JPS623138B2 - - Google Patents

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JPS623138B2
JPS623138B2 JP18826884A JP18826884A JPS623138B2 JP S623138 B2 JPS623138 B2 JP S623138B2 JP 18826884 A JP18826884 A JP 18826884A JP 18826884 A JP18826884 A JP 18826884A JP S623138 B2 JPS623138 B2 JP S623138B2
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JP
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acid
parts
water
reaction
weight
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JP18826884A
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JPS6075443A (ja
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Shoieruman Horusuto
Ieruzaaku Ururitsuhi
Geeruto Herumuuto
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BASF SE
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BASF SE
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Publication date
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Publication of JPS6075443A publication Critical patent/JPS6075443A/ja
Publication of JPS623138B2 publication Critical patent/JPS623138B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/68Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton
    • C07C209/74Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton by halogenation, hydrohalogenation, dehalogenation, or dehydrohalogenation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/12Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ハロゲンアミノ安息香酸化合物を水
及び酸の存在下に高められた温度において脂肪族
アルコール及びニトロソ化剤と反応させることに
よる、ハロゲン安息香酸化合物の新規な製法に関
する。 ホウベン−ワイル著「メトーデン・デル・オル
ガニツシエン・ヘミー」10/3巻、116頁以下に
よれば、芳香族ジアゾニウム塩をアルコール中で
熱時に対応する芳香族炭化水素に変えうることが
知られており、ジアゾニウム塩溶液はできるだけ
濃厚なものを使用し、そしてこれに5〜10倍容量
のアルコールを加えることが推奨される。この際
アルコールは対応するアルデヒドに変えられ、こ
うして増加したアルデヒドの含量により、アルコ
ールの未反応部分の再使用が妨害される。ジアゾ
ニウム塩の構造によつては水分不含で操作しなけ
ればならないか、又は80重量%の水性エタノール
溶液を用いることもできる。同様に「オーガニツ
ク・リアクシヨンズ」巻、274頁(ワイリー
社、ニユーヨーク)の教えるところによれば、反
応を絶対に水分不含で行う必要はないが、水の量
は約5〜10%に制限される。 炭化水素のほかになお副生物として、用いられ
たアルコールに相当するフエノールエーテルなら
びに多少とも大量の樹脂(ホウベン−ワイルの前
記の著書123〜124頁)が、特に水を用いて希釈さ
れたアルコールにおいて生成する。目的物質の収
率及び純度はこの方法において、特に工業的規模
においても多くは不満足である。たとえば出発ア
ミンとしての2・4−ジクロルアニリンについて
は46%、アントラニル酸については53%の目的物
