JPS5923357Y2 - 電気炉電極の冷却装置 - Google Patents
電気炉電極の冷却装置Info
- Publication number
- JPS5923357Y2 JPS5923357Y2 JP14784682U JP14784682U JPS5923357Y2 JP S5923357 Y2 JPS5923357 Y2 JP S5923357Y2 JP 14784682 U JP14784682 U JP 14784682U JP 14784682 U JP14784682 U JP 14784682U JP S5923357 Y2 JPS5923357 Y2 JP S5923357Y2
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- JP
- Japan
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- electrode
- furnace
- electric furnace
- cooling
- cooling device
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、電気炉電極の冷却装置に係り、消耗する黒鉛
電極の、特に側面酸化を防止し、電極原単位の低減を図
ることを目的とする。
電極の、特に側面酸化を防止し、電極原単位の低減を図
ることを目的とする。
従来、製鋼用電気炉及び炉外精錬装置では、黒鉛電極が
使用されている。
使用されている。
この黒鉛電極は、電極ホルダによって把持され炉内に挿
入されて、その電極先端と炉内の原料間にアークを飛ば
し、原料は溶解昇温する。
入されて、その電極先端と炉内の原料間にアークを飛ば
し、原料は溶解昇温する。
このアークにより電極先端は順次昇華消耗していくが、
同時に炉内の高温雰囲気によって、電極の下部側面が酸
化消耗し、ペンシル型になり、電極最下端の直径は、使
用前の電極径の約７０％になる。
同時に炉内の高温雰囲気によって、電極の下部側面が酸
化消耗し、ペンシル型になり、電極最下端の直径は、使
用前の電極径の約７０％になる。
これらの消耗を数字で表わせば、アークによる消耗４０
％、先端の熱ショックによる崩落５％、側面酸化による
消耗５０％、その他５％となる。
％、先端の熱ショックによる崩落５％、側面酸化による
消耗５０％、その他５％となる。
このように、電極本来の目的であるアークによる鉄屑等
の溶解・昇温による消耗に比べ、全くのロスと言って良
い電極の側面消耗が大きいことは、電極原単位の増大を
招き、コスト高となる。
の溶解・昇温による消耗に比べ、全くのロスと言って良
い電極の側面消耗が大きいことは、電極原単位の増大を
招き、コスト高となる。
そこで本考案は、炉外に露出する電極表面を強制冷却す
ることにより、炉内の電極温度上昇をおさえ、電極側面
酸化消耗を防止せんとしたものであり、その特徴とする
処は、炉蓋より上方に突出する電気炉電極の表面を噴霧
冷却するスプレーノズルが、電極の外周域に設けられた
点にある。
ることにより、炉内の電極温度上昇をおさえ、電極側面
酸化消耗を防止せんとしたものであり、その特徴とする
処は、炉蓋より上方に突出する電気炉電極の表面を噴霧
冷却するスプレーノズルが、電極の外周域に設けられた
点にある。
以下、本考案の実施例を図面に基き詳述する。
第１図は本考案の装置の全体図であり、第２図はその要
部拡大図である。
部拡大図である。
１は電気炉炉殻で、２は炉蓋であり、該炉蓋２に電極３
が上下昇降自在に挿通されている。
が上下昇降自在に挿通されている。
電極３は黒鉛がらなり、炉蓋２上方に突出する上端部が
電極ホルダ４で把持されている。
電極ホルダ４で把持されている。
この電極ホルダ４と炉蓋２上面間の電極３外周面を強制
冷却するためのスプレーノズル５が、電極３外周域に設
けられている。
冷却するためのスプレーノズル５が、電極３外周域に設
けられている。
このスプレーノズル５は、電極ホルダ４の下面に取付け
られたヘッド６に設けられている。
られたヘッド６に設けられている。
そして、このノズル５は、その開口部が楕円型をしてお
り、まんべんなく電極３に噴射される特殊ノズルである
。
り、まんべんなく電極３に噴射される特殊ノズルである
。
該ヘッダ６を、電極ホルダ４下面に取付けられて、電極
３の外周を周回する環状パイプ７と、該環状パイプ７の
周方向複数位置から、電極３外周面に沿って下垂状に設
けられた縦パイプ８とがらなり、該縦パイプ８に前記ノ
ズル５が上下方向所定間隔をおいて複数個設けられ、該
ノズル５は、電極表面を指向している。
