JPH0669850B2 - 物品の組立ラインに於ける搬送システム - Google Patents

物品の組立ラインに於ける搬送システム

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JPH0669850B2
JPH0669850B2 JP13058382A JP13058382A JPH0669850B2 JP H0669850 B2 JPH0669850 B2 JP H0669850B2 JP 13058382 A JP13058382 A JP 13058382A JP 13058382 A JP13058382 A JP 13058382A JP H0669850 B2 JPH0669850 B2 JP H0669850B2
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敏行 竹林
秀人 高田
悟 見學
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三田工業株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P21/00Machines for assembling a multiplicity of different parts to compose units, with or without preceding or subsequent working of such parts, e.g. with programme control
    • B23P21/004Machines for assembling a multiplicity of different parts to compose units, with or without preceding or subsequent working of such parts, e.g. with programme control the units passing two or more work-stations whilst being composed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G35/00Mechanical conveyors not otherwise provided for
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は物品の組立ラインに於ける搬送システムに関
し、更に詳細には物品の組立ラインに於ける各パーツの
アッセンプリーから最終チェック(完成品)に至る組立
ラインの搬送システムに関する。
近年、機械生産分野において、製品の多様化に伴うモデ
ルチェンジへの対応が叫ばれる反面人件費高騰に伴う生
産性合理化のための作業の標準化、単純化、専門化が進
行し、専用機化した各種機械設備、例えばトランスファ
ーマシンや搬送ライン等の設備費償却や、モデルチェン
ジ決定後の製造開始までの期間等において問題が生じる
に至っている。
上記製品の多様化に伴うモデルチェンジ化と生産性合理
化のための作業の標準化、単純化、専門化の両者は、互
いに相反する面を有しているため両者が同時に満足でき
るものを提供することについては技術的にも資金的にも
困難を窮める。
上記現状からして同一ラインで数種の製造組立が遂行可
能な所謂混合生産ライン、あるいはモデルチェンジが容
易な汎用性、柔軟性の高い生産ラインでしかも資金的に
もモデルチェンジに伴う機械設備の償却費等の採算が十
分見合う生産ラインが切望されるに至っている。
本発明はこのような背景のもとになされたもので、その
第1の目的とするところは、能率良く物品の搬送を行い
うる搬送システムを提供することである。またその第2
の目的とするところは、物品の組立ラインに於ける各パ
ーツのアッセンブリーから最終チェック(完成)に至る
組立ライン上の搬送システム制御をコンピュータと作業
者の協働によって制御する合理的な搬送システムを提供
することである。さらに第3の目的は、搬送物を順次送
る時の能率と安全確認を確実とする搬送システムを提供
することである。
上記第1の目的を達成するために本出願の第1の発明
は、複数のコンベアユニットから成る物品搬送装置と積
極駆動するモータローラ及びフリーローラから成るモー
タローラユニットが連結されて物品を載置するパレット
が循環するようにした無端状の搬送ラインを備えた物品
搬送システムであって、該物品搬送システムの搬送ライ
ン途上の方向転換域における上記パレットを方向転換す
るための方向転換装置と、上記搬送ライン途上から台車
を介してパレットを搬出するための物品ハネ出し装置
と、該ハネ出したパレット上の物品の異常を修正するべ
く前記搬送ラインの適宜位置に延設される異常処理ライ
ンと、上記搬送ラインの一部に両端が接続され、上記搬
送ラインの一部を迂回してパレットを搬送する迂回ライ
ンとを具備し、上記異常処理ラインが専ら上記迂回ライ
ンのみに接続されてなることを特徴とする物品の組立ラ
インにおける搬送システムである。
また上記第2の目的を達成するための第2の発明は、複
数のコンベアユニットから成る物品搬送装置と積極駆動
するモータローラ及びフリーローラから成るモータロー
ラユニットが連結されて物品を載置するパレットが循環
するようにした無端状の物品搬送システムであって、上
記搬送システムの所要間隔毎に各オペレータの数に対応
した作業終了信号を発信するためのスイッチ手段を備え
ると共に上記搬送システムの制御部をコンピュータと接
続し、該コンピュータが上記オペレータによるスイッチ
手段からの作業終了信号に応じて上記搬送システムの動
作制御をなすようにしたことを特徴とする物品の組立ラ
インに於ける搬送システムである。
さらにまた上記第3の目的を達成するための第3の発明
は、複数のコンベアユニットから成る物品搬送装置と制
御駆動するモータローラ及びフリーローラから成るモー
タローラユニットが連結されて物品を載置するパレット
が循環するようにした無端状の物品搬送システムであっ
て、該物品搬送システムとコンピュータとを接続し上記
搬送システムの搬送ラインを複数の制御区分に分割して
その各制御区分を独立した形で夫々同時制御するように
し物品を載置するパレットが上記同時制御区分の搬送方
向に見て該同時制御区分の起端直前に存在し且つ終端直
後に不存在であることを検知することによりワンステッ
プづつ搬送制御するようにしたことを特徴とする物品の
組立ラインに於ける搬送システムである。
上記第3の発明における同時制御区分の搬送制御の一態
様として、同時制御区分内に設置される複数のスイッチ
手段を介してオペレータからの作業終了信号を全て受信
した後、同時制御区分の起端及び終端の直後にパレット
が存在するか否かを検知してワンステップづつ搬送制御
するようにするとさらに安全確認が確実となる。
上記第1の発明によれば、数は少ないが処理に時間のか
かる異常処理が迂回ラインにおいて集中的に行われるの
で、ライン全体の能率を低下させることなく正常処理と
異常処理を並行して行うことが可能となる効果が期待で
き、上記ラインの能率向上という第1の目的が達成され
る。
次に上記第2の発明によれば、異常処理や組立作業など
のオペレータが介入する作業を合理的に遂行するために
ラインの全体制御を行うコンピュータに作業終了信号を
送るスイッチ手段をオペレータの作業場所毎に設けたも
のであり、これにより上記第2の目的である搬送作業の
合理化が達成される。
更に上記第3の発明によれば、搬送ラインが独立して同
時制御できる複数の同時制御区分に分割されているの
で、物品の搬送における無駄な待ち時間がなく、且つ上
記同時制御区分からの物品の搬出・搬入がその前後の同
時制御区分における物品の有無を確認してから行われる
ので、搬送物同士がライン上で衝突するといった危険性
がない。従って、この第3発明においては上記第3の目
的である搬送物を順次送る時の能率性と安全確認の確実
性が確保される。尚、上記物品の有無に加えてオペレー
タからの作業終了信号の受信を物品搬入・搬出の条件と
することにより、安全確認がさらに確実におこなわれ
る。
以下、本発明を一実施例に基いて更に具体的に詳述す
る。
搬送システム全体の構成 まず最初に、本発明に従って構成された搬送システムの
一具体例の簡略全体図である第1図及び搬送ライン途上
の各主要部の部分拡大簡略図である第2図乃至第8図を
参照して、搬送システム全体の構成について詳述する。
第1図示の搬送システムは、全体が略コ字状に配列され
る複数のモータローラユニット(A〜1〜A−12)を含
むコンベアユニット(B−1〜B−23)が一連に連結さ
れ且つ上記ユニット(A−1〜A−13)及び(B−1〜
B−23)上を物品搬送するパレット(T)が物品組付ス
タート(Ts)地点から最終チェック(Te)地点に至る一
連の搬送ライン(TL)上を循環可能にエンドレスの搬送
システムとして構成される。更に、上記一連の搬送ライ
ン(TL)は互いに平行な第1搬送ライン(Tl1)と第2
搬送ライン(Tl2)が一連に連結され、次いで上記第2
搬送ライン(Tl2)途上から分流し且つ第2搬送ライン
(Tl2)途上に合流するバイアス搬送ラインとして機能
する第3搬送ライン(Tl3)並びに該第3搬送ライン(T
l3)途上から延設されて異常処理ラインとして機能する
第4及び第5搬送ライン(Tl4)(Tl5)の夫々を含んで
いる。又、上記第1乃至第5搬送ライン(Tl1〜Tl5)の
上の方向転換域には方向転換装置(C1〜C10)及び(CS1
〜CS2)が配置され、上記方向転換装置(C1〜C10)及び
(CS1〜CS2)のうち一方からの物品搬送パレット(T)
が二方向に分流搬送される方向転換域、即ち方向転換装
置(CS1〜CS2)には後述するストッパー機構が付加され
た方向転換装置として構成される。
上記方向転換装置(C1〜C10)及び(CS1〜CS2)を含む
各搬送ライン(Tl1〜Tl5)はコンピュータ(EDP)と接
続され、各搬送ライン(Tl1〜Tl5)を構成するコンベア
ユニット(B−1〜B−23)、モータローラユニット
(A−1〜A−13)及び方向転換装置(C1〜C10)(CS1
〜CS2)等の動作を全てコンピュータ(EDP)により制御
し、あるいは異常処理用の第4及び第5搬送ライン(Tl
4〜Tl5)を除く各搬送ライン(Tl1〜Tl3)上の所定位置
に待機するオペレーター(Op)との協働によって制御さ
れるように機能する。又、上記搬送ライン(TL)途上の
所定個所には、搬送ライン(TL)上にてトラブルが発生
した物品を台車(R1〜R3)に搭載して異常処理するため
第4及び第5搬送ライン(Tl4〜Tl5)に搬出するための
ハネ出し装置(D)及び異常処理済みの物品を搬送ライ
ン(TL)上に返送するためのハネ入れ装置(F)が設置
される。尚、異常処理するための第4及び第5搬送ライ
ン(Tl4〜Tl5)の終端近傍には、上記ハネ出し装置
(D)より搬出した物品を台車(R1〜R3)を介して搬入
するためのハネ入れ及び異常処理済みの物品を搬出する
ためのハネ出しの両方に機能する搬送搬出機構(G1
G2)を備えたフリー回転装置(Om1)並びに台車(R1〜R
3)の幅が狭い方向から搬入するための搬入機構(H)
を備えたフリー回転装置(Om2)が設置され、異常処理
物品が発生した際に異常処理ライン、即ち第4及び第5
搬送ライン(Tl4〜Tl5)へのスムーズな搬入搬出が遂行
できるように構成される。
その他、第2搬送ライン(Tl2)の終端域に配設される
モータローラユニット(A−12)は完成物品を次期梱包
工程等に搬送するための搬出ラインを構成し、又符号
(J1〜J4)はオペレーター(Op)が各搬送ライン(Tl1
〜Tl5)の内外へ入出するための開閉コンベアユニット
である。
上記した構成に於いて、搬送ライン(TL)上を循環搬送
されるパレット(T)が第1搬送ライン(Tl1)の物品
組付スタート(Ts)地点、即ち第1番目のオペレーター
(Op)の前面まで移送されて停止すると、上記オペレー
ター(Op)は付与されたノルマに相当する各パーツのア
ッセンブリー作業等を遂行し、付与されたノルマが終了
した時点で終了信号をコンピュータ(EDP)に送信す
る。第2番目以下のオペレーター(Op)も同様の動作を
遂行し、各オペレーター(Op)の終了信号が全てコンピ
ュータ(EDP)に受信された時点で各コンベアユニット
(B−1〜B−23)及びモータローラユニット(A−1
〜A−12)等の駆動が開始される。該搬送ライン(TL)
はワンステップ、即ち、各オペレーター(Op)間隔に相
当する距離だけ移送されて停止し、コンピュータ(ED
P)からの次期指令を待って一時待機する。この間、各
オペレーター(Op)は移送されてきたパレット(T)上
で各パーツのアッセンブリー作業等の付与されたノルマ
に相当する作業を遂行し、上述したと同様の動作、即
ち、作業終了した時点で作業終了信号をコンピュータ
(EDP)に送信し、該コンピュータ(EDP)からの次期指
令を待って待機する。以上の動作が順次遂行されて第1
搬送ライン(Tl1)の物品組付スタート(Ts)地点から
始まり第2搬送ライン(Tl2)の最終チェック(Te)地
点、更に搬出ライン(A−12)に至る一連の作業、例え
ば各パーツのアッセンブリー工程、調整工程及び検査工
程更に必要とあらば梱包工程等の所要工程を経て完成品
として搬出ライン(A−12)より搬出される。尚、上記
完成品を搬出後のパレット(T)は、前記第1搬送ライ
ン(Tl1)の物品組付スタート(Ts)地点まで搬送さ
れ、上述したと同様のサイクルが繰り返し遂行されるこ
とになる。
又、上記一連の搬送ライン(TL)途上に於いて、トラブ
ルが発生した物品、例えば加工不良パーツが混入してい
たり、所定時間内に調整不可能な物品あるいは最終チェ
ック工程で不良物品が発見された場合等には上記一連の
搬送ライン(TL)より異常処理ライン、即ち、第4及び
第5搬送ライン(Tl4〜Tl5)へ、上記搬送ライン(TL)
の所定個所に設置されたハネ出し装置(D)より台車
(R1〜R3)を介して移送される。而して、該異常処理ラ
イン(Tl4〜Tl5)にてトラブルの原因を究明し、物品の
トラブルが解消した時点で異常処理ライン(Tl4〜Tl5
よりコンピュータ(EDP)の制御に関連して各搬送ライ
ン(TL)上へ復帰させる。本実施例に於いては、ハネ出
し装置(D)が第1搬送ライン(Tl1)途上に9ケ所、
第3搬送ライン(Tl3)途上に3ケ所、ハネ入れ装置
(F)が第1搬送ライン(Tl1)途上に1ケ所、又異常
処理ライン、即ち、第4及び第5搬送ライン(Tl4〜T
l5)の終端部近傍に搬入搬出機構(G1〜G2)が2ケ所、
搬入機構(H)が1ケ所、更に各搬送ライン(TL)と第
4及び第5搬送ライン(Tl4〜Tl5)間を移送するための
台車(R)が3台配置される実施例が図示されている。
而して、前記コンピュータ(EDP)による同時制御区分
として、例えば第1搬送ライン(Tl1)の方向転換装置
(C1)及び(C2)間を第1同時制御区分(CT1)、該方
向転換装置(C2)及び(C3)間を第2同時制御区分(CT
2)、同様に方向転換装置(C3)及び(C4)間を第3同
時制御区分(CT3)、方向転換装置(C5)及び(CS2)間
を第4同時制御区分(CT4)、方向転換装置(CS2)及び
(C8)乃至(C10)間を第5同時制御区分(CT5)、
