JPS624243B2 - - Google Patents

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JPS624243B2
JPS624243B2 JP53026193A JP2619378A JPS624243B2 JP S624243 B2 JPS624243 B2 JP S624243B2 JP 53026193 A JP53026193 A JP 53026193A JP 2619378 A JP2619378 A JP 2619378A JP S624243 B2 JPS624243 B2 JP S624243B2
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JP
Japan
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heater
room temperature
evaporator
compressor
rotation speed
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JP53026193A
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JPS54119747A (en
Inventor
Naochika Kokubo
Tosha Eto
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP2619378A priority Critical patent/JPS54119747A/ja
Publication of JPS54119747A publication Critical patent/JPS54119747A/ja
Publication of JPS624243B2 publication Critical patent/JPS624243B2/ja
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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は空調装置の自動制御装置に関するもの
で、例えばバス車両等に装備される補助エンジン
駆動式車両用空調装置に用いて好適なものであ
る。
本発明の目的とするところは、春秋時の中間温
度域から夏期高温時にわたる広範囲の冷房能力を
微細に自動制御でき、快適な空調を実現できる空
調装置の自動制御装置を提供することにある。
以下本発明を図に示す実施例について説明す
る。図示の実施例は本発明をバス車両用空調装置
に適用した例であり、第1図は空調装置本体部A
を示し、この空調装置本体部Aは図示しない架台
上に一体的に構成され、第2図に示すようにバス
車両Bの床Cの下方に架装されている。第1図お
よび第2図において、1は空調装置駆動用の補助
エンジンで、デイーゼルエンジンよりなり、その
一端側には冷凍サイクルの圧縮機2が直結されて
いる。3は補助エンジン1の他端側に直結された
冷却用送風フアンで、補助エンジン1のラジエー
タ4および冷凍サイクルのコンデンサ5を冷却す
るものである。ラジエータ4とコンデンサ5はバ
ス車両Bの一方の側板6に開口された空気取入口
7から導入される空気(外気)によつて冷却され
るようになつている。この空気取入口7には外気
温度を検出する2個の外気温センサ8a,8bが
取付けられており、この外気温センサ8a,8b
は通常サーミスタのごとき半導体感温素子よりな
る。
9はコンデンサ5にて凝縮した液冷媒を溜める
レシーバ、10はこのレシーバ9から送られてく
る液冷媒を減圧して膨張させる膨張弁、11はこ
の膨張弁10で断熱膨張した霧状の冷媒を蒸発さ
せ、その蒸発潜熱により周囲の空気を冷却する蒸
発器で、蒸発後のガス冷媒は圧縮機1に再び吸入
されて圧縮されるようになつている。
12は蒸発器11を収納している空調ケーシン
