JPS623079A - 無機繊維強化耐熱セラミツクス複合材料 - Google Patents

無機繊維強化耐熱セラミツクス複合材料

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JPS623079A
JPS623079A JP60140623A JP14062385A JPS623079A JP S623079 A JPS623079 A JP S623079A JP 60140623 A JP60140623 A JP 60140623A JP 14062385 A JP14062385 A JP 14062385A JP S623079 A JPS623079 A JP S623079A
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JP
Japan
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composite material
amorphous
inorganic fiber
ceramic
inorganic
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JP60140623A
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武民 山村
徳勢 允宏
芳春 和久
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、主としてSi、Ti又Zr、C及びOからな
る無Rm維強化材とし、セラミックスをマトリックスと
する無機繊維強化耐熱セラミックス複合材料に関する。
耐熱性セラミックスは、超高温下、超島圧下あるいは腐
蝕性環境下などの苛酷条件下で使用されている。しかし
ながら、これら耐熱性セラミックスは通常機械的衝撃に
弱く、高温になると機械的強度や耐蝕性が低下する欠点
を有している。これらの欠点を補うため、金属とセラミ
ックスを複合させたサーメット複合材料、あるいは溶融
石英、アルミナ、炭素などからなる連続繊維もしくは炭
化ケイ素などからなる短繊維やウィスカーとセラミック
スとを複合させた複合材料が開発されている。
しかしながら、サーメット複合材料は、それを構成する
金属が高温において酸化されやすく、また軟化温度がセ
ラミックスに較べ゛【低いので、十分な高温強度が得ら
れないため、寿命が短かい上にその使用範囲が著しく制
限されている。一方、溶融石英、アルミナなどからなる
連続繊維との複合材料は、これら繊維の製造コストが非
常に高いのが最大の欠点である上に、溶融石英にあって
は弾性率が低く、アルミナにあっては耐熱衝撃性に劣る
ため材料としてその用途が制限されている。
また、大量に生産でき、経済的にも比較的使用し易い炭
素繊維複合材料は高温酸化性環境では使用することがで
きない欠点が依然として残っている。
また炭化ケイ素などの炭化物や窒化物よりなる短[1お
よびウィスカーとの複合材料は、高温酸化性環境におい
ても、最も耐久性があるが、これらの繊維やウィスカー
は均一な太さのものが得られずまた均質性に欠けるため
、これらを用いた複合材料は強度などの特性に均等性が
ないため材料の信頼性が低く、またこれらのIINやウ
ィスカーは大量生産できないため製造コストが高い等、
経済的に未だ多くの欠点がある。
前記した従来のセラミックス複合材料を改善した複合材
料を製造する方法として、炭化物セラミックス又は窒化
物セラミックスを基材とし、有機ケイ素高分子化合物か
ら得られる炭化ケイ素繊維をもって補強してなる耐熱性
セラミックス複合材料の製造方法が特開昭52−813
09号公報に開示されており、文種々のガラスあるいは
アルミノシリケート類を基材とし、上記の炭化ケイ素繊
維をもって補強してなるセラミックス複合材料の製造方
法が特開昭56−169152号公報、特開昭56−1
69186号公報等に開示されている。しかしながらこ
の有機ケイ素高分子化合物から得られる炭化ケイ素繊維