質収率が示されている(ホウベン−ワイルの前記
の著書125頁)。アンゲバンテ・ヘミー70巻(1958
年)211頁の報文によれば、副生物の生成を避
け、そして目的物質の収率を改善するためには、
アルコールの代わりにエーテルたとえばジオキサ
ンを使用しなければならない。同様に水性のジア
ゾ化溶液の代わりにジアゾニウム塩自体を分離
し、そしてアルコールと反応させることもできる
(サウンダーズ著「ザ・アロマテイツク・ジアゾ
コンパウンズ」、イー・アーノルド社出版、ロン
ドン、1949年、271頁参照)。これらのすべての方
法は特に工業的規模において、できるだけ良好な
目的物質収率を同時に与える経済性及び簡単な操
作法の点の不満足点である。 サイエンス117巻、379頁及び380頁(1953年)
の報文によれば、ベンゾールジアゾニウム塩とア
ルコールの反応は、多くは相当するフエニルアル
キルエーテルを生じ、そしてジアゾニウム基脱離
ののちに残るベンゾール誘導体を生ずることは全
くないか又はきわめて少量にすぎない。この教え
は同様にエツチ・ゾルリンガー著「アゾ・アン
ド・ジアゾ・ケミストリー」、インターサイエン
ス出版社、ニユーヨーク及びロンドン、1961年、
141頁に示されている。またホウベン−ワイルの
著書(前記の巻124頁)には、多数のジアゾニウ
ム塩の分解がエタノール中の加熱により、ジアゾ
ニウム基とエトキシ基の交換下に進行することが
示されている。この教えによればジアゾニウム基
と水素の入れ換えはある反応条件、たとえば亜鉛
の添加又は紫外線照射を必要とする。アルコール
による還元においてベンゾール類のより高い収率
を得るためには、アルカリ又は銅もしくは亜鉛の
化合物を加えることが推奨される(前記引用文献
119〜127頁)。ホウベン−ワイルの著書(前記の
巻128頁)には、温度の上昇とともに両方の反応
生成物すなわちフエノールエーテル及び炭化水素
の比は、前者にとつて有利な方向に移行すること
が示されている。生成物の混合物はしばしば仕上
げ処理が困難であり、そして所望の炭化水素の収
率が不良であるから、他の還元剤の使用が好まし
い(ゾルリンガーの前記の著書168頁)。 ジヤーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサイテイー72巻、798頁(1950年)によれ
ば、2・6−ジクロル−4−ニトロアニリン、エ
タノール及び亜硝酸ナトリウムを水の不在及び濃
硫酸の存在下に、煮沸温度において84%の収率で
3・5−ジクロルニトロベンゾールに変えうるこ
とが知られている。3・5−ジブロム誘導体を得
るための同様な反応は91%の収率を与える。この
方法は目的物質の収率及び純度、ならびに簡単で
安全かつ経済的な操業に関しても、特に工業的規
模において不満足である。 本発明者らは、一般式 (式中R1、R4及びR5は後記の意味を有する)で表
わされるハロゲンアミノ安息香酸化合物を、酸の
存在下に少なくとも35℃の温度において水を添加
して脂肪族アルコール及びニトロソ化剤としての
亜硝酸又は反応条件下で亜硝酸に変化する物質と
反応させるとき、一般式 (式中R1は塩素原子又は臭素原子を意味し、R4
水素原子、塩素原子、臭素原子又はニトロ基を意
味し、そしてR5は水素原子又は脂肪族、脂環
族、芳香脂肪族もしくは芳香族の残基を意味す
る)で表わされるハロゲン安息香酸化合物が有利
に得られることを見出した。 出発物質は、好ましくは次のようにしてその
場で製造することができる。(a)第1段階におい
て、一般式 (式中R4及びR5は前記の意味を有する)で表わさ
れるアミノ安息香酸化合物を、水及び酸の存在下
にハロゲン化剤と反応させ、こうして生成した一
般式 (式中R1、R4及びR5は前記の意味を有する)で表
わされるハロゲンアミノ安息香酸化合物を、その
反応混合物から分離することなく第2段階におい
て、酸の存在下に少なくとも35℃の温度において
水を添加して脂肪族アルコール及びニトロソ化剤
と反応させる。 操作法(a)の第1段階において製造されたハロゲ
ンアミノ安息香酸化合物を反応混合物から分離
し、そして場合により精製したのち、アルカノー
ル及びニトロソ化剤と反応させ(操作法b1)、あ
るいは他の方法により製造された化合物を反応
させる(操作法b2)ことも、当然可能である。 本反応は亜硝酸ナトリウム、3・5−ジクロル
−4−アミノ安息香酸、硫酸及びエタノールを用
いる場合につき次の反応式により示すことができ
る。 技術水準から見て本発明方法によれば、特に工
業的規模においても簡単かつ経済的な手段によ
り、ハロゲン安息香酸化合物が改善された収率及
び純度で得られる。銅塩又は他の触媒あるいは多
量のアルコールの添加は不必要である。ハロゲン
化されたフエノールの生成量は、反応混合物の高
い含水量にもかかわらず反応混合物に対し0.06重
量%以下である。樹脂状の副生物の生成は本質的