(C6)及び(C9)乃至(C10)間を上記搬送ラインの一
部に両端が接続され、上記搬送ラインの一部即ち第5同
時制御区分を迂回してパレットを搬送する迂回ラインと
しての第6同時制御区分(CT6)、更に(C10)及び(CS
1)乃至(C1)間を2分割して前半部即ちハネ出し装置
(D)及びハネ入装置(F)を含む前半部を第7同時制
御区分(CT7)、後半部を第8同時制御区分(CT8)に8
分割したとすると、まず第4同時制御区分(CT4)内で
トラブルが発生した物品は、該第4同時制御区分(C
T4)内に設置されるハネ出し装置(D)の何れか一ケ所
からこの第4区分(CT4)を担当する台車(R3)に載置
されて異常処理ライン即ち第4搬送ライン(Tl4)上に
搬入され、該第4搬送ライン(Tl4)にて異常処理が遂
行される。
上記トラブル発生物品の異常処理が完了すると第4搬送
ライン(TL4)上から第6同時制御区分(CT6)上へコン
ピュータ(EDP)の制御によりパレットの搬入が行われ
る。
該異常処理済み物品の搬入タイミングは、オペレーター
(Op)からの搬入信号によりコンピュータ(EDP)が搬
入可否を判断し、YesあるいはNo信号の指令に基づいて
搬入(Yes信号)するかあるいはNo信号の場合はYes信号
を持ってその場に一時待機する。同様にして第5同時制
御区分(CT5)及び第6同時制御区分(CT6)内でトラブ
ルが発生した物品は両区分(CT5)(CT6)内の最も好都
合なハネ出し装置(D)、即ち、その物品に最も近接し
た位置に設置されるハネ出し装置(D)から台車(R2
を介して第5搬送ライン(Tl5)上へ搬入機構(H)部
分より搬入される。上記第5搬送ライン(Tl5)内で異
常処理が完了した物品も同様にしてコンピュータ(ED
P)からの指令を待って第6同時制御区分(CT6)への搬
入が遂行される。上記のように異常ラインである第4搬
送ライン(TL4)及び第5搬送ライン(TL5)は専ら第5
同時制御区分(CT5)の迂回ラインである第6同時制御
区分(CT6)にのみ接続されている。これは大量に且つ
迅速に流れる異常のない物品を専ら第5同時制御区分
(CT5)側に流し、少量で且つ修正に時間がかかる異常
発生の物品を専ら第6同時制御区分(CT6)側に流すこ
とにより、物品の異常発生による組立ライン全体の能率
低下の防止を図るためのシステム構成である。更に、第
7同時制御区分(CT7)内でトラブルが発生した物品
は、該区分(CT7)内の最も好都合なハネ出し装置
(D)から台車(R1)を介して第4搬送ライン(Tl4
上へ搬入搬出装置(G1)部分より搬入される。上記第4
搬送ライン(Tl4)にて異常処理が完了した物品は第3
搬送ライン(Tl3)上へ搬送されることなく、再度搬入
搬出機構(G1)から搬出され且つ台車(R1)を介して第
2搬送ライン(Tl2)途上へのハネ入れ装置(F)より
搬入される。該ハネ入れ装置(F)からの物品搬入タイ
ミングは前述したと同様、オペレーター(Op)の搬入信
号を待ってコンピュータ(EDP)が搬入可否を判断し、
第2搬送ライン(Tl2)上を順次移送される各物品との
関連でYes,No信号の指令が遂行される。尚、上記第4搬
送ライン(Tl4)、即ち異常処理ラインから第3搬送ラ
イン(Tl3)へ搬送しない理由は重複作業工程を避ける
ためであり、又第7同時制御区分(CT7)内でハネ入れ
装置(F)より最も隔たった位置のハネ出し装置(D)
よりハネ出した物品を異常処理した後ハネ入れ装置
(F)へ搬入する場合の上記ハネ出し装置(D)とハネ
入れ装置(F)間の未作業処理は全て第4搬送ライン
(Tl4)即ち異常処理ラインにて異常処理と共に遂行さ
れる。他の搬送ラインでの未作業処理がある場合も同様
にして遂行される。又、上記第1同時制御区分(CT1
乃至第8同時制御区分(CT8)の分類方法及び区分数は
全体的な物品搬送速度とバランスが考慮されて設定され
る。例えば前工程(機械的な組付作業工程等)、調整工
程(機械的に組付作業が終了した物品の細部にわたる調
整等)及び最終チェック工程(中間チェック等も含む)
更に必要とあらば梱包工程等に区分されて各工程の夫々
が独立した形で同時制御される。勿論、この時の制御は
全工程を含めた中での各工程の制御を指し且つ作業標準
時間等との関係で上記各工程を2分割、あるいは3分割
等して最適な制御区分に設定される。
上述した全体的な搬送制御について更に第2図以下を参
照して具体的に詳述すると、まず第1搬送ライン(T
l1)の起端及び第2搬送ライン(Tl2)の終端近傍のモ
ータローラユニット(A−1)(A−11)(A−12)並
びに両搬送ライン(Tl1)及び(Tl2)間を接続するモー
タローラユニット(A−13)が図示される第2図に於い
て、最終チェックを通過してパレット(T)に載置され
て搬送される完成物品(W)は第2搬送ライン(Tl2
上のリミットスイッチ(LS1)が検知することによりモ
ータローラユニット(A−11)及び(A−12)並びに該
モータローラユニット(A−11)及び(A−12)間に設
置される方向転換装置(CS1)が同時あるいは順次に始
動し、該モータローラユニット(A−11)及び(A−1
2)並びに方向転換装置(CS1)の駆動によって物品
(W)は第2搬送ライン(Tl2)上を搬送されて搬出ラ
イン即ちモータローラユニット(A−12)に至り、該モ
ータローラユニット(A−12)上に配置されるリミット
スイッチ(LS2)の検知によりモータローラユニット
(A−11)及び(A−12)並びに方向転換装置(CS1
が駆動停止し、斯くして物品(W)を載置して搬送され
るパレット(T)は上記リミットスイッチ(LS2)を検
知した状態で停止する。該状態でオペレーター(Op)が
パレット(T)上から物品(W)を搬出し、各パーツの
アッセンブリーに始って最終チェックに至る一連の搬送
工程が終了することになる。この時、上記第2搬送ライ
ン(Tl2)上を搬送されるパレット(T)がリミットス
イッチ(LS1)を検知した際、先行するパレット(T)
が搬送ライン(A−12)上に存在(リミットスイッチ
(LS2)を検知した状態)する場合はモータローラユニ
ット(A−11)上のもう一方のリミットスイッチ(L
S3)が検知した時点で前記駆動系(A−11)(A−12)
(CS1)が駆動停止し、該パレット(T)は先行するパ
レット(T)の不存在(リミットスイッチ(LS2)の非
検知状態)を待ってリミットスイッチ(LS3)を検知し
た位置で一時待機する。更に、パレット(T)をリミッ
トスイッチ(LS1)が検知した際先行するパレット
(T)が前記リミットスイッチ(LS2)を検知した状態
で待機している場合は前記駆動系(A−11)(A−12)
(CS1)は始動せずリミットスイッチ(LS1)を検知した
状態で停止することになる。
尚、本実施例におけるモータローラユニット(A−11)
並びに(A−12)は検知スイッチ(LS)を含みモータロ
ーラ(MR)とフリーローラ(FR)及び該モータローラ
(MR)とフリーローラ(FR)を支持し且つパレット
(T)の搬送ガイドを兼ねるガイド部材(K)より構成
され、又、方向転換装置(CS1)は検知スイッチ(LS)
を含み、スタティックモータローラ(SR)とテイクアッ
プモータローラ(TR)及びストッパー機構(ST)より構
成される実施例が図示されている。
前記物品(W)を載置したパレット(T)が搬出ライン
(A−12)上のリミットスイッチ(LS2)を検知した状
態で停止している間、オペレーター(Op)によってパレ
ット(T)からの物品(W)搬出が遂行され、該物品
(W)の搬出が終了するとオペレーター(Op)によって
マニアルスイッチ(Hsw)がONされて作業終了信号がコ
ンピュータ(EDP)に送信される。該作業終了信号によ
ってモータローラユニット(A−12)のモータローラ
(MR)が逆転始動し、該モータローラユニット(A−1
2)上のパレット(T)は方向転換装置(CS1)に向って
搬送されることになる。更に、上記モータローラユニッ
ト(A−12)上を搬送されるパレット(T)がリミット
スイッチ(LS4)に検知されると、詳細には後述する
が、方向転換装置(CS1)のテイクアップモータローラ
(TR)が逆転駆動すると共にリミットスイッチ(LS5
を含むストッパー機構(ST)が少なくともテイクアップ
モータローラ(TR)より上方まで上昇し、上記テイクア
ップモータローラ(TR)上を搬送されるパレット(T)
の方向転換を強要する。即ち、上記リミットスイッチ
(LS4)の検知によるテイクアップローラ(TR)の逆転
駆動に基いて搬送されるパレット(T)はリミットスイ
ッチ(LS5)の検知に若干遅延してストッパー機構(S
T)に当接して停止し、上記リミットスイッチ(LS5)の
検知に基づくテイクアップモータローラ(TR)の停止及
び該テイクアップモータローラ(TR)、並びにストッパ
ー機構(ST)の下降、更にはスタティックモータローラ
(SR)、モータローラユニット(A−13)及び方向転換
装置(C1)のスタティックモータローラ(SR)等の一連
の搬送系の始動によって方向転換装置(CS1)から
(C1)方向へ方向転換して搬送される。尚、上記方向転
換装置(CS1)のテイクアップモータローラ(TR)の駆
動停止のタイミングは、パレット(T)をリミットスイ
ッチ(LS5)が検知してストッパー機構(ST)に当接す
る間、パレット(T)の慣性作用を制御するに好適なタ
イミング(本実施例では搬送方向におけるリミットスイ
ッチ(LS5)とストッパー機構(ST)の当接面間の距離
でもって位置づけられる。)として設定され、又パレッ
ト(T)がモータローラユニット(A−13)上へ方向転
換して搬送される際、方向転換装置(CS1)のリミット
スイッチ(LS6)が検知状態から非検知状態となった時
点でスタティックモータローラ(SR)は駆動停止し、更
に、モータローラユニット(A−13)及び方向転換装置
(C1)のスタティックモータローラ(SR)上を搬送され
るパレット(T)はリミットスイッチ(LS7)の検知に
よって上記一連の搬送系(A−13)(SR)の停止に続い
て方向転換装置(C1)のテイクアップモータローラ(T
R)の上昇且つ始動及びモータローラユニット(A−
1)の始動によって第1搬送ライン(Tl1)上へ搬送さ
れ、該第1搬送ライン(Tl1)上の第1番目のオペレー
ター(Op)の前面、即ち該オペレーター(Op)の前面近
傍に配置されるリミットスイッチ(LS10)の検知によっ
てモータローラユニット(A−1)の駆動停止に相俟っ
てパレット(T)も停止し、第1図で前述した如くオペ
レーター(Op)による各パーツのアッセンブリー工程が
順次遂行される。尚、前記搬送ライン(A−12)上のパ
レット(T)はオペレーター(Op)の作業終了信号の送
信に基いて方向転換装置(CS1),モータローラユニッ
ト(A−13)、方向転換装置(C1)及びモータローラユ
ニット(A−1)上を順次搬送されるのであるが、上記
作業終了信号の送信の際第1搬送ライン(Tl1)上の第
1番目のオペレーター(Op)位置にパレット(T)が存
在(Yes信号)する場合はその直後のリミットスイッチ
(LS9)が検知した位置で先行するパレット(T)の不
存在(リミットスイッチ(LS10)の非検知状態)を待っ
て一時待機する。同様に先行するパレット(T)がリミ
ットスイッチ(LS9)を検知した位置に存在する場合は
その直後のリミットスイッチ(LS10)が検知した位置で
先行するパレット(T)の不存在(リミットスイッチ
(LS10)の非検知状態)を待って一時待機し、上記リミ
ットスイッチ(LS8)及び(LS7)との関係も同様に機能
する。従って、第1搬送ライン(Tl1)上の第1番目の
オペレーター(Op)の位置にパレット(T)が存在する
場合は、本実施例では3台のパレット(T)まで待機す
ることが可能となる。尚、第1搬送ライン(Tl1)上の
リミットスイッチ(LS10)及び(LS9)間には通常閉状
態の開閉ストッパー機構(SST)が配設され、リミット
スイッチ(LS9)を検知した状態で存在するパレット
(T)の進入を阻止し、リミットスイッチ(LS10)の位
置にパレット(T)が存在しない場合に開状態となって
パレット(T)が通過可能となる。
次に、第1搬送ライン(Tl1)に於ける第1同時制御区
分(CT1)内で作業する夫々のオペレーター(Op)が作
業終了信号(各オペレーター(Op)の前面に設置される
マニアルスイッチ(SW)のON信号によって遂行され
る。)をコンピュータ(EDP)に送信し且つ夫々のオペ
レーター(Op)の終了信号が全てコンピュータ(EDP)
に受信された時点で各コンベアユニット(B−1〜B−
5)の始動が開始可能な状態となり、コンピュータ(ED
P)からの次期指令を待って一時待機する。(第1図参
照)この時、上記コンピュータ(EDP)は第1同時制御
区分(CT1)内の最終オペレーター(Op)の直後即ち方
向転換装置(C2)、及び最初のオペレーター(Op)の直
前即ち前記第2図で詳述したリミットスイッチ(LS9
の検知位置にパレット(T)が存在するか否かを判断
し、始動開始指令あるいは一時待機指令が成される。
即ち、パレット(T)が上記リミットスイッチ(LS9
位置(最初のオペレータ(起端)の直前位置(Yes信
号)し、且つ方向転換装置(C2)位置に存在しない(No
信号)ということを確認して始めて各コンベアユニット
(B−1〜B−5)の始動指令が成され既に公知のタイ
マー等を介してワンステップ(各オペレーター(Op)間
距離)搬送される。又、上記リミットスイッチ(LS9
位置に前工程での作業時間の遅延等に起因してパレット
(T)が搬送されず不存在(No信号)の状態あるいは上
記方向転換装置(C2)内に次期工程の作業遅延等に起因
して未だ存在(Yes信号)する場合は一時待機指令が成
される。従って、パレット(T)が上記リミットスイッ
チ(LS9)位置に存在し方向転換装置(C2)位置に存在
しない場合にのみ各コンベアユニット(B−1〜B−
5)に搬送指令が成され、その他の状態、例えばリミッ
トスイッチ(LS9)位置及び方向転換装置(C2)位置の
両方に存在あるいは不存在の状態、又方向転換装置
(C2)位置に存在し、リミットスイッチ(LS9)位置に
存在しない場合等は一時待機指令が成される。
上記したパレット(T)が第1搬送ライン(Tl1)上の
リミットスイッチ(LS9)位置に存在し、方向転換装置
(C2)位置に存在しないことによって搬送開始され、上
記パレット(T)が第3図に示される如く第1搬送ライ
ン(Tl1)上のリミットスイッチ(LS11)を検知すると
方向転換装置(C2)が駆動を開始し、該方向転換装置
(C2)まで搬送されてリミットスイッチ(LS12)を検知
した時点で駆動が停止(テイクアップモータローラ(T
R)が駆動停止と同時あるいは若干の時間的経過後下降
する。)し斯くしてパレット(T)は方向転換装置
(C2)内に次期指令を待って一時待機することになる。
この時、第1搬送ライン(Tl1)上のリミットスイッチ
(LS9)を検知した状態で待機していたパレット(T)
も第1番目のオペレーター(Op)位置、即ち、リミット
スイッチ(LS10)を検知する位置まで搬送され、該リミ
ットスイッチ(LS10)を検知した時点で停止し、次期指
令を待って一時待機する。この間各オペレーター(Op)
は付与された作業を遂行し、該作業が終了した時点で作
業終了信号(マニアルスイッチ(SW)のON操作)をコン