を用いたセラミック複合材料は破壊靭性、耐スポール性
、強度及び耐熱性が必らずしも十分ではない。
本発明の目的は、上記する問題を解決した新規な無機繊
維強化耐熱セラミックス複合材料の提供にある。
本発明の他の目的は、超高温下、超高圧下あるいは腐蝕
性環境下での使用に適したセラミックス複合材料の提供
にある。
本発明の他の目的は、高温下での強度低下が少なく、耐
熱衝撃性にすぐれたセラミックス複合材料の提供にある
本発明の他の目的は、機械的強度特性において均質性に
すぐれ材料としての信頼性にすぐれたセラミックス複合
材料の提供にある。
本発明の他の目的は、複合材料形成時における無機繊維
の強度低下が少ないセラミックス複合材料の提供にある
ざらに本発明の他の目的は、大量生産に適し、製造コス
トを軽減できるセラミックス複合材料の提供にある。
さらに本発明の他の目的は、各種の用途に適し、使用寿
命の長いセラミックス複合材料の提供にある。
本発明の無機繊維強化耐熱セラミックス複合材料は、 無tamtmを強化材とし、セラミックスをマトリック
スとする無機繊維強化耐熱セラミックス複合材料におい
て a、前記無機繊維は、 (i)Si、M、C1及びOから実質的になる非晶質、
又は (II)実質的にβ−8i C,MC1β−SiCとM
Cの固溶体及びM Cl−χの粒径が500A以下の各
結晶質超微粒子、及び非晶質のSi OeとM Ozか
らなる集合体、又は (iii )上記(i )の非晶質と上記(i1〉の結
晶質超微粒子集合体の混合系、 (ただし、上式中のMはTi又はlrを示し、0〈Xく
ゴを示す) からなるケイ素、チタン又はジルコニウム、炭素及び酸
素含有無機繊維であり、 b、前記セラミックスは、 炭化物、窒化物、酸化物、ガラスセラミックス、グラフ
ァイト及び <r>s;、M、c、及び0から実質的になる非晶質、
又は (i1)実質的にβ−3i C,MC1β−3ICとM
Cの固溶体及びM CL−y−の粒径が500Δ以下の
各結晶質超微粒子、及び非晶質のS! OlとMC2か
らなる集合体、又は (iii )上記(i )の非晶質と上記(i()の結
晶質超微粒子集合体の混合系、 (ただし、上式中のMはT1又はZrを示し、O<X<
1を示す) からなるケイ素、チタン又はジルコニウム、炭素及び酸
素含有無機物質 からなる群から選ばれる少なくとも一種であり、C0前
記複合材料中の無機繊維は、複合材料!!8I造時にお
ける初期反応劣化速度が0.35Kq/mm” ・5e
a−を以下及び強度低下率が40%以下であり、 d、前記複合材料の限界応−力拡大係数は、前記マトリ
ックスのみの場合の2〜7倍であり、e、800〜13
00℃で空気中で熱処理した後直ちに常温水中に浸漬し
、ついで乾燥して測定した前記複合材料の熱衝撃破壊抵
抗測定法による曲げ強度低下率は10%以下である、 ことからなるものである。
本発明で使用する無機繊維は、ヨーロッパ特許第301
45号及び第37249号に記載されたものであり、下
記のようにして製造することができる。
(i)数平均分子量が約500〜10000の、主とし
て式+5i−CH2+の構造単位からなる主鎖骨格を有
し、式中のケイ素原子は実質的に水素原子、低級アルキ
ル基およびフェニル基からなる群から選ばれた側tt4
mを2個有するポリカルボシラン、及び (2)数平均分子1が約500〜10000(7)、メ
タロキサン結合単位−4M−〇+およびシロキサン結合
単位+S+ −O÷からなる主鎖骨格を有し、且つメタ
ロキサン結合単位の全数対シロキサン結合単位の全数の
比率が30=1乃至1:30の範囲内にあり、・該シロ
キサン結合単位のケイ素原子の大部分が低級アルキル基
及びフェニル基からなる群から選ばれた側鎖基を1個ま
たは2個有し、そして該メタロキサン結合単位の金属原
子の大部分が側鎖基として低級アルコキシ基を1個また
は2個有するポリメタロシロキサンを、 該ポリカルボシランの+Si −CHg→1造単位の全
単封鎖ポリメタCシロキサンの+M −0部結合単位の
全数の比率が100:1乃至1:100の範囲内となる
量比で混合し、得られた混合物を有機溶媒中で、且つ反