グで、その空気導入口12aはバス車両Bの床C
の開口部Dを経て、座席Eの下方に設けられた車
室内空気取入口13に連通している。また、空調
ケーシング12には蒸発器11の上流側に換気用
の外気を導入するための空気口12bが設けられ
ている。前記車室内空気取入口13には車室内空
気温度を検出する2個の室温センサ14a,14
bが取付けられており、この室温センサ14a,
14bも通常サーミスタ等の半導体感温素子より
なる。15は空調ケーシング12内で蒸発器11
の下流側に直列に設置された加熱器で、第3図お
よび第4図に示すように風の流れ(矢印イ)の前
後方向に積層された2つの熱交換部15a,15
bと、この2つの熱交換部15a,15bがとも
に連通している上部タンク15cと、一方の熱交
換部15aのみが連通している下部タンク15d
と、他方の熱交換部15bのみが連通している下
部タンク15eと、下部タンク15dに設けられ
た温水入口15fと、上部タンク15cに設けら
れた第1の温水出口15gと、下部タンク15e
に設けられた第2の温水出口15hとを有してい
る。16は空調ケーシング12の加熱器下流側に
接続されたスクロール状の送風ケーシングで、そ
の内部にはシロツコフアン等を用いた送風フアン
17が内蔵されている。18はこの送風フアン1
7の回転軸17aに直結された駆動用モータ、1
9は駆駆軸で、補助エンジン1の回転がプーリベ
ルト機構20を介して伝達されるものであり、そ
の端部には電磁クラツチ21が設けられており、
この電磁クラツチ21の接続時には駆動軸19の
回転がプーリベルト機構22を介して送風フアン
17に伝達されるようになつている。
23はレシーバ9内のガス冷媒を圧縮機2の吸
入側に直接房す冷媒バイパス管で、その途中には
電磁弁24が設置されている。
前記した加熱器15は補助エンジン1の温水
(冷却水)および車両走行用主エンジン25の温
水(冷却水)を熱源とするもので、加熱器15の
温水入口15fは補助エンジン1および主エンジ
ン25の温水吐出部に接続されており、第1の温
水出口15gは補助エンジン1の温水吸入部に接
続され、第2の温水出口15hは主エンジン25
の温水吸入部に接続されている。そして、加熱器
15と補助エンジン1との間の温水の流れは電磁
弁26によつて断続されるようになつており、ま
た加熱器15と主エンジン25との間の温水の流
れは電磁弁27によつて断続されるようになつて
いる。28は主エンジン25のラジエータ、29
はこのラジエータ28の冷却フアンである。30
は主エンジン25の温水を加熱器15に導入する
ための電動ポンプである。
なお、図示してないが、送風ケーシング16の
出口部16aは冷風、暖風切替ダンパを介して、
車室F内の天井部に設けられている冷風吹出口お
よび車室F内の乗員足元部に設けられている暖風
吹出口に連通している。
第5図は本発明装置の電気回路を示すもので、
31は冷房温度制御用電子演算装置で、冷房用の
外気温センサ8a、室温センサ14a、および温
度設定用可変抵抗器32aの抵抗値変化を入力信
号として、所定の演算処理を行なつて多数(本例
では6個)のリレー群33〜38の通電を制御す
るものである。リレー33は最大冷房モード設定
用のもので、リレー34,35,36,37とな
るに従つて冷房能力の設定が小さくなり、リレー
37は最小冷房モード設定用のものであり、また
リレー38は換気モード設定用のものである。3
3a〜33bはこのリレー群33〜38により開
閉される接点群である。39,40,41,42
はリレーで、接点39a〜42aを開閉するもの
であつて、リレー39はモータ18と電磁クラツ
チ21の切替用のものであり、リレー40は電子
演算装置起動用のものであり、リレー41は冷凍
サイクルと補助エンジン1の保護用のものであ
り、リレー42はヒータモード保護用のものであ
る。43,44は補助エンジン1の回転数制御用
の第1、第2の電磁ソレノイドで、この両ソレノ
イド43,44は補助エンジン1の吸気管の絞り
弁(図示せず)の開度を調整して補助エンジン1