ピュータ(EDO)に送信し、該コンピュータ(EDP)から
の次期指令を待って一時待機する。
同様にして第2同時制御区分(CT2)に於けるパレット
(T)の搬送制御が遂行される。即ち、第1搬送ライン
(Tl1)に於ける第2同時制御区分(CT2)内の各オペレ
ーター(Op)が夫々マニアルスイッチ(SW)をON操作し
て作業終了信号をコンピュータ(EDP)に送信し、該コ
ンピュータ(EDP)が第2同時制御区分(CT2)内におけ
る全ての終了信号を受信した時点で方向転換装置(C2
及び(C3)内のパレット(T)の存在及び不存在を判断
して、前述したのと同様、パレット(T)が方向転換装
置(C2)内に存在(リミットスイッチ(LS12)及び(LS
13)の両方あるいは何れか一方の検知により判断)し又
方向転換装置(C3)内に不存在(リミットスイッチ(LS
15)及び(LS16)の非検知により判断)の場合にコンベ
アユニット(B−6〜B−7)及び方向転換装置(C2
(C3)のスタティックモータローラ(SR)が始動しワン
ステップのみ搬送されて停止する。この時、方向転換装
置(C2)のスタティックモータローラ(SR)はリミット
スイッチ(LS13)の非検知(OFF)でもって駆動停止し
又方向転換装置(C3)のスタティックモータローラ(S
R)はパレット(T)がリミットスイッチ(LS14)を検
知した時点で駆動開始し、リミットスイッチ(LS15)を
検知した時点で駆動停止する。
更に、第3同時制御区分(CT3)に於けるパレット
(T)の搬送制御を第1図及び第3図乃至第4図を参照
して詳細すると、前述したと同様にして夫々のオペレー
ター(Op)が作業終了信号をコンピュータ(EDP)に送
信し、全オペレーター(Op)の終了信号をコンピュータ
(EDP)が受信することにより第3同時制御区分(CT3
の起端側に位置する方向転換装置(C3)にパレット
(T)が存在することを確認し、且つ終端側に位置する
方向転換装置(C4)及び(C5)にパレット(T)が存在
しないことを確認した時点で第3同時制御区分(CT3
内の各コンベアユニット(B−8〜B−12)及び方向転
換装置(C3)におけるテイクアップモータローラ(TR)
の駆動指令が成される。該コンピュータ(EDP)による
駆動指令によって方向転換装置(C3)内に位置するパレ
ット(T)は第3同時制御区分(CT3)の最初のオペレ
ーター(Op)の位置まで搬送され、又第3同時制御区分
(CT3)の最後部のオペレーター(Op)位置に存在する
パレット(T)は方向転換装置(C4)の進入直前に配置
されるリミットスイッチ(LS17)の検知によって方向転
換装置(C4)を始動し、更にリミットスイッチ(LS18
を検知することにより上記テイクアップモータローラ
(TR)の駆動停止且つ下降、続いてスタティックモータ
ローラ(SR)、モータローラユニット(A−2)及び方
向転換装置(C5)のスタティックモータローラ(SR)の
始動によって方向転換装置(C5)位置まで搬送され、該
方向転換装置(C5)内のリミットスイッチ(LS19)の検
知により上記搬送系(SR)(A−2)が駆動停止し斯く
して第3同時制御区分(CT3)の最後部に位置するパレ
ット(T)は方向転換装置(C4)及びモータローラユニ
ット(A−2)を介して方向転換装置(C5)位置まで搬
送されてコンピュータ(EDP)からの次期指令を待って
一時待機する。この時方向転換装置(C3)に位置するパ
レット(T)は第3同時制御区分(CT3)上へ搬送さ
れ、該方向転換装置(C3)内に配置されるリミットスイ
ッチ(LS15)及び(LS16)の両方あるいは何れか一方に
おいてパレット(T)の搬出を検知(パレット(T)の
非検知状態)した時点でテイクアップモータローラ(T
R)が駆動停止及び該テイクアップモータローラ(TR)
の駆動停止と同時あるいは若干の時間的遅延によって下
降し、該状態で次期指令を待って一時待機する。又第3
同時制御区分(CT3)の終端側、即ち先端部に位置する
パレット(T)は方向転換装置(C4)及びモータローラ
ユニット(A−2)を介して方向転換装置(C5)位置迄
搬送される際、方向転換装置(C4)(C5)の両方に先行
するパレット(T)が不存在(LS1820)の場合は前記
した如く方向転換装置(C5)迄搬送されるが方向転換装
置(C5)に存在し(リミットスイッチ(LS9)及び(LS
20)の両方あるいは何れか一方の検知状態)方向転換装
置(C4)に不存在(リミットスイッチ(LS18)の非検知
状態)の場合は該方向転換装置(C4)迄搬送されて方向
転換装置(C5)内のパレット(T)の搬出を待って方向
転換装置(C4)内に一時待機する。
次いで第4同時制御区分(CT4)内を搬送されるパレッ
ト(T)の搬送制御は第11図及び第4図乃至第5図に示
される如く、前記方向転換装置(C5)と第4同時制御区
分(CT4)の終端部近傍、即ちモータローラユニット
(A−3)の終端部近傍に設置されるリミットスイッチ
(SL24)位置あるいは第2搬送ライン(Tl2)途上から
分岐するモータローラユニット(A−4)の終端部に設
置される方向転換装置(C6)位置とのパレット(T)の
存在、不存在の比較によって遂行される。即ち、上記方
向転換装置(C5)とリミットスイッチ(LS24)位置ある
いは方向転換装置(C6)の何れを比較するかの判断は第
2搬送ライン(Tl2)上の第4同時制御区分(CT4)から
分岐するモータローラユニット(A−4)の分岐点に設
置されれる方向転換装置(CS2)における搬送方向指示
に準じて遂行され、上記方向転換装置(CS2)の搬送方
向指示は第4同時制御区分(CT4)の終端部近傍に設置
される切換スイッチ(CSW)の選択操作により決定づけ
られる。而して、オペレーター(Op)における切換スイ
ッチ(CSW)の選択操作によって直進方向、即ち第5同
時制御区分(CT5)への搬送選択が成された場合は前記
方向転換装置(C5)にパレット(T)が存在(Yes信
号)し且つリミットスイッチ(LS24)位置にパレット
(T)が存在しない(リミットスイッチ(LS24)の非検
知状態)ことを確認後第4同時制御区分(CT4)にワン
ステップの搬送指令が成され、他方、第2搬送ライン
(Tl2)に直交する方向、即ちモータローラユニット
(A−4)方向への搬送選択が成された場合は方向転換
装置(C5)及び(C6)におけるパレット(T)の存在、
不存在を比較し前記したと同様の搬送制御が遂行され
る。
即ち、オペレーター(Op)による切換スイッチ(CSW)
の操作が直進方向を選択した場合は第4同時制御区分
(CT4)域から搬送されるパレット(T)がリミットス
イッチ(LS21)を検知した時点で方向転換装置(CS2
のテイクアップモータローラ(TR)が始動し、そのまま
直進してリミットスイッチ(LS24)を検知した時点でモ
ータローラユニット(A−3)が駆動停止し、該リミッ
トスイッチ(LS24)を検知した状態で次期指令を待って
一時待機する。尚、方向転換装置(CS2)域を通過後の
テイクアップモータローラ(TR)の駆動停止はリミット
スイッチ(LS23)のOFF信号により遂行される。
又、オペレーター(Op)による切換スイッチ(CSW)の
直交方向を選択した場合は、第4同時制御区分(CT4
域から搬送されるパレット(T)がリミットスイッチ
(LS21)を検知した時点で方向転換装置(CS2)のテイ
クアップモータローラ(TR)が始動すると共に直進方向
の進入を阻止するリミットスイッチ(LS22)を含むスト
ッパー機構(ST)が上昇し、該リミットスイッチ(L
S22)を検知した時点でテイクアップモータローラ(T
R)が駆動停止且つ下降に続いてスタティックモータロ
ーラ(SR)、モータローラユニット(A−4)及び方向
転換装置(C6)のスタティックモータローラ(SR)が駆
動開始する。而して上記方向転換装置(CS2)内に搬送
されるパレット(T)は第2図で詳述したと同様、リミ
ットスイッチ(LS22)の検知に若干遅延してストッパー
機構(ST)に当接して停止し、且つその停止のタイミン
グはパレット(T)をリミットスイッチ(LS22)が検知
してストッパー機構(ST)に当接する間、パレット
(T)の慣性による移動を制動するに好適なタイミング
として設定される。更にパレット(T)が方向転換装置
(CS2)のスタティックモータローラ(SR)及び方向転
換装置(C6)のスタティックモータローラ(SR)の駆動
によって上記方向転換装置(C6)まで搬送され、該方向
転換装置(C6)のリミットスイッチ(LS26)を検知した
時点で上記搬送系(A−4)(SR)が駆動停止し、コン
ピュータ(EDP)からの次期指令信号を待って一時待機
する。尚、上記方向転換装置(CS2)のスタティックモ
ータローラ(SR)の停止タイミングはパレット(T)に
よるリミットスイッチ(LS23)のOFF検知により成され
る。又、上記した第4同時制御区分(CT4)から直交方
向、即ちモータローラユニット(A−4)方向に搬送さ
れる選択が成された場合、前記方向転換装置(C5)にパ
レット(T)が存在し且つ方向転換装置(C6)上のパレ
ット(T)の不存在によって第4同時制御区分(CT4
の最終端に位置するパレット(T)は上記方向転換装置
(C6)位置迄搬送されて停止するが、方向転換装置
(C5)に存在し且つ方向転換装置(C6)の両方共に存在
する場合はモータローラユニット(A−4)の途上に配
置されるリミットスイッチ(LS25)を検知した位置で停
止し上記方向転換装置(C6)内のパレット(T)の不存
在に基づくコンピュータ(EDP)からの搬送指令を待っ
て一時待機する。
一方、上記方向転換装置(C6)から延びる異常処理ライ
ン、即ち第4搬送ライン(Tl4)には、第4同時制御区
分(CT4)及び第7同時制御区分(CT7)の領域内で生じ
たパレットを台車(R1)(R3)を介して搬入搬出するた
め搬入搬出装置(G1)(G2)、並びに異常処理済みの物
品を第3搬送ライン(Tl3)上に搬送するための搬送タ
イミング信号をコンピュータ(EDP)に送信するマニア
ルスイッチ(HSW)、更に上記コンピュータ(EDP)から
の搬入許可が付与されない状態で物品が搬入されるのを
阻止するためのストッパー機構(SST)が配設され、
(第1図及び第5図参照)上記第4搬送ライン(Tl4
からの物品の第3搬送ライン(Tl3)への搬入タイミン
グはマニアルスイッチ(HSW)のON信号によって搬入信
号をコンピュータ(EDP)に送信し、該コンピュータ(E
DP)からの搬入許可信号により通常閉のストッパー機構
(SST)が開状態となって始めて物品搬入が可能とな
る。
尚、上記した様なマニアルスイッチ(HSW)や切換スイ
ッチ(CSW)等の本実施例におけるコンピュータ(EDP)
の入力信号は搬送ライン(TL)全体を制御するコンピュ
ータ(EDP)が搬送ライン(TL)全体の搬送バランスを
考慮し遂次最適な制御を遂行する中で入力信号に対する
可不可信号が付与される。
更に、第4同時制御区分(CT4)からの上記したオペレ
ーター(Op)による搬送方向指令(切換スイッチ(CS
W)の操作により遂行される)に基づいて第5同時制御
区分(CT5)あるいは第6同時制御区分(CT6)へ選択的
に分流搬送されるパレット(T)は第1図及び第5図乃
至第7図に図示される如く、再び方向転換装置(C9)で
合流し、該合流したパレット(T)は第2搬送ライン
(Tl2)上のモータローラユニット(A−9)及び方向
転換装置(C10)を経て更に第7同時制御区分(CT7)第
8同時制御区分(CT8)へと各工程を順次搬送されて第
2図で詳述した様な過程を通って第一搬送ライン(C
l1)上の第1番目のオペレーター(Op)の直後に位置す
るパレット待機位置(リミットスイッチ(LS9)の検知
位置)に至り、各パーツのアッセンブリー工程に始って
調整、検査更に必要とあらば梱包工程等の所要工程にお
ける一連の搬送サイクルが終了する。
即ち、第1図及び第5図乃至第7図を参照して更に具体
的に詳述すると、オペレータ(Op)による搬送方向指令
(切換スイッチ(CSW)の操作による。)が直進方向、
即ち第5同時制御区分(CT5)方向へ選択遂行された場
合、上述した如く第4同時制御区分(CT4)の終端部即
ち優先端(リミットスイッチ(LS24)を検知した状態)
に待機するパレット(T)は前述したと同様にして第5
同時制御区分(CT5)内の各オペレータ(Op)が種々作
業を遂行し、各オペレータ(Op)からの作業終了信号
(各オペレータ(Op)の前面に配設されるマニアルスイ
ッチ(SW)のON信号により遂行される。)が全てコンピ
ュータ(EDP)に受信され且つ第4同時制御区分(CT5
の終端部に位置するパレット待機位置(リミットスイッ
チ(LS24)位置)にパレット(T)が存在(Yes信号)
し、モータローラユニット(A−9)の終端部に位置す
る方向転換装置(C10)にパレット(T)が存在しない
(NO信号)という判別が成されてコンベアユニット(B
−15)及び(B−16)に搬送指令(Yes信号)が発信さ
れる。すると上記コンベアユニット(B−15)(B−1
6)の駆動開始によって移送されるパレット(T)は、
モータローラユニット(A−6)の起端部近傍に配置さ
れるリミットスイッチ(LS28)の検知によってモータロ
ーラユニット(A−6)及び方向転換装置(C8)のテイ
クアップモータローラ(TR)が駆動を開始し、該モータ
ローラユニット(A−6)上に搬送されて方向転換装置
(C8)に至り、該方向転換装置(C8)の一端に配置され
るリミットスイッチ(LS29)に検知され、該リミットス
イッチ(LS29)の検知によってモータローラユニット
(A−6)及び方向転換装置(C8)のテイクアップモー
タローラ(TR)の駆動が停止すると同時あるいは若干時
間的遅延によってモータローラユニット(A−8)及び
(A−9)並びに方向転換装置(C9)及び(C10)のス
タティックモータローラ(SR)が始動する。而してパレ
ット(T)はモータローラユニット(A−8)、方向転
換装置(C9)モータローラユニット(A−9)を順次搬
送されて方向転換装置(C10)に至り、該方向転換装置
(C10)の一端に配置されるリミットスイッチ(LS36
に検知されてモータローラユニット(A−8)(A−
9)及び方向転換装置(C9)(C10)のスタティックモ
ータローラ(SR)の駆動が停止し、該駆動停止に関連し
てパレット(T)が搬送停止し、コンピュータ(EDP)
からの次期搬送指令を待って方向転換装置(C10)内に
一時待機する。尚、上記方向転換装置(C8)に於けるパ
レット(T)の方向転換は、パレット(T)がリミット
スイッチ(LS29)を検知した際、テイクアップモータロ
ーラ(TR)が停止すると同時あるいは若干の時間的遅延
によって少なくともスタティックモータローラ(SSR)
より下位置に下降し、次いでスタティックモータローラ
(SR)、モータローラユニット(A−8)等の搬送系の
駆動により前述した如く方向転換装置(C10)迄搬送さ
れて停止する。又方向転換装置(C8)に於けるスタティ
ックモータローラ(SR)の駆動停止のタイミングはリミ
ットスイッチ(LS31)のOFF信号、即ちパレット(T)
が方向転換装置(C8)に搬入されてリミットスイッチ
(LS31)がON信号(方向転換装置(C8)への搬入信号、
及び存在信号)をコンピュータ(EDP)に送信し、パレ
ット(T)が搬出されてOFF信号(方向転換装置(C8
からの搬出信号及び不存在信号)をコンピュータ(ED
