JPS6239467B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、登録モード、戻しモードなど各種
動作状態におけるデータが混在して印字されるジ
ヤーナル用紙を見やすく印字するようにした印字
機能付売上データ処理装置に関する。

〔従来の技術〕

一般に、電子レジスタ等の印字機能付売上デー
タ処理装置には登録モード、戻しモードなど各種
動作状態を指定するコントロールロツクが備えら
れており、このコントロールロツクを所定のモー
ドに設定することでそのモードが判別され、その
モードにおける動作が行われる。そして、例えば
登録モードにコントロールロツクを指定した場
合、顧客毎の登録された日付、品番コード、商品
名、金額、合計金額、預かり金額、釣銭、登録番
号、責任者符号などが印字装置により印字され
る。また、戻しモードにて登録を行つた場合、戻
しであるため金額などと共にマイナス記号が第１
１図のａに示すように印字され、責任者が交替し
た場合にはその責任者と対応する責任者符号が第
１１図のｂに示すように一顧客の取引終了時に印
字される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、ジヤーナル用紙には第１１図で示し
たように登録モードあるいは戻しモード等におけ
る各種モード状態において印字されたデータが順
次混在して印字されることになり、この結果、後
にジヤーナル用紙を見た場合、印字されたデータ
がいずれのモード状態のときに印字されたデータ
であるか判読することができ難い問題があつた。
しかも、前記ジヤーナル用紙の長さは通常数十ｍ
にも及ぶため前記判読作業が煩らわしく、特に、
前記ジヤーナル用紙から特定のモード状態におい
て印字された印字データを捜し出すためには多く
の無駄な時間を費さなければならなかつた。

この発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、その目的とするところは、各種モード状態を
判別し、判別されたモード状態におけるデータの
印字前または印字後にモード状態によつて異なる
区切データを印字するようにした電子レジスタ等
の印字機能付売上データ処理装置を提供すること
である。

〔問題点を解決するための手段〕

登録、点検、精算などのモードを指定するコン
トロールロツク等のモード指定手段と、このモー
ド指定手段によつて指定されたモード状態を判別
する中央処理装置等の判別手段と、この判別手段
の判別結果に従つて前記モード状態によつて異な
る区切データを発生する例えばROM等を用いた
文字発生器等の区切データ発生手段と、この区切
データ発生手段から出力された区切データを前記
モード状態における各データの印字開始前または
印字終了後に印字するドツトプリンタ等の印字手
段とを備えるものである。

〔作用〕

コントロールロツク等のモード指定手段によつ
て指定された登録、点検、精算などのモード状態
が中央処理装置等の判別手段で判別され、この判
別手段の判別結果に従つて前記モード状態によつ
て異なる区切データがROM等を用いた文字発生
器等の区切データ発生手段より発生され、この区
切データ発生手段から出力された区切データを前
記モード状態における各データの印字開始前また
は印字終了後にドツトプリンタ等の印字手段で例
えば区切線等が用いられて印字される。

〔実施例〕

(1) 構成 以下、この発明の実施例につき第１図ないし第
１０図に基づいて説明する。第１図は印字機能付
売上データ処理装置、例えば電子レジスタの概略
システム構成図を示し、同図中符号１は入力部で
あり、この入力部１には金額キー、部門別キー、
現金／預かり金キー、責任者キーなど各種キーが
備えられているほか、「REG（登録）」、「PR（設
定）」、「RF（戻し）」、「Ｘ（点検）」、「Ｚ（精
算）」など各種モード状態を指定する問題点解決
の手段のモード指定手段に相当するコントロール
ロツクが備えられている。この入力部１には入力
制御回路２からサンプリング用タイミング信号
KPが与えられており、入力部１においてキー操
作が行われた際にタイミング信号KPが操作キー
に応じて選択され、キー入力信号KIとして入力
制御回路２に備えられた入力用バツフアIBに入
力される。また、符号３は表示部であり、表示制
御回路４から与えられるデイジツト信号DGおよ
び表示制御回路４に備えられた表示用バツフア
HBのデータをデコードしたセグメント信号SGに
従つて表磁動作を行い、金額データなどを表示出
力するものである。また、符号５は問題点を解決
するための手段の印字手段に相当する印字部であ
り、印字部５にはドツトプリンタ（図示されてい
ない）が備えられており、このドツトプリンタの
印字ヘツドの位置信号TPを印字制御部６に送
る。印字制御部６には問題点を解決するための手
段の区切りデータが発生手段に相当するROM
（リードオンメモリ）よりなる文字発生器CGが備
えられ、前記各種モード状態に対応した区切を印
字するための区切信号パターンや文字パターンが
記憶されており、印字用バツフアPB内のデータ
に従つて対応する印字駆動信号MDを印字部５に
送るようになつている。そして、印字部５は前記
印字駆動信号MDに従つて所定の印字素子が駆動
されることにより印字動作を行つて、金額デー
タ、集計データおよび区切データなどをジヤーナ
ル用紙およびレシート用紙に印字出力するもので
ある。

