JP2795668B2 - 染色堅牢度の優れたスエード調シートの製造法 - Google Patents

染色堅牢度の優れたスエード調シートの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は染色堅牢度、形態安定性に優れ、風合いの良
好なポリアミド極細繊維立毛スエード調シートの製造法
にかするものである。
<従来の技術> 従来、ポリアミド極細繊維および/またはその束状繊
維の繊維絡合不織布とポリウレタンを主体とした重合体
とからなる極細繊維立毛スエード調シートを染色する
際、染色堅牢度の高い製品とする方法は多くの提案がな
されているが、本出願人も既に硫化染料あるいは硫化建
染染料でポリアミド繊維立毛がスエード調シートを染色
し、ソーピングおよびブラツシング処理して染色堅牢度
を向上させる方法を特公昭61−25834号公報、特公昭61
−46592号公報に、あるいは特開昭59−53788号公報に提
案している。更に、硫化染料または建染染料で染色した
染色物を特定したpHと温度条件で酸化することが特公昭
62−7310号公報に、ポリアミド系繊維構造物を繊維ポリ
マーに対して結晶化能を有する化合物を接触させた後、
染色することによつて濃度に染色する方法が特開昭62−
191585号公報に、ポリアミド系極細繊維シートを分子量
900以上のアニオン系染料を用いて染色した後、繊維固
着剤で処理する染色法が特公昭63−31596号公報に、ま
たポリアミド系繊維と高分子弾性体とからなる繊維シー
トを金属錯塩染料などで染色した後、タンニン酸と吐酒
石とで処理し、対いで界面活性剤で処理することが特公
昭63−57554号公報に提案されている。
<発明が解決しようとする課題> 従来のポリアミド極細繊維および/またはその束状繊
維とポリウレタンを主体とした重合体とで構成されたポ
リアミド極細繊維立毛スエード調シートの染色物は、繊
維が細いことに加えて、発色性を高めようとしたり、濃
色化しようとすると多くの染料を使用せねばならない。
その結果、付着染料が多くなり染色堅牢度、とりわけ染
色摩擦堅牢度、洗濯堅牢度などの低下が大きい。そうし
た染色堅牢度の低下を防ぐための手段が検討されている
ものの、未だ十分な染色堅牢度の改良された染色スエー
ド調シートの製品が得られていない。
本発明はポリアミド極細繊維立毛スエード調シートの
染色品であつて、染色堅牢度、洗濯あるいはドライクリ
ーニングによる形態安定性などに優れ、風合いの良好な
スエード調シートを提供するにある。
<課題を解決するための手段> 本発明は、ポリアミド極細繊維および/またはその束
状繊維とポリウレタンを主体とした重合体とから構成さ
れた繊維立毛スエード調シートを建染染料、硫化染料、
硫化建染染料の群から選ばれた染料で染色して得たスエ
ード調シート、あるいは該染色したスエード調シートを
更に酸性染料あるいは金属錯塩染料で染色して得たスエ
ード調シートを、重合体の膨潤度が面積膨潤率で20〜10
0%になる膨潤剤あるいは該膨潤剤を含む液体で処理
し、乾燥することを特徴とする染色堅牢度の優れたスエ
ード調シートの製造法である。
すなわち、本発明のポリアミド極細繊維立毛スエード
調シートを製造するために使用する極細繊維および/ま
たは極細繊維束状繊維の繊維絡合不織布とポリウレタン
を主体とした重合体とからなるシート状基体は、繊維絡
合不織布を構成するポリアミド繊維が、例えば、6−ナ
イロン、66−ナイロン、610−ナイロン、12−ナイロ
ン、その他の繊維形成性の可紡性ポリアミドを用い、可
紡性ポリアミドを単独で紡糸し、延伸して得た極細繊
維。または、上記可紡性ポリアミドと他の可紡性重合体
とを組み合わせて、ポリアミドを極細繊維成分として含
む極細繊維発生型多成分繊維に紡糸し、延伸して得た繊
維で、最終製品化までの過程で多成分繊維を処理してポ
リアミドの極細繊維束状繊維とする。
すなわち、極細繊維または極細繊維発生型多成分繊維
を通常の方法により繊維ウエブとし、繊維ウエブに絡合
処理を施して繊維絡合不織布とする。そして、ポリアミ
ド極細繊維の繊維絡合不織布には弾性重合体を含有させ
てシート状基板とする。一方、極細繊維発生型多成分繊
維の繊維絡合不織布の場合には、繊維絡合不織布を仮固
定した後、不織布繊維を処理してポリアミド極細繊維束
状繊維とし、次いで弾性重合体を含有させてシート状基
体とする。あるいは繊維絡合不織布に弾性重合体を含有
させた後、不織布繊維を処理してポリアミド極細繊維束
状繊維としてシート状基体とする。そして、基体を構成
する極細繊維または極細繊維束状繊維の単繊維平均繊度
は0.3デニール以下、好ましくは単繊維平均繊度0.1〜0.