の回転数を制御するものであり、第1の電磁ソレ
ノイド43に通電されると補助エンジン1は低速
回転(L0)となり、第2の電磁ソレノイド44に
通電されると補助エンジン1は高速回転(Hi)
となり、両ソレノイド43,44がともに通電さ
れないときは中速回転(Me)となり、両ソレノ
イド43,44がともに通電されたときは燃料噴
射ポンプ(図示せず)の停止レバーを引き補助エ
ンジン1が停止する構造となつている。45は補
助エンジン1の潤滑油圧力を検出する油圧スイツ
チで、補助エンジン1の停止時には閉成状態にあ
り、補助エンジン1が始動して油圧が所定値まで
上昇すると開放状態になるものである。46はこ
の油圧スイツチ45によつて点灯、消灯される油
圧表示ランプ、47は手動操作の停止スイツチで
手動にて冷凍サイクルを停止させるものである。
48は補助エンジン1の冷却水温度を検出する水
温スイツチで、通常時は開放状態にあり、冷却水
温度が異常に上昇すると閉成するものである。4
9は冷凍サイクルの高圧側圧力が異常に上昇した
ときおよび低圧側圧力が異常に低下したとき閉成
する冷媒圧力スイツチ、50は冷却水温度の異常
表示ランプ、51は冷媒圧力の異常表示ランプ、
52a,52bはリレー41駆動用のOR回路を
なすダイオードである。
53は車載の電源バツテリ、54はバス車両の
メインスイツチ、55は補助エンジン1用のキー
スイツチで、クーラスイツチとしての役目も果す
ものであり、M端子、G1端子、G2端子、S端
子、OFF端子の5端子を有し、かつこれら端子
の切替を行なう可動片55aを有している。56
は補助エンジン(デイーゼルエンジン)1の予熱
プラグ、57はこの予熱プラグ56の電流制限用
抵抗、58は予熱プラグ56の予熱状態表示用抵
抗体、59は補助エンジン1の始動用スタータ、
60は暖房スイツチ、61はモータ18と並列に
設けられた暖房、換気表示用ランプ、62は暖房
温度制御用電子演算装置で、暖房用の外気温セン
サ8b、室温センサ14b、および温度設定用可
変抵抗器32bの低抗値変化を入力信号として所
定の演算処理を行なつて本例では3個のリレー群
63,64,65の通電を制御するものである。
このリレー群63,64,65は、モータ18の
速度制御用抵抗66,67,68への通電を断続
する接点63a,64a,65aを開閉するもの
である。ここで、3つの抵抗66,67,68の
抵抗値は抵抗66>抵抗67>抵抗68の関係に
設定されている。69,70,71はそれぞれヒ
ユーズである。
なお、上記した各表示用ランプ46,50,5
1,61および表示用抵抗体58は空調装置制御
パネル(図示せず)に一括して設置されている。
次に、上記構成において本発明装置の作動を説
明する。まず、車両用バツテリ53に接続された
車両用のメインスイツチ54を作動させると、補
助エンジン1用のキースイツチ55のB端子に電
源電圧が加わると同時に、モータ18およびヒ−
タモード用のヒユーズ70、リレー39の接点3
9a、およびクーラモード用のマグネツトクラツ
チ用ヒユーズ71を通り、電磁クラツチ21に通
電される。従つて、駆動軸19が送風フアン17
の回転軸17aに結合される。ここで、キースイ
ツチ55の可動片55aをM端子に投入させる
と、補助エンジン1の作動前は補助エンジン1の
油圧が上昇せず、そのため油圧スイツチ45が閉
じているので、この油圧スイツチ45およびヒユ
ーズ69を介して油圧ランプ46に通電され、油
圧ランプ46が点灯するとともに、リレー40に
通電され接点40aが開放される。そのため、ク
ーラモード用の電子演算装置31に通電されず、
この電子演算装置31は作動しない。よつて、リ
レー群33〜38には通電されず、リレー33の
接点33aよりリレー34の接点34aを通つて
回転数制御用第1ソレノイド43に通電され、補
助エンジン1の回転数は低速(Lo)モードに設
定されている。ここで、キースイツチ55の可動
片55aとG1端子とを接触させ、表示用抵抗体
58、抵抗57およびグロープラグ61に通電し
て、グロープラグ56を予熱させ、予熱終了後に