応に対して不活性な雰囲気下におで加熱して、該ポリカ
ルボシランのケイ素原子の少くとも1部を、該ポリメタ
ロシロキサンのケイ素原子及び/又は金属原子の少くと
も1部と酸素原子を介して結合させることによって、架
橋したポリカルボシラン部分とポリメタロシロキサ2部
分とからなる数平均分子量が約1000〜50000の
有機金属重合体を生成させる第1工程と、上記重合体の
紡糸原液を作り紡糸する第2工程と、該紡糸繊維を張力
あるいは無張力下で不融化する第3工程と、不融化した
前記紡糸#HNを真空中あるいは不活性ガス雰囲気中で
800〜1800℃の温度範囲で焼成する第4工程から
実質的にs; 、r+ 、c、oからなる無機繊維又は
実質的にSi、Zr、C10からなる無機繊維をそれぞ
れ製造することができる。
また別法として、 主として一般式 %式% (但し、式中のRは水素原子、低級アルキル基、又はフ
ェニル基を示す) で表わされる主鎖骨格を有する数平均分子量が200〜
10.000のポリカルボシラン、及び一般式 (但し、式中のMはTi又はZrを示しXは炭素数1〜
20個を有するアルコキシ基、フェノキシ基又はアセチ
ルアセトキシ基を示す〉 で表わされる有機金属化合物を、前記ポリカルボシラン
の+St  CH2+の構造単位の全数対前記有機金属
化合物の一4M−0↓の構造単位の全数の比率が2=1
乃至200 : 1の範囲内となる量比に加え、反応に
対して不活性な雰囲気中において加熱反応して、前記ポ
リカルボシランのケイ素原子の少なくとも1部を、前記
有機金属化合物の金属原子と酸素原子を介して結合させ
て、数平均分子量が約700〜100,000の有機金
属重合体を生成させる第1工程と、上記有機金属重合体
の紡糸原液を造り紡糸する第2工程と、該紡糸繊維を張
力あるいは無張力下で不融化する第3工程と、不融化し
た前記紡糸繊維を真空中あるいは不活性ガス雰囲気中で
800〜1800℃の温度範囲で焼成する第4工程から
なる実質的に5i1T+、c及びOからなる無is維、
又は実質的にs+ 、Zr 、e及びOからなる無機繊
維をそれぞれ製造することができる。
T1又はZrを含有する無txtamは、炭化ケイ素a
mと比較して、高温時においてI!雑の劣化の原因とな
るβ−3iC微結晶の生成を抑制する作用がある。
上記無機!雌は、 3i:30〜60重1% 丁1又はZr:0.5〜35
重量% C:25〜40重僅% Q:0,01〜30重量%から
なる元素組成を有する。Ji又はZr元素の含有量は最
も望ましくは1〜10重量%である。
本発明のセラミックス複合材料内において、無機III
はAilそのものを単軸方向、多軸方向に配向させる方
法、あるいは平織、朱子織、模紗織、綾織、らせん織物
、三次元織物などの各種織物にして使用する方法、ある
いはチョツプドファイバーとして使用する方法等がある
なお本発明において無機1!雑を製造する際の前段階の
プリカーサ−繊維、すなわち・、数平均分子量が700
〜100,000.好ましくは1,000〜50.00
0のh機金属重合体を紡糸して得た11M状物を使用す
ることも可能である。
次に本発明において使用することのできる炭化物セラミ
ックスとしては、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化ジルコ
ニウム、炭化バナジウム、炭化ニオブ、炭化タンタル、
炭化ホウ素、炭化クロム、炭化タングステン、炭化モリ
ブデンなど、窒化物セラミックスとしては、窒化ケイ素
、窒化チタン、窒化ジルコニウム、窒化バナジウム、窒
化ニオブ、窒化タンタル、窒化ホウ素、窒化アルミニウ
ム、窒化ハフニウムなど、酸化物セラミックスとしては
、アルミナ、シリカ、マグネシア、ムライト、コージラ
イトなど、ガラスセラミックスとしてはホウケイ酸塩ガ
ラス、高シリカ含有ガラス、アルミノケイ酸塩ガラスな
ど、グラファイトとして非晶質と結晶質のもの、その他 (t )3i 、M、C,及び0から実質的になる非晶
質、又は (i1)実質的にβ−8i C,MC,β−3iCとM
Cの固溶体及びM Cl−エの粒径が500Δ以下の各
結晶質超微粒子、及び非晶質のSfOgとM O!から
なる集合体、又は(iii )上記(i)の非晶質と上
記(i1)の結晶質超微粒子集合体の混合系、 (ただし、上式中のMはTi又はZrを示し、0<X<
1を示す) からなるケイ素、チタン又はジルコニウム、炭素及び酸
素含有無機物質などが挙げられる。これらのセラミック
ス粉状母材はlI維との密着性を良くするため、少なく
とも最大粒径が300μ以下のできるだけ細かい粉粒体
を用いるのが有利である。
本発明に係る無機繊維又は繊維状有機金属重合体のマト
リックス中の混合割合は体積百分率で10〜70%が好
ましい。
次に本発明において複合の際に必要により添加される結
合剤としては、セラミックス粉状母材を高密度に焼結す
るための結合剤と、セラミックス粉状母材と無機m維の
密着性を高めるための結合剤とがある。前者はそれぞれ
炭化物、窒化物、酸化物、ガラスセラミックスを焼結す
る際に用いられる通常の結合剤を使用することができる
。例えば炭化ケイ素の結合剤としてはホウ素、炭素、炭
化ホウ素等があげられる、窒化ケイ素の結合剤としては
酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化イツトリウ
ム、窒化アルミニウム等があげられる。後者は、ジフェ
ニルシロキサン、ジメチルシロキサン、ポリボロジフェ
ニルシロキサン、ポリボロジメチルシロキサン、ポリカ
ルボシラン、ポリジメチルシラザン、ポリチタノカルボ
シラン、ポリジルコノカルボシランなどの有機ケイ素ポ
リマーおよびジフェニルシランジオール、ヘキサメチル
ジシラザンなどの有機ケイ素化合物が良好に使用するこ
とができる。
セラミックス粉状母材と無機繊維の密着性を高めるため
の結合剤は、加熱により主として、SiCまたは5iz
N*に転換するがこれらはセラミックス粉状母材の表面
で反応を起し、新たな炭化物、窒化物または酸化物を形
成するため、セラミックス粉状母材と無機IIIどの密
着性がきわめて優れたものとなる。またこれらの有機ケ
イ素化合物、有機ケイ素ポリマーは前者の通常の結合剤
と同様にセラミックス粉状母材の焼結性をも高める働き
をする。このため、これらの添加は高密度、高強度の複
合材料を製造するためには大変有利である。しかしなが
ら、セラミックス粉状母材と無機繊維の強固な密着を得
ることが可能な場合には結合剤を添加する必要はない。
以上述べた結合剤の添加量はその添加効果を充分骨るこ
とのできる範囲でよく通常セラミックス粉状母材に対し
て0.5〜20wt%が好ましい。
本発明に係る無機II雑強化耐熱セラミック複合材料は
下記の方法により製造することができる。
先づ、セラミックス粉状母材と無機a!雑との集合体を
得る方法は種々あり、特にセラミックス粉状母材または
セラミックスと結合剤よりなる混和体に繊維を埋設する
方法A5、繊維と上記セラミックス粉状母材または上記
混和体を交互に配設する方法や、あらかじめ繊維を設置
しておき、その間隙に上記セラミックス粉状母材または
上記混和体を充填する方法などによれば比較的容易に集
合体を得ることができ、本発明においても使用すること
ができる。次に、これらの集合体を焼結する方法としで
はラバープレス、金型ブレスなどを用いて前記集合体を
50〜5000K(i/am2の圧力で加圧成形した後
、加熱炉で800℃〜2400℃の温度範囲で焼結する
方法や、50〜5000Ka/cmaの圧力で加圧した
ままで800℃〜2400℃の温度範囲でホットプレス
焼結する方法などがあり、本発明においても使用するこ
とができる。上記焼結方法における雰囲気としては、真
空中、あるいは、窒素、アルゴン、−酸化炭素、水素す
どから選ばれる少なくとも1種以上の不活性ガスからな
る雰囲気とする。
このようにして得られた複合材料焼結体は以下に述べる
一連の処理を少なくとも1回以上施すことにより、さら
により高密度な焼結体を得ることができる。すなわち焼
結体を減圧下で有機ケイ累化合物又は有機ケイ素ポリマ
ーの溶融液、又は必要により該化合物又は該ポリマーを
有機溶媒に溶解させた溶液、に浸して、該溶融液又は該
溶液を焼結体の粒界および気孔に含浸させ、前記含浸後
の焼結体を加熱する一連の処理により、より高密度な焼
結体を得ることができる。含浸した有機ケイ素化合物又
は有機ケイ素ポリマーは、加熱により主としてSiCま
たはSIgNaに転換する。
これらは複合焼結体の粒界および気孔に存在し、気孔を
減少させると同時にセラミックス母材中に強固な結合を
形成するため機械的強度を向上させる。
また上記の有機ケイ素化合物又は有機ケイ素ポリマーを
そのまま、又は必要により有機溶媒に希釈させた溶液を
塗布して、開気孔を無くしたり、表面コーテングをし、
上記と同じように熱処理をすることによっても機械的強
度を向上させることができる。
必要に応じて用いられる有機溶媒としては上記の化合物
を可溶する溶媒、たとえばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘキサン、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、クロロホルム、メチレンクロリド、リグロイン、
石油エーテル、石油ベンヂン、DMS(’)、、DMF
などを用いて溶解し、より粘性の少ない溶液として使用
することができる。加熱処理は800〜2500℃の温
度範囲で実施するか、真空中あるいは窒素、アルゴン、
−酸化炭素、水素などから選ばれる少なくとも1種の不
活性ガスからなる雰囲気で行なう。また上記一連の含浸
あるいは塗布はこの操作が可能な限り何回でもくり返し
実施することができる。
本発明の好まし2いセラミックス複合材料は、限界応力
拡大係数Kzcが無機繊維を含まないマトリックスのみ
の場合の約2〜7倍であり、熱衝撃破壊抵抗法により測
定した曲げ強度の低下率は約10%以下である。さらに
前記複合材料中の無機繊維又は、複合材料製造時におけ
る初期反応劣化速度が約0.35Kg/mm2− Se
c ”!以下であり、繊維強度低下′率は約40%以下
である。
限界応力拡大係数に二こは、A−G・エバンらのアメリ
カ廿うミック協会誌(J 、 An+ 、 Ceram
Soc、、  59 371.1976>に記載されて
いるIF法(indentation  Fractu
re Method )により測定した。曲げ強度の低
下率は、3X3×40mmのサイズに切断したセラミッ
クス複合材料を800〜1300℃の温度範囲において
空気中で20分間熱処理し、ついで直ちに25℃の水中
に浸漬した後乾燥し、3点曲げ強度試験法により測定し
て求めた曲げ強度と、上記熱処理などを施していないセ
ラミックス複合材料の曲げ強度とから求めた。
初期反応劣化速度及び繊維強度低下率は、下記のように
1つ求めた。無機11雑、炭化ケイ′1g繊維又はアル
ミナ繊維などをセラミックス粉状母材中に埋設し、つい
でアルゴン雰囲気中で所定温度(複合材製造時の温度に
相当)に加熱し、一定時間毎に繊維を取り出し、引張強
度の測定を行った。
初期反応劣化速度は、初期5分間の強度低下から求めた
。強度低ト率は、引張強度の低下が停止し、はぼ一定の
引張強度となった時点での強度と繊維の初期引張強度と
から求めた。
本発明のセラミックス複合材料は、上記する特性に工こ
を満足することにより、セラミックスが本来有し・てい
る脆さ、機械的強度の不均一性を大1〕に改良するもの
であり、構造材料としての使用に適したものとなってい
る。また、耐熱衝撃性の改良は、高温から低温に到る瀧
交変動の厳しい環境での使用可能としている。さらに、
本発明で特に選択して用いられる無機繊維は、マトリッ
クスとなるセラミックス対して安定であり、無機繊維に
よる強化という本発明の目的を十分に達成するものであ
ることを示している。
以下実施例によって本発明を説明する。
製造例1、      ■ の °〜 51の三ロフラスコに無水キシレン2.51とナトリウ
ム400gとを入れ、窒素ガス気流下でキシレンの沸点
まで加熱し、ジメチルジクロロシラン11を1時間で滴
下した。滴下終了後、10時間加熱還流し沈澱物を生成
させた。この沈澱をr過し、まずメタノールで洗浄した
後、水で洗浄して、白色粉末のポリジメチルシラン42
0gを得た。
他方、ジフェニルジクロロシラン7509とホウ酸12
4gを窒素ガス雰囲気下、n−ブチルエーテル中、10
0〜120℃の温度で加熱し、生成した白色樹脂状物を
、さらに真空中400℃で1時間加熱することによって
530gのポリボロジフェニルシロキサンを得た。
前記のポリジメチルシラン250gに上記のポリボロジ
フェニルシロキサン8.27qを添加混合し、還流管を
備えた21の石英管中で窒素気流下で350℃まで加熱
し10時間重合し、ポリカルボシラン200gを得た。
上記のポリカルボシラン80(+とチタンテトライソプ
ロポキシド8gとを秤取し、この混合物を窒素ガス雰囲
気下で340℃で3時間攪拌しながら重合を行ないケイ
素およびチタンを含有するポリチタノカルボシランを得
た。得られたポリマーは330℃1時間窒素気流下で濃
縮してブロック状の固体を得た。
上記で得られたポリチタノカルボシランを紡糸装置を用
いて270℃に加熱溶融して300μmの口金より、4
0C)m/sinの巻取り速度で溶融紡糸して繊維を得
た。この繊維を無張力下で空気中で室温から15℃/時
の昇温速度で昇温し、170℃で1時間保持して不融化
処理した。次に、この不融化糸を、窒素気流中で無張カ
ドで1300℃まで6.5時間で昇温し1300℃で1
時間保持して焼成し、本発明で使用する繊維径10〜1
5μm、引張強度310Kg/1IIIIla1弾性率
16 t/a1の主としてケイ素、チタン、炭素および
酸素からなるチタン元素3重量%含有の無機IIiM(
I)を得た。得られた無機繊維はS i −T ’ N
CおよびOからなる非晶質と、β−s+ c、r*C1
β−3iCとTi Cの固体及びTlC1−z−(ただ
し0<x<1>の粒径が約50への各結晶質超微粒子お
よび非晶質のSiO2とT ! Oeからなる集合体と
の混合系からなる無R繊維である。
無機繊維の元素組成はSi 45.0重量%、Ti3.
0重鰻%、025.4重量%、024.7重量%であっ
た。
製造例2、無R繊維(Ir>の製法前 述のようにして得たポリカルボシラン80grにジルコ
ニウムエトキシド10(+を添加した以外は全く同様の
方法でポリジルコノカルボシランを得た。このポリマー
を紡糸、不融化、焼成を行なうことにより繊維径10〜
15μ園、引張強度350Kg/l11、弾性率18t
/i+i&の主としてケイ素、ジルコニウム、炭素およ
び酸素からなるジルコニウム元素6.0重量%を含有す
る非晶質の無機繊維([)を得た。無機繊維の元素組成
は5i46’、4重量%、Zr 60重量%、C30゜
411%、015.2重量%であった。
参  考  例 比較例で使用するポリカルボシランのみから得られる炭
化ケイ素繊維は下記のようにして製造する。
ジメチルジクロロシランを金属ナトリウムで脱塩素縮合
して合成されるポリジメチルシラン100重量部に対し
ポリボロシロキサン3重量部を添加し、窒素中、350
℃で熱縮合して、式+SICHt+のカルボシラン単位
から主としてなる主鎖骨格を有し、該カルボシラン単位
のケイ素原子に水素原子およびメチル基を有しているポ
リカルボシランを得た。このポリマーを溶融紡糸し、空
気中190℃で不融化処理し、さらに引きつづいて窒素
中1300℃で焼成して、繊維径13μ、引張強度30
0KO/mi2、引張弾性率16 t/rRIn!!の
主としてケイ素、炭素および酸素からなる炭化ケイ索繊
維を得た。
実施例1 平均粒径0.2μmのβ−炭化ケイ素粉末に3重量%の
炭化ホウ素および10重量%の製造例1で得られたポリ
チタノカルボシラン粉末を添加しよく混合したものと、
長さ5Qmm太さ10〜15μ僧の一方向に均一に配列
させた本発明に用いられる無機繊維(6■)とを繊維含
有聞が40体積%となるよう交互に積層させ、金型ブレ
スで500Kg/amaでプレス成形した。この成形体
をアルゴン雰囲気中で200℃、/hrの昇温速度で1
550℃に加熱し、1時間保持して無機繊維強化炭化ケ
イ素複合焼結体を得た。参考例で製造したポリカルボシ
ランのみから得られる炭化ケイ素WANを用いて上記と
同様な方法で製造した炭化ケイ素繊維強化炭化ケイ素複
合焼結体および無機繊維とポリチタノカルボシラン粉末
を含まない炭化ケイ素単味焼結体との機械的強度の比較
を第1表に示した。ただし表中の抗折力は繊維に直角な
方向で測定した値である。この表からも明らかなように
、本発明に用いられる無機繊11(I>で強化された炭
化ケイ素焼結体はポリカルボシランのみから得られた炭
化ケイ素繊維を用いた焼結体よりも抗折強度が空温で約
1.5倍の強度を示し、1400℃の抗折強度において
は約2倍の強度となった。
炭化ケイ素単味の抗折強度に対しても室温、および14
00℃でも約3倍の抗折強度を示し、高温で優れた特徴
をもつことが明らかである。
さらに本発明の無機繊維強化炭化ケイ素複合焼結体のみ
が、K  熱衝撃破壊抵抗、繊維初期反工0) 応劣化速度及びIHIIf1強度低下率の全てについて
バランスよく優れた値を示し、構造材料として、あるい
は厳しい環境での使用に適していることを示している。
実施例2 平均粒径0.5μIのα−窒化ケイ素粉末に2重量%の
アルミナ、3重量%のイッートリア、3重量%の窒化ア
ルミニウムをよく混合した粉末を、約10容量%(7)
長さ5Qmm、太さ10〜15μmの一方向に均一配列
させた無i繊維(If)と交互に積層させた。この時無
*m維をO’ /90’の2軸方向に積層させて、ホッ
トプレス装置により1750℃、300Kcl/c1で
30分間保持して、無機繊維強化窒化ケイ素複合焼結体
を得た。
同様な方法で、無機繊維を含まない窒化ケイ素単味焼結
体を得た。
これらの焼結体の室温および1300℃の抗折強度等を
比較した。試験結果を第2表に示す。
空温では約20%の強度の向上を示したが、1300℃
では窒化ケイ素単味焼結体では急激な強度低下を示すが
、本発明の無機繊維強化窒化ケイ素複合焼結体は高温構
造材料として充分な強度を保持した。
実施例3 平均粒径0.2μmの窒化アルミニウム粉末に、10重
隋%の酸化カルシ・クムを添加したものに、15重量%
の製造例2で得られたポリジルコノカルボシランのキシ
レン溶液[(ポリジルコノキサン/キシレン−1(重量
)]を加えてよく混和して、キシレンを蒸発させてフレ
ーク状とし、325メツシユフルイを通して粒をそろえ
た混和体と、この混合体に対して30容量%の無機繊1
(I)を平織(折込み、経糸6本、緯糸6本7cm、ヤ
ーン500本)したものを交互に積層してホットプレス
装置により1800℃、200Kg/C1′112で1
時間保持して無機繊維強化窒化アルミニウム複合焼結体
を得た。
無機m雑(i〉の平織物のかわりにアルミナ繊維平織物
を用いた他は上記と同様に実施して、アルミナ繊維強化
窒化アルミニウム複合焼結体を得た。
本発明で得られた無機繊維強化窒化アルミニウム複合焼
結体の室温抗折強度は45K(i/m1であったが、ア
ルミナ繊維強化窒化アルミニウム複合焼結体のそれは1
6K(+/mff+2であり無!51繊維強化窒化アル
ミニウム複合焼結体が高い抗折強度を示した。各種強度
の測定結果を第3表に示す。
実施例4 平均粒径44μmのコーニングガラス製のホウケイ酸塩
ガラス(7740)9末に、45容邑%の無機!1i1
(II)をlQmmの長さに切断したチョツプドファイ
バーを添加し、イソプロパツール中でよく分散させ混合
したスラリーを、無機繊維(I[)を一方向に均一に配
列させたものと交互に積層させて、乾燥後、ホットプレ
ス装置により1300℃、750Kg/c1で約10分
間アルゴン雰囲気下に処理することにより無機繊維強化
ガラス複合材を得た。この無機繊維強化ガラス複合材の
空温抗折強度を測定したところ19.3Kg/ll11
となり、同じ条件で参考例で製造したポリカルボシラン
のみから得られる炭化ケイ素m@を用いて得られた複合
ガラスセラミックスの抗折強度は14.2Ka /mm
!rあった。
各種強度の測定結果を第4表に示す。
実施例5 平均粒径0.5μmのアルミナに酸化チタン2重量%を
混合し、無機alAM<1>のプレカーサーである有機
金属重合体$!帷を15容畿%アルミナ製ボールミル中
でよく混合した。プレカーサー繊維の平均長さは約0.
