然的な
まろやかさ、調理感、温かさ、甘さを付与して調合香料
や飲料・食品などに味の良い深みを与えることが出来
る。特に、飲料等製造時の熱抽出で失われるデリケート
なトップフレーバーと嫌味のない後味を付与する。従来
の茶類、コーヒー、鰹節・雑節パウダーとは違う特徴的
なデリケートなトップノートある予測できない効果をも
つ組成物を製造することが出来る。
するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定され
るものではない。
置)、測定機器および測定方法は以下のとおりのもので
ある。 1)SCC:M 1000 フレーバーテック社製 カラム内径
300mm×高さ3,700mm 2)屈折率の測定 精密アッペ屈折計 NAR-3T (ATAGO) 3)エタノール含有量の測定 ガスクロマトグラフィー ヒューレットパッカード HP 6890 カラムTC-WAX(GL Science)(30m ×0.25mmID, 0.25μmd
f) 検知器: TCD 温度: 50℃(4分) から210 ℃、昇温10℃/
分 注入量: 0.1 μL 、スプリツト比: 100:1 、注入温度:
240 ℃、 検出器温度: 240 ℃ 4)粘度の測定 B形粘度計 DVH-B形(東京計器(株))
C運転開始フローとカラム温度、ストリップ比の調整に
ついて、図1および図2を参照して簡単に説明する。希
望製造量に見合った量のイオン交換水を攪拌機付きSC
Cフィードタンク(1)に仕込み、良く攪拌しガム質を
少量づつ加え均一に分散、溶解させる。充分溶解させ所
定粘度に達したら、所定の粒度に調製した原料粉末を加
え良く攪拌し均一なスラリーを作る。サンプリングチェ
ック、粘度測定等を行う。先ず、市水を市水タンク
(1')からSCCカラム(5)に流し、フレーバー回
収条件の設定を行う。運転操作盤上でフィード量・熱交
換器出口の温度、カラムの塔頂温度・塔底温度を設定す
る。次に真空バルブ開度を調整し、SCCカラム(5)
全体の温度(カラムの塔頂温度・塔底温度)を決定す
る。ストリツプ比の決定は、カラム(5)への蒸気フィ
ルター(4)からの注入蒸気量により調整し、第2コン
デンサー(13)より排出される市水量・時間を測定し
フィード量に一致した希望ストリップ比が得られている
ことを確認する。設定条件に見合ったストリップ量が得
られたら、市水より原料液に切り換える。次いで、SC
C装置のSCCフィードタンク(1)から原料液を、S
CCカラム(5)に流し、市水の場合と同様、フレーバ
ー回収条件の設定を行う。原料排液がSCCカラム
(5)の排出口より流出し、第二コンデンサー(1
3)、コンデンセート排出ポンプ2(15)経由でフレ
ーバーを含む溶液が出始めたら再度時間あたりの流出量
を確認し標準サンプルとの香気を比較確認し(ストリッ
プ比が正確)フレーバーの回収を始める。この時排液の
香気の確認も行う。30分程度の間隔でフィード量・熱
交換器出口の温度、カラムの塔頂温度・塔底温度、運転
圧力(真空度)、ストリップ比をチェック記録し運転終
了まで行う。運転終了後、直ちにSCCの洗浄を行う。
特に第2コンデンサーから第2コンデンセイト排出ポン
プまでの系に残臭が無くなるまで充分洗浄する。
紅茶(株)より入手)を用い、使用原料2として緑茶
(石光商事(株)より入手)を用い、使用原料3として
鉄観音ウーロン茶(第一貿易(株)より入手)を用い、
使用原料4としてコロンビアコーヒー豆深煎(高砂コー
ヒー(株)より入手)を用い、また、使用原料5として
かつおパウダーH(キャセイ食品(株)より入手、60
メッシュパス品)を用いた。SCCフィードタンクにイ
オン交換水500kgを加え、続いてエタノールを所定
量加え、さらにエコーガム(大日本製薬(株)製)を2
00乃至400g溶解し、溶液粘度を20乃至50mP
a・sに調整した。これに原料1から4をパルペライザ
ーを用いて中心粒度60メッシュパス50重量%以上に
粉砕したものを、それぞれ40kgを加えよく攪拌して
分散させた。原料5(中心粒度60メッシュパス100
重量%)は粉砕処理せずにそのまま40kgを加えた。
これをSCCにフィード250乃至350L/時で行
い、所定のストリップ比、カラム温度で約1.4乃至2
時間で香気成分を回収した。各実施例の原料、ストリッ
プ比、アルコール仕込量、カラム温度、回収量は以下と
おりである。
下のとおりであった。表中、比重はd20 20、屈折率はn
D 20の数値である。
整 2,000mlの撹拌つきセパラブルフラスコに下記の
配合で原料をいれ、オイルバスにて150℃に加温し、
市水にてコンデンサーを冷却し留出する香気を捕集す
る。 コウチャフレーバーの処方(g) イオン交換水 1,464 コウチャ 145.5 アルコール 40.5 収率 10重量%
調整 2,000mlの撹拌つきセパラブルフラスコに下記の
配合で原料をいれ、オイルバスにて150℃に加温し、
市水にてコンデンサーを冷却し留出する香気を捕集す
る。 リョクチャフレーバーの処方(g) イオン交換水 1,464 リョクチャ 145.5 アルコール 40.5 収率 10重量%
ー調整 2,000mlの撹拌つきセパラブルフラスコに下記の
配合で原料をいれ、オイルバスにて150℃に加温し、