P)に送信することにより制御される。
又、上記第5図示の第4同時制御区分(CT4)における
モータローラユニット(A−3)の終端部近傍に位置す
るパレット待機位置(リミットスイッチ(LS24)位置)
と第7図示のモータローラユニット(A−9)の終端部
に設置される方向転換装置(C10)のパレット待機位置
との比較において、パレット(T)が上記第4同時制御
区分(CT4)のパレット待機位置及び方向転換装置
(C10)の両方共に存在する(即ちYes信号がコンピュー
タ(EDP)に判別された状態)場合は上記第4同時制御
区分(CT4)のリミット待機とモータローラユニット
(A−9)途上の最も終端に近接した位置に配置される
リミットスイッチ(LS35)位置との対比が成され、該両
方の対比に基づいてコンピュータ(EDP)からYes信号あ
るいはNO信号が指令される。然るに、上記Yes信号が指
令された場合は、第5同時制御区分(CT5)に於けるコ
ンベアユニット(B−16)の終端部近傍、即ち、即5同
時制御区分(CT5)の最先端に位置するオペレータ(O
p)の前面に次期搬送指令を待って一時待機しているパ
レット(T)が前述したと同様の搬送制御でもって上記
リミットスイッチ(LS35)に検知される位置まで搬送さ
れ、該リミットスイッチ(LS35)が検知されるとその場
(リミットスイッチ(LS35)の検出位置)で上記方向転
換装置(C10)内のパレット(T)の不存在によるコン
ピュータ(EDP)からの次期搬送指令を待って一時待機
する。更にモータローラユニット(A−9)上のもう一
方のリミットスイッチ(LS34)、第5同時制御区分(CT
5)及び第6同時制御区分(CT6)の合流領域に設置され
る方向転換装置(C6)内のリミットスイッチ(LS32
(LS33)更にモータローラユニット(A−6)及び(A
−8)の方向転換領域に設置される方向転換装置(C8
内のリミットスイッチ(LS29)(LS31)も同様に機能
し、従って、第5同時制御区分(CT5)を経て搬送され
るパレット(T)は、本実施例では5ケ所のパレット待
機位置を有することになる。勿論、第5同時制御区分
(CT5)内のモータローラユニット(A−6)から第5
同時制御区分(CT5)の終端部に位置する方向転換装置
(C10)に至る間に配設されるリミットスイッチ(LS)
の配置数によりパレット待機位置数の増減は可能とされ
る。
一方、第4同時制御区分(CT4)途上に配設される搬送
方向切換スイッチ(CSW)がオペレーター(Op)の操作
によって第4同時制御区分(CT4)内に於ける第2搬送
ライン(Tl2)に直交する方向、即ち、モータローラユ
ニット(A−4)及び該モータローラユニットの終端に
位置する方向転換装置(C6)を介して第3搬送ライン
(Tl3)に至る経路が指令されたとすると、前述した如
く、第4同時制御区分(CT4)内の最も先行する位置に
待機するパレット(T)は方向転換装置(CSS2)、モー
タローラユニット(A−4)を経て方向転換装置(C6
あるいはモータローラユニット(A−4)途上に配置さ
れるリミットスイッチ(LS25)位置迄搬送されてコンピ
ュータ(EDP)からの次期指令を待って一時待機する。
その間、第6同時制御区分(CT6)内に位置する各オペ
レーター(Op)の各作業が遂行され、各オペレーター
(Op)からの作業終了信号(マニアルスイッチ(SW)の
ON信号操作による。)に相俟って上記方向転換装置
(C6)及び(C10)に於けるパレット(T)の存在不存
在の対比が遂行され、その時一方の方向転換装置(C6
に存在(Yes信号)し、他方の方向転換装置(C10)に不
存在(NO信号)であればコンピュータ(EDP)から搬送
信号(Yes信号)の指令が成される。上記方向転換装置
(C6)及び(C10)の対比に於いて、両方共にパレット
(T)が存在(Yes信号)する場合は搬送信号が指令さ
れず、更に上記方向転換装置(C6)と前記モータローラ
ユニット(A−9)途上に配置されるリミットスイッチ
(LS35)の対比が成されて前述した一定条件、例えば本
実施例においては、一つの同時制御区分内で各オペレー
タ(Op)からの作業終了信号をコンピュータ(EDP)が
全て受信したという第一の条件と、該同時制御区分内か
ら次期工程へ搬送されるパレット(T)の一時待機位置
に先行するパレット(T)が存在せず且つ上記同時制御
区分内に搬入するためのパレット(T)が搬入待機位置
に存在するという第二の条件が全て成立した時点でコン
ピュータ(EDP)からの搬送指令が遂行され、それ以外
の条件、例えばパレット(T)が上記搬入、搬出の両待
機位置に存在(Yes信号)し、あるいは存在しない(NO
信号)場合、パレット(T)が搬入側待機位置に存在し
ない(NO信号)場合、更に搬入側待機位置に存在する
(Yes信号)場合、又同時制御区分内におけるオペレー
ター(Op)から作業終了信号がコンピュータ(EDP)に
一つでも受信されていない場合等においてはコンピュー
タ(EDP)からの搬送指令が遂行されない。同様に方向
転換装置(C6)とリミットスイッチ(LS34)、方向転換
装置(C6)と(C9)との対比によってパレット(T)の
存在、不存在を上述した一定条件に基づいて判別し、同
時制御区分内の各パレット(T)をワンステップ搬送す
るか又は一定の条件が成立するまで一時待機することに
なる。尚、前記第5同時制御区分(CT5)からの搬送と
第6同時制御区分(CT6)からの搬送の何れかを優先す
るかはコンピュータ(EDP)による搬送ライン全体(T
L)の流れのバランスが考慮されて決定される。又第6
同時制御区分(CT6)内を搬送されるパレット(T)は
第5搬送ライン、即ち異常処理ライン(Tl5)との交差
点域に配置される方向転換装置(C7)直後迄搬送されて
リミットスイッチ(LS31)が検知すると、該方向転換装
置(C7)のテイクアップモータローラ(TR)及びモータ
ローラユニット(A−7)更に方向転換装置(C9)のテ
イクアップモータローラ(TR)が始動して方向転換装置
(C9)まで搬送され、該方向転換装置(C9)まで搬送さ
れた時点でリミットスイッチ(LS32)が検知することに
より、モータローラユニット(A−9)及び方向転換装
置(C10)のスタティックモータローラ(SR)が駆動開
始し、且つ該モータローラユニット(A−9)及びスタ
ティックモータローラ(SR)の始動とほぼ同時に方向転
換装置(C7)のテイクアップモータローラ(TR)並びに
モータローラユニット(A−7)が駆動停止すると共に
方向転換装置(C9)のテイクアップモータローラ(TR)
が駆動停止且つ下降する。而して、第6同時制御区分
(CT6)上を搬送されるパレット(T)は方向転換装置
(C7)、モータローラユニット(A−7)、方向転換装
置(C9)及びモータローラユニット(A−9)を順次搬
送されて方向転換装置(C10)に至り、該方向転換装置
(C10)のリミットスイッチ(LS36)がパレット(T)
を検知した時点で、上記方向転換装置(C10)のスタテ
ィックモータローラ(SR)及びモータローラユニット
(A−9)が駆動停止する。尚、方向転換装置(C9)の
スタティックモータローラ(SR)の駆動停止タイミング
はパレット(T)が上記方向転換装置(C9)から搬出さ
れてリミットスイッチ(LS33)がOFFとなった時点とさ
れる。
又、第3搬送ライン(Tl3)途上から分岐して延設され
る異常処理ライン即ち第5搬送ライン(Tl5)は、前記
第5同時制御区分(CT5)及び第6同時制御区分(CT6
内で生じたトラブル発生物品を第5乃至第6同時制御区
分(CT5)(CT6)のハネ出し装置(D)から搬出し、且
つ台車(R2)を介して搬入するための搬入機構(H)及
びフリー回転装置(Om2)と、処理済物品を該第5搬送
ライン(Tl5)から第3搬送ライン(Tl3)へ搬入する際
の搬入タイミング信号をコンピュータ(EDP)にインプ
ットするためのマニアルスイッチ(HSW)と、該マニア
ルスイッチ(HSW)の搬入タイミング信号の送信に基づ
いてコンピュータ(EDP)の指令が成され、且つ該コン
ピュータ(EDP)からの指令によって開閉し、物品搬入
の可不可を指示するための通常閉のストッパー機構(SS
T)と、更に物品を載置するパレット(T)を自在に移
動させるための複数のフリーローラ(FR)及び該フリー
ローラ(FR)を支持し且つパレット(T)の搬送ガイド
に供するためのガイド部材(K)とより構成される。而
して上記台車(R2)を介して搬入機構(H)より搬入さ
れる異常処理物品は後述するフリー回転装置(Om2)よ
り該搬送ライン(Tl5)途上の所要位置へ移動されて異
常処理作業が遂行され、異常処理が終了した時点でマニ
アルスイッチ(HSW)をON操作することにより、搬入信
号をコンピュータ(EDP)に送信し、該送信によって指
令するコンピュータ(EDP)からの搬入可不可信号に基
づいて後述するストッパー機構(SST)が開閉し、該ス
トッパー機構(SST)の開状態により搬入可となり閉に
より搬入不可状態となり、閉の場合は開状態となるまで
その場で一時待機する。
更に、前記第5あるいは第6同時制御区分(CT5)(C
T6)から搬送されて第7同時制御区分(CT7)の起端部
に位置する方向転換装置(C10)内に待機するパレット
(T)は、第8図に示されるように第7同時制御区分
(CT7)の終端部近傍に設置されるリミットスイッチ(L
S40)のパレット待機位置との比較に於いて且つ第7同
時制御区分(CT7)域の各オペレーター(Op)からの作
業終了信号に基づいて、コンピュータ(EDP)による搬
送指令可不可信号が信号され、次いで第8同時制御区分
(CT8)においては、上記リミットスイッチ(LS40)の
パレット待機位置と第2図示に於いて詳述した第1同時
制御区分(CT1)内の最初のオペレータ(Op)の直後に
配設されるリミットスイッチ(LS9)のパレット待機位
置との比較に於いて且つ第8同時制御区分(CT8)域の
各オペレータ(Op)からの作業終了信号に基づいてコン
ピュータ(EDP)からの搬送可不可指令が成される。即
ち、第7同時制御区分(CT7)内に於ける各オペレータ
(Op)からの作業終了信号と該第7同時制御区分(C
T7)の前後に位置するパレット待機位置の対比との関連
においてコンピュータ(EDP)からの搬送指令信号が成
されると第7同時制御区分(CT7)の最終オペレータ(O
p)の前面に待機するパレット(T)は、コンベアユニ
ット(B−20)の終端近傍に配設されるリミットスイッ
チ(LS38)を検知することによりモータローラユニット
(A−10)が駆動を開始し、該モータローラユニット
(A−10)上を搬送されてモータローラユニット(A−
10)途上の所要位置に配設されるリミットスイッチ(LS
40)を検知した時点でモータローラユニット(A−10)
の駆動停止に相俟って搬送停止し、コンピュータ(ED
P)からの次期指令を待って一時待機する。この時、上
記第7同時制御区分(CT7)の起端部に位置する方向転
換装置(C10)のパレット待機位置とモータローラユニ
ット(A−10)途上に配置されるリミットスイッチ(LS
40)のパレット待機位置との比較において、両パレット
待機位置共に存在する場合は、更に方向転換装置
(C10)とリミットスイッチ(LS40)の直後に配置され
るリミットスイッチ(LS29)のパレット待機位置との対
比が遂行され、その結果、前述した一定の条件を満足す
る場合はコンピュータ(EDP)からの搬送指令が成さ
れ、第7同時制御区分(CT7)の最終オペレータ(Op)
の前面に待機するパレット(T)は、上記リミットスイ
ッチ(LS39)のパレット待機位置まで搬送されて該リミ
ットスイッチ(LS39)を検知した時点で搬送停止されて
コンピュータ(EDP)からの次期指令を待って一時待機
する。
尚、上記第7同時制御区分(CT7)の所要位置には後述
するハネ出し装置(本実施例に於いては第4乃至第7同
時制御区分(CT4〜CT7)内に各々3ケ所設置されてい
る。)及びハネ入れ装置(F)が夫々配置され、上記ハ
ネ出し装置(D)は前述したと同様、第7同時制御区分
(CT7)内で生じたトラブル発生物品を台車(R1)を介
して前記第4搬送ライン(Tl4)即ち異常処理ラインへ
一時搬送し、該異常処理ラインで異常処理が完了した物
品は再度台車(R1)を介してハネ入れ装置(F)より搬
送ライン上へ搬入される。この時、搬送ライン上への物
品を載置するパレット(T)の搬入タイミングは、ハネ
入れ装置(F)近傍に設置されるマニアルスイッチ(HS
W)のON信号により遂行され、該マニアルスイッチ(HS
W)の物品搬入信号によりコンピュータ(EDP)からのYe
s,NO信号を待って搬入可不可が決定される。ここで第8
図示のリミットスイッチ(LS38)はパレット(T)がハ
ネ入れ装置(F)より搬入された場合のパレット(T)
の存在あるいは不存在を検知するものであり、又リミッ
トスイッチ(LS41)はパレット(T)がモータローラユ
ニット(A−10)よりコンベアユニット(B−21)迄の
搬送を確認するための検知スイッチであり、該リミット
スイッチ(LS41)の検知によりモータローラユニット
(A−10)の駆動が停止される。
次に、本発明の主要部を構成する複数のコンベアユニッ
ト(B−1)〜(B−23)から成る物品搬送装置、搬送
経路に於ける方向転換域及び分岐、合流域等に設置され
る方向転換装置、搬送ライン途上からの物品のハネ出し
を行うための物品ハネ出し装置及び該ハネ出し装置の連
結並びに解除装置、更にハネ出した物品を載置する台車
から搬送ライン上へ搬入するためのハネ入れ装置等につ
いて順次説明する。
物品搬送装置 本発明に従って構成される物品搬送装置は、全体図が図
示される第9図乃至第10図から容易に理解される如く、
互いに平行に延びる断面略コ字状の支持フレーム(2)
(2)間に複数のフリーローラ(FR)が回動自在に支持
され、且つ上記支持フレーム(2)(2)の両端部近傍
には支持脚(4)が各コンベアユニット(B−1)乃至
(B−23)の各々を連結する連結部材(6)を介して設
置され、又、上記支持フレーム(2)の上部には上記フ
リローラ(FR)上を搬送されるパレットを案内するため
のガイドフレーム(8)が付設されている。更に、上記
支持フレーム(2)の両端部近傍且つフリーローラ(F
R)下部にはヘッドローラ(10)及びテールローラ(1
2)、該ヘッドローラ(10)及びテールローラ(12)間
の所要位置には、一端にガイドローラ(14)が支持され
他端がコネクティングロッド(16)に支持されるL字型
作動レバー(18)が軸支(20)されており、該L字型作
動レバー(18)の他端が支持されるコネクティングロッ
ド(16)は、前記支持フレーム(2)から下方斜めに延
びるブラケット(22)に揺動自在に軸支(24)されるシ
リンダ(26)のピストンロッド(28)に連結され、而し
て、上記シリンダ(26)の作動によるピストンロッド
(28)の進退によりコネクティングロッド(16)を介し
てL字型作動レバー(18)が軸(20)を支点に揺動し、
該L字型作動レバー(18)の揺動によってガイドローラ
(14)が前記フリーローラ(FR)とガイドローラ(14)
間に張設される無端状の駆動ベルト(30)を前記フリー
ローラ(FR)に押圧離間し、上記フリーローラ(FR)へ
の駆動伝達あるいは駆動遮断が遂行される。上記駆動ベ
ルト(30)の張り側は、前記したヘッドローラ(10)、
