JPS62297312A - プリプレグ用樹脂組成物およびその製造法 - Google Patents

プリプレグ用樹脂組成物およびその製造法

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JPS62297312A
JPS62297312A JP13999086A JP13999086A JPS62297312A JP S62297312 A JPS62297312 A JP S62297312A JP 13999086 A JP13999086 A JP 13999086A JP 13999086 A JP13999086 A JP 13999086A JP S62297312 A JPS62297312 A JP S62297312A
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JP
Japan
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structural formula
resin
epoxy resin
polyether sulfone
prepreg
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Shigeru Suzue
茂 鈴江
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、先進複合材料として、強度、弾性率、さらに
はこれらを比重で除した、比強度、比弾性率の大なるこ
とを要求される構造体に用いられるプリプレグに関する
。さらに詳しくは、プリプレグの粘着性と柔軟性を確保
しつつ、充分な耐熱性を保持し、耐水性と1i17撃性
の改良がなされ、物性のバランスの優れた構造体を与え
るプリプレグに関する。
[従来の技術] 先進複合材料は、強化tJJ、Nと、マトリックス樹脂
からなる不均一材料であり、一般にプリプレグとよばれ
る中間基材が中間材料として便利なため、マトリックス
樹脂としては、プリプレグをすることの容易なエポキシ
樹脂が従来から使用されている。マトリックス樹脂は、
強化u!4推の機誠的性能を複合材料の構造体として発
現させるために重要な役割を担っており、特に、耐熱性
、耐水性、耐溶剤性、非繊維軸方向の機誠的強度といっ
た物性は、マトリックス樹脂の物性を顕著に反映する。
従来から、特に耐熱性を要求される構造体は、特公昭5
5−25217に示されるようにテトラグリシジルジア
ミノジフェニルメタンと、ジアミノジフェニルスルホン
を主成分とするエポキシ8!詣系が用いられてきている
が、この系はi(熱性が良好である半面、靭性に乏しい
ため、耐衝撃性に劣るという欠点を有している。
他方、従来から熱可塑性樹脂であるポリスルホンをビス
フェノールA型エポキシ樹脂を主成分としたエポキシ樹
脂とブレンドする方法が知られており、(例えば、特公
昭46−17067、特公昭48−5107) 、靭性
や接着性の改善がなされているがそれにより得られたも
のは耐熱性の乏しいものであった。
さらに近年になり、テトラグリシジルジアミノジフェニ
ルメタンと4,4′−ジアミノジフェニルスルホンを主
成分とし起エポキシ樹脂系に対する靭性の改良のため、
ポリエーテルスルホンをはじめとする種々のポリマーを
エポキシ樹脂とブレンドす全ことによる改良が試みられ
ているが、(例えば、特開昭58−134126)耐熱
性、耐衝撃性、耐水性のバランスにおいて、充分に満足
すべき改良には、致っていない、また、バックナルら(
C,B、Bucknall et al) 、  ポリ
マー(Polymer ) 、24639 (1983
)  あるいは、ディアマントら(J、Diamant
  et al) 、第29回ナショナルサンヘシンポ
ジウム(29th National SAMPESy
mp、)、422 (1984)などの報文の中で、こ
の手法では樹脂の靭性をあられすK 1 c値にあまり
改善がみられないとの報告がなされている。
[発明が解決しようとする問題点1 以上のように主として熱可塑性樹脂を既存のエポキシ樹
脂にブレンドする手法によって靭性の改良がなされてい
るが、この手法によると室温で固い熱可塑性樹脂を大量
に含む場合には、昇温時の粘度低下は抑えられるものの
、半面、室温付近での粘着性と柔軟性を損なう問題があ
った。逆に熱可塑性樹脂を少量だけ含む場合には、耐衝
撃性の改善効果が小さいという問題があった。このため
、エポキシ81詣組成物を、たとえば、テトラグーリシ
ジルジアミノジフェニルメタンと、粘度の低い工ボキシ
希釈剤とを混合するなどしてこの問題を解決しようとし
ているが、耐熱性の低下を招くため、根本的な解決策と
はなっていなかった。そこで、この問題解決のため詳細
な検討を行った結果、新しい構造式を有する耐熱性が良
好で粘度の低いエポキシ84詣を導入することで、タッ
クが良好でされに特に耐熱性と耐衝撃性において改善が
なされ、予想以上に、優れた物性バランスを有する成形
体を与えるプリプレグが得られることを発見し本発明に
散った。
[問題点を解決するための手段] すなわち本発明は次の構成を有する。
(1)6次の樹脂成分[A]、[B]、[C]を必須成
分とし、1,5℃/分の昇温過程における最低粘度が1
ポイズ以上であるプリプレグ用樹脂組成物。
[A]  rR造式[1]のエポキシ樹脂I  R2 構造式[1] ただし、R1、R2はいずれか一方がCHa +他方が
Hを表す。
[B]  ジアミノジフェニルスルホン[C]  構造
式[2〕のポリエーテルスルホン構造式[2] ただし、この構造単位の一部が次の単位で置換されてい
てもかまわない。
ここで、Qは、−Hlまたは一3O3H。
−NH2,−0CN、−NCO,グリシジル基などの官
能基を表す。
(2)1次の樹脂成分[A]、[B]、[C]を必須成
分とし、1.5℃/分の昇温過程における最低粘度が1
ポイズ以上であるプリプレグ用樹脂組成物を製造するに
際して、[C]のポリエーテルスルホンを粉砕した後、
100〜180°Cで溶媒を用いずにエポキシ樹脂に溶
解し、100°C以下に冷却の後ジアミノジフェニルス
ルホンと混合することを’Mlとする樹脂組成物の製造
法。
[A]  構造式[1]のエポキシ樹脂構造式[1] ただし、R1、R2はいずれか一方がCHa *他方必
tHを表す。
[B]  ジアミノジフェニルスルホン[C]  構造
式[2コのポリエーテルスルホン構造式[2] ただし、この構造単位の一部が次の単位で置換されでい
てもかまわ・ない。
ここで、Qは、−Hlまたは一3O3H。
−NH2,−0CN、−NCO,グリシジル基などの官
能基を表す。
構造式[1]で表されるエポキシ樹脂はクレゾール類を
原料にして公知の反応の組合わせにより合成することが
可能である。原料となるクレゾールはm−クレゾールま
たは0−クレゾールであり、中間体であるアミンクレゾ
ールを経て目的物となる0合成ルートは以下の組合わせ
により成り立つ。
(ルート1)クレゾールを硝酸でニトロ化した後水添し
てアミンクレゾールとする。
くルート2)クレゾールを亜硝酸塩によりニトロン化合
物としたのち水添してアミンクレゾールとする。
(ルート3)アミンクレゾールとエビハロヒドリンの反
応により両者の付加物とする。
(ルート4)アミノクレゾールとエピハロヒドリンの付
加物を苛性アルカリにより閉環させエポキシ樹脂とする
(ルート1) Noマ         NIIt Tミノクレゾール (ルート2〉 アミノクレゾール (ルート4) 構造式[1]のエポキシ樹脂での中では特に構造式[3
]のエポキシ樹脂が純度の良好な8!詣が得やすいため
優れている。
構造式[3] 構造式[1コのエポキシ樹脂は、粘度が低く、なおかつ
硬化物の弾性率と耐熱性が良好なため、比較的多量のポ
リエーテルスルホンを組成物中に含んでも組成物のタッ
クを失わないという特長をもっている。また、トリグリ
シジル−p−アミンフェノールに比較して室温における
保存性に優れるため組成物中に大きな割合で含むことが
できる。
しかしながら、樹脂の伸度に乏しいため、他のエポキシ
DJRと混合して用いることもまた本発明においては好
都合である。混合して用いることの可能なエポキシ樹脂
としては、例えば、テトラグリシジルジアミノジフェニ
ルメタン、トリグリシジル−m−アミノフェノール、ト
リグリシジル−p−アミンフェノール、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシflJ
M、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂、ブロム化エポキシ樹脂、詣
環式エポキシ樹脂、および下記に構造式を示す一群のエ
ポキシ樹脂等が、あげられるが、構造式[1]のエポキ
シ樹脂と均一に混合する限りにおいて1分子中に1個以
上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂が使用可能であ
