JPS623082Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアーポツトの改良に関し、特に貯溜
容器内の熱湯からの蒸気をエアーポンプを介して
確実に外部へ放出するようにしたエアーポツトを
提供するものである。

以下図面により本考案の実施例を説明すると、
１は内部に貯溜容器２を内装せる外容器３と該外
容器３の上端部に設けたヒンジ部４を介して回動
自在となした蓋体５とからなるエアーポツトであ
る。前記貯溜容器２の上面開口部には中央に透孔
６を穿設せる覆板７を配設し、且つこの貯溜容器
２の内底部と外部とを注湯パイプ８にて連通して
いる。前記注湯パイプ８の内部適所に逆止弁９を
内装している。又、前記貯溜容器２の外側底部に
は発熱体１０を巻装している。前記蓋体５の上面
には上下動可能な押圧体１２を設け、下面には挿
通孔１３を穿設せる下板１４を取り付け、前面部
にはフツクレバー１５を操作せるツマミ１６を揺
動自在に設けている。前記押圧体１２は下面を開
口した円筒形状を成し内部上面には垂下筒体１７
を垂設し、上面適所には蒸気孔１８を穿設し且つ
下端部にはフランジ部１８を外方へ折曲形成して
いる。前記蓋体５の上面部には前記押圧体１２を
遊設すべく円筒形状の凹所２０を形成し、且つそ
の中央に連絡孔２１を、その近傍に前記押圧体１
２の側壁を貫通せる貫通孔２２を穿設している。
２３は蛇腹状の伸縮自在なエアーポンプで、前記
挿通孔１３を挿通して抜け止め防止用の係止体２
４にて固定される下部突出部２３ａと、前記連絡
孔２１に挿通される狭部２３ｂと、前記蒸気孔１
８の近傍にまで延設せる蒸気案内筒２３ｃとを一
体成形している。前記下部突出部２３ａには前記
係止体２４の穴２５と連通する吹出口２３ｄを穿
設し、前記狭部２３ｂ内には吸込口２３ｅを穿設
してこの吸込口２３ｅ内に阻止体２６を係合して
いる。この阻止体２６には連通孔２６ａを穿設し
且つ下部スプリング３０と上部スプリング３１と
を支持している。３２は前記上部スプリング３１
の付勢力に抗して前記吸込口２３ｅを閉塞自在と
せる閉塞体で、その上部は前記垂下筒体１７内に
押圧用球体３３を介して配置している。又前記蒸
気案内筒２３ｃは前記吸込口２３ｅと一体的に形
成されているもので、その内部には、垂下筒体１
７、閉塞体３２、上部スプリング３１を内設して
いる。

斯る構成によると、貯溜容器２内に貯溜された
熱湯の水蒸気は覆板７の透孔６、エアーポンプ２
３の吹出口２３ｄ、吸込口２３ｅ、蒸気案内筒２
３ｃ、そして蒸気孔１８と導かれて確実に外部へ
排気され、しさも押圧体１２の内面に付着した水
滴を前記蒸気案内筒２３ｃが受容して前記貯溜容
器２に導くことができる。

本考案は以上の如く構成したものであるから、
貯溜容器内の水蒸気を確実に外部へ導き出すこと
ができ、逆に押圧体の内面に付着せる水滴を貯溜
容器内に導くことができ、しかもこの蒸気案内筒
をエアーポンプと一体成形したものであるから部
品数の削減、組み立ての簡易化が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案エアーポツトの要部破断側面
図、第２図は第１図の要部拡大断面図である。 １２……押圧体、１８……蒸気孔、２３……エ
アーポンプ、３２……閉塞体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貯溜容器を内装せる外容器の上面開口を蓋体に
   て開閉自在に閉塞し且つ該蓋体の上面部に上下動
   可能な押圧体を、内部にこの押圧体にて圧縮され
   前記貯溜容器内へ圧縮空気を圧送せるエアーポン
   プを配設したものにおいて、前記押圧体上面に蒸
   気孔を穿設し、一方前記エアーポンプの下面に前
   記貯溜容器と連通せる吹出口を上面に吸込口を穿
   設するとともに該吸込口に前記蒸気孔近傍にまで
   延設せる蒸気案内筒を一体形成し、且つ前記吸込
   口を閉塞体にて閉塞自在にしたことを特徴とする
   エアーポツト。