JPS6240323Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車輛、特に貨物自動車の外側に（例
えば車体の周側上部或は上部周側等に）装着し
て、対向車及び後続車へ自車の存在を、より一層
明確に知らせ得るようにした車輛用標示灯に関
し、更に詳細には、ランプ用のレンズと、該レン
ズとの関連構成について開発された車輌用標示灯
に関するものである。

従来の、この種車輌用標示灯は第１，２図の如
く構成されていた。即ち同図においてａは基板ａ
１と環状板ａ２より成るランプホルダー、ｂは基
板ａ１上に装着された反射板、ｃは反射板ｂを介
して基板ａ１に固着されたソケツト、ｄはランプ
を示し、ランプホルダーａを構成する環状板ａ２
に、赤、青、黄等で倒カツプ状をなすレンズｅが
嵌合されると共にビスｆで基板ａ１に固定された
もので、要するに従来の標示灯は、ランプホルダ
ーａに単色で倒カツプ状をなすレンズｅの１個が
装着されただけのものであつた。そしてこのよう
な従来のものでも、標示灯としての役目を充分果
し得るが、何事によらずプラスアルフアを希望す
るは、通常人の心理で、例えば単一ランプによる
なお一層の光輝、使用ランプ数を減少しての標示
機能の大等のことが一部で要求されている。

本考案は叙上の観点に基いて開発されたもの
で、即ち本考案の目的は、倒カツプ状レンズより
の放射光と、環状レンズの複数個所における立上
り延長板部及び斜状突板部よりの放射光との複合
光により、単一ランプによる光輝を従来のものに
比し各段と大にし得る車輌用標示灯を提供するに
ある。

本考案の他の目的は、ランプより直接及び反射
板並びに該反射板の上向き斜状部を介しての放射
光が独特のアクセントとなり、且つ倒カツプ状レ
ンズよりの放射光と相俟つて、極めて大なる標示
機能と美観を得られる車輌用標示灯を提供するに
ある。

次に、上記の目的を達成し得る本考案の一実施
例を、第３〜６図について詳細に説明する。

第６図において、Ａは基板Ａ１と環状板Ａ２よ
り成るランプホルダー、Ｂは環状レンズを示し、
該環状レンズＢは第３，４図の如く構成されてい
る。即ち同図において、Ｂ１は外周側の下縁近く
に該鍔Ｂ１１を有し、該鍔Ｂ１１の下部に差込み
板Ｂ１２が形成された立上り板で、該立上り板Ｂ
１の複数個所に（図面では６個所に）立上り延長
板部Ｂ１３が形成されると共に、この立上り延長
板部Ｂ１３の上部に内方へ上傾する斜状突板部Ｂ
２が形成されている。又斜状突板部Ｂ２とＢ２の
間には斜状凹陥部Ｂ３が形成され、その上部に環
状平板部Ｂ４が形成されている。

第５図、第６図において、Ｃは金属板製の環状
レンズカバーを示し、複数の窓Ｃ１１を有する斜
板部Ｃ１と、斜板部Ｃ１の下部なる環状垂直板部
Ｃ２及び上部なる環状平板部Ｃ３より構成されて
いる。

Ｄは下部に肉薄の嵌合部Ｄ１が形成された従来
より周知のものと同様の倒カツプ状レンズを示
し、同じく周知のものと同様に、内側の２個所に
形成された隆条Ｄ２にスクリユードライバー用孔
Ｄ３と図示されてないが、スクリユードライバー
用孔Ｄ３の下部にビス孔が設けられている。

Ｅは反射板を示し、その周倒に上向き斜状板部
Ｅ１が形成されている。なお、Ｆはソケツト、Ｇ
はランプ、Ｈは車体への取付板、Ａ３はビス孔付
の、環状レンズ固定用の柱杆が示されている。

