JPS62280281A - 再剥離性粘着体及びその製造方法 - Google Patents

再剥離性粘着体及びその製造方法

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JPS62280281A
JPS62280281A JP61123462A JP12346286A JPS62280281A JP S62280281 A JPS62280281 A JP S62280281A JP 61123462 A JP61123462 A JP 61123462A JP 12346286 A JP12346286 A JP 12346286A JP S62280281 A JPS62280281 A JP S62280281A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 [発明の属する技術分野] 本発明は再剥離性粘着体及びその製造方法に関し、更に
詳しくは、該粘着体の粘着成分である粘着性微小物を、
被着体に対して線接着させることができると共に、吸盤
効果により被着体に付着させることができるために、よ
り優れた接τ性と再剥離性を有する再剥離性粘着体及び
その製造方法に関する。
[本発明の技術的背景] 粘着テープ又は粘着シートに用いられる常温・常態で感
圧的に接着し得る粘着剤が持つべき重要な特性としては
、初期タンク、接着力及び凝集力が挙げられる。しかも
、これらの7−ランスが良好に保たれていなければ優れ
た粘着剤が得られないことも知られている。
ここで、初期タックとは、粘着剤が被着体に接触すると
同時に発現される初期粘着力を意味する。このタンクの
値が高いほど、粘着剤としては好ましい。初期粘着力を
好ましく高く発現させるためには、粘着′剤はより短時
間のうちにより軽い圧力で広く被着体と接する面積を増
大させる必要がある。
接着力とは、粘着剤が被着体に接触してから少なくとも
数秒後に粘着剤を塗布した粘着テープ、粘着シートを引
き剥す時点で観測される特性である。一般的に接着力は
、粘着剤の被着体に対する接触面積が大きい程大きく、
また粘着剤の粘弾性的性質によってもその大小は変化す
る。
凝集力とは、粘着剤を被着体から引き剥す際に、糸を引
いて被着体に粘着剤の残留が生じないようにするために
要求される、粘着剤自体の凝集性を意味する。多くの場
合は、粘着剤の粘度を測定することにより、その粘着剤
の凝集力を知ることができる。糸引きを起こさない粘度
として、通常の引き剥し速度では常温で1×106ボイ
ズ以上であれば、この条件を満足することが知られてい
る。
一方、被着体に粘着剤が残留しないためには、軒 方力
I  M −jt  F−k  +ヂ 引−ト ニ L
嚢羊+講(油薯Iトげ 糾キる接着力よりも常に大でな
ければならない。このため、粘着剤が基材中に根をおろ
した状態、所謂、アンカー効果を粘着剤に発現せしめる
工夫がしばしば行なわれている。また化学結合により、
基材分子と接着剤分子を結合させる場合もある。
以上のように、より強固に粘着し、粘着剤を被着体に残
留させずに引き剥すことが可能な再剥離性粘着剤に必要
な特質としては、高い初期タック(初期粘着性)、粘着
シートを必要に応じて被着体に接着維持するだめの接着
力、引き剥す際1こ粘着剤が糸引きを起こしたり被着体
に残留しないだめの凝集力及び粘着剤の基材に対する接
着力が被着体に対する接着力より充分に大きいことの4
〈が挙げられる。
〔従来の技術とその問題点] 初期粘着性、接着性及び再剥離性なる特性を粘着剤に同
時に保有させるようにするためには。
先に述へた要件をバランス良く満たす必要がある。
特開昭50−2736号公報には水乳化性のアルキルア
クリレートエステル類とナトリウムアクリレート等の水
可溶性のイオン性ビニルモノマーを用いた共重合体より
なる粘着性微小球を、該微小球の一部が表面に露出する
ように結合剤で大村上に結合した構造体が開示されてい
る。該公報では粘着性微小球の使用により、粘着・接着
・再剥離の一連の良好な機能が実現されると開示されて
おり、結合剤と粘着性微小球とを化学結合させる必要は
全くないと述べられている。即ち、その理由については