001デニールの極細繊維である。またポリアミド極細繊
維絡合不織布の目付は、最終製品としての繊維絡合不織
布の目付で80〜300g/m2の範囲である。
次に、繊維絡合不織布に含有させるポリウレタンは、
平均分子量500〜2500のポリエステル系ジオール、ポリ
エーテル系ジオール、ポリエステルエーテル系ジオー
ル、ポリラクトン系ジオール、ポリカーボネート系ジオ
ールの群から選ばれた少なくとも1種類のポリマージオ
ールと、芳香環を含むジイソシアネート、環状基を有す
る脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネートな
どの群から選ばれた少なくとも1種類の有機ジイソシア
ネートと、活性水素原子を2個有する化合物、例えば、
ジオール、ジアミン、ヒドロキシアミンなどの群から選
ばれた少なくとも1種類を鎖伸長剤とし、ポリマージオ
ールと有機ジイソシアネートと鎖伸長剤とを反応させて
得たポリウレタンである。そして、好ましいポリウレタ
ンとしては100%伸長時の応力が0.20〜1.50Kg/mm2の範
囲にあるポリウレタンである。ポリウレタンの100%伸
長時の応力が上記の範囲外であると、弾性挙動が大きく
なつたり、風合い上固くなつたりして天然皮革のような
柔軟で膨らみ感のある風合いの製品が得られない。ま
た、ポリウレタンには合成ゴム、塩化ビニル系重合体、
ケイ素原子を含む弾性重合体などから選ばれた重合体を
混合したポリウレタン組成物として使用してもよい。そ
して、シート状基体に占めるポリウレタンあるいはポリ
ウレタン組成物は重量比で10〜50重量%、好ましくは15
〜40重量%の範囲である。シート状基体に占める重合体
の量が上記の範囲外であると、腰がなくなったり、膨ら
み感が得られなくなつたり、弾性挙動が大きくなったり
して好ましくないものとなる。
極細繊維絡合不織布とポリウレタンを主体とした重合
体とからなるシート状基体は、少なくとも一面に極細繊
維を主体とした繊維立毛面を形成させる。すなわち、シ
ート状基体は所望の厚さに厚み合わせを行った後あるい
は厚み合わせを行う前に、シート状基体の少なくとも一
面を起毛機による起毛処理、サンドペーパーなどによる
バフイング処理などによつて繊維立毛を主体とした立毛
面を形成させて繊維立毛スエード調シートとする。そし
て、シートの厚み合わせを行っていないものにあつては
所望の厚さに裏面を処理して厚み合わせを行う。繊維立
毛スエード調シートは製品厚さとして2.0〜0.25mm、好
ましい厚さは1.5〜0.30mmの繊維立毛スエード調シート
である。
次に、繊維立毛スエード調シートの染色は、建染染
材、硫化染材、硫化建染染料の群から選ばれた染料で染
色する。染色法は、繊維立毛表面に染料あるいは染料組
成物を塗布し、次いで染料を付与したシートを還元液中
で処理し、染着させる方法、または染料還元液中にシー
トを浸漬して染色する浸染法のいずれでもよい。前者の
染色法は、建染染料、硫化染料、硫化建染染料の群から
選ばれた少なくとも1種類の染料、あるいは必要に応じ
て浸透剤などを添加した染料組成物を溶液あるいは分散
液としてシートの少なくとも繊維立毛面に塗布し、次い
で、50〜100℃の還元剤溶液中で、5秒〜60分程度浸漬
して還元染着処理し、続いて酸化処理し、水洗し、ソー
ピングを行って染色したスエード調シートとする。ま
た、後者の浸染法を、建染染料、硫化染料、硫化建染染
料の群から選ばれた少なくとも1種類の染料は、例え