な程度には認められない。これらのすべての有利
な結果は特に前記刊行物による指示、すなわちま
ず冷時にジアゾ化の普通の操作法によりジアゾニ
ウム塩を製造し、次いで水の不在又はできるだけ
少量の水の存在において、助剤たとえば銅塩の使
用下にアルコールを用いて還元を行うことから見
て、予想外である。またホウベン−ワイルの著書
から見て、ジアゾニウム塩をあらかじめ製造する
ことなしに、かつ多量の水の存在下に高められた
温度において、目的物質が改善された収率及び純
度で得られることは、予想できなかつたことであ
る。 安息香酸の反応性は、カルボキシル基の電子求
引性共鳴効果(M−効果)により不活性化される
が、電子供与性M−効果を有するアミノ基により
高められる。したがつて安息香酸の直接のハロゲ
ン化によるよりも、アミノ安息香酸をハロゲン化
したのちアミノ基を脱離することによりハロゲン
安息香酸を製造することが有利でありうる。しか
し遊離アミノ基と塩素との反応により不安定な塩
素−窒素化合物が生成し、これがタール状生成物
となるなどの不利が予想された(ホウベン・ワイ
ル著「メト−デン・デル・オルガニツシエン・ヘ
ミー」5/3巻705〜713頁参照)。 これに対し本発明方法によれば、特に工業的規
模においても、ジクロル−及びモノクロルアミノ
安息香酸化合物の製造ならびにこれらの反応を
同時に一容器法で行うことにより、より簡単かつ
より経済的な手段で目的物質が得られる。特別
の精製操作及び出発物質をそのアシル誘導体又
はスルホン酸誘導体に変えることは必要でない。
樹脂状もしくはタール状の副生物又は分解生成物
の生成は、第1段階においても本質的な程度には
認められない。これらのすべての有利な結果は、
本発明の条件下で目的物質が改善された収率及び
純度で得られるので、技術水準からみて予想外の
ことである。 好ましい出発物質及びならびにこれに対応
する好ましい目的物質は、それらの式中R1
びR4が同一でも異なつてもよく、それぞれ臭素
原子又は特に塩素原子を意味し、R4が更に水素
原子又はニトロ基を意味してもよく、そしてR5
が水素原子、1〜6個の炭素原子を有するアルキ
ル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、7
〜12個の炭素原子を有するアルアルキル基又はフ
エニル基を意味するものである。前記の残基は反
応条件下で不活性な基、たとえばそれぞれ1〜3
個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコキシ
基により更に置換されていてもよい。ハロゲンア
ミノ安息香酸化合物は、カルボキシル基及び/
又は2個のハロゲン原子もしくは基R1及びR4
核上の任意の位置に有することができ、好ましく
はこれらの置換基はアミノ基に対し2−位、4−
位又は6−位に存在する。 たとえば次の出発物質が好適である。3−ク
ロル−、3−ブロム−、3・5−ジクロル−、
3・5−ジブロム−、2・6−ジクロル−及び
2・6−ジブロム−4−アミノ安息香酸;塩素原
子又は臭素原子により3−位、5−位又は6−位
においてモノ置換された、あるいは3・5−位又
は4・6−位においてジ置換された2−アミノ安
息香酸;前記の2個の位置において2個の異なる
ハロゲン原子又は1個のニトロ基と1個のハロゲ
ン原子により置換された相当する4−アミノ安息
香酸及び2−アミノ安息香酸;前記のアミノ安息
香酸類の同様なメチル−、エチル−、n−プロピ
ル−、イソプロピル−、n−ブチル−、イソブチ
ル−、二級ブチル−、三級ブチル−、ペンチル
−、ヘキシル−、シクロヘキシル−、シクロペン
チル−、ベンジル−、フエニル−、フエニルエチ
ル−、o−メチルフエニル−、m−メチルフエニ
ル−、p−メチルフエニル−、o−メトキシフエ
ニル−、m−メトキシフエニル−及びp−メトキ
シフエニル−エステル。次のものが好ましい。
3・5−ジクロル−2−アミノ安息香酸、メチル
−又はエチルアルコールの3・5−ジクロル−2
−アミノ安息香酸エステル、3・5−ジクロル−
4−アミノ安息香酸、メチル−又はエチルアルコ
ールの3・5−ジクロル−4−アミノ安息香酸エ
ステル、3・5−ジブロム−2−アミノ安息香
酸、メチル−又はエチルアルコールの3・5−ジ
ブロム−2−アミノ安息香酸エステル、3・5−
ジブロム−4−アミノ安息香酸、メチル−又はエ
チルアルコールの3・5−ジブロム−4−アミノ
安息香酸エステル。 出発物質としては、前記の出発物質に対応
するアミノ安息香酸及びアミノ安息香酸エステ
ルがあげられる。 ハロゲン化剤としては、一般にハロゲン又は反
応条件下でハロゲンを生成する物質が用いられ
る。ハロゲンとしては、特に有利には沃素、好ま
しくは臭素、特に塩素が用いられる。ハロゲン化
剤は、化学量論的量で又は過剰に、好ましくは出
発物質の1モルにつき1.0〜5.0モル特に1.0〜
2.0モルのハロゲン、あるいは1.0〜5.0当量特に
1.0〜2.0当量のハロゲン化剤の割合で反応させる
ことができる。 ハロゲンを生成する物質としては、特に有利に
はハロゲン化物が、酸化剤及び酸と一緒に用いら
れる。また酸化剤及びハロゲン化水素、好ましく
は沃化水素、特に臭化水素、殊に塩化水素を、特
に有利にはハロゲン化水素の水溶液たとえば塩酸
の形で用いることもできる。ハロゲン化物は好ま
しくはそのアルカリ土類金属塩、特にそのアルカ
リ金属塩の形で用いられ、たとえば臭化カルシウ
ム、沃化カルシウム、臭化マグネシウム、沃化マ
グネシウム、臭化リチウム、沃化リチウム、塩化
カルシウム、塩化マグネシウム、塩化リチウムな
らびに特に臭化ナトリウム、沃化ナトリウム、臭
化カリウム、沃化カリウム、好ましくは塩化ナト
リウム及び塩化カリウムがあげられる。 酸化剤としては、クロム化合物たとえば重クロ
ム酸カリウム、−ナトリウム又は−アンモニウ
ム、クロム酸及び塩化クロミル、過マンガン酸塩
たとえば過マンガン酸カリウム、あるいはMnO2
又は酸素を用いることが好ましい。酸化剤は出発
物質の1モルにつき1.0〜5.0モル、好ましくは
1.0〜2.5モルの割合で用いることが特に有利であ
る。好ましい実施態様においては、酸化剤として
の過酸化水素を好ましくは出発物質に対し1.0
〜5.0当量、特に1.0〜2.0当量の量で用いてハロゲ
ン化する。過酸化水素は好ましくはその5〜80重
量%、特に10〜50重量%の水溶液の形で用いられ
る。場合により反応条件下で過酸化水素を生成す
る物質、たとえば下記のものも用いられる。無機
又は有機のパーオキソ化合物たとえば過酸化ナト
リウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、
過酸化カルシウム、過酸化亜鉛、過酸化バリウム
及び超酸化バリウム、ヒドロキシパーオキシドた
とえばNaOOH・0.5H2O2、相当する水化物たと
えばCaO2・8H2O2、パーオキソヒドラートたと
えばBaO2・H2O2及びBaO2・2H2O2、パーオキソ
ジ硫酸及びパーオキソモノ硫酸ならびにこれらの
塩たとえばパーオキソジ硫酸ナトリウム、パーオ
キソジ硫酸カリウム及びパーオキソジ硫酸アンモ
ニウム、パーオキソ炭酸塩たとえばパーオキソ炭
酸ナトリウム及びパーオキソ炭酸カルシウム、パ
ーオキソ燐酸塩たとえばパーオキソ燐酸カリウ
ム。 また好ましい実施態様においては、ハロゲン酸
素酸、その無水物又はその塩、たとえば塩素酸、
次亜塩素酸、次亜臭素酸、一酸化二塩素、ならび
にこれらのナトリウム塩及びカリウム塩が用いら
れる。場合により前記のハロゲン化合物を酸化剤
及び/又は遊離のハロゲンと一緒に使用すること
もできる。 好ましい実施態様においては、次亜塩素酸塩が
相当するアルカリ性水溶液の形でいられる。次亜
塩素酸塩は、出発物質の1モルに対し1〜1.2
当量、好ましくは1.05〜1.1当量の量で反応させ
る。当量については、2モルの次亜塩素酸ナトリ
ウム又は1モルの次亜塩素酸カルシウムは例えば
ハロゲン非置換のアミノ安息香酸化合物(R4
=H)1モルの1当量を意味する。次亜塩素酸カ
ルシウム、次亜塩素酸マグネシウム、次亜塩素酸
バリウム、次亜塩素酸リチウム、好ましくは次亜
塩素酸カリウム及び特に次亜塩素酸ナトリウムを
用いることが特に有利である。好ましく用いられ
る次亜塩素酸塩の水溶液、特に有利には次亜塩素
酸アルカリ金属塩の水溶液は、一般に3〜15重量
%、好ましくは12〜14重量%の次亜塩素酸塩を含
有し、そして次亜塩素酸塩1モルにつき0.2〜2.5
モルのアルカリ金属水酸化物を更に含有すること
ができる。 ハロゲン化のすべての場合に出発混合物に水が
添加され、これを本発明において添加される水と
定義する。このほか反応の経過中に追加量の水が
生成する。出発物質の重量に対し50〜5000重量
%、特に有利には500〜5000重量%、特に1000〜
4000重量%の水を出発混合物に添加することが好
ましい。水の一部好ましくは全部を、相当する酸
の水溶液及び/又は次亜塩素酸塩の水溶液の形で
添加する。 一般に操作法(a)の第1段階は25℃以上の温度、
通常は27〜100℃、好ましくは27〜80℃、より好
ましくは27〜60℃、さらに好ましくは30〜55℃、
特に35〜50℃、殊に40〜45℃の温度において、常
圧又は加圧下に、連続的又は非連続的に行われ
る。通常は出発混合物の成分たとえば水又は酸、
あるいは多くの場合に全出発混合物が反応の溶媒
として用いられ、場合により第2段階で用いられ
るアルコールの全部又は一部を第1段階の出発混
合物に加えることもできる。 一般に第1段階のための酸としては強酸が用い
られる。本発明において強酸とは、−7ないし+
2.16の酸指数(pKs)を有する、反応条件下で不
活性な有機又は無機の酸を意味する。酸指数もし