、物理的ソケット効果により、粘着剤の被着体への転移
が有効に防Iトされるからであると説明されている。
また、実公昭57−57394号公報には、基材の表面
に結合剤層を介して、略半円球状の粘着性微小粒子が、
その曲面を上にして付着されている粘着体が開示されて
いる。
更に、実開昭59−133641号公報には、基材シー
トの一面に、電離放射線硬化型粘着剤組成物が、電離放
射線照射により架橋された粘着剤層が巾5牌〜110l
l1の線状もしくは直径5用〜11011I1の点状に
設けた粘着シートが提案されている。
以上に列挙した先行技術に係る粘着体は、いずれも被着
体との接触面において粘着剤を微小な球面状態として保
持することにより再剥離性を付与しているものであり、
すなわち、いずれの粘着体においても、粘着体(微小球
)と被着体を点接着させることにより、再剥離性が高め
られている。したがって、単に粘着剤を微小な球面状態
として保持することによる点接着効果のみでは、接τカ
を維持していく上からも、これ以上の再剥離性の向上は
期待できない。
[発明の目的] 本発明は、初期粘着性、接着性、接着保持性及び再剥離
性が優れており、特に被着体に対して線接着させること
ができ、また吸盤効果により被着体に付着させることが
できることから、優れた接着性を維持したまま、より優
れた再剥離性を有する再剥離性粘着体及びその製造方法
の提供を目的とする。
[発明の概要コ 本発明者らは上記の目的を達成するために鋭意研究を行
った結果、下記の点に着目して本発明を完成するに到っ
た。
従来の再剥離性粘着体においては1例えば粘着剤である
微小球と被着体を点接着させることにより、さらには、
該粘着剤の凝集力を高めることにより、粘着体に再剥離
性を付与している。しかしながら、このように再剥離性
の向上のみに主眼を置いて粘着体を調製した場合は、該
粘着体の初期粘着力や粘着力(接着保持性)の満足する
ものが得られない。また、一方、初期粘着力等を向上さ
せる目的で、微小球を構成するポリマーの合成条件をコ
ントロールしたり、該ポリマーのモノマー組成を変える
ことにより高粘度性微小球を形成したり、微小球の数を
増加させたりして被着体に対する接触角度を大きくする
ことにより、確かに初期粘着力を向上させることはでき
るが、反対に再km性が低下してしまう。したがって1
従来の粘着性の微小球等を設けた粘着体では、充分に満
足できるような初期粘着性や粘着力及び再剥離性をバラ
ンスよく付与することができないのである。これに対し
て本発明の再剥離性粘着体は、粘着剤である微小物が凹
形状、すなわち微小物が被着体に付着する部分に凹みを
有するものである。
このように粘着性微小物が凹形状であることから、該微
小物を被着体に体してその凹みの周縁部で線接着させる
ことができる。したがって、点接着の場合に比べて被着
体に対する接触面積を増大させられることから、充分な
初期粘着性等を付与することができる。また、接触面積
の増大に伴う再剥離性の低下の問題も、該微小物を、エ
ネルギー線により硬化させて形成することにより、その
凝集力を高めることで解消することができ、また、凝集
力の向上に伴う初期粘着性等の低下の問題も該微小物が
有する凹みによる吸盤効果によって解消することができ
るのである。
すなわち本発明は、基材の少なくとも一面に、エネルギ
ー線硬化型粘着剤の硬化物からなり、その形状が凹形状
である複数の粘着性微小物が形成されていることを特徴
とする再剥離性粘着体及びその製造方法に関する。
以下、明細書に添付した図面に基づいて本発明を説明す
る。
本発明の粘着体の基材として適用が可能なものとしては
、例えば、紙、布、不織布等の繊維状基材に加えて、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化
ビニル、酢酸セルロース、ポリカーボネート、セロハン
、ポリフッ化ビニリデンのシートもしくはフィルム等の
滑沢なフィルムやシート又はそれら相互の複合剤を挙げ
ることかできる。これらの基材の形状は特に制限されず
、シート状又はテープ状等にして使用することができる
このような大村上にエネルギー線硬化型粘着剤の硬化物
