JPS6243679B2 - - Google Patents

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JPS6243679B2
JPS6243679B2 JP15688579A JP15688579A JPS6243679B2 JP S6243679 B2 JPS6243679 B2 JP S6243679B2 JP 15688579 A JP15688579 A JP 15688579A JP 15688579 A JP15688579 A JP 15688579A JP S6243679 B2 JPS6243679 B2 JP S6243679B2
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JP
Japan
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activity
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amoxacillin
bacterial cells
acid
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JP15688579A
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English (en)
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JPS5682100A (en
Inventor
Kenichiro Takayama
Ryoichi Katsumata
Yukio Hashimoto
Mikio Kawamori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は微生物のペニシリンアシラーゼを利用
するβ−ラクタム抗生物質の製造法に関する。さ
らに詳しくは、本発明はシユードモナス属または
キサントモナス属に属し、ペニシリンアシラーゼ
活性を有し、かつβ−ラクタマーゼ活性を欠損し
た微生物を用いるβ−ラクタム抗生物質の製造法
に関する。 β−ラクタム環化合物とα−アミノ酸またはそ
の反応性誘導体とを微生物酵素の存在下に水性溶
媒中で反応させて、対応するβ−ラクタム抗生物
質を製造する方法に関しては、既に多数の報告が
ある。特公昭48−24272号公報、アグリカルチユ
ラル・アンド・バイオロジカル・ケミストリー
(Agr.Biol.Chem.)37巻、335頁(1973)などは
その一例である。 本発明者らは、β−ラクタム抗生物質の生産性
向上について種々研究した結果、β−ラクタマー
ゼ活性を欠損した菌株を用いて酵素反応を行なわ
せればβ−ラクタム抗生物質を高収率で得ること
ができることを見出し本発明を完成した。以下本
発明を詳細に説明する。 本発明によれば、6−アミノペニシラン酸、7
−アミノセフアロスポラン酸、7−アミノアセト
キシセフアロスポラン酸などのβ−ラクタム環化
合物と、D−フエニルグリシン、D−p−ヒドロ
キシフエニルグリシンなどのα−アミノ酸または
その反応性誘導体とをペニシリンアシラーゼ活性
を有し、かつβ−ラクタマーゼ活性を欠損した菌
株の培養物、菌体またはそれらの処理物の存在下
に反応させることによりアンピシリン、アモキサ
シリン、セフアログリシン、セフアレキシン、セ
フアドロキシルなどのβ−ラクタム抗生物質を製
造することができる。 本発明に用いる微生物としては、ペニシリンア
シラーゼ活性を有し、β−ラクタマーゼ活性を欠
損した菌株ならばいかなる菌株も用いることがで
きる。好適な菌株の一例としては、シユードモナ
ス・マルトフイリアM−14(シユードモナス・マ
ルトフイリアIFO12020から誘導された変異株)
およびキサントモナス・シトリC−23(キサント
モナス・シトリIFO12213から誘導された変異
株)があげられる。 シユードモナス・マルトフイリア
(Pseudomonas maltophilia)およびキサントモ
ナス・シトリ(Xanthomonas citri)の菌学的記
載については、バージーズ・マニユアル・オブ・
デターミナテイブ・バクテリオロジー第8版235
〜6頁および246頁に記載がある。 上記変異株の具体的取得法を、キサントモナ
ス・シトリC−23を例として示す。 キサントモナス・シトリIFO12213(親株)を
ペプトン1.0g/dl、肉エキス0.5g/dl、
NaCl0.25g/dl、酵母エキス1.0g/dl、グルタ
ミン酸ソーダ0.5g/dlの組成を有しPH7.0に調整
した培地(以下P培地という)に30℃、24時間培
養する。培養物から菌体を得、これを1/10Mトリ
ス−塩酸バツフアー(PH7.2)で洗浄後、200μ
g/mlのN−メチル−N′−ニトロ−N−ニトロ
ソグアニジンを含有する1/10Mトリス−塩酸バツ
フアー(PH7.2)の等量に懸濁する。この懸濁液
を1時間室温に放置後、同上バツフアーで2回洗