ば、苛性ソーダ、炭酸ソーダなどから選ばれた1種類の
アルカリと、還元剤との存在下で還元し、染料水溶液と
した後、繊維立毛スエード調シートを温度50〜100℃、
好ましくは60〜95℃の染液に、5秒〜60分程度浸漬し、
次いて染液を除去した後、空気酸化あるいは薬液酸化を
行う。また、必要に応じて染液を除去した後、水洗ある
いは中和処理し、次いで空気酸化あるいは薬液酸化を行
うことで、染色したスエード調シートとする。ここで使
用される還元剤としては、例えばハイドロサルフアイ
ト、ロンガリツトC、ロンガリツトCL、水硫化ソーダ、
硫化ソーダなどから選ばれた少なくとも1種類の還元剤
であり、薬液酸化に使用する薬剤としては、例えば重ク
ロム酸カリ、過マンガン酸カリ、過ホウ素酸、過酸化水
素水などから選ばれた酸化剤である。
染色したスエード調シートは、全体の色合わせあるい
は繊維と重合体との色合わせのために酸性染料あるいは
金属錯塩染料で通常の染色を行うこともよい。
次いで染色して得たスエード調シートは乾燥し、スエ
ード調シートを構成している繊維および重合体、あるい
はその他の材料などのシート構成材料と、大部分の染料
を溶解しない有機液体中で処理する。好ましくは、重合
体の膨潤度が面積膨潤率で20〜100%の範囲にある膨潤
剤を使用する。膨潤度が20%に満たない有機液体では十
分な染料の再配置及び固定が行われない。一方、膨潤度
が100%を越えて大きな膨潤度の有機液体では重合体の
製造変形や染料の脱落が生じて好ましくない。処理用有
機液体としては、例えば、炭化水素化合物の水素原子を
塩素原子またはフツ素原子で置換したハロゲン化エタン
またはハロゲン化エチレン、石油系液体炭化水素、キシ
レンなどの芳香族炭化水素、メチルエチルケトンなどの
ケトン類、などのシート構成材料に対して不活性な液体
である。しかし、膨潤度の大きい液体でも非膨潤性ある
いは低膨潤性の液体、例えばアルコール類、水、石油系
炭化水素などを混合して膨潤度を調節することでもよ
い。また、膨潤剤は非膨潤剤、例えば水、アルコールな
どに分散させて使用することでもよい。膨潤剤処理条件
は、重合体に対して使用する有機液体の温度依存性によ
つて決定する。すなわち、膨潤度の大きい有機液体は室
温程度ないし50℃程度、膨潤度の小さいものは50℃以上
の高温で処理する。この処理で主として重合体に染着し
た染料が重合体中で再配置し、安定化することができる
ため、染色堅牢度を向上させることができる。更に、繊
維立毛スエード調シートの製造時に生じた歪みを緩和さ
せることもできるため形態の安定化もできる。
なお、スエード調シートの有機液体処理時に、有機液
体中に柔軟剤、加脂剤、界面活性剤、帯電防止剤等を添
加した組成液として使用することが好ましい。また、有
機液体処理には、揉布機構を有する処理装置、例えば、
ウインス染色機、ジエツト染色機、サーキユラー染色
機、等を使用して行うと柔軟性を付与するうえでは好ま
しい。
処理後の繊維立毛スエード調シートは液を除去し、乾
燥する。乾燥法は揉布作用を有する乾燥機を使用するこ
とが好ましい。そして、処理の終わったスエード調シー
トは、必要に応じて機械的な揉み処理、繊維立毛面をブ
ラツシング処理による整毛などの処理を施して製品とす
る。
得られたスエード調シートは、天然皮革のような柔軟
性と膨らみ感のある風合いを有し、立毛性、染色堅牢
度、染色摩擦堅牢度に優れたポリアミド極細繊維立毛ス
エード調シートである。このスエード調シートは衣料、