からなる凹形状の粘着性微小物を形成するが、この場合
に、基材と該微小物の間に皮膜形成能を有する高分子化
合物からなる下塗り剤層を設けることができる。この下
塗り剤層は、例えば基材がプラスチ、り基材のように、
その表面が平滑で通気性のない基材の場合には特に設け
る必要はないが、基材と粘着性微小物の間の投錨効果を
向上させるためには、設ける方が好ましい。
また、基材が紙などの多孔質で通気性の良い基材の場合
は、粘着剤の有機溶媒溶液を塗布した場合に、該溶液が
基材にしみ込んでしまったり、基材の裏側からも乾燥し
てしまうために目的とする凹形状の粘着性微小物を形成
できないことから。
目止め効果及び通気性防市の目的で下塗り剤層を設ける
方が本発明の目的を達成する上で好ましい。
このような基材に形成する下塗り剤を構成する皮膜形成
能を有する高分子化合物としては、例えば、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重
合体、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、アミノ樹脂、フ
ェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等を挙
げることができ、これらは1種以上で使用することがで
きる。また上記の高分子化合物は、有機溶媒に可溶であ
るものが、塗布作業が容易であることから好ましい。ま
た、下塗り剤中には、亜鉛華、チタン白、シリカ、炭酸
カルシウム、クレー、銅山及び酸化マグネシウム等の無
機顔料や耐水性付与剤、安定剤、バリヤー性向上剤、ブ
ロンキング防1ヒ剤、染料等を添加することができる。
下塗り剤層は、下塗り剤を有機溶媒中に加え。
JTf、練・溶解したのち、基材の少なくとも一面に塗
布することによって形成することができる。
ここで使用する有機溶媒としては、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル類を挙げることができる。また、これ
らのエステル類にメチルアルコール、ブチルアルコール
等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、n−ヘキサン、シクコヘ午サン、ヘプタン、
ミネラルスビリンツ、トルエン、キシレン等の脂肪族お
よび芳香族炭化水素類等の有機溶媒を1種以上混合1で
イc1田ナス−、i−+<づキス 混練φ溶解は、下塗り剤を有機溶媒に投入後。
ボールミル、サンドミルまたは三本ロール等によって行
うことができる。
この場合において、ボールミルまたはサンドミルを用い
た場合は、下塗り剤溶液中の総固形分濃度を30重量%
程度に調筋し、三本ロールの場合はそれ以上にすること
が練り効果を向上させるために好ましい。また、得られ
た下塗り剤は、その標準粘度が1〜1000cP(20
℃、総固形分濃度30重量%)であることが好ましい。
次いで、このようにして得られた下塗り剤溶液を上記し
た基材の少なくとも一面に塗布し、下塗り剤層を形成す
る。
下塗り剤の基材への塗布は、例えば、グラビアコーター
、メアへ−、ロールコータ−、エアナイフコーター等に
より行うことかできる3この場合の下塗り剤層の厚さは
、05ル以上、好ましくは1〜5μがよい。
このようにして下塗り剤層を形成したのち、50〜12
0″Cで20〜300秒乾燥を行う。
次いで、大村上にそのまま、または上記のようにして設
けた下塗り剤層上に、エネルギー線硬化型粘着剤を塗布
する。ここで使用する該粘着剤は、アルキル(メタ)ア
クリレートを主構成単位とする側鎖に不飽和結合を有す
るエネルギー線硬化型の共重合体からなるものである。
また、このアルキル(メタ)アクリレートは、そのホモ
ポリマーのガラス転移点が一10’C以下であるものが
好ましい。このようなアルキル(メタ)アクリレートと
しては、例えば、ブチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、インノニル(メタ
)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、