そして、ランプホルダーＡの基板Ａ１に反射板
Ｅがビス１で固着され、又該ビス１で車体への取
付板Ｈも固着される。環状レンズＢは差込み板Ｂ
１２がランプホルダーＡの環状板Ａ２の内側に嵌
合されている。環状レンズカバーＣの窓Ｃ１１に
環状レンズＢの斜状突板部Ｂ２から立上り延長板
部Ｂ１３が嵌合されると共に斜板部Ｃ１が斜状凹
陥部Ｂ３に嵌合され、又環状垂直板部Ｃ２が立上
り板Ｂ１に嵌合されると共に環状平板部Ｃ３が環
状レンズＢの環状平板部Ｂ４上に当接されてい
る。従つて環状レンズＢは実質的に斜状突板部Ｂ
２と立上り延長板部Ｂ１３しか露呈せず、他部は
環状レンズカバーＣで覆われている。

倒カツプ状レンズＤは嵌合部Ｄ１が、環状レン
ズカバーＣの環状平板板Ｃ３の内側と、環状レン
ズＢの環状平板部Ｂ４の内側に嵌合されると共
に、スクリユードライバ用孔Ｄ３の下部に設けら
れたビス孔を介してランプホルダーＡの柱杆Ａ３
にビス２で固定されている。

叙上の構成において、ランプＧよりの光線は、
直接及び反射板Ｅを介して倒カツプ状レンズＤよ
り放射されるが、この場合第７図に示す如く反射
板Ｅの上向き斜状板部Ｅ１への光束は矢印の如く
反射され、この反射光が環状レンズＢの立上り延
長板部Ｂ１３及び斜状突板部Ｂ２を介して放射さ
れるものである。

以上、本考案の一実施例について説明したが、
本考案はこれに限定されず、次の如く設計変更す
ることもある。

（） 環状レンズカバーＣを金属板製としない
で、不透光性の合成樹脂を材料として成形する
と共に、外表面に金属粉末を塗着することもあ
る。（例えば静電塗装手段により）。

（） 環状レンズＢの立上り板Ｂ１の外周側の
複数個所に、環状レンズカバーＣの嵌合を確固
に保持するための小突条を設けることもある。

（） 環状レンズＢの内側に、光線乱反射用の
数多の凹凸条を設けることもある。

本考案は上記したように成るから、倒カツプ状
レンズよりの放射光と、環状レンズの複数個所に
おける立上り延長板部及び斜状突板部よりの放射
光との複合光により、単一ランプによる光線を従
来のものに比し各段と大にし得られると共に、環
状レンズの複数個所よりの放射光、即ちランプよ
り直接及び反射板並びに該反射板の上向き斜状板
部を介しての光線が独特のアクセントとなり、且
つ倒カツプ状レンズよりの放射光と相俟つて極め
て大なる標示機能と美観を得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の車輌標示灯の一般例の正面図、
第２図は同上−線の断面図、第３〜７図は本
考案に係る車輌用標示灯の一実施例を示し、第３
図は環状レンズの正面図、第４図は同上の側面
図、第５図は全体の正面図、第６図は同上の−
線の断面図、第７図はランプと反射板との関係
を示す説明図である。 Ａ……ランプホルダー、Ｂ……環状レンズ、Ｂ
１……立上り板、Ｂ１３……立上り延長板部、Ｂ
２……斜状突板部、Ｃ……環状レンズカバー、Ｃ
１１……窓、Ｄ……倒カツプ状レンズ、Ｅ……反
射板、Ｅ１……上向き斜状板部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ランプホルダーの基板中央にソケツトを介し
   て取付けられたランプと、 前記ランプホルダーに差込み板が嵌合され、
   該差込み板に連らなる立上り板の複数個所に立
   上り延長板部と該立上り延長板部の上方に内方
   へ上傾する斜状突板部とが形成された環状レン
   ズと、 該環状レンズの立上り板に嵌合され、前記立
   上り延長部及び斜状突板部に嵌入する複数の窓
   が形成された環状レンズカバーと、 該環状レンズカバーと前記環状レンズの内側
   に嵌合され、かつ前記ランプホルダーに固着さ
   れた倒カツプ状レンズと、 前記ランプホルダーの基板に固着され、周側
   に上向き斜状板部が形成された反射板と、 から成る車輌用標示灯。 (2) 環状レンズカバーを金属板製として成る実用
   新案登録請求の範囲第１項に記載の車輌用標示
   灯。 (3) 環状レンズカバーを不透光性の合成樹脂で形
   成すると共に、外表面に金属粉末を装着して成
   る実用新案登録請求の範囲第１項に記載の車輌
   用標示灯。