JPS5812392B2 - 立毛を有する織編物の製造方法 - Google Patents

立毛を有する織編物の製造方法

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JPS5812392B2
JPS5812392B2 JP4576278A JP4576278A JPS5812392B2 JP S5812392 B2 JPS5812392 B2 JP S5812392B2 JP 4576278 A JP4576278 A JP 4576278A JP 4576278 A JP4576278 A JP 4576278A JP S5812392 B2 JPS5812392 B2 JP S5812392B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は柔軟性に富む立毛を有する織編物の製造方法に
関するものである。
本発明の目的は、皮革代替品として柔軟性および立毛面
のタツチが非常に良好な衣料用織編物を製造する方法を
提供することにある。
従来から、衣料用皮革代替品として立毛を有する織編物
に柔軟で弾力性を有するウレタン系樹脂を付与して製造
する方法が知られている。
しかしながらウレタン樹脂を含浸したり、被覆したりす
るだけでは樹脂が繊維間で繊維に接着固化して風合が硬
くなる。
そこで繊維の交錯点や集束部分に樹脂が付着しないよう
にする方法として、次のような(a) , (b)の方
法が提出されている。
すなわち(a)有機溶剤に対して溶解性の異なる2種類
の高分子を混合紡糸した繊維で織編物を作り、これに水
溶性高分子を付与し固定する。
次に該繊維の1成分を溶解するが他成分および樹脂を溶
解しない溶剤で処理して該繊維の1成分を抽出除去し、
続いてウレタン樹脂を含浸させたあと、さらに先の水溶
性高分子を除去して繊維と樹脂との間に空隙を作る方法
(特公昭46−41235)、やこの類似法の特公昭4
9−10633号、特公昭45−8741号等。
(b)ドレープ度120gmm以下の織編物ζこ低重合
度ポリオレフイン、弗素樹脂、弗素化ポリアクリル酸エ
ステル、ポリエーテル、パラフィン、塩素化パラフィン
、ワックス等のごとくその物質自体の凝集エネルギーが
小さく、外力等によって容易に破壊されるような物質を
第1段目の接合剤として固形分で3〜25重量%付着さ
せ乾燥し、次いでポリウレタン等のエラストマーを織編
物の重量当り、固形分で10〜100重量%付着し凝縮
させて主に繊維の交錯点や集束部が外力によって比較的
自由に動くようにさせ、柔軟性とドレーフ゜性を出す方
法(特公昭49−24829)等。
しかしながら上記(a)の方法では抽出操作が必須であ
り、抽出除去した原料と溶媒の分離回収も必要であり、
工程としても描出処理に時間がかかるとともに、機械設
備も公害防止面からも複雑で高価となることは避けられ
ないという欠点がある一方上記(b)の方法では、外力
によって容易に破壊されるような物質を第1段目の接合
剤として付与させるため、ウレタンエラストマー付与后
に接合剤の破壊工程、すなわち物理的なもみ工程が必須
であること、また製品になってからでも、この接合剤を
破壊するような張力、伸長歪、揉み加工、圧縮剪断変形
が加わると風合がいくらでも柔軟な方向に変化して一定
の風合を保持できない欠点を有していること、さらにド