アミル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アク
リレート等のアルキルアクリレート又はアルキルメタク
リレートを挙げることができ、これらは1種以上で使用
することができる。また、共重合体の他の構成成分とし
ては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタ
コン酸、クロトン酸、アクリルアミド、N−メチロール
((夕)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ
)アクリレート、N、N−ジメチルアミノエチルアクリ
レート、アクリロニトリル、スチレン、メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート等を挙げることができ、これらは
1種以上で使用することができる。
このような粘着剤の主鎖を構成する共重合体は公知のも
のであり、溶液重合法、乳化重合法及び懸濁重合法など
の公知の方法で製造することができる。また、この共重
合体の側鎖に不飽和結合を導入するには、例えば、2−
エチルへキシルアクリレートとアクリル酸の共重合体中
の官能基含有単量体に、不飽和二重結合を有する官能基
含有単量体(グリシジルメタクリレート等)等を、常法
により反応せしめることによって行う。
このようにして得られたエネルギー線硬化型粘着剤を塗
布する場合は、該粘着剤の有機溶媒溶液を、各々分離し
て所望の形状の無数の微細孔が設けられている薄体もし
くは1網状体を大村上に載置したのち、該薄体もしくは
網状体を介して大村上に塗布する。
粘着剤を溶解させる溶液とじては、例えば、トルエン、
ヘギサン、シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸ブチル、
キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メタノール
、エタノール等を挙げることができる。また、有機溶媒
溶液の粘度は、塗布作業が容易であることから、t−1
00p、好ましくは5〜50Fである。
上記の薄体または網状体は、その材質や形状等は特に制
限されないが、その厚さは、約3〜300μs 好まし
くは5〜100μmである。また、薄体等に設けられて
いる微細孔は、各々分離した状態で設けられているもの
であれば、その形状等は特に制限されず2円形、楕円形
、三角形または四角形などの所望の形状にすることがで
さる。この微細孔の大きさは、例えば円形の場合は、好
ましくは直径が約50〜500 o−1ざらに好ましく
は約150〜1000−である。
このようなjli体等としては、例えば第1図及び7J
22図で示すようなものを使用することができる。
エネルギー線硬化型粘着剤の有機溶媒溶液(以下、「粘
着剤溶液」と略記する)の塗布は、大村上に載置された
薄体等の上から、粘着剤を流し込み過剰量の粘着剤溶液
は、こし板、スキージ、ブレード等によって除去する。
この方法以外にも刷毛塗りやスプレー塗りなどの方法に
より行うことができる。
このような方法により粘着剤溶液を大村上に塗布するこ
とによって、上記薄体等に設けられた微細孔の形状、牧
及びその配列等に対応した塗布を行うことができる。す
なわち、粘着剤溶液を例えば第3図に示すように不規則
に複数の粘着剤溶液が点在した状態または第4図もしく
は第5−図に示すように所望のパターン化した状態に塗
布することができる。なお、このようにパターン化する
場合は、薄体等に所望のパターンの微細孔を設けておく
か、また1士所望のパターンになるように微細孔を選択
して塗布すればよい。また、このような粘着剤溶液の塗
布に際しては、作業全体の容易さや、所望のパターンに
塗布することが容易であることからスクリーン塗工法を
適用することが好ましい。
このようにして粘着剤溶液を塗布したのち、そのままの
状態で、すなわち塗布時に使用した薄体等を大村上にa
置したまま乾燥させ、有機溶媒の一部もしくは実質的に
全部を除去することにより、凹みを形成させる。この乾
燥工程の前段で粘着剤溶液を塗布し、過剰量の該溶液を