前記入力制御回路２、表示制御回路４および印
字制御回路６はデータバスラインDBを介して問
題点を解決するための手段の判別手段に相当する
CPU（中央処理装置）７と接続されている。そ
して、CPU７から入力制御回路２、表示制御回
路４、印字制御回路６に対応して制御信号CSI，
CS，CSが出力され、この制御信号の指定に
従つて、各制御回路はCPU７との間においてデ
ータの授受を行うようになつている。

前記CPU７には、各種マイクロ命令が格納さ
れている制御部、演算部などのほか、表示、転
送、演算などに使用される各種レジスタが備えら
れており、このCPU７は、データバスライン
DB、アドレスバスラインABを介して集計用メモ
リ８が接続されている。この集計用メモリ８に
は、部門別に売り上げられた売上データ、個数を
記憶する部門別記憶領域、取引別に売り上げられ
た売上データ、件数を記憶する取引別記憶領域、
入力れた品番と対応する商品名およびその価格を
記憶している品番別記憶領域、戻し金額などを記
憶する戻記憶領域などが備えられており、CPU
７からＲ／Ｗ信号線を介して与えられる読み出
し／書き込み信号に従つて、CPU７との間にお
いてデータの授受を行うようになつている。

前記印字制御回路６に備えられた文字発生器
CGには区切りコードとして太線あるいは細線を
印字するための各種バーコードの印字パターンが
記憶されており、CPU７から設定モード状態に
対応して与えられる区切データに基づいて前記バ
ーコードが読み出され、「登録」モードの場合に
は第２図Ａに示すように細字の実線が、「設定」
モードの場合には同図Ｂに示すように細字の一点
鎖線が、「戻し」モードの場合には同図Ｃに示す
ように細字の二点鎖線が、「点検」モードの場合
には同図Ｄに示すように太字の一点鎖線が、「精
算」モードの場合には同図Ｅに示すように太字の
二点鎖線が、責任者の交替を示す場合には同図Ｆ
に示すように太字の実線が、部門別、取引別など
分類別の区分を示す場合には同図Ｇに示すように
細字の破線がそれぞれ印字部５においてジヤーナ
ル用紙に印字されるようになつている。

第３図は、前記CPU７の内部をさらに詳細に
示した回路構成図で、同図中符号９はROMより
なるプログラム記憶部であり、ここには各種マイ
クロ命令が格納されている。このプログラム記憶
部９はラインl₁を介してアドレス指定信号をアド
レス制御部１０に与え、また、ラインl₂を介して
オペレーシヨンコードおよびプログラム記憶部９
の次アドレスを指定する次アドレス信号を制御部
１１に与える。そして、制御部１１からラインl₃
を介して次アドレス信号プログラム記憶部９へ与
えられ、マイクロ命令が順次出力される。

前記制御部１１は、与えられたオペレーシヨン
コードを解読し、ラインl₄を介し、加算あるいは
減算の指定を行う指定信号と、BCD（２進化10
進法）によつて演算を行うかあるいは16進法によ
つて行うかを指定する指定信号を演算部１２に対
して出力する。また、制御部１１は、入力制御回
路２、表示制御回路４、印字制御回路６に対応し
て制御回路CSI，CS，CSを出力し、また、
集計用メモリ８に対して前記読み出し／書き込み
信号Ｒ／Ｗを出力するほか、ライl₅を介し、記憶
部１３に対して読み出し／書き込み信号を出力す
る。また、制御部１１は、ラインl₆を介して与え
られるデータおよびキヤリーの有無に従つて次ア
ドレスの変更を行い、次アドレス信号をプログラ
ム記憶部１０に対して出力する。更に制御部１１
はラインl₇を介し、アドレス制御部１０内のアド
レスカウンタに対してカウントアツプまたはカウ
ントダウンを指定する信号を出力する。