手袋、服飾用品、インテリア、靴、履物、鞄、袋物、椅
子張りなどの用途に適している。
<作用> 本発明は、繊維立毛スエード調シートを製造する場合
に生じた歪みは、重合体の膨潤剤で処理することによつ
て十分に緩和させることができ、更に染料の再配置を行
うことができる。それによつて、製品に膨らみ感のある
柔軟性を付与することができ、更に、染色堅牢度も改良
される。
<実施例> 次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部および%はことわりのない限り、重
量に関するものである。
実施例1〜3 (基体の製造法) 6−ナイロン55部(分散成分)、ポリエチレン45部
(分散媒成分)からなる延伸された繊度6デニールの多
成分繊維を捲縮し、繊維長51mmに切断してステープル繊
維とし、カードおよびランダムウエバーを経て平均目付
530g/m2のクロスラツプウエブを作り、ニードルパンチ
を行い、平均目付538g/m2の繊維絡合不織布を得た、こ
の繊維絡合不織布にポリエーテル系ポリウレタン(100
%伸長時の応力0.69Kg/mm2)を主体としたポリウレタン
組成物の13%ジメチルホルムアミド溶液を含浸し、ジメ
チルホルムアミドを含む非溶剤系凝固液中で凝固し、水
洗し、繊維中のポリエチレンを溶剤処理で抽出し、6−
ナイロン極細繊維束状繊維(単繊維平均繊度0.008デニ
ール)の繊維絡合不織布とポリウレタンとからなる目付
455g/m2、厚さ1.20mmのシート状基板を得た。このシー
ト状基板を厚さの中間で2分割し、分割面をサンドペー
パーでバフイングして、平均目付220g/m2、厚さを0.57m
mに厚み合わせを行った後、凝固時の表面をエメリーバ
フイングによる起毛処理を行い、繊維立毛スエード調表
面を形成させて、繊維立毛スエード調シート基板〔I〕
を得た。
(仕上げ法) 繊維立毛スエード調シート〔I〕を染料塗布法で染色
を行った。すなわち、 染料組成−1: 建染染料 100g/ ミケスレンブリリアントバイオレット3B(三井東圧化学
社製) 浸透剤 2g/ ペレツクスOTP(花王アトラス社製) 染料組成−2: 建染染料 100g/ ミケスレングリーン4G 浸透剤 ペレツクスOTP 2g/ 染料組成−3: 硫化染料 100g/ 浸透剤 2g/ の各染料組成液の水溶液を、140メツシュの升目に彫刻
したロールを用い、それぞれの被染色スエード調シート
の繊維立毛面にロール法による塗布で液量として約65g/
m2の量(スエード調シートに対する染料付着率約3%)
を塗布した後、還元剤処理を次の条件で行った。すなわ
ち、 還元剤組成: ハイドロサルフアイトナトリウム 30g/ 苛性ソーダ 30g/ 塩化ナトリウム 60g/ 還元剤溶液温度 85℃ の条件で1分間還元染色処理を行い、水洗し、次いで過
酸化水素−酢酸溶液中で酸化処理し、水洗し、ソーピン
グを行った後、湿潤状態のままナイロン製ブラシでブラ
ツシング洗浄し、脱水した。染色したそれぞれのスエー
ド調シートは、色別に分けて回転ドラム処理機に入れ、
染色生地30Kgに対して膨潤剤としてテトラクロロエチレ
ン(ポリウレタンに対する膨潤度約49%)300を仕込
み、室温で生地をドラム中で回転させながら約3分間処
理し、処理後テトラクロロエチレンを回収し、続いて遠
心脱液を行い、乾燥した。得られたスエード調シートの
染色堅牢度を第1表に示した。
また、比較のために膨潤剤処理を行わない各染色スエ
ード調シートを比較例として示した。
ただし、試験法は次の方法で行った。
染色堅牢度がJIS L−0844 A−1法(級) ドライクリーニング堅牢度がJIS L−0860法(級) 染色摩擦堅牢度がJIS L−0849法(級) 各染色品とも鮮明に、均一な発色を呈していたが、ド
ライクリーニング堅牢度、染色摩擦堅牢度の各堅牢度は
本発明品が優れていた。
実施例4 平均繊度0.041デニールの6−ナイロン極細繊維束繊
維からなる繊維絡合不織布に、ポリエーテル系ポリウレ
タン20部とポリエステル系ポリウレタン80部の混合ポリ
ウレタン(混合ポリウレタンの100%伸長時の応力0.57K
g/mm2)の多孔質体を含有させた厚さ0.85mmのシート状
基材を用い、基材の一面をサンドペーパーでバフイング
して繊維立毛スエード調シート〔I〕とした。この繊維
立毛スエード調シートを次の条件で染色した。
染色条件: 染料 アサシオゾルブルー S−BC 3%owf (旭化学社製) ヒドロゾルグリーン 3B 3.5%owf (アイ・シー・アイ社製) 還元材 水流化ソーダ 6% 処理条件 染料液温度 80℃ 浸漬時間 30秒 絞液率 100% 繊維立毛スエード調シートを染料溶液中で処理し、絞液
した後、空気酸化し、水洗し、さらに次の条件で薬液酸
化を行った。
酸化材 アサヒオキシ#50 0.5% (旭化学社製) 酢酸 1% 上記の酸化液に室温で30分間処理し、水洗し、表面に
付着している染料をブラツシ掛けして除去した後、実施
例1と同じ回転ドラム処理機で膨潤剤に石油系炭化水素
を用いて40℃で生地を回転させながら約20分間処理し、
液を回収した後、遠心脱液して乾燥した。得られた染色
スエード調シートの染色堅牢度を第2表に示した。
比較のために、膨潤剤処理を行わない染色スエード調
シートの染色堅牢度を併せて記した。
ただし、試験方法は第1表と同じ。
本発明の染色品は鮮明に均一に染色されており、堅牢
度の優れたものであつた。
<発明の効果> 本発明のポリアミド極細繊維立毛スエード調シートは
柔軟で天然皮革様の膨らみ感のある風合いと、立毛性、
染色堅牢度、染色摩擦堅牢度に優れ、かつ洗濯およびド
ライクリーニングの対しても形態安定性の良い製品であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06P 3/85 D06P 3/85 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06N 3/14 D06P 1/22,1/30,1/39 D06P 3/82,3/85

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド極細繊維および/またはその束
    状繊維とポリウレタンを主体とした重合体とから構成さ
    れた繊維立毛スエード調シートを建染染料、硫化染料、
    硫化建染染料の群から選ばれた染料で染色して得たスエ
    ード調シート、あるいは、該染色したスエード調シート
    を更に酸性染料あるいは金属錯塩染料で染色して得たス
    エード調シートを、重合体の膨潤度が面積膨潤率で20〜
    100%になる膨潤剤あるいは該膨潤剤を含む液体で処理
    し、乾燥することを特徴とする染色堅牢度の優れたスエ
    ード調シートの製造法。
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