JPS62299586A - ポリアミド系繊維状物の染色堅牢度向上方法 - Google Patents

ポリアミド系繊維状物の染色堅牢度向上方法

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JPS62299586A
JPS62299586A JP61136124A JP13612486A JPS62299586A JP S62299586 A JPS62299586 A JP S62299586A JP 61136124 A JP61136124 A JP 61136124A JP 13612486 A JP13612486 A JP 13612486A JP S62299586 A JPS62299586 A JP S62299586A
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fibers
sheet
polyamide
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treatment
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伊藤 勝伸
小寺 保一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 [産業上の利用分野] 本発明はポリアミド系繊維状物の染色堅牢度の向上方法
に関するものであり、特に詳しくはポリアミド系極細繊
維からなるシートの染色堅牢度の向上方法に関する。
[従来の技術] 従来、ポリアミド系繊維状物の染色堅牢度の向上方法と
しては、染色機固着剤を用いて固着処理する方法が一般
的に知られている。これらの方法によりそれなりの染色
堅牢性は1qられるが、ファッションが多様化される昨
今では更に高堅牢性が要求され、従来の方法では充分な
染色堅牢性が得られないのが現状である。
又、ポリアミド系極細繊維の着色方法として特開昭60
−252784に開示されているような染色後タンニン
酸により固着する方法があるが、この方法では濃色系に
おいてそれなりの効果を発揮するが、淡中色系において
はチャージンープが入り、ドライクリーニングの変褪色
が良くないという欠点が見い出されている。また濃色使
いにおいても染料系によっては色落ちが悪く、他の被洗
物と同浴にてドライクリーニングが行なえないという問
題が生じた。
一方、特開昭60−252791に開示されているよう
な染色後の固着剤の処理濃度を10%以上とする処方で
は、濃色においてはそれなりの効果を発揮するが、柔軟
性を要求される分野では固着剤の使用堡が多いため風合
が硬くなるという欠点を有し、更に、淡中色系において
は固着剤の色が表に出るという欠点を有してるい。
このようにこれらの処方ではポリアミド系繊維状物、と
りわけポリアミド系極細繊維状物の淡中色系の染色堅牢
性の改善には限界があった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的はポリアミド系繊維状物の染色堅牢度の向
上であり、特に、ポリアミド系極細繊維の特徴を生かし
た、しなやかな感触と風合を有しつつ、充分な淡色堅牢
度を得る方法を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は次の構成を有する。
ポリアミド系繊維状物を中性型含金属染料を用いて染色
した後、タンニン及び金属塩にて固着処理を施し、更に
アンモニウム塩の水溶液を該繊維状物に含浸して熱処理
を施すことを特徴とするポリアミド系繊維状物の染色堅
牢度向上方法。
以下ざらに詳細に説明する。
本発明に係るポリアミド系繊維は、従来公知の物に適用
でき、特に限定されない。しかし、特に効果を発揮する
のは(15デニール以下、そして最も効果を発揮するの
は0.02デニール以下の極細繊維である。以後0.0
1デニール以下のポリアミド系繊維(以下極細繊維と略
記する)を主体に説明するが、本発明は全てのポリアミ
ド系繊維状物に対して有効であることはいうまでもない
又、i1M状物とは、ポリアミド系繊維および該繊維か
らなるシート状物の総称であり、シート状物とは編物、
織物、不織布あるいはこれらの組合せである。勿論、こ