前記アドレス制御部１０は、アドレスバスライ
ンABを介して前記集計用メモリ８のアドレスを
指定するほか、記憶部１３に対して行アドレスを
指定し、これに備えられているアドレスカウンタ
に従つてその列アドレスを順次指定するものであ
る。そして、全ての列アドレスの指定が終了した
際にはラインl₈を介して制御部１１へ終了信号を
出力する。また前記記憶部１３はその列アドレス
が０〜15と対応した16桁分の記憶容量を有したＡ
レジスタ、Ｂレジスタなどの各種レジスタが備え
られており、前記データバスラインDBを介し演
算部１２に対しデータの転送を行う。この演算部
１２は、指定された各種演算を行い、この演算結
果をラインl₉を介して記憶部１３に転送する。

(2) 動作 次に、前述のように構成された電子レジスタの
印字動作について説明する。いま、コントロール
ロツクは「登録」モードに設定されており、この
モードにおいて一顧客分の登録処理が行われた
後、すなわち、第４図に示すようにジヤーナル用
紙に日付、品番コード、商品名、金額、合計金
額、預かり金額、釣銭、登録番号、責任者符号な
どが印字された後、続けて第５図に示すフローに
従つた動作が実行される。まず、ステツプS₁の実
行において、モード状態が「登録」モードである
か否かの判断が実行され、YESと判断されると
次いでステツプS₂が実行される。ステツプS₂の実
行において、CPU７から「登録」モードと対応
する区切データが印字バツフアPBに出力され、
文字発生器CGに記憶された細字のバーコードパ
ターンが順次出力され、印字部５において前記ジ
ヤーナル用紙に細字の実線が印字される。また、
コントロールロツクを「設定」モードにした場合
には、入力されたデータに基づき所定の設定処理
が行われた後、ステツプS₁が実行され、この場合
はNOと判断されてステツプS₂の実行に移る。ス
テツプS₃の実行において、モード状態が「設定」
モードであるか否かの判断が実行され、YESと
判断されると次いでステツプS₄の実行に移る。ス
テツプS₄の実行において、細字のバーコードが一
点鎖線に対応して入力され、文字発生器CGを介
してジヤーナル用紙に「設定」モードの区切りを
示す細字の一点鎖線が印字される。また、コント
ロールロツクを「戻し」モードにした場合には、
ステツプS₁，S₂において共にNOと判断されて次
いでステツプS₅の実行に移る。ステツプS₅の実行
において、「戻し」モードに対応する区切データ
が印字バツフアPBに与えられ、この結果、第４
図に示すようにジヤーナル用紙に「戻し」モード
の区切りを示す細字の二点鎖線が印字される。な
お、責任者が交替した際に責任者キーを操作する
と、この操作に基づいて責任者交替を示す区切り
データが印字バツフアPBに与えられて太字のバ
ーコードが出力され、前記ジヤーナル用紙に太字
の実線が印字される。

次に、コントロールロツクを「点検」モードに
設定した後、現金／預かり金キーを操作したとす
ると、第６図のフローに従つた動作が実行され
る。まず、ステツプS₁₁の実行において、「点検」
モードに対応する区切データが印字バツフアPB
に与えられ、この結果、第７図に示すようにジヤ
ーナル用紙に「点検」印字開始の区切りを示す太
字の一点鎖線が印字される。次いでステツプS₁₂
が実行され、点検処理動作が行われる。すなわ
ち、集計用メモリ８の部門別記憶領域に記憶され
ている各部門の集計データが順次出力され、印字
部５において前記ジヤーナル用紙に印字された
後、文字発生器CGから細字のバーコードが出力
されて各分類の区分を示す細字の破線が前記ジヤ
ーナル用紙に印字され、次いで取引別記憶領域に
記憶されている取引別の集計データが前記ジヤー
ナル用紙に順次印字された後、細字の破線が印字
される。このように、集計用メモリ８内の各種集
計データが分類別に印字されるごとに細字の破線
の印字が行われ、点検処理動作がすべて終了する
と次いでステツプS₁₃の実行に移る。ステツプS₁₃
の実行において、再び「点検」モードと対応する
区切データが印字バツフアPBに与えられ、前記
記憶用紙に「点検」印字終了の区切りを示す太線
の一点鎖線が印字されて点検印字動作を終了する
ことになる。なお、「精算」印字動作の場合は、
前記太字の一点鎖線に替えて太字の二点鎖線が印
字されるほか、「点検」印字動作の場合と同様で
あるから説明は省略する。

