JPH0221313Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は、ライセンスランプなどとして用いる
車両用灯具に関するものである。

（従来技術） ライセンスランプは、例えば第２図に示すよう
にハウジング１に取付けた電球２の発光をレンズ
３を介して下方向に放射してライセンスプレート
６を照射する構造となつており、その前面にはイ
ンナーレンズ４とアツパーカバー５により反射面
が形成されている。インナーレンズ４は擬似RR
カツト処理が施されている。また、アツパーカバ
ー５は赤色の透明性樹脂により形成されている。

しかし、このような構造では、擬似RRカツト
処理が施されたインナーレンズ４などの構成部品
数を多く必要とするばかりでなく、アツパーカバ
ー５が透明性の樹脂であるため、内部が見えるよ
うになり、インナーレンズ４とハウジング１の隙
間（分割線）が現われるなど見栄えが悪くなる。

（考案の目的） 本考案の目的は、前面の反射面を体裁よく形成
することができ、かつ安価な車両用灯具を提供す
ることにある。

（考案の概要） 本考案は、ハウジングに電球を装着しその発光
を前面以外の面より放射する構造の車両用灯具に
おいて、ハウジングの側壁と一体に前面部を形成
してその表面に擬似RRカツト処理及び反射のた
めの表面処理を施したハウジングと、該ハウジン
グの前面に所定色の透明性樹脂よりなるアツパー
カバーを配置したことを特徴とするものである。

（実施例） 第１図は本考案の一実施例を示すもので、１１
はハウジング、１２は電球、１３はレンズ、１４
は所定色、例えば赤色の透明性樹脂よりなるアツ
パーカバーである。ハウジング１１は下側壁に電
球取付口を有し、これに電球１２及びレンズ１３
が取付られている。電球１２の発光はレンズ１３
を通して下向きに放射し、ライセンスプレート１
５を照明する。また、ハウジング１１は前面部が
側壁と一体に形成されており、その表面１１Ａに
擬似RRカツト処理と反射のための表面処理（銀
色塗装、金属蒸着など）が施されている。この前
面部を覆うようにアツパーカバー１４が取付けら
れている。

このような構造とすると、電球１２の点灯によ
りその発光がレンズ１３を通して下向きに放射さ
れ、この光によつてライセンスプレート１５の照
明が行われる。また、アツパーカバー１４に入射
した光は、これを透過してハウジング１１の前面
部に達し、そこで反射する。この光は再びアツパ
ーカバー１４を通つて外部に出る。このため、ア
ツパーカバー１４が赤色に輝くように見える。

（効果） 以上のように本考案によれば、ハウジングを前
面部が有するように形成しその表面に擬似RRカ
ツト処理と反射のための表面処理を施し、更にそ
の前方にアツパーカバーを配置したので、ハウジ
ング前面部の全面を反射面として有効に利用でき
る。しかも、インナーレンズを省いたので、分割
線がなくなり、外観が良くなる。また、インナー
レンズの省略によりコストの低減が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る車両用灯具の一実施例を
示す断面図、第２図は従来例を示す断面図であ
る。 １１……ハウジング、１１Ａ……ハウジング前
面部の反射面、１２……電球、１３……レンズ、
１４……アツパーカバー、１５……ライセンスプ
レート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハウジングに電球を装着しその発光を前面以外
   の面より放射する構造の車両用灯具において、ハ
   ウジングの側壁と一体に前面部を形成してその表
   面に擬似RRカツト処理及び反射のための表面処
   理を施したハウジングと、該ハウジングの前面に
   所定色の透明性樹脂よりなるアツパーカバーを配
   置したことを特徴とする車両用灯具。