JPS6236007Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は石油又はガスを燃料とする火鉢の改
良に関するものであり、即ち従来より煮炊き及び
手焙り及び室内の暖房等の多目的に利用される石
油又はガスを燃料とする火鉢が提供されているこ
とは周知であり、そして又この火鉢には凹状の燃
焼部内に複数本の脚体から成る五徳を備え該五徳
にナベやヤカンを載せて煮炊きや湯沸しを行うこ
とも周知であつたが、しかしこの五徳ではモチや
鯣などの小物を焼くことが困難であり、焼く場合
には別売の網等を設置したりすると器具全体の美
観が損われ違和感を感じるものであつた。。

この考案はこの点に着目し上記欠点を解消した
火鉢を提供しようとするものである。

次に図面に示すこの考案一実施例について説明
すれば、１は角状の器具本体で、内方に石油或い
はガスを燃料とする周知の燃焼機構（図示せず）
を収納し、又上面には多くの平滑な平坦面を有す
る上面板２を備えている。

３は上面板２に穿ちた角形の開口４に凹状の上
反射板５を該開口４の縁部６に段部７を形成した
上端を載置して嵌合形成した燃焼部で、ほぼ中央
には中央穴８を備え燃焼機構上に載置し赤熱する
複筒型の燃焼バーナ９を露呈させ、燃焼バーナ９
よりの燃焼熱及び該燃焼バーナ９の赤熱を上反射
板５によつて上方に反射し煮炊き或いは湯沸し及
び手焙り及び室内の暖房を行うものである。

１０は燃焼部３内で燃焼バーナ９外周に位置し
該燃焼バーナ９より稍高い鍵状の複数本の脚体を
リング体で連結しその下端をそれぞれ上反射板５
下面でねじつて固定した円形の第１五徳で、上部
にはナベ或いはヤカン等の煮炊き具１１を載置可
能で載置時には燃焼バーナ９に比較的近く強い熱
気及び反射熱で煮炊き或いは湯沸しを良好に行う
ことが出来るものである。

１２は第１五徳、１０上方で燃焼部３上部を覆
う如く上反射板５の段部７に着脱自在に載置され
た角形で透孔１３を複数個有する如く格子状に形
成した鋳物から成る第２五徳で、上面にモチ或い
は鯣等の焼き食物１４を直接載せ焼き上げること
が可能で載せた場合には透孔１３を介して放出さ
れる柔らかい熱気によつて焼き食物１４をこんが
りと良好に焼けるものであり、又この他に第２五
徳１２は第１五徳１０では小さくて安定が悪い極
めて大きなナベ及びヤカン等を載置して煮炊き及
び湯沸しも行えるものである。

１５は器具本体１前面に備えられた燃焼機構操
作用の開閉蓋、１６は操作蓋１５側方に備えられ
た小物収納用の２段の引出し、１７は上面板２外
周に備えられた木製の額縁である。

以上の如くこの考案は構成されるものであり、
この器具を手焙り及び室内の暖房用として使用す
る時は、燃焼部３上に第２五徳１２を備え、恰も
昔の長火鉢状に見せ乍ら手焙り及び室内の暖房を
従来と変わることなく行えるものであり、又この
第２五徳１２上にモチ或いは鯣等の焼き食物１４
を載せれば、燃焼バーナ９より離れた透孔１３を
介して放出される比較的柔らかい熱気によつて焼
き食物１４を焦すことなくこんがりと良好に焼き
上げることが出来るものであり、しかも器具本体
とピツタリとマツチした角形で格子状の第２五徳
１２上で焼けるので、従来の如く別売の網等を使
用するもののように美観を損うようなことなく、
極めて良好な美観を保持し乍ら焼き上げられるも
のである。

又煮炊きや湯沸しを行う場合には、燃焼部３上
に着脱自在に載置された第２五徳１２を取り除い
た後、燃焼部３内に露呈する第１五徳１０上にナ
ベ或いはヤカン等の煮炊き具１１を載せれば、該
煮炊き具１１は第１五徳１０上で燃焼バーナ９に
極めて近く該燃焼バーナ９よりの熱気及び上反射
板５からの反射熱を強く受けて煮炊き及び湯沸し
を良好に行え、極めて使用勝手の良いものであ
る。

更に第２五徳１２は着脱自在であるから、焼き
食物１４等で焦げ付きが生じても容易に水洗いす
ることが出来極めて使用便利であり、しかも第１
五徳１０では小さ過ぎて安定が悪い極めて大きな
ナベ或いはヤカン等も第２五徳１２に載置するこ
とで良好に煮炊き及び湯沸しを行えるものであ
る。

以上の如くこの考案は、器具本体１上部の上面
板２適所に燃焼バーナ９を備えた凹状の燃焼部３
を形成し、更に燃焼部３には燃焼バーナ９外周に
位置し該燃焼バーナ９より稍高い複数本の脚体か
ら成る第１五徳１０を固着すると共に、該第１五
徳１０より上方には燃焼部３上部を覆う格子状の
第２五徳１２を着脱自在に備えたものであるか
ら、モチ或いは鯣等の簡単な焼き物を行う場合に
は、燃焼部上に第２五徳を載置しこの上で行え
ば、燃焼部上方で燃焼バーナより比較的離れた場
所であるから柔らかい熱気で焦すことなくこんが
りと良好に焼き上げることが出来ると共に、格子
状で器具本体とピツタリとマツチした第２五徳上
で焼き上げるものであるから従来の如く別売の網
等で行うもののように美観を損うようなこともな
く良好な美観を保持し乍ら行えるものである。

又煮炊き或いは湯沸しを行う場合には、第２五
徳を取り除き第１五徳上にナベ或いはヤカン等を
載せて行えば、燃焼バーナ近傍で比較的強い熱気
を受ける第１五徳上で良好に煮炊き或いは湯沸し
が行え、極めて使用勝手が良く、一層多目的利用
が良好に行えるものである。

更に第２五徳は着脱自在であるから、焼き物に
よつて焦げ付きが生じても容易に水洗いが出来極
めて便利であるなど種々の利点を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案一実施例を示す火鉢の斜視
図、第２図は同要部拡大断面図、第３図は同第２
五徳を取り外した状態の要部拡大断面図。 １……器具本体、２……上面板、３……燃焼
部、８……中央穴、９……燃焼バーナ、１０……
第１五徳、１２……第２五徳。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体１上部の上面板２適所に燃焼バーナ９
   を備えた凹状の燃焼部３を形成し、更に燃焼部３
   には燃焼バーナ９外周に位置し該燃焼バーナ９よ
   り稍高い複数本の脚体から成る第１五徳１０を固
   着すると共に、該第１五徳１０より上方には燃焼
   部３上部を覆う格子状の第２五徳１２を着脱自在
   に備えた事を特徴とする火鉢。