第８図は、前述した各種区切りを示す印字状態
の第２実施例のを示したもので、責任者交替の動
作状態を示す場合には前述した太字の実線に替え
て第８図Ａに示すように、たとえば責任者Ａと交
替する場合にはＡの文字を１行分印字するように
してもよく、また、責任者Ａによつて行われた
「登録」、「設定」、「戻し」、「点検」、「精算」の
各
モードにおける処理の後、第８図Ｂ，Ｃ，Ｄ，
Ｅ，Ｆに示すように、まず操作を担当した責任者
を示す符号Ａを印字した後、各動作モード状態を
示すアルフアベツトを１行分印字するようにして
もよい。

第９図は、前記各種区切りの印字状態を示す第
３実施例を示したもので、この場合は「登録」、
「設定」、「戻し」、「点検」「精算」の各動作モード
における処理終了後、第９図Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ
に示すように、操作を担当した責任者の符号Ａを
印字した後、各種モード状態を示すアルフアベツ
トを印字し、次いで残りの１行分を細字の実線に
よつて印字するようにしてもよい。第８図および
第９図のように印字した場合には、ジヤーナル用
紙を一見しただけで、担当した責任者およびモー
ド状態を容易に知ることができるものである。

第１０図は、前記各種区切りの印字状態を示す
第４実施例を示したもので、この場合は「登
録」、「設定」、「戻し」、「点検」「精算」の各動作
モードにおける処理終了後、第１０図Ａ，Ｂ，
Ｃ，Ｄ，Ｅに示すように、各種動作モード状態を
示す１文字の記号が印字された後、残りの１行分
を細字の実線によつて印字したもので、この場合
は各モード状態の区切りが見やすく統一して印字
されることになる。

なお前記実施例においては、「登録」、「設定」、
「戻し」の各動作モードおよび分類区分の区切り
を印字する場合には、各動作モードおよび分類区
分の印字が終了した後各区切りを印字するように
構成したが、これに限定されることなく、各種処
理を実行する前に区切りを印字するように構成し
てもよい。

また、各種区切りを印字する印字状態は、前記
第１〜第４の実施例に限定されることなく、文字
発生器CGに所定の記号、文字を記憶させること
により自由に区切りの印字状態を変更することが
できる。

また、前記実施例においては印字部５にデツト
プリンタを備えた構成としたが、これに限定され
ず、活字輪を備えたプリンタなど他の印字形式の
プリンタにおいても実施することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、登録モ
ード、戻しモードなど複数の各種モード状態のう
ち、設定されたモード状態を判別し、このモード
状態に対応した区切りデータをそのモード状態に
おけるデータの印字開始前または印字終了後に印
字するように構成したから、例えばジヤーナル用
紙に混在して印字される各種データをモード別に
区切線等によつて区切ることができる。したがつ
て、ジヤーナル用紙には各種データが区別されて
印字されることになるから見易くなり、特に、数
十ｍにも及ぶジヤーナル用紙から特定のモード状
態において印字されたデータをも容易に捜し出す
ことができるため集計作業を大変効率良く行うこ
とができて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す概略システ
ム構成図、第２図は同実施例による印字状態図、
第３図は同実施例のCPUの詳細な回路構成図、
第４図は各モード状態における印字状態図、第５
図は区切り印字動作を示すフローチヤート、第６
図は同実施例の点検動作を示すフローチヤート、
第７図は点検時の印字状態図、第８図乃至第１０
図は区切データの他の印字例、第１１図は従来の
各モード状態における印字状態図である。 １……入力部、５……印字部、６……印字制御
回路、７……CPU、CG……文字発生器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 登録、点検、精算などのモードを指定するモ
   ード指定手段と、このモード指定手段によつて指
   定されたモード状態を判別する判別手段と、この
   判別手段の判別結果に従つて前記モード状態によ
   つて異なる区切データを発生する区切データ発生
   手段と、この区切データ発生手段から出力された
   区切データを前記モード状態における各データの
   印字開始前または印字終了後に印字する印字手段
   とを備えてなる印字機能付売上データ処理装置。