除去した場合は、例えば第6図に示すような状態であり
、その後乾燥処理を行うことにより、第7図に示すよう
に先端中央部が凹み、薄体の微細孔の内壁に接した部分
は特に変化せずにほぼそのままの状態を保持するところ
から、その結果として先端部を凹形状に変化させること
ができるのである。なお第6図は、第3〜第5図で示す
粘着剤溶液を塗布後の基材の長手方向もしくは幅方向の
断面図であり、第7図は、乾燥後の第6図と同様の基材
の断面図である。
こ場合の乾燥処理は、粘着剤溶液の有機溶媒の一部もし
くは実質的に全部が除去されるまで行う。その乾燥方法
及び条件は、特に制限されないが、好ましくは10〜1
30°Cの温度下で、第7図で示すように凹形状を形成
させると共に、該凹形状を、後述するエネルギー線照射
による硬化工程に至るまで保持できる程度、例えば、薄
体等を取り除く際に、該薄体等の微細孔の内壁との移動
@接触により該凹形状の微小物に破損や変形等が、及び
/又は該薄体等を取り除いたのちに乾燥不十分により該
凹形状の微小物が流動変形を生じることがない程度まで
有機溶媒を除去することが好ましい。
このようにして大村上に粘着剤を塗布し、凹みを形成し
たのち、塗布時に使用した薄体または、fi1状体を取
り除き、次いでエネルギー線を照射して、該粘着剤を硬
化させる。なお、この場合に。
薄体等を取り除いたのちに、必要に応じて、再び乾燥処
理を行うこともできる。粘着剤の硬化に使用するエネル
ギー線としては、紫外線、電子線、γ線などを挙げるこ
とができるが、これらの中でも紫外線が好ましい。エネ
ルギー線として紫外線を使用する場合は、その波長は、
100〜400nm、好ましくは300〜380nff
iである。
照射時間等の照射条件は、紫外線の波長や照射位首等に
よって適宜決定することができる。例えば、80W/c
mの水銀ランプで波長的350r+mの紫外線を、粘着
体の垂直方向的foefflの位置から照射する場合は
、約3〜10秒間行う。なお、硬化時に紫外線を使用す
る場合には、必要に応じて粘着剤溶液中に増感剤を添加
することもできる。
以上のようにして本発明の再剥離性粘着体を得ることが
できるが、この粘着体における凹形状の粘着性微小物は
、その平面形状は前述したとおり微細孔の形状に対応し
て形成され、例えば第8図で示されるような所望の形状
にすることができ、その断面形状は、吸盤効果を発揮で
きる程度の凹みが形成されていればよく、例えば第8図
で示すような形状にすることができる。ただし、このよ
うな粘着性微小物は、粘着体を被着体に接着させた場合
に、第8図で示す該微小物7の凹み周縁部8の全体を、
均一な状態で被着体に密着させられることが必要である
。該微小物7の凹み周縁部8の一部に欠落やへこみ等が
ある場合は、該微小物を被着体に密着させることができ
ず、その結果として本発明の再剥離性粘着体の重要な特
徴である吸盤効果を得ることができない。
[発明の実施例] 以下、実施例を掲げ本発明をさらに詳細に説明する。な
お、実施例中、「部」は全て「重量部」を表す。
実施例1 温度計、変速機付攪拌器、窒素導入管、滴下漏斗及び還
流冷却管を備えたllの反応容器中に、2−エチルへキ
シルアクリレート98部、アクリル酸2部、ラウリル硫
酸ナトリウム2部、ラウリルメルカプタン0.1部及び
イオン交換水150部を添加した。次いで容器内を窒素
ガスで置換したのち1一定量の窒素気流下において、攪
拌しながら加熱した。その後、系内の温度が70℃に到
達した時点で、亜硫酸カリウム0.5部を滴下し、5時
間反応せしめた。反応終了後、室温まで冷却し、反応液
中に空気を送り込みながら、さらにグリシジルメタクリ
レート0,2部及びトリエチルアミノ1部を添加した。
その後、10分間攪拌したのち、90°Cまで昇温せし
め、さらにこの温度を保持しながら10時間反応せしめ
た0次いで、反応生成物を分離し、乾燥したのち、トル
エンに溶解させ粘度を15Fに調節し、さらに増感剤と
してイルガキュアー651(日本チバガイギー社製)3
部を添加し、紫外線硬化型の粘着剤溶液を得た。
得られた粘着剤溶液を直径300%の円形に打ち抜いた
エンドレススクリーンを介して、予めポリ塩化ビニリデ
ンで表面を下塗り処理した紙に、第4図で示すような状
態に、平均直径約200〜300μmの円形状で、厚さ
が3〜15.になるように塗布し、約100℃で1分間
乾燥した。その後、粘着剤の塗布面に対して、垂直方向
Loamの距離から、高圧水銀ランプで80w/cmの
エネルギーを与えるように照射して、シート状の再調雌
性粘着体を得た。
実施例2 実施例1と同様の反応容器中に、2−エチルへ午シルア
クリレート99部、アクリル酸1部、ベンゾイルペルオ
キシド0.5部及び酢酸エチル300部を添加した。次
いで、容器内を窒素ガスで置換したのち、一定量の窒素
ガス気流下において攪拌しながら60℃で10時間加熱
して反応せしめた0反応終了後、室温まで冷却し、次い
で。
該反応溶液中に、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
と1,6−ヘキサンジイソシアネートの等モルの反応生
成物を、上記反応時に使用したアクリル酸の1モルに対
して賜モル添加したのち。
70’Cで10時間反応させ、反応終了後に増感剤とし
てイルガキュアー651.3部を添加し紫外線硬化型粘
着剤の溶液を得た。この溶液の粘度は25Fであった。
得られた粘着剤を使用して、実施例1と同様にして、シ
ート状の再剥離性粘着体を得た。なお、実施例1及び2
で得られた粘着体には、凹形状の粘着性微小物が形成さ
れていることを顕微鏡で確認した。
次いで、実施例1及び2で得られた粘着シートを巾25
umに裁断したあと、湿式ジアゾコピー用紙に5kgの
ロールにて1往復圧着し、1時間後。
10 cm/ ff1inの剥離速度で180度の方向
に引剥したところ、コピー用紙の紙ムケ、および粘着剤
残留は認められなかった。なお、この時の剥離強度は、
実施例1で得られた粘着シートは、180g/25mm
であり、実施例2で得られた粘着シートは、150g/
25mmであった。また、この粘着体は、優れた接着性
を示した。
比較例 実施例1と同様の反応容器中に2−エチルへキシルアク
リレート98部、アクリル酸2部、ラウリル硫酸ナトリ
ウム2部、ヘンシイルベルオキシ)”0.5部及びイオ
ン交検水150部を添加した。
次いで、容器内を窒素ガスで置換した後、一定量の窒素
気流下において攪拌しながら70℃に加熱し、20時間
反応せしめた。その後80°Cに昇温し、2時間保った
得られた粘着剤をトルエン/メチルエチルケトン(1:
 l)の混合液に分散し、固形分に対しニトロセルロー
スを30部添加して粘着液を調製した。この粘着液を厚
さ100%の上質紙に塗布乾燥し、シート状の粘着体を
得た。
得られた粘着シートを使用し、実施例と同様の評価試験
を行った。その結果、コピー用紙は全面にわたって紙ム
ケが生じ、粘着剤の残留も認められた。また、この時の
剥離強度は、250 g/25auaであった。
[発明の効果] 以上に説明したとおり本発明の再剥離性粘着体は、粘着
成分である粘着性微小物が1例えば第8及び第9図に示
すような凹形状であることから、該微小粒子を凹みの周
縁部で被着体に線接若させることができるだけでなく、
該微小粒子の凹みが吸盤効果を発揮することにより、被
着体に付着させることができる。
したがって、このような線接着効果と吸盤効果の2つの
効果により、従来公知の再剥離性被着体に比へて、同程
度の又はそれ以上の接着性を維持したま丈、より優れた
再剥離性を有するものである。
また、本発明の粘着体は、大村上に必要に応じて下塗り
剤を塗布し、次いでエネルギー線硬化型粘着剤を塗布し
たのち、エネルギー線を照射するだけで製造することが
できるものであり、その製造方法は極めて簡便である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、各々本発明の製造方法で使用する
各々分離して所望の形状の無数の微細孔が設けられてい
る薄体及び網状体を表し;第3〜第5図は、各々大村上
に粘着剤溶液を塗布した場合の状態を表し;第6図は、
第3〜第5図で示される基材の長手方向もしくは幅方向
の断面図を表し;第7図は、乾燥処理後の第6図と同様
の断面図を表し;第8図及び第9図は、各々大村上に形
成された粘着性微小物の平面図及び断面図を表す。 第3図 第4図 第5図

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材の少なくとも一面に、エネルギー線硬化型粘
    着剤の硬化物からなり、その形状が凹形状である複数の
    粘着性微小物が形成されていることを特徴とする再剥離
    性粘着体。
  2. (2)基材と粘着性微小物の間に、皮膜形成能を有する
    高分子化合物からなる下塗り剤層が設けられている特許
    請求の範囲第1項記載の再剥離性粘着体。
  3. (3)エネルギー線硬化型粘着剤が、炭素数が4〜12
    のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルから選
    ばれる1種以上を主構成単位とし、側鎖に不飽和結合を
    有する共重合体である特許請求の範囲第1項記載の再剥
    離性粘着体。
  4. (4)炭素数4〜12のアルコールと(メタ)アクリル
    酸エステルから選ばれる1種の重合体のガラス転移点温
    度が−10℃以下である特許請求の範囲第3項記載の再
    剥離性粘着体。
  5. (5)炭素数4〜12のアルコールと(メタ)アクリル
    酸とのエステルが、ブチル(メタ)アクリレート、2−
    エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(
    メタ)アクリレート又はイソノニル(メタ)アクリレー
    トである特許請求の範囲第3項又は第4項記載の再剥離
    性粘着体。
  6. (6)皮膜形成能を有する高分子化合物が、ポリ酢酸ビ
    ニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニ
    ル−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重
    合体、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、アミノ樹脂、フ
    ェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂及びエポキシ樹脂から
    なる群より選ばれる1種以上である特許請求の範囲第2
    項記載の再剥離性粘着体。
  7. (7)基材の少なくとも一面に、エネルギー線硬化型粘
    着剤の有機溶媒溶液を、該基材上に載置した各々分離し
    て所望の形状の無数の微細孔が設けられている薄体もし
    くは網状体を介して塗布し、その後、そのままの状態で
    該有機溶媒の一部もしくは実質的に全部を除去したのち
    、該薄体もしくは網状体を取り除き、次いでエネルギー
    線を照射することを特徴とする再剥離性粘着体の製造方
    法。
  8. (8)基材の少なくとも一面に、皮膜形成能を有する高
    分子化合物からなる下塗り剤層を設けたのち、エネルギ
    ー線硬化型粘着剤の有機溶媒溶液を塗布する特許請求の
    範囲第7項記載の製造方法。
  9. (9)エネルギー線硬化型接着剤の有機溶媒溶液をスク
    リーン塗工法により塗布する特許請求の範囲第7項又は
    第8項記載の製造方法。
  10. (10)エネルギー線硬化型粘着剤の有機溶媒溶液の粘
    度が1〜100pである特許請求の範囲第7項〜第9項
    のいずれか1項に記載の製造方法。
  11. (11)有機溶媒の除去を10〜130℃の条件下で乾
    燥して行う特許請求の範囲第7項記載の製造方法。
  12. (12)エネルギー線が紫外線である特許請求の範囲第
    7項記載の製造方法。
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JP2021123603A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 リンテック株式会社 粘着シート

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