くはpKs値の定義に関しては、ウルマンス・エン
チクロペデイー・デル・テヒニツシエン・ヘミー
15巻、2頁が参照される。たとえば次のものが好
適である。濃硫酸好ましくは90〜98重量%硫酸、
燐酸好ましくは85〜90重量%燐酸、塩酸好ましく
は30〜38重量%塩酸、硝酸好ましくは60〜65重量
%硝酸、過塩素酸好ましくは65〜70重量%過塩素
酸及び義酸好ましくは85〜99重量%義酸。塩化水
素ガス、硼酸、トリクロル酢酸、トリフルオル酢
酸又はポリフルオルエチレンスルホン酸の形の酸
性イオン交換体も同様に用いられる。好適な酸
は、特に前記の濃度の塩酸又は硫酸である。場合
により同じ物質たとえば塩酸を、酸と同時にハロ
ゲン化剤として選ぶことができる。酸は、出発物
質の1重量部につき好ましくは1〜30重量部、
特に有利には1.0〜20重量部、特に5〜15重量部
の量で用いられる。添加される水の重量に対し5
〜400重量%、好ましくは10〜100重量%の酸の濃
度を用いることが特に有利である。酸は、これら
の濃度及び量の指示において、実際の構造又は酸
の添加の際に混合される水の量には無関係に、水
不含の100%の酸として計算される。次亜塩素酸
塩溶液と一緒に過剰のアルカリを加える場合(こ
れはこの種の溶液を安定化するためしばしば行わ
れる)には、一般に前記の特に有利な酸の量を、
過剰のアルカリと当量の相当する酸を用いて増加
させる。 互いに相当する条件下でアルカノール及びニト
ロソ化剤を用いて、(a)前記の操作法により第1段
階において生成したハロゲンアミノ安息香酸化合
物を、その反応混合物から分離することなく、
第2段階において反応させるか、あるいは
(b1)この操作法(a)により第1段階において製造
され、かつその反応混合物から分離されたハロゲ
ンアミノ安息香酸化合物を、場合により精製し
たのち出発物質として反応させるか、あるいは
(b2)他の方法により製造されたハロゲンアミノ
安息香酸化合物を反応させることができる。 (a)により第1段階において生成したその反応混
合物としての出発物質、あるいは(b1)又は
(b2)により製造されたハロゲン安息香酸化合物
は、化学量論的量又は過剰のアルコールと、好ま
しくは出発物質又はの1モルにつき3〜30当
量、特に5〜15当量(分子中の水酸基の数で割つ
たモル数)のアルコールと反応させる。これに関
しては(b1)及び(b2)の場合は出発物質、
(a)の場合は出発物質が選ばれる。アルコールは
脂肪族のモノ−又はポリアルコールであつてよ
い。 好ましいアルコールは、一般式 R9OH で表わされる。この式中R9は1〜5個の炭素原
子を有するアルキル基、残基HO−R10−(式中R10
は脂肪族の残基、特に2〜4個の炭素原子を有す
るアルキレン基を意味する)又は残基R11O−
(R10O)o−R10−(式中個々のR10は同一でも異な
つてもよく、それぞれ脂肪族残基特に2〜4個の
炭素原子を有するアルキレン基を意味し、R11
水素原子又は脂肪族残基特に1〜4個の炭素原子
を有するアルキル基、そしてnは4、3、2又は
特に1の数を意味する)を意味する。前記の残基
は反応条件下で不活性な基、たとえばそれぞれ1
〜3個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコ
キシ基によりさらに置換されていてもよい。 アルコールとしては、たとえばメタノール、
エタノール、n−及びi−プロパノール、n−ブ
タノール、ブタノール−2、イソブタノール、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、メチ
ルエチレングリコール、n−ペンタノール、ネオ
ペンチルグリコール、1・3−プロピレングリコ
ール、1・4−ブタンジオール、1・2−プロピ
レングリコール、トリエチレングリコール及びジ
エチレングリコール−モノ−n−ブチルエーテ
ル、あるいはこれらの混合物が用いられる。好ま
しいものはエタノール、イソプロパノール、メチ
ルエチレングリコール、n−プロパノール及びイ
ソブタノールである。 操作法(a)の第2段階あるいは(b1)又は
(b2)による反応においては、さらにニトロソ化
剤としての亜硝酸又は反応条件下で亜硝酸に変化
する物質、たとえばニトローゼガス、亜硝酸の塩
好ましくはアルカリ金属塩特に亜硝酸カリウム又
は亜硝酸ナトリウム、あるいは亜硝酸のエステル
好ましくはシクロアルキル−、アルアルキル−又
は特に好ましくはアルキルエステルが用いられ
る。亜硝酸アルキルを用いる場合には、アルコー
ルの添加を全部又は好ましくは部分的に省くこと
ができる。なぜならば反応条件下でこの種の亜硝
酸エステルは、亜硝酸及び相当するアルコールか
らの組合わせの代わりとなることができるからで
あつて、この場合には出発物質又はの1モル
につきアルコール1〜5当量の割合が好ましい。
