JPS6236707Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はカウリングが装着された自動二輪車の
ラジエータ給水口部構造に関するものである。

（従来技術） 近時、高速走行時の空気抵抗を低減するためな
どの目的でカウリングを装着した自動二輪車が増
加している。このカウリングにはヘツドランプや
ハンドルまわりだけを覆うセミカウリングタイプ
と、エンジンまわりまで覆うフルカウリングタイ
プとがある。

ところで、ラジエータを備えた自動二輪車にお
いて上記フルカウリングタイプのカウリングを装
着する場合、該カウリングによりラジエータが覆
われる構造となる。しかしながら、このような構
造では、ラジエータの給水口がカウリングの内部
に位置するため、ラジエータに冷却水を供給する
場合、長い給水ホースを用いなくてはならない。
よつて、この給水ホースをカウリングと車体との
狭い間隙に通さなければならず、作業がめんどう
で手間がかかるという問題を有している。

（考案の目的） 本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、ラ
ジエータへの冷却水の供給をきわめて容易かつ迅
速に行うことができる自動二輪車のラジエータ給
水口部構造を提供することを目的としている。

（考案の構成） 本考案のラジエータ給水口部構造は、メインフ
レームの前部に装着されたラジエータがカウリン
グにより覆われている自動二輪車において、ラジ
エータの給水口に対応するカウリングの側面部に
透孔が穿設され、該透孔に蓋体が装着されている
ものである。

（実施例） 以下、本考案の構成を実施例につき図面に沿つ
て説明する。

本考案に係る自動二輪車を第１図ないし第３図
に示し、自動二輪車１はメインフレーム９の前部
にラジエータ２を備えた水冷方式のエンジン３が
搭載されるとともに、高速走行時の空気抵抗の低
減化等を図るためにカウリング４が装着されてい
る。５，６は車輪、７はガソリンタンク、８はシ
ートである。

前記ラジエータ２はメインフレーム９における
エンジン３の前側部分に装着され、上端部２ａに
は、冷却水を供給するための給水口１０が設けら
れ、これにキヤツプ１１が脱着可能に装着されて
いる。カウリング４は、ヘツドランプ１２および
ハンドル１３まわりからラジエータ２およびエン
ジン３まわりまで覆うようにして、車体に装着さ
れたフルカウリングタイプのものである。該カウ
リング４の側面部４ａには、冷却水供給用の透孔
１４が穿設されている。該透孔１４はラジエータ
２の給水口１０に対応する位置すなわち該給水口
１０の斜め上方位置に設けられ、給水容器１５の
給水ホース１６が透孔１４を挿通してカウリング
４の内部の給水口１０に挿入できるようにされて
いる。また、前記透孔１４には蓋体１７が脱着可
能に装着されている。この蓋体１７は透孔１４に
蝶番（図示省略）等を介して開閉可能に装着する
構造としてもよい。

しかして、ラジエータ２に冷却水を供給するに
は、先ず透孔１４の蓋体１７を開き、続いて給水
口１０のキヤツプ１１を取り外した後、給水容器
１５の給水ホース１６の先端を透孔１４を介して
前記給水口１０に挿入し、給水する。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案のラジエータ給水
口部構造によればラジエータの給水口に対応する
カウリングの側面部に透孔が穿設されているか
ら、ラジエータへの冷却水の供給をきわめて容易
かつ迅速に行うことができる。また、前記透孔
は、蓋体が装着されて閉塞するようにされている
から、高速走行時における空気抵抗の低減効果が
減殺されることがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示し、第１図はカ
ウリングを備えた自動二輪車の側面図、第２図は
同平面図、第３図は透孔周辺のカウリングを一部
切開して示す斜視図である。 １……自動二輪車、２……ラジエータ、３……
エンジン、４……カウリング、１０……給水口、
１７……蓋体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラジエータをメインフレームの前部に備え、該
   ラジエータの側部がカウリングにより覆われてい
   る自動二輪車において、ラジエータの給水口に対
   応するカウリングの側面部に透孔が穿設され、該
   透孔に蓋体が装着されていることを特徴とする自
   動二輪車のラジエータ給水口部構造。