テールローラ(12)、及び該ヘッドローラ(10)とテー
ルローラ(12)間に配設されるフリーローラ(FR)及び
ガイドローラ(14)間に挾持されるように張設され、又
駆動ベルト(30)の弛み側は、一方の支持脚(6)から
延設されるブラケット(32)に支持される案内ローラ
(34)ともう一方の支持脚(6)に固着される駆動装置
(36)のアジャストプーリ(38)及び駆動プーリ(40)
間に張設され、駆動モータ(42)から伝達部材(44)、
例えばチェーン、ベルトあるいはギア等を介して前記駆
動ベルト(30)に駆動伝達される。即ち、第11図乃至第
13図に示される部分拡大図を参照して更に詳述すると、
前記L字型レバー(18)は支軸(20)に嵌合する円筒ス
リーブ(46)該円筒スリーブ(46)から互いに略90度の
方向に延設される揺動部材(45)(50)より構成され且
つ、上記円筒スリーブ(46)から延びる揺動部材(48)
及び(50)は夫々2ケ延設され、一方の揺動部材(48)
の片方の揺動部材(48)にはコネクティングロッド(1
6)がピン(52)を介して連結され、もう片方の揺動部
材(48)には前記して、シリンダ(26)のピストンロッ
ド(28)が同様にピン(54)を介して連結されている。
又、他方の揺動部材(50)の先端近傍には前記ガイドロ
ーラ(14)が軸支され、斯して、シリンダ(26)のピス
トンロッド(28)の進退によって、該ピストンロッド
(28)に軸支される揺動部材(48)及びガイドローラ
(14)を支持するもう一方の揺動部材(50)を介して支
軸(20)を支点にして上記ガイドローラ(14)が上下動
し、該ガイドローラ(14)の上下動によって駆動ベルト
(30)が前記フリーローラ(FR)に圧接あるいは離間
し、而してフリーローラ(FR)に於ける第15図乃至第16
図示のパレット(T)の搬送、停止が遂行される。
尚、第15図乃至第16図のパレット(T)は、基本的に
は、基板(56)及び該基板(56)上に設置され且つ該基
板(56)のほぼ中央に軸支(58)される載置板(60)に
より構成される。更に詳細には、基板(56)上の所要位
置に複数のポールペアリング(62)が配置され物品
(W)を載置する載置板(60)が支軸(58)を支点に旋
回自在に構成され、前記した各オペレータ(Op)の作業
性をより効果的遂行可能に構成される。然るに基板(5
6)はガイドフレーム(8)の立設部(8a)に方向強制
されて一方向のみ移動可能とされるが上記載置板(60)
はガイドフレーム(8)の立設部(8a)の最上面より上
方に位置するため方向強制されることなく、基板(56)
と同方向に移動且つ支軸(58)を支点に旋回可能とな
る。又、基板(56)及び載置板(60)の下面に耐摩耗性
を有する金属板(64)(66)等を貼着することにより耐
摩耗性を増すという意味から有効とされる。尚、本実施
例に於けるパレット(T)は、単に一実施例を示したに
過ぎずこれに限定される必要はない。
更に、第11図乃至第13図に戻って、駆動ベルト(30)の
駆動源となる駆動装置(36)は支持脚(6)からほぼ水
平に延びるアングル(68)(70)及び該アングル(68)
(70)を補強するための補強部材(72)(74)がほぼ垂
直に固着され、又上記アングル(68)(70)の中央寄り
には高さ調節可能な調節ボルト(76)を備えた補助脚
(78)が固着されて駆動装置(36)のベースを構成し
(第10図乃至第11図参照)更に上記アングル(68)(7
0)間に固設される取付部材(80)前記駆動ベルト(3
0)の駆動源となるスプロケット(41)を備えた駆動モ
ータ(42)が、上記一方のアングル(70)にプラケット
(82)を介して前記駆動プーリ(40)及び該駆動プーリ
(40)より延びる支軸(84)に一体的に設けられるスプ
ロケット(86)が、又一方の補強部材(72)と補助脚
(78)間には前記したアジャストプーリ(38)を駆動ベ
ルト(30)の張架力に応じて調節可能にほぼ水平方向で
且つ移動自在に調節手段(88)が夫々設置されて、駆動
装置(36)を構成し、而して、無端状の駆動ベルト(3
0)は、上記駆動プーリ(40)、アジャストプーリ(3
8)、案内ローラ(34)更にヘッドローラ(10)及びテ
ールローラ(12)、該ヘッドローラ(10)及びテールロ
ーラ(12)間の所要位置に配置される複数のガイドロー
ラ(14)の回りに張架され、前記スプロケット(41)及
び(86)間に捲架される無端チェーン等の伝達部材(4
4)を介して駆動モータ(42)より駆動伝達される。尚
上記スプロケット(41)(86)はスプロケットに代えて
Vプーリやギヤー等でも良く、伝達部材(44)もVプー
リやギヤー等に順じてVベルトや中間ギヤー等が適用さ
れる。
又、前記調節手段(88)は中央部に開口(90)を形成す
るフレーム(92)と、該フレーム(92)に設置される案
内レール(94)(96)と、該案内レール(4)(96)間
に嵌合して摺動可能な断面略Y字状の凹溝(98a)を有
する移動部材(98)と、該移動部材(98)に軸支(10
0)される前記アジャストプーリ(38)と、前記案内レ
ール(94)(96)の一端部に立設するアジャスト板(10
2)並びに該アジャスト板(102)を慣通して移動部材
(98)の一端から延びるアジャストボルト(104)及び
上記アジャスト板(102)を挟持するようにアジャスト
ボルト(104)に螺合する調節ナット(106)(108)よ
り構成される。而して、前記駆動ベルト(30)の張力を
調節する際には、調節ナット(106)(108)の一方を弛
め、且つ他方のナットを締めることにより移動部材(9
8)がレール(94)(96)に沿って摺動し、それに伴っ
てアジャストプーリ(38)が左右方向に移動することに
より容易に駆動ベルト(38)の張力を調節することがで
きる。即ち、駆動ベルト(38)の張力を高める場合は、
アジャスト板(102)の内側の調節ナット(106)を弛
め、他方の調節ナット(108)を締める方向、即ち、ア
ジャストボルト(104)が紙面左方向に移動する方向に
締めることにより、又張力を弱くする場合は逆の操作、
即ち、調節ナット(108)を弛め且つ調節ナット(106)
を締め付けることにより容易に駆動ベルト(38)の張力
を調節することができる。
更に、本発明の物品搬送装置には駆動ベルト(30)の蛇
行を防止するため蛇行規制装置が設置されている。即
ち、無端状のベルト送行に於いては送行方向に直交する
方向に蛇行送行する特性を有しており、該蛇行送行を防
止する方法として無端状ベルトが張架されるプーリある
いはローラを鼓状あるいは太鼓状に形成し蛇行送行を防
止する方法は周知である。ところが上記防止方法におい
てはベルトがプーリあるいはローラの形状に馴染んだ形
で送行するためベルトの上面を水平に保持する場合に弊
害が生じたり又鼓状あるいは太鼓状にプーリあるいはロ
ーラを形成するために加工が難しく且つ高価になってし
まうという問題が生じる。本発明の蛇行規制装置は構造
が簡単でしかも確実に蛇行を防止するものであり、第9
図乃至第14図を参照して更に詳述する。
前述した駆動ベルト(30)は駆動装置(36)の駆動モー
タ(42)を駆動源とて張り側がベッドローラ(10)、テ
ールローラ(12)、該両ローラ(10)(12)間の所要位
置に配設される複数のガイドローラ(14)に張架され、
弛み側が案内ローラ(34)、アジャストプーリ(38)及
び駆動プーリ(40)に張架されて矢符X方向に送行す
る。この時、駆動装置(36)から送行方向に向って離間
する程駆動ベルト(30)の蛇行が大きくなる傾向にあ
る。従って、詳細には第11図乃至第12図に示される如
く、張り側の蛇行を規制するため所要のガイドローラ
(14)及び駆動プーリ(40)の両端近傍にフランジ(11
0)(112)を形成し、又弛み側の蛇行を規制するため支
持フレーム(2)より下方に延びる垂下部材(114)及
び案内ローラ(34)を支持するプラケット(32)からほ
ぼ水平方向に延びる取付片(116)の夫々に設置される
方向規制装置(118)によって蛇行が規制される。該方
向規制装置(118)は、第13図乃至第14図に示される如
く、前記支持フレーム(6)に一体固定の支持アングル
(120)間に支持ブロック(122)が横架され、且つ該支
持ブロック(122)に前記したプラケット(32)が固設
されて両プラケット(32)間に回動自在に軸支(124)
される案内ローラ(34)と、上記プラケット(32)間に
横架される第1のL型アングル(126)に前記した取付
片(116)を介して固設される第2のL型アングル(12
8)と、該L型アングル(128)に突設する。段付支軸
(130)(130)に支持される断面が略V字状の凹溝を外
周に形成する回動自在の規制ローラ(132)とより構成
され、該規制ローラ(132)(132)間を前記駆動ベルト
(30)が通過するように構成することにより駆動ベルト
(30)の蛇行が防止され、更に駆動ベルト(30)の張り
側においては所要位置の少なくとも1つ以上のガイドロ
ーラ(14)及び駆動プーリ(40)のフランジ(110)及
び(112)間をベルト送行させることにより容易に駆動
ベルト(30)の蛇行を防止することができる。然るに駆
動モータ(42)によって駆動される駆動ベルト(30)
は、まず方向規制装置(118)によって方向規制され、
該方向規制された駆動ベルト(30)はその後案内ローラ
(34)、テールローラ(12)、複数のガイドローラ(1
4)及びヘッドローラ(10)を経て駆動プーリ(40)及
びアジャストプーリ(38)に至るが上記案内ローラ(3
4)及びアジャストプーリ(38)に至る間弛み側で方向
規制された駆動ベルトがまた除々に離間するに従って蛇
行し始める。そのため最も離間した駆動プーリ(40)及
びヘッドローラ(10)に近接した側にフランジ(110)
を備えたガイドローラ(14)を配設することにより蛇行
を防止することが可能となる。勿論、駆動ベルト(30)
が張架される各ローラ及び各プーリの全てにフランジを
設けることも可能であり有効である駆動モータ(42)の
出力に余裕がない場合等は駆動ベルト(30)の接触面積
の増大による摩擦抵抗が余分に加算され駆動モータ(4
2)に無理な力がかかり好ましくない場合もあり得る。
従って、蛇行防止には駆動ベルト(30)の蛇行防止に必
要な最小限度のフランジ付ガイドローラ(14)及び方向
規制装置とする方がよりベターである。
尚、支持フレーム(2)に支持される円筒状フリーロー
ラ(FR)とガイドローラ(14)の配置関係は、互いに隣
接するフリーローラ(FR)のほぼ中間にガイドローラ
(14)が位置するように構成するのが駆動ベルト(30)
による駆動伝達の効率性という点からして好ましく、特
にフランジ付ガイドローラ(14)においては上記配置条
件は必須となる。即ち、前記したシリンダ(26)の出力
によってピストンロッド(28)及びコネクティングロッ
ド(16)を介して揺動部材(48)に伝達される出力は支
軸(20)を支点して揺動部材50を介してガイドローラ
(14)に伝達され、更にガイドローラ(14)が駆動ベル
ト(30)を上挙してフリーローラ(FR)に押圧すること
によりフリーローラ(FR)を駆動し、前記したパレット
(T)が必要に応じて搬送されるが、この時ガイドロー
ラ(14)をフリーローラ(FR)の直下あるいは直下近傍
に配置することも考慮されるが、ガイドローラ(14)に
よって駆動ベルト(30)をフリーローラ(FR)に押圧し
た際、フリーローラ(FR)への駆動ベルト(30)の接触
状態が基本的には線接触となり伝達力を低下するという
現象が発生する。そのため、フリーローラ(FR)による
パレット(T)の搬送力が低下してしまうという結果を
招く。仮に搬送力を同一に保持しようとする場合にはガ
イドローラ(14)の押圧力を増大させることになり、該
ガイドローラ(14)の押圧力の増大に伴って両ローラ
(14)及び(FR)に付加される負担も増大し且つ駆動ベ
ルト(30)にも負担が増大し伝達力の低下のみにとどま
らず両ローラ(14)(FR)及び駆動ベルト(30)の寿命
にも影響し好ましくない。然るに互いに隣接するフリー
ローラ(FR)のほぼ中間下方にガイドローラ(14)を配
置する方がシリンダ(26)の弱い出力でもって且つ効果
的に駆動ベルト(30)をフリーローラ(FR)に押圧する
ことができ、しかも面接触となるため伝達力という点に
於いてもより効率的に駆動伝達することが可能となる。
その他、第10図示の番号(134)及び(136)は、支持脚
(6)の高さ調節用の調節ボルトである。
方向転換装置 本発明に従って構成される方向転換装置は、搬送ライン
(TL)上に於ける各方向転換域に設置される方向転換装
置(C1)〜(C10)及び(CS1)〜(CS2)に適用され
る。尚、該方向転換装置(C1)〜(C10)と(CS1)〜
(CS2)との相違はストッパー機構(ST)が付設されて
いるか否かによるもので、本実施例では方向転換装置
(CS1)〜(CS2)にストッパー機構(ST)が付設された
実施例として構成される。即ち、搬送ライン(TL)上を
搬送されるパレット(T)が搬送ライン(TL)途上の分
岐点において少なくとも二方向に移動可能な場合その一
方向への搬送を強制的に阻止するためのストッパー機構
(ST)が付設されている。以下、第17図乃至第23図を参
照して本発明に於ける方向転換装置について詳述する。
第17図乃至第20図はストッパー機構(ST)を付設しない
方向転換装置(C1)〜(C10)を示すもので、矢符Y方
向から搬送されるパレット(T)は前述した如く積極駆
動するテイクアップモータローラ(TR1)(TR2)及び該
テイクアップモータローラ(TR1)(TR2)間に配置され
るフリーのポールペアリング(1388)(140)を経てリ
ミットスイッチ(142)に至り、該リミットスイッチ(1
42)の検知によりテイクアップモータローラ(TR1)及
び(TR2)が駆動停止すると共に、該テイクアップモー
タローラ(TR1)(TR2)に対して同一平面内で直交して
配置されるスタテイクモータローラ(SR1)(SR2)並び
にスタテイックモータローラ(SR1)と(SR2)間に配置
されるスタテイックフリーローラ(SFR)より下降し、
次いで上記スタテイックモータローラ(SR1)(SR2)の
駆動に伴って該スタテイックモータローラ(SR1)(S
R2)及びスタテイックフリーローラ(SFR)上を矢符Z
方向に向って搬送され、リミットスイッチ(144)が非
検知状態となったところで駆動停止する。上記方向転換
装置は全体が矩形状に外枠(146)乃至(152)より形成
されると共に支持フレーム(2)(2)に螺着(154)
されて支持フレーム(2)(2)と一体的に構成され、
更に、上記外枠(146)及び(148)間にはL字形アング
ル(154)及び(156)が、該L字型アングル(154)及
び(156)には軸受板(158)(160)及び略コ字状の支
軸部材(162)(164)がそれぞれ固着され、該軸支板
(158)及び(160)間にはスタテイックモータローラ
(SR1)(SR2)が、上記両端近傍に回動自在の案内ロー
ラ(166)(168)を有する支軸部材(162)及び(164)
間にはスタテイックフリーローラ(SFR)が軸支されて
矢符Z方向の搬送系を構成する。又、上記外枠(146)
〜(152)により構成されるハウジング(170)の角部に