３の外周を周回する環状パイプ７と、該環状パイプ７の
周方向複数位置から、電極３外周面に沿って下垂状に設
けられた縦パイプ８とがらなり、該縦パイプ８に前記ノ
ズル５が上下方向所定間隔をおいて複数個設けられ、該
ノズル５は、電極表面を指向している。
前記環状パイプ７には供水管９が接続され、該供水管９
から供給される冷却水は、環状パイプ７を介して各縦パ
イプ８に供給され、スプレーノズル５がら噴霧となって
電極表面に均一に噴霧される。
から供給される冷却水は、環状パイプ７を介して各縦パ
イプ８に供給され、スプレーノズル５がら噴霧となって
電極表面に均一に噴霧される。
このノズル５より噴霧される冷媒は、主として一般工業
用水を用いるが、水のみでなく、酸化防止剤水溶液、不
活性ガス等を使用し、電極表面の酸化消耗を積極的に防
止することもできる。
用水を用いるが、水のみでなく、酸化防止剤水溶液、不
活性ガス等を使用し、電極表面の酸化消耗を積極的に防
止することもできる。
通常噴霧時間は、電気炉の操業状況に応じ、自動的に０
Ｎ−ＯＦＦできるようになっている。
Ｎ−ＯＦＦできるようになっている。
即ち、電極昇降に応じて、リミットスイッチでスプレー
をＯＮ、ＯＦＦする。
をＯＮ、ＯＦＦする。
更に上記実施例では、必要に応じ、炉蓋２の電極穴１０
周囲にも、環状パイプからなるヘッダ１１が設けられ、
該ヘッダ１１の内面に電極表面を指向するスプレーノズ
ル５が設けられている。
周囲にも、環状パイプからなるヘッダ１１が設けられ、
該ヘッダ１１の内面に電極表面を指向するスプレーノズ
ル５が設けられている。
上記本考案の実施例によれば、炉蓋２上方の電極３表面
に、スプレーノズル５から噴霧状の冷媒を吹きかけるこ
とにより、赤熱した電極３表面についた水分は、瞬時に
して気化し、同時に電極を冷却し、この炉蓋２上方の電
極３冷却により、炉内の電極３が冷却されることになる
。
に、スプレーノズル５から噴霧状の冷媒を吹きかけるこ
とにより、赤熱した電極３表面についた水分は、瞬時に
して気化し、同時に電極を冷却し、この炉蓋２上方の電
極３冷却により、炉内の電極３が冷却されることになる
。
ここで重要なことは、黒鉛は６００〜７００℃に達する
と、急速に酸化消耗する傾向がある事で、本装置は電極
３の炉外部を冷却することにより、炉内部の電極３を約
６００℃以下におさえ、酸化消耗を未然に防ぐものであ
る。
と、急速に酸化消耗する傾向がある事で、本装置は電極
３の炉外部を冷却することにより、炉内部の電極３を約
６００℃以下におさえ、酸化消耗を未然に防ぐものであ
る。
噴霧された冷媒は、前述した様に、はとんど瞬時に気化
蒸発するが、一部は電極３表面をつたわって電炉内にも
達するが、高温の炉内雰囲気で、その水分も完全に気化
してしまい、鉄屑や溶鋼に水が入る心配は全くない。
蒸発するが、一部は電極３表面をつたわって電炉内にも
達するが、高温の炉内雰囲気で、その水分も完全に気化
してしまい、鉄屑や溶鋼に水が入る心配は全くない。
従って、上記実施例の効果は、次の点にある。
■ 電極表面の冷却を通じ、電極自身の表面酸化を防ぎ
、ひいては電極原単位の低減、製造コストダウンに寄与
する。
、ひいては電極原単位の低減、製造コストダウンに寄与
する。
■ 本装置は、電極ホルダ下部及び炉蓋電極式周囲にヘ
ッダを設けるだけで良く、その効果は、電極節減費と比
較して設備コストが著しく安価でメンテナンスもほとん
ど必要としない。
ッダを設けるだけで良く、その効果は、電極節減費と比
較して設備コストが著しく安価でメンテナンスもほとん
ど必要としない。
■ 特殊スプレーノズルを使用しているので、霧状にな
った水又は水溶液は、均一に電極表面に噴霧され、均一
な冷却効果が得られる。
った水又は水溶液は、均一に電極表面に噴霧され、均一
な冷却効果が得られる。
■ 噴霧状況、即ち、量、時間等を電気炉の操業に合わ
せて最適な制御が行なえるようにした為、水等による電
極のダメージ、鉄屑、溶鋼への水分の侵入防止、使用す
る水量ロス防止ができる。
せて最適な制御が行なえるようにした為、水等による電
極のダメージ、鉄屑、溶鋼への水分の侵入防止、使用す
る水量ロス防止ができる。
■ 炉内電極を直接冷却することなく、炉外電極を冷却
して、間接的に炉内電極を冷却するものであるから、炉
内熱損失が少なくてすむ。
して、間接的に炉内電極を冷却するものであるから、炉
内熱損失が少なくてすむ。
尚、本考案は、上記実施例に限定されるものではない。
本考案によれば、電極側面の酸化消耗が防止され、電極
原単位の低減が図られ、製造コストが安価になるもので
、実用に供して多大の効果を発揮するものである。