可動片55aをG2端子、S端子およびM端子に
接触させ、補助エンジン1用のスタータ59を駆
動させ、補助エンジン1を常に低速(L0)運転に
て起動させる。この場合、タイマー等を用いて補
助エンジン1を自動的に起動させることも容易に
実施可能である。そして、補助エンジン1の起動
後はキースイツチ55の可動片55aをM端子の
みに接触させる。補助エンジン1の機動により油
圧が上昇すると、油圧スイツチ45が切れるの
で、油圧ランプ46が消灯すると同時にリレー4
0の通電が遮断され、その接点40aが閉成状態
に復帰するので、電子演算装置31に電源が接続
される。このように、補助エンジン1の起動は常
に低速(Lo)状態にて起動され、しかも電子演
算装置31はエンジン1が起動されてから作動す
るという保護回路となつている。そして、電子演
算装置31が作動すると、外気温センサ8aおよ
び室温センサ14aの抵抗値と設定用可変抵抗器
32aの抵抗値とを比較して、その抵抗値差に応
じてリレー群33〜38の通電が制御される。つ
まり、これらリレー群への通電は設定温度と、こ
れに対する冷房熱負荷(本例では室温センサ14
aにより検出される室温と外気温センサ8aによ
り検出される外気温とに基いて算定)との関連で
制御され、いま冷房熱負荷が最も大きい時には、
リレー33が通電されるので、接点33aが破線
位置に接続され、回転数制御用ソレノイドへの通
電が第1ソレノイド43から第2ソレノイド44
に切り替わり、補助エンジン1は高速(Hi)運
転状態となる。従つて、圧縮機2が高速回転し、
冷房能力は第6図の線aに示す最大能力となる。
次に、リレー34のみの通電時には接点34aが
開放されるため、第1、第2ソレノイド43,4
4のいずれにも通電されず、補助エンジン1は中
速回転(Me)となり、冷房能力は第6図の線b
となる。次に、リレー33〜38のすべてに通電
されない場合は、接点33a,34aを介して第
1ソレノイド43のみが通電状態になるので、補
助エンジン1は低速(Lo)運転となり、冷房能
力は第6図の線cとなる。次に、リレー35に通
電した場合には、接点35aが閉成して電磁弁2
6が開弁するので、補助エンジン1から加熱器1
5の一方の熱交換部15aに矢印X(第4図)の
ごとく温水が流通し、蒸発器11で冷却された冷
風を再加熱する。また、このとき接点33a,3
4aを通して第1ソレノイド43のみ通電され、
補助エンジン1は低速(Lo)運転状態にある。
すなわち、リレー35の通電時は、補助エンジン
1が低速運転すると同時に、冷風が加熱器15の
一方の熱交換部15aにて再加熱されるので、冷
房能力は第6図の線dとなる。ここで、加熱器1
5の一方の熱交換部15aのみに温水を流通させ
て冷風の再加熱を行なうのは、線cから線dへの
能力低下が必要以上に大幅になるのを防ぐためで
ある。
次に、リレー36に通電した場合は接点36a
が閉成するので、電磁弁24が開弁してレシーバ
9内のガス冷媒が直接圧縮機2に吸入されるの
で、冷媒が蒸発器11をバイパスして流れること
になり、その結果蒸発器11の冷却能力が低下し
て、冷房能力は第6図の線eとなる。このとき、
補助エンジン1は低速(Lo)運転状態にある。
次に、リレー37に通電した場合は、接点37
a、接点37bが閉成するので、電磁弁24,2
6に同時に通電され、この両弁24,26がとも
に開く。これにより、加熱器15の熱交換部15
aに補助エンジン1の温水が流通すると同時に、
冷凍サイクルにおいて冷媒が蒸発器11をバイパ
スして流れ、冷房能力は第6図の線fとなり、最
小能力になる。
次に、リレー38に通電した場合は、接点38
a,38bが閉成し、接点38bの閉成により第
2ソレノイド44にも通電され、第1、第2のソ
レノイド43,44が同時に通電されることにな
るので、補助エンジン1が停止し、冷凍サイクル
はすべて停止する。一方、接点38aの閉成によ
りリレー39に通電され、接点39aが破線位置
に切替わり、電磁クラツチ21が開離状態になる
と同時に、モータ18が始動し、送風フアン17
はモータ18によつて駆動される。また、このと
き温水回路の電磁弁26,27は閉弁しているの
で、加熱器15に温水は流通しない。従つて、車
室内には、蒸発器11および加熱器15と熱交換
しない空気が送風されて、換気モードとなる。こ
の換気モードはランプ61の点灯によつて表示さ
れる。
このように、電子演算装置31によりリレー群
33〜38の通電を制御することにより、冷房能
力を第6図のa〜fに示すように冷房熱負荷に応
じて6段階に自動制御できるとともに、換気モー
ドを自動的に設定できる。
本発明の一実験例によれば、冷房能力を
17.000Kcal/hから4000Kcal/hの範囲で約
2.000Kcal/hごとに6段階に制御でき、これは
大型バス車両の場合室温を約1.5℃変化させ得る
能力差となり、室温を良好に自動制御できる。
なお、上記実験例によれば、室温が設定温度に
対し約1.5℃程度ハンチングしながら制御される
ことになるが、大型バスの場合車体の熱容量も非
常に大きく、また吸入空気温制御であるため、ハ
ンチングの周期がかなり長く(15分程度)なり、
冷房フイーリング上は全く問題とならない。
第7図は縦軸に室温をとり、横軸に冷房能力制
御モードをとつたもので、横軸のa,b,c,
d,e,fは第6図のa,b,c,d,e,fの
冷房能力が得られる各制御モードであり、例えば
設定温度が線Zで示す27℃の場合は、cとdの制
御モードを交互に繰返すことにより車室内が設定
温度に維持される。
また、補助エンジン1または冷凍サイクルに異
常が生じて水温スイツチ48または冷媒圧力スイ
ツチ49が閉成すると、リレー41に通電され、
接点41a,41bが閉成するので、第1、第2
ソレノイド43,44に同時に通電され、補助エ
ンジン1が直ちに停止する。これにより、補助エ
ンジン1および冷凍サイクルの保護が図れる。ま
た、この異常状態はランプ50または51の点灯
により表示される。
次に、ヒータモードの場合について述べる。ま
ず、クーラモードに設定されている場合には保護
用リレー42が常時作動状態にあつて、接点42
aが開放されているので、暖房用電子演算装置6
2に電源が供給されず、従つてヒータスイツチ6
0を投入してもヒータモードとならない。
次に、キースイツチ55の可動片55aを
OFF位置に操作すると、リレー42への通電が
断たれ、接点42aが閉成する。この状態でヒー
タスイツチ60を投入すると暖房用電子演算装置
62に電源が供給され、この装置62は外気温セ
ンサ8bおよび室温センサ14bの抵抗値と設定
用可変抵抗32bの抵抗値とを比較して、その抵
抗値差に応じてリレー63,64,65の通電を
制御する。また、ヒータスイツチ60の投入によ
り電磁弁27および電動ポンプ30にも通電さ
れ、電磁弁27が開弁すると同時に電動ポンプ3
0が始動するので、主エンジン25の温水が矢印
Y(第4図)のごとく加熱器15の2つの熱交換
部15a,15bを通して流れ、加熱器15の熱
交換面積全体が空気の加熱に供される。いま、電
子演算装置62がリレー63に通電した場合は、
接点3aが閉成するので、抵抗66を通してモー
タ18に通電され、この抵抗66は他の抵抗6
7,68に比して最も抵抗値が大きいため、モー
タ18は最低速度で回転し、送風フアン17の送
風量も最小となり、暖房能力が最小(H1)とな
る。
次に、リレー64に通電した場合は、接点64
aが閉成するので、抵抗67を通してモータ18
に通電され、この抵抗67は前記抵抗66より抵
抗値が小さいため、モータ18の速度は高くな
り、暖房能力が増加してH2となる。
次に、リレー65に通電した場合は、接点65
aが閉成するので、抵抗68を通してモータ18
に通電され、この抵抗68は前記両抵抗66,6
7より抵抗値が小さいため、モータ18の速度は
更に高くなり、暖房能力も更に増加してH3とな
る。
次に、リレー63,64,65のいずれにも通
電した場合は、接点63a,64a,65aがい
ずれも閉成し、抵抗66,67,68の並列回路
を通してモータ18に通電されるので、モータ1
8の速度は最高速度となり、暖房能力は最大
(H4)となる。
このように、電子演算装置62によりリレー6
3〜65の通電を制御することにより、加熱器1
5への送風量を調節して、暖房能力をH1〜H4
4段階に自動制御できる。本発明の実験例によれ
ば、送風量を約800m3/h〜1600m3/hの範囲で
200m3/hごとに4段階に調節することにより、
暖房能力を8000Kcal/h〜22000Kcal/hの範囲
で3500Kcal/hごとに4段階に自動制御でき
た。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるこ
となく種々変形可能であり、例えば加熱器15へ
の温水の流入を断続する2個の電磁片26,27
は1個の三方電磁弁に置換することもできる。
また、上述の実施例では外気温センサ8a,8
b、室温センサ14a,14b、温度設定用可変
抵抗器32a,32b、および電子演算装置3
1,62をそれぞれ冷房用、暖房用として別々に
設けているが、電子演算装置31,62を一体化
することにより外気温センサ、室温センサおよび
温度設定用可変抵抗器を1つの冷暖房共通のもの
にすることができることはもちろんである。
また、上述の実施例における冷房能力および暖
房能力の制御方法は好適な一例にすぎず、他の方
法に変更することもでき、例えば冷房能力の制御
においてレシーバ9のガス冷媒を直接圧縮機2の
吸入側にバイパスさせるかわりに、圧縮機2の吐
出冷媒ガス(ホツトガス)を一部バイパスさせて
蒸発器11に直接流入させる等の手段を用いるこ
とができる。また、暖房能力の制御においても送
風量を調節するのに加え、加熱器15への温水量
を電動ポンプ30の回転数、流量調節弁の付加等
により調節するようにしてもよい。
また、第8図は加熱器15の他の実施例を示す
もので、2つの熱交換部15a,15bを上下方
向に積層した例であり、15iは補助エンジン1
の温水吐出部からの温水が流入する温水入口であ
り、この温水入口15iからの温水は矢印Xのご
とくタンク15j、上部の熱交換部15a、タン
ク15k、温水出口15lを経て補助エンジン1
の温水吸入部に戻るようになつている。15mは
走行用主エンジン25の温水吐出部からの温水入
口であり、この温水入口15mからの温水は矢印
Yのごとくタンク15n、下部の熱交換部15
b、タンク15j、上部の熱交換部15a、タン
ク15k、温水出口15lを経て主エンジン1の
温水吸入部に戻るようになつている。
また、加熱器15としては温水式のものに限ら
ず、灯油等の燃料を燃焼させて、空気を加熱する
燃焼式ヒータを使用することもできる。
また、本発明は車両用の空調装置に限らず、住
宅用等の空調装置にも広く適用可能であり、そし
て圧縮機2は補助エンジン駆動でなく、電動機に
より駆動するようにしてもよいことはもちろんで
ある。
以上述べたように本発明では、空調ケーシング
12内に設置された冷凍サイクルの蒸発器11
と、 前記空調ケーシング12内に前記蒸発器11と
直列に設置され、かつ複数に分割された熱交換部
15a,15bを有する加熱器15と、 前記蒸発器11を包含する冷凍サイクル中に設
けられた圧縮機2と、 この圧縮機2の回転数を切換える回転数切換手
段43,44と、 前記加熱器15の複数の熱交換部15a,15
bの加熱作用を断続させる加熱断続手段26,2
7と、 前記冷凍サイクルにおいて冷媒の一部を前記蒸
発器11の冷却能力が減少するようにバイパスさ
せる冷媒バイパス手段23,24と、 空調対象の室温を検出する室温検出手段8a
と、 手動操作可能な温度設定手段32aと、 前記室温検出手段8aおよび前記温度設定手段
32aの電気信号が入力され、この両電気信号に
応じた出力信号を出す電気演算装置31とを具備
し、 更に前記温度設定手段32aにより設定される
設定温度に対して、前記室温検出手段8aにより
検出される室温を少なくとも含む環境条件によつ
て定まる冷房熱負荷が大きい時には前記回転数切
換手段43,44により前記圧縮機2の回転数を