れらのシート状物にウレタン系、アクリル系、フッ素系
などの樹脂溶液を含浸あるいはコーティングしたもので
あってもよいし、さらに、これらのシート面を立毛した
スェード調人工皮革であっても良い。
次に本発明に用いられる0、01デニール以下の代表的
な繊維状物の製造方法について述べる。
0.02デニール以下のポリアミド系超極細繊維は、ス
ーパードロー、あるいは、メルトブローなどの直接紡糸
法で製造してもよく、文数に述べる超極細繊維形成型繊
維を用いて、工程中の適当な段階で超極細繊維に変性し
てもよいが、加工のし易さ、取扱いなどの点から後者の
方が好ましい。
超極細繊維形成型繊維としては、例えば、1成分を他成
分間に放射状に介在せしめた菊花状断面の繊維、多層バ
イメタル型繊維、ドーナツ状断面の多層バイメタル型繊
維、2成分以上の成分を溶融混合して紡糸した混合紡糸
繊維、繊維軸方向に連続した極細繊維が多数配列集合し
、伯の成分で結合及び/又は一部結合され1本の繊維を
形成した高分子相互配列体繊維などがある。また、これ
らの2種以上の繊維を混合あるいは組み合せて使用して
もよい。
超極細繊維成分として、繊維形成能を有するポリアミド
系高分子物質を用いるが、かかるポリアミドとして、例
えば、ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−12
、ナイロン−6101共重合ナイロン例えばP’ACM
−12などが挙げられる。中でも、ナイロン−6、ナイ
ロン−66が好ましい。また、超極細繊維形成型繊維を
用いる場合、該繊維の結合成分あるいは、溶解除去成分
として、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート
、アルカリ溶液に易溶出型の共重合ポリエチレンテレフ
タレート、ポリビニルアルコール、共重合ポリビニルア
ルコール、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチ
レンとアクリル酸の高級アルコールエステル及び/又は
メタクリル酸の高級アルコールエステルとの共重合体な
どが挙げられる。紡糸のしやすさ、溶解除去の容易さの
点でポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレンとアクリル酸の高級アルコールエステル及
び/又はメタクリル酸の高級アルコールエステルとの共
重合体が好ましい。さらに延伸倍率が高くとれ、強度の
高い繊維が得られるという点でスチレンとアクリル酸の
高級アルコールエステル及び/又はメタクリル酸の高級
アルコールエステルとの共重合体は特に好ましい。 特
に柔軟なシート状物を得んとする場合には超極細繊維の
繊度は、しなやかな感触、ソフトな風合、優美な光沢な
どを得るため0.02デニール以下であることが好まし
い。特に、0.01デニール未満の場合、後述するごと
く、超極細繊維同志の緻密な交絡構造が1与られやすく
、又、より繊細な感触や風合を有する繊維質シートが得
られるため好ましい。
次に、前述した直接紡糸法による超極細繊維又は間接法
である超極細繊維形成型繊維を紡糸する際、該超極細繊
維の染色堅牢性をより高めるために、該繊維の分子配向
度、或いは、結晶化度をなるべく高めることが好ましく
、紡糸後に延伸処理を施すのが好ましい。通常紡糸速度
(600〜1500m /min )の範囲であれば、
2.0倍以上、好ましくは2.5倍以上延伸するとよい
しかる後、こうして得られた超極細繊維又は超極細繊維
形成型繊維を用いて繊維質シートを形成する。ここでい
う繊維質シートとは、該超極細繊維をその構成要件の一
つとして有する、織布、編布、不織布あるいはこれらを
組合せたシート状物をいい、又該シート状物には、ポリ
ウレタンなどの高分子重合体が含有されていてもよい。
またかかるシート状物が皮革様である場合、その種類、
使用目的等に応じて、例えば、スェード調またはヌバッ
ク調といった立毛品を目的とする際には、バッフィング
等の強制的な立毛あるいは起毛処理を施してもよく、あ
るいは、液流染色礪や採機などの揉み作用などによって
生じる毛羽、又は立毛を有するものでもよく、更に銀面
付きを目的とする際には、銀面形成用樹脂の付与、エン
ボッシング等による型押しなどの処理が施されたもので
