JPS6237881Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カーテンウオールにおける庇部材の
取付装置に関するものである。

一般に、カーテンウオールは、ビル等の建造物
の外壁面を構成するために使用されているが、庇
部がなかつた。

このために、直射日光が直接室内に入りこんだ
り、雨水等が侵入しやすいという難点があるとと
もに、外観上あまり好ましいものではない。

本考案は、上述した事情に鑑みてなされたもの
で、カーテンウオールを構成する立方の外面に庇
部材を取り付けることにより、雨水に対する水切
りや、直射日光に対する日除け効果を持たせると
ともに、外観の意匠的価値を向上させることを目
的としたカーテンウオールにおける庇部材の取付
装置を提供するものである。

以下、本考案による実施例を添付した図面に基
づいて詳細に説明する。第１図は本考案によるカ
ーテンウオールの方立１に庇部材２を取り付けた
状態を示す縦断面図、第２図は第１図の底面図で
ある。

図において垂直状に並列する方立１は押出型材
により成形され、同じく押出型材により成形され
た上、下の横枠３，３が方立１，１間に配設され
ており、上記横枠３，３と、一定間隔で配設され
た方立１とで形成された枠内にガラス５等が押縁
４，４、シールパツキン６を介して嵌込まれてい
る。

上記方立１には、室外側に開口するＣ形溝７が
長手方向に連続して形成されており、このＣ形溝
７を形成する溝壁７ａと、溝壁７ａの左右に位置
して突設された補強壁８とは同一平面状に形成さ
れている。

また、上記方立１の溝壁７ａと、補強壁８の外
面には、方立１とほぼ同じ幅の垂直片９ａと、水
平片９ｂとを有するＬ形ブラケツト９の垂直片９
ａが対接され、このＬ形ブラケツト９は頭部１０
ａを方立１のＣ形溝７に嵌合してなる取付ボルト
１０により庇部材２とともに固定される。

上記庇部材２は、垂直板２ａとわずかに先端面
が下方に傾斜した水平板２ｂとからなる断面Ｌ形
の庇で、横方向に連続して成形されており、この
庇部材２の下面には、前記ブラケツト９の水平片
９ｂが係合するとともに、捩れを防止するよう補
強を兼ねたＬ形係合リブ２ｃが所定間隔毎に横方
向に連続して形成されている。

さらに上記庇部材２の垂直板２ａ上面には傾斜
した水切り板２ｄが形成されている。

なお、方立１に庇部材２を取り付ける際は、上
記水切り板２ｄが方立１に相当して切除されると
ともに、水平板２ｂの下面に形成したＬ形係合リ
ブ２ｃがブラケツト９の水平片９ｂの幅に相当し
て一部切除され、ブラケツト９の水平片９ｂの先
端が所定のＬ形係合リブ２ｃに係合するようにな
つている。

つぎに上述したように形成された庇部材２をブ
ラケツト９を介して方立１に取り付ける場合につ
いて詳細に説明する。

まず、方立１に位置決めボルト１１を固定して
ブラケツト９の底面を位置決めを行なう。つぎに
上記位置決めボルト１１にブラケツト９の底面が
位置するように、ブラケツト９の垂直片９ａを取
付ビス１２により溝壁７ａに固定する。このとき
方立１のＣ形溝７には上方よりボルト１０の頭部
１０ａを嵌合させるとともに、ブラケツト９の垂
直片９ａに穿孔した取付孔にボルト１０のネジ部
を挿入しておく。

つぎに庇部材２をブラケツト９の上面に載置さ
せるとともに、庇部材２の垂直板２ａに穿孔した
取付孔をボルト１０のネジ部に挿入し、ワツシヤ
１３を挿入してナツト１４により締め付けること
により、庇部材２は方立１に取り付けられるもの
である。

上述したようにして、庇部材２は所定の間隔毎
に配設された方立１，１間にて取付けられてカー
テンウオールにおける庇が構成される。

第３図ないし第４図は、本考案による庇部材取
付装置の連結部を示す正面図及び上面図であり、
庇部材２が方立１の中央部で左右に分割されてお
り、この分割された庇部材２，２は、庇部材２の
押出成形時に形成された水平板２ｂ部のビスホー
ル等にスリーブピン１５を嵌めこむことにより連
結されるものであり、庇部材２の垂直板２ａ部
は、前述した実施例と同様にブラケツト９を介し
てワツシヤ１３、ナツト１４によりボルト１０に
取り付けられるようになつている。

以上、詳細に説明したように、本考案によるカ
ーテンウオールにおける庇部材の取付装置は構造
が簡単であり、カーテンウオールの方立に形成し
たＣ形溝に取付ボルトの頭部を嵌合させてなるも
ので、方立自体にボルト螺着孔を形成する必要が
なく、取付施工が容易である。

また、庇部材を取り付けるブラケツトを、予め
方立の構壁にビス止めしたので、ブラケツトの仮
止めができ、庇部材の取り付けが容易になるとと
もに、ブラケツトの底面を位置決めボルトにより
位置決めしているので、現場作業におけるブラケ
ツトの取付位置が容易に判別できる等の効果を奏
する。

さらに、方立の外側面に庇部材を突設させたの
で、雨水に対する水切り効果とともに、日除け効
果があり、しかも外観上の意匠的価値が向上する
等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるカーテンウオールの方立
に庇部材を取り付けた状態を示す縦断面図、第２
図は第１図の底面図、第３図ないし第４図は本考
案による連結部を示す取付部の正面図及び上面図
である。 １……方立、２……庇部材、２ａ……垂直板、
２ｂ……水平板、２ｃ……Ｌ形係合リブ、２ｄ…
…水切り板、７……Ｃ形溝、７ａ……溝壁、８…
…補強壁、９……ブラケツト、９ａ……垂直片、
９ｂ……水平片、１０……取付ボルト、１０ａ…
…頭部、１１……位置決めボルト、１２……取付
ビス、１３……ワツシヤ、１４……ナツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 室外側に開口するＣ形溝が長手方向に連続して
   形成された方立と、 上記Ｃ形溝の開口を覆うように取り付けられた
   垂直片と該垂直片と直角をなして一体に形成され
   た水平片とからなるＬ形ブラケツトと、 上記水平片の上部に取り付けられた水平板と該
   水平板と直角をなして一体に形成され上記垂直片
   の室外側に重ねられた垂直板と上記水平板の下面
   に所定間隔毎に横方向に連続して設けられたＬ形
   係合リブと垂直板の上部に一体に形成され室内方
   向に突出する水切板とからなる庇部材とから構成
   され、 上記ブラケツトの垂直片をビスにより上記方立
   のＣ形溝の溝壁に固着するとともに、上記Ｃ形溝
   に頭部を嵌合された取付ボルトにより上記垂直片
   及び上記庇部材の垂直板とを一体に締付けたこと
   を特徴とするカーテンウオールにおける庇部材の
   取付装置。