JPS62290851A - アルミニウム合金圧延板の製造方法 - Google Patents
アルミニウム合金圧延板の製造方法Info
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- JPS62290851A JPS62290851A JP13352286A JP13352286A JPS62290851A JP S62290851 A JPS62290851 A JP S62290851A JP 13352286 A JP13352286 A JP 13352286A JP 13352286 A JP13352286 A JP 13352286A JP S62290851 A JPS62290851 A JP S62290851A
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Landscapes
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- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
3、発明の詳細な説明
産業上の利用分野
この発明は電機制御器筐体、計測器筐体、VTRその他
の弱電機器のシャーシなど、強度と優れた成形加工性特
に曲げ性が要求される成形加工品に使用されるアルミニ
ウム合金圧延仮に関するものでおる。
の弱電機器のシャーシなど、強度と優れた成形加工性特
に曲げ性が要求される成形加工品に使用されるアルミニ
ウム合金圧延仮に関するものでおる。
従来の1支’i・fi
型別制御器筐体、計測器匣体、おるいはVTRその他の
弱電典型のシャーシなどには、軽小化および電磁波シー
ルド性などの点から近年はアルミニウム合金を使用する
ことが多くなっている。このような用途において(よ、
強度および成形力8工1生が優れていることおよび耐食
[牛も良好なことが要求され、そこで従来このような用
途のアルミニウム合金板材としてはJIS 5000番
系のAl−MΩ系合金圧延板が使用されており、そのう
ちでも特に5052合金のH34テンパー材が最も多用
されている。
弱電典型のシャーシなどには、軽小化および電磁波シー
ルド性などの点から近年はアルミニウム合金を使用する
ことが多くなっている。このような用途において(よ、
強度および成形力8工1生が優れていることおよび耐食
[牛も良好なことが要求され、そこで従来このような用
途のアルミニウム合金板材としてはJIS 5000番
系のAl−MΩ系合金圧延板が使用されており、そのう
ちでも特に5052合金のH34テンパー材が最も多用
されている。
発明が解決すべき問題点
5052合金1−134材の場合、比較的曲げ性が良好
ではあるが、曲げ加工において板厚2M位が使用限界と
されており、そこで前述のような用途には、5052合
金H合金材よりもざらに曲げ性が良好でしがち高強度の
材料が要望されている。強度の点では5082合金O材
などが5052合金H合金材よりも優れているが、曲げ
性の点では格段に劣り、前述のような用途には実用的で
ない。
ではあるが、曲げ加工において板厚2M位が使用限界と
されており、そこで前述のような用途には、5052合
金H合金材よりもざらに曲げ性が良好でしがち高強度の
材料が要望されている。強度の点では5082合金O材
などが5052合金H合金材よりも優れているが、曲げ
性の点では格段に劣り、前述のような用途には実用的で
ない。
この発明は以上の事情に鑑みてなされたもので、電機制
0口器筐体などの前述のような用途に使用されるアルミ
ニウム合金圧延板として、従来の5052合金H合金材
と比較し強度および曲げ成形性の優れたアルミニウム合
金圧延板を提供することを目的とするものである。
0口器筐体などの前述のような用途に使用されるアルミ
ニウム合金圧延板として、従来の5052合金H合金材
と比較し強度および曲げ成形性の優れたアルミニウム合
金圧延板を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段