ライクリーニング等でこの第1段目の接合剤が溶出して
風合が悪くなること、ドライクリーニング液を汚染する
こと、等の欠点を有していることを挙げることができる
また上記提案には立毛部分を保護し、柔軟にするための
記載が見当らないが、立毛を有する衣料用皮革代替品と
しての織編物の加工においては、この立毛をいかに保護
し柔軟に仕上げるかが重要なポイントなのであり、通常
のウレタンエラストマーの付与方法では立毛同志の接着
、立毛の基布への接着が発生し、品位が著しく悪くなり
、この解決法として行うバツフイングも1デニール以下
のポリエステルあるいはナイロンの極細繊維を用いる場
合には単糸強力が著しく低いので、バッフイングで立毛
が切断されて立毛長が短かくなったり、立毛密度が低く
なる等の欠点を有している。
本発明者等はこのような欠点を解消すべく鋭意研究を重
ねた結果、特に単糸繊度1デニール以下のポリエステル
繊維あるいはナイロン繊維の極細立毛を有する織編物に
シリコン系撥水加工剤を適量付与、乾燥、熱処理して適
度の撥水性を付与する第1工程を行えば、該処理織編物
にウレタン系水エマルジョン樹脂を付与、乾燥、熱処理
する第2工程を行っても、ウレタン樹脂は立毛面に付着
しにくく、立毛面の保護と柔軟性を確保することができ
、同時に立毛面以外の基布の部分でのウレタン樹脂も、
繊維表面に撥水性を持っているため、ウレタン樹脂のほ
とんどが繊維から剥離した状態で存在し、柔軟性および
立毛面のタッチが非常に良好である織編物を衣料用皮革
代替品として加工し得ることを見い出し本発明に到達し
た。
すなわち本発明は(1)単糸繊度1デニール以下のポリ
エステル繊維あるいはナイロン繊維の極細立毛を有する
織編物にシリコン系撥水加工剤を適量付与、乾燥、熱処
理することによりJIS−L−1018撥水度を60〜
90とする第1工程、該処理織編物にウレタン系水エマ
ルジョン樹脂を織編物の重量に対してウレタン樹脂の固
型分で10〜50%付着するように付与、乾燥、熱処理
する第2工程、引続き洗浄、乾燥、柔軟仕上、必要によ
り立毛面をバツフイングする等の仕上加工を行う第3工
程とよりなることを特徴とする柔軟性に富む立毛を有す
る織編物の製造方法であり、また(2)シリコン系撥水
加工剤を付与后まだ織編物が湿潤状態にある間に立毛面
をブラッシング整毛しながら乾燥することを特徴とする
前記(1)記載の織編物の製造方法さらに(3)ウレタ
ン系水エマルジョン樹脂を付与后まだ織編物が湿潤状態
にある間に立毛面をブラッシング整毛しながら乾燥する
ことを特徴とする前記(1)または(2)記載の織編物
の製造方法であり、本発明方法によれば皮革代替品とし
て柔軟性および立毛面のタッチが非常に良好な衣料用織
編物を従来の設備の組合せで容易に製造することができ
る。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いる織編物は単糸繊度1デニール以下のポリ
エステル繊維あるいはナイロン繊維の極細立毛を有する
織編物であることが望ましい。
現在一般に供されている立毛織編物は単糸繊度が2〜4
デニール程度であり、柔軟剤仕上等を施こしても特に柔
軟な立毛面のタッチは得られない。
衣料用皮革の代替品とするには皮革の見掛けの単糸Wが
0.1デニール前后であることから、皮革立毛面にフィ
ンガーマークが見られる程度にするには単糸繊度が0.
