JP3060148B2 - アーク炉炉蓋用電極スリーブ - Google Patents
アーク炉炉蓋用電極スリーブInfo
- Publication number
- JP3060148B2 JP3060148B2 JP6101561A JP10156194A JP3060148B2 JP 3060148 B2 JP3060148 B2 JP 3060148B2 JP 6101561 A JP6101561 A JP 6101561A JP 10156194 A JP10156194 A JP 10156194A JP 3060148 B2 JP3060148 B2 JP 3060148B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode sleeve
- electrode
- furnace lid
- arc furnace
- refractory material
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- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクラップの溶解等に
利用されるアーク炉炉蓋の電極スリーブに関するもので
ある。
利用されるアーク炉炉蓋の電極スリーブに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、アーク炉炉蓋の電極貫通部の開口
部には、実開昭4−432397号公報に示されている
ように、水冷なしの耐火材単味からなる成形体が装着さ
れている(以降、この部位の成形体を電極スリーブと呼
ぶ)。この電極スリーブは、電極とそのスリーブが嵌着
されている炉蓋本体との絶縁機能を有している。
部には、実開昭4−432397号公報に示されている
ように、水冷なしの耐火材単味からなる成形体が装着さ
れている(以降、この部位の成形体を電極スリーブと呼
ぶ)。この電極スリーブは、電極とそのスリーブが嵌着
されている炉蓋本体との絶縁機能を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この耐火材単味からな
る電極スリーブは、昨今の酸素富化操業による炉内熱負
荷の増大や電極からの熱負荷等により、亀裂や損耗が早
期に発生したり、脱落して、電極スリーブの寿命を低下
せしめている。
る電極スリーブは、昨今の酸素富化操業による炉内熱負
荷の増大や電極からの熱負荷等により、亀裂や損耗が早
期に発生したり、脱落して、電極スリーブの寿命を低下
せしめている。
【0004】また、近年、非消耗型の水冷ランスを用い
た酸素や炭粉の吹き込みが盛んに行われるようになっ
て、炉内での発熱反応が促進された結果、炉内での熱負
荷がさらに増大し、耐火材からなる電極スリーブの寿命
は著しく低下している。
た酸素や炭粉の吹き込みが盛んに行われるようになっ
て、炉内での発熱反応が促進された結果、炉内での熱負
荷がさらに増大し、耐火材からなる電極スリーブの寿命
は著しく低下している。
【0005】電極スリーブが脱落すると、スプラッシュ
による炉蓋と電極間の隙間への地金の付着等により、炉
蓋と電極との双方の間で電流が短絡し、スパークが発生
する。このスパークにより、炉蓋の電極貫通穴下部コー
ナー部が損傷し、小穴があくと、炉蓋そのものの寿命が
短くなるとともに、炉蓋内の冷却水が炉内に漏れ、水蒸
気爆発を引き起こす可能性があり、非常に危険である。
による炉蓋と電極間の隙間への地金の付着等により、炉
蓋と電極との双方の間で電流が短絡し、スパークが発生
する。このスパークにより、炉蓋の電極貫通穴下部コー
ナー部が損傷し、小穴があくと、炉蓋そのものの寿命が
短くなるとともに、炉蓋内の冷却水が炉内に漏れ、水蒸
気爆発を引き起こす可能性があり、非常に危険である。
【0006】また、電極スリーブが脱落した状態では、
炉外への煙の飛散が多くなり、作業環境の観点からも好
ましくない。いずれの場合にせよ、電気炉の操業を中止
し、電極スリーブの交換作業を余儀なくされるために、
その交換頻度が高いほど、生産性が著しく阻害される。
炉外への煙の飛散が多くなり、作業環境の観点からも好
ましくない。いずれの場合にせよ、電気炉の操業を中止
し、電極スリーブの交換作業を余儀なくされるために、
その交換頻度が高いほど、生産性が著しく阻害される。
【0007】本発明の目的は、かかるアーク炉炉蓋の電
極スリーブにおいて、寿命が長い電極スリーブを提供す
ることにある。
極スリーブにおいて、寿命が長い電極スリーブを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】アーク炉炉蓋の電極貫通
部の開口部に装着される耐火材からなる電極スリーブに
おいて、耐火材内部に冷媒を通すための冷却用配管を設
け、その冷却用配管外周囲に板状及び棒状の冷却フィン
を設けることによって、前記の目的を達成した。
部の開口部に装着される耐火材からなる電極スリーブに
おいて、耐火材内部に冷媒を通すための冷却用配管を設
け、その冷却用配管外周囲に板状及び棒状の冷却フィン