アルミニウム合金の曲げ成形性は、各種素材特性のうち
でn値が良好なほど、また局部伸びが良好なほど、おる
いは第2相分散粒子が微細なほど、良好でおることがi
11明しているが、本発明者等が特にAl−Mg系合金
の曲げ成形性について実験・検討を重ねたところ、粒界
への析出物が曲げ成形性を著しく劣化させるは囚となっ
ていることを見出した。すなわち、AI’Mg系合金に
おいてはβ相(Ai’3Mg2相)が粒界に優先的に析
出する傾向が強く、このようにβ相が粒界に析出すれば
粒界強度を著しく低下させて、曲げ成形性を著しく劣化
させることを見出した。したがってβ。
でn値が良好なほど、また局部伸びが良好なほど、おる
いは第2相分散粒子が微細なほど、良好でおることがi
11明しているが、本発明者等が特にAl−Mg系合金
の曲げ成形性について実験・検討を重ねたところ、粒界
への析出物が曲げ成形性を著しく劣化させるは囚となっ
ていることを見出した。すなわち、AI’Mg系合金に
おいてはβ相(Ai’3Mg2相)が粒界に優先的に析
出する傾向が強く、このようにβ相が粒界に析出すれば
粒界強度を著しく低下させて、曲げ成形性を著しく劣化
させることを見出した。したがってβ。
相が粒界に全く析出しないようにすれば、Al−MCI
系合金の曲げ成形性を飛躍的に向上させることが可能と
なると考えられる。そこで本発明者等はざらに実験・検
討を進めた結果、冷間圧延後の圧延板に、β相の析出温
度領域よりも高く、積極的にNjlgを固溶させ得る特
定の温度域に加熱して、その加熱後にβ相が析出し得な
いような特定の冷却速度で急速冷却することにより、再
結晶粒界にβ相の析出の全く認められない板を1qるこ
とができ、かつこのようにして1りられたアルミニウム
合金圧延板は実際に曲げ成形性が優れかつ高強度でおる
ことを見出し、この発明の完成に至ったのである。
系合金の曲げ成形性を飛躍的に向上させることが可能と
なると考えられる。そこで本発明者等はざらに実験・検
討を進めた結果、冷間圧延後の圧延板に、β相の析出温
度領域よりも高く、積極的にNjlgを固溶させ得る特
定の温度域に加熱して、その加熱後にβ相が析出し得な
いような特定の冷却速度で急速冷却することにより、再
結晶粒界にβ相の析出の全く認められない板を1qるこ
とができ、かつこのようにして1りられたアルミニウム
合金圧延板は実際に曲げ成形性が優れかつ高強度でおる
ことを見出し、この発明の完成に至ったのである。
具体的には、第1発明の製造方法は、MCl3.0〜6
.0重量%を含有し、残部がAIおよび不可避的不純物
よりなるAl−Mg基合金を素材として、熱間圧延およ
び/または冷間圧延により所要の板厚−とし、次いで4
50〜550℃の範囲内の温度に加熱して、直ちにもし
くは120秒以下の保持を行なってから、10’C,/
Sec以上の冷却速度で冷却し、再結晶粒界をおおう析
出物のない圧延板を1qることを特徴とするものである
。
.0重量%を含有し、残部がAIおよび不可避的不純物
よりなるAl−Mg基合金を素材として、熱間圧延およ
び/または冷間圧延により所要の板厚−とし、次いで4
50〜550℃の範囲内の温度に加熱して、直ちにもし
くは120秒以下の保持を行なってから、10’C,/
Sec以上の冷却速度で冷却し、再結晶粒界をおおう析
出物のない圧延板を1qることを特徴とするものである
。
また第2発明の製造方法は、素材として、Mg3.0〜
8.0f重量%のほか、Mn O,05〜0.7重量%
、Z r O,01〜0.2Iffi%、Cr O,0
5〜0.3重研%1Cu O,10〜1.0重量%のう
ちの1種または2種以上を含有するA (1−M Q基
合金を用い、第1発明の場合と同作な条件で処理して、
再結晶粒界をおおう析出物のない圧延板を17ることを
特徴とするものである。
8.0f重量%のほか、Mn O,05〜0.7重量%
、Z r O,01〜0.2Iffi%、Cr O,0
5〜0.3重研%1Cu O,10〜1.0重量%のう
ちの1種または2種以上を含有するA (1−M Q基
合金を用い、第1発明の場合と同作な条件で処理して、
