JPS62290851A - アルミニウム合金圧延板の製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金圧延板の製造方法

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JPS62290851A
JPS62290851A JP13352286A JP13352286A JPS62290851A JP S62290851 A JPS62290851 A JP S62290851A JP 13352286 A JP13352286 A JP 13352286A JP 13352286 A JP13352286 A JP 13352286A JP S62290851 A JPS62290851 A JP S62290851A
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Masafumi Mizouchi
政文 溝内
Fujio Tanaka
田中 富次夫
Takeshi Kajiyama
毅 梶山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 この発明は電機制御器筐体、計測器筐体、VTRその他
の弱電機器のシャーシなど、強度と優れた成形加工性特
に曲げ性が要求される成形加工品に使用されるアルミニ
ウム合金圧延仮に関するものでおる。
従来の1支’i・fi 型別制御器筐体、計測器匣体、おるいはVTRその他の
弱電典型のシャーシなどには、軽小化および電磁波シー
ルド性などの点から近年はアルミニウム合金を使用する
ことが多くなっている。このような用途において(よ、
強度および成形力8工1生が優れていることおよび耐食
[牛も良好なことが要求され、そこで従来このような用
途のアルミニウム合金板材としてはJIS 5000番
系のAl−MΩ系合金圧延板が使用されており、そのう
ちでも特に5052合金のH34テンパー材が最も多用
されている。
発明が解決すべき問題点 5052合金1−134材の場合、比較的曲げ性が良好
ではあるが、曲げ加工において板厚2M位が使用限界と
されており、そこで前述のような用途には、5052合
金H合金材よりもざらに曲げ性が良好でしがち高強度の
材料が要望されている。強度の点では5082合金O材
などが5052合金H合金材よりも優れているが、曲げ
性の点では格段に劣り、前述のような用途には実用的で
ない。
この発明は以上の事情に鑑みてなされたもので、電機制
0口器筐体などの前述のような用途に使用されるアルミ
ニウム合金圧延板として、従来の5052合金H合金材
と比較し強度および曲げ成形性の優れたアルミニウム合
金圧延板を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 アルミニウム合金の曲げ成形性は、各種素材特性のうち
でn値が良好なほど、また局部伸びが良好なほど、おる
いは第2相分散粒子が微細なほど、良好でおることがi
11明しているが、本発明者等が特にAl−Mg系合金
の曲げ成形性について実験・検討を重ねたところ、粒界
への析出物が曲げ成形性を著しく劣化させるは囚となっ
ていることを見出した。すなわち、AI’Mg系合金に
おいてはβ相(Ai’3Mg2相)が粒界に優先的に析
出する傾向が強く、このようにβ相が粒界に析出すれば
粒界強度を著しく低下させて、曲げ成形性を著しく劣化
させることを見出した。したがってβ。
相が粒界に全く析出しないようにすれば、Al−MCI
系合金の曲げ成形性を飛躍的に向上させることが可能と
なると考えられる。そこで本発明者等はざらに実験・検
討を進めた結果、冷間圧延後の圧延板に、β相の析出温
度領域よりも高く、積極的にNjlgを固溶させ得る特
定の温度域に加熱して、その加熱後にβ相が析出し得な
いような特定の冷却速度で急速冷却することにより、再
結晶粒界にβ相の析出の全く認められない板を1qるこ
とができ、かつこのようにして1りられたアルミニウム
合金圧延板は実際に曲げ成形性が優れかつ高強度でおる
ことを見出し、この発明の完成に至ったのである。
具体的には、第1発明の製造方法は、MCl3.0〜6
.0重量%を含有し、残部がAIおよび不可避的不純物
よりなるAl−Mg基合金を素材として、熱間圧延およ
び/または冷間圧延により所要の板厚−とし、次いで4
50〜550℃の範囲内の温度に加熱して、直ちにもし
くは120秒以下の保持を行なってから、10’C,/
Sec以上の冷却速度で冷却し、再結晶粒界をおおう析
出物のない圧延板を1qることを特徴とするものである
また第2発明の製造方法は、素材として、Mg3.0〜
8.0f重量%のほか、Mn O,05〜0.7重量%
、Z r O,01〜0.2Iffi%、Cr O,0
5〜0.3重研%1Cu O,10〜1.0重量%のう
ちの1種または2種以上を含有するA (1−M Q基
合金を用い、第1発明の場合と同作な条件で処理して、
再結晶粒界をおおう析出物のない圧延板を17ることを
特徴とするものである。
作   用 先ずこの発明における素材の合金成分限定理由について
説明する。
Mg: MCIはこの発明で対象とする系の合金で必須の基本合
金元素でおり、強度および成形性に奇与する。Mgが3
.0%(重量%、以下同じ)未満では従来の5052合
金H合金材以上の強度を得ることが困難でおり、一方6
.0%を越えれば高強度は1qられるものの、鋳造性、
圧延性が悪くなって聞産プロセスでの製造に不適当とな
るから、3.0〜6.0%の範囲内に限定した。
Mn: Mnは強度向上に奇与する元素であり、第2発明の方法
において選択的に添1す0される。Mnが0、05%未
満ではMn添加の効果が充分に17られす、一方Mnが
0.7%を越えればDC鋳造材の場合成形性が劣化する
。したがって第2発明においてIMnは0.05〜0.