は、L字形支軸部材(172)及び(174)が、更に該支軸
部材(172)(174)には軸受(176)(178)が夫々固設
され、該両軸受(176)(178)間に、回動自在の昇降ロ
ーラ(180)(182)を備えた揺動レバー(184)(186)
が所定間隔をもって一体的に固着される支軸(188)(1
90)が軸支されている。一方前記L型アングル(154)
にはプラケット(192)が固設され、該プラケット(19
2)にシリンダ(194)の後端が揺動自在に軸支(196)
されると共にピストンロッド(198)が、上記支軸(18
8)より突設される揺動ブロック(200)を介して軸支
(202)され、而して、ピストンロッド(198)の進出に
より揺動ブロック(200)及び該揺動ブロック(200)よ
り支軸(188)を介して揺動レバー(184)が揺動し、該
揺動レバー(184)の揺動によってカムフォロー(180)
が支軸(188)を支点に自転しながら所定角度公転し、
該カムフォロー(180)の公転によってカムフォロー(1
80)自体が下降する。この時もう一方の揺動レバー(18
6)は、両揺動レバー(184)(186)の一端間を連結す
る連結部材(204)の一端及び、該連結部材(204)の他
端に設けられる調整部材(206)が連結ピン(208)を介
して軸支され、これによって上記カムフォロー(180)
(182)が連動して同時に下降する。尚、上記調整部材
(206)は一端が揺動レバー(184)に軸支されるU字状
連結板(210)及び、該U字状連結板(210)と上記連結
部材(204)を連結する調整ネジ(212)より構成され、
上記調整ネジ(212)を調整することにより一方の揺動
レバー(184)の傾斜角(θ)に対してもう一方の揺
動レバー(186)の傾斜角(θ)が変化し通常、基本
的にはθ=θがθ<θあるいはθ>θとな
って一方のカムフォロー(180)に対してもう一方のカ
ムフォロー(182)が上下動し高さ調整を容易に遂行す
ることができる。即ち、上記4ケ所に設置されるカムフ
オロー(180)(182)は基本的には同一高さとなるよう
に設計されるが、製作過程に於いて各部品に許容誤差の
範囲内でバラツキが生じるため同一高さにすることは非
常に困難であり、仮に調整手段を設けることなく同一高
さに設定するためには非常にシビアな許容公差となって
しまい、高価となって好ましくない。
従って、一方のカムフォロー対(180)を基準にして他
方のカムフォロー対(182)の夫々を調整することによ
り容易に高さ調整が可能となる。特に本実施例の如く4
点支持の場合は4点全てが同一平面となるように設定し
ないと、該カムフォロー(180)(182)上に載置される
昇降部材(詳細には後述する)にガタが生じてパレット
(T)の搬送に支障をきたし好ましくない。
一方、上記カムフォロー(180)(182)上に載置される
全体を符号(214)で示す昇降部材は、ほぼ中央にフリ
ーのポールペアリング(138)及び(140)を支持する支
持フレーム(216)(218)、該支持フレーム(216)(2
18)間を連設するガイドフレーム(220)(222)、該ガ
イドフレーム(220)(222)及び支持フレーム(216)
(218)の連設部近傍に固着されるカムフォローガイド
板(224)(226)(228)(230)並びに、上記カムフォ
ローガイド板(224〜230)の上部に固着される軸支部材
(232〜238)から成る略H字状のベース(斜線部)上に
前記したテイクアップモータローラ(TR1)(TR2)が軸
支部材(232)(236)及び(234)(238)間に軸支され
て構成され、而して、前記したカムフォロー(180)(1
82)が揺動レバー(184)(186)の揺動によって上記カ
ムフォローガイド板(224〜230)下面を自転しながら所
定角度公転し、それによって昇降部材(214)が上昇あ
るいは下降する。尚、上記昇降部材(214)は、前記定
位置固定の案内ローラ(166)(168)をガイドとして、
又前記揺動レバー(184)(186)の一端に形成されるガ
イド部(184a)(186a)をガイドとして、上記ガイドフ
レーム(220)(222)およびカムフォローガイド板(22
4〜230)の一側面が案内されて昇降するように機能す
る。その他、番号(240)(242)はハウジング(170)
を補強するために前記L字アングル(154)及び(156)
間に横架される補強部材であり、且つ該補強部材(24
0)(242)には支軸部材(162)(164)を固設するため
の補強の役目に供する。
上記した構成に於いて、矢符Y方向から搬入されるパレ
ット(T)は、同一高さに設定されるテイクアップモー
タローラ(TR1)(TR2)及びポールペアリング(138)
(140)上をリミットスイッチ(142)が検知するまで積
極搬送され、該リミットスイッチ(142)が検知した時
点で積極駆動のテイクアップモータローラ(TR1)(T
R2)が駆動停止すると同時あるいは既に周知のタイマー
等を介して若干の時間的遅延によって少なくともスタテ
イックモータローラ(SR1)(SR2)より下降し、更にテ
イクアップモータローラ(TR1)(TR2)の下降の前後あ
るいは同時にスタテイクモータローラ(SR)(SR12)が
駆動開始し、而してパレット(T)は搬入方向(Y方
向)に対して直交方向(Z方向)に搬出され、リミット
スイッチ(144)が非検知状態となった時点でスタテイ
ックモータローラ(SR1)(SR2)の駆動が停止する。こ
の時、上記テイクアップモータローラ(TR1)(TR2)及
びポールペアリング(138)(140)を含む昇降部材(21
4)は、テイクアップモータローラ(TR1)(TR2)の停
止に続いてシリンダ(194)の作動によりピストンロッ
ド(198)が進出し、該ピストンロッド(198)の進出に
伴って揺動レバー(184)が支軸(188)を中心に揺動す
ることによりカムフォロー(180)がカムフォローガイ
ド板(224)(226)の下面を回動しながら所定角度、即
ち鎖線位置(184−1)まで公転することによって、上
記カムフォロー(180)自体が下降する。而して、上記
カムフォロー(180)の下降に相俟って昇降部材(214)
も下降し、上記テイクアップモータローラ(TR1)(T
R2)及びポールペアリング(138)(140)上に載置され
るパレット(T)は定位置固定のスタテイックモータロ
ーラ(SR1)(SR2)及びスタテイックフリーローラ(SF
R)上に乗載され、該スタテイックモータローラ(SR1
(SR2)の駆動によって搬入に対して直交方向(Z方
向)に搬送されることになる。尚、上記したもう一方の
揺動レバー(186)は連結部材(204)を介して前記揺動
レバー(184)に連動して第18図示の鎖線位置(186−
1)まで変位し、而して、前記昇降部材(214)は上記
ピストンロッド(198)の進出により揺動ブロック(20
0)及び支軸(188)を介して前記したと同様の伝達経路
に至って下降し、又、後退(通常位置)によって揺動レ
バー(184)(186)が元の位置(実線位置)まで復帰し
上昇することになる。更に、前記パレット(T)が矢符
Y方向から搬入されてテイクアップモータローラ(T
R1)(TR2)及びポールペアリング(138)(140)上を
通りリミットスイッチ(142)を検知した時点でテイク
アップモータローラ(TR1)(TR2)の駆動は停止する
が、物品を載置するパレット(T)は物品の重量に関連
して慣性が作用し、テイクアップモータローラ(TR1
(TR2)の駆動停止にもかかわらず所定距離移動しガイ
ドフレーム(8)の立設部(8a)がストッパーとなっ
て、該ガイドフレーム(8)の立設部(8a)に当接する
ことにより移動停止する。従って、リミットスイッチ
(142)にパレット(T)が検知されてからガイドフレ
ーム(8)の立設部(8a)に当接するまでの距離は、種
々の条件、例えばパレット(T)の搬送速度、パレット
(T)に載置される物品の重量等により異なる基本的に
はテイクアップモータローラ(TR1)(TR2)の停止に相
俟って制動力が作用し、ガイドフレーム(8)の立設部
(8a)に当接する時点ではほとんど慣性がパレット
(T)に作用しない距離とするのが最も好ましく、距離
が大き過ぎる場合はガイドフレーム(8)の立設部(8
a)までパレット(T)が到達せず直交方向(Z方向)
に方向転換して搬送される際もう一方のガイドフレーム
(8)の立設部(8a)に当接してスムーズな搬送が遂行
し得ないという問題が生じ、又、距離が小さ過ぎる場合
は、ガイドフレーム(8)の立設部(8a)を損傷した
り、又は当接した反動で所定距離戻ってしまい前記した
と同様、直交方向(Z方向)に方向転換して搬送される
際もう一方のガイドフレーム(8)の立設部(8a)に当
接してしまいスムーズに搬送に支障をきたし好ましくな
い。
尚、上述した方向転換装置に於いては、通常状態として
テイクアップモータローラ(TR1)(TR2)及びポールペ
アリング(138)(140)の設定位置をスタテイックモー
タローラ(SR1)(SR2)及びスタテイックフリーローラ
(SFR)の設定位置より高位置に設定した実施例(第20
図)について詳述したが方向転換域によっては逆に設定
される。即ち、通常状態を第18図示の揺動レバー(18
4)及び(186)が鎖線位置(184−1)及び(186−1)
となるように設定し、この時ピストンロッド(198)が
進出した状態にするかあるいはシリンダ(194)を逆方
向に設置してピストンロッド(198)が支軸(190)側に
連結されるようにすればよい。又、前記したそれ自体積
極駆動するテイクアップモータローラ(TR)、スタテイ
クモータローラ(SR)を含むモータローラ(MR)及びポ
ールペアリング(138)(140)は既に周知である。
次いでストッパー機構(ST)を付設する方向転換装置
(CS1)〜(CS2)について具体的に詳述する。即ち第21
図乃至第23図示の如く、搬送ライン(TL)の分岐点に於
いて矢符244方向から搬送されるパレット(T)は、前
述したコンピュータ(EDP)の方向指示指令により、又
オペレータ(Op)の切換スイツチ(CSW)の操作により
直進(矢符246方向)あるいは方向転換(矢符248方向)
へ搬送されるが、上記方向指示が直進指令の場合は、ス
トッパー機構(ST)が付設されない方向転換装置(C1
C10)と同様に機能し、而して第21図示のハウジング(1
70)一端で且つ直進方向の搬送を阻止する位置に設置さ
れるストッパー機構(ST)は、テイクアップモータロー
ラ(TR1)(TR2)及びポールペアリング(138)(140)
よりも陥入した状態に設置されている。又、上記方向指
示が直交方向(矢符248方向)場合は矢符244方向より搬
送されるパレット(T)がテイクアップモータローラ
(TR1)(TR2)及びポールペアリング(138)(140)を
通ってリミットスイッチ(250)を検知した時点でテイ
クアップモータローラ(TR1)(TR2)が駆動停止し、該
テイクアップモータローラ(TR1)(TR2)の駆動停止に
伴うパレット(T)の慣性作用によってストッパー機構
(ST)に当接しパレット(T)の直進方向移動が停止さ
れる。この時、上記リミットスイッチ(250)がパレッ
ト(T)を検知すると同時あるいは若干の時間的遅延に
よってテイクアップモータローラ(TR1)(TR2)及びポ
ールペアリング(138)(140)を含む前述した昇降部材
(214)が下降し、次いで、スタテイックモータローラ
(SR1)(SR2)の駆動によって、該スタテイックモータ
ローラ(SR1)(SR2)及びスタテイックフリーローラ
(SFR)を経て矢符248方向に搬送され、リミットスイッ
チ(252)が非検知状態となった時点でスタテックモー
タローラ(SR1)(SR2)の駆動が停止される。
上記ストッパー機構(ST)は第22図乃至第23図から容易
に理解される如く前記したハウジング(170)を構成す
る外枠(150)に螺着(254)される支持ブロツク(25
6)と、該支持ブロツク(256)のほぼ中央に取付ブロツ
ク(258)及び取付板(260)を介して固設されるるシリ
ンダ(262)と、上記支持ブロツク(256)の中央及び両
端近傍に穿設されるガイド孔(264)(266)(278)を
慣通して嵌合するピストンロッド(270)及び支持ロッ
ド(272)(274)の一端に固定される断面略L字状のス
トッパー部材(276)と、該ストッパー部材(276)の一
端から垂下し取付プレート(278)を介してリミットス
イッチ(250)を一体的に固定する垂下部材(280)並び
に、上記支持ロッド(272)(274)の他端側に付勢され
てストッパー部材(276)を常時下方向に位置づけるス
プリング部材(282)(284)より構成され、而してスト
ッパー部材(276)は通常テイクアップモータローラ(T
R1)(TR2)よりも下方に位置し、上記シリンダ(262)
の作動によりピストンロッド(270)が進出し、該ピス
トンロッド(270)の進出によって、スプリング部材(2
82)(284)の力に抗して少なくともテイクアップモー
タローラ(TR1)(TR2)より上昇し(鎖線位置)前記パ
レット(T)の進行を阻止する。この時ストッパー部材
(276)の上昇に伴ってリミットスイッチ(250)も上昇
し、而して搬送されるパレット(T)は最初にリミット
スイッチ(250)を検知し前記したテイクアップモータ
ローラの駆動停止の後ストッパー部材(276)に当接し
て進行を阻止するように構成される。然るに、ストッパ
ー部材(276)を上昇させるシリンダ(262)の作動指令
は全てコンピュータ(EDP)によりあるいはオペレータ
(Op)の切換スイッチ(CSW)の操作に基づくコンピュ
ータ(EDP)からの指令によって遂行される。
物品ハネ出し装置 上記物品が搬送される搬送ライン途上に於いて、トラブ
ルが発生した物品、例えば加工不良パーツが混入してい
たり、調整工程に於いて所定時間内に調整不可能な物
品、あるいは最終チェック工程で不良品が発見された場
合等は組立ライン上で異常処理を遂行していたのでは組
立ラインのスムーズな流れに支障をきたし、生産に影響
を及ぼす。従って、上記トラブル発生物品は一旦組立ラ
イン上から異常処理ライン即ち第4及び第5搬送ライン
(Tl4〜Tl5)へ組立ラインの所定個所に設置されるハネ
出し装置(D)より台車(R1〜R3)を介して移送され
る。(第1図乃至第8図参照) 上記ハネ出し装置(D)及び台車(R1〜R3)の具体例が
第24図乃至第30図に示される。即ち、搬送ライン(TL)
途上に設置されるハネ出し装置(D)は、大略的にはポ
ールペアリング(286)を備えたハネ出し手段(288)と
該ハネ出し手段(283)よりハネ出しを遂行する際、後
述する台車(R1〜R3)と連結するための連結手段(29
0)とより構成される。
上記ハネ出し手段(288)は第24図乃至第26図示から容
易に理解される如く、搬送ライン(TL)上に一連に配設
されるフリーローラ(FR)を支持する2本の支持フレー
ム(2)(2)に横架されるペアリング支持部材(29
2)(294)と、該ペアリング支持部材(292)(294)上
に所定間隔をもって複数配置される前記ポールペアリン
グ(286)及び上記ペアリング支持部材(292)(294)
を支持フレーム(2)(2)間に支持し且つ高さ調整可
能な調整支持部材(296)より成り、上記ペアリング支