再結晶粒界をおおう析出物のない圧延板を17ることを
特徴とするものである。
作 用
先ずこの発明における素材の合金成分限定理由について
説明する。
説明する。
Mg:
MCIはこの発明で対象とする系の合金で必須の基本合
金元素でおり、強度および成形性に奇与する。Mgが3
.0%(重量%、以下同じ)未満では従来の5052合
金H合金材以上の強度を得ることが困難でおり、一方6
.0%を越えれば高強度は1qられるものの、鋳造性、
圧延性が悪くなって聞産プロセスでの製造に不適当とな
るから、3.0〜6.0%の範囲内に限定した。
金元素でおり、強度および成形性に奇与する。Mgが3
.0%(重量%、以下同じ)未満では従来の5052合
金H合金材以上の強度を得ることが困難でおり、一方6
.0%を越えれば高強度は1qられるものの、鋳造性、
圧延性が悪くなって聞産プロセスでの製造に不適当とな
るから、3.0〜6.0%の範囲内に限定した。
Mn:
Mnは強度向上に奇与する元素であり、第2発明の方法
において選択的に添1す0される。Mnが0、05%未
満ではMn添加の効果が充分に17られす、一方Mnが
0.7%を越えればDC鋳造材の場合成形性が劣化する
。したがって第2発明においてIMnは0.05〜0.
7%の範囲内に限定した。
において選択的に添1す0される。Mnが0、05%未
満ではMn添加の効果が充分に17られす、一方Mnが
0.7%を越えればDC鋳造材の場合成形性が劣化する
。したがって第2発明においてIMnは0.05〜0.
7%の範囲内に限定した。
Cr:
Crも強度向上に奇与する元来であって、第2発明の方
法において選択的に添加される。Crが0.05%未満
ではCr添加の効果が充分に得られず、一方0.3%を
越えればDC鋳造の場合粗大金属間化合物が発生して成
形性を劣化させる。したがって第2発明においてCrは
0.05〜O1,3%の範囲内に限定した。
法において選択的に添加される。Crが0.05%未満
ではCr添加の効果が充分に得られず、一方0.3%を
越えればDC鋳造の場合粗大金属間化合物が発生して成
形性を劣化させる。したがって第2発明においてCrは
0.05〜O1,3%の範囲内に限定した。
Zr:
Zrも強度向上に奇与する元素であり、第2発明におい
て選択的に添加される。Zrが0.01%未満ではzr
添7J[]の効果が充分に得られず、一方0.2%を越
えれば再結晶が遅れるため焼鈍温度範囲が著しく限定さ
れ、この発明のプロセスの適用が困難となってくるから
、第2発明においてZrは0.01〜0.2%の範囲内
に限定した。
て選択的に添加される。Zrが0.01%未満ではzr
添7J[]の効果が充分に得られず、一方0.2%を越
えれば再結晶が遅れるため焼鈍温度範囲が著しく限定さ
れ、この発明のプロセスの適用が困難となってくるから
、第2発明においてZrは0.01〜0.2%の範囲内
に限定した。
Cu二
CuはMCIと同時に添加することにより強度上昇に奇
与する元素で必って、第2発明において選択的に添加さ
れる。Cuが0.10%以下ではCu添tJO効果が充
分に得られず、一方1.0%を越えれば鋳造割れが生じ
易くなり、また耐食性も低下するから、第2発明におい
てCuは0.10〜1.0%の範囲内に限定した。
与する元素で必って、第2発明において選択的に添加さ
れる。Cuが0.10%以下ではCu添tJO効果が充
分に得られず、一方1.0%を越えれば鋳造割れが生じ
易くなり、また耐食性も低下するから、第2発明におい
てCuは0.10〜1.0%の範囲内に限定した。
上記各元素のほか、通常のアルミニウム合金と同様にF
e、3iが不可避的不純物として含有される。これらは
この発明においても特に重要な元素ではないが、それぞ
れ0.5%を越えて含有されれば、鋳塊段階で晶出する
晶出物量が増加Lノで曲げ性を低下させるから、それぞ
れ0.5%以下に規制することが好ましい。
e、3iが不可避的不純物として含有される。これらは
この発明においても特に重要な元素ではないが、それぞ
れ0.5%を越えて含有されれば、鋳塊段階で晶出する
晶出物量が増加Lノで曲げ性を低下させるから、それぞ