を設けることによって、前記の目的を達成した。
【0009】
【作用】アーク炉炉蓋の電極スリーブの耐火材内部に冷
媒を通すための冷却用配管を設け、その冷却用配管外周
囲に板状及び棒状の冷却フィンを設けることによって、
耐火材を冷却して、耐火材の熱負荷を軽減するため、前
記電極スリーブの下部が損耗、脱落する速度を十分に低
下せしめ、電極スリーブの寿命延長が達成される。さら
に、寿命の延長によって、該電極スリーブの交換頻度が
減少し、休止期間が短くなり、生産性の向上が達成され
る。
媒を通すための冷却用配管を設け、その冷却用配管外周
囲に板状及び棒状の冷却フィンを設けることによって、
耐火材を冷却して、耐火材の熱負荷を軽減するため、前
記電極スリーブの下部が損耗、脱落する速度を十分に低
下せしめ、電極スリーブの寿命延長が達成される。さら
に、寿命の延長によって、該電極スリーブの交換頻度が
減少し、休止期間が短くなり、生産性の向上が達成され
る。
【0010】一方、電極スリーブの脱落がなくなり、炉
蓋と電極の隙間へのスプラッシュの付着による炉蓋と電
極間でのスパークの発生が抑制され、該スパークによる
損傷が減じて炉蓋の寿命の延長が図られ、また炉蓋の冷
却水漏れによる水蒸気爆発の発生が皆無となる。
蓋と電極の隙間へのスプラッシュの付着による炉蓋と電
極間でのスパークの発生が抑制され、該スパークによる
損傷が減じて炉蓋の寿命の延長が図られ、また炉蓋の冷
却水漏れによる水蒸気爆発の発生が皆無となる。
【0011】また、耐火材の脱落による開口部からの炉
外への煙の飛散による作業環境悪化の発生もなくなる。
外への煙の飛散による作業環境悪化の発生もなくなる。
【0012】
【実施例】図面に基づき本発明の一実施例を説明する。
図1及び図2は本発明の直流アーク炉における実施例の
概略平面図及び断面図である。
図1及び図2は本発明の直流アーク炉における実施例の
概略平面図及び断面図である。
【0013】アーク炉の炉蓋1は水冷ジャケットにより
構成されており、炉蓋中央部の電極2の貫通部の回りに
は、電極スリーブ3が設けられている。該電極スリーブ
3は、高アルミナ質の耐火材と冷却用配管4から構成さ
れており、本実施例では、その内部を通す冷媒として水
を用いた。冷却用配管4は、電極の回りを取り巻くよう
に配置し、冷却流路を形成し、給水口、排水口を設けて
いる。
構成されており、炉蓋中央部の電極2の貫通部の回りに
は、電極スリーブ3が設けられている。該電極スリーブ
3は、高アルミナ質の耐火材と冷却用配管4から構成さ
れており、本実施例では、その内部を通す冷媒として水
を用いた。冷却用配管4は、電極の回りを取り巻くよう
に配置し、冷却流路を形成し、給水口、排水口を設けて
いる。
【0014】該冷却配管4の外周には、冷却能を増大さ
せるために、板状5及び棒状6の冷却フィンを取り付け
ている。冷媒は、冷却用配管4を通過する間に電極スリ
ーブ3の耐火材により抜熱され、冷却する。
せるために、板状5及び棒状6の冷却フィンを取り付け
ている。冷媒は、冷却用配管4を通過する間に電極スリ
ーブ3の耐火材により抜熱され、冷却する。
【0015】この実施例によれば、冷却用配管4及び冷
却フィン5、6による冷却効果により、電極スリーブ3
の下部の耐火材の損耗、脱落を防止することができる。
具体的には、非消耗型の水冷式酸素ランスの使用によ
り、アーク炉炉内の熱負荷が増大し、耐火材のみからな
る電極スリーブの寿命は、従来の約十分の一に劣化して
いたが、本発明を適用することによって、従来レベルの
寿命に戻すことができた。
却フィン5、6による冷却効果により、電極スリーブ3
の下部の耐火材の損耗、脱落を防止することができる。
具体的には、非消耗型の水冷式酸素ランスの使用によ
り、アーク炉炉内の熱負荷が増大し、耐火材のみからな
る電極スリーブの寿命は、従来の約十分の一に劣化して
いたが、本発明を適用することによって、従来レベルの
寿命に戻すことができた。
【0016】交流アーク炉への本発明の適用例を図3に
示す。交流アーク炉では、炉蓋1を貫通する電極2は炉
芯近傍に3本ある。したがって、電極スリーブ3、すな
わち、この3本を含む領域(一般に小天井と呼ばれる)
について、上記と同様にこの領域の耐火材の内部に冷媒
を通すための冷却用配管4及び板状5及び棒状6の冷却
フィンを設けることによって、その冷却効果に基づき、
耐火材の脱落、損耗が抑制でき、従来の耐火物単味によ
る場合と比較して、著しく寿命を延長することが可能と
なる。
示す。交流アーク炉では、炉蓋1を貫通する電極2は炉
芯近傍に3本ある。したがって、電極スリーブ3、すな
わち、この3本を含む領域(一般に小天井と呼ばれる)
について、上記と同様にこの領域の耐火材の内部に冷媒
を通すための冷却用配管4及び板状5及び棒状6の冷却
フィンを設けることによって、その冷却効果に基づき、
耐火材の脱落、損耗が抑制でき、従来の耐火物単味によ
る場合と比較して、著しく寿命を延長することが可能と
なる。
【0017】
【発明の効果】本発明の採用によって、アーク炉炉蓋の
電極スリーブの寿命延長が達成される。この寿命延長に
よって、該電極スリーブの交換頻度が減少し、休止時間
が短くなり、生産性の向上が達成される。
電極スリーブの寿命延長が達成される。この寿命延長に
よって、該電極スリーブの交換頻度が減少し、休止時間
が短くなり、生産性の向上が達成される。
【0018】一方、電極貫通スリーブが完全に脱落する
ケースがなくなり、炉蓋と電極の隙間へのスプラッシュ
の付着等による炉蓋と電極との双方の間でのスパークの
発生がなくなり、該スパークによる炉蓋の寿命の短縮や
炉蓋の冷却水漏れによる水蒸気爆発の発生を回避するこ
とができる。
ケースがなくなり、炉蓋と電極の隙間へのスプラッシュ
の付着等による炉蓋と電極との双方の間でのスパークの
発生がなくなり、該スパークによる炉蓋の寿命の短縮や
炉蓋の冷却水漏れによる水蒸気爆発の発生を回避するこ
とができる。
【0019】また、脱落開口部からの炉外への煙の飛散
による作業環境悪化の発生もなくなる。
による作業環境悪化の発生もなくなる。
【図1】本発明の一実施例の概略平面図である。
【図2】本発明の一実施例の概略断面図である。
【図3】本発明の別の実施例の概略平面図である。
1 炉蓋 2 電極 3 電極スリーブ 4 冷却用配管 5 板状冷却フィン 6 棒状冷却フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05B 7/12 H05B 7/12 A (56)参考文献 特開 平7−282974(JP,A) 実開 昭64−35399(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27D 1/12 F27B 3/08 F27B 3/24 F27D 1/18 F27D 11/08 H05B 7/12
Claims (1)
- 【請求項1】アーク炉路蓋の電極貫通部の開口部に装着
される耐火材からなる電極スリーブにおいて、 耐火材内部に冷媒を通すための冷却用配管を設け、その
冷却用配管の外周囲に板状及び棒状の冷却フィンを設け
たことを特徴とするアーク炉炉蓋用電極スリーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6101561A JP3060148B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | アーク炉炉蓋用電極スリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6101561A JP3060148B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | アーク炉炉蓋用電極スリーブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07286782A JPH07286782A (ja) | 1995-10-31 |
JP3060148B2 true JP3060148B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=14303832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6101561A Expired - Fee Related JP3060148B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | アーク炉炉蓋用電極スリーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3060148B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101539367A (zh) * | 2009-04-23 | 2009-09-23 | 宜兴市振球炉料有限公司 | 电炉小炉盖及制备方法 |
CN101839627A (zh) * | 2010-05-31 | 2010-09-22 | 莱芜钢铁集团有限公司 | 一种电弧炉中心小炉盖 |
CN101839626A (zh) * | 2010-05-31 | 2010-09-22 | 莱芜钢铁集团有限公司 | 一种电弧炉中心小炉盖 |
JP2014231952A (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-11 | 愛知製鋼株式会社 | 電気炉の炉蓋スパーク発生予測装置及び炉蓋スパーク発生防止装置 |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP6101561A patent/JP3060148B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07286782A (ja) | 1995-10-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000229 |
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