る。
ここで、Gは次の13造を表す。
す 本発明に用いられるエポキシ硬化剤は、ジアミノジフェ
ニルスルホンである。ジアミノジフェニルスルホンは、
4,4′、3,3′等の異性体を有するが、これらはい
ずれも使用可能である。4゜4゛−ジアミノジフェニル
スルホンは耐熱性が他の異性体より高い特徴を有する半
面吸水率が大きく、3.3°−ジアミノジフェニルスル
ボンは弾性率が高C1半面ガラス転移温度が低い欠点を
有する。そこでこれらは近視する物性に応じて適宜選択
することが可能である。ま−た、これらの硬化剤はアミ
ンの活性水素がエポキシ8!詣のエポキシ基に対して、
0.4−1.5当量の割合で含むことが好ましい。
また、本発明において、三フッ化ホウ素モノエチルアミ
ン、N−(3,4−ジクロロフェニル)−N’、N ’
−ジメチノにウレアなどの重合触媒を用いることも可n
トである。また、他の硬化剤、例えば少量のジシアンジ
アミドを添加することも可能である。
本発明に用いるポリエーテルスルホンは、構造式[2]
で示される熱可塑性8!詣である。
構造式[2] ただし、この構造単位の一部が次の単位で置換されてい
てもかまわない。
ここで、Qは、−Hlまたは−8O3H+−NH2,−
0CN、−NC○、グリシジル基などの官能基を表す。
熱可塑性樹脂を、エポキシ樹脂にブレンドする手法は、
例えば、特公昭46−17067あるいは、特公昭48
−5107にポリスルホンをエポキシ8(JiRにブレ
ンドする手法として、公知である。
しかしながら、貧化する特許によると、耐熱性は低く本
発明による手法との差は歴然としている。
また、バックナル(G、B、Bucknall)らは、
ポリv −(Polymer)  24639 (19
83)に代表される一連の報告の中でテトラグリシジル
ジアミノジフェニルメタンあるいはまた、トリグリシジ
ル−p−アミンフェノールと、ジアミノジフェニルスル
ホンの樹脂系にポリエーテルスルホンを加えたが、樹脂
の破壊靭性を表すKlc値にさしたる効果は、見出され
なかったと述べている。またディアマン) (J、Di
amant)らも、第29回ナショナル サンへ  シ
ンポジウム(29th National SAMPE
 SymPosium)  422 (1984)にお
いて、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンと、
ジアミノジフェニルスルホンからなるエポキシ樹脂系に
、ポリエーテルスルホンや、ポリエーテルイミドを添加
したが、さしたる効果がないと論じている。
このよ、うに、熱可塑性樹脂のブレンドは、既存のエポ
キシ8!詣を用いて検討されていたが、本発明において
は、エポキシ樹脂として新たな構造を有するモノマーを
用いた点に改良のポイントがある。
さらに、マトリックス樹脂の粘度挙動は硬化の過程にお
いて重要な意味をもっている。すなわち、hIMしたプ
リプレグを加圧下において加熱すると、樹脂はまず粘度
が低下し強化繊維が動きやすくなる。さらに、加熱が進
むと、樹脂は硬化し強化繊維は固定される。そこで、こ
の間に強化繊維の配向に乱れが生じると、最終的に得ら
れたCFRPの繊維の配向が乱雑となるため物性が低下
してしまう0以上の理由により昇温時の粘度挙動、特に
最低粘度が重要となる。最低粘度の下限はプリプレグ中
のt1詣合有量や積層の枚数や硬化方法(プレス使用、
オートクレーブ使用)や硬化条件(温度、圧力)により
著しく異なるため、−iに規定できないが、オートクレ
ーブを用いた成形では、一般には1ポイズ以上、より好
ましくは10ポイズ以上が適し、プレス成形では10ポ
イズ以上、さらには好訟しくは30ポイズ以上が適する
。積層枚数が増えるとさらに最低粘度の高い樹脂系(例
えば30〜80ポイズ)が最適となる。
昇温過程の粘度は、コーンプレート式回転粘度計あるい
は、B型粘度計を用いて測定できる。昇温速度は、一般
に0.5〜5°Cが適当であるが、昇温速度を変化させ
ると粘度挙動も変化するので一般には毎分1〜2℃の昇
温速度で測定することが好ましい。
以上の要因を勘案すると、本発明に適した組成は次の様
に示される。
1)耐熱性を重視する場合 ■構造式[11のエポキシ樹脂 好適  5〜100Ti量部 さらに好適 10〜90皿量部 ■テトラグリシジルジアミノジフェニルメタントリグリ
シジル−m−アミンフェノールトリグリシジル−p−ア
ミノフェノールから選ばれるエポキシ8!脂 好適  0〜80重量部 さらに好適  0〜70重量部 ■ビスフェノールA型エポキシmJW ビスフェノールF型エポキシt4JR フェノールノボラック型エポキシIULRから選ばれる
エポキシ樹脂 好適  0〜40i量部 さらに好適  O〜 30皿量部 ■ポリエーテルスルホン 好適  0〜50重量部 さらに好適 10〜40を置部 ■ジアミノジフェニルスルホン 好適 20〜7Offii部 さらに好適 30〜601i量部 2)wi性を重視する場合 ■構造式[1]のエポキシ樹脂 好適  5〜7Offi量部 さらに好適 10〜501i量部 ■テトラグリシジルジアミノジフェニルメタントリグリ
シジル−m−アミノフェノールトリグリシジル−p−ア
ミノフェノールから選ばれるエポキシ樹脂 好適  0〜60皿量部 さらに好適  O〜 50皿量部 ■ビスフェノールA型エポキシ樹脂 ビスフェノールF型エポキシ樹脂 フェノールノボラック型エポキシ樹脂 から選ばれるエポキシ樹月旨 好適  O〜 80重量部 さらに好適 20〜70重量部 ■ポリエーテルスルホン 好適  O〜 50重量部 さらに好適 10〜4011i一部 ■ジアミノジフェニルスルホン 好適 20〜70重量部 さらに好適 30〜60重量部 本発明における樹脂組成物の製法は、構造式[2]のポ
リエーテルスルホンを粉砕したのち、1.00℃〜18
0℃で溶媒を用いずにエポキシ樹脂に溶解し、100°
C以下に冷却ののちジアミノジフェニルスルホンと混合
する方法である。ポリエーテルスルホンの粉砕をするこ
とによりエポキシ樹脂とポリエーテルスルホンを短時間
でかつ無溶媒で均一に混合することが可能となる。ポリ
エーテルスルホンの粉砕方法としては、?1!i7撃式
粉砕機による方法が良好である。他のジェット粉砕機に
よる方法、沈殿法による方法はあまり良い結果が得られ
ない、また、Tritg式粉砕機は、粉砕時に液体窒素
やドライアイス等により冷却を行うものが、本発明の目
的により適している。衝撃式粉砕機は、特にそのタイプ
を限定しないが、ブレード(羽根)をモーターで回転し
、ライナー(ブレードのぶつかる壁)とブレードとのあ
いだで粉末がW#撃を受けるタイプの粉砕機が好ましい
0本発明に用いる熱可塑性樹脂は、粉砕により200μ
m以下の粒径とすることが好ましいが150μm以下が
より好ましい、粉砕後にふるい、あるいは気流分級機に
より大きな粒子を除くことは組成物中に未溶解の粒子を
なくすることに大きな効果がある。
本発明の樹脂組成物にさらに液状ゴムや固形ゴムやシリ
カ微粉末を添加することも可能である。
これらの手法により眉間剥離力を強化することが可能で
ある。
本発明の組成物は、先進複合材料のマトリックス樹脂と
して用いられるが、その強化繊維には、炭素繊維、アラ
ミド繊維、炭化ケイ素t&l維、アルミナ繊維、ボロン
繊維、タングステンカーバイド繊維があげられ、これら
は、組合わせて用いることが可能であり、繊維の形状は
限定されない。
また本発明によるプリプレグは、硬化後にプリプレグ間
に強固に接着された層として存在するいわゆるインター
リーフ層と組合わせて用いることができる。インターリ
ーフ層は、特にその成分を限定されないが、例えば次の
ような成分のものが用いられる。
■、ポリアミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテル
イミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン等の
熱可塑性樹脂 ■、■の熱可塑性樹脂とエポキシ樹脂やフェノール樹、
脂等の熱硬化性樹脂の混合物 ■、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂と
、液状ゴム、固形ゴム、あるいはまた無a質の微粉末か
ら構成される組成物 また、構造式[1°]のエポキシ8!脂をインターリー
フ層の成分の一部として用いることも可能である。
以下は、実施例を開示してさらに詳細に本発明を説明す
る。
[実施例] 実施例1 ポリエーテルスルホンの@撃式粉砕機による
粉砕 三井東圧(株)から入手した、ポリエーテルスルホン5
003 P  5 kgを、液体窒素を用いて冷却が可
能なg#撃式粉砕機である、リンレックスミルLX−0
(、ホンカワミクロン/大阪ガス商標)を用いて粉砕し
た。この時内部の温度を一80°Cに保った。粉砕には
、1.5時間を要した。粉砕後150μmの分級を行っ
た。得られた粉末の粒度分布を粉砕前と共に図1に示す
、また同様に、液体窒素を用いない衝撃式粉砕機である
ファインビクトリーミルFVP−1(ホンカワミクロン
(株)商標)を用いて粉砕を行った。これにより得られ
た粒度分布も図1と同様であった。
実施例2〜7および、比較例1,2 本件においては、強化繊維を含まないで、樹脂組成物を
硬化させた場合と、炭素繊維プリプレグを作成して、成
形しコンポジットとした場合の物性を測定した0表1に
、樹脂組成を一括してまとめ、表2には、強化繊維を含
まない樹脂硬化物の物性を、表3には、コンポジット物
性を一括してまとめた。また、以降は、実施例2〜7、
比較例1.2といった呼称により、表1に示す樹脂組成
を表現することとする。
構造式[3]のエポキシ樹脂は本文中のルート1.3.
4の方法により合成された0表1中のELM434は住
人化学工業(株)製のテトラグリシジルジアミノジフェ
ニルメタン、EP828は油化シェルエポキシ(株)製
のビスフェノールA型エポキシ樹脂である。EPC83
0は大日本インキ工業(株)製のビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂である。4. A’−DDSは、住人化学工
業(株)!!の4,4°−ジアミノジフェニルスルホン
である。3.3°−DDSは三井東圧ファイン(株)製
の3,31−ジアミノジフェニルスルホンである。PE
Sは三井東圧(株)から入手した、ピクトレックスPE
55003Pである。
強化at推を含まない8!詣硬化物の物性は、次の様に
して測定した。
(方法) 表1に示されるエポキシ樹脂とポリエーテル
スルホン(含まれる場合のみ)を、所定量だけ丸底ビー
カーに秤量し、160℃のオイルバスムて加熱し均一混
合させる。その後、真空脱泡をしてから、厚さ2mmの
型に流しこみ180°02時間の硬化により硬化板を得
た。その硬化板を切出して、JIS  K−7113に
準じて引張試験を行った。また、DSCの昇温過程によ
りによりガラス転移温度(T g)を、また、40時間
沸水浸漬における重量増加率により、吸水率を求めた。
また、硬化以前の樹脂配合物のタックを判定してこれら
の結果を表2に示した。
次に、これらの8!脂組成物を溶媒を用いずに調合し、
それを用いてCFクロスプリプレグを作製し、成型して
CFRP物性を測定した。
[樹脂調合方法(実施例2の場合)] 小型ニニーダに構造式[3]のエポキシ樹脂を500g
、ELM434を300g、EP828を200g秤ユ
し150°Cに加熱混合した。そこに実施例1により得
た微粉末状のポリエーテルスルホン200gを添加して
0.5時間強力に攪拌した。これによりポリエーテルス
ルホンが完全に溶解したことを、位相差顕微鏡による観
察で確認した。この後、ニーダ−を60°Cに冷却して
、4゜4′−ジアミノジフェニルスルホン500gを加
えさらに攪拌し樹脂組成物を得た。この組成物20gを
オーブン中で180°CX2時間の硬化し、硬化物が透
明であることを確認した。
昇温過程の粘度は、コーンプレート型粘度針を用いて、
毎分1.5°Cの昇温速度で測定した。実施例2と比較
例1の粘度曲線を、図1に示した。
雌型紙にこの樹脂を押広げ、トレカクロス7373(束
しく株)商8?)と圧着することによりプリプレグを作
製した。成形後の繊維の重量含有率が59%となるよう
に樹脂の厚さを調節した。
得られたプリプレグを疑似等方的に24枚積層してオー
トクレーブ中で6kgf/mm2の加圧下で180℃で
2時間の成形を行いCFRPを得た。この成形体の厚さ
は平均5.1mmであった。
このCFRPを高さ150 mm、幅100mmに切断
し、衝撃後圧縮試験を行った。試験片の中央に落錘試験
により1500ボンドインチ/インチの衝撃を与えたの
ちにASTM  D−695に従い圧縮強度試験を行っ
た。結果は表2に(fittl後圧縮強度として表示し
た。
実施例2〜7はPESを2031i量部含むにもかかわ
らず比v2例1.2と同様に樹脂組成物の粘着性は良好
である。このことは構造式[3]のエポキシ樹脂が低粘
度であることが寄与している0表2に示した強化しない
81BBri!化物の引張物性からは実施例2〜7はい
ずれも強度、弾性率、伸度が良好であることを示しまた
ガラス転移温度もほぼ比較例2を上回っている。また、
吸水率も比較例と同等である。これらの値から実施例は
いずれも耐熱性や耐水性に優れた組成物であることが確
認された。また、特に実施例2は耐熱性に優れ実施(F
14,5は靭性に優れることが理解される0表3にはコ
ンポジットの耐衛繋試験の結果を示すがいずれも比較例
2を上回った。このことから、ポリエーテルスルホンの
含量が増加することによりコンポジットの耐1fJj 
M性が向上することが埋罫され、本発明による組成物が
i’f rai撃性に優れたコンポジットを与えること
がこれにより証明された。
[本発明の効果] 本発明による1UjH組成物を用いることにより耐ff
l1撃性が良好で耐熱耐水性に優れなおかつ充分に粘性
性を有し成形性に優れたプリプレグを得ることができる
【図面の簡単な説明】
図1は実施例1の粉砕前と粉砕後の粒度分布を示す、単
位は重量%である。 図2は実施例2と比較例1の昇温過程における粘度挙動
を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、次の樹脂成分[A]、[B]、[C]を必須成
    分とし、1.5℃/分の昇温過程における最低粘度が1
    ポイズ以上であるプリプレグ用樹脂組成物。 [A]構造式[ I ]のエポキシ樹脂 ▲数式、化学式、表等があります▼ 構造式[1] ただし、R_1、R_2はいずれか一方がCH_3、他
    方がHを表す。 [B]ジアミノジフェニルスルホン [C]構造式[2]のポリエーテルスルホン▲数式、化
    学式、表等があります▼ 構造式[2] ただし、この構造単位の一部が次の単位で 置換されていてもかまわない。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、Qは、−H、または−SO_3H、−NH_2
    、−OCN、−NCO、グリシジル基などの官能基を表
    す。
  2. (2)、次の樹脂成分[A]、[B]、[C]を必須成
    分とし、1.5℃/分の昇温過程における最低粘度が1
    ポイズ以上であるプリプレグ用樹脂組成物を製造するに
    際して、[C]のポリエーテルスルホンを粉砕した後、
    100〜180℃で溶媒を用いずにエポキシ樹脂に溶解
    し、100℃以下に冷却の後ジアミノジフェニルスルホ
    ンと混合することを特徴とする樹脂組成物の製造法。 [A]構造式[1]のエポキシ樹脂 ▲数式、化学式、表等があります▼ 構造式[1] ただし、R_1、R_2はいずれか一方がCH_3、他
    方がHを表す。 [B]ジアミノジフェニルスルホン [C]構造式[2]のポリエーテルスルホン▲数式、化
    学式、表等があります▼ 構造式[2] ただし、この構造単位の一部が次の単位で 置換されていてもかまわない。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、Qは、−H、または−SO_3H、−NH_2
    、−OCN、−NCO、グリシジル基などの官能基を表
    す。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6333413A (ja) * 1986-07-25 1988-02-13 Sumitomo Chem Co Ltd エポキシ樹脂組成物
EP0327125A2 (en) * 1988-02-05 1989-08-09 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Epoxy resin composition, use and composite material comprising it
US5985431A (en) * 1994-12-02 1999-11-16 Toray Industries, Inc. Prepreg, and a fiber reinforced composite material
US6620510B1 (en) 1998-12-25 2003-09-16 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Epoxy resin composition, prepreg, and roll made of resin reinforced with reinforcing fibers
JP2007231234A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The エポキシ樹脂組成物の製造方法

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