JPH0339846Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、再帰性反射器シート（以下、RRシ
ートと称する）を設けた自動車用灯具に関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来例を第５図、第６図に示す。図示例は二輪
車用灯具の場合で、ハウジング１１にバルブ（電
球）１２を装着してその前面にレンズ１３を取付
け、更にその内側にインナーレンズ１４を配設し
ている。そして、レンズ１３の一部、例えば中央
部にRR１５を設けている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、このような構造では、反射素子の集合
したRR１５の部分は内側からの光が透過しない
ため、RR１５の面積分だけランプ面積を大きく
する必要がある。また、ランプ点灯時にRR１５
の部分が発光せず、その部分にダークが生じて点
灯フイーリングが悪くなる。更に、デザイン上の
要求でランプを小形化する場合には、RRを灯体
より外して車体の別の部分に設置しなければなら
ないといつた問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、ハウジングと、このハウジング内に
装着したバルブと、前記ハウジングの開口部に取
付けたアツパーレンズと、このアツパーレンズの
内側に配設したインナーレンズと、くりぬきによ
り格子模様等として形成された反射素子部分を有
して、この反射素子部分を、前記インナーレンズ
の表面にそのレンズカツトの集光作用により光源
からの光が透過しない無効部分に対応するように
貼り付けたRRシートとを備えてなることを特徴
とするものである。

〔実施例〕

以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に
説明する。

第１図〜第４図は本考案の一実施例を示すもの
で、１はハウジング、２はバルブ、３は一側面を
除いた箱形で、その正面部分にレンズカツトを施
した第１のインナーレンズ、４はこの第１のイン
ナーレンズ３の内側に配設した平板状の第２のイ
ンナーレンズ、５は前記第１のインナーレンズ３
の表面に貼り付けた赤色RRシート、６は前記ハ
ウジング１の開口部に前記第１のインナーレンズ
３等を覆うように取付けたアツパーレンズであ
る。

前記第２のインナーレンズ４はその内面にレン
ズカツトを有する。また、前記RRシート５は展
開状態では第２図に点線で示すように凸形をして
おり、その中央部、つまり第１のインナーレンズ
３の正面部分に対応する部分には格子模様、側面
部分に対応する部分にはスリツト状の模様をそれ
ぞれくりぬき、レンズカツトの集光作用によりバ
ルブからの光が透過しない無効部分ｂに反射素子
部分が位置するように貼り付けている。

このような構造とすると、第１のインナーレン
ズ３の表面にはそのカツト有効部分ａに対応した
格子模様及びスリツト状の透過部５ａを有する
RRシート５が存在しており、点灯時にランプ全
面から光が放射される。

〔考案の効果〕

以上のように本考案によれば、ハウジングと、
このハウジング内に装着したバルブと、前記ハウ
ジングの開口部に取付けたアツパーレンズと、こ
のアツパーレンズの内側に配設したインナーレン
ズと、くりぬきにより格子模様等として形成され
た反射素子部分を有して、この反射素子部分を、
前記インナーレンズの表面にそのレンズカツトの
集光作用により光源からの光が透過しない無効部
分に対応するように貼り付けたRRシートとを備
えてなるので、灯体の配光効率を大きく損うこと
なく、かつ全面にRR機能を持たせることができ
る。また、RRはシート状であるため、灯体側面
に貼り付けることも容易であり、側方よりの反射
性が良好となり安全性の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動車用灯具の一実施例
を示す断面図、第２図は同分解斜視図、第３図は
同実施例の部分拡大断面図、第４図は同実施例に
おけるRRシートの平面図、第５図及び第６図は
従来例を示す正面図及び断面図である。 １……ハウジング、２……バルブ、３及び４…
…インナーレンズ、５……RRシート、６……ア
ツパーレンズ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハウジングと、このハウジング内に装着したバ
   ルブと、前記ハウジングの開口部に取付けたアツ
   パーレンズと、このアツパーレンズの内側に配設
   したインナーレンズと、くりぬきにより格子模様
   等として形成された反射素子部分を有して、この
   反射素子部分を、前記インナーレンズの表面にそ
   のレンズカツトの集光作用により光源からの光が
   透過しない無効部分に対応するように貼り付けた
   再帰性反射器シートとを備えてなることを特徴と
   する自動車用灯具。