JPS6241912Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイのシートロツクの改良
に関する。

オートバイでは、シートの下側にオイルタンク
やバツテリー等を収容するので、シートを着脱で
きるようにしている。通常シートは、一端を蝶番
又は差込片で止め、他端はキーでロツクして、外
していたずらされないようにしている。その場
合、ロツクキーは、シートを強く引張つても、破
損することがないような丈夫なものを用いる必要
があり、製造コストが高くつく。

この考案は、かかる点に鑑み、無理にシートを
引張つたとき、ロツクボデーへ加わる力を少く
し、ロツクボデーが安価にできるように改善した
もので、以下本考案を図面に示す実施例について
説明する。

左右のフレーム上パイプ１の間に、鋼板製等の
丈夫な帯板状のブリツジ片２を溶着する。ロツク
ボデー３は、左右の掛止爪４が、両側に突出する
ようにできていて、操作ワイヤ５で、回動腕６を
回動させると、掛止爪４が摺動して内側に引込む
ことができるようになつている。ロツクボデー３
は、ブリツジ片２の下面に合せ、ビス７で締着す
る。ブリツジ片２は、ロツクボデー３の上蓋を兼
ねることになる。一方、シート８には、左右に下
向きの掛止窓９を設けたロツクプレート１０を溶
着等によつて固定する。ブリツジ片２には、左右
に窓孔１１が設けてあつて、掛止窓９は、窓孔１
１を通して、掛止爪４に掛止める。尚、シート８
の前側は、挿入片１２が、フレーム上パイプ１に
設けた受片１３に嵌入して取付けられるようにし
てある。

しかして、シート８は、先に挿入片１２を受片
１３に差込み、ロツクプレート１０の掛止窓９を
ブリツジ片１１の窓孔１１に合せて押込むと、掛
止爪４に掛止窓９が掛止つて抜けなくなる。外す
場合は、操作ワイヤ５を引いて、回動腕６を回動
させると、掛止爪４が内側に摺動して引込み、掛
止窓９から外れるので、ロツクプレート１０を引
抜くことができる。ブリツジ片２は、シート８に
加わる重量を支える丈夫なもので、ロツクプレー
ト１０を無理に引上げようとした場合、掛止爪４
に加わる力の大部分は、上側のブリツジ片２が受
けることになる。このため、ロツクボデー３に加
わる力は僅かで、合成樹脂成形品等で安価にでき
る。

以上説明したように、この考案は、左右のフレ
ーム上パイプ間に帯板状のブリツジ片を溶着し、
該ブリツジ片の下面に左右に摺動する掛止爪を設
けたロツクボデーを締着し、シートの下面に左右
に下向きの掛止窓を設けたロツクプレートを固着
し、掛止窓をブリツジ片の窓孔を通して掛止爪に
掛止めるようにしたので、シートを無理に引上げ
ようとした場合、掛止窓を介して掛止爪に加る力
の大部分は、上側のブリツジ片で受けることにな
り、ロツクボデーには僅かな力しか加わらない。
このため、ロツクボデーは、強度を十分にする必
要がなく、合成樹脂成形品等で安価にでき、製造
コストの低減ができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は分解斜視図である。 １……フレーム上パイプ、２……ブリツジ片、
３……ロツクボデー、４……掛止爪、８……シー
ト、９……掛止窓、１０……ロツクプレート、１
１……窓孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右のフレーム上パイプ間に帯板状のブリツジ
   片を溶着し、該ブリツジ片の下面に左右に摺動す
   る掛止爪を設けたロツクボデーを締着し、シート
   の下面に左右に下向きの掛止窓を設けたロツクプ
   レートを固着し、掛止窓をブリツジ片の窓孔を通
   して掛止爪に掛止るようにしたことを特徴とする
   オートバイのシートロツク。