JPH0223535B2 - - Google Patents

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JPH0223535B2
JPH0223535B2 JP55076342A JP7634280A JPH0223535B2 JP H0223535 B2 JPH0223535 B2 JP H0223535B2 JP 55076342 A JP55076342 A JP 55076342A JP 7634280 A JP7634280 A JP 7634280A JP H0223535 B2 JPH0223535 B2 JP H0223535B2
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JP
Japan
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water
reaction
propanediol
alkali
nitromethane
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JP55076342A
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English (en)
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JPS572242A (en
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Michio Harakawa
Osamu Takatsuka
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Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−
プロパンジオールの改良された製造法に関するも
のである。
これまでニトロパラフインとホルムアルデヒド
を付加反応させ、ついで生成物と臭素化してブロ
モニトロアルコールを製造することは知られてい
る。例えば無水アルコール中でアルカリ金属アル
コララートの存在下に両者を付加反応させ、生成
するニトロアルコールのアルカリ塩を分離したの
ち、無極性溶媒中で臭素化する方法〔ベリヒテ
(Berichte)56611(1923年)〕、水溶液中でアルカ
リ土類金属塩化物とアルカリ又は、アルカリ土類
金属の水酸化物の存在下に両者を付加反応させ、
生成するニトロアルコールのアルカリ土類金属塩
を分離することなく臭素化する方法(西独特許出
願公開第1768976号及び第1804068号公報)、水溶
液中でアルカリ土類金属水酸化物の存在下に両者
を付加反応させ、次いで臭素化する方法(特開昭
48−72108号公報)、水溶液中で化学当量の水酸化
アルカリの存在下に両者を付加反応させ、次いで
臭素化する方法(特公昭49−20761号及び50−
7577号公報)、アルカリ土類金属塩化物とアルカ
リ又はアルカリ土類金属の水酸化物の存在下に両
者を付加反応させるに当り、アルカリ又はアルカ
リ土類金属の水酸化物の量を1.3〜1.4モルの範囲
で過剰に使用して、アルデヒド結合数の多い副生
物の生成を抑制する方法(特開昭49−70911号公
報)、炭酸アルカリの存在下に両者を付加反応さ
せ、次いで臭素化する方法(特開昭52−3011号公
報)などが提案されている。
しかし、これらの方法では、目的とするブロモ
ニトロアルコールの収率が85%以下と低く、かつ
縮合体、ジブロモ体、モノアルコール付加物など
が副生するため、工業的規模でブロモニトロアル
コールを製造する場合には、副生物を除去しなけ
ればならず、この精製工程は、繁雑であるので製
造コストの上昇はまぬがれない。
本発明者らは、ブロモニトロアルコールの一種
である2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールを高収率、高純度、低コストで製造す
る方法を開発すべく、次の諸点に注目しながら鋭
意研究を続けた。
ニトロメタン、アルデヒド、水酸化アルカリ
などの製造原料と相溶性のよい溶剤を反応溶媒
としてえらぶ。この場合、反応が比較的温和
に、かつスムーズに進行し、これが高収率につ
ながる。
無水アルコールなど、水を含まない溶媒を使
う場合には、回収溶媒の精製に多大のコストを
必要とするのでこれをさけ、容易に回収、再使
用できるようにする。
中間に生成する2−ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールの塩を単離せず反応液のまま、次の
臭素化をおこなう。
その結果、水およびメタノール又はエタノール
との混合溶媒を使用し、水酸化アルカリを触媒か
つ塩形成物質として使い、引続き臭素化すること
により目的物を高収率(ニトロメタン換算収率95
%以上)、かつ低コストで得られることを見出し、
この知見にもとづき、本発明をなすに至つた。
すなわち、本発明はニトロメタン1モルと、ホ
ルムアルデヒド2モル又はそれ以上とを、水およ
びメタノール又は水およびエタノールよりなる混
合溶媒中で、水酸化アルカリの存在下で反応させ
たのち、その生成物を臭素化することを特徴とす
る2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジ
オールの製造方法を提供するものである。
本発明者らは、先にアルカンポリオールを溶媒
として用い高収率、高純度でブロモニトロアルコ
ールを得る方法について特許出願した(特願昭55
−16136号)が、本発明はメタノール又はエタノ
ールと水との混合溶媒の使用によりこの方法に比
べて目的物の精製が容易となり、又溶媒の回収が
簡便であるという利点を有するものである。
従来、ブロモニトロアルコールの製造に当つて
アルコールと水との混合溶媒を使用した例はな
い。
アルコールのみを使用した場合には、2−ニト
ロ−1,3−プロパンジオールの塩が析出してき
て撹拌が困難となる結果、収率が低下し、またこ
れを克服するには多量のアルコールを必要とする
ためコスト高となる欠点を有する。
また、水のみを使用した場合には、収率が極端
に低下するという欠点を有するものである。
本発明は、これらの欠点をメタノール又は、エ
タノールと水との混合溶媒を用いて解決したもの
である。
本発明方法において用いられる溶媒は、水とメ