市水にてコンデンサーを冷却し留出する香気を捕集す
る。 ウーロンチャフレーバーの処方(g) イオン交換水 1,464 ウーロンチャ 145.5 アルコール 40.5 収率 10重量%
整 2,000mlの撹拌つきセパラブルフラスコに下記の
配合で原料をいれ、オイルバスにて150℃に加温し、
市水にてコンデンサーを冷却し留出する香気を捕集す
る。 コーヒーフレーバーの処方(g) イオン交換水 1,260 コーヒー豆 180 アルコール 50 収率 7重量%
調整 2,000mlの撹拌つきセパラブルフラスコに下記の
配合で原料をいれ、オイルバスにて150℃に加温し、
市水にてコンデンサーを冷却し留出する香気を捕集す
る。 カツオブシフレーバーの処方(g) イオン交換水 1,020 カツオブシ粉末 270 アルコール 150 収率 10重量% 比較例1〜5で得られた香気組成物の性状は以下のとお
りであった。
られた茶類、コーヒー豆、鰹節パウダーの香気成分を匂
い紙につけて、10人の専門パネラー(経験年数4乃至
15年男女各5名)により、香りの強さ(香り強度)、
香調および調理感を比較した。その結果を下記に示す。
回収フレーバー)を用いて下記の処方でフレーバーを調
製した。
ャ回収フレーバー)を用いて下記の処方でフレーバーを
調製した。
チャ回収フレーバー)を用いて下記の処方でフレーバー
を調製した。
回収フレーバー)用いて下記の処方でフレーバーを調製
した。
ブシ回収フレーバー)を用いて下記の処方でフレーバー
を調製した。
を用いて下記の処方で飲料を調製した。 コウチャ飲料の処方(g) 紅茶抽出液 Bx1 200.0 グラニュー糖 45.0 ビタミンC 0.15 重曹 0.14 加水 999 コウチャフレーバー 1
ーを用いて下記の処方で飲料を調製した。 リョクチャ飲料の処方(g) リョクチャ抽出液 Bx0.3 998.85 ビタミンC 0.15 リョクチャ回収フレーバー 1
バーを用いて下記の処方で飲料を調製した。 ウーロンチャ飲料の処方(g) ウーロンチャエキスBx15 20 イオン交換水 978.85 ウーロンチャフレーバー 1 ビタミンC 0.15
を用いて下記の処方で飲料を調製した。 コーヒー飲料の処方(g) レギュラーコーヒー 35 グラニュー糖 45 牛乳 250 乳化剤 0.4 加水 999 コーヒーフレーバー 1
バーを用いて下記の処方で飲料を調製した。 麺つゆの処方(g) アラカメブシ 6 ソウダブシ 24 ショウユ 212 ミリン 35 砂糖 53 グルタミン酸ソーダ 2.4 イノシン酸ソーダ 0.1 カツオブシフレーバー 1 アラカメブシとソウダブシは予め熱水抽出しておきショ
ウユ以下と混合し全量を1Lとする。
び実施例11乃至15で製造、調製した、香気組成物、
フレーバー及び飲料、麺汁を、前記と同様の専門パネラ
ーにより評価した。その結果、コウチャフレーバー、リ
ョクチャフレーバー、ウーロンチャフレーバー、コーヒ
ーフレーバーは、フレーバー素材として充分な香り強度
を有しており、その官能特性である入れたて感、ナチュ
ラル感、温かさといった要素により、これを使用した調
合フレーバーは既存のタイプとは異なった、新鮮な入れ
たて感のある暖かい飲み物を連想させる有用なフレーバ
ーであることがわかった。カツオブシフレーバーでは特
に一番だしを連想させるものであった。飲料、麺汁につ
いても、熱変化せずに、熱抽出されたフレーバーの特長
がよく現れており、フレッシュ感、入れたて感、温かさ
で優れていた。また、レトルト殺菌品では殺菌後の劣化
が認められなかった。
然的香気、マロヤカさ、暖かさ、入れたて感を調合品、
飲料に付与することができ、従前の香気組成物とは大き
く異なることが分かる。
るまでの運転開始のフローを示す説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 天然ガム質類0.01乃至3重量%をイ
オン交換水に溶解し、溶液粘度を5乃至100mPa・
sとし、これに嗜好品及び/又は乾物固形物原料の中心
粒度60メッシュパス50重量%以上に粉砕した物を3
乃至15重量%とエチルアルコールを0乃至5重量%加
え、攪拌混合して均一なスラリーとし、これを向流接触
装置(SCC)に導入してカラム内の温度60乃至10
0℃、ストリップ比1乃至10%、運転圧力0.2乃至
100kPa の条件で処理することを特徴とする香気
組成物の製造方法。 - 【請求項2】 嗜好品及び/又は乾物固形物原料が、茶
類、コーヒー豆、鰹節・雑節パウダーである請求項1記
載の香気組成物の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1乃至2で得られた香気組成物
を、香料に1乃至100重量%含有させることからなる
フレーバーの調製方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3で得られた香気組成物又
はフレーバーの0.01乃至5重量%を添加することを
特徴とする飲食品の調製方法。 - 【請求項5】 飲食品が飲料、冷菓、デザート、めんつ
ゆから選ばれたものである請求項4記載の飲食品の調製
方法。
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