JPS6232153B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6232153B2
JPS6232153B2 JP58075244A JP7524483A JPS6232153B2 JP S6232153 B2 JPS6232153 B2 JP S6232153B2 JP 58075244 A JP58075244 A JP 58075244A JP 7524483 A JP7524483 A JP 7524483A JP S6232153 B2 JPS6232153 B2 JP S6232153B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voids
magnetic
thermal expansion
mol
coefficient
Prior art date
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Expired
Application number
JP58075244A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59203770A (ja
Inventor
Mitsuo Tamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tohoku Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Metal Industries Ltd filed Critical Tohoku Metal Industries Ltd
Priority to JP58075244A priority Critical patent/JPS59203770A/ja
Publication of JPS59203770A publication Critical patent/JPS59203770A/ja
Publication of JPS6232153B2 publication Critical patent/JPS6232153B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Magnetic Heads (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は電子計算機等のフロツピーデイスク装
置の磁気ヘツドの構成に必要な非磁性磁器に関す
るものである。 従来より磁気ヘツド用非磁性用非磁性構造材料
としてはアルミナ、フオルステライト、ステアタ
イト等が用いられていた。しかしながらこれらの
欠点は、磁性材料のフエライトの組成が磁気ヘツ
ドの仕様の違いにより多少異なるため、それに応
じて熱膨張係数が変り、フエライトと非磁性材料
の熱膨張係数が一致せず、ガラスボンデイング工
程でいずれかに割れが生じ歩留りを低下させるこ
とであつた。 この磁気ヘツド用の非磁性材料は、常にフエラ
イトと同時に高速でフロツピーデイスク面を摺動
しながら移動する。したがつて、その耐磨耗性が
フエライトと同程度でない場合、フエライト部と
非磁性材料との間にすき間を生じ、磁気ヘツドの
機能を低下させる。また材質の表面に30μ以上の
ボイドがある場合、ボイド部から微少なカケを生
じて磁気記憶媒体のデイスク表面にキズをつける
原因となる。更に、これらの構成部品は、精密な
加工工程を経て磁気ヘツドに加工されるので、適
度の加工性の良さを要求される。 アルミナ、フオルステライト、ステアタイト等
はこれらの諸要求に対して全てを満足できるもの
ではない。それ故、最近になり、Mn―Znフエラ
イトを用いるヘツドに対しては、誘電材料として
は概知の材料であるチタン酸カルシウム系の磁器
が用いられるのが一般的になつている。 Mn―Znフエライトは磁器としては比較的熱膨
張係数が大きい材料であり、組成比により若干異
なるが、105〜115×10-7/℃の熱膨張係数を有し
ている。チタン酸カルシウム系の磁器は、これに
対応できる熱膨張係数を有する非磁性磁器であ
り、かつ適度の加工性並びに耐磨耗性を具備して
いることが見い出されたからである。 近年フロツピーデイスク装置の高性能化がはか
られるにつれて、磁気ヘツドやその材料に対する
要求値も次第に厳しくなり、研磨面のボイドに対
する要求値も5μ以下が標準となりつつある。 この要求に対してチタン酸カルシウム系磁器は
通常の製法では対応が困難になり、ホツトプレス
法や熱間静水圧プレス法(HIP)が用いられるよ
うになつた。これらの高密度化の手法により研磨
面のボイドは5μ以下を実現できるようになつた
が、量産性や製造価格に問題があり、巾広い応用
がはばまれている。 本発明の目的は通常の焼結手法ながら研磨面の
ボイドが5μ以下になるようなCaO―TiO2系の
磁気ヘツド用非磁性磁器組成物を提供するもので
ある。 本発明は、TiO249mol%〜65mol%、
CaO34mol%〜50mol%、Y2O30.05mol%〜2.0mol
%の成分範囲よりなり合計が100mol%になる組
成を有し、熱膨張係数が100×10-7/℃〜120×
10-7/℃の範囲となることを特徴とする磁気ヘツ
ド用非磁性磁器組成物である。 熱膨張係数はTiO2とCaOの比率でほぼ決る。
ただし、Y2O3の添加量でも若干異なり、Y2O3
量が増大すると熱膨張係数は下がる。TiO2
CaOの量を上記のように選んだのは、これらの量
の範囲で、Mn―Znフエライトの熱膨張係数に対
応した100×10-7/℃から120×10-7/℃の範囲の
熱膨張係が得られるからである。 Y2O3の添加は、焼結体の研磨面のボイドを小
さくしその量を減少するためのものである。 焼結体の研磨面のボイドの大きさ及び量は仮焼
粉の粉砕上りの粒径に反比例する。即ち粉砕が進
行するにつれて焼結密度は向上し、研磨面のボイ
ドは同時に小さくなりかつその数は減少する。 ボイドの小さい焼結体を得るためには、いかに
粒径の小さい仮焼後の粉砕粉を得るかが最大のポ
イントである。対策としては粉砕効率の増大をは
かることである。仮焼温度を下げることにより仮
焼上り粉を軟かくすると、粉砕効率が増しより小