タノール、あるいは水とエタノールの混合溶媒で
ある。混合比はアルコール1に対して水0.5〜4
(重量比)の範囲内にあることが好ましい。使用
される原料であるニトロメタン、アルデヒド、水
酸化アルカリはすべてこの混合溶液にとけ易く、
完全な均一相を作るので、反応は比較的温和、か
つスムーズに進み、また制御も容易であり、これ
が高収率の原因になると考えられる。またこの混
合溶媒の使用量はニトロメタンに対し、3〜10倍
(重量比)である。ホルマリン、水酸化アルカリ
水溶液を使用する場合、原料に含まれる水は溶媒
の量に含めて考える。水酸化アルカリは本反応中
で、ニトロメタンとアルデヒドの付加反応触媒お
よびニトロアルコールの塩形成物質としての二つ
の意味を持つており、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウムなどが挙げられる。
本発明方法において、ニトロメタンとホルムア
ルデヒドとはモル比で1:2の割合で用いること
が必要であるが、所望ならばアルデヒドを過剰に
用いることもできる。ニトロメタンとホルムアル
デヒドの付加反応は両者を混合し、水酸化アルカ
リを少量加えることによつて急激に起り、その
後、残余の水酸化アルカリを加えることによつ
て、ニトロアルコールのアルカリ塩が生成する。
この生成物は前記の反応液からニトロアルコール
のアルカリ塩を単離することなく、これに臭素を
5〜20℃の温度で添加することによつて行われ
る。この付加反応、臭素化反応ともに良好な反応
率で進行する。臭素化反応後、溶液は中性あるい
は弱酸性であり、生成した目的物は安定である。
この反応溶液より目的物を分離するための反応
液中のアルコールの大部分および水を適当量留去
し、残液を5℃に冷却し、析出する結晶を別し
て、高純度の目的物たる2−ブロモ−2−ニトロ
−1,3−プロパンジオールを得る。
なお過中に溶けている少量の目的物は、酢酸
エチルで抽出し、通常の分離、精製方法を経て、
採取することができ、これらを合せると95%以上
の収率(ニトロメタン換算)になる。
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。
実施例 1 水100g、メタノール100gの混合液にニトロメ
タン61g(1モル)と37%ホルマリン162.3g
(2モル)を加え、次いで5℃まで冷却し、ひき
つづき冷却、撹拌を継続しながら40%水酸化ナト
リウム水溶液を5g加えると、付加反応が起り、
温度は40℃位まで上昇する。以後温度を20℃以下
に保ちつつ、さらに40%水酸化ナトリウム水溶液
95gを滴下すると途中より2−ニトロ−1,3−
プロパンジオールのナトリウム塩の結晶が析出
し、懸濁液になる。この溶液を5℃まで冷却し、
撹拌しながら臭素160g(1モル)を滴下する。
この間温度を5〜20℃に保持する。滴下終了後溶
液は微黄色を呈す。この反応液を減圧濃縮し、留
出液が150g位になつた所で濃縮を止め、残液を
5℃に冷却し、そこで析出する結晶を別乾燥し
て、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパン
ジオール170gを得た。
融点 126〜128℃ 純度 98.5% さらに液中に含まれている目的物を分離する
ために酢酸エチルで5回抽出し、抽出液を無水ボ
ウ硝で乾燥したのち、酢酸エチルを減圧で留去し
て、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパン
ジオールの粗結晶を得る。これを酢酸エチル1:
クロロホルム2の混合液から再結晶して、融点
128〜130℃のもの24を得た。 純度99.2%。合せ
た収率(ニトロメタン換算)95.7% 実施例 2 実施例1中の水、メタノールの代りに、水70
g、エタノール130gを使用する以外は全く同様
にして、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロ
パンジオールを製造した。
収率 95.5% 実施例 3 実施例1中の水、メタノールの代りに、水120
g、エタノール80gを使用する以外は全く同様に
して、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールを製造した。 収率 95.0% 実施例 4 実施例1中の水、メタノールの代りに、水80
g、エタノール120gを使用する以外は全く同様
にして、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロ
パンジオールを製造した。
収率 95.1%

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ニトロメタン1モルとホルムアルデヒド2モ
    ル又は、それ以上とを、水およびメタノールある
    いは水およびエタノールよりなる混合溶媒中で、
    水酸化アルカリの存在下で反応させた後、その生
    成物を臭素化することを特徴とする2−ブロモ−
    2−ニトロ−1,3−プロパンジオールの製造方
    法。
JP7634280A 1980-06-06 1980-06-06 Preparation of 2-bromo-2-nitro-1,3-propanediol Granted JPS572242A (en)

Priority Applications (1)

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JP7634280A JPS572242A (en) 1980-06-06 1980-06-06 Preparation of 2-bromo-2-nitro-1,3-propanediol

Applications Claiming Priority (1)

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JP7634280A JPS572242A (en) 1980-06-06 1980-06-06 Preparation of 2-bromo-2-nitro-1,3-propanediol

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JPS4920761A (ja) * 1972-06-20 1974-02-23

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