JPS62296957A - 凝固金属除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 ［産業上の利用分野コ この発明は、連続鋳造において、溶湯注入用ノズル等の
パイプ内面に付着した凝固金属を除去する凝固金属除去
装置に関し、特に、パイプ内面に酸素ガスを吹付けるこ
とにより凝固金属を溶融除去する凝固金属除去装置に関
する。

［従来の技術］ 鋼の連続鋳造において、取鋼からの溶鋼は、取鍋に取付
けられた耐火物製のエアシールノズルを介してタンディ
ツシュに注入される。取鋼を交換する場合には、溶鋼の
注入が停止され、エアシールノズルが従前の取鍋から取
外されて新しい取鋼に取付けられ、その後溶鋼の注入が
再開される。

連続鋳造の場合には、取鍋を次々に交換して鋳造される
ので、その間にエアシールノズルの内面に付着した凝固
金属が堆積してしまいノズル詰まりが発生する虞がある
。

このため、従来は、取鍋交換の際にエアシールノズルを
取外した後、酸素ノズルを使用してエアシールノズルの
内周面に酸素ガスを吹付けて凝固金属を溶融させること
により除去している。

［発明が解決しようとする問題点コ しかしながら、上述の技術の場合は、酸素ガスを局部的
にしか吹付けることができないので、凝固金属を溶融除
去するために長時間を費し作業性が悪いという問題点が
ある。また、この凝固金属を溶融除去する間にエアシー
ルノズルが冷却されてしまい、エアシールノズルに次の
溶鋼が注入された場合に、エアシールノズルが熱衝撃に
より破壊されやすいという問題点がある。また、エアシ
ールノズルの内周面には、局部的に酸素ガスが吹付けら
れるため、酸素ガスが吹付けられた部分の温度が局部的
に上昇し、酸素ガスを吹付ける際に熱応力によりエアシ
ールノズルが破損する虞がある。

この発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、
パイプ内周面の凝固台底を迅速に溶融除去することがで
き、作業性が良く、その作業時のパイプの降温が抑制さ
れた凝固金属除去装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係る凝固金属除去装置は、パイプの内周面に
付着した凝固金属を除去する凝固金属除去装置において
、その先端部に向けて放射状に広がるように延長する複
数の孔が形成されたノズル部材と、このノズル部材に酸
素ガスを供給する酸素ガス供給手段と、を有し、前記孔
の先端からパイプの内周面に酸素ガスを吹付けることを
特徴とする。この場合に、前記ノズル部材は、前記孔の
配設中心を回転中心として回転するように構成すること
ができる。

［作用］ この発明においては、複数の孔が放射状に形成されたノ
ズル部材に酸素ガスを供給し、これらの孔から凝固金属
が付着したパイプの内周面に酸素ガスを吹付けることに
より、この凝固金属を溶融除去する。この場合に、ノズ
ル部材には、複数の孔が放射状に形成されているため、
これらの孔から、同時に広範囲に亘ってパイプの内周面
に酸素ガスを吹付けることができる。このため、パイプ
の内周面に付着した凝固金属を短時間で溶融除去するこ
とができる。従って、凝固金属を除去する際の作業性が
良く、パイプの降温か少ない。

［実施例］ 以下、添附図面を参照してこの発明の実施例について具
体的に説明する。第１図はこの発明の実施例に係る凝固
金属除去装置を示す縦断面図、第２図はその底面図であ
る。エアシールノズル１６は、耐火物でつくられており
、取消の底壁に取付けられ、連続鋳造において、取鋼か
ら流出する溶鋼をタンディツシュに供給する。このエア
シールノズル１６の内周面には、溶鋼が凝固して生成し
た凝固金属１７が付着しており、この凝固金属１７を除
去するに際しては、このエアシールノズル１６を取鋼か
ら取外し、その長手方向を鉛直にして設置した後、この
発明の実施例に係る凝固金属除去装置をその上に載置す
る。

ノズル部材１１は、円柱状の金属又は合金でつくられて
おり、その上部中央に、その内側にねじが形成された凹
状部分が形成されている。そして、このノズル部材はそ
の軸方向を鉛直にしてエアシールノズル１６の上端部に
載置される。固定部材１９は段付き円筒状をなし、その
外周面の下部（こはねじが形成されており、その下部が
ノズル部材１１の凹状部分に螺合されて取付けられる。

この固定部材１つがノズル部材１１に取付けられた状態
で、固定部材１９とノズル部材１１との間に空間１３が
形成される。固定部材１９にはその中央に軸方向に延長
する孔２０が形成されてあり、この孔にはねじが形成さ
れている。酸素ガス供給パイプ１２はその先端にねじが
形成されており、酸素ガス供給バイブ１２は孔２０に螺
合されて孔２０に取付けられる。この酸素ガス供給バイ
ブ１２には、適宜の酸素ガス供給手段（図示せず）から
酵素ガスが供給される。ノズル部材１１には、複数の孔
１４が形成されており、この孔１４はノズル部材１１の
軸を中心とする同一円周上に形成され、空間１３の周辺
部からノズル部材１１の先端に向ってＭ剣状に広がるよ
うに延長する。そして、酸素ガスは、酸素ガス供給バイ
ブ１２及び孔２ｏを介してノズル部材１１に供給され、
空間１３及び孔１４を介してエアシールノズル１６の内
周面に吹付けられるようになっている。

