JPS62275756A - 印字ヘツドにおけるヘツド本体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） この発明はヘッド本体に設けたコアの励消磁によりアー
マチャを介して印字ワイヤを休止位置と印字位置との間
で移動させて、印字を行う印字ヘッドに関するものであ
る。

（従来技術及び発明が解決しようとする問題点）従来、
印字ヘッドとしては、例えば有底円筒形のヨークとコア
とを別々に形成し、ヨークの底壁内面にコアを組付けて
ヘッド本体を製造するようにしたものと、前記ヨーク及
びコアをロス１〜ワツクス法によって一体に成形したも
のがある。

ところが、前者のものにおいては、ヨーク及びコアが別
々に製造された後に組付けられるため、製造工程が増加
して面倒であった。また後者のものにおいては、コスト
ワックス用金型を製造するための製造工程数が多くて、
手間がかかり、しかも寸法精度の高いものを作ることが
できないばかりか成形不良が多く、特に巣（空孔）がで
きると、磁気特性に影響を与えるのでヘッドの品質に不
安が残った。

（発明の目的） この発明は上記の問題点を解消するためになされたもの
であって、その目的は製造工程数を少なくすることがで
きるとともに、寸法精度が高く磁気特性にも優れたヘッ
ドを容易に成形することができるヘッド本体の製造方法
を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、この発明においては、ヘ
ッド本体が、磁性粉末と熱可塑性樹脂とを混合した材料
を前記ヨーク、コア形状に対応した空洞を有する型内に
注入して前記ヨーク、コアを成形する工程と、その工程
で成形されたものを、前記熱可塑性樹脂の融点以上の温
度で加熱し、前記熱可塑性樹脂の一部を成形品から流出
させる工程と、その後、上記成形品を焼結させる工程と
を順次実施することによって製造されるようにしている
。

（作用） 従って、ヨークとコアとが一体に製造されるとともに、
巣ができにくく磁気特性に優れ、かつ寸法精度の高い成
形品が製造される。

（実施例） 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従って詳
細に説明する。

まず、印字ヘッドの構成を説明すると、第２図及び第３
図に示すように、プラテン１に沿って移動可能なキャリ
ッジに装着される印字ヘッド３のヘッド本体４は磁性材
により形成され、プラテン側（以下、プラテン側を前側
とする）へ開放した有底円筒形のヨーク５を備えている
。このヨーク５の開放端側外周にはフランジ６が設けら
れている。前記ヨーク５の底面には複数の電磁装置７　
（この実施例では２４個）が円状に配設されている。

各電磁装置７はヨーク５の底壁に等角度間隔をおいて一
体に突出形成されたコア８と、そのコア８にコイルボビ
ン９を介して巻装されたコイル１０とから構成されてい
る。

前記フランジ６の前側面には永久磁石１１が接合固定さ
れている。永久磁石工１の前側面にはスペーサ１２を介
してフロントヨーク１３が接合固定されている。前記フ
ロントヨーク１３の前側面には、弾性を有する板材にて
形成されるとともに、各コア８に対応して放射状に延び
る複数の支持片１４を備えた弾性支持部材１５が一対の
スペーサ１６．１７にて挾持された状態で接合固定され
ている。前記フロントヨーク１３の放射状スリット１９
内にそれぞれ位置するように、この弾性支持部材１５の
各支持片１４には磁性材よりなる複数のアーマチャ１８
がそれぞれ揺動可能に支持されている。各アーマチャ１
７の先端部には印字ワイヤ２０がその基端にて取着され
ている。

前記スペーサ１７の前側面には平板部２１とノーズ部２
２とを備えた案内体２３がその平板部２１にて接合固定
され、ノーズ部２２には前記各印字ワイヤ１８がヘッド
本体４のほぼ中心線上において収束された状態で移動可
能に挿通されている。

上記のように構成された印字ヘッドにおいて、各電磁装
置７のコイル１０に通電されていない状態、すなわちコ
ア８の消磁状態では、第２図に２点鎖線で示すように、
永久磁石１１によりスペーサ１２．フロントヨーク１３
．アーマチャ１８゜コア８及びヨーク５を通る磁路が形
成され、それにより、各アーマチャ１８がコア８の端面
全体に吸着されて、各印字ワイヤ２０が後方の休止位置
に配置され、かつ弾性支持部材１５の各支持片１４が後
方に変位されて、各支持片１４に付勢力がＭ積されてい
る。

この状態で、各電磁装置７のコイル１０に選択的に通電
され、前記磁路を打ち消すようにコア８が一時的に励磁
されると、前記各支持片１４のｆ寸勢力によりその基端
部を中心としてアーマチャ１８が印字位置まで揺動され
た後、前記永久磁石１１の磁力に基づいて復帰揺動され
て休止位置に保持される。このアーマチャ１８の往復揺
動に伴う印字ワイヤ２０の往復移動により、印字ヘッド
３とプラテン１との間の印字リボン（図示しない）を介
してプラテン１上の印字用紙（図示しない）にドツトが
形成される。

さて、次に前記ヘッド本体４の製造方法を説明する。ま
ず、粒径４〜５μｍに粉砕された純鉄粉末に３重量％の
フェロシリコン粉末を加えて混合し、磁性粉末で鋼製す
る。その磁性粉末にバインダーとして４００℃で昇華す
るワックス系の熱可塑性合成樹脂粉末を４０容量％の割
合で添加して混合する。

一方、第１図に示すように、前記ヘッド本体４を製造す
るための金型２４は二分割可能に形成され、その金型２
４にはヘッド本体４のヨーク５゜フランジ６及びコア８
に対応した空洞４ａ、５ａ。

６ａ、８ａが形成されている。そこで、各空洞４ａ、５
ａ、６ａ、８ａに、ゲート２５を通して前記混合材料を
注入し、１４０〜１５０℃に加熱していわゆるグリーン
パーツを成形した後、金型２４から取り出す。

次に、前記グリーンパーツをバインダーの融点（４００
’ｃ）以上の温度に加熱して、そのバインダーの残存率
が１０％になるまで脱脂し、いわゆるブラウンパーツを
成形する。そして、最後に、前記ブラウンパーツをアル
ゴンと水素ガスとの混合気体雰囲気中において常圧で焼
結する。それにより、バインダーがほぼ完全に除去され
たヘッド本体４が成形される。

上記のように、この実施例においては、ヘッド本体４を
射出焼結によって製造するようにしたので、ヨーク５と
コア８とを一体に製造することができる。そのため、コ
ア８をヨーク５に組付ける作業が不要になり、印字ヘッ
ド全体の製造工程数を減らすことできる。しかも、寸法
精度の高い成形品を製造することができる。また、機械
的強度の高い成形品を製造できるので、耐久性を高くす
ることができる。さらに巣ができにくいので、磁気特性
が均一で、印字力のばらつきの少ない優れた印字ヘッド
を提供できる。

なお、この発明は前記実施例に限定されるものではなく
、例えば、前記実施例とは組成の異なる磁性粉末を使用
する等、この発明の趣旨から逸脱しない範囲で各部の構
成を任意に変更することも可能である。

（発明の効果） 以上詳述したように、この発明は製造工程数を少なくす
ることができるとともに、寸法精度が高く磁気特性にも
優れたヘッドを容易に成形することができるという優れ
た効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の製造方法によって使用される金型の
一実施例を示す断面図、第２図は印字ヘッドの部分側断
面図、第３図は同じく部分正断面図である。 図において、３は印字ヘッド、４はヘッド本体、５はヨ
ーク、４ａ、５ａは空洞、８はコア、１０はコイル、１
８はアーマチャ、２０は印字ワイヤ、２４は金型である
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　有底円筒形ヨーク（５）とその底壁内面に突設され
   た複数個のコア（８）とを有するヘッド本体（４）と、 前記コア（８）の外周に巻回されたコイル（１０）と、 前記コア（８）に対応して配置され、前記ヨーク（５）
   、コア（８）と共同で磁路を形成するアーマチャ（１８
   ）と、 そのアーマチャ（１８）に対応して配置され、前記コア
   （８）の励消磁によりアーマチャ（１８）を介して休止
   位置と印字位置との間で移動可能な印字ワイヤ（２０）
   とを備えた印字ヘッド（３）において、前記ヘッド本体
   （４）を、 磁性粉末と熱可塑性樹脂とを混合した材料を前記ヨーク
   、コア形状に対応した空洞（５ａ、８ａ）を有する型（
   ２４）内に注入して前記ヨーク（５）、コア（８）を成
   形する工程と、上記工程で成形されたものを、前記熱可
   塑性樹脂の融点以上の温度で加熱し、前記熱可塑性樹脂
   の一部を成形品から流出させる工程と、 その後、上記成形品を焼結させる工程とから製造するこ
   とを特徴とするヘッド本体の製造方法。