原単位の低減が図られ、製造コストが安価になるもので
、実用に供して多大の効果を発揮するものである。
尚、第３，４図に示すものは、炉外電極冷却装置１２で
あって、新しい電極を接続するために、電極３を電気炉
から取り外し、炉外継ぎ足しを行なう場合、または、電
気炉修理その他事数等で電極３を炉外に取出す場合、そ
の取り出した電極３表面に水膜を形成させて強制冷却を
行ない、電極の酸化防止を行う装置である。
あって、新しい電極を接続するために、電極３を電気炉
から取り外し、炉外継ぎ足しを行なう場合、または、電
気炉修理その他事数等で電極３を炉外に取出す場合、そ
の取り出した電極３表面に水膜を形成させて強制冷却を
行ない、電極の酸化防止を行う装置である。
即ち、第３図は、使用後の電極３を外＠１３内に挿入し
、その上部をシール部材１４でシールし、外套１３内の
スプレーノズル５から電極３表面に冷却水を噴霧して水
膜を作って冷却するものである。
、その上部をシール部材１４でシールし、外套１３内の
スプレーノズル５から電極３表面に冷却水を噴霧して水
膜を作って冷却するものである。
１５は外＠１３下端に設けられたドレンパイプである。
第４図に示すものは、既設の電極設置場所を鉄板１６で
囲い、その中にスプレーノズル５で水膜を作り、使用後
の電極３を強制冷却するものである。
囲い、その中にスプレーノズル５で水膜を作り、使用後
の電極３を強制冷却するものである。
第３，４図の装置を用いることにより、使用後の電極を
放冷することによる酸化防止が図られる。
放冷することによる酸化防止が図られる。
第１図は本考案の実施例を示す断面図、第２図は要部拡
大斜視図、第３，４図は炉外電極冷却装置の側面図であ
る。 ２・・・・・・炉蓋、３・・・・・・電極、５・・・・
・・スプレーノズル。
大斜視図、第３，４図は炉外電極冷却装置の側面図であ
る。 ２・・・・・・炉蓋、３・・・・・・電極、５・・・・
・・スプレーノズル。
Claims (1)
- 炉蓋より上方に突出する電気炉電極の表面を噴霧冷却す
るスプレーノズルが、電極の外周域に設けられたことを
特徴とする電気炉電極の冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14784682U JPS5923357Y2 (ja) | 1982-09-28 | 1982-09-28 | 電気炉電極の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14784682U JPS5923357Y2 (ja) | 1982-09-28 | 1982-09-28 | 電気炉電極の冷却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5951496U JPS5951496U (ja) | 1984-04-04 |
| JPS5923357Y2 true JPS5923357Y2 (ja) | 1984-07-11 |
Family
ID=30328660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14784682U Expired JPS5923357Y2 (ja) | 1982-09-28 | 1982-09-28 | 電気炉電極の冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5923357Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0795474B2 (ja) * | 1987-03-17 | 1995-10-11 | 日本カ−ボン株式会社 | 電気ア−ク製鋼等金属の溶解および精錬法ならびにそれに供する電極冷却装置 |
| JP2639413B2 (ja) * | 1987-07-23 | 1997-08-13 | 日本カ−ボン株式会社 | アーク炉における金属の電気溶解、精錬時の黒鉛電極ソケット部折損事故防止方法ならびにそれに供する折損事故防止装置 |
| KR101159917B1 (ko) | 2009-09-28 | 2012-06-25 | 현대제철 주식회사 | 레들 정련 장치 |
-
1982
- 1982-09-28 JP JP14784682U patent/JPS5923357Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5951496U (ja) | 1984-04-04 |
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