エステルにおいては、1〜6個の炭素原子を有す
る亜硝酸アルキル、たとえば亜硝酸のエチル−、
n−プロピル−、n−イソプロピル−、n−ブチ
ル−、イソブチル−、二級ブチル−、三級ブチル
−、アミル−、イソアミル−、ベンジル−、シク
ロヘキシル−及び特にメチルエステルを用いるこ
とが好ましい。 本発明においてニトローゼガスとは、ニトロソ
化剤として公知の酸化窒素、たとえば一酸化窒
素、二酸化窒素、四酸化窒素又は三酸化二窒素を
意味する。これらは単独で又は相互の混合物とし
て、特に有利には一酸化窒素及び二酸化窒素から
の混合物として用いることができる。 一般に出発物質又はの1モルにつき亜硝酸
アルキル、亜硝酸エステル及び/又はニトローゼ
ガス1.1〜5モル、好ましくは出発物質又は
の1モルにつき亜硝酸アルキルもしくは亜硝酸エ
ステル1.1〜2.7モル特に1.1〜1.7モル、又は特に
N2O32〜4モルが用いられる。前記の酸化窒素も
しくは混合ガスには、反応条件下で不活性なガス
たとえば窒素を混合してもよい。 同様にニトロソ化剤として亜硝酸のグリコール
エステルも用いられる。この亜硝酸エステルは任
意の手段により、好ましくはドイツ特許出願公開
第2144420号明細書に記載の方法に従つて、グリ
コール又はグリコール誘導体と亜硝酸又は酸化窒
素の反応により製造することができる。好ましい
グリコールエステル及びグリコール誘導体は、一
般式 ONO−R6−X で表わされる亜硝酸のモノ−又はジグリコールエ
ステルである。この式中R6は残基−R7−O−又
は残基
【式】を意味し、ここに R7は脂肪族残基、R8は水素原子又は脂肪族残
基、nは1、2、3又は4の数を意味し、Xは基
−NOあるいは脂肪族、芳香脂肪族、脂環族又は
芳香族の残基を意味する。好ましくはR7は3〜
12個特に4〜9個の炭素原子を有するアルキレン
基、R8は水素原子又は1〜4個の炭素原子を有
するアルキル基特にメチル基、nは1、2又は3
の数、そしてXは基−NO、1〜4個の炭素原子
を有するアルキル基、7〜12個の炭素原子を有す
るアルアルキル基、シクロヘキシル基、シクロペ
ンチル基、フエニル基又は2〜5個の炭素原子を
有するアルキルカルボニル基、特にアセチル基を
意味する。前記のアルキル基及びアルキレン基は
直鎖状又は分岐状であつてよい。前記の有利な残
基は反応条件下で不活性な基、たとえばそれぞれ
1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基もしく
はアルキル基によりさらに置換されていてもよ
い。一般に出発物質又はの1モルにつきモノ
グリコールエステル1.1〜5モル、好ましくは出
発物質又はの1モルにつきモノグリコールエ
ステル1.1〜2.7モル、特に1.1〜2.2モルの量が用
いられる。同様に出発物質又はの1モルにつ
きジグリコールエステル0.55〜2.5モル、好まし
くは0.55〜1.35モル、特に0.55〜1.1モルの量が選
ばれる。 好適なエステルはたとえば次の化合物と亜硝
酸とのモノ−もしくはジエステルである。 CH3O−CH2CH2−OH、
【式】C2H5O−CH2CH2− OH、C3H7O−CH2CH2−OH、
【式】C4H9O−CH2CH2− OH、HO−(CH2CH2O)2H、
【式】
【式】HO− (CH2CH23H、CH3O(CH2CH2O)2H、CH3CO−
OCH2CH2−OH、C2H5O(CH2CH2O)2H、
C3H7O(CH2CH2O)2H、C6H5O−CH2CH2OH、
C4H9O(CH2CH2O)2H、CH3O(CH2CH2O)3H、
C2H5O(CH2CH2O)3H、
【式】
【式】C3H7O (CH2CH2O)3H、
【式】
【式】
【式】C4H9O (CH2CH2O)3H、C2H5O(CH2CH2O)4H; ならびにR6が残基−R7−O−、Xが基−NO、
そしてR7が次のアルキレン基を意味するジグリ
コールエステル:−(CH23−、−(CH24−、−
(CH25−、−(CH26−、
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】又は
【式】 操作法(a)の第2段階あるいは(b1)又は
(b2)による反応は、出発物質又はの1モル
につき特に有利には0.2〜10000モル、好ましくは
0.5〜1000モル、特に5〜100モル、殊に15〜50モ
ルの水を添加して行われる。水は別個に、そし
て/又は反応関与体の水溶液たとえば酸もしくは
亜硝酸アルカリの水溶液、あるいはアルコールと
水の混合物の形で添加することができる。これに
関連して反応自体において生成する水は添加され
る水として定義されず、従つて前記の有利な水の
量には含有されない。(a)の場合には、添加される
水及び第1段階中に生成する水が出発物質の1
モルにつき0.2〜10000モル、特に有利には0.5〜