れ0.5%以下に規制することが好ましい。
さらに、上記各元素のほか、鋳塊組織微細化のため、通
常のアルミニウム合金と同様にT1、またはTiおよび
Bを添加しても良い。(B u初晶Ti/l’3粒子の
晶出を防止するためにはT1は0.15%以下とするこ
とが好ましく、またT ! 82粒子の生成を防止する
ためにはBは0.01%以下とすることが好ましい。
常のアルミニウム合金と同様にT1、またはTiおよび
Bを添加しても良い。(B u初晶Ti/l’3粒子の
晶出を防止するためにはT1は0.15%以下とするこ
とが好ましく、またT ! 82粒子の生成を防止する
ためにはBは0.01%以下とすることが好ましい。
次にこの発明の方法におけるプロセスについて説明する
。
。
この発明の方法において、圧延までの工程は従来公知の
方法と同様でおれば良い。すなわら、前記成分組成の合
金を例えばDC鋳造により鋳造し、得られた鋳塊に対し
必要に応じて450〜500’Cにおいて2〜48時間
FJO熱保持する均質化型理を行ない、常法にしたがっ
て熱間圧延、または熱間圧延および冷間圧延によって所
要の板厚とする。もちろん熱間圧延と冷間圧延との間、
あるいは冷間圧延の中途で必要に応じて中間焼鈍を行な
っても良い。
方法と同様でおれば良い。すなわら、前記成分組成の合
金を例えばDC鋳造により鋳造し、得られた鋳塊に対し
必要に応じて450〜500’Cにおいて2〜48時間
FJO熱保持する均質化型理を行ない、常法にしたがっ
て熱間圧延、または熱間圧延および冷間圧延によって所
要の板厚とする。もちろん熱間圧延と冷間圧延との間、
あるいは冷間圧延の中途で必要に応じて中間焼鈍を行な
っても良い。
このようにして所要の板厚に圧延した後、450〜55
0℃の範囲内の温度域に加熱し、百らにまたは120秒
以下の時間保持後、10℃/ S80以上の冷却速度で
冷却する熱処理を行なう。この熱処理はこの発明におい
て特徴的な工程であり、このような熱処理を行なうこと
によって粒界析出の認められないアルミニウム合金圧延
板が1qられる。す/よりら、上記の4.50〜550
’Cの湿度域は、14iに再結晶温度1或であるばか
りでなく、β相の析出温度1或を越えた、積極的にMC
Iを固溶さf!(Wる温度域で市つて、その温度域での
加熱保持によりMCIを積極的に固溶させつつ再結晶さ
せた後、その温度域からβ相析出を阻止し得る10℃/
ssc以上の冷却速度で冷却することによって、再結
晶粒界にβ相が析出していない材料を得ることができる
。そして既に運べたようにAl−Mg系合金においては
β相の粒界析出が曲げ成形性を劣化させる原因となって
いたが、このような熱処理によって1qられた圧延板で
は粒界析出物が存在しないため曲げ成形性が著しく優れ
るのである。
0℃の範囲内の温度域に加熱し、百らにまたは120秒
以下の時間保持後、10℃/ S80以上の冷却速度で
冷却する熱処理を行なう。この熱処理はこの発明におい
て特徴的な工程であり、このような熱処理を行なうこと
によって粒界析出の認められないアルミニウム合金圧延
板が1qられる。す/よりら、上記の4.50〜550
’Cの湿度域は、14iに再結晶温度1或であるばか
りでなく、β相の析出温度1或を越えた、積極的にMC
Iを固溶さf!(Wる温度域で市つて、その温度域での
加熱保持によりMCIを積極的に固溶させつつ再結晶さ
せた後、その温度域からβ相析出を阻止し得る10℃/
ssc以上の冷却速度で冷却することによって、再結
晶粒界にβ相が析出していない材料を得ることができる
。そして既に運べたようにAl−Mg系合金においては
β相の粒界析出が曲げ成形性を劣化させる原因となって
いたが、このような熱処理によって1qられた圧延板で
は粒界析出物が存在しないため曲げ成形性が著しく優れ
るのである。
ここで、良好な曲げ成形↑1を得るためには、加熱温度
および冷却速度が重要であって、昇)B速度は曲げ成形
性に殆ど影91!ず、したがって450〜550’Cの
温度域への昇温速度は任意に定めれば良い。
および冷却速度が重要であって、昇)B速度は曲げ成形
性に殆ど影91!ず、したがって450〜550’Cの
