JPH0671450A - プラズマ加工機用電極 - Google Patents
プラズマ加工機用電極Info
- Publication number
- JPH0671450A JPH0671450A JP4228360A JP22836092A JPH0671450A JP H0671450 A JPH0671450 A JP H0671450A JP 4228360 A JP4228360 A JP 4228360A JP 22836092 A JP22836092 A JP 22836092A JP H0671450 A JPH0671450 A JP H0671450A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- sheath
- cooling
- core
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Plasma Technology (AREA)
- Arc Welding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電極寿命を長くして切断作業による消耗品コ
ストを大幅に低減し得るプラズマ加工機用電極を提供す
ることにある。 【構成】 電極シース内部の水冷孔に凹凸を設ける事に
よって冷却水との接触面積が増え、電極シースを冷却す
る能力が増大する。そのため、電極シースに圧入されて
いる電極コアの冷却が十分に行なわれるようになり、電
極コアの温度上昇をおさえ、溶融飛散速度を遅くするこ
とにより、電極コアの消耗が抑えられ、電極の寿命を格
段に延ばすことが可能となる。
ストを大幅に低減し得るプラズマ加工機用電極を提供す
ることにある。 【構成】 電極シース内部の水冷孔に凹凸を設ける事に
よって冷却水との接触面積が増え、電極シースを冷却す
る能力が増大する。そのため、電極シースに圧入されて
いる電極コアの冷却が十分に行なわれるようになり、電
極コアの温度上昇をおさえ、溶融飛散速度を遅くするこ
とにより、電極コアの消耗が抑えられ、電極の寿命を格
段に延ばすことが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大気中、酸素雰囲気中
などにおいて使用されるプラズマ加工機用電極に関する
ものである。
などにおいて使用されるプラズマ加工機用電極に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、酸化雰囲気で用いられるプラズマ
加工機用電極は銅製の電極シース3にハフニウム或はジ
ルコニウムの電極コア9を埋め込んで用いられている。
そして、その銅製の電極シース3は電極コア9の温度上
昇を抑えるために水冷されている。
加工機用電極は銅製の電極シース3にハフニウム或はジ
ルコニウムの電極コア9を埋め込んで用いられている。
そして、その銅製の電極シース3は電極コア9の温度上
昇を抑えるために水冷されている。
【0003】プラズマトーチとしては、例えば図2に示
すものが知られている。
すものが知られている。
【0004】図中、ノズル1内には、絶縁体で作られた
スワラー2を介して電極シース3が設けられている。こ
の電極シース3は、電極冷却水導管8の先端部が挿入さ
れ、水冷されている。電極シース3の先端部には、ジル
コニウム、ハフニウムなどからなる電極コア9が埋め込
まれて、電極シース3が水冷されることによって電極コ
ア9が冷却されることになる。なお、図2中矢印(↑)
は、冷却水の流れ方向を示し、丸付き矢印(♂)は作動
ガスの流れ方向を示している。
スワラー2を介して電極シース3が設けられている。こ
の電極シース3は、電極冷却水導管8の先端部が挿入さ
れ、水冷されている。電極シース3の先端部には、ジル
コニウム、ハフニウムなどからなる電極コア9が埋め込
まれて、電極シース3が水冷されることによって電極コ
ア9が冷却されることになる。なお、図2中矢印(↑)
は、冷却水の流れ方向を示し、丸付き矢印(♂)は作動
ガスの流れ方向を示している。
【0005】ところで、従来装置においては、電極コア
9及びノズル1の冷却は、図3中矢印(↑)に示すよう
な水路で水冷されている。すなわち、まず冷却水をノズ
ル冷却水供給パイプ5及び電極冷却水供給パイプ12か
ら供給し、ノズル1及び電極シース内面22を介して電
極シース3と電極コア9の冷却を行っている。
9及びノズル1の冷却は、図3中矢印(↑)に示すよう
な水路で水冷されている。すなわち、まず冷却水をノズ
ル冷却水供給パイプ5及び電極冷却水供給パイプ12か
ら供給し、ノズル1及び電極シース内面22を介して電
極シース3と電極コア9の冷却を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置によれば、電極コア9を冷却するための電極シース3
内部に設けた冷却水路、すなわち電極シース内面22
は、凹凸の無い単純な円柱面で構成されて、電極コア9
の冷却能力が十分でなく、電極コア9の温度が上昇して
溶融飛散速度が速くなる。従って、電極コア9の消耗が
激しくなり、電極寿命が短くなるという欠点があった。
