JPS62299532A - 低旋回性の被覆弾性糸及びその製造方法 - Google Patents

低旋回性の被覆弾性糸及びその製造方法

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JPS62299532A
JPS62299532A JP13381886A JP13381886A JPS62299532A JP S62299532 A JPS62299532 A JP S62299532A JP 13381886 A JP13381886 A JP 13381886A JP 13381886 A JP13381886 A JP 13381886A JP S62299532 A JPS62299532 A JP S62299532A
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Japan
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false
sheath
twisting
elastic
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JP13381886A
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友昭 吉田
田中 二三夫
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、低旋回性の被覆弾性糸及びその製造方法に関
する。更に詳しくは、被覆性に優れ、旋回トルクが少な
く、天竺編地において編地の斜向の小さい低旋回性の被
覆弾性糸及びその製造方法に関する。
〈従来の技術〉 通常、被覆弾性糸は、ゴム糸やポリウレタン弾性繊維の
如き弾性糸を芯とし、これに他の短繊維粗糸を撚回によ
り絡めたコアスパン糸、あるいはポリウレタン弾性繊維
の如き弾性糸を芯とし、その上に他の長短繊維糸を用い
て撚回被覆したり、おるいはこれらを引揃えて合撚する
カバーリングヤーンなどがある。さら忙は噴射流体の乱
流域においてゴム糸またはポリウレタン弾性繊維の如き
弾性糸を芯として、これに他の長繊維を攪乱させて絡め
たものや弾性糸と熱可塑性フィラメント糸を引揃え、イ
タリ一式により捲縮加工を行なった′通解撚糸などがあ
る。
しかしながら、これらの糸条それぞれ優れた点はあるが
次の如き諸欠点を有している。まず、中空スピンドルが
非弾性糸からなるカバー系ボビンを携えて回転し、スピ
ンドル中を通り抜けた伸長下のゴムまたはポリウレタン
弾性繊維に巻き付けたり、あるいはリング撚糸機におい
て非弾性糸と伸長下のゴムまたはポリウレタン弾性繊維
とを合撚するいわゆるシングルカバードヤーンは、被覆
性はかかり良いが撚回によるトルクが強いためおよびス
トレッチ・パワーが必要以上に大きいため、しばしば撚
トルクの固定およびパワーダウンのための適宜の熱セッ
トが必要であり、さら忙スピンドルの回転数におのずか
ら限界があって、トータルデニール90デニールの細糸
に関する生産性試算ではスピンドル回転数1000Or
pm 、加熱数500回/mとしても加工速度が20m
/分を越えることはなかった。更に伸長下のポリウレタ
ン弾性糸と他の長繊維糸とを噴射流体乱流域に通過させ
、ポリウレタン弾性糸のまわりで他の)λ維を攪乱し、
絡合させた複合嵩高弾性糸はカバー糸が撚回していない
ために絡合性忙乏しく、芯糸の露出するおそれがあり、
且つ空気コストが割高であるという欠点があった。また
、工程の多面化に基づく労務費の加算加工賃の高いのが
著しい欠点である。一方弾性糸と熱可是性フィラメント
糸の引揃え糸のイタリ一式による通解撚糸は、被覆性は
良くても通常の撚糸工程が残る点では、生産性はシング
ルカバードヤーンの域を出ないとともに、加工工程数が
増えてコスト高忙なるなどの理由により、はとんど通用
されていない。
即ち、上述のごとく被覆弾性糸に関する従来技術として
は実撚を有するか又は流体撹乱による絡合性の乏しいも
のしかなく無撚被覆弾性糸と言えるものは存在しなかっ
た。