1000モル、好ましくは5〜100モル、特に15〜50
モルの水の量となるように、反応の第1段階のた
めにすでに水を添加しておくことが好ましい。 (a)の場合の第2段階の反応あるいは(b1)又
は(b2)による反応は、酸の存在下に、出発物
質又はに対し好ましくは1.5〜15当量、特に
2.5〜10当量の酸の量において行われる。一般に
無機酸が用いられる。一塩基酸の代わりに当量の
多塩基酸を用いることもできる。たとえば次の酸
が適している。塩化水素、臭化水素、沃化水素、
過塩素酸、硫酸、亜硝酸、燐酸、硝酸、硼素を含
有する酸たとえば硼酸又は硼弗化水素酸、あるい
はこれらの酸の混合物。酸は濃厚な形で、相互の
混合物及び/又は溶剤特に水との混合物として用
いることができる。好ましいものは硫酸、硝酸、
燐酸又は過塩素酸である。(a)の場合には第1段階
の終わりに酸を加えることができ、特に有利には
反応の両段階のために同じ酸を選び、そして両段
階において酸が消費されることを考慮して、第2
段階中に出発物質又はに対し1.5〜15当量、
特に2.5〜10当量の酸が常に存在する量で、出発
混合物に酸を加える。 操作法(a)の第2段階あるいは(b1)又は
(b2)による反応は、少なくとも35℃、通常は35
℃ないし混合物の沸騰温度、好ましくは40〜200
℃、特に45〜100℃の温度において、常圧又は加
圧下に、連続的又は非連続的に行われる。通常は
出発混合物の成分たとえば水、アルコール又は
酸、あるいは全出発混合物が、反応の溶剤として
用いられる。 本反応は次のように行うことができる。出発物
質、ハロゲン化剤たとえば次亜塩素酸塩、酸及
び水からの混合物を、0.5〜25時間第1段階の反
応温度に保持する。ハロゲン化剤たとえば好まし
くは次亜塩素酸ナトリウム水溶液を、反応関与体
の混合物に流入することが好ましい。この流入は
広い範囲において任意の速度で行うことができ
る。反応の終わりは多くの場合、次亜塩素酸塩の
流入の終わりと時を同じくする。反応のこの第1
段階においてアミノ安息香酸化合物もしくはモノ
ハロゲンアミノ安息香酸化合物から出発すると、
相当するモノ−又はジハロゲンアミノ安息香酸化
合物が生成する。この生成物をその反応混合物の
ままにしておき、そして反応の第2段階を始め
る。次いでアルコール、ニトロソ化剤及び場合に
より酸及び水を加える。混合物を1.0〜25時間第
2段階の反応温度に保持する。ニトロソ化剤たと
えば亜硝酸ナトリウム水溶液又は亜硝酸エステル
を、反応関与体の混合物に流入することが好まし
い。この流入は広い範囲において任意の速度で行
うことができる。反応の終わりは多くの場合、ニ
トロソ化剤の流入の終わりと時を同じくする。反
応混合物から、常法たとえば過により目的物質
を分離する。 (b1)又は(b2)による反応は次のように行
うことができる。出発物質、アルコール、ニト
ロソ化剤、酸及び水からの混合物を1.5〜15時間
反応温度に保持する。その後の操作は前記と同様
に行われる。 本発明方法によつて製造される新規化合物は、
医薬品、染料及び有害生物駆除剤の製造のための
価値ある出発物質である。用途に関しては前記刊
行物ならびにウルマンス・エンチクロペデイー・
デル・テヒニツシエン・ヘミー12巻、798〜800頁
及び同書4巻286〜287頁が参照される。 下記実施例中の部は重量部を意味する。 実施例 1 10重量%塩酸2000部中に2−アミノ安息香酸
137部を加え、40℃で3時間に臭素320部を滴加す
る。続いてイソプロパノール800部を加える。85
℃で6時間に、水140部中の亜硝酸ナトリウム100
部の溶液を加えると、窒素が発生する。混合物を
冷却し、過すると、融点213〜215℃の3・5−
ジブロム安息香酸251部(理論値の85%)が得ら
れる。 実施例 2 イソプロパノール600部及び塩酸(10重量%)
50部に2−アミノ安息香酸イソプロピルエステル
179部を加える。40℃で4時間に塩素ガス149部を
導入し、36重量%塩酸250部を加える。70℃で水
150部中の亜硝酸ナトリウム100部の溶液を流入す
ると、窒素が発生する。70℃で1時間撹拌し、冷
却し、水1000部を加え、有機相を分離する。粗製
エステルを蒸留したのち、10ミリバールにおける
沸点118〜120℃の3・5−ジクロル安息香酸イソ
プロピルエステル136部(理論値の70%)が得ら
れる。 実施例 3 45重量%硫酸500部及びイソプロパノール400部
中に、3・5−ジブロムアントラニル酸206部を
加える。80℃で水140部中の亜硝酸ナトリウム100
部の溶液を5時間に流入すると、窒素が発生す
る。冷却し、水1000部を加え、吸引過すると、
融点214〜216℃の3・5−ジブロム安息香酸が理
論値の85%の収率で得られる。 実施例 4 イソプロパノール600部中に3・5−ジクロル
アントラニル酸イソプロピルエステル248部を加