ストッパ１５は円錐状をなし、先端部を下方にしてノズ
ル部材１１の下面中央部に突設される。

このストッパ１５は、ノズル部材１１がエアシールノズ
ル１６に載置される場合に、エアシールノズル１６の内
部空間に位置し、エアシールノズル１６が比較的小径の
場合に、このストッパ１５がエアシールノズル１６の内
周面に当接することにより、ノズル部材１１がエアシー
ルノズル１６からずれて落下することを防止する。なお
、この実施例ではノズル部材１１とストッパ１５は別個
の部材であるが、ストッパ１５はノズル部材１１と一体
に形成してもよい。

安定部材１８は、ノズル部材１１の周面下端部の４箇所
に設置されており、ノズル部材１１の外側水平方向に延
長している。そして、この安定部材１８は、ノズル部材
１１をエアシールノズル１６上に載置するに際し、エア
シールノズル１６の上縁部に係合して、ノズル部材１１
が傾くことを防止する。

水冷容器２１は、円筒状をなし、その内側にノズル部材
１１が嵌挿され、この水冷容器２１とノズル部材１１と
が固定されている。水冷容器２１の内部には冷却水通流
孔２２が形成されている。

冷却水通流孔２２には、冷却水供給バイブ２３及び冷却
水排出バイブ２４が取付けられており、冷却水は、冷加
水供給バイブ２３から冷却水通流孔２２に供給され、冷
却水通流孔２２から冷却水排出バイブ２４へ排出される
ようになっている。この冷却水によってノズル部材１１
が冷却され、エアシールノズル１６の熱によってノズル
部材１１が溶損することを防止する。なお、ノズル部材
１１が溶損する虞がない場合には、これらの冷却手段を
設ける必要はない。

次に、このように構成された凝固金属除去［ｊの動作に
ついて説明する。先ず、取鍋交換に際し、エアシールノ
ズル１６を取外し、その長手方向を鉛直にして設置し、
その上にこの発明の実施例に係る装置を載置する。次に
、酸素ガス供給手段から酸素ガス供給バイブ１２及び孔
２０を介してノズル部材１１に酸素ガスを供給する。酸
素ガスは、孔２０がら空間１３及び孔１４を介してエア
シールノズル１６の内周面に吹付けられる。この場合に
、複数の孔１４は放射状に形成されているので、エアシ
ールノズル１６の内周面に、酸素ガスが同時に広範囲に
亘って吹付けられる。このため、エアシールノズル１６
の内周面に付着した凝固金属１７と、酸素ガスとの反応
が広範囲に亘ってほぼ同時に進行する。従って、従来の
ような局部的に酸素ガスを吹付ける手段よりも、凝固金
属１７を短時間で溶融除去することができる。

なお、ノズル部材１１と酸素ガス供給バイブ１２との接
続部、又は、酸素ガス供給バイブ１２の途中に、回転管
継手等のような回転可能に接続することができる部材を
使用することにより、ノズル部材１１をその軸を回転中
心として、即ち、複数の孔１４の配設中心を回転中心と
して回転可能に設置することもできる。この場合は、ノ
ズル部材１１を回転させつつ酸素ガスを供給することに
より、酸素ガスがエアシールノズル１６の内周面の全面
に亘って均一に吹付けられる。また、孔１４から凝固金
属１７に吹付けられる酸素ガスは遠心力によって加速さ
れるので、酸素ガスの吹付は圧力が大きい。従って、こ
の場合は、凝固金属１７を均一に且つ迅速に溶融除去す
ることができる。

［発明の効果］ この発明によれば、ＦＪｍ注入用ノズル等のバイブの内
周面に付着しＩ；凝固金属を除去するに際し、バイブの
内周面に、同時に広範囲に亘って酸素ガスを吹付けるこ
とができるので、凝固金属の除去作業が短時間で終了す
る。このため、凝固金属を除去する際にその作業性が向
上する。また、凝固金属の除去作業が短時間で終了する
ため、バイブの降温を抑制することができる。このため
、次に溶）９がバイブを通流する場合に、バイブを構成
している耐火物の熱％ｊ撃による破損を低減することが
でき、バイブの寿命を延長させることができる。

更に、バイブの内周面に、酸素ガスを、同時に広範囲に
亘って吹付けることができるので、従来のように、酸素
ガスが当る部分と当らない部分とで発生する局部的な温
度差が生じない。このため、酸素ガスを吹付ける際にバ
イブが熱応力により破損する虞が少なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例における凝固金属除去装置の
縦断面図、第２図はその底面図である。 １１；ノズル部材、１２．２３，２４：バイブ、１３；
空間、１４．２０；孔、１５；ストッパ、１６：エアシ
ールノズル、１７：凝固今風、１８：安定部材、１９；
固定部材、２１；水冷容器、２２；冷却水通流孔 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）パイプの内周面に付着した凝固金属を除去する凝
   固金属除去装置において、その先端部に向けて放射状に
   広がるように延長する複数の孔が形成されたノズル部材
   と、このノズル部材に酸素ガスを供給する酸素ガス供給
   手段と、を有し、前記孔の先端からパイプの内周面に酸
   素ガスを吹付けることを特徴とする凝固金属除去装置。
2. （２）前記ノズル部材は、前記孔の配設中心を回転中心
   として回転することを特徴とする特許請求の範囲第１項
   に記載の凝固金属除去装置。