JPS6239980Y2 - - Google Patents

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JPS6239980Y2
JPS6239980Y2 JP17904886U JP17904886U JPS6239980Y2 JP S6239980 Y2 JPS6239980 Y2 JP S6239980Y2 JP 17904886 U JP17904886 U JP 17904886U JP 17904886 U JP17904886 U JP 17904886U JP S6239980 Y2 JPS6239980 Y2 JP S6239980Y2
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JP
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sill
outer panel
water
panel
communication hole
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JP17904886U
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、シルと外板とで構成された車体側下
部に設けられる自動車の水抜き構造に関する。
「従来の技術」 第4図に示すような自動車の車体Aには、自動
車製造工程において、電着途装等で車体Aを塗料
溶液槽に漬けて引き上げたときは、各所に入り込
んだ塗料溶液が速やかに流下して排出されるよう
に、完成車として走行するときは、構造断面内に
侵入した水が速やかに排出されるように、要所に
水抜き構造が設けられている。
車体Aの側下部A1では、フロア外側端にシル
インナパネルとシルアウタパネルとが接合された
シルが結合され、このシルアウタパネルの外側よ
り外板パネルが覆つており、シルアウタパネルの
下部面と外板内面との間には塗料のつきまわりを
良くするために通水間隙が形成されている。
第5図に示すように、かかる車体構造を有する
自動車の当該部位における従来の水抜き構造は次
のとおりである。
すなわち、シルインナパネル2とシルアウタパ
ネル3とが、上部ではシルインナパネル2の上端
部21とシルアウタパネル3の上端フランジ31
とが車体内板パネル4を挾持し、下部ではシルイ
ンナパネル2の下端部22とシルアウタパネル3
の下部面32が下方に回り込んで下端部に形成さ
れたフランジ33とが接合されてシル1が形成さ
れている。
シルアウタパネル3が外方に膨出して閉断面が
形成されて前後に延びるシル1は、フロアパネル
5の外端部に形成されたフランジ51に接合され
ており、シルアウタパネル3を外板パネル6が覆
つて下方に回り込み、その下端部に形成されたフ
ランジ61がシルアウタパネル3の下端部のフラ
ンジ33に接合され、シルアウタパネル3と外板
パネル6との間に通水間隙7が形成されている。
そして、このような車体構造において、シルア
ウタパネル3の下部面32の下端部近傍に通水孔
71が穿設されている。シル1断面内の塗料溶液
または侵入した水は通水孔71、排水孔72を経
て排水され、外板パネル6と内板パネル4との間
に存在したものは通水間隙7、排水孔72を経て
排水される。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、上記従来の水抜き構造では、外
板パネル6の排水孔72が単なる透孔であるた
め、外気が逆流しやすく、路面に近いため泥や埃
が侵入し、侵入物Bが排水孔72近傍に付着して
堆積し、湿気を帯びて外板パネル6を腐蝕させ、
自動車の耐久性や外観劣化に影響を与える可能性
がある。また、外板パネル6とシルアウタパネル
3との下部面62,32は平坦に近いので通水孔
71、排水孔72に集水されにくく排水効率が悪
かつたり塗料溶液が残留したり、侵入水が残留し
て車体の腐蝕を早めたりするという問題点があつ
た。
本考案は、上記従来の問題点を解決することを
目的としてなされたものである。
「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とす
るところは、 シルインナパネルとシルアウタパネルとから成
る閉断面構造のシルにおける、該シルアウタパネ
ルを外側より外板パネルが覆つており、該シルア
ウタパネルの下部面と該外板パネルとの間に通水
間隙が形成されている車体構造であつて、 該シルアウタパネルの下部に段部を設け、該段
部に前記通水間隙とシル断面内との連通孔を穿設
するとともに、段部下側に外板パネルの端部を当
接させ、 該シルアウタパネルの下側端部に形成したフラ
ンジと前記シルインナパネルとの間に前記連通孔
の下方より位置をずらせた水抜きビードを形成し
たことを特徴とする自動車の水抜き構造に存す
る。
「作用」 シルアウタパネルの下部に段部を形成して、そ
の段部下部を導水溝にして集水効果を持たせ、シ
ルアウタパネルの下部面と外板パネルとの間に通
水間隙を形成しながら外板パネルの下側端部を段
部下側面に当接させ、段部に連通孔を穿設して通
水間隙をシル断面内に連通させ、シルアウタパネ
ル下部に形成したフランジとシルインナパネル下
端部との間に前記連通孔の下方より位置をずらせ
た水抜ビードを形成してシル断面内部を外部に連
通させ、外板パネルと内板パネルとの間にある水
等をシル断面内に導き、導水溝により水抜きビー
ドへ集水して排水する一方、位置をずらして連通
孔と水抜きビードとを連通させることにより逆流
を阻止するようにしたものである。
「実施例」 以下、図面に示す実施例に基づき本考案を説明
する。なお、従来例と同様の部位には同一符号を
付し、重複した説明を省略する。
第3図乃至第2図は本考案の一実施例を示して
いる。
フロアパネル5の外側端のフランジ51にシル
インナパネル2とシルアウタパネル3とが接合さ
れたシル1が結合され、このシルアウタパネル3
を外側より外板パネル6が覆つており、シル1の
シルアウタパネル3と外板パネル6との間に通水
間隙7が形成されている。各部材の結合要領は従
来例と同様である。
そして、シルアウタパネル3の下部面32が外
側から内下方に回り込んだ内端部に段部34が形
成されている。段部34の下段面35の上面は導
水溝73をなしており、この下段面35の下面に
は外板パネル6の下内端部63が当接されてい
る。
段部34には通水間隙7をシル1断面内に連通
させる連通孔74が穿設されており、本実施例で
は通水を良くするために上段面36、下段面35
にまたがつて切り欠かれている。連通孔74はシ
ル1の長手方向である自動車前後方向に適宜個数
配設されている。
シル1のシルアウタパネル3の下内端部に形成
したフランジ33とシル1のシルインナパネル2
の下端との接合部には、フランジ33をビード状
に外方に膨出させることにより水抜きビード75
が形成されている。水抜きビード75は第1図お
よび第2図に示されているように、自動車進行方
向である矢印B方向に対し、下後方に傾斜してお
り、その位置は連通孔74の近傍ではあるが同一
位置にならないように位置をずらして配設されて
いる。
次に作用を説明する。
上記自動車の水抜き構造では、内板パネル4と
外板パネル6との間に存する水等は連通孔74よ
りシル1の断面内へ導かれる。通水間隙7の終端
に連通孔74が開口しているので水等は滞留する
こと無くシル1断面内へ導かれる。シル1の断面
内では水等は導水溝73に導かれて水抜きビード
75に至りそこから排水される。
水抜きビード75は自動車進行方向に対し下後
方に傾斜しているとともに、連通孔74に対し位
置をずらしてあるから、自動車走行中は外気側に
吸引する圧力が働くので外気が逆流することは無
く、水、泥、埃、が侵入することも無い。なお、
水抜きビード75はシル1のシルインナパネル2
に設けても良い。
「考案の効果」 本考案に係る自動車の水抜き構造によれば、車
体構造内に侵入した水等が速やかに排水され、し
かも、逆流しにくい構造なので、水、泥等がシル
断面内に堆積して部材を腐蝕させることはほとん
ど無い。また、万一逆流して部材の腐蝕が始まる
場合でも内側のシルから始まるため外板に影響を
及ぼさず、自動車の耐久性や外観を損じることも
無い。
【図面の簡単な説明】
第1図はシルインナパネルの要部斜視図、第2
図は第1図の矢視図、第3図は第4図−線
断面図、第4図は自動車車体の概略側面図、第5
図は従来における第4図−線位置の断面図で
ある。 1……シル、2……シルインナパネル、3……
シルアウタパネル、4……内板パネル、6……外
板パネル、7……通水間隙、71……通水孔、7
2……排水孔、73……導水溝、74……連通
孔、75……水抜ビード。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シルインナパネルとシルアウタパネルとから成
    る閉断面構造のシルにおける、該シルアウタパネ
    ルを外側より外板パネルが覆つており、該シルア
    ウタパネルの下部面と該外板パネルとの間に通水
    間隙が形成されている車体構造であつて、 該シルアウタパネルの下部に段部を設け、該段
    部に前記通水間隙とシル断面内との連通孔を穿設
    するとともに、段部下側に外板パネルの端部を当
    接させ、 該シルアウタパネルの下側端部に形成したフラ
    ンジと前記シルインナパネルとの間に前記連通孔
    の下方より位置をずらせた水抜きビードを形成し
    たことを特徴とする自動車の水抜き構造。
JP17904886U 1986-11-20 1986-11-20 Expired JPS6239980Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17904886U JPS6239980Y2 (ja) 1986-11-20 1986-11-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17904886U JPS6239980Y2 (ja) 1986-11-20 1986-11-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6291779U JPS6291779U (ja) 1987-06-11
JPS6239980Y2 true JPS6239980Y2 (ja) 1987-10-13

Family

ID=31121755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17904886U Expired JPS6239980Y2 (ja) 1986-11-20 1986-11-20

Country Status (1)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5614336B2 (ja) * 2011-03-02 2014-10-29 トヨタ自動車株式会社 車体構造

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Publication number Publication date
JPS6291779U (ja) 1987-06-11

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