置によれば、電極コア9を冷却するための電極シース3
内部に設けた冷却水路、すなわち電極シース内面22
は、凹凸の無い単純な円柱面で構成されて、電極コア9
の冷却能力が十分でなく、電極コア9の温度が上昇して
溶融飛散速度が速くなる。従って、電極コア9の消耗が
激しくなり、電極寿命が短くなるという欠点があった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は、電極寿命を長くし
て切断作業による消耗品コストを大幅に低減し得るプラ
ズマ加工機用電極を提供することにある。
になされたものであり、その目的は、電極寿命を長くし
て切断作業による消耗品コストを大幅に低減し得るプラ
ズマ加工機用電極を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のプラズマ切断用電極は、電極シース内部の水
冷孔に凹凸を設けたことを特徴とする。
に本発明のプラズマ切断用電極は、電極シース内部の水
冷孔に凹凸を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本発明の電極シース内部の
水冷孔に設けた凹凸は、水冷孔の表面積を増加させる。
したがって、電極シース内部を冷却するために流される
冷却水との接触面積が増え、電極シースを冷却する能力
が増大する。そのため、電極シースに圧入されている電
極コアの冷却が十分に行われるようになり、電極コアの
温度上昇を抑え、溶融飛散速度を遅くすることにより、
電極コアの消耗が抑えられ、電極の寿命を格段に延ばす
ことが可能となる。
水冷孔に設けた凹凸は、水冷孔の表面積を増加させる。
したがって、電極シース内部を冷却するために流される
冷却水との接触面積が増え、電極シースを冷却する能力
が増大する。そのため、電極シースに圧入されている電
極コアの冷却が十分に行われるようになり、電極コアの
温度上昇を抑え、溶融飛散速度を遅くすることにより、
電極コアの消耗が抑えられ、電極の寿命を格段に延ばす
ことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0011】尚、本実施例に係わるプラズマトーチは従
来のプラズマトーチと構成が同じであるため、同部材は
同符号を付して説明を省略する。
来のプラズマトーチと構成が同じであるため、同部材は
同符号を付して説明を省略する。
【0012】まず、本実施例の電極シース30は、その
内面22に、図1に示すように凹凸22aや螺旋状に延
びる凸状22bが形成されている。
内面22に、図1に示すように凹凸22aや螺旋状に延
びる凸状22bが形成されている。
【0013】次にその製造方法について説明する。図1
(a)、(b)に示すように、電極シースの内部を切削
加工する。このとき冷却水の流速が速くなるように、例
えば螺旋状の凸状22bを加工すると尚良い。これに
は、通常のタップ加工等が利用できる。このようにして
得られた電極シース30にハフニウム製の電極コア9を
圧入し、次に示す電極の消耗実験を行った。また、比較
のために従来の凹凸のない電極シース30にも電極コア
を圧入し消耗試験に供した。
(a)、(b)に示すように、電極シースの内部を切削
加工する。このとき冷却水の流速が速くなるように、例
えば螺旋状の凸状22bを加工すると尚良い。これに
は、通常のタップ加工等が利用できる。このようにして
得られた電極シース30にハフニウム製の電極コア9を
圧入し、次に示す電極の消耗実験を行った。また、比較
のために従来の凹凸のない電極シース30にも電極コア
を圧入し消耗試験に供した。
【0014】これら比較材を含めた3種類の電極に対し
て、プラズマ加工機に設置し、板厚1.6mmの冷間圧延鋼
板を被切断物として、切断不能となるまで切断を行っ
た。その間逐次電極の重量減少量を測定した。切断条件
は、切断電流10A、切断ガス(酸素)圧1kgf/cm2、
切断高さ0.5mmとした。
て、プラズマ加工機に設置し、板厚1.6mmの冷間圧延鋼
板を被切断物として、切断不能となるまで切断を行っ
た。その間逐次電極の重量減少量を測定した。切断条件
は、切断電流10A、切断ガス(酸素)圧1kgf/cm2、
切断高さ0.5mmとした。
【0015】実験結果を図3に示す。図3から解るとお
り、本実施例による電極は、従来の電極よりも重量減少
が少なく、寿命が格段に長いことがわかる。
り、本実施例による電極は、従来の電極よりも重量減少
が少なく、寿命が格段に長いことがわかる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明の電極によれば、従来の構造をもつ電極に比べ、
電極コアの冷却能力が上がるため、寿命が格段に延び、
約2〜3倍の電極寿命を有する優れたものである。この
電極は、プラズマ切断用として使用して十分にその特性
が発揮できるものである。
本発明の電極によれば、従来の構造をもつ電極に比べ、
電極コアの冷却能力が上がるため、寿命が格段に延び、
約2〜3倍の電極寿命を有する優れたものである。この
電極は、プラズマ切断用として使用して十分にその特性
が発揮できるものである。