7%の範囲内に限定した。
Cr: Crも強度向上に奇与する元来であって、第2発明の方
法において選択的に添加される。Crが0.05%未満
ではCr添加の効果が充分に得られず、一方0.3%を
越えればDC鋳造の場合粗大金属間化合物が発生して成
形性を劣化させる。したがって第2発明においてCrは
0.05〜O1,3%の範囲内に限定した。
Zr: Zrも強度向上に奇与する元素であり、第2発明におい
て選択的に添加される。Zrが0.01%未満ではzr
添7J[]の効果が充分に得られず、一方0.2%を越
えれば再結晶が遅れるため焼鈍温度範囲が著しく限定さ
れ、この発明のプロセスの適用が困難となってくるから
、第2発明においてZrは0.01〜0.2%の範囲内
に限定した。
Cu二 CuはMCIと同時に添加することにより強度上昇に奇
与する元素で必って、第2発明において選択的に添加さ
れる。Cuが0.10%以下ではCu添tJO効果が充
分に得られず、一方1.0%を越えれば鋳造割れが生じ
易くなり、また耐食性も低下するから、第2発明におい
てCuは0.10〜1.0%の範囲内に限定した。
上記各元素のほか、通常のアルミニウム合金と同様にF
e、3iが不可避的不純物として含有される。これらは
この発明においても特に重要な元素ではないが、それぞ
れ0.5%を越えて含有されれば、鋳塊段階で晶出する
晶出物量が増加Lノで曲げ性を低下させるから、それぞ
れ0.5%以下に規制することが好ましい。
さらに、上記各元素のほか、鋳塊組織微細化のため、通
常のアルミニウム合金と同様にT1、またはTiおよび
Bを添加しても良い。(B u初晶Ti/l’3粒子の
晶出を防止するためにはT1は0.15%以下とするこ
とが好ましく、またT ! 82粒子の生成を防止する
ためにはBは0.01%以下とすることが好ましい。
次にこの発明の方法におけるプロセスについて説明する
この発明の方法において、圧延までの工程は従来公知の
方法と同様でおれば良い。すなわら、前記成分組成の合
金を例えばDC鋳造により鋳造し、得られた鋳塊に対し
必要に応じて450〜500’Cにおいて2〜48時間
FJO熱保持する均質化型理を行ない、常法にしたがっ
て熱間圧延、または熱間圧延および冷間圧延によって所
要の板厚とする。もちろん熱間圧延と冷間圧延との間、
あるいは冷間圧延の中途で必要に応じて中間焼鈍を行な
っても良い。
このようにして所要の板厚に圧延した後、450〜55
0℃の範囲内の温度域に加熱し、百らにまたは120秒
以下の時間保持後、10℃/ S80以上の冷却速度で
冷却する熱処理を行なう。この熱処理はこの発明におい
て特徴的な工程であり、このような熱処理を行なうこと
によって粒界析出の認められないアルミニウム合金圧延
板が1qられる。す/よりら、上記の4.50〜550
 ’Cの湿度域は、14iに再結晶温度1或であるばか
りでなく、β相の析出温度1或を越えた、積極的にMC
Iを固溶さf!(Wる温度域で市つて、その温度域での
加熱保持によりMCIを積極的に固溶させつつ再結晶さ
せた後、その温度域からβ相析出を阻止し得る10℃/
 ssc以上の冷却速度で冷却することによって、再結
晶粒界にβ相が析出していない材料を得ることができる
。そして既に運べたようにAl−Mg系合金においては
β相の粒界析出が曲げ成形性を劣化させる原因となって
いたが、このような熱処理によって1qられた圧延板で
は粒界析出物が存在しないため曲げ成形性が著しく優れ
るのである。
ここで、良好な曲げ成形↑1を得るためには、加熱温度
および冷却速度が重要であって、昇)B速度は曲げ成形
性に殆ど影91!ず、したがって450〜550’Cの
温度域への昇温速度は任意に定めれば良い。
また加熱温度が450 ’C未満では再結晶が不完全と
なって良好な成形性が1qられないことかあり、−5加
熱温度が550 ’Cを越える場合、この発明で対象と
している合金組成では拮晶粒の粗大成長が発生して、良
好な成形性が(ワられない。したかつて加熱温度は45
0〜550’Cの範囲内とする必要が必る。7d:おこ
の範囲内でも特に480〜550℃の温度域が望ましい
一方加熱保持時間の120秒以下の条件は、成形性より
もむしろ生産性の面から規制したものでおる。すなわち
この発明の上記の熱処理は実際的には連続的にコイルを
巻戻しながら焼鈍する連続焼鈍を適用して行なうのが好
適であり、この場合保持時間は生産性の面から長くとる
ことは好ましくなく、120秒以下が適当でおる。なお
450〜550℃の温度域に到達後は、特に保持を行な
わず、直ちに冷却しても良い。
