JPS636914B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 本発明は、例えばPOSシステム等における取
引処理装置に係り、特に複数の取引モードが入力
された時に、処理の優先順に１取引モードずつ表
示することにより、オペレータの判別が容易にな
り、操作を確実に行うことができる取引モード表
示方式に関するものである。

〔産業上の利用分野〕

近来、コンピユータネツトワークシステムの普
及に伴ない百貨店、スーパーマーケツト、及び専
門店等においてPOSシステムが広く採用される
ようになつてきた。このシステムの端末機として
使用される電子レジスタは店員等のオペレータに
よつて操作され、顧客の提示する商品を登録し、
取引明細及び合計金額が印字されたレシートが発
行される。

このような電子レジスタの取引データ処理にお
いて、現金取引、クレジツト取引、社員販売等の
取引種類、或いは取引処理中の価格変更、入力し
た取引データを遡つて訂正する指定訂正等の処理
内容の取引モードを釦操作によつて指定して、デ
イスプレイに表示された取引モードに対応する操
作が行われるが、モード表示がオペレータに判別
し易い方法が望まれている。

〔従来の技術〕

第１図に示すように、POSシステムは通常複
数の電子レジスタ１ａ，１ｂ，…が制御装置（以
下Ｔ／Ｃという）２に制御され、更に回線でコン
ピユータセンタ３にオンライン接続されている。
以下電子レジスタ１ａについて説明する。

第２図に示すように、電子レジスタ１ａは、デ
イスプレイ４、プリンタ部５、キーボード６、キ
ヤツシユドロア７、及び制御部８で構成され、デ
イスプレイ４は例えば発光ダイオード（LED）
又は螢光表示管等で構成され、ガイダンス及び数
値が表示される。キーボード６には取引データを
入力するデーテ入力釦６ａ、複数のモード指定釦
６ｂ等の操作釦が配置されている。

プリンタ部５の上面中央部にレシート発行口５
ａ、及び伝票挿入口５ｂが設けられている伝票挿
入口５ｂは、クレジツトカード取引の場合や顧客
から要求があつた場合に、伝票に取引データを印
字して発行する時に伝票が挿入される。

また第３図において、電子レジスタ１ａの主制
御部８ａは、各部を制御すると共に図示省略した
ガイダンスメモリ及び演算部を備え、モード指定
釦６ｂから入力された取引モード（取引処理中の
指定訂正、価格変更、％値引き、返金等、或いは
クレジツト取引、社員販売等の取引種類）に応じ
た操作ガイダンスをガイダンスメモリから読み出
して表示制御部１２へ送り、また入力された取引
データを演算してプリンタ制御部１４へ送ると共
に、次に述べるハードトータルとしてデータ記憶
制御部１０へ送る。

データ記憶部９は、主制御部８ａより送られた
ハードトータルを記憶するメモリである。ハード
トータルは、現金取引、クレジツト取引等の各種
取引種類別集計、商品分類集計、及び総売上高等
で構成されている。これは例えば１日の終業時等
に印字出力される。また取引毎のデータはＴ／Ｃ
２を経由してコンピユータセンタ３に送信され
る。

データ記憶制御部１０は、データ記憶部９への
ハードトータルの格納、読出しを制御する。

キー入力制御部１１は、キーボード６より入力
された取引モード及び取引データ等を認識し、主
制御部８ａへ送る。

表示制御部１２は、主制御部８ａより送られた
取引データをデイスプレイ４に表示し、また取引
モードが送られてきた時に、モードデータテーブ
ル１３から対応するモードの表示文字を読み出し
てデイスプレイ４に表示する。

モードデータテーブル１３は、取引モードに対
応する表示文字が格納されたメモリで、取引モー
ドに対応して夫々設定されたアルフアベツト１文
字データが格納されている。

プリンタ制御部１４は、主制御部８ａから送ら
れた取引データ等をプリンタ部５に印字出力させ
る。

従つてオペレータによるキーボード６の操作に
よつて取引データが入力されると、主制御部８ａ
の指令により、商品番号、商品名、単価、数量、
操作ガイダンスが順次デイスプレイ４に表示され
る。

取引データの入力の進行と共に、プリンタ部５
によつて図示省略したレシート用紙及びジヤーナ
ル用紙に順次印字されると共に、表示されている
金額に加算された累計金額が更新して表示され
る。

このように順次印字が行われ、最後に図示省略
した入力終了釦の操作により、合計金額等が印字
されてレシートがレシート発行口５ａから発行さ
れ、現金取引の時は代金の精算が行われる。

取引が終了すると図示省略した取引終了釦が押
下され、取引毎の明細データは合計金額と共に分
類集計及び売上累計されて、ハードトータルとし
てデータ記憶部９に記憶される。

このような取引処理においては、前記のように
多数の取引モードがあつて、取引データの入力の
進行に伴つて、入力データの訂正等の処理内容の
取引モードの指定、或いは取引種類の取引モード
の入力が必要となる。

取引モードが入力されると表示制御部１２はモ
ードデータテーブル１３よりモード表示文字を読
み出して、第４図に示すように、デイスプレイ４
のモード表示欄ａに表示させる。そこでガイダン
ス欄ｂに表示されたガイダンスに従つて金額等の
入力操作が行われ、取引データ欄ｃに品名、価格
が表示される。

デイスプレイ４にはモードを文字で表示するエ
リアが数桁割り当てられており、その中でモード
毎に桁位置と表示文字を決め、モードが重なつた
場合には複数表示するという方法が取られてい
る。

例えば第４図中にＫとＴの文字が並んで表示さ
れているが、Ｋは変更になつた価格を入力する
“価格変更”を示し、Ｔは１取引内で既に入力済
のデータを遡つて取消、或いは訂正する“指定訂
正”を示しており、両モードが必要となつて入力
された場合の表示例である。即ち、“価格変更”
の操作入力をした後に、“指定訂正”を行うこと
を示している。

〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来方法によると、デイスプレイの限られ
た桁数のモード表示欄ａの中に複数のモードを表
示するために、アルフアベツトの１文字ずつの羅
列ではオペレータにとつては判別しにくいものと
なり、特に未熟練の場合には操作の能率が低下す
るばかりでなく、操作ミスが生じる恐れがある。

そこでカナ文字で表示する方法も考えられる
が、複数の取引モードをカナ文字で割り当てると
桁数が不足して表示ができないという問題点があ
る。

本発明は、複数の取引モードが重なつた時は優
先順に順次表示することができる取引モード表示
方式を提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、取引データを入力する取引データ入
力手段と、取引種類及び処理内容を夫々示す取引
モードを指定入力する取引モード指定入力手段
と、入力された取引データ及び指定入力された取
引モードが表示される表示手段と、指定入力され
た取引モードに基いて入力された取引データを演
算処理するデータ処理手段とを備えた装置におい
て、取引モードに対応する取引モード表示データ
が処理の優先順に記憶されたモード表示データ記
憶手段と、複数の取引モードが入力された時に、
記憶された入力された取引モードに対応するモー
ド表示データをモード表示データ記憶手段から処
理の優先順に順次読み出して表示手段に表示させ
る表示制御手段とを備え、表示手段に表示された
取引モードに対応する入力操作を行う取引モード
表示方式である。

ここで処理の優先順とは、優先度の低い取引モ
ードの処理より先に優先度の高い取引モードの処
理に含まれる情報を入力すべき順序を示す。

〔作用〕

複数の取引モードが入力された時は、モード表
示データ記憶手段から入力された取引モードに対
応するモード表示データを処理の優先度の順に１
つずつ読み出して表示制御手段によつて表示手段
に表示し、優先して表示された取引モードに対応
する入力操作を行い、それが終了すると、次の優
先順位の取引モードを表示することにより、表示
内容が判別し易くなり、未熟練のオペレータでも
操作を確実に行うことができる。

〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を第５図乃至第８図を
参照して説明する。全図を通じて同一符号は同一
対象物を示す。第５図の電子レジスタ１Ａにおい
て、主制御部８ｂは、従来例で説明した主制御部
８ａと同様の機能を有すると共に、取引モードの
入力があつた時に、表示制御部１５を経由してモ
ード名編集部１７に対して取引モードを送ると共
に、モード表示制御テーブル１６の表示フラグ
ON／OFF信号を送る。

表示制御部１５は、主制御部８ｂから送られた
取引データをデイスプレイ４に表示すると共に、
主制御部８ｂからの表示フラグのON／OFF信号
をモード名編集部１７へ送る。一方、モード名編
集部１７から送られるモード表示データをデイス
プレイ４に表示する。

モード表示制御テーブル１６は、第６図に示す
ように、表示モード名テーブル１６ａ及びこれに
対応した表示フラグエリア１６ｂで構成されてお
り、取引モードが入力されるとそのモード名に対
応して表示フラグを立てるモード表示データ記憶
手段である。複数の取引モードが入力された場合
には夫々に表示フラグを立てる。図ではモード名
“カヘン”と“シテイ”の表示フラグを１で示し
ている。

表示モード名テーブル１６ａに格納されている
モード名は、例えばカナ文字で略した文字配列
で、％ネビキ（％値引き）、カヘン（価格変更）、
カイジヨ（割引解除）、シテイ（指定訂正）、シヤ
ハン（社員販売）、クレジツト（カード取引）、ダ
イヒキ（代金引換え）、ヘンキン（返金）等で、
上方から下方に処理の優先度の高→低を示してい
る。