【図1】本発明を実施した電極シースを示した図であ
る。
る。
【図2】プラズマ加工機のトーチ部分の拡大図である。
【図3】電極の消耗量と切断時間との関係のグラフを示
す図である。
す図である。
1 ノズル 2 スワラー 30 電極シース 4 水冷外筒 17 プラズマ電源 20 被切断材 21 プラズマアーク 22 内面
Claims (1)
- 【請求項1】 プラズマ加工機用の電極において、 電極部の水冷孔内部に凹凸を設けることを特徴としたプ
ラズマ加工機用電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4228360A JPH0671450A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | プラズマ加工機用電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4228360A JPH0671450A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | プラズマ加工機用電極 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671450A true JPH0671450A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=16875242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4228360A Pending JPH0671450A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | プラズマ加工機用電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671450A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004314181A (ja) * | 2004-08-16 | 2004-11-11 | Komatsu Ltd | プラズマ加工機、プラズマトーチ及びその部品の着脱方法 |
JP2005111560A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Illinois Tool Works Inc <Itw> | 液体冷却式溶接装置用の冷却装置 |
JP2008119746A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-29 | Komatsu Sanki Kk | プラズマ切断装置およびプラズマトーチの冷却方法 |
US9922677B2 (en) | 2016-03-24 | 2018-03-20 | Nec Platforms, Ltd. | Library device, cartridge jump-out preventing mechanism and method |
TWI676520B (zh) * | 2018-11-20 | 2019-11-11 | 台灣電能股份有限公司 | 焊接切割裝置 |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP4228360A patent/JPH0671450A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005111560A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Illinois Tool Works Inc <Itw> | 液体冷却式溶接装置用の冷却装置 |
JP2004314181A (ja) * | 2004-08-16 | 2004-11-11 | Komatsu Ltd | プラズマ加工機、プラズマトーチ及びその部品の着脱方法 |
JP2008119746A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-29 | Komatsu Sanki Kk | プラズマ切断装置およびプラズマトーチの冷却方法 |
US9024228B2 (en) | 2006-10-18 | 2015-05-05 | Komatsu Ltd. | Plasma cutting device, plasma torch, and cooling device for plasma torch |
US9922677B2 (en) | 2016-03-24 | 2018-03-20 | Nec Platforms, Ltd. | Library device, cartridge jump-out preventing mechanism and method |
TWI676520B (zh) * | 2018-11-20 | 2019-11-11 | 台灣電能股份有限公司 | 焊接切割裝置 |
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