01デニールから0.7デニールが紡糸、製織編、立毛
等仕上処理時の操業性や強度保持の点から適している。
一方単糸繊度が0.001デニール以下になると製織編
が困難であり、たとえ割繊方法等を用いても立毛等仕上
処理で極細糸を切らずに立毛面を保持するのは高度な技
術を要する困難な製造方法であるので、本発明の織編物
に用いるポリエステル繊維あるいはナイロン繊維の極細
単糸繊度は1デニール以下で0.1デニール前后が最も
適している。
本発明でいう立毛とは織編物を針金起毛機やアザミ起毛
機等により織編物表面より積極的に羽毛を出し必要に応
じて剪毛された状態をいい、衣料用皮革代替品では一般
にスエード面と呼ばれる側である。
本発明方法では、この立毛を有する織編物に第1工程で
シリコン系撥水加工剤を適量付与、乾燥、熱処理しその
撥水度を60〜90(JIS−L−1018)とする。
シリコン系撥水加工剤としては一般にメチルハイドロジ
エンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンなどの初
期縮合物やこれらの誘導体等の溶剤溶液またはエマルジ
ョンが適しており、必要{こ応じて亜鉛または鉛の有機
化合物を触媒として用いる。
シリコン系撥水加工剤が他のフッ素系撥水加工剤より本
発明に適しているのはそれ自体がシリコン特有の風合を
有していることや他に物理的強度の改善、縫製性の向上
等の長所を有している点等にある。
他の撥水加工剤で耐ドライクリーニング性にすぐれ、し
かも風合の良好なものは少ない。
シリコン系撥水加工剤の付与方法は、溶剤溶液またはエ
マルジョン(乳濁液および懸濁液を含む)をデツプ法、
コーティング法等の方法で織編物に含浸または塗布する
通常の方法を用いればよい。
次に60℃から120℃の熱風で除々に乾燥したあと、
熱処理を120℃〜180℃で0.5〜5分間行う。
このシリコン系撥水加工剤を付与、乾燥、熱処理する第
1工程で、立毛を有する織編物はJIS−L−1018
のスプレー法による撥水度の試験結果が60〜90にな
るように、シリコン系撥水加工剤の処理濃度や付着割合
を予備試験に基づいて設定する。
次に撥水度が60〜90の該処理織編物にウレタン系水
エマルジョン樹脂を付与するのであるが、このウレタン
系樹脂としてはポリウレタンエラストマーやポリウレタ
ン尿素エラストマ一等、高分子物質の水エマルジョンが
適している。
特に本発明でウレタン系水エマルジョン樹脂を使用する
のは、作業性が良いこと、公害防止にもすぐれているこ
と、設備も従来設備を適用できること、一般に良く知ら
れているウレタンエラストマーの湿式法に比較して生産
性が良いこと、再現性が良くC反発生率も少ないこと等
がその主な理由である。
ウレタン系水エマルジョン樹脂の付与方法は第1工程の
シリコン系撥水剤と同様なデツプ法、コーティング法等
の方法で織編物に含浸または塗布する通常の方法を用い
ればよい。
またウレタン系水エマルジョン樹脂の織編物への付着量
は織編物の重量に対してウレタン樹脂の固型分で10〜
50%付着するように付与する。
固型分の付着量が10%より少なくなると、衣料用皮革
代替品としての風合に乏しく、また50%より多くなる
と風合が硬くなり、柔軟な立毛織編物が得られにくく品
位を低下させる。
特にドレープ性に欠け、毛羽割れ現象や皺が入りやすく
なる欠点が増す。
またウレタン樹脂固型分の付着量は第1工程の撥水度6
0〜90により変化するので、予備試験の結果を見てウ
レタン系水エマルジョン樹脂の処理濃度や付着量を決定
する。
通常目付200g/m2のトリコット経編地の立毛品に
シリコン系撥水加工剤で撥水度75〜85の性能を与え
たものは、第2工程で付与するウレタン系水エマルジョ
ンは濃度にもよるが第1工程と同じ付与方法、たとえば
2本マングル等で行った場合絞り率がおよそ10〜30
%低下する。
