JPS6231684Y2

JPS6231684Y2 -

Info

Publication number: JPS6231684Y2
Application number: JP16930983U
Authority: JP
Priority date: 1983-11-02
Filing date: 1983-11-02
Publication date: 1987-08-14
Also published as: JPS6077805U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、机の天板と脚板とを、ビス等を使用
することなく、簡単かつ強固に結合する装置に関
するものである。

従来、鋼製机の天板を脚板に結合するには、た
とえば、天板下面に設けた取付孔に結合金具を嵌
着し、この結合金具を、脚板上面に設けた天板装
着孔に嵌め込む等、結合金具のみを使用して、天
板と脚板とを結合していたので、天板が前後左右
方向にがたつくおそれがあり、また、結合金具に
無理がかかるため、破損し易く、さらに、固定箇
所が多く、面倒であり、しかも梱包面積に無駄が
生じるという欠点があつた。

また、ビス等の結合金具を使用しないで結合す
るものとして、ばね等の弾性体の付勢力によつ
て、回動フツクを、天板の係止孔へ結合している
ものもあるが、結合された天板と脚板との間にが
たが発生し易く、したがつて、がた防止のための
各種の工夫が施されており、装置として複雑化
し、コスト上からも好ましくなかつた。

本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、
天板と脚板との結合を容易に行なえ、かつ簡単な
操作で、天板のガタ付きを無くして強固に結合し
うる机の天板と脚板との結合装置を提供すること
を目的としている。

以下、本考案の一実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。

１は鋼製机の天板、２は、天板１の下面に、本
考案装置をもつて結合された脚板である。

脚板２の上面板３は、脚板２上端からやや下方
に水平に配設され、その前部上面には、前向フツ
ク収納ケース４を嵌入する嵌合孔５が切欠され、
後部上面には、後向きの係合爪６ａを備える後向
フツク６が固着されている。

前向フツク収納ケース４内には、略Ｌ字形の側
面形状をなす前向フツク７が、その垂直片７ａと
水平片７ｂとの交点近傍を、左右方向の枢軸８
で、前後方向に回動自在に枢着されている。

前向フツク７の垂直片７ａの上部前端には、前
向の係合爪７ｃが突設され、また水平片７ｂの下
端面中央は、偏心カム９と当接し、前向フツク７
が、係合位置（実線）と解除位置（想像線）との
間で回動するようになつている。

偏心カム９は、枢軸１０に対する最遠周面の一
部円弧が切欠され、かつ枢軸１０の端面には、偏
心カム９を回動するためのキー溝１０ａが刻設さ
れている。

上記前向フツク収納ケース４は、嵌合孔５に嵌
入して、突片４ａ，４ｂを、嵌合孔５前後でボル
ト１１ａ，１１ｂにより固着されている。

脚板２の側板２ａ面の偏心カム９の枢軸１０と
対応する位置には、操作孔１２が穿設され、収納
ケース４固着後も、偏心カム９をたとえばドライ
バー等により回動しうるようになつている。

一方、天板１の下面には、前部補強杆１３およ
び後部補強杆１４が、左右方向を向いて平行をな
して固着されており、前部補強杆１３の後側板面
と、後部補強杆１４の前側板面、すなわち、相対
向する側面には、前向フツク７の係合爪７ｃと、
後向フツク６の係合爪６ａが、それぞれ係合しう
る係止孔１５，１６が穿設されている。

このように構成された本案結合装置にあつて
は、前向フツク７を解除位置にして、脚板２の上
方より天板１を降下させ、後向フツク６の係合爪
６ａを係止孔１６と係合させ、しかる後に、操作
孔１２から枢軸１０を回動させて、偏心カム９を
回転させ、前向フツク７が反時計方向に回動さ
せ、係合爪７ｃを係止孔１５に係合させることに
より、天板１は、脚板２に強固に結合される。

また、偏心カム９を回転して、その切欠部分を
下向きにすれば、前向フツク７が時計方向に回動
するから、係合爪７ｃが係止孔１５から離脱し、
天板１をわずかに後退させながらもち上げること
によつて、脚板２より簡単に分離させることがで
きる。

上述のように、本考案装置によれば、天板を脚
板と強固に結合できるだけでなく、その結合時に
ガタが生じることがなく、しかも、偏心カムを回
転させるだけで、容易に天板を分離でき、ばね等
を使用せずに、比較的に簡単に構成できる結合装
置を提供することができる。

なお、本明細書において使用されている「前」
「後」は、入れ替えて実施しうることはいうまで
もない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す側断面図、
第２図は、第１図の−線に沿つて示す平面断
面図である。１……天板、２……脚板、４……前向フツク収
納ケース、６……後向フツク、６ａ……係合爪、
７……前向フツク、７ａ……垂直片、７ｂ……水
平片、７ｃ……係合爪、９……偏心カム、１０…
…枢軸、１２……操作孔、１３……前部補強杆、
１４……後部補強杆、１５，１６……係止孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

脚板の前部上面に、偏心カムの回転によつて前
後方向に回動させられるようにした前向フツクの
係合爪を突出させ、かつ脚板の後部上面に、後向
フツクを固着するとともに、脚板の側面に、前記
偏心カムを回転させるための操作孔を穿設し、さ
らに、天板下面の前部補強杆および後部補強杆の
各対向側面に、それぞれ、前記前向フツクおよび
後向フツクと係合する係止孔を穿設してなる机の
天板と脚板との結合装置。