加熱1ジの冷却速度−は加熱温度とともに重要であり、
10℃/ SeC未満の遅い冷却速度では再結晶粒界に
β相が析出して曲げ成形性を著しく悪化させるから、1
0℃/ sec以上とすることが必須である。
実施例 第1表に示ブ合金1〜7について常法に従ってDC鋳造
した後、その鋳塊に対し500’CX 4時間の均質化
熱処理を施し、ざらに常法に従って熱間圧延および冷間
圧延を施して板厚2.5宜の圧延板を得た。次いで各圧
延板に対し第2表に示す条件A−Mで熱処理を行なった
熱処理後の各圧延板について、機械的性質(引張強さ、
耐力、伸び)と、成形性評価として局部伸び、n値、最
小曲げ半径(Rn++n >を調べ、また粒界析出状況
の観察を行なった。その結果を第3表に示す。なおここ
で最小曲げ半径は、90’曲げによる最小曲げ半径を板
厚に対する倍率で示した。
また粒界析出状況は、10%リン酸エツチング液で25
℃×30分または50℃×90秒のエツチングを行なっ
た後、顕微鏡観察で判定した。
第 1 表 : 供試材の化学成分 子 2 哀 : 熱処理条件 ■3表 第3表から明らかなように、この発明の成分組成範囲内
の合金1〜6に対してこの発明の条件範囲内の熱処理を
施した場合(A−F)は、いずれも粒界析出がなく、最
小曲げ半径もほとんどがOで優れた曲げ成形性を有し、
しかも強度も充分にあることが確認された。
これに対し成分組成はこの発明の範囲内であるが、熱処
理時の冷却速度が遅かった場合(H1■、Jおよびし)
には、粒界への析出が認められ、そのため最小曲げ半径
も大きく、曲げ成形性が劣っていることが判明した。な
おここで、最小曲げ半径の値は数値的にはわずかな差で
あるように児受けられるが、数値的にはわずかな差であ
っても実際の曲げ加工における曲げ成形性の差は大きく
、例えば最小曲げ半径(Rmin )が2の板材につい
てR=Oで90’曲げ試験を行なえば、著しく大きな亀
裂が発生して、使用不可能となる。
また条件記号には熱処理時の加熱温度が低過ぎた例でお
るが、この場合は再結晶せず、成形性も著しく低くなっ
た。
ざらに、Mg含有量が3%に満たない合金番号7の比較
合金を用いた場合には、熱処理条件を本発明範囲内とし
た場合(条件記@G)も、本発明範囲外とした場合(条
件記号M)も、いずれも曲げ成形性自体は良好であるが
、強度が不足していた。
これらの結果から、特定の成分範囲内の合金圧延板につ
いて、比較的高温で必る450〜550 ’Cの温度域
に加熱して10℃/ sec以上で急速冷却する熱処理
を施すことによって、曲げ成形性と強度の両者が優れる
圧延板が1qられることが明らかである。
発明の効果 この発明の方法によれば、強度と成形性特に曲げ成形性
が要求される成形加工品に使用されるアルミニウム合金
圧延板として、従来の5052合金H合金材等と同等以
上の高強度を有すると同時に、従来の5052合金H合
金材等よりも格段に優れた曲げ成形性を有するアルミニ
【クム合金圧延板を(qることかできる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Mg3.0〜6.0重量%を含有し、残部がAl
    および不可避的不純物よりなるAl−Mg基合金を素材
    として、熱間圧延および/または冷間圧延により所要の
    板厚とし、次いで450〜550℃の範囲内の温度に加
    熱して、直ちにもしくは120秒以下の保持を行なって
    から、10℃/sec以上の冷却速度で冷却し、再結晶
    粒界をおおう析出物のない圧延板を得ることを特徴とす
    る、曲げ成形性に優れたアルミニウム合金圧延板の製造
    方法。
  2. (2)Mg3.0〜6.0重量%を含有し、かつMn0
    .05〜0.7重量%、Zr0.01〜0.2重量%、
    Cr0.05〜0.3重量%、Cu0.10〜1.0重
    量%のうちの1種または2種以上を含有し、残部がAl
    および不可避的不純物よりなるAl−Mg基合金を素材
    とし、熱間圧延および/または冷間圧延により所要の板
    厚とし、次いで450〜550℃の範囲内の温度に加熱
    して、直ちにもしくは120秒以下の保持を行なってか
    ら、10℃/sec以上の冷却速度で冷却し、再結晶粒
    界をおおう析出物のない圧延板を得ることを特徴とする
    、曲げ成形性に優れたアルミニウム合金圧延板の製造方
    法。
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