ウレタン系水エマルジョン樹脂を付与した後、60°C
〜120℃の熱風で除々に乾燥したあと、熱処理を12
0°C〜180℃の温度で0.5〜5分間行う。
この工程が第2工程である。第1工程と第2工程で重要
なことは、まず第1工程で撥水度を60〜90とするこ
とである。
第1工程でのシリコン系撥水加工剤による撥水度が60
以下の場合には第2工程で付与するウレタン系水エマル
ジョン樹脂が織編物の立毛面にも付着し、立毛同志の接
着や立毛の基布への接着等の防止が困難となるとともに
、ウレタン樹脂が織編物の内部で繊維とも接着しながら
固化するため、本発明の特徴である柔軟性に富む立毛を
有する織編物の製造が困難となる。
一方撥水弾が90以上になるとウレタン系水エマルジョ
ン樹脂液が織編物の立毛面で水玉となり、織編物の内部
にほとんど浸透しない状態となるため、目的とする皮革
代替品としての風合が得られない。
本発明の第1工程においてシリコン系撥水加工剤で撥水
度を60〜90とすれば、第2工程で付与するウレタン
系水エマルジョン樹脂液は、織編物の立毛面にほとんど
付着せず、基布の内部に適度に浸透し、しかも繊維にほ
とんど接着しない状態でウレタン樹脂が固化するため柔
軟性に富む立毛を有する皮革代替品としての衣料用織編
物が容易に製造可能となるのである。
引続き、洗浄、乾燥、柔軟仕上、必要により立毛面をバ
ツフイングする等の仕上加工を行う第3工程を行うので
あるが、洗浄は第1および第2工程で付与した触媒、固
化剤、安定剤等の不用物の除去を行うとともに、染色織
編物である場合にはわずかに溶出あるいは昇華した染料
の除去をも兼ねて染色堅牢度の向上等、品位の安定性を
良くする。
洗浄方法としては、連続法、非連続法どちらでも被洗浄
物によって決めればよく、特に限度されない。
織物であればオープンソーパーや精練用拡布リラクサー
等でよく、編物であればウインスや液流型の染色機を使
用すればよい。
洗浄条件も30°C〜120℃までの温水で2分間〜6
0分間程度行えばよく、特に限定しないがポリエステル
繊維が多い織編物の場合は通常60℃〜100°C程度
、ナイロン繊維が多い織編物の場合は50C〜80℃程
度が適し、必要に応じて洗浄除剤たとえば界面活性剤等
の併用を行ってもよい。
なお、立毛面は高温水中、特に液流タイプの詰め込み式
の洗浄機を使用する場合は立毛面がみだれた状態で固定
され品位を悪くする場合があるので注意する必要がある
洗浄后脱水し60°C〜120℃で熱風乾燥する。
乾燥后の柔軟仕上は物理的な柔軟方法でも薬剤的な柔軟
方法でもまたその組合せでもよい。
またこの工程では必要lこより立毛面をエメリーペーパ
ー等を巻きつけた回転ロールによりバツフイングする等
の仕上加工を行う第3工程よりなる。
以上本発明は第1、第2および第3工程より構戊されて
いる。
本発明方法においてはまた、第1工程のシリコン系撥水
剤を付与后、まだ織編物が湿潤状態にある間に立毛面を
ブラッシング整毛しながら乾燥する方法も行われ、この
ことも1つの特徴である。
本発明方法においてはさらに第2工程でウレタン系水エ
マルジョン樹脂を付与后まだ織編物が湿潤状態にある間
に立毛面をブラッシング整毛しながら乾燥する方法も行
われ、このこともさらにもう一つの特徴である。
上述のごときブラッシングにより、立毛同志の接着や立
毛の基布への接着防止ができるとともにさらに整毛によ
る品位の向上が製品の価値を著しく高めるのである。
特にウレタン系水エマルジョン樹脂を付与后、まだ織編
物が湿潤状態にある間に立毛面をブラッシング整毛する
ことは、立毛面にわずかに付着しているウレタン系水エ
マルジョン樹脂を除去するのに非常に効果があり、立毛
面のタッチが非常に良好な織編物を製造することができ
、特に立毛長が長い(1〜2mm)織編物にこのブラッ
シング整毛の効果が充分に発揮される。
次に、実施例によって本発明方法の説明を行うが、本発
明はこれによってなんら制限されるものではない。
実施例 1 ナイロン繊維で経糸が70デニール/68フィラメント
の2本合撚糸、緯糸が70デニール/272フィラメン
ト(単糸繊度約0.26デニール)の3本合撚糸使いの
緯5枚朱子織物を製織した。
密度は経糸115本/吋、緯糸100本/吋であった。
これを精練、染色后針布式起毛機にて起毛し、約0.5
〜0.8mmの毛羽長で、毛羽密度の高い立毛面を有す
る織物を作り、次に本発明の第1工程の処理を行った。
第1工程の明細は下記のとおりである。
シリコン系撥水加工剤付与条件 ポロンMR(信越化学社製品) 12gカタリス
ト02(同上、触媒) 3g水
985g2本ロールマングル
で付与 絞り率、88.3% 乾燥条件 ノンタッチ式ドライヤー、温度 80℃ローラ一
式ドライヤー、温度 110°C乾燥時間3分間 熱処理条件 ピンテンター、温度 160°C熱処理
時間45秒間 撥水度試験結果 JIS−L−1018スプレー法 立毛面75〜80 次に下記条件の第2工程を行った。
ウレタン系水エマルジョン樹脂の付与条件ポンデイツク
1640(本日本インキ 社製品、固型分40%)500g 水 500g2本
ロールマングルで付与 絞り率、68.8% 乾燥条件 ノンタッチ式ドライヤー、温度 70°Cローラ
一式ドライヤー、温度 105°C乾燥時間4分
間 熱処理条件 ビンテンター、温度 140℃熱処理時
間50秒間 固型分付着量 織物重量に対して約13% 続いて下記条件の第3工程を行った。
洗浄条件 7槽オープンソーパー 第1槽60℃、第2槽70℃、 第3 第4槽60℃、以下水洗 洗浄時間6分間 乾燥条件 乾繊機(ピン式)、温度 110℃乾燥時間
3分間 柔軟剤付与条件 ラミソフトLD−10(第一工業社製品)30gサンス
タツト 1 0 0 7(三洋化成社製品、帯電防止剤
)10g 水 960g2本
ロールマングルで付与 絞り率 56.6% 乾燥条件 乾繊機(ピン式)温度 110℃乾燥時間
3分間 以上第1、第2および第3工程の本発明方法で加工した
立毛を有する織物の風合は非常に柔軟性に富み、しかも
立毛同志の接着もまた立毛の基布への接着もほとんどな
く、タッチも良く、衣料用皮革代替品として品位の高い
もので立毛面も保護され皮革スエード品と同様なフィン
ガーマークモ見られるものであった。
これに対して、本発明方法との比較のために第1工程を
省略して第2工程と第3工程のみを行ったものは立毛同
志の接着が著しく発生しバツフイング加工を行ってもな
お立毛面の品位を向上させることができず、1デニール
以下の極細糸を使用した良さも生かせなかった。
実施例 2 ポリエステル繊維を用い、フロントとバックに75デニ
ール/150フィラメント(単糸繊度0.5デニール)
を使用した目付115g/m2のトリコット経編1/3
サテンを用い、これを精練、染色后針布式起毛機にて起
毛し、毛羽長約1.0〜1,5mmで、毛羽密度の高い
立毛面を有する編物を作った。
起毛后の編物の巾は約1/2となり目付は190g/m
であった。
次に、本発明の第1工程を下記の条件で行った。
シリコン系撥水加工剤付与条件 旭シリコンリペラント721(旭化学 社製品) 10g 旭シリコンカタリストA5(同上、触媒)10g水
800g2本ロー
ルマングルで付与 絞り率、102.5% 乾燥条件 乾繊機(ピン式)、温度110℃ 乾燥時間、3分間 熱処理条件 ピンテンター、温度170°C 熱処理時間 30秒間 撥水度試験結果 JIS−L−1018スプレー法 立毛面75〜85 次に下記条件の第2工程を行った。
ウレタン系水エマルジョン樹脂の付与条件レザミンW−
3012A(大日精化社 製品、固型分40%)600.9 水 400g2
本ロールマングルで付与 絞り率、88.2% 乾燥条件 乾繊機(ピン式)、温度90℃ 乾燥時間 4分間 熱処理条件 ビンテンクー、温度150℃ 熱処理時間 45秒間 固型分付着量 編物重量に対して約21% 続いて下記条件の第3工程を行った。