さい粒径の粉が得られるが、その場合、原料の炭
酸カルシウム(CaCO3)が充分分解反応しないこ
とがあり、焼結体の内部にガスが発生し巨大ボイ
ドを生ずる原因となる。 発明者は、CaO―TiO2系に種々の添加物を試
みた結果、Y2O3の適量の添加が仮焼時の反応を
抑制しCaCO3が充分分解反応する仮焼条件下で
も軟い仮焼粉が得られることを見い出した。さら
にこれを湿式再粉砕して得た粉末を成形、焼結し
て得られた磁器の研磨面を調べた結果従来のCaO
―TiO2系で同一仮焼、粉砕、焼結して得られた
磁器に比してボイドが著しく小さくかつその数が
減少することを見い出した。Y2O3の添加量の下
限を0.05に、上限を2.0mol%に限定したのは、
0.05mol%以下の添加量では上記説明の効果が得
られないこと、また2.0mol%を越えると磁器の硬
度が増し材質がもろくなり加工性が劣化するから
である。 以下実施例をもつて本発明を詳細に説明する。
TiO2,CaCO3は純度99%以上の試薬を用いた。
また添加物としてのY2O3も純度99%以上の試薬
を用いた。表の組成になるように原料を配合しボ
ールミルで湿式混合した。乾燥後粉砕し1100℃か
ら1200℃の間で3時間仮焼した。仮焼粉は樹脂製
のボールミルを用いて20時間以上粉砕した。次に
乾燥後バインダーを混合し1.0〜2.0t/cm2の間の
圧力でプレス成形した。 焼結は1280℃から1340℃の間で大気中で行つ
た。得られた試料の密度及び熱膨張係数を測定し
さらに研磨面のボイド加工性を評価した。その結
果を表に示した。
【表】
【表】 表において、実験試料No.1〜5,6〜10,11〜
15,16〜20,21〜25はそれぞれ、TiO2とCaOの
配合比率が一定で、Y2O3の添加量を異にする試
料群である。 熱膨張係数は、TiO2とCaOの比率でほぼ決
る。ただしY2O3の添加量でも若干異なりY2O3
量が増大すると熱膨張係数は下がる。 Mn―Znフエライトを用いる磁気ヘツドの非磁
性磁器としては熱膨張係数は100×10-7/℃〜120
×10-7/℃が要求されこの値を満足できるTiO2
及びCaOの配合比率は、試料No.1〜20である。 したがつてTiO2とCaOの配合比は、それぞれ
49〜65mol%、34〜50mol%で良いことがわか
る。 一方、Y2O3無添加の場合(試料No.1,6,
11,16,21)と添加の場合(残りの試料)とを比
較すれば明かなように、研磨面ボイドの改善に、
Y2O3の添加が有効である。その効果は0.05mol%
でも認められる。またY2O3の量が増大して2mol
%を越えると材質がもろくなり加工性が劣る(試
料No.5,10,15,20,25)。 上記実施例から明かなように、本発明の
TiO249〜65mol%、CaO34〜50mol%、Y2O50.05
〜2mol%の非磁性磁器組成物は、Mn―Znフエラ
イトの熱膨張係数に相応した熱膨張係数を有し、
研磨面のボイドも小さく、加工性にも優れてお
り、従つて磁気ヘツドにおける非磁性材料として
最適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 TiO249〜65mol%、CaO34〜50mol%,
    Y2O30.05〜2.0mol%の成分範囲よりなり合計が
    100mol%になる組成物からなることを特徴とす
    る磁気ヘツド用非磁性磁器組成物。
JP58075244A 1983-04-28 1983-04-28 磁気ヘツド用非磁性磁器組成物 Granted JPS59203770A (ja)

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JP58075244A JPS59203770A (ja) 1983-04-28 1983-04-28 磁気ヘツド用非磁性磁器組成物

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JP58075244A JPS59203770A (ja) 1983-04-28 1983-04-28 磁気ヘツド用非磁性磁器組成物

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Publication Number Publication Date
JPS59203770A JPS59203770A (ja) 1984-11-17
JPS6232153B2 true JPS6232153B2 (ja) 1987-07-13

Family

ID=13570613

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JP58075244A Granted JPS59203770A (ja) 1983-04-28 1983-04-28 磁気ヘツド用非磁性磁器組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63179371U (ja) * 1987-05-11 1988-11-21

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58185480A (ja) * 1982-04-21 1983-10-29 富士写真フイルム株式会社 帯状物搬送用導電性

Patent Citations (1)

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JPS58185480A (ja) * 1982-04-21 1983-10-29 富士写真フイルム株式会社 帯状物搬送用導電性

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63179371U (ja) * 1987-05-11 1988-11-21

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JPS59203770A (ja) 1984-11-17

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