切換えて冷房能力を制御し、 一方前記冷房熱負荷が小さい時には、前記圧縮
機2の回転数を低速状態に固定したままで、前記
加熱断続手段により前記加熱器15の一部の熱交
換部15aのみに加熱作用を行わせる作動モード
と、前記冷媒バイパス手段23,24により冷凍
サイクルの冷媒の一部をバイパスさせる作動モー
ドとのいずれか一方もしくは両方を選択して冷房
能力を制御するように前記電子演算装置31を構
成しているから、冷房熱負荷に対応して圧縮機回
転数の切換と、加熱器15の一部の熱交換部15
aのみによる加熱作用の断続と、冷凍サイクルの
冷媒バイパスの断続とを選択することにより冷房
能力を広範かつ微細に制御でき、そのため、春秋
時の中間温度域から夏期高温時まで室温を微細に
良好に制御できるという優れた効果がある。しか
も、冷房能力を低減させるときには圧縮機2の回
転数を低下させるから、圧縮機2を一定回転のま
まで能力制御するものに比し、騒音、燃費、電力
消費等の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例を示す冷凍サイ
クルおよび温水回路の系統図、第2図は本発明装
置を装備したバス車両の概略断面図、第3図は本
発明装置における加熱器の正面図、第4図はこの
加熱器の側断面図、第5図は本発明装置の電気結
線図、第6図および第7図は本発明装置の作動説
明に供する制御特性図、第8図は本発明装置にお
ける加熱器の他の実施例を示す正面図である。 1……補助エンジン、2……圧縮機、3,17
……送風フアン、8a……室温検出手段をなす室
温センサ、11……蒸発器、12……空調ケーシ
ング、15……加熱器、23,24……冷媒バイ
パス手段をなす冷媒バイパス管、電磁弁、26,
27……加熱断続手段をなす電磁弁、31……電
子演算装置、32a……温度設定手段をなす設定
用可変抵抗器、43,44……回転数切換手段を
なす第1、第2ソレノイド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 空調ケーシング内に設置された冷凍サイクル
    の蒸発器と、 前記空調ケーシング内に前記蒸発器と直列に設
    置され、かつ複数に分割された熱交換部を有する
    加熱器と、 前記蒸発器を包含する冷凍サイクル中に設けら
    れた圧縮機と、 この圧縮機の回転数を切換える回転数切換手段
    と、 前記加熱器の複数の熱交換部の加熱作用を断続
    させる加熱断続手段と、 前記冷凍サイクルにおいて冷媒の一部を前記蒸
    発器の冷却能力が減少するようにバイパスさせる
    冷媒バイパス手段と、 空調対象の室温を検出する室温検出手段と、 手動操作可能な温度設定手段と、 前記室温検出手段および前記温度設定手段の電
    気信号が入力され、この両電気信号に応じた出力
    信号を出す電子演算装置とを具備し、 更に前記温度設定手段により設定される設定温
    度に対して、前記室温検出手段により検出される
    室温を少なくとも含む環境条件によつて定まる冷
    房熱負荷が大きい時には前記回転数切換手段によ
    り前記圧縮機の回転数を切換えて冷房能力を制御
    し、 一方前記冷房熱負荷が小さい時には、前記圧縮
    機の回転数を低速状態に固定したままで、前記加
    熱断続手段により前記加熱器の一部の熱交換部の
    みに加熱作用を行わせる作動モードと、前記冷媒
    バイパス手段により冷凍サイクルの冷媒の一部を
    バイパスさせる作動モードとのいずれか一方もし
    くは両方を選択して冷房能力を制御するように前
    記電子演算装置を構成したことを特徴とする空調
    装置の自動制御装置。
JP2619378A 1978-03-08 1978-03-08 Automatic controller for air conditioner Granted JPS54119747A (en)

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