洗浄条件 ウインス 90℃で40分間 水洗10分間 乾燥条件 2本ロールマングルで脱水后、乾繊機で110℃で3分
間乾燥した。
柔軟剤付与条件 サンソフロンES(日華化学社製品) 30gサミスタ
ットF−1(住友化学社製品)10g帯電防止剤 水 940g2
本ロールマングルで付与 絞り率 71.5% 乾燥条件 乾繊機(ピン式)、温度110℃ 乾燥時間 3分間 また実施例2においては、第1工程のシリコン撥水剤を
付与后、まだ編物が湿潤状態にある間に立毛面をブラッ
シング整毛しながら乾燥した。
ブラッシング装置は直径200mmの木製ロールに20
mm長の豚毛を植毛したものを使用した。
ブラシロールの回転数は1分間に120回とし、立毛面
に接触させて整毛した。
さらに第2工程においてもウレタン系水エマルジョン樹
脂を付与后まだ編物が湿潤状態にある間に立毛面をブラ
ッシング整毛しながら乾燥した。
ブラッシング整毛条件は上記と同様に行った。
以上第1、第2および第3工程の本発明方法で加工した
立毛を有する編物の風合は非常に柔軟性に富み、ドレー
プ性もあり、しかも立毛同志の接着もなくまた立毛の基
布への接着もほとんどなく、立毛面のタッチも良好で衣
料用皮革代替品として品位の高いものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 単糸繊度1デニール以下のポリエステル繊維あるい
    はナイロン繊維の極細立屯を有する織編物にシリコン系
    撥水加工剤を適量付与、乾燥、熱処理することによりJ
    IS−L−1018による撥水度を60〜90とする第
    1工程、該処理織編物にウレタン系水エマルジョン樹脂
    を織編物の重量に対してウレタン樹脂の固型分で10〜
    50%付着するように付与、乾燥、熱処理すル第2工程
    、引続き洗浄、乾燥、柔軟仕上、必要により立毛面をバ
    ツフイングする等の仕上加工を行う第3工程とよりなる
    ことを特徴とする柔軟性に富む立毛を有する織編物の製
    造方法。 2 単糸織度1デニール以下のポリエステル繊維あるい
    はナイロン繊維の極細立毛を有す名織編物にシリコン系
    撥水加工剤を適量付与後また織編物が湿潤状態にある間
    に立毛面をブラッシングしながら乾燥し、次いで熱処理
    することによりJIS−L−1018による撥永度を6
    0〜90とする第1工程、該処理織編物にウレタン系水
    エマルジヨン樹脂を織編物の重量に対してウレタシ樹脂
    の固型分で10〜50%付着するように付与、乾燥、熱
    処理する第2工程、引続き洗浄、乾燥、柔軟仕上、必要
    により立毛面をバツフイングする等の仕上加工を行う第
    3工程とよりなることを特徴とする柔軟性に富む立毛を
    有する織編物の製造方法。 3 単糸維度1デニール以下のポリエステル繊維あるい
    はナイロン繊維の極細立毛を有する織編物にシリコン系
    撥水加工剤を適量付与、乾燥、熱処理す′ることにより
    JIS−L−1018による撥水度を60〜90とする
    第1工程、該処理織編物にウレタン系水エマルジョン樹
    脂を織編物の重量に対してウレタン樹脂の固型分で10
    〜50%付着するように付与後まだ織編物が湿潤状態に
    ある間に立毛面をブラッシング整毛しながら乾燥し、次
    いで熱処理する第2工程、引続き洗浄、乾燥、柔軟仕上
    、必要により立毛面をバツフイングする等の仕上加工を
    行う第3工程とよりなることを特徴とする柔軟性に富む
    立毛を有する織編物の製造方法。
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