又、仮撚被覆弾性糸は、弾性糸と熱可蜜性合成フィラメ
ント糸を、芯/鞘状に引揃えて複合板撚加工し、弾性糸
を捲縮マルチフィラメント糸が実質的に無撚で芯/鞘に
被覆する技術である。しかし、従来は、弾性糸を芯にし
て、仮撚捲縮糸で芯糸を拘束させるために、芯糸に伸長
を与え、その周囲に鞘となる捲縮のないマルチフィラメ
ント隷維がその外側を包むが如くに配列しやすいように
低張力(0,001〜0.004f/dの張力)で供給
せしめ芯糸と鞘糸を引揃えて仮撚域に供給し更に1供給
ローラーと仮撚ヒーターの間で、ニップローラーやガイ
ド等を用い加熱を急激忙開始せしめないようにするか、
または加熱開始点近傍でU字形やV字型の溝形ガイド忙
より芯/鞘の配列を整えたりして弾性糸と鞘糸繊維を引
揃えた後、直ちに仮撚域忙導糸するのではなく、−単時
間引揃えた状態を保つことで加熱ヨリの伝播を抑制する
ことで芯糸を鞘糸内に割り込ませようとするものであっ
た。しかし、良好な被覆性を得るためKは仮撚温度を高
くして、鞘糸の熱可塑性繊維糸条を一部融着させる事で
鞘糸が芯糸を拘束させる作用を強固にする必要があった
。その結果、得られた編地は弾性糸の劣化による伸長回
復力の低下をもたらしまた、供給する熱可塑性繊維糸条
が、捲縮のないマルチフィラメント糸であるため、得ら
れた被覆弾性糸の鞘糸捲縮糸は、通常の仮撚糸の旋回ト
ルクを有しており、この様な従来の被覆弾性糸は天竺編
地に編立てて熱いラックス処理が施こされると旋回トル
クが大きい為編地の斜向となって現れる。また鞘部を構
成する仮撚捲縮マルチフィラメント糸条の単繊維フィラ
メントには旋回トルクによるスナール構造が発生し、絹
地外観はスナールループの発生により凹凸のあるものと
なる欠点を有している。さら忙、従来技術によれば供給
前の鞘糸張力を非常に低張力で供給する必要があり、こ
の供給張力(0,0014〜0.004 t/d )の
バラツキや、供給後のU字、7字ガイドによる芯/硝配
列や、仮撚の加熱ヨリの伝播を抑制するガイド効果のバ
ラツキが出易く、この結果、被覆性のバラツキとなり、
また被覆性を向上させる為に鞘糸がフィラメント融着す
る様な高温仮撚加工を行なうと鞘糸の染色性バラツキも
大きくなる等の問題があった。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は、被覆性に優れ弾性糸の劣化がなく伸長回復性
に優れ旋回トルクが少なく編地の斜向かなく編地外観が
フラットで嵩高性に優れた被覆弾性糸を、品質が安定で
合理的な製造法によって提供するものである。
く問題点を解決するための手段〉 本発明は、仮撚被覆弾性糸の製造法である弾性糸と非弾
性ポリエステルマルチフィラメント糸の複合仮撚法にお
いて、弾性糸が芯糸を形成して芯糸を強固に拘束させる
ための要因として、給糸ローラーから仮撚ヒーター間で
の芯/鞘構造の形成、すなわち仮撚の給糸ローラー直後
から仮撚ヒーター間での弾性糸と鞘糸の配列状態にある
ことに着目して検討を重ねた結果、従来の弾性糸と鞘糸
となる捲縮のないマルチフィラメント糸条の複合板撚加
工忙おいては仮撚給糸ローラー直後での鞘糸の開繊性が
小さく、(加熱された鞘糸の繊維の充填密度が高いため
)弾性糸が鞘糸内部K11Jり込んで芯/硝配列を形成
させることは困難であること、よって得られる弾性糸は
被覆性が不充分なものとなることが判った。これを改良
するKは、給糸ローラー直後での開繊性の良い(加熱時
の繊維の充填密度の小さいン鞘糸を供給する事にあり開
繊性の良い鞘糸について検討を行なった結果、仮撚加工
された捲縮糸条を用い且つ、該捲縮糸の仮撚方向と逆方
向に複合板撚加工を施こす事によって給糸ローラー直後
での鞘糸の開繊性が大きくカリ、芯/硝配列を形成する
作用が大きくなる事を見出したのである。
この芯糸を鞘糸が包み込む作用が大きくなった理由は、
供給ローラー直後での鞘糸捲縮糸のトルク力の増大によ
る単潅維フィラメントの開繊作用の増大が達成されたも
のと考えられる。また、この様な給糸ローラー直後での
鞘糸の開繊性を高める為には、複合板撚加工での加熱張
力は低い方が好ましく、鞘糸繊維のみの加熱張力は0.
06〜0.1f/dの範囲において芯糸と鞘糸の交絡性
が高く、良好な被覆弾性糸が得られる。
本発明は上記、知見に基いて達成されたものであり、そ
の特徴は次のとおりである。
(1)ポリウレタン系弾性繊維を芯糸とし、紡糸巻取速
度7000m/分以上で紡糸したポリエステルマルチフ
ィラメント糸からなる低旋回性仮撚捲縮糸を鞘糸とする
被覆弾性糸であって、該芯糸は、該被覆弾性糸のほぼ中
心に位置し、芯糸に対して鞘繊維がその外周を均一に包
む如く撚回被覆しており、鞘繊維を構成する低旋回性仮
撚捲縮糸の各単繊維が長さ方向に間けつ的に、且つラン
ダムに一回方向を反転【7て芯糸KPMみ合って、さら
に部分的に芯糸と鞘糸の単糸フィラメントが粘着して集
束性を維持し、被覆度80q6以上で、芯糸と鞘糸は実
質的に無撚状態にあって、該複合糸を90℃、10分の
乾熱リラックス処理後緊張状態から50チ弛緩せしめた
とき、鞘糸のマルチフィラメントの単繊雄釦より形成さ
れるスナールフイラメントループの長さが1鱈以下であ
ることを特徴とする低旋回性被覆弾性糸 (2)伸長状態にあるポリウレタン系弾性繊維と紡糸巻
取速度7000 m7分以上で紡糸したポリエステル仮
撚捲縮マルチフィラメント糸とを同一の仮撚装置に供給
する複合仮撚方法において、仮撚加熱方向を供給系の仮
撚捲縮マルチフィラメント糸の仮撚加熱方向と逆方向と
して加熱−熱固定−解撚を連続で行う方法に際し、下記
条件を満足することを特徴とする低旋回性の被覆弾性糸
の製造方法 o、7 T、 ≦T、 ≦1.2 T。
Tm、−70℃≦t、≦Tml −20℃170℃≦t
2≦Tm2−1O℃ T1;供給する仮撚捲縮糸の仮撚数(−次仮撚数)。
T2;複合仮撚時の仮撚数(二次仮撚数)。
t8;供給する仮撚捲縮糸の仮撚ヒータ一温度(−次仮
撚ヒータ一温度)。
t2;複合板撚糸の仮撚ヒータ一温度(二次仮撚ヒータ
一温度)。
Tml :紡糸巻取速度7000F7!/分以上で紡糸
したポリエステルマルチフィラメント糸の融点。
Tm2 :ポリウレタン系弾性繊維の融点。
D;紡糸巻取速度7000M分以上で紡糸したポリエス
テルマルチフィラメント系のデニール。
以下、本発明の詳細な説明するため忙、本発明と比較の
例を示す第1表により説明する。
鞘糸として用いるポリエステルマルチフィラメント糸の
紡糸巻取速度は、7000m7分以上必要である。紡糸
巻取速度7000?Fl/分以上の糸では、伸度が40
−以下となり、通常の仮撚捲縮加工が可能であり、得ら
れた仮撚捲縮糸の風合も非常にソフトである。又、紡糸
巻取速度7000m/分以上のポリエステルマルチフィ
ラメント糸は、通常の紡糸巻取速度1000〜1500
m/分のポリエステルマルチフィラメントよりも仮撚捲
縮加工を行なう時のヒータ一温度を10〜20℃低く行
なう事が出来、仮撚捲縮性においても優れている。この
為、ポリウレタン系弾性糸との複合板撚加工を行なう時
の仮撚温度を低く設定出来る為、ポリウレタン系弾性糸
の劣化及び糸切れ性においても問題がない。これに対し
て、紡糸巻取速度7000m/分以下の糸では伸度がZ
ooチ以上残り、仮撚捲縮加工を行なり場合に延伸が必
要となり風合は堅い物となる。又、複合板撚加工時のヒ
ータ一温度もポリウレタン系弾性繊維の融点よりも高く
設定しないと捲縮性の堅牢性が悪くなる。この為ポリウ
レタン系弾性繊維の劣化及び糸切れが問題となる。
仮撚方向については、第1表に示す比較Cの仮撚捲縮糸
を供給系として用いても、複合板撚加工での仮撚方向を
鞘糸捲縮糸の仮撚方向と同一方向とした場合知は、給糸
ローラー直後での鞘糸のトルク力は減少する方向でおる
ために鞘糸の開繊性が小さく、鞘糸が芯糸を包む芯/鞘
構造が得られK<<得られた被覆弾性糸の被覆性すなわ
ち交絡性は低いものとなった。
複合仮撚温度については、芯/鞘構造が形成された複合
板撚糸が仮撚加熱ヒーター域に入り、仮撚スピナーを通
過して解撚域で解撚され、巻き取られた被覆弾性糸の芯
糸と鞘糸の交絡性は、仮撚ヒータ一温度によって左右さ
れる事が明らかだなった。すなわち比較J1仮撚ヒータ
一温度が170℃以下では、芯糸のポリウレタン時性糸
と鞘糸のポリエステルマルチフィラメント糸との粘着性
が不十分であり、給糸ローラー直後で形成された芯/鞘
構造を解撚後まで維持する事が出来ず、芯糸と鞘糸の交
絡性が悪くなり、複合板撚加工時のヒータ一温度は17
0℃以上が必要である。一方比較にの仮撚温度がポリウ
レタン弾性糸の融点(’rmz)−10℃以上になると
弾性糸の劣化が大きく、得られる糸条の伸長回復性が悪
く、また弾性糸が被覆糸内部で一部切断したり、いわゆ
る芯糸現象が現われるので本発明Na5,6による複合
板撚加工での仮撚ヒータ一温度は170 ’C以上、T
m2−10℃以下が好ましい範囲である。
一次仮撚数の必要性忙ついては、以上の様に、本発明に
おいて最も重要な要件は本発明Nll、2及び比較A、
Bの如く複合板撚加工に供給する鞘糸用繊維は仮撚捲縮
加工糸を用い、複合板撚加工での仮撚方向を鞘糸の仮撚
方向と逆方向で加工し且つ、複合板撚加工での仮撚ヒー
タ一温度を弾性糸の粘着性が発揮される170℃以上と
することKよって、従来技術で行なわれていた特殊ガイ
ドを用いたり供給張力の低張力コントロール等を行うこ
となく、要易忙優れた被覆性を有した被覆弾性糸を得る
事が出来た。
一次仮撚数については、本発明に用いられる鞘糸捲縮糸
の仮撚法(−次仮撚)Kついては本発明部3,4、比較
H,Iの如く、その仮撚数T1はでは得られる被覆弾性
糸の交粘性が悪くなる。−方仮撚数T1が1.1 (7
+ 590 )以上でも得られる被覆弾性糸の交絡性が
悪くなる。この理由は、仮撚数が低くすぎると、複合板
撚加工での給糸ローラー直後でのトルク力は大きいが、
捲縮が粗いために開繊性が悪く、又、仮撚数が高すぎる
と給糸ローラー直後でのトルク力が小さく、捲縮が細か
いために開繊性が悪くなる。
一次仮撚温度については、比較F、G、 の如く、用い
る繊維の融点(Tmt ) −? 0℃以下では仮撚の
給糸ローラー直後でのトルク力が小さく、又、Tm1−
20℃以上ではフィラメント間融着が発生し複合板撚の
給糸ローラー直後での解繊性が小さくいずれも得られる
被覆弾性糸の交絡性が悪くなる、。
複合板撚数については、複合板撚加工での仮撚数T2は
鞘糸捲縮糸の仮撚方向と逆方向に加熱することは前述の
通りであるが、供給仮撚糸イの一次仮撚数T1に対しo
、’rx’r1以下では比較りの如く、得られる被覆弾
性糸の交絡性が低く、外力の作用(伸長繰返し、ガイド
類との摩擦抵抗等)によって、芯糸と弾性糸が分離しや
すい。これは、加熱域での鞘糸フィラメントのマイグレ
ーションが小さく、芯糸忙対する鞘糸フィラメントのラ
ンダム撚回が少なくなる為と考えられる。一方、比較E
の如<1.2XT1以上で得られる被覆弾性糸は弾性糸
が切断する、いわゆる芯糸切れが発生する。これは、加
熱域でのマイグレーションが大きくなす弾性糸をも加熱
糸の外側に押し出し、加熱性の外側に出た弾性糸が仮撚
ヒーターと接触して切断したものと考える。また、1.
2XT1以上では給糸ローラー直後での鞘糸フィラメン
トの開繊性も小さくなり、得られる被覆弾性糸の被覆性
も悪くなる。
弾性糸のドラフト率については、所望する被覆弾性糸の
伸び率によって適宜選定されるものであるが、通常2.
0〜4.0倍の範囲で設定される。
複合板撚に供給する鞘糸ff1M1の給糸張力は通常の
仮撚加工で行なわれる0、03〜0.1P/dの範囲内
で給糸する事が出来るが、鞘糸繊維の捲縮を伸長して供
給するためには0.1 fld付近が好ましい。
次に本発明に係る被覆弾性糸の製造方法を図面により説
明する。
第1図は、本発明の被覆弾性糸の製造方法を示す図であ
る。
ボリクレタン弾性糸パッケージ(2)は、積極給糸ロー
ラ−(3)によって矢印の方向九回転せしめ給糸ローラ
ー(4)との間で一定伸長せしめる。積極給糸ローラー
(3)を出たポリウレタン弾性繊維は、はとんど無張力
状態で解除された鞘糸捲縮糸(1)と給糸ローラー(4
)で引揃え金糸状態で供給する。この複合糸は、仮撚ス
ピナー(6)で加熱を行ない。仮撚ヒーター(5)で熱
処理を行ない加熱ヨリの熱固定を行なう。仮撚ヒーター
(5)と仮撚スピナー(6)との間で冷却せしめ仮撚ス
ピナー(6)で解撚を行ないデリベリローラー(7)か
らガイド(8)と(9)を通過して巻取りローラーαQ
で巻取られ巻取チーズに巻取られて被覆弾性糸U)が得
られる。
第2図及び第3図は、被覆弾性糸を50チ弛緩させた時
の撚回モデル図であり、第2図(4)の本発明により得
られた被覆弾性糸は、弛緩しても弾性糸のまわりの鞘糸
のフィラメントはスナールフィラメントループを形成せ
ず良好なる被覆性を示しているが(BJの比較例(従来
品)は弾性糸のまわりの鞘糸のフィラメントはスナール
フイラメントループを形成して被覆している。
第4図は、第3図に示す被覆弾性糸の断面図であり、中
心の断面形状の大きなものは弾性糸、その周りの多数の
小さなものは鞘糸の単愼維を示す。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例により説明する。
本発明に示す交絡度、トルク、スナールフィラメントの
長さ、伸長回復率の測定方法は次の通りである。
交絡度; 被覆弾性糸K 1 f/d  の荷重を1分間吊して、
50cr11間の印をつけ、荷重を除き30秒間放置後
、再び1 f/dの荷重を1分間吊した後、荷重を除い
て30秒間放置後再び1 f/dの荷重をつるすととも
K 5 Oan間の印の上部の印まで、細ピンで弾性糸
と鞘糸を分離して、該分岐点に0.If/dの荷重を吊
し、この荷重が両糸を引きさいた長さをtlとする。
トルク: 加工後、1週間20℃×65チの温シ1度の雰囲気の中
で放置した後、この雰囲気の中で第5図に示す方法で細
いピンに被覆弾性糸を引っかけて、こtLKo、1f/
dの荷重W1を吊して、ピンからL=1mのところに0
.025f/dの荷重W2をつけるとともに1先の0.
1f/dの荷重を除いて、0−025 ’/dの荷重を
吊した状態で糸条を自由回転させ、回転が止まって安定
したところで糸条に入った撚数を読みとって、トルクと
する。単位はT/2Mとする。
スナールフイラメントループの長さ; 被覆弾性糸を総状として、乾熱90℃×20分の無荷重
下で熱リラックス処理を施こした後、該糸条に0.1 
f/dの荷重を吊るし1m間の印をつけ、荷重を除いて
、即問を50cmの長さくしたときに被覆弾性糸の周囲
忙突出Cているスナールフィラメントで形成されるルー
ズの長さtを測定する。
スナールループフィラメントルーズの長は第6図に示す
ように被覆弾性糸の最外層フィラメント部(芯糸を包み
込んだ鞘糸のフィラメントの最外層部)からの1本のフ
ィラメントルーズがねじれた長さを意味する。
伸長回復率: 被覆弾性糸を総状として、乾熱90’CX20分の無荷
重下で熱リラックス処理を施こした後、該糸条を初荷重
100WIiでテンシロン盟引張試験機にて100%定
伸長繰返しを与え、繰返し10回目の伸長回復率を求め
る。
実施例1 鞘糸に紡糸巻取速度7000 m7分で紡糸したポリエ
ステル(融点255℃]の40デニール34フイラメン
ト糸に仮撚方向はS方向で仮撚数4200T/M、仮撚
温度210℃で仮撚加工を施した捲縮糸を用い、芯糸で
ある弾性糸にはポリウレタン系(融点230℃)の20
デニール3フイラメントを用い、弾性糸をドラフト率3
.0倍で延伸しながら、0.1 P/dの給糸張力とし