え、次いで36重量%塩酸300部を加える。75℃で
水150部中の亜硝酸ナトリウム100部の溶液を流入
すると、窒素が発生する。混合物を70℃で1時間
撹拌し、冷却し、水1000部を加え、有機相を分離
すると、87%3・5−ジクロル安息香酸エステル
(これは3・5−ジクロル安息香酸13%を含有す
る)200部が得られる。この粗製エステルを蒸留
したのち、10ミリバールにおける沸点118〜120℃
の3・5−ジクロル安息香酸イソプロピルエステ
ル170部(理論値の73%)が得られる。 実施例 5 45重量%硫酸500部及びイソプロパノール400部
中に、3・5−ジクロルアントラニル酸206部を
加える。80℃で水140部中の亜硝酸ナトリウム100
部の溶液を5時間に流入すると、窒素が発生す
る。冷却し、水1000部を加え、そして吸引過す
ると、融点175〜178℃の3・5−ジクロル安息香
酸172部(理論値の90%)が得られる。 実施例 6 実施例5と同様にして、NaNO2の代わりに亜
硝酸イソプロピル125部を用いて反応させると、
融点178〜180℃の3・5−ジクロル安息香酸181
部(理論値の95%)が得られる。 実施例 7 イソプロパノール200部及び18重量%塩酸800部
中に、3・5−ジクロルアントラニル酸206部を
加える。80℃で水140部中のNaNO2100部の溶液
を流入すると、窒素が一様に発生する。混合物を
冷却し、水500部を加え、そして混合物を吸引
過すると、融点178〜180℃の3・5−ジクロル安
息香酸182部(理論値の95%)が得られる。 実施例 8 エタノール400部中に3・5−ジクロルアント
ラニル酸206部を加え、次いで36重量%塩酸400部
を加える。75℃で水150部中のNaNO2100部の溶
液を流入すると、窒素が発生する。混合物を75℃
で1時間撹拌し、冷却し、水1500部を加え、そし
て混合物を吸引過すると、融点170〜175℃の
3・5−ジクロル安息香酸183部(理論値の89
%)が得られる。 実施例 9 45重量%硫酸550部及びイソプロパノール600部
中に、5−クロルアントラニル酸172部を加え
る。80℃で水140部中の亜硝酸ナトリウム100部の
溶液を6時間に流入すると、窒素が発生する。冷
却し、水1500部を加え、そして吸引過すると、
融点151〜153℃の3−クロル安息香酸140部(理
論値の89%)が得られる。 実施例 10 10重量%塩酸2000部中に2−アミノ安息香酸
137部を加え、30℃で3時間に塩素ガス138部を導
入する。続いてイソプロパノール800部を加え
る。85℃で6時間に水140部中の亜硝酸ナトリウ
ム100部の溶液を加えると、窒素が発生する。混
合物を冷却し、そして吸引過すると、融点176
〜179℃の3・5−ジクロル安息香酸158部(理論
値の83%)が得られる。 実施例 11 エタノール800部、塩酸(20重量%)50部及び
水500部中に、2−アミノ安息香酸137部を加え
る。80℃で塩素ガス163部を2時間に導入する。
塩酸(36重量%)300部を加え、80℃で7時間に
亜硝酸イソプロピル125部を加える。混合物を冷
却し、水800部を加え、そして吸引過すると、
融点173〜178℃の3・5−ジクロル安息香酸143
部(理論値の75%)が得られる。 実施例 12 希硫酸(55重量%)1000部中に2−アミノ安息
香酸137部を加え、塩酸(36重量%)300部を加え
る。35℃で過酸化水素水(50重量%)140部を3
時間に流入し、続いてイソプロパノール600部を
加える。水120部中のNaNO280部を85℃で8時間
に加えると、窒素が発生する。混合物を冷却し、
水500部を加え、そして吸引過すると、融点178
〜180℃の3・5−ジクロル安息香酸148部(理論
値の77%)が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中R1、R4及びR5は後記の意味を有する)で表
    わされるハロゲンアミノ安息香酸化合物を、酸の
    存在下に少なくとも35℃の温度において水を添加
    して脂肪族アルコール及びニトロソ化剤としての
    亜硝酸又は反応条件下で亜硝酸に変化する物質と
    反応させることを特徴とする、一般式 (式中R1は塩素原子又は臭素原子を意味し、R4
    水素原子、塩素原子、臭素原子又はニトロ基を意
    味し、そしてR5は水素原子又は脂肪族、脂環
    族、芳香脂肪族もしくは芳香族の残基を意味す
    る)で表わされるハロゲン安息香酸化合物の製
    法。
JP18826884A 1976-12-17 1984-09-10 ハロゲン安息香酸化合物の製法 Granted JPS6075443A (ja)

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