JPH07260115A - 抵抗式溶融炉 - Google Patents
抵抗式溶融炉Info
- Publication number
- JPH07260115A JPH07260115A JP5647794A JP5647794A JPH07260115A JP H07260115 A JPH07260115 A JP H07260115A JP 5647794 A JP5647794 A JP 5647794A JP 5647794 A JP5647794 A JP 5647794A JP H07260115 A JPH07260115 A JP H07260115A
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- JP
- Japan
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- orifice
- orifice nozzle
- protected
- melting furnace
- furnace body
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶融物によるオリフィスノズルの損耗を防止
することができる抵抗式溶融炉を提供すること。 【構成】 炉体１の底部のオリフィスコーン４の先端
に、銅やステンレスからなる油冷式のオリフィスノズル
９を取付ける。その外周面はラミング材７で保護されて
いるが、オリフィスノズル９の内面は溶融物が固化した
ガラス質の皮膜10により覆われ、溶融物から保護されて
いる。
することができる抵抗式溶融炉を提供すること。 【構成】 炉体１の底部のオリフィスコーン４の先端
に、銅やステンレスからなる油冷式のオリフィスノズル
９を取付ける。その外周面はラミング材７で保護されて
いるが、オリフィスノズル９の内面は溶融物が固化した
ガラス質の皮膜10により覆われ、溶融物から保護されて
いる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物等を溶融するた
めに使用される抵抗式溶融炉の改良に関するものであ
る。
めに使用される抵抗式溶融炉の改良に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】例えば火力発電所において発生する石炭
灰、汚泥灰、断熱材、貝焼却灰や、ごみ処理場において
発生するごみ焼却灰等の廃棄物を減容、安定化するため
に、抵抗式溶融炉の適用が検討されている。この抵抗式
溶融炉は、図２に示されるように炉体１の内部に複数本
の電極２を挿入して原料に直接通電し、ジュール熱によ
り原料を溶融させる形式の炉である。
灰、汚泥灰、断熱材、貝焼却灰や、ごみ処理場において
発生するごみ焼却灰等の廃棄物を減容、安定化するため
に、抵抗式溶融炉の適用が検討されている。この抵抗式
溶融炉は、図２に示されるように炉体１の内部に複数本
の電極２を挿入して原料に直接通電し、ジュール熱によ
り原料を溶融させる形式の炉である。
【０００３】この形式の炉では炉体１は原料自体によっ
て断熱され、電極２が配置された炉の中心部が最も高温
となるので、炉体１の底部に立設されたオリフィス３を
通じて炉の中心部から溶融物を抜き取るようになってい
る。このオリフィス３は、ステンレス製の熱媒体を循環
させて冷却するようにしたオリフィスコーン４の上端
に、モリブデン製プレート５を介してモリブデン製のオ
リフィスノズル６を設置したもので、その外周面はハイ
アルミナ質のラミング材７により保護されている。また
オリフィスノズル６の上方には流出量制御用のコントロ
ールニードル８が設けられている。
て断熱され、電極２が配置された炉の中心部が最も高温
となるので、炉体１の底部に立設されたオリフィス３を
通じて炉の中心部から溶融物を抜き取るようになってい
る。このオリフィス３は、ステンレス製の熱媒体を循環
させて冷却するようにしたオリフィスコーン４の上端
に、モリブデン製プレート５を介してモリブデン製のオ
リフィスノズル６を設置したもので、その外周面はハイ
アルミナ質のラミング材７により保護されている。また
オリフィスノズル６の上方には流出量制御用のコントロ
ールニードル８が設けられている。
【０００４】ところが、オリフィスノズル６は耐熱性に
優れたモリブデン製とされているものの、1500℃以上の
高温の溶融物に接触しているために、溶融される廃棄物
の性状に応じて、短期間で損耗してしまい、しばしば交
換を必要とするという問題があった。
優れたモリブデン製とされているものの、1500℃以上の
高温の溶融物に接触しているために、溶融される廃棄物
の性状に応じて、短期間で損耗してしまい、しばしば交
換を必要とするという問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、オリフィスノズルの損耗を防止して
長寿命化を図ることができる抵抗式溶融炉を提供するた
めに完成されたものである。