持部材(292)(294)上に所定間隔をもって複数設置さ
れるポールペアリング(286)はスティールボール(29
8)を回転自在に保持する鍔付カップリング(300)と、
該鍔付カップリング(300)を上方に付勢するスプリン
グ等の弾性部材(302)と、該弾性部材(302)の上方付
勢に対して一定高さに維持し且つ全体を保持する保持リ
ング(304)より構成され、又上記ペアリング支持部材
(292)(294)を支持フレーム(2)(2)間に支持し
且つ高さ調整可能な調整支持部材(296)は、断面略コ
字状の支持フレーム(2)に重合するようにして螺着
(306)される鉤形プラケット(308)と、該プラケット
(308)に一面をほぼ水平に保持した形で固着されるL
形アングル(310)と、上記ペアリング支持部材(292)
(294)の両側部に固着され且つ上記L形アングル(31
0)を固定ネジ(312)を介して挾持する取付板(314)
並びにポールペアリング(286)の高さを調節する調節
ネジ(316)より構成され、而して、前記フリーローラ
(FR)に対してポールペアリング(286)の高さを調節
するに際しては、上記固定ネジ(312)を弛め、調節ネ
ジ(316)を調節することにより容易に調整可能で、且
つ高さ調整後固定ネジ(312)でもって挾持することに
より正確に一定高さに位置付けることができる。上記構
成において物品(W)を載置するパレット(T)がハネ
出し位置まで搬送されると上方にバネ付勢されるポール
ペアリング(286)のスティールボール(298)はパレッ
ト(T)の重量に比例して下降し(鎖線位置)、フリー
ローラ(FR)と同一平面となった時点で停止する。即
ち、上記ポールペアリング(286)は搬送ライン(TL)
上を搬送されるパレット(T)を搬送ライン(TL)に対
して直交方向にハネ出す際、該直交方向へのハネ出しを
容易にするものであり、例えば、矢符318方向から搬出
されるパレット(T)はハネ出し位置まで達した時点で
ポールペアリング(286)に乗り上げ且つ物品(W)を
載置するパレット(T)の重量によってフリーローラ
(FR)と同一平面になるまで下降する。この状態で搬送
方向(318)に直交する方向(矢符320方向)に軽い力で
移送することが可能となる。従って、ポールペアリング
(286)のスティールボール(298)に付勢される弾性部
材(302)の付勢圧はハネ出し部に設置されるポールペ
アリング(286)全体で物品(W)を載置するパレット
(T)の重量とバランスを保つように設定することが好
ましく、パレット(T)をポールペアリング(286)全
体で支持した際、フリーローラ(FR)に接しないように
設定するとハネ出しは容易に遂行可能であるが、通常の
搬送即ち、矢符318方向の直進搬送の場合にポールペア
リング(286)に乗り上げる結果となりパレット(T)
のスムーズな搬送が遂行され難いという問題が発生す
る。そのため、直進搬送(矢符318方向)されるパレッ
ト(T)にほとんど衝撃が加わらない程度の弾性圧と
し、且つハネ出しに際してフリーローラ(FR)上をフリ
ーローラ(FR)の回動方向に対して直交方向に移送する
場合の摩擦抵抗を軽減する程度の弾性圧とし、上記直進
方向搬送と該直進方向に対して直交する搬送とのバラン
スが考慮されて最適に設定される。
一方、前記したハネ出し手段(290)は、支持フレーム
(2)に突設される支軸板(322)(324)と、該支軸板
(322)(324)間に支持されるフリーローラ(FR)及び
連結軸(326)と、操作レバー(328)の操作によって開
閉可能なガイドフレーム(330)並びに第27図に示され
る如く上記ガイドフレーム(330)の両端近傍に一端が
固設され、他端が上記支軸板(322)(324)に軸支(33
2)され且つ上記操作レバー(328)が装着される鉤形開
閉板(334)、そして、上記操作レバー(328)と支軸板
(322)(324)の下面近傍に突設する固定ピン(336)
間に張架されるスプリング部材(337)により構成され
る。尚、上記支軸(332)はスプリング部材(337)が張
架される操作レバー(328)及び固定ピン(336)間を結
ぶ中心線がガイドフレーム(330)の閉鎖状態(実線位
置)と開放状態(鎖線位置)の成す角度内に設置され
る。そうすることによってガイドフレーム(330)が閉
鎖状態で、又開放状態で確実に位置固定される。
更に、上記ハネ出し装置(D)より搬出されるパレット
(T)は台車(R)に搭載されて異常処理ラインへ搬送
される。即ち、上記台車(R)は第28図乃至第30図に示
される如く、基本的には前記連結手段(290)に連結す
るためのフック手段(338)、パレット(T)を搭載す
るための搭載装置(340)及び、該搭載したパレット
(T)を異常処理ラインへ搬入するための掛合手段(34
2)より構成され、上記各手段(338)(342)及び装置
(340)はガイド板(344)(346)を付設するサイドフ
レーム(348)(350)及び該サイドフレーム(348)(3
50)間に横架されるアングル部材(352)(354)より成
るベース(356)上に設置される。更に、該ベース(35
6)の下面には回動自在のキャスター(358)を有する支
持部材(360)(362)が設置されると共に、該支持部材
(360)及び(362)間に補強アングル(364)が横架さ
れ、又上記フック手段(338)及び掛合手段(342)の対
向する位置には所定角度傾斜したプラケット(366)乃
至(372)が延設され且つ該プラケット(366)乃至(37
2)間に屈曲したハンドル(374)が慣通して支持され、
而して台車(R)は組立搬送ライン(TL)上のハネ出し
装置(D)から異常処理ライン(Tl4)(Tl5)あるいは
ハネ入れ装置(F)に至る間を移動自在とされる。
一方、前記フック手段(338)は、上記サイドフレーム
(348)及び(350)間に軸支(376)され且つ一端部近
傍に係合部(378a)を形成すると共に上記支軸(376)
を支点に旋回自在のフック(378)と、上記サイドフレ
ーム(348)及び(350)の夫々に軸支(380)されて上
記ハンドル(374)の下方近傍まで延設され、その間に
支持ロッド(382)が横架されて略コ字状に形成される
係脱レバー(384)と、該係脱レバー(384)と一体的に
設けられる支持プレート(386)と、前記フック(378)
間を連結するフック連結部材(388)並びに、上記フッ
ク(378)に突設する係止ピン(390)と前記支持部材
(360)に突設する係止ピン(392)間に張架されるスプ
リング部材(394)より構成される。尚、上記フック連
結部材(388)はフック(378)に軸支(396)されるブ
ラケット(398)及び支持プレート(386)に軸支(40
0)されるブラケット(402)と、該両ブラケット(39
8)(402)間を連結する連結ロッド(404)を含んでい
る。
而して、上記構成において前記ハネ出し装置(D)に台
車(R)をドッキングさせるに際しては、台車(R)を
ハネ出し装置(D)の連結手段(290)の相対向位置ま
で移送し、且つ係脱レバー(384)を操作することによ
り連結手段(290)側の連結軸(326)にフック(378)
を掛合させて容易に連結させることができる。即ち、通
常スプリング(394)付勢によって上挙位置(鎖線(384
a)位置)に存在する係脱レバー(384)をスプリング
(394)付勢に抗して押し下げ(鎖線(384b)位置)、
該脱レバー(384)の下降に運動してフック連結部材(3
88)に介してフック(378)が支軸(376)を支点に、時
計針方向に所定角度旋回し、その状態で連結軸(326)
に軸上近傍まで台車(R)全体を移送させて上記係脱レ
バー(384)を解放することによりフック(378)の係合
部(378a)が確実に且つ簡単に連結軸(326)とドッキ
ングすることができる(第30図実線位置)。尚、フック
(378)が係合しない通常状態に於いてはフック(378)
は反時計針方向に所定角度傾斜した状態(鎖線(378−
2)位置)まで旋回した状態にあり、従って、係合部
(378a)と反対側の端部に形成される位置規制面(378
b)が台車(R)の搭載装置(340)の載置上面よりも突
設し、且つ端部に形成される位置規制面(378b)はこの
状態で搭載装置(340)の載置面に対してほぼ垂直に立
設した形となり、一旦台車(R)に搭載されたパレット
(T)がフック(378)の端部に形成される位置規制面
(378b)に規制されて不用意に落下するのを防止する。
又、上記したハネ出し装置(D)と台車(R)のドッキ
ング状態に於いて、ハネ出し装置(D)からパレット
(T)を搬出するにあたっては、第27図から容易に理解
される如く操作レバー(328)を支軸(332)を支点とし
て時計針方向に旋回させガイドフレーム(330)を開放
状態にしてパレット(T)の搬出が遂行されるが、該ガ
イドフレーム(330)が開放状態(第27図鎖線(330a)
位置)に位置設定された状態においては、フック(37
8)の係合部(378a)側の上面に形成される凹部(378
b)に上記ガイドフレーム(330)が位置するように設定
されている。然るにハネ出し装置(D)のガイドフレー
ム(330)が開放された状態にあってはフック(378)の
ドッキングを解除しようとしてもフック(378)の凹部
がガイドフレーム(330)に規制されて解除されない機
構となっており、そのためパレット(T)をハネ出し装
置(D)から搬出する際不用意に台車(R)とハネ出し
装置(D)のドッキング部が外れてパレット(T)が落
下するということがない。
その他、符号(406)(408)は台車(R)にパレット
(T)を搭載した際、回転自在のパレット(T)の回転
を規制するための規制アングルであり、符号(410)は
台車(R)をハネ出し装置(D)まで移送しドッキング
する際に位置決め並びに緩衝作用を成すゴム部材等で構
成される緩衝部材である。又、第24図示の符号(412)
及び(414)はガイドフレーム(330)の立設部(330a)
に固着される当接板で、支持フレーム(2)に付設され
るガイドフレーム(8)の立設面に当接して両ガイドフ
レーム(330)及び(8)の位置決めが確実となるよう
に機能する。
更に、前記パレット搭載装置(340)は、格子状に配置
されるペアリング支持部材(416)(418)が上記して、
サイドフレーム(348)及び(350)間に横架され、該ペ
アリング支持部材(416)(418)上に配設される複数の
フリーポールペアリング(420)と、上記ペアリング支
持部材(416)から延設される支持ブラケット(422)
(424)間に回動自在に軸支されるフリーローラ(426)
より構成され、而して、ハネ出し装置(D)より搬送さ
れるパレット(T)は、ハネ出し装置(D)の連結手段
(290)に設置されるフリーローラ(FR)及び台車
(R)上のフリーローラ(426)上を移送されフリーロ
ーラペアリング(420)迄搬送されて停止する。この時
連結手段(290)に設置されるフリーローラ(FR)、及
び台車(R)上のフリーローラ(426)及びポールペア
リング(420)のパレット載置面は同一高さとなるよう
に設定され、且つ搬送ライン(TL)上のフリーローラ
(FR)の高さともほぼ同一に設定され、パレット(T)
の搬送がスムーズに遂行されるように機能する。
物品ハネ入れ装置 上述したハネ出し装置(D)より台車(R)を介して搬
出されるパレット(T)は、異常処理ライン(Tl4)(T
l5)へ移換され、あるいは台車(R)上で異常処理が遂
行され、異常処理が完了した時点でコンピュータ(ED
P)の制御に基づいて、あるいはオペレータ(Op)によ
る搬入信号との協働によって異常処理ライン(Tl4)(T
l5)から第3搬送ライン(Tl3)上へ搬送されるか、又
は再度台車(R)に移換されてハネ出し装置(F)より
第2搬送ライン(Tl2)上へ搬入される。勿論、台車
(R)上で異常処理されたパレット(T)も上記ハネ入
れ装置(F)より第2搬送ライン(Tl2)上へ搬入され
る。
上記台車(R)から第2搬送ライン(Tl2)へ搬入する
ためにハネ入れ装置(F)は構成、機能共に前記したハ
ネ出し装置(D)と同一であり、ハネ出し装置(D)に
おける操作と全く同一の操作でもって容易に台車(R)
から第2搬送ライン(Tl2)上へ搬入することが可能で
ある。即ち、本発明における実施例に於いては搬送ライ
ン(TL)の場所によってそのライン幅が異なるように設
定されており、第1図示の紙面左右方向の搬送ライン
と、該搬送ラインに直交する方向の搬送ラインとではラ
イン幅が相違し、従って同一ライン幅間でのパレット
(T)の移換、即ち第2搬送ライン(Tl2)上の第4同
時制御区分(CT4)及び第7同時制御区分(CT7)と異常
処理ライン(Tl4)間を台車(R1)あるいは(R3)を介
して相互に移換する場合は、前述したハネ出し装置
(D)において詳述した操作と全く同一操作でもって搬
入、搬出が可能である。
他方、ライン幅の異なる相互間に台車を介して移換する
場合、例えば本実施例の如く第2搬送ライン(Tl2)上
の第5同時制御区分(CT5)及び第3搬送ライン(Tl3
の第6同時制御区分(CT6)と異常処理ライン(Tl5)間
において台車(R2)を介して相互に移換する場合は、ハ
ネ出し装置(D)から台車(R2)を介して搬出するため
の連結部の構成、機能が前述したと同様であり、従って
前述したと同様の操作でもって容易に搬出可能である
が、上記台車(R2)の長手方向に直交する方向から搬出
されたパレット(T)は搬入する異常処理ライン(T
l5)のライン幅が第3搬送ライン(Tl3)のライン幅よ
り広いため台車(R2)の長手方向から搬入しなければな
らない。その理由はパレット(T)に方向性を有し、パ
レット(T)自体の搬送ライン上での方向回転が不可能
であるためパレット(T)の長手方向に直交する方向か
ら搬出されるパレット(T)は、該搬送ラインに復帰搬
入させる場合も同一方向から搬入させなければならな
い。従って、第3搬送ライン(Tl3)に直交して延設さ
れる異常処理ライン(Tl5)上にパレット(T)を搬入
する場合はパレット(T)の長手方向から搬入させなけ
ればならず、而して台車(R2)には前述したフック手段
(338)に直交する面にもう一つの異常処理ライン(T
l5)に設置される搬入機構(H)と連結するための掛合
手段(342)を設置しなければならない。以下、上記掛
合手段(342)について詳述する。
尚、上記搬送ライン(TL)を全て同一幅に設定した物品
搬送システムとすることも可能ではあるが、該ライン幅
が全て同一の場合は方向転換域に於ける方向転換装置
(C1〜C10)及び(CS1〜CS2)においてパレット(T)
自体を90度方向転換するための別機構を要し、従って非
常に構造が複雑となって高価になってしまうという欠点
を有する。又、上記パレット(T)を90度方向転換させ
る機構を要せずして搬送するためには、方向転換域をあ
る一定の曲率半径をもったカーブ状の搬送ラインとしな
ければならず、そのためには全体の搬送ライン面積が格
段に大きくなってしまい単位面積当りの作業効率が減少
するという問題が発生し好ましくない。
物品搬入装置 物品搬入装置は台車(R)側に装着される掛合手段(34
2)及び異常処理ライン(Tl5)の端部に設置されるフリ
ー回転装置(Om2)並びに該フリー回転装置(Om2)の一
端部に設置される搬入機構(H)より構成され、第31図
の全体図から容易に理解される如く前述したフック手段
(338)側より搬出されるパレット(T)は台車(R)
の90度方向転換した面より上記掛合手段(342)及び搬
入機構(H)より成る符号428で示す物品搬入装置から
フリー回転装置(Om2)上へ搬入され、該フリー回転装
置(Om2)を含む異常処理ライン(Tl5)上で異常処理が
遂行された後、該異常処理ライン(Tl5)より第3搬送
ライン(Tl3)上へ搬入されることになる。
即ち、台車(R)の一端側に設置される上記掛合手段
(342)は、第31図乃至第34図に示される如く、一方の
サイドフレーム(350)に固着される支持プレート(43
0)及び(432)間に軸支され且つ軸方向に一定間隔摺動
可能な支軸(434)と、該支軸(434)の軸線に対してサ
イドフレーム(350)の開口部(350a)(350b)通って
直角方向に延設され且つ一端側に開閉ロッド(436)を
備えた連結ロッド(438)を固設する2個の開閉プラケ
ット(440)及び(442)と、上記支軸(434)の一方の
開閉プラケット(440)及び支持プレート(430)間に捲
架され且つ上記開口部(350a)の側面に開閉プラケット
(440)を押圧する如く付勢されるスプリング部材(44
4)と、上記開閉プラケット(440)及び(442)の位置
を規制するため開口部(350a)の側面から延びて固設さ
れる位置規制部材(446)より構成され、又、フリー回
転装置(Om2)の一端部に設置される搬入機構(H)は
異常処理ライン(Tl5)上のフリーローラ(FR)を支持
する一方の支持フレーム(2)に対して直角方向に延設
され、且つ上側に係合部(448a)(450a)を形成する係
合プラケット(448)(450)と、該両係合プラケット
(448)及び(450)間に軸支される支軸(452)に固設
されて一方向のみ開閉可能な断面略L字状の開閉板(45
4)と、該開閉板(454)下面に固着される係止ピン(45
6)と係合プラケット(448)に固着される係止ピン(45
8)間に張架され、上記開閉板(454)を常時所定位置に
位置付けるスプリング部材(460)より構成され、而し
て、上記構成に於いて台車(R)からパレット(T)を
フリー回転装置(Om2)へ搬入するに際しては、まず開
閉ロッド(436)をスプリング部材(444)の付勢力に抗
して失符462方向へ支軸(434)をガイドとして摺動さ
せ、前記サイドフレーム(350)の開口部(350a)に固
着される位置規制部材(446)の開放部(464)から支軸
(434)を支点に時計針方向にほぼ90度旋回させること
により前記係合ブラケット(448)及び(450)の係合部
(448a)(450a)に係合させる。次いで台車(R)側よ
りパレット(T)を移送しフリー回転装置(Om2)上へ
搭載した時点で開閉ロッド(462)を上述した操作と全
く逆の操作でもってフリー回転装置(Om2)と台車
(R)の連結を解除することにより容易にパレット
(T)の移換並びにフリー回転装置(Om2)と台車
(R)の連結を解除することができる。尚、パレット
(T)が搬入される際開閉板(454)はパレット(T)
の側面で押圧されスプリング部材(460)のスプリング
付勢に抗して支軸(452)を支点として時計針方向にほ
ぼ90度(鎖線位置)に旋回する。そして、パレット
(T)が完全に通過した後開閉板(454)はスプリング
部材(460)の付勢力により反時計針方向に旋回し元の
位置(実線位置)に復帰する。この時、開閉板(454)
は図示しないストッパーに当接して旋回が停止される。
従って、一旦フリー回転装置(Om2)内に搬入されたパ
レット(T)は案内板(454)に規制されて不用意に落
下するということが防止される。又、前記連結ロッド
(438)は通常前述した如く開閉ブラケット(440)(44
2)が直立した形で位置設定されるためパレット(T)
が台車(R)から不用意に落下するのを防止する落下防
止機能をも備えている。
その他、第33図乃至第34図示の符号(466)(468)は支
軸(434)の摺動範囲を規制するためのストップリング
であり、更にフリー回転装置(Om2)は前述したパレッ
ト搭載装置(340)のフリーポールベアリング(420)部
と同一構成であるので説明は省略する。勿論、該パレッ
ト搭載装置(340)及びフリー回転装置(Om2)はフリー
ポールペアリング(420)に代えて例えば(株)富士製
作所社製のオムニ機構等を用いることも可能とされる。
開閉ストッパー機構 上記異常処理ライン(Tl4)あるいは(Tl5)にて異常処
理が完了した物品(W)は第3搬送ライン(Tl3)上へ
搬入されるが、該物品(W)を搬入するタイミングは全
てコンピュータ(EDP)による制御に基いて遂行される
かあるいはオペレーター(Op)からの搬入信号との協動
によって搬入される。この時の搬入可不可指令は第35図
乃至第36図に示される開閉ストッパー機構(SST)の開
閉によって遂行される。即ち搬入指令の場合は開閉スト
ッパー機構(SST)が開状態となり搬入不可の場合は閉
状態が維持される。
上記開閉ストッパー機構(SST)は搬送ライン(TL)の
支持フレーム(2)にプラケット(470)を介して揺動
可能に一端軸支されるシリンダ(472)と、上記支持フ
レーム(2)(2)間に軸支される支軸(474)に固設
され、上記シリンダ(472)のピストンロッド(476)の
進退によって開閉レバー(478)を介して開閉する開閉
ストッパー部材(480)(482)とより構成され、而し
て、前述した異常処理物品(W)の異常処理が完了して
異常処理ライン(Tl4)あるいは(Tl5)から第3搬送ラ
イン(Tl3)上へ搬入するに際しては、オペレータ(O
p)による搬入可不可信号をコンピュータ(EDP)に送信
し、該コンピュータ(EDP)からの指令信号により、搬
入可の場合はシリンダ(472)のピストンロッド(476)
が進出し、開閉レバー(478)を介して開閉ストッパー
(480)(482)が開状態、即ち、閉状態で起立した状態
の開閉ストッパー部材(480)(482)が時計針方向に旋
回し、支持フレーム(2)(2)間に軸支されるフリー
ローラ(FR)の上面より陥入することによりパレット
(T)の第3搬送ライン(Tl3)への搬入が遂行され
る。又、コンピュータ(EDP)からの指令信号が搬入不
可の場合はシリンダ(472)が作動せず、従って閉状
態、即ち開閉ストッパー部材(480)(482)が起立した
状態(第36図実線位置)に維持されパレット(T)の第
3搬送ライン(Tl3)へ搬入が阻止されるよう機能す
る。
以上、搬送システム全体及びその各主要部に亘って詳述
したことから容易に理解される如く、本発明に於ける物
品の搬送システムは、搬送システム全体における各主要
部の構造が簡単でしかもその全体の制御及び各主要部の
制御が物品の組立ラインにおける各パーツのアッセンブ
リーから最終チェック(完成品)に至る組立ライン上の
搬送システム制御を全てコンピュータにより、あるいは
コンピュータと作業者(オペレーター)との協働によっ
て制御可能とし、又その何れに於いても選択的に遂行可
能とされるので、製品の多様化に伴うモデルチェンジへ
の対応が比較的容易に遂行できると共に生産性の合理化
に伴う作業の標準化、単純化、専門化への対応容易に遂
行可能であり、しかも資金的にもモデルチェンジに伴う
機械設備の償却費等の採算が十分見合う生産ラインとし
て適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に於ける搬送システムの全体概略図、第
2図乃至第8図は第1図に於ける搬送システムの各部詳
細図、第9図乃至第10図は本発明に於ける物品搬送装置
の各コンベアユニット(B−1)乃至(B−23)の全体
平面図並びに正面図、第11図乃至第12図は上記コンベア
ユニットの駆動部を示す一部拡大正面図並びに側面図、
第13図乃至第14図はコンベアユニットに於ける駆動ベル
トの蛇行規制装置を示す部分拡大正面図並びに部分拡大
側面図、第15図乃至第16図はパレット(T)の平面図並
びに正面図、第17図乃至第18図は本発明の方向転換域に
於ける方向転換装置(C1〜C10)の平面図並びに正面
図、第19図乃至第20図は方向転換装置の昇降部材を昇降
させるための駆動部を示す平面図並びに部分拡大側面
図、第21図は本発明のストッパー機構(ST)を備えた他
の方向転換装置(CS1〜CS2)の平面図、第22図乃至第23
図は、上記ストッパー機構の正面図並びに側面図、第24
図は本発明のハネ出し装置(D)の平面図、第25図乃至
第26図は上記ハネ出し装置(D)に於けるフリーボール
ベアリング(286)及び調整支持部材を示す部分側面図
並びに部分断面図、第27図はハネ出し装置(D)の連結
手段(290)と台車(R)のフック手段(338)との連結
状態を示す機構図、第28図はハネ出し装置(D)及び台
車(R)のドッキング状態を示す平面図、第29図は台車
(R)の全体概略図、第30図はフック手段(338)の作
動状態を示す機構図、第31図は本発明の搬入装置(42
8)と台車(R)のドッキング状態を示す平面図、第32
図は本発明の台車(R)の掛合手段(342)とフリー回
転装置(Om2)の一端部に設置される搬入機構(H)と
の連結状態を示す機構図、第33図乃至第34図は掛合手段
(342)の詳細を示す部分斜視図並びに正面図、第35図
乃至第36図は開閉ストッパー機構(SST)の詳細を示す
平面図並びに正面図である。 (2)……支持フレーム (14)……ガイドローラ (30)……駆動ベルト (36)……駆動装置 (118)……規制装置 (132)……規制ローラ (138)(140)……ボールベアリング (142)(144)……検知手段 (180)(182)……カムフォロー (184)(186)……揺動レバー (188)(190)……支軸 (194)……シリンダ (198)……ピストンロッド (200)……揺動ブロック (204)……連結部材 (214)……昇降部材 (250)(252)……リミットスイッチ (256)……支持ブロック (262)……シリンダ (270)……ピストンロッド (272)(274)……支持ロッド (276)……ストッパー部材 (282)(284)……スプリング部材 (286)……ボールベアリング (288)……ハネ出し装置 (290)……連結手段 (292)(294)……ベアリング支持部材 (296)……調節支持部材 (326)……連結軸 (330)……ガイドフレーム (332)……支軸 (334)……開閉板 (336)……ピン (337)……スプリング部材 (338)……フック手段 (342)……掛合手段 (348)(350)……サイドフレーム (376)……軸 (375)……フック (378a)……係合部 (378b)……位置規制面 (382)……支持ロッド (404)……連結ロッド (430)(432)……支持プレート (434)……支軸 (438)……連結ロッド (440)(442)……開閉ブラケット (446)……位置規制部材 (448)(450)……係合ブラケット (448a)(450a)……係合部 (464)……開放部 (A−1)〜(A−13)……モータローラユニット (B−1)〜(B−23)……コンベアユニット (C1)〜(C10)、(CS1)〜(CS2)……方向転換装置 (D)……ハネ出し装置 (F)……ハネ入れ装置 (G1)〜(G2)……搬入搬出機構 (H)……搬入機構 R(R1〜R3)……台車 (TL)……搬送ライン (T)……パレット (Op)……オペレーター (EDP)……コンピュータ (CT1)〜(CT8)……同時制御区分 (MR)……モータローラ (FR)……フリーローラ (SR)……摺スタティックモータローラ (TR)……テイクアップモータローラ (ST)……ストッパー (SW)……マニアルスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 47/30 A 9244−3F 47/68 Z 8010−3F (56)参考文献 特開 昭50−95877(JP,A) 実開 昭55−129561(JP,U) 特公 昭55−34059(JP,B2) 実公 昭52−37428(JP,Y2)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のコンベアユニットから成る物品搬送
    装置と積極駆動するモータローラ及びフリーローラから
    成るモータローラユニットが連結されて物品を載置する
    パレットが循環するようにした無端状の搬送ラインを備
    えた物品搬送システムであって、 該物品搬送システムの搬送ライン途上の方向転換域にお
    ける上記パレットを方向転換するための方向転換装置
    と、 上記搬送ライン途上から台車を介してパレットを搬出す
    るための物品ハネ出し装置と、 該ハネ出したパレット上の物品の異常を修正するべく前
    記搬送ラインの適宜位置に延設される異常処理ライン
    と、 上記搬送ラインの一部に両端が接続され、 上記搬送ラインの一部を迂回してパレットを搬送する迂
    回ラインとを具備し、 上記異常処理ラインが専ら上記迂回ラインのみに接続さ
    れてなることを特徴とする物品の組立ラインにおける搬
    送システム。
  2. 【請求項2】複数のコンベアユニットから成る物品搬送
    装置と積極駆動するモータローラ及びフリーローラから
    成るモータローラユニットが連結されて物品を載置する
    パレットが循環するようにした無端状の物品搬送システ
    ムであって、 上記搬送システムの所要間隔毎に各オペレータの数に対
    応した作業終了信号を発信するためのスイッチ手段を備
    えると共に上記搬送システムの制御部をコンピュータと
    接続し、 該コンピュータが上記オペレータによるスイッチ手段か
    らの作業終了信号に応じて上記搬送システムの動作制御
    をなすようにしたことを特徴とする物品の組立ラインに
    於ける搬送システム。
  3. 【請求項3】複数のコンベアユニットから成る物品搬送
    装置と制御駆動するモータローラ及びフリーローラから
    成るモータローラユニットが連結されて物品を載置する
    パレットが循環するようにした無端状の物品搬送システ
    ムであって、 該物品搬送システムとコンピュータとを接続し上記搬送
    システムの搬送ラインを複数の制御区分に分割してその
    各制御区分を独立した形で夫々同時制御するようにし物
    品を載置するパレットが上記同時制御区分の搬送方向に
    見て該同時制御区分の起端直前に存在し且つ終端直後に
    不存在であることを検知することによりワンステップづ
    つ搬送制御するようにしたことを特徴とする物品の組立
    ラインに於ける搬送システム。
  4. 【請求項4】上記同時制御区分の搬送制御を同時制御区
    分内に設置される複数のスイッチ手段を介してオペレー
    タからの作業終了信号を全て受信した後同時制御区分の
    起端及び終端の直後にパレットが存在するか否かを検知
    してワンステップづつ搬送制御することにした特許請求
    の範囲第3項記載の物品の組立ラインに於ける搬送シス
    テム。
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