浄し、生理食塩水で希釈してP培地寒天プレート
上に塗り、30℃で1日静置培養する。生じたコロ
ニーをP培地寒天プレートおよびアモキサシリン
(25μg/ml)含有同プレート上にレプリカす
る。アモキサシリン含有培地には生育できず、P
培地で生育できる菌株の中からβ−ラクタマーゼ
活性が欠損した菌株を変異株として得た。C−23
菌株はこのようにして得られた菌株の一例であ
る。上記のごとき変異処理では、死滅率99%の変
異条件下において約1200コロニー中、9菌株の変
異株が得られた。 シユードモナス・マルトフイリアM−14株も上
記と同様の方法で変異処理をして親株シユードモ
ナス・マルトフイリアIFO12020から得られた。 かくして得られた変異株のアモキサシリン分解
活性、アモキサシリン合成活性およびアモキサシ
リンに対する最小阻止濃度(MIC)を親株ととも
に調べた結果を第1表に示す。この実験において
は、菌株をペプトン1.0g/dl、肉エキス0.5g/
dl、酵母エキス1.0g/dl、グルタミン酸モノナ
トリウム0.5g/dl、食塩0.25g/dlの組成を有
する培地(PH7.0)に20時間振盪培養した培養物
から得られる菌体を用いた。 アモキサシリンの分解活性測定法: 洗浄菌体10mg(乾燥菌体として)およびアモキ
サシリン4mgを含む1mlの1/30Mリン酸バツフア
ー(PH6.0)を30℃にて1時間反応させる。5分
間煮沸して反応を停止させ、反応液中の残存アモ
キサシリン量をμBondapack C18−7%メタノー
ル・0.2M KH2PO4を用いた高速液体カラムクロ
マト法にて定量する。 アモキサシリンの合成活性測定法: 洗浄菌体20mg(乾燥菌体として)、6−アミノ
ペニシラン酸10mgおよびD−p−ヒドロキシフエ
ニルグリシンメチルエステル20mgを含む1mlの1/
30Mリン酸バツフアー(PH6.0)を30℃にて3時
間反応させる。5分間煮沸して反応を停止させ、
反応液中の生成アモキサシリン量をμ
Bondapack C18−7%メタノール・0.2M
KH2PO4を用いた高速液体カラムクロマト法にて
定量する。 最小阻止濃度(MIC)は寒天希釈法(PH7.0)
にて測定した。
【表】
【表】 この結果、シユードモナス・マルトフイリアM
−14およびキサントモナス・シトリC−23は各々
親株に比べMICが小さく、β−ラクタマーゼ活性
が弱まり、その結果アモキサシリンの合成活性が
顕著に増加していることがわかる。 本発明におけるβ−ラクタマーゼ活性欠損は親
株が持つているβ−ラクタマーゼ活性を完全に欠
失している場合および親株のβ−ラクタマーゼ活
性に比べ変異株の活性が減少している場合のいず
れをも意味する。 本発明において、菌体を取得するための培地と
しては、炭素源、窒素源、無機物その他の栄養物
を程よく含有する培地ならば合成培地、天然培地
のいずれも使用可能である。 炭素源としては、グルコース、シユクロース、
マルトース、糖蜜、ソルビツト、有機窒素源を含
有するような天然物(例えば、ペプトン、肉エキ
ス、酵母エキス、コーン・スチーブ・リカーな
ど)を用いる。窒素源としては、尿素、アンモニ
ア、硫安などの無機窒素源、ペプトン、肉エキ
ス、酵母エキス、コーン・スチーブ・リカーなど
の天然窒素源を用いる。無機物としては、燐酸第
1カリ、燐酸第2カリなどの燐酸塩、硫酸マグネ
シウムなどのマグネシウム塩、鉄、マンガン、亜
鉛、カルシウムなどの金属塩、さらに微生物の生
育に必要な物質が用いられる。 倍養は振盪培養、通気撹拌深部培養などの好気
的条件で、培養温度20〜40℃、PH5.0〜9.0で通常
1〜3日行う。 本発明の反応においては、上記のごとくして培
養した培養物、該培養物から得られる菌体、該菌
体を例えばアセトン等の有機溶媒を用いて乾燥し
たもの、該菌体を超音波処理がダイノーミル(シ
ンマルエンタープライズ社製)にかけて得られる
無細胞抽出液、該抽出液を硫安による塩析、アセ
トンやエタノール添加による沈殿、カラムクロマ
トグラフイーなどの精製処理をして得られる酵素
液、さらには菌体またはこれら処理物の固定化物
が酵素試料として用いられる。 反応に使用する基質としては、6−アミノペニ
シラン酸、7−アミノセフアロスポラン酸、7−
アミノデアセトキシセフアロスポラン酸などのβ
−ラクタム化合物またはそれらの塩およびD−フ
エニルグリシン、D−p−ヒドロキシフエニルグ
リシンなどのα−アミノ酸またはそれらの反応性
誘導体(以下側鎖化合物と総称する)が用いられ
る。該反応性誘導体としては、水性媒体中で酵素
の作用によつて加水分解されてD−フエニルグリ
シンやD−p−ヒドロキシフエニルグリシンなど
を与えるものをいい、例えばメチルエステル、エ
チルエステルなどのアルキルエステル、チオグリ
コール酸エステルなどのチオエステルなどがあげ
られる。 反応はこれら2種の基質および適当量の酵素試
料を一定のバツフアー溶液中に加えた反応液中で
行なう。反応液中のβ−ラクタム化合物の濃度は
0.1〜30mg/ml、側鎖化合物の濃度は0.1〜40mg/
ml、酵素試料は、菌体の場合1〜100mg(乾燥重
量)/ml、その他の場合もこの菌体量に相当する
酵素活性を有する範囲で用いるのが適当である。 反応はPH3〜8、好ましくは5.5〜7.5、特に好
ましくは6.5〜7.3、温度5〜40℃で1〜24時間行
う。 反応液に1〜10%の低級アルコール類例えば、
メタノール、エタノール、n−プロパノール、イ
ソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノー
ル、sec−ブタノールなどを添加することにより
反応をより効果的に行うことができる。 反応終了後反応液からの目的物の単離精製は、
有機溶媒による転溶や沈殿法、等電点沈殿法、イ
オン交換樹脂法、カラムクロマトグラフイー法な
どを適当に組合せて行うことができる。 本発明方法は種々のβ−ラクタム抗生物質の酵
素的製造法に応用できるが、とくにアンピシリ
ン、アモキサシリン、セフアログリシン、セフア
レキシン、セフアドロキシルなどの製造に好まし
く応用できる。 以下に本発明の実施例を示す。 実施例 1 ペプトン1g/dl、肉エキス0.5g/dl、酵母
エキス1g/dl、グルタミン酸モノナトリウム
0.5g/dl、NaCl0.25g/dlの組成を有し、PH7.0
に調整した培地10mlを含む70ml容量の試験管にシ
ユードモナス・マルトフイリアIFO12020、シユ
ードモナス・マルトフイリアM−14、キサントモ
ナス・シトリIFO12213、キサントモナス・シト
リC−23をそれぞれ接種し、30℃にて16時間振盪
培養する。次にこの培養物全量を上記と同様の培
地300mlを含む2容量バツフル付フラスコに植
菌し、30℃で24時間振盪培養する。培養終了後、
培養液を8000rpmで20分間遠心分離を行い集菌
し、この菌体を生理食塩水で2回洗浄後、凍結乾
燥する。この凍結乾燥菌体を乾燥菌体重量として
20mg/mlになるように1/30Mリン酸バツフアー
(PH6.0)に懸濁し、この懸濁液に6−アミノペニ
シラン酸、7−アミノセフアロスポラン酸、7−
アミノデアセトキシセフアロスポラン酸のいずれ
かを10mg/ml、およびD−フエニルグリシンメチ
ルエステル、D−p−ヒドロキシフエニルグリシ
ンメチルエステルのいずれかを20mg/mlになるよ
う添加して30℃で3時間反応させる。反応液中の
β−ラクタム抗生物質の生成量は第2表に示すと
おりである。
【表】 実施例 2 実施例1で得られた凍結乾燥菌体を乾燥菌体重
量として30mg/mlになるように1/30Mリン酸バツ
フアー(PH6.0)に懸濁し、懸濁液に6−アミノ
ペニシラン酸20mg/ml、D−p−ヒドロキシフエ
ニルグリシンメチルエステル20mg/mlおよびsec
−ブチルアルコール5ml/dlを添加し、1Nカセ
イソーダ溶液でPH6.5に調整しながら20℃で16時
間反応を行つた。反応液中のアモキサシリンの生
成量は第3表に示すとおりである。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シユードモナス属またはキサントモナス属に
    属し、ペニシリンアシラーゼ活性およびβ−ラク
    タマーゼ活性を有する微生物に変異処理を施し、
    ペニシリンアシラーゼ活性を残したままβ−ラク
    タマーゼ活性を欠損させた変異株の培養物、菌
    体、またはそれらの処理物の存在下に6位または
    7位にアミノ基に有するβ−ラクタム環化合物と
    α−アミノ酸またはその反応性誘導体とを反応さ
    せることにより、反応物中にβ−ラクタム抗生物
    質を生成させ、該反応物中から該β−ラクタム抗
    生物質を採取することからなるβ−ラクタム抗生
    物質の製造法。
JP15688579A 1979-12-05 1979-12-05 Production of beta-lactam antibiotic Granted JPS5682100A (en)

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JPS5682100A JPS5682100A (en) 1981-07-04
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02277783A (ja) * 1989-04-19 1990-11-14 Parker Eng Kk 箱形板金被処理物の塗装前処理方法
JPH0788414A (ja) * 1993-01-11 1995-04-04 Snow Brand Food Co Ltd 均一着色装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02277783A (ja) * 1989-04-19 1990-11-14 Parker Eng Kk 箱形板金被処理物の塗装前処理方法
JPH0788414A (ja) * 1993-01-11 1995-04-04 Snow Brand Food Co Ltd 均一着色装置

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