の問題点を解決し、オリフィスノズルの損耗を防止して
長寿命化を図ることができる抵抗式溶融炉を提供するた
めに完成されたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、炉体の内部に挿入した電極によ
り原料に直接通電して溶融させる抵抗式溶融炉におい
て、炉体底部のオリフィスコーンの先端に熱媒体を循環
させて冷却するようにしたオリフィスノズルを取付け、
それらの外周面をラミング材で保護するとともに、オリ
フィスノズルの内面を溶融物が固化したガラス質の皮膜
により保護したことを特徴とするものである。
めになされた本発明は、炉体の内部に挿入した電極によ
り原料に直接通電して溶融させる抵抗式溶融炉におい
て、炉体底部のオリフィスコーンの先端に熱媒体を循環
させて冷却するようにしたオリフィスノズルを取付け、
それらの外周面をラミング材で保護するとともに、オリ
フィスノズルの内面を溶融物が固化したガラス質の皮膜
により保護したことを特徴とするものである。
【０００７】
【実施例】以下に本発明を図１に示す実施例によって更
に詳細に説明する。図１は本発明の要部を示す断面図で
あり、従来と同様に１は炉体、４はこの炉体１の底部中
心に立設されたステンレス製の油冷式のオリフィスコー
ンである。しかし本発明では、このオリフィスコーン４
の先端に油冷式のオリフィスノズル９が取付けられてい
る。このオリフィスノズル９は銅やステンレスのような
溶融物の温度よりも低い融点を持つ金属からなるもので
あるが、炉の運転中は常に冷却油によって油冷されてい
るために溶融するおそれはない。
に詳細に説明する。図１は本発明の要部を示す断面図で
あり、従来と同様に１は炉体、４はこの炉体１の底部中
心に立設されたステンレス製の油冷式のオリフィスコー
ンである。しかし本発明では、このオリフィスコーン４
の先端に油冷式のオリフィスノズル９が取付けられてい
る。このオリフィスノズル９は銅やステンレスのような
溶融物の温度よりも低い融点を持つ金属からなるもので
あるが、炉の運転中は常に冷却油によって油冷されてい
るために溶融するおそれはない。
【０００８】これらのオリフィスコーン４及びオリフィ
スノズル９の外周面は従来と同様にハイアルミナ質のラ
ミング材７で保護されているが、オリフィスノズル９の
内面は溶融物が固化したガラス質の皮膜10により覆われ
て保護されている。
スノズル９の外周面は従来と同様にハイアルミナ質のラ
ミング材７で保護されているが、オリフィスノズル９の
内面は溶融物が固化したガラス質の皮膜10により覆われ
て保護されている。
【０００９】
【作用】このように構成された本発明の抵抗式溶融炉
は、炉体１の内部に廃棄物等を原料として投入し、電極
２を通じて原料に直接通電してジュール熱により原料の
中心部から溶融させること、また溶融が進行したらコン
トロールニードル８をオリフィスノズル９より上昇させ
ることにより、溶融物をオリフィスノズル９を通じて炉
体１の底部から流出させることは従来のものと同様であ
る。
は、炉体１の内部に廃棄物等を原料として投入し、電極
２を通じて原料に直接通電してジュール熱により原料の
中心部から溶融させること、また溶融が進行したらコン
トロールニードル８をオリフィスノズル９より上昇させ
ることにより、溶融物をオリフィスノズル９を通じて炉
体１の底部から流出させることは従来のものと同様であ
る。
【００１０】しかし本発明においては、オリフィスコー
ン４の先端に熱媒体を循環させて冷却するようにしたオ
リフィスノズル９を取付けたので、従来のモリブデン製
のオリフィスノズル６とは異なり、オリフィスノズル９
が溶融物の熱によって損耗することが防止される。しか
もこのオリフィスノズル９の外面はラミング材７で保護
されているうえ、内面も溶融物が固化したガラス質の皮
膜10により保護されているので、高温の溶融物が直接オ
リフィスノズル９の内面に接触することがなく、溶融物
との接触による化学的な侵食からも保護されることとな
る。この結果、本発明の抵抗式溶融炉はオリフィスノズ
ル９の損耗を十分に防止することができ、数カ月以上の
長寿命を達成することができる。なお、熱媒体としては
気体および液体（たとえば水、油、Na、Pb等の液体金
属）が考えられるが、熱伝達量が大きい点で液体が好ま
しく、安全性、経済性の点で油が好ましい。
ン４の先端に熱媒体を循環させて冷却するようにしたオ
リフィスノズル９を取付けたので、従来のモリブデン製
のオリフィスノズル６とは異なり、オリフィスノズル９
が溶融物の熱によって損耗することが防止される。しか
もこのオリフィスノズル９の外面はラミング材７で保護
されているうえ、内面も溶融物が固化したガラス質の皮
膜10により保護されているので、高温の溶融物が直接オ
リフィスノズル９の内面に接触することがなく、溶融物
との接触による化学的な侵食からも保護されることとな
る。この結果、本発明の抵抗式溶融炉はオリフィスノズ
ル９の損耗を十分に防止することができ、数カ月以上の