あってもよい。更に、片方が銀面付きで他方が立毛タイ
プか、あるいは、色相、シボ模様などが異なる両面銀面
付きタイプ、あるいは、色相、ナツプ長などの立毛状態
などが異なる両面立毛タイプなどのリバーシブル(ダブ
ルフェース)タイプの皮革様シート状物であってもよい
例えば、前述の超極細繊維又は該超極細繊維形成型繊維
をステープルとした後カード、クロスラッパーに通して
、ウェアを形成し、ざらにこれにニードルパンチ等の手
段を用いて、三次元交絡した構造を有する繊維質シート
としたり、又は該繊維の紡糸に引続いて延伸を行ない金
網上にランダムに載置し、得られたウェッブに上述と罰
様にニードルパンチを行ない繊11を質シートを形成し
たり、あるいは、該繊維を抄造法により抄造シートとな
し、普通繊維又は別の極細繊維又は超極細繊維形成型繊
維からなる不織布、あるいは、織布、編布に該抄造シー
トを載置し、ニードルパンチ又は高速流体流にて絡ませ
不離一体にして繊維質シートを形成せしめてもよい。本
発明ではこの様に織布、編布に超極細繊維を絡めたもの
も不織絡合構造シートという。更にこれらの不織絡合シ
ートに高速流体流を作用させたものは、特に表層の超極
細繊維同士が緻密に交絡した絡合シートが得られるので
好ましい。かかる繊維質シートは、風合が柔らかく、し
なやかな感触が得られるので、皮革様シート状物として
最適である。
一方、超極細繊維又は該超極細繊維形成型繊維を紡績糸
又はフィラメント糸となし、かかる加工糸を緯糸に用い
、経糸に普通繊維又は、別の極細繊維又は極細繊維形成
型繊維を用いて製織して繊維質レートを形成させたり、
編物として繊維質シートを形成してもよい。更に該織布
、編布などに高速流体流を作用させ、超極細繊維を相互
に交絡させてもよく、かかる処理を施すと、従来にない
繊維質シートが得られるので好ましい。かかる繊維質シ
ートは、前述のごとく、目的によって異なるが、皮革様
シート状物を目的とする場合、該シートにポリウレタン
などを付与し、しかる復、該ポリウレタンなどの微多孔
構造を形成せしめ、柔軟でかつ厚み感のある天然皮革に
酷似した風合を有する様に加工処理が施される。ところ
が、このポリウレタンなどの高分子弾性体の付与量が多
すぎると、硬く、ゴム弾性(反発感、バカバカ感)が強
くなりすぎ、せっかくの超極細繊維の有する柔軟な風合
が損われてしまい、また逆に少なすぎると、繊維の交絡
が少ない従来の不織単独構造体のものでは十分な強力が
得られなかったが、前述の高速流体流を作用させた繊維
質シートは、超極18繊維同1士が緻密に交絡している
ため、該シート単独でも形態保持性が良好で、バインダ
ーとしての高分子弾性体の付与を必ずしも必要とせず、
特にソフトでドレープ性のある風合のものが得られるの
で特に好ましい。また、皮革様シート状物における高分
子弾性体の微多孔構造形成を行なうような用い方では、
該弾性体の染色堅牢性は極端に悪くなるため、該堅牢性
不良の弾性体量を極力抑えることができることからも、
かかる処理は好ましい。この繊維の交絡度合は繊維が細
くなる程高くなるので、0.01デニ一ル未満の超極細
繊維を用いると、より好ましい。この場合、上述の高速
流体流処理は無論のこと、高速波振動によっても高度に
交絡することができる。又0.01デニ一ル未満の超極
細繊維の緻密交絡部分に樹脂を付与し、該緻密交絡部と
樹脂との複合体として銀面層を形成すると、しなやかな
タッチを有し、しかも耐久性のある銀面層が得られ、擦
過、揉み、繰り返し剪断力などを受けても容易には表面
が毛羽立ったり、亀裂が発生したりすることがないので
、銀面付き人工皮革用シート状物としても最適である。
皮革様シート状物としては、前述のごとく、バインダー
としての高分子弾性体にポリウレタンをはじめスチレン
ブタジェン共重合体、アクリロニトリルブタジェン共重
合体などを使用してもよいが、かかる場合、ポリウレタ
ン又はこれに添加剤を加えたものが好ましい。また、銀
面層用に用いる樹脂としても、ポリウレタンをはじめ、
ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリアミノ酸、ポリアミ
ノ酸ポリウレタン共重合体などの合成樹脂は又は天然高
分子樹脂などが使用できるが、風合や耐久性の点でポリ
ウレタンが好ましい。中でもソフトセグメントに分子1
500〜5000のポリオキシエチレン鎖を含有するポ
リウレタンは、後述の本発明で用いる中性型含金属染料
との親和性も高く、濃色かつ高堅牢に着色し得るので特
に好ましい。またかかる銀面層用樹脂を用いて形成した
銀面層上に艶調節のための伯の樹脂などを付与してもよ
い。
こうして、前述の繊維質シートは、目的により異なるが
、必要によりポリウレタンなどの高分子重合体が付与さ
れ皮革様シート状物などに形成されるが、かかるシート
において、超極細繊維形成型繊維を用いた場合の、該繊
維を超極細化する段階及び方法については特に限定なく
、適当な段階で、物理的作用を加え剥離させたり、少な
くとも一成分を溶解する溶剤で処理して超極細化すれば
よい。
次に、本発明においては、こうして1qられた超極細繊
維又は該繊維質シートを、中性型含金属線量(1:2型
含金属材料)にて染色後、タンニン及び金属塩にて固着
処理し、更に、アンモニウム塩の水溶液を含浸した後、
熱処理することに大きな特徴がある。中性型含金属染料
としては染料分子内にスルホンアミド基又はスルホンメ
チル基なとの弱親水基を有するイルガラン型あるいはア
シトール型含金属染料が好ましく用いられる。
又、タンニンとは加水分解型タンニン、縮合型タンニン
及びこれらの両者の性質を有する複合タンニンを総称し
、これらのものは植物の樹皮、葉、果実などに含まれて
いるが、中でも加水分解型タンニンが好ましく用いられ
る。
又、金属塩としては、アンチモン塩、鉄塩、クロム塩、
銅塩、ビスマス塩もしくはこれらのn化合物などがある
が、中でもアンチモン錯化合物である吐酒石が好ましく
用いられる。これらタンニンおよび金属塩の固着処理に
ついては従来公知の方法が適用されるが、特開昭60−
252784に開示した方法がこの場合好ましく用いら
れる。
これらの処理に続いて本発明のポイントとなるアンモニ
ウム塩の水溶液を含浸して熱処理する工程について述べ
る。
アンモニウム塩としては酢酸アンモニウム、ギ酸、アン
モニウム、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン
酸アンモニウム、硝酸アンモニウム等があるが、扱い易
さ、コストの面から硫酸アンモニウムが好ましく用いら
れる。又、水溶液中におけるアンモニウム塩の濃度であ
るが、1%〜20%、好ましくは2%〜10%である。
1%未満では染色堅牢度の向上効果が小さく、20%を
越えると染色堅牢度の向上効果は差程変わらず、コスト
がアップするだけである。次にアンモニウム塩の水溶液
含浸後の熱処理であるが乾熱処理でも蒸熱処理でもよい
。しかし、特に好ましいのは蒸熱処理である。その理由
としては蒸熱処理の方が乾熱処理よりエネルギー的に処
理能力が大きくかつ均一に熱処理されるためと推定され
る。乾熱処理の処理温度は50℃〜150℃、好ましく
は80℃〜120℃である。50℃未満では温度が低す
ぎて処理能力が小さく効果が小さい。150°Cを越え
ると処理温度が高すぎて処理むらが生じて好ましくない
。処理時間であるが、処理温度にもよるが1分〜150
分、好ましくは3分〜30分であ。1分未満では時間が
短かすぎて効果が小さく、150分を越えると処理過剰
となり逆効果を1Gくし、コスト的にも不利である。次
に、蒸熱処理の処理温度は80℃〜130℃であり、処
理時間は0.5分〜120分、好ましくは1分〜30分
である。0.5分未満では処理不十分であり、120分
を越えると、それ以上長い時間処理しても効果があまり
変わらず、コスト的に不利である。
蒸熱処理は、スチームボックス、パッドスチーマ−など
を用いて行なう。
次に必要に応じて柔軟処理を行なっても良い。
かかる柔軟処理については、特に限定はなく、例えば、
乾熱による機械揉み、或いは湿熱でのタンブラ−による
揉み処理などが挙げられる。湿熱に有機溶剤などを使う
のも有効な手段である。更には、湿熱でのタンブラ−に
よる揉み処理を行なった後に更に乾熱による機械揉みを
併用する場合は等は本発明には好適である。又、熱処理
後に洗浄や仕上剤塗布などの処理を行なってもよい。
こうして得られたポリアミド系超極細繊維を用いた繊維
質シートは、従来にない、しなやかな感触、柔軟な風合
で淡色から濃色において高堅牢に着色され、チャージソ