5mmであった。このものをホットプレス装置により2
000℃で焼結させた。
同じ方法でプレカーサー繊維を入れないで1りられた焼
結体と本発明で得られた無機繊維強化アルミナ焼結体の
スポーリング試験を平板(40X10x3mm)を用い
て1500℃に保持した炉内に入れ20分間急熱後取り
出して20分間強制空冷を行なって亀裂の発生を調べた
。その結果本発明の無機繊維強化アルミナ焼結体は亀裂
発生までの処理回数は8回であり、強化されていないア
ルミナ焼結体では2回であり、本発明の耐スポーリング
性は4倍以上の値を示した。
各種強度の試験結果を第5表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、無機繊維を強化材とし、セラミックスをマトリック
    スとする無機繊維強化耐熱セラミックス複合材料におい
    て a、前記無機繊維は、 (i)Si、M、C、及びOから実質的になる非晶質、
    又は (ii)実質的にβ−SiC、MC、β−SiCとMC
    の固溶体及びMC_1_−_xの粒径が500Å以下の
    各結晶質超微粒子、及び非晶 質のSiO_2とMO_2からなる集合体、又は (iii)上記(i)の非晶質と上記(ii)の結晶質
    超微粒子集合体の混合系、 (ただし、上式中のMはTi又はZrを示 し、0<x<1を示す) からなるケイ素、チタン又はジルコニウム、炭素及び酸
    素含有無機繊維であり、 b、前記セラミックスは、 炭化物、窒化物、酸化物、ガラスセラミックス、グラフ
    ァイト及び (i)Si、M、C、及びOから実質的になる非晶質、
    又は (ii)実質的にβ−SiC、MC、β−SiCとMC
    の固溶体及びMC_1_−_xの粒径が500Å以下の
    各結晶質超微粒子、及び非晶 質のSiO_2とMo_2からなる集合体、又は (iii)上記(i)の非晶質と上記(ii)の結晶質
    超微粒子集合体の混合系、 (ただし、上式中のMはTi又はZrを示 し、0<x<1を示す) からなるケイ素、チタン又はジルコニウム、炭素及び酸
    素含有無機物質 からなる群から選ばれた少なくとも一種であり、c、前
    記複合材料中の無機繊維は、複合材料製造時における初
    期反応劣化速度が0.35Kg/mm^2・sec^−
    ^1(以下及び強度低下率が40%以下であり、 d、前記複合材料の限界応力拡大係数は、前記マトリッ
    クスのみの場合の2〜7倍であり、 e、800〜1300℃で空気中で熱処理した後直ちに
    常温水中に浸漬し、ついで乾燥して測定した前記複合材
    料の熱衝撃破壊抵抗測定法により測定した曲げ強度低下
    率は10%以下である、 ことを特徴とする無機繊維強化耐熱セラミックス複合材
    料。 2、前記無機繊維は、 Si:30〜60重量%Ti又はZr:0.5〜35重
    量% C:25〜40重量%O:0.01〜30重量%からな
    る元素組成を有する特許請求の範囲第1項記載のセラミ
    ックス複合材料。 3、前記無機繊維は、前記複合材料中において10〜7
    0体積%である特許請求の範囲第1項記載のセラミック
    ス複合材料。
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