複数の取引モードの中で優先度が高いというこ
とは、同時に処理が必要となつた時に、そのモー
ドを処理してから次のモードが処理されるべき順
序を示すものである。例えば“指定訂正”のモー
ドを入力後、“価格変更”を入力した時に、“価格
変更”の方が優先度が高いということは、“価格
変更”の方に先に入力すべき新価格という情報が
あるからである。

モード名編集部１７は、表示制御手段で、１つ
の取引モードが入力されると表示制御部１５から
のON信号によりモード表示制御テーブル１６の
表示フラグエリア１６ｂに表示モード名テーブル
１６ａのモード名に対応して表示フラグをONさ
せ、モード表示制御テーブル１６からそのモード
名を読み出して表示制御部１５へ送る。

続いて取引モードが入力されると同様にモード
名に対応してモード表示制御テーブル１６にフラ
グをONさせ、フラグがONになつているモード
の中から処理の優先度の高いモード名を読み、既
に表示されているモード名と異なれば、そのモー
ド名を読み出して表示制御部１５へ送る。更に取
引モードが入力されれば同様にして優先度の高い
モード名を表示制御部１５へ送る。

また表示されている取引モードの処理が終了し
て主制御部８ｂから表示フラグOFF信号が送ら
れてくると、モード表示制御テーブル１６の対応
するフラグをOFFし、現在表示中の取引モード
を消滅させて、残つている表示フラグがONにな
つているモード名の中から優先度の高いものを続
み出して表示制御部１５へ送る。

このような構成及び機能を有するので、第７図
のフローチヤートによつて作用を説明する。

まずオペレータがモード指定釦６ｂを押下し
て１つの取引モードを入力すると、フラグON
信号によりモード表示制御テーブル１６にモー
ド名に対応した表示フラグがONし、そのモー
ド名が読み出されてカナ文字でデイスプレイ４
に表示される。第８図に表示例を示す。入力す
る取引モードが１つだけであればのフローが
行われる。

更に取引モードの入力が必要な時は、続いて
取引モードが入力され、と同様にモード名に
対応してモード表示制御テーブル１６にフラグ
をONする。

表示フラグエリア１６ｂのフラグONしてい
る取引モードの中から優先度の高いモード名が
読み出されてデイスプレイ４に表示される。更
に取引モードの入力が必要な時は、以降のフ
ローが繰り返される。

取引モードの入力が終了すると、フラグON
の中の優先度の高いモード名が表示されてお
り、そのモード名に対応する処理のデータが操
作入力される。

表示されているモード名の操作入力が終了す
ると、入力終了釦が押下され、デイスプレイ４
の表示が消滅し、フラグがOFFする。

表示フラグエリア１６ｂにフラグONになつ
ているモードがあれば、以降のフローが繰り
返される。

このようにして複数の取引モードが重複した時
に、優先度の高い順に１モード名づつ表示され、
しかも割り当てられた桁数ａ内にカナ文字で表示
されるので判別がし易く、オペレータが未熟練な
場合にも操作が容易になり操作能率が高められ、
操作ミスも防止できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、複数の取
引モードを重複して入力して取引操作を行う時
に、優先度の高い順に１モード名づつ表示するこ
とができるので、モードの判別がし易く、操作が
容易になり、操作能率が高められ、しかも操作ミ
スを防止することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はPOSシステムの概要を示すブロツク
図、第２図は本発明が適用される電子レジスタを
例示する斜視図、第３図は従来例を示すブロツク
図、第４図は従来例の説明図、第５図は本発明に
よる実施例を示すブロツク図、第６図及び第８図
は実施例の説明図、第７図は実施例のフローチヤ
ートである。 図において、４はデイスプレイ、６はキーボー
ド、６ａはデータ入力釦、６ｂはモード指定釦、
８ａ，８ｂは主制御部、１６はモード表示制御テ
ーブル、１６ａは表示モード名テーブル、１６ｂ
は表示フラグエリア、１７はモード名編集部を示
す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 取引データを入力す取引データ入力手段と、 取引種類及び処理内容を夫々示す取引モードを
   指定入力する取引モード指定入力手段と、 該入力された取引データ及び該指定入力された
   取引モードが表示される表示手段と、 該指定入力された取引モードに基いて該入力さ
   れた取引データを演算処理するデータ処理手段と
   を備えた取引処理装置において、 前記取引モードに対応する取引モード表示デー
   タが該取引モードの処理の優先順に記憶されたモ
   ード表示データ記憶手段と、 複数の取引モードが入力された時に、該入力さ
   れた取引モードに対応するモード表示データを該
   モード表示データ記憶手段から処理の優先順に順
   次読み出して前記表示手段に表示させる表示制御
   手段とを備え、 該表示手段に表示された取引モードに対応する
   入力操作を行うことを特徴とする取引モード表示
   方式。