ープ入りドライクリーニングにおいても、優れた堅牢性
を有するめだ、カシミヤ調の高級毛織物や、絹様の光沢
を有する高級衣料織物としたり、またスェード調あるい
はスパック調の立毛タイプとして、おるいは銀面付き人
工皮革などの皮革様シート物として、主として衣料様素
材をはじめ、家具、袋物などの雑貨品など各種の用途に
好ましく用いることができる。
なお、以上はシート形成後、繊維の染色、固着処理後ア
ンモニウム塩の水溶液を含浸し熱処理を行なう順序を述
べたが、先ず、ポリアミド系超極細繊維を中性型含金属
染料を用いて染色、固着処理を行ない、更にアンモニウ
ム塩の水溶液を含浸し熱処理を行なった後、かかる繊維
を用いてシート状物を形成することも可能でおることは
言うまでもない。
以上、0.02デニール以下のポリアミド系超極細繊維
からなる具体例について述べたが、染色堅牢性について
はいかなるポリアミド系繊維状物についても有効である
ことは言うまでもない。
[実施例] 以下に示す実施例は、本発明をより明確にするためのも
のであって、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例において、部および%とあるのは特に記載のない
限り重量に関するものである。
実施例1 3デニールのナイロン6かうなる編物を下記条件で染色
および固着処理を行なった。
染色条件 染料: Ac1dol Red )l−BR、2%ow
f染色温度X時間:95℃X60分 固着条件 固着剤:タンニン酸、吐酒石 処理方法:タンニン酸5%owfの弱酸性浴中で50℃
、30分処理後、吐酒石 2.5%owfの弱酸性浴中で50 ℃にて30分処理した。
しかる後、湯洗い、乾燥した(従来品)。更に硫酸7ン
モニウムの3%水溶液を含浸し、マングルにて含水率1
00%になるように絞液してスチームボックスにて11
0’Cにて蒸熱処理を行ない、次いで湯洗い、乾燥した
く本発明品)。
両者とも外観上はどんど差は見られなかったが、チャー
ジソープ入りドライクリーニング堅牢度において、従来
品は変褪色が3〜4級であるのに対して本発明品は5級
と高堅牢性を示した。
実施例2 アクリル酸とスチレンの共重合体(以下As樹脂という
)を結合成分として68部、超極細繊維成分としてナイ
ロン6が32部からなる割合で1フイラメント中に7本
の島成分を有し、さらにその島成分中に超極細繊維成分
が多数含まれる形態の高分子相互配列体繊維を1200
n/minで紡糸した後、3.0倍に延伸し、捲縮をか
け、繊維長51ml1l、4.0デニールの高分子相互
配列体繊維のステーブルを得た。該繊維を超極細化した
ときの超極細繊維としての平均繊度は0.002デニー
ルであった。
かかるステーブルを、カード、クロスラッパーに通して
ウェアを形成し、しかる後ニードルパンチをして、該高
分子相互配列体繊維を絡合させ不織布を作った。不織布
の目付は3690/i2、見掛は密度は0.15g/a
+fであった。この不織布の両面に、孔径0.25mm
、ピッチ2.5mmで一列に並んだノズルから100k
CJ/riの圧力でノズルを振動させながら、それぞれ
2回、高速流体流を噴き当てた。得られた不織布は高分
子相互配列体繊維が超極細繊維やその束に枝分れしてお
り、かつ相互に緻密に交絡した繊維構造を有するもので
あった。
次いで85℃の熱水中で収縮させた後、乾燥し、しかる
後トリクロルエチレン中につけ、浸漬、絞液を繰り返し
、はぼ完全にAs樹脂を抽出除去した。その後ロールサ
ンダー型パフマシンにて片面を軽くバッフィングして立
毛シートを得た。
次いで該シートをウィンス型染色機を用い、下記の条件
にて染色、固着処理を行なった。
染色条件 染料: Irgalan Red Brown RL−
200%2%owf 染色温度X時間:95℃X60分 固着処理条件 固着剤:タンニン酸、吐酒石 処理方法:タンニン酸10%ovfの弱酸性浴中で50
℃、30分処理後、吐出 酒石5%owfの弱酸性浴中で50 ℃、30分処理した。
しかる後、湯洗い、乾燥した(従来品)。更に、硫酸ア
ンモニウムの3%水溶液を含浸し、含水率100%にな
るように絞液した後スヂーマーにてスチーム温度110
℃にて蒸熱処理を行ない湯洗い、乾燥した(本発明品)
両者とも外観上はとんど差は見られず、バインダーとし
てのポリウレタンを付与していないにもかかわらず、形
態保持性が良好であり、しなやかなタッチでドレープ性
に優れ、外観はあたかも天然のヌバックと区別のつかぬ
程の優美さであった。
しかし、チャージソープ入りのドライクリーニング堅牢
度において、従来品は変褪色が1〜2級であるのに対し
て本発明品は3〜4級と高堅牢性を示した。
実施例3 実施例2と同一の不織布の両面に、実施例2で用いたの
と同じノズルを用いて、1001q/cnfの圧力でノ
ズルを振動させながら、それぞれ1回、高速流体流を噴
き当てて、高分子相互配列体繊維をフィブリル化させ、
特に表層の超極細繊維同志を緻密に交絡させた。次いで
85℃の熱水中にて収縮させた後、乾燥し、しかる後、
片方に鏡面加熱ロールを有する加熱マングルにてプレス
し、シート状物片面の平滑化処理を行なった。
この平滑面に分子量それぞれ約2000のポリカプロラ
クトングリコールとポリオキシエチレングリコールを1
:3のモル比で使用し、ジフェニルメタン−4,47−
ジイソシアネートでプレポリマーを作製後、4,4°−
ジアミノジフェニルメタンで鎖伸長したポリウレタンを
銀面用樹脂塗料としてグラビアコーターを用いて固形分
にて4CI/m2になるよう塗布した。次いで、加熱エ
ンボスロールに通してプレスし、皮革様シボ模様を型押
しすると共に、該樹脂と緻密に交絡した極細繊維とを複
合一体化させた。
しかし後、トリクロルエチレン中でAs樹脂をほぼ完全
に抽出除去し、高分子相互配列体繊維を全て極細化した
こうして得られたシート状物を実施例2と同様に染色、
固着処理した後、湯洗い、乾燥した(従来品)。更に、
硫酸アンモニウム3%水溶液を含浸し、含水率100%
になるように絞液した後、スチーム温度110’Cにて
蒸熱処理を行ない、湯洗い、乾燥した(本発明品)。
得られた銀面層を有する皮革様シート物は両者共に反撥
性の少ない一体感のあるしなやかな風合を有するもので
あり、耐傷性、耐屈曲性にも勝れていた。
しかし、チャージソーブ入りのドライクリーニング堅牢
度において、従来品の銀面の変褪色は1〜2級であるの
に対して本発明品は4〜5級と高堅牢性を示した。
[発明の効果] (1)  淡中色系においてチャージソープ入りドライ
クリーニング染色堅牢度を向上させることができる。
(2)  濃色系におけるチヤージソーブ入りドライク
リーニング染色堅牢度の色落ちを軽減することができる
(3)  柔軟性を損うことなく、染色堅牢度を向上さ
せることができる。
(4)  外観品位を損うことなく、染色堅牢度を向上
させることができる。
(5)  柔軟性および外観品位を損うことなく、濃染
化できる。
(6)  物理的特性を低下させることなく、染色堅牢
度を向上させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリアミド系繊維状物を中性型含金属染料を用い
    て染色した後、タンニン及び金属塩にて固着処理を施し
    、更にアンモニウム塩の水溶液を該繊維状物に含浸して
    熱処理を施すことを特徴とするポリアミド系繊維状物の
    染色堅牢度向上方法。
JP61136124A 1986-06-13 1986-06-13 ポリアミド系繊維状物の染色堅牢度向上方法 Pending JPS62299586A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1649899A1 (de) * 2004-10-22 2006-04-26 TANA-Cosmetics MANOA Kurt Fortmann GmbH & CO. KG Mittel und Zubereitung zum Färben von Haaren

Cited By (1)

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EP1649899A1 (de) * 2004-10-22 2006-04-26 TANA-Cosmetics MANOA Kurt Fortmann GmbH & CO. KG Mittel und Zubereitung zum Färben von Haaren

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