長寿命を達成することができる。なお、熱媒体としては
気体および液体（たとえば水、油、Na、Pb等の液体金
属）が考えられるが、熱伝達量が大きい点で液体が好ま
しく、安全性、経済性の点で油が好ましい。
【００１１】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の抵抗式
溶融炉はオリフィスコーンの先端に熱媒体を循環させて
冷却するようにしたオリフィスノズルを取付け、その内
面を溶融物が固化したガラス質の皮膜により保護した構
造を採用したので、高温の溶融物によるオリフィスノズ
ルの損耗を防止し、従来よりもはるかに長寿命化を図る
ことができる。しかもオリフィスノズルとして従来のよ
うな高価なモリブデンを使用する必要がないので、製造
コストを引き下げることもできる。よって本発明は従来
の問題点を解消した抵抗式溶融炉として、業界に寄与す
るところはきわめて大きいものである。
溶融炉はオリフィスコーンの先端に熱媒体を循環させて
冷却するようにしたオリフィスノズルを取付け、その内
面を溶融物が固化したガラス質の皮膜により保護した構
造を採用したので、高温の溶融物によるオリフィスノズ
ルの損耗を防止し、従来よりもはるかに長寿命化を図る
ことができる。しかもオリフィスノズルとして従来のよ
うな高価なモリブデンを使用する必要がないので、製造
コストを引き下げることもできる。よって本発明は従来
の問題点を解消した抵抗式溶融炉として、業界に寄与す
るところはきわめて大きいものである。
【図１】本発明の実施例の要部を示す断面図である。
【図２】従来の抵抗式溶融炉を示す断面図である。
１ 炉体 ２ 電極 ４ オリフィスコーン ７ ラミング材 ９ 油冷式のオリフィスノズル 10 ガラス質の皮膜
Claims (1)
- 【請求項１】 炉体の内部に挿入した電極により原料に
直接通電して溶融させる抵抗式溶融炉において、炉体底
部のオリフィスコーンの先端に熱媒体を循環させて冷却
するようにしたオリフィスノズルを取付け、それらの外
周面をラミング材で保護するとともに、オリフィスノズ
ルの内面を溶融物が固化したガラス質の皮膜により保護
したことを特徴とする抵抗式溶融炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05647794A JP3265112B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 抵抗式溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05647794A JP3265112B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 抵抗式溶融炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07260115A true JPH07260115A (ja) | 1995-10-13 |
| JP3265112B2 JP3265112B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=13028188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05647794A Expired - Fee Related JP3265112B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 抵抗式溶融炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3265112B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011144702A1 (de) * | 2010-05-21 | 2011-11-24 | Sms Siemag Ag | Kühlung für ein metallurgisches gefäss |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP05647794A patent/JP3265112B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011144702A1 (de) * | 2010-05-21 | 2011-11-24 | Sms Siemag Ag | Kühlung für ein metallurgisches gefäss |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3265112B2 (ja) | 2002-03-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20011218 |
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