た鞘糸捲縮糸と引揃えて仮撚給糸ローラーに導き、複合
板撚加工の加ニスピードを100 m1分、仮撚方向を
2方向、仮撚数を3550T/M、仮撚温度200℃、
仮撚フィード率±0%、巻取フィード率+5チで加工し
た。
得られた被覆弾性糸の交絡度は90%、トルクは2方向
に73T/2M、被覆弾性糸の熱りラックス後のスナー
ルフィラメントの長さは0.7mで、伸長回復率は90
1!であり、弾性糸の芯糸切れもなく良好であった。
また、この被覆弾性糸を用い、タイツ編地を編成したと
ころ、編地外観では、スナールルーブによる突出ループ
もなく、フラットで、ンフ)K合の編地が得られ、絹地
の斜向のない良品質のタイツ製品となった。
実施例2 鞘糸に紡糸巻取速度8000 m7分で紡糸したポリエ
ステルの20デニール 7フイラメント糸を仮撚方向は
S方向、仮撚数6000T/M、  仮撚温度210℃
で摩擦仮撚加工を施した捲縮糸を用い、芯糸である弾性
糸には、ポリウレタン系弾性糸20デニール 4フイラ
メントを用い、弾性糸をドラフト率3.0倍で延伸しな
がら、0.15 f/dの給糸張力とした鞘糸捲縮糸と
引揃えて仮撚給糸ローラーに導き、複合板撚加工を施こ
した。複合板撚加工の加ニスピードを80m/分仮撚方
向をZ方向、仮撚数を4200 T/M、  仮撚温度
を210℃、仮撚フィード率±0チ、巻取フィード率+
5チで加工した。
得られた被覆弾性糸の交絡度は95チ、トルクはZ方向
K100T/2M、被覆弾性糸の熱リラックス後のスナ
ールフィラメントの長さは0.4■、伸長回復率は85
−の被覆弾性糸で芯糸切れもなく良好であった。この糸
を用い、パンティーストッキングに編立てたところ、編
立性も良好で着用感もフィツト性に優れた、美しい外観
の製品が得られた。
〈発明の効果〉 被覆弾性糸の製造方法に於て、鞘糸となる紡糸巻取速度
7000 m7分以上で紡糸したポリエステルマルチフ
ィラメント供給系に仮撚捲縮加工を施こした糸条として
且つ、弾性糸との複合板撚加工に於ける仮撚方向を供給
する鞘糸捲縮糸の仮撚方向と逆方向とする事により、複
合板撚加工での給糸ローラー直後での鞘糸の開繊性(ト
ルクの増大)を高め弾性糸との芯/鞘構造を製品に形成
させる事が出来る。従来の複合板撚では、鞘糸の給糸張
力を低張力コントロールすること、給糸ローラー前後に
特殊ガイドを用い、芯/鞘配列を形成する事、又、鞘糸
の単繊維間を融着させる為に鞘糸の融着開始温度以上で
加工を施こす事で芯糸と鞘糸の交絡性を高める必要があ
った。これらの事は工業生産に於て、錘内錘間の品質の
安定性に欠け、鞘糸の融着開始温度付近では、染色性の
バラツキが大きくなり、又、芯糸である弾性糸の熱劣化
による被覆弾性糸の伸長回復力の低下ともなった。そし
て、弾性糸の熱劣化を防ぎ且つ、交絡性を高める為には
鞘糸繊維は融着開始温度が低い繊維を用いる必要があっ
た。この様な従来技術に対し、本発明では弾性糸と鞘糸
の芯/鞘配列を藩易にした事から芯糸と弾性糸の交絡性
が高くなったので、鞘糸繊維を融着させる事もなく、又
、鞘糸繊維の低張力給糸や特ダネガイドを用いる事なく
容易に生産する事が出来る。複合板撚加工に供給する鞘
糸を仮撚捲縮糸とし複合板撚加工での仮撚方向を供給す
る鞘糸の仮撚糸と逆方向で加工する事により、得られた
被覆弾性糸の鞘糸繊維の単糸フイラメントのトルクは小
さくなる為、該被覆弾性糸を90℃、20分間の無荷重
下でリラックス処理を施こした後緊張状態から50%弛
緩せしめたとき、鞘糸の単糸フィラメント忙より形成さ
れたスナールフイラメントループの長さは1mg以下と
なる。この結果、本発明の被覆弾性糸により得られる編
地にはスナールフイラメントループが編地上に突出する
事もなく外観がフラットで非常に美しい絹地が得られる
また、本発明の被覆弾性糸はトルクが従来のものより小
さく天竺編地においても、編地の斜向が小さい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る被覆弾性糸の製造方法を示す図
。 第2図及び第3図は、50%弛緩させた時の被覆弾性糸
の撚回上デル図であり、(ト)は本発明の被覆弾性糸(
卸は比叔例被覆弾性!tこである。 第4図は、第3図に示す被覆弾性糸の断固図、第5図は
被覆弾性糸のトルクの測定法を示す図、第6図はスナー
ルフイラメントループの長さtを示す図である。 l:鞘糸捲縮糸、2:ポリウレタン弾性糸、3:積極給
糸ローラー、4:給糸ローラー、5:仮撚ヒーター、6
;仮撚スピナー、7:デリベリローラー、8ニガイド、
9ニガイド、lO;巻取ローラー、11:被覆弾性糸、
12:止め棒、A:鞘糸のフィラメント1本、B:弾性
糸、Cニスナールフィラメントループ。 特許出願人 旭化成工業株式会社 第 1図 第2図 Δ 第3図 第4図 第5図 (イ)         (ロ)          
 (ハ)第6図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリウレタン系弾性繊維を芯糸とし、紡糸巻取速
    度7000m/分以上で紡糸したポリエステルマルチフ
    ィラメント糸からなる低旋回性仮撚捲縮糸を鞘糸とする
    被覆弾性糸であつて、該芯糸は、該被覆弾性糸のほぼ中
    心に位置し、芯糸に対して鞘繊維がその外周を均一に包
    む如く撚回被覆しており、鞘繊維を構成する低旋回性仮
    撚捲縮糸の各単繊維が長さ方向に間けつ的に、且つラン
    ダムに撚回方向を反転して芯糸に絡み合つて、さらに部
    分的に芯糸と鞘糸の単糸フィラメントが粘着して集束性
    を維持し、被覆度80%以上で、芯糸と鞘糸は実質的に
    無撚状態にあつて、該複合糸を90℃、10分の乾熱リ
    ラックス処理後緊張状態から50%弛緩せしめたとき、
    鞘糸のマルチフィラメントの単繊維により形成されるス
    ナールフイラメントループの長さが1mm以下であるこ
    とを特徴とする低旋回性被覆弾性糸
  2. (2)伸長状態にあるポリウレタン系弾性繊維と紡糸巻
    取速度7000m/分以上で紡糸したポリエステル仮撚
    捲縮マルチフィラメント糸とを同一の仮撚装置に供給す
    る複合仮撚方法において、仮撚加熱方向を供給系の仮撚
    捲縮マルチフィラメント糸の仮撚加熱方向と逆方向とし
    て加熱−熱固定−解撚を連続で行う方法に際し、下記条
    件を満足することを特徴とする低旋回性の被覆弾性糸の
    製造方法 {0.7[(23000√D)+590]≦T_1≦1
    .1[(23000√D)+590]}0.7T_1≦
    T_2≦1.2T_1 Tm1−70℃≦t_1≦Tm_1−20℃170℃≦
    t_2≦Tm_2−10℃ T_1:供給する仮撚捲縮糸の仮撚数(一次仮撚数)T
    _2:複合仮撚時の仮撚数(二次仮撚数)t_1;供給
    する仮撚捲縮糸の仮撚ヒーター温度(一次仮撚ヒーター
    温度) t_2;複合板撚糸の仮撚ヒーター温度(二次仮撚ヒー
    ター温度)。 Tm_1;紡糸巻取速度7000m/分以上で紡糸した
    ポリエステルマルチフィラメント糸の融 点。 Tm_3;ポリウレタン系弾性繊維の融点。 D;紡糸巻取速度7000m/分以上で紡糸したポリエ
    ステルマルチフィラメント糸のデニ ール。
JP13381886A 1986-06-11 1986-06-11 低旋回性の被覆弾性糸及びその製造方法 Pending JPS62299532A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5113763A (en) * 1989-09-19 1992-05-19 Agence Spatiale Europeenne Consumable igniter for a solid rocket motor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5113763A (en) * 1989-09-19 1992-05-19 Agence Spatiale Europeenne Consumable igniter for a solid rocket motor

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