温度域への昇温速度は任意に定めれば良い。
また加熱温度が450 ’C未満では再結晶が不完全と
なって良好な成形性が1qられないことかあり、−5加
熱温度が550 ’Cを越える場合、この発明で対象と
している合金組成では拮晶粒の粗大成長が発生して、良
好な成形性が(ワられない。したかつて加熱温度は45
0〜550’Cの範囲内とする必要が必る。7d:おこ
の範囲内でも特に480〜550℃の温度域が望ましい
。
なって良好な成形性が1qられないことかあり、−5加
熱温度が550 ’Cを越える場合、この発明で対象と
している合金組成では拮晶粒の粗大成長が発生して、良
好な成形性が(ワられない。したかつて加熱温度は45
0〜550’Cの範囲内とする必要が必る。7d:おこ
の範囲内でも特に480〜550℃の温度域が望ましい
。
一方加熱保持時間の120秒以下の条件は、成形性より
もむしろ生産性の面から規制したものでおる。すなわち
この発明の上記の熱処理は実際的には連続的にコイルを
巻戻しながら焼鈍する連続焼鈍を適用して行なうのが好
適であり、この場合保持時間は生産性の面から長くとる
ことは好ましくなく、120秒以下が適当でおる。なお
450〜550℃の温度域に到達後は、特に保持を行な
わず、直ちに冷却しても良い。
もむしろ生産性の面から規制したものでおる。すなわち
この発明の上記の熱処理は実際的には連続的にコイルを
巻戻しながら焼鈍する連続焼鈍を適用して行なうのが好
適であり、この場合保持時間は生産性の面から長くとる
ことは好ましくなく、120秒以下が適当でおる。なお
450〜550℃の温度域に到達後は、特に保持を行な
わず、直ちに冷却しても良い。
加熱1ジの冷却速度−は加熱温度とともに重要であり、
10℃/ SeC未満の遅い冷却速度では再結晶粒界に
β相が析出して曲げ成形性を著しく悪化させるから、1
0℃/ sec以上とすることが必須である。
10℃/ SeC未満の遅い冷却速度では再結晶粒界に
β相が析出して曲げ成形性を著しく悪化させるから、1
0℃/ sec以上とすることが必須である。
実施例
第1表に示ブ合金1〜7について常法に従ってDC鋳造
した後、その鋳塊に対し500’CX 4時間の均質化
熱処理を施し、ざらに常法に従って熱間圧延および冷間
圧延を施して板厚2.5宜の圧延板を得た。次いで各圧
延板に対し第2表に示す条件A−Mで熱処理を行なった
。
した後、その鋳塊に対し500’CX 4時間の均質化
熱処理を施し、ざらに常法に従って熱間圧延および冷間
圧延を施して板厚2.5宜の圧延板を得た。次いで各圧
延板に対し第2表に示す条件A−Mで熱処理を行なった
。
熱処理後の各圧延板について、機械的性質(引張強さ、
耐力、伸び)と、成形性評価として局部伸び、n値、最
小曲げ半径(Rn++n >を調べ、また粒界析出状況
の観察を行なった。その結果を第3表に示す。なおここ
で最小曲げ半径は、90’曲げによる最小曲げ半径を板
厚に対する倍率で示した。
耐力、伸び)と、成形性評価として局部伸び、n値、最
小曲げ半径(Rn++n >を調べ、また粒界析出状況
の観察を行なった。その結果を第3表に示す。なおここ
で最小曲げ半径は、90’曲げによる最小曲げ半径を板
厚に対する倍率で示した。
また粒界析出状況は、10%リン酸エツチング液で25
℃×30分または50℃×90秒のエツチングを行なっ
た後、顕微鏡観察で判定した。
℃×30分または50℃×90秒のエツチングを行なっ
た後、顕微鏡観察で判定した。
第 1 表 : 供試材の化学成分
子 2 哀 : 熱処理条件
■3表
第3表から明らかなように、この発明の成分組成範囲内
の合金1〜6に対してこの発明の条件範囲内の熱処理を
施した場合(A−F)は、いずれも粒界析出がなく、最
小曲げ半径もほとんどがOで優れた曲げ成形性を有し、
しかも強度も充分にあることが確認された。
の合金1〜6に対してこの発明の条件範囲内の熱処理を
施した場合(A−F)は、いずれも粒界析出がなく、最
小曲げ半径もほとんどがOで優れた曲げ成形性を有し、
しかも強度も充分にあることが確認された。
これに対し成分組成はこの発明の範囲内であるが、熱処
理時の冷却速度が遅かった場合(H1■、Jおよびし)
には、粒界への析出が認められ、そのため最小曲げ半径
も大きく、曲げ成形性が劣っていることが判明した。な
おここで、最小曲げ半径の値は数値的にはわずかな差で
あるように児受けられるが、数値的にはわずかな差であ
っても実際の曲げ加工における曲げ成形性の差は大きく
、例えば最小曲げ半径(Rmin )が2の板材につい
てR=Oで90’曲げ試験を行なえば、著しく大きな亀
裂が発生して、使用不可能となる。
理時の冷却速度が遅かった場合(H1■、Jおよびし)
には、粒界への析出が認められ、そのため最小曲げ半径
も大きく、曲げ成形性が劣っていることが判明した。な
おここで、最小曲げ半径の値は数値的にはわずかな差で
あるように児受けられるが、数値的にはわずかな差であ
っても実際の曲げ加工における曲げ成形性の差は大きく
、例えば最小曲げ半径(Rmin )が2の板材につい
てR=Oで90’曲げ試験を行なえば、著しく大きな亀
裂が発生して、使用不可能となる。
また条件記号には熱処理時の加熱温度が低過ぎた例でお
るが、この場合は再結晶せず、成形性も著しく低くなっ
た。
るが、この場合は再結晶せず、成形性も著しく低くなっ
た。
ざらに、Mg含有量が3%に満たない合金番号7の比較
合金を用いた場合には、熱処理条件を本発明範囲内とし
た場合(条件記@G)も、本発明範囲外とした場合(条
件記号M)も、いずれも曲げ成形性自体は良好であるが
、強度が不足していた。
合金を用いた場合には、熱処理条件を本発明範囲内とし
た場合(条件記@G)も、本発明範囲外とした場合(条
件記号M)も、いずれも曲げ成形性自体は良好であるが
、強度が不足していた。
これらの結果から、特定の成分範囲内の合金圧延板につ
いて、比較的高温で必る450〜550 ’Cの温度域
に加熱して10℃/ sec以上で急速冷却する熱処理
を施すことによって、曲げ成形性と強度の両者が優れる
圧延板が1qられることが明らかである。
いて、比較的高温で必る450〜550 ’Cの温度域
に加熱して10℃/ sec以上で急速冷却する熱処理
を施すことによって、曲げ成形性と強度の両者が優れる
圧延板が1qられることが明らかである。
発明の効果
この発明の方法によれば、強度と成形性特に曲げ成形性
が要求される成形加工品に使用されるアルミニウム合金
圧延板として、従来の5052合金H合金材等と同等以
上の高強度を有すると同時に、従来の5052合金H合
金材等よりも格段に優れた曲げ成形性を有するアルミニ
【クム合金圧延板を(qることかできる。
が要求される成形加工品に使用されるアルミニウム合金
圧延板として、従来の5052合金H合金材等と同等以
上の高強度を有すると同時に、従来の5052合金H合
金材等よりも格段に優れた曲げ成形性を有するアルミニ
【クム合金圧延板を(qることかできる。
Claims (2)
- (1)Mg3.0〜6.0重量%を含有し、残部がAl
および不可避的不純物よりなるAl−Mg基合金を素材
として、熱間圧延および/または冷間圧延により所要の
板厚とし、次いで450〜550℃の範囲内の温度に加
熱して、直ちにもしくは120秒以下の保持を行なって
から、10℃/sec以上の冷却速度で冷却し、再結晶
粒界をおおう析出物のない圧延板を得ることを特徴とす
る、曲げ成形性に優れたアルミニウム合金圧延板の製造
方法。 - (2)Mg3.0〜6.0重量%を含有し、かつMn0
.05〜0.7重量%、Zr0.01〜0.2重量%、
Cr0.05〜0.3重量%、Cu0.10〜1.0重
量%のうちの1種または2種以上を含有し、残部がAl
および不可避的不純物よりなるAl−Mg基合金を素材
とし、熱間圧延および/または冷間圧延により所要の板
厚とし、次いで450〜550℃の範囲内の温度に加熱
して、直ちにもしくは120秒以下の保持を行なってか
ら、10℃/sec以上の冷却速度で冷却し、再結晶粒
界をおおう析出物のない圧延板を得ることを特徴とする
、曲げ成形性に優れたアルミニウム合金圧延板の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61133522A JPH0663060B2 (ja) | 1986-06-09 | 1986-06-09 | アルミニウム合金圧延板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61133522A JPH0663060B2 (ja) | 1986-06-09 | 1986-06-09 | アルミニウム合金圧延板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62290851A true JPS62290851A (ja) | 1987-12-17 |
JPH0663060B2 JPH0663060B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=15106754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61133522A Expired - Lifetime JPH0663060B2 (ja) | 1986-06-09 | 1986-06-09 | アルミニウム合金圧延板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0663060B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01301831A (ja) * | 1988-05-31 | 1989-12-06 | Kobe Steel Ltd | スティオンタブ用Al合金板及びその製造方法 |
JPH0257655A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-27 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 表面処理特性にすぐれた成形用アルミニウム合金板材の製造方法 |
JP2006291298A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Ykk Corp | アルミニウム合金及びこの合金を使用したスライドファスナー |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4151013A (en) * | 1975-10-22 | 1979-04-24 | Reynolds Metals Company | Aluminum-magnesium alloys sheet exhibiting improved properties for forming and method aspects of producing such sheet |
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JPS58171547A (ja) * | 1982-03-31 | 1983-10-08 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 曲げ加工性に優れた成形加工用アルミニウム合金材料およびその製造法 |
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JPS6254183A (ja) * | 1985-06-17 | 1987-03-09 | テキサス インスツルメンツ インコ−ポレイテツド | 動作中に集積回路の機能を監視する方法と装置 |
-
1986
- 1986-06-09 JP JP61133522A patent/JPH0663060B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (8)
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0663060B2 (ja) | 1994-08-17 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |