JPH0625838Y2 - 直流アーク炉の炉壁電極 - Google Patents
直流アーク炉の炉壁電極Info
- Publication number
- JPH0625838Y2 JPH0625838Y2 JP5878590U JP5878590U JPH0625838Y2 JP H0625838 Y2 JPH0625838 Y2 JP H0625838Y2 JP 5878590 U JP5878590 U JP 5878590U JP 5878590 U JP5878590 U JP 5878590U JP H0625838 Y2 JPH0625838 Y2 JP H0625838Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- shaped electrode
- electrode
- cooling sleeve
- furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Discharge Heating (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属材料の溶解、溶融金属の精錬等に使用さ
れる直流アーク炉の炉壁電極に関する。
れる直流アーク炉の炉壁電極に関する。
精錬用のアーク炉として、炉内に装入した溶解金属の上
方に配置した電極と、炉底、側壁等の炉壁に取り付けた
電極との間に電流を流し、溶融金属の精錬を行う直流ア
ーク炉が知られている。この種の直流アーク炉における
炉壁電極は、炉内にある高温の溶融金属からの受熱、供
給電流が通過するときに発生するジュール熱等によっ
て、極めて苛酷な使用雰囲気に曝される。
方に配置した電極と、炉底、側壁等の炉壁に取り付けた
電極との間に電流を流し、溶融金属の精錬を行う直流ア
ーク炉が知られている。この種の直流アーク炉における
炉壁電極は、炉内にある高温の溶融金属からの受熱、供
給電流が通過するときに発生するジュール熱等によっ
て、極めて苛酷な使用雰囲気に曝される。
そこで、この雰囲気に耐え炉底電極の耐久性を向上させ
るため、各種の提案が行われている。たとえば、特公昭
63-43675号公報の炉壁電極においては、炉壁から突出し
ている電極の部分(以下、これを後端部という)の周囲
に冷媒通路用の冷却スリーブを装着し、この冷媒通路に
水等の冷媒を循環させることにより、電極を強制冷却す
ることが開示されている。
るため、各種の提案が行われている。たとえば、特公昭
63-43675号公報の炉壁電極においては、炉壁から突出し
ている電極の部分(以下、これを後端部という)の周囲
に冷媒通路用の冷却スリーブを装着し、この冷媒通路に
水等の冷媒を循環させることにより、電極を強制冷却す
ることが開示されている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、冷却スリーブは一体円筒形状であるため棒状
電極と冷却スリーブとの間に隙間が必要であり、電極後
端部を冷却スリーブにて冷却しても冷却スリーブと棒状
電極表面との間に距離があるため冷却効果が不充分とな
る場合が生じ、また操業の電流値の変更によるジュール
熱変化により棒状電極と冷却スリーブとの間隔は一定で
はなく、所定のオフセットも困難で電極の損耗を効果的
に抑制することができない。
電極と冷却スリーブとの間に隙間が必要であり、電極後
端部を冷却スリーブにて冷却しても冷却スリーブと棒状
電極表面との間に距離があるため冷却効果が不充分とな
る場合が生じ、また操業の電流値の変更によるジュール
熱変化により棒状電極と冷却スリーブとの間隔は一定で
はなく、所定のオフセットも困難で電極の損耗を効果的
に抑制することができない。
そこで、本考案は、棒状電極の後端部に設けた冷却スリ
ーブが常に棒状電極の冷却を効率良く行うことにより、
棒状電極の溶損速度を抑制し耐久性に優れた炉壁電極を
提供することを目的とする。
ーブが常に棒状電極の冷却を効率良く行うことにより、
棒状電極の溶損速度を抑制し耐久性に優れた炉壁電極を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の炉壁電極は、その目的を達成するために、先端
部が直流アーク炉の炉壁を貫通して炉内に臨む棒状電極
と、該棒状電極後端部周囲に設けた冷却スリーブが常に
棒状電極表面から脱熱できるように、棒状電極と冷却ス
リーブとの間に、いかなる棒状電極の熱変形状況でも追
従し空間部を発生させないように鉛のような低融点物質
層を設ける。
部が直流アーク炉の炉壁を貫通して炉内に臨む棒状電極
と、該棒状電極後端部周囲に設けた冷却スリーブが常に
棒状電極表面から脱熱できるように、棒状電極と冷却ス
リーブとの間に、いかなる棒状電極の熱変形状況でも追
従し空間部を発生させないように鉛のような低融点物質
層を設ける。
[作用] 本考案においては、棒状電極の後端部に設けた冷却スリ
ーブに冷媒が供給され、冷媒は冷却スリーブを通過する
際に棒状電極から冷却スリーブに伝達された熱を運び去
るが、低融点物質が溶融状態となり棒状電極の後端部表
面と冷却スリーブとの間に空間がなく熱伝導率の小さい
ガス層がなくなり、棒状電極の冷却が効果的に行われ棒
状電極の溶損速度が抑制される。
ーブに冷媒が供給され、冷媒は冷却スリーブを通過する
際に棒状電極から冷却スリーブに伝達された熱を運び去
るが、低融点物質が溶融状態となり棒状電極の後端部表
面と冷却スリーブとの間に空間がなく熱伝導率の小さい
ガス層がなくなり、棒状電極の冷却が効果的に行われ棒
状電極の溶損速度が抑制される。
また棒状電極は直流アーク炉の操業電流の切り替えによ
り棒状電極内に発生するジュール熱などにより膨張・収
縮を繰り返しているが、この熱挙動に対して冷却スリー
ブの上部の棒状電極に接する低融点物質は融点以上の温
度となり液相状態ですみやかに追従し、冷却スリーブと
棒状電極との間の隙間の発生を完全に防止することがで
き確実な冷却が図れることになる。
り棒状電極内に発生するジュール熱などにより膨張・収
縮を繰り返しているが、この熱挙動に対して冷却スリー
ブの上部の棒状電極に接する低融点物質は融点以上の温
度となり液相状態ですみやかに追従し、冷却スリーブと
棒状電極との間の隙間の発生を完全に防止することがで
き確実な冷却が図れることになる。
[実施例] 直流アーク炉の炉底に電極を装着した場合の例を第1図
に示す。直流アーク炉の炉底は、パーマレンガ1の内側
に不定形耐火物2がライニングされており、外側を鉄皮
3で支持している。これら鉄皮3、パーマレンガ1及び
不定形耐火物2で構成される炉壁を貫通して、棒状電極
4が炉底に装着される。
に示す。直流アーク炉の炉底は、パーマレンガ1の内側
に不定形耐火物2がライニングされており、外側を鉄皮
3で支持している。これら鉄皮3、パーマレンガ1及び
不定形耐火物2で構成される炉壁を貫通して、棒状電極
4が炉底に装着される。
棒状電極4の後端部の周囲に冷却スリーブ5が配置さ
れ、棒状電極4と冷却スリーブ5との間隔に鉛層6(あ
るいは、他のものとしてハンダ層を使用しても良い)を
装着する。冷却スリーブ5へ冷媒配管7から送り込まれ
た冷媒8は、冷却スリーブ5を通る間に棒状電極4から
鉛層6を経て冷却スリーブ5に伝わった熱を確実に奪い
取るため、棒状電極4が冷却され棒状電極4の溶損抑制
が図られる。
れ、棒状電極4と冷却スリーブ5との間隔に鉛層6(あ
るいは、他のものとしてハンダ層を使用しても良い)を
装着する。冷却スリーブ5へ冷媒配管7から送り込まれ
た冷媒8は、冷却スリーブ5を通る間に棒状電極4から
鉛層6を経て冷却スリーブ5に伝わった熱を確実に奪い
取るため、棒状電極4が冷却され棒状電極4の溶損抑制
が図られる。
第2図に、棒状電極4の後端部に溝9を設け、鉛層6が
棒状電極4と冷却スリーブ5の間隔の所定の位置となる
ようにする鉛層6を一部に設ける構造を示す。この場合
の鉛層6の最下端10は熱バランス上、棒状電極4の表面
温度が鉛の融点以下となる所までは設け、液相が棒状電
極4と冷却スリーブ5との上部の間隔に確保されるよう
にする。
棒状電極4と冷却スリーブ5の間隔の所定の位置となる
ようにする鉛層6を一部に設ける構造を示す。この場合
の鉛層6の最下端10は熱バランス上、棒状電極4の表面
温度が鉛の融点以下となる所までは設け、液相が棒状電
極4と冷却スリーブ5との上部の間隔に確保されるよう
にする。
[考案の効果] 以上に説明したように、本考案の炉壁電極においては、
棒状電極と冷却スリーブの間に棒状電極の熱挙動に追従
可能なように鉛などの低融点金属層を設け、棒状電極表
面と冷却スリーブの間に空間をなくした状態にして、冷
却スリーブに冷媒を供給し棒状電極の冷却を行ってい
る。そのため、棒状電極部の冷却が効率良く行われ、電
極の寿命が大幅に延長され、更に炉底電極の整備作業も
大幅に軽減されるため、操業性・生産性向上に貢献する
ものである。
棒状電極と冷却スリーブの間に棒状電極の熱挙動に追従
可能なように鉛などの低融点金属層を設け、棒状電極表
面と冷却スリーブの間に空間をなくした状態にして、冷
却スリーブに冷媒を供給し棒状電極の冷却を行ってい
る。そのため、棒状電極部の冷却が効率良く行われ、電
極の寿命が大幅に延長され、更に炉底電極の整備作業も
大幅に軽減されるため、操業性・生産性向上に貢献する
ものである。
第1図は本考案の炉壁電極を直流アーク炉の炉底に適用
した例を示し、第2図は本考案の低融点物質の装着方法
の別例を示す。 4…棒状電極、5…冷却スリーブ、6…鉛層
した例を示し、第2図は本考案の低融点物質の装着方法
の別例を示す。 4…棒状電極、5…冷却スリーブ、6…鉛層
Claims (1)
- 【請求項1】先端部が炉壁を貫通して炉内に臨む棒状電
極の後端部に冷却スリーブを装着し、棒状電極と冷却ス
リーブの間に低融点物質層を設けたことを特徴とする直
流アーク炉の炉壁電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5878590U JPH0625838Y2 (ja) | 1990-06-05 | 1990-06-05 | 直流アーク炉の炉壁電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5878590U JPH0625838Y2 (ja) | 1990-06-05 | 1990-06-05 | 直流アーク炉の炉壁電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0418299U JPH0418299U (ja) | 1992-02-14 |
JPH0625838Y2 true JPH0625838Y2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=31584711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5878590U Expired - Lifetime JPH0625838Y2 (ja) | 1990-06-05 | 1990-06-05 | 直流アーク炉の炉壁電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625838Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-05 JP JP5878590U patent/JPH0625838Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0418299U (ja) | 1992-02-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |