JPS62273847A - 積層安全ガラス - Google Patents

積層安全ガラス

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Publication number
JPS62273847A
JPS62273847A JP11755486A JP11755486A JPS62273847A JP S62273847 A JPS62273847 A JP S62273847A JP 11755486 A JP11755486 A JP 11755486A JP 11755486 A JP11755486 A JP 11755486A JP S62273847 A JPS62273847 A JP S62273847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molecular weight
layer
safety glass
laminated safety
diol
Prior art date
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Pending
Application number
JP11755486A
Other languages
English (en)
Inventor
孝夫 土居
渡辺 広行
鷲田 弘
宏明 小嶋
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
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Publication of JPS62273847A publication Critical patent/JPS62273847A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 [産業上の利用分野1 本発明は、自動車用、建築用などの窓材として使用しう
る積層安全ガラスに関するものである。
[従来の技術] 自動車用、建築用、その他の用途に用いうる窓材として
種々の積層安全ガラスが知られている。特に、中間膜を
介して2枚の無機ガラスシートを積層してなる積層安全
ガラスは、合せガラスと呼ばれ、自動車用フロントガラ
スなどに広く使用されている。また、合せガラスや1枚
の無機ガラスの片面に合成樹脂シートを積層して得られ
る。積層安全ガラスは、人体が衝突して無機ガラス層が
破損した場合、無機ガラス片による人体の受傷が防止さ
れる点でより安全性が高いと考えられており、近年特に
注目されている。また、無機ガラスシートの代りにポリ
カーボネート系樹脂シートなどの硬質有機ガラスシート
を用いた積層安全ガラスも種々提案されている。
積層安全ガラスにおいては、それが安全であるためにそ
の構成層の1つに耐貫通性を有する合成樹脂層が必要で
ある。この層は、人体などの衝突の際にその衝撃を吸収
するとともに、無機ガラス層等の他の層が破損してもそ
の層は破損せずに人体などが破損した積層安全ガラスを
貫通することを防止する作用を有する。この層は、比較
的軟らかくかつ弾性のある合成樹脂からなる。たとえば
、合せガラスにおいては、その中間膜層が耐貫通性を有
する層であり、1枚の無機ガラスシートの層と合成樹脂
層からなる積層安全ガラスにおいては、その合成樹脂層
は耐貫通性を有する合成樹脂からなるかその合成樹脂を
含む多層構造の層である必要がある。
たとえば、特公昭eO−311548号公報記載の積層
安全ガラスにおいては、その[比較的に軟らかくかつ伸
延可能なプラスチックの層」がこの合成樹脂層に相当す
る。また、特開昭80−71252号公報記載の積層安
全ガラスにおいては、この層は[エネルギー吸収性の一
−−透明中間層]と呼ばれている。
[発明の解決しようとする問題点] 前記耐貫通性を有する合成樹脂層の材料としては、ポリ
ビニルブチラール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体系樹脂、その他の種々の合成樹
脂が知られている。特に、合せガラスの中間膜としては
ポリビニルブチラール系樹脂が広く使用されている。
しかし、ポリビニルブチラール系樹脂は、機械的物性が
必ずしも充分ではなく、かつ耐水性などの化学的物性も
不充分である。このため、合成樹脂層が片面に露出して
いる積層安全ガラスにおいてはその要求物性が合せガラ
スの中間膜よりも高いことより、このタイプの積層安全
ガラスの合成樹脂層材料としてはポリビニルブチラール
系樹脂は必ずしも適当ではないと考えられている。
耐貫通性を有する合成樹脂層の材料としては、特にポリ
ウレタン系樹脂が良好な物性を有する。耐貫通性を有す
るポリウレタン系樹脂を有する積層安全ガラスについて
は、従来種々の提案があり、たとえば、特公昭55−1
11249号公報、特公昭55−51744号公報、特
公昭58−23338号公報、特開昭48−25714
号公報、特開昭53−27871号公報、特開昭59−
135218号公報、特開昭80−71213号公報、
特開昭60−71253号公報、特開昭60−1578
513号公報、特開昭80−2222411号公報など
に記載されている。
本発明者は、積層安全ガラス用の材料として使用するポ
リウレタン系樹脂の物性向上について検討を行った。上
記公知側記載のポリウレタン系樹脂はその機械的物性の
面で必ずしも充分でない場合がある。ポリウレタン系樹
脂の物性を向上させることにより、より安全な積層安全
ガラスが得られ、また同一要求性能をより薄いポリウレ
タン系樹脂層で達成することが可能となる。ポリウレタ
ン系樹脂の物性はその原料である高分子量ポリオール、
鎖伸長剤、およびポリイソシアネート化合物の種類を変
えることにより変化する。鎖伸長剤として、ジヒドロキ
シカルボン酸とジアミンを併用すことにより物性の優れ
た積層安全ガラス用のポリウレタン系樹脂が得られるこ
とは公知である。(上記、特公昭58−23338号公
報参照)。しかし、ジアミンの使用は透明性や耐候性の
面で問題を生じ易い。
即ち、反応温度下で空気酸化されて黄変化をもたらし易
い。アミン基は水酸基と比較してインシアネート基に対
する反応性が極めて高い。従って、ポリオールとジアミ
ンとポリイソシアネート化合物が共存する系では、ジア
ミンとポリイソシアネート化合物が急速に反応して凝集
し、その後に残余のイソシアネート基とポリオールが反
応する傾向が高い。そのため、凝集した部分が不透明と
なり、得られるポリウレタン系樹脂が不透明となったり
曇りを生じるおそれが大きい。さらに、このポリオール
とジアミンの反応性が高いことは、硬化速度の調節を困
難とし、たとえばキャスト成形において平面上に供給さ
れた反応性混合物が充分に流延する前に流動性が低下し
て均一な厚さの平滑なシートを売ることが困難になるお
それがある。
E問題点を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたものであり
、特定の低分子量ポリオールな鎖伸長剤として用いたポ
リウレタン系樹脂を耐貫通性の合成樹脂層の材料として
用いた積層安全ガラスに関する下記の発明である。
少なくとも1層の硬質透明体層と少なくとも1層の耐貫
通性を有する合成樹脂層とを有する積層安全ガラスにお
いて、耐貫通性を有する合成樹脂層の材料が高分子量ポ
リオール、少なくともその一部がウレタン結合、ウレア
結合、あるいはアミド結合を有する低分子量ポリオール
である鎖伸長剤、およびポリイソシアネート化合物を主
原料として得られるポリウレタン系樹脂からなることを
特徴とする積層安全ガラス。
本発明の積層安全ガラスは少なくとも1層の硬質基体層
を有する。硬質基体としては、無機ガラスが好ましいが
これに限られるものではなく、ポリカーボネート系樹脂
、アクリル系樹脂、その他の透明な有機ガラスであって
もよい。硬質基体は、シート状の板体は勿論、レンズな
どの成形体であってもよい。また、無機ガラスシートな
どの板体は曲げ加工されたものであってもよく、強化さ
れていてもよい。
本発明の積層安全ガラスとしては、特に1枚の無機ガラ
ス層とその片面に設けられた1層の耐貫通性を有するポ
リウレタン系樹脂層とを含む積層安全ガラスが好ましい
。この積層安全ガラスにおいては、無機ガラス層とポリ
ウレタン系樹脂層の間に接着剤層が存在していてもよい
。接着剤層の材料としては、ポリビニルブチラール系樹
脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂などの熱可塑性合成樹脂が好ましく、
またその層厚は、特に限定されないが0.2鵬l以下が
好ましい。一方、上記耐貫通性を有するポリウレタン系
樹脂層の無機ガラス層に面しない表面側に保護層を設け
ることができる。保護層としては、たとえばハードコー
ト付ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムなどの変
形防止層や自己修復性ポリウレタン系樹脂などの材料か
らなる表面保護層などが使用できる。なお、耐貫通性を
有する合成樹脂層の厚さは、少なくとも約0.2aug
必要であり、好ましくは約0.4〜1.5m■が好まし
い。
硬質基体層は2層以上あってもよい。その場合、耐貫通
性を有する合成樹脂層は2層の硬質基体層間に存在する
ことが好ましい(たとえば合せガラス)が、これに限ら
れるものではなく、2層の硬質基体積層体の片面に耐貫
通性を有する合成樹脂層が存在していてもよい。本発明
において好ましい積層安全ガラスは、無機ガラス層を1
層あるいは2層有する積層安全ガラスであり、後者の場
合、耐貫通性を有する合成樹脂層は2層の無機ガラス層
の中間に存在するものである。硬質基体層の厚さは特に
限定されないが、約1−10mm、特に約2〜8Iが好
ましい。
耐貫通性を有する合成樹脂層は通常積層安全ガラス中に
1層のみ存在する。その層は後述本発明におけるポリウ
レタン系樹脂からなる1層のみであることが好ましいが
、場合によってはそのポリウレタン系樹脂と他の合成樹
脂との多層構造体であってもよい。また、本発明積層安
全ガラスにおいては耐貫通性を有する合成樹脂層以外に
他の性能を付与するための合成樹脂層を1層以上有して
いてもよい。この合成樹脂層としては、たとえば、各層
を接着するための接着剤層、前記特公昭H−38546
号記載の積層安全ガラスにおける[押込抵抗性プラスチ
ック」の総のような耐変形層、表面の傷の生成を防止す
る合成樹脂系ハードコート層、あるいは表面保護用の自
己修復性合成樹脂層などがある。
本発明積層安全ガラスにおける耐貫通性を有する合成樹
脂層は特定の主原料を反応して得られるポリウレタン系
樹脂からなる。特に、特定の鎖伸長剤を使用して得られ
るポリウレタン系樹脂からなる。なお、鎖伸長剤とは、
インシアネート基に対して2価の(即ち、2官能性の)
低分子量化合物を意味する用語として使用される場合と
2価以上の低分子量化合物を意味する用語として使用さ
れる場合がある。本発明においては後者の意味で使用す
る。しかし、本発明における鎖伸長剤は好ましくは2価
の化合物である。
本発明におけるポリウレタン系樹脂の主原料の1つであ
る鎖伸長剤はその少なくとも一部としてウレタン結合、
ウレア結合、あるいはアミド結合を有する低分子量ポリ
オールを含む。鎖伸長剤はこの低分子量ポリオールのみ
(2種以上を併用してもよい)からなっていてもよく、
また他の鎖伸長剤と併用してもよい。他の鎖伸長剤とし
ては、エチレングリコールや1.4−ブタンジオールな
どの低分子量の炭化水素系ジオールが好ましいがこれに
限られるものではない。
場合によっては、少量のジアミンを併用しうる。また、
ジヒドロキシカルボン酸や2価アルカノールアミンなど
のカルボン酸基を有するジオールや窒素原子を有するジ
オールなども使用しうる。全鎖伸長剤に対するウレタン
結合、ウレア結合、あるいはアミド結合を有する低分子
量ジオールの割合は特に限定されないが、少なくとも5
重量%が適当で、特に約30重量%以上が好ましい。な
お、本発明における鎖伸長剤は分子量が約700以下の
化合物をいう。より好ましい鎖伸長剤の分子量は約50
0以下である。
ウレタン結合を有する低分子量ポリオールは、たとえば
ポリイソシアネート化合物に多価アルコールなどの低分
子量ポリオールを過剰当量反応させて得られる。好まし
くは、n個のイソシアネート基を有するポリインシアネ
ート化合物1モルに対してnモルの低分子量ポリオール
を反応させて得られる化合物である。また、ポリアミン
やアミノアルコールなどのアミン類にエチレンカーボネ
ートやプロピレンカーボネートなどの環状カーボネート
化合物を反応させることによってもウレタン結合を有す
る低分子量ポリオールが得られる。ウレア結合を有する
低分子量ジオールとしてはアミノアルコールとポリイン
シアネート化合物を反応させて得られる化合物やジメチ
ロールウレア、ジェタノールウレア、ジメチロールエチ
レンウレアなどがある。また、アミド結合を有する低分
子量ポリオールとしては、たとえばポリアミンやアルカ
ノールアミンにε−カプロラクトンやγ−チロラクトン
などの環状エステルを反応させて得られる低分子量ポリ
オールなどがある。これら、低分子量ジオールはさらに
その水酸基にアルキレンオキシドなどの環状エーテル化
合物やε−カプロラクトンなどの環状エステルを反応さ
せた前記分子量範囲の化合物であってもよい。なお、こ
れら低分子量ポリオールは平均分子量が前記分子量範囲
内にある限り少量の副生高分子量化合物を含んでいても
よい。
上記低分子量ポリオールの原料となるポリイソシアネー
ト化合物としては、後述ポリウレタン系樹脂の主原料で
あるポリイソシアネート化合物と同様無黄変性のポリイ
ソシアネート化合物が用いられる。特に脂環族あるいは
脂肪族のポリイソシアネート化合物が好ましい。ポリア
ミンとしては、アルキレンジアミン、ポリアルキレンポ
リアミノ、脂環族ジアミン、複素環ジアミンなどが適当
で、たとえば、エチレンジアミン、1.2−ジアミノプ
ロパン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン
、インホロンジアミン、メチレンビス(シクロヘキシル
アミン)、ピペラジンなどがある。アミノアルコールと
しては、窒素原子に結合した1個あるいは2個の水素原
子を有するアルカノールアミンが好ましく、特にモノエ
タノールアミン、ジェタノールアミン、モノイソプロパ
ツールアミン、ジイソプロパツールアミンなどが好まし
い、多価アルコールなどの低分子量ポリオールとしては
、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1.6−ヘキ
サンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、およびこれらに少量の環状エー
テルや環状エステルを付加して得られるポリオールがあ
る。
鎖伸長剤として好ましい低分子量ポリオールは2価の化
合物、即ち、ジオールである。たとえば、ジイソシアネ
ート化合物に2倍モルの2価アルコールなどのジオール
やモノアルカノールアミンを反応させて、2個のウレタ
ン結合あるいはウレア結合を有する低分子量ジオールか
ら得られる。また、アルキレンジアミンやピペラジンな
どのジアミンに環状カーボネート化合物を反応させるこ
とにより2個のウレタン結合を有する低分子量ジオール
が、モノアルカノールアミンに環状カーボネート化合物
を反応させることにより1個のウレタン結合を有する低
分子量ジオールが得られる。さらに、アルキレンジアミ
ン、脂環族ジアミン、ピペラジンなどのジアミンに環状
エステル化合物を反応させることにより2個のアミド結
合を有する低分子量ジオールが、モノアルカノールアミ
ンに環状エステル化合物を反応させることにより1個の
アミド結合を有する低分子量ジオールが得られる。
本発明においては、これら低分子量ジオールの少なくと
も1種のみか、それらと他の低分子量ジオールの併用が
好ましい。
ポリウレタン系樹脂の主原料たる高分子量ポリオールと
しては、種々の高分子量ポリオールを使用しうる。しか
し、機械的物性の高いポリウレタン系樹脂を得るには、
高分子量ポリオールはポリエステル系ポリオール、ポリ
カーボネート系ポリオール、あるいはポリオキシテトラ
メチレン系ポリオールが好ましい。他のポリオール、た
とえばポリオキシプロピレン系ポリオールや水酸基含有
炭化水素系ポリオールなど、は使用したとしても好まし
い上記ポリオールと併用されることが好ましい。ポリエ
ステル系ポリオールとしては、多価アルコール残基と多
価カルボン酸残基とを有するポリエステルポリオールや
環状エステルあるいはヒドロキシカルボン酸残基を有す
るポリエステル系ポリオ−ルがある。前者としては、2
価アルコール残基(あるいはさらに少量の3価以上のア
ルコールの残基)と脂肪族ジカルボン酸残基を有するポ
リエステル系ポリオールが好ましく、特に炭素数的2〜
8の脂肪族2価アルコール残基と炭素数4〜IOの脂肪
族ジカルボン酸残基を有するポリエステル系ジオールが
好ましい、具体的には、たとえば、ポリ(エチレンアジ
ペート)ジオール、ポリ(l、4−ブチレンアジペート
)ジオール、ポリ(1,6−ヘキサンアジペート)ジオ
ール、ポリ(エチレンセバケート)ジオールなどがある
。後者としては、多価アルコールなどの開始剤にε−カ
プロラクトンやγ−ブチロラクトンなどの環状エステル
を付加して得られるポリエステル系ポリオールが好まし
く、特にジオールあるいはトリオールが好ましい。ポリ
カーボネート系ポリオールは炭素数2〜10の脂肪族あ
るいは脂環族ジオールの残基を有するポリカーボネート
系ジオールが好ましく、特に、ポリ(1,8−ヘキサン
カーボネート)ジオールや、     16 ホj)(1,8−へキサン/1,4−ジメチレンシクロ
ヘキサンカーボネート)ジオールが好ましい。後者は1
.6−ヘキサンジオールと1.4−シクロヘキサンジメ
タツールの残基を有するポリカーボネートジオールであ
る。ポリオキシテトラメチレン系ジオールとしては、多
価アルコールなどの開始剤にテトラヒドロフランを付加
して得られるものが好ましく、特にジオールとトリオー
ルが・好ましい。これら、高分子量ポリオールは2種以
上併用しうるものである。
高分子量ポリオールの水酸基価は約28〜1130が適
当で、特に約40〜140が好ましい。2種以上の高分
子量ポリオールの混合物の場合、それらの平均水酸基価
がこの範囲にある限り、一部の高分子量ポリオールの水
酸基価はこの範囲外にあってもよい(ただし、前記鎖伸
長剤は含まれない)。また、高分子量ポリオールは実質
的に高分子量ジオールのみからなるか、高分子量ジオー
ルと高分子量トリオールの混合物であることが好ましい
ポリウレタン系樹脂の他の主原料であるポリイソシアネ
ート化合物としては、無黄変性ポリイソシアネート化合
物が好ましく、特に脂環族あるいは脂肪族のポリイソシ
アネート化合物が好ましい。たとえば、メチレンビス(
シクロヘキシルイソシアネート)、インホロンジイソシ
アネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサ
ン、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどが使用
でき、またこれらの変性体、たとえばプレポリマー型変
性体、ウレア変性体、カルボジイミド変性体など、も使
用できる。好ましいポリイソシアネート化合物は、脂環
族ジイソシアネートあるいはその変性体であり、特に4
.4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート
)、インホロンジイソシアネート、ウレア変性インホロ
ンジイソシアネートなどが好ましい。
ポリウレタン系樹脂は、上記主原料を反応させて得られ
る。ポリイソシアネート化合物は、高分子量ポリオール
と鎖伸長剤の合計1当量に対して約0.8〜1.3、特
に約0.9〜1.2当量の割合で使用される。高分子量
ポリオールl当量に対する鎖伸長剤の量は、約0.1〜
lO当量が好ましい。また、主原料の総重量に対する鎖
伸長剤とポリイソシアネート化合物の割合は、約5〜4
0重量%、特に約10〜30重量%が好ましい。
本発明におけるポリウレタン系樹脂としては、熱可塑性
ポリウレタン系樹脂であっても架橋型ポリウレタン系樹
脂であってもよい。前者は、実質的に2価の主原料を用
いて得られる。
即ち、2価の高分子量ポリオール(即ち、高分子量ジオ
ール)、2価の鎖伸長剤、および2価のポリイソシアネ
ート化合物(即ち、ジイソシアネート化合物)を反応さ
せて得られる。後者は、少なくとも一部が3価以上の主
原料を用いて得られる。即ち、高分子量ポリオール、鎖
伸長剤、およびポリイソシアネート化合物の少なくとも
1種の少なくとも一部に3価以上の化合物を用いて得ら
れる。しかし、高い機械的物性の架橋ポリウレタン系樹
脂を得るには、鎖伸長剤とポリイソシアネート化合物は
いずれもその官能基数はあまり高くないことが好ましい
。それらは、それぞれ高くても平均的2.5価以下が好
ましく、特に約2.3価以下が好ましい。最も好ましく
は、それらはそれぞれ実質的に2価の化合物が用いられ
る。高分子量ポリオールは、平均して約3価以下が好ま
しく、特に約2.8価以下が好ましい。
ポリウレタン系樹脂は上記主原料とともに少量の副原料
を用いて製造される。副原料として通常有機スズ化合物
や第3級アミンなどの触媒が使用される。また、任意に
、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤などの安定剤、
難燃剤、可塑剤、着色剤、界面活性剤その他の副原料を
使用しうる。特に、ヒンダードフェノール系化合物、ヒ
ンダードアミノ系化合物、ピペリジン環含有化合物、リ
ン酸エステル系化合物などの安定剤を少量配合すること
が好ましい場合が少なくない。
ポリウレタン系樹脂は上記のような原料を用いて、プイ
レボリマー法、ワンショット法、準プレポリマー法など
の方法で製造される反応性混合物を硬化させることによ
って得られる。この硬化の際、同時にシート化を行って
ポリウレ   □タン系樹脂のシートを得ることができ
る。また、−炭粒状等の成形材料を製造して、これを押
出成形等でシート化することもできる。前者は、キャス
ト法によるシート化であり、たとえば反応性混合物を平
滑な平面上にキャストして流延し、硬化してシートを得
る方法や、平滑な表面を有する2板の型材間にキャスト
して硬化してシートを得る方法がある。後者の押出成形
は熱可塑性ボリウレタ系樹脂に適用しうる方法であり、
−炭熱可塑性ポリウレタン系樹脂のブロック等を製造し
、これを粒状化した後押出成形で成形してシートを得る
。また、架橋型ポリウレタン系樹脂も押出機中で反応性
混合物を製造し引き続きその硬化前に押し出してシート
化することができる。しかし、ポリウレタン系樹脂のシ
ートはキャスト法で成形されることが好ましい。この理
由は、押出成形により得られるシートの平滑性に比べて
キャスト法によるシートの平滑性はより良好であること
による。
得られたポリウレタン系樹脂のシートを硬質透明基体と
積層することにより積層安全ガラスを得る。前記のよう
に、硬質透明基体との接着性を向上させるために接着剤
を用いることができる。この接着剤は、積層前にこのシ
ートの片面にあらかじめ適用して接着剤層付ポリウレタ
ン系樹脂シートを製造し、これを硬質透明基体と積層す
ることができる。同様に、表面保護層を設ける場合も、
あらかじめ表面保護層付ポリウレタン系樹脂シートを製
造した後、硬質透明基体と積層してもよい。積層は予備
積層と本積層の2段で行われることが好ましい。即ち、
まず硬質透明基体と上記のようなシートを減圧下あるい
は大気圧下で重ね合せ、必要により加圧して予備積層体
を製造し、次にこれをオートクレーブ中で加熱加圧して
目的とする積層安全ガラスとすることが好ましい。
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例に限られるものではない。
[実施例] 調製例1:ニラレタン合金有ジオールの製造300cc
 3つロフラスコにメカニカルスターラーおよび窒素流
通管をとりつけエチレンカーポネー)1]Ogを仕込ん
だ後、窒素を系内にしなから40°Cに保ち撹拌した。
エチレンカーボネートが完全に溶解した後ピペラジノ3
5.75gを素早く加え、激しく撹拌を続けた。反応系
は均一透明になり発熱が見られた。30分後撹拌を停止
し、40°Cで放置すると約1時間後に結晶化が開始し
、6時間の放置で淡黄色の固体が得られた。この反応物
をジオキサンで再結晶し、白色結晶のウレタン結合含有
ジオールを得た。水酸基価は434(理論値428)で
あった。
調製例2:ニラレア合金有ジオール 300cc 3つ目フラスコにメカニカルスターラー、
窒素流通管をとりつけジムロー)X却管、および滴下ロ
ートをとりつけ、モノエタ/ −)L12 ミ718.
3g、乾燥テトラヒドロフラン100ccを仕込んだ。
反応系を40 ’0に保ちながら滴下ロートからインホ
ロンジインシアネート33.3gと乾燥テトラヒドロフ
ラン25I1Mの溶液を約1峙間かかって滴下した。滴
下終了後更に1時間撹拌を続けた後溶媒のテトラヒドロ
フランを減圧除去して、白色固体状のウレア結合含有ジ
オールを得た。水酸基価は326(理論値320)であ
った。
、 調製例3ニアミド結合金有ジオール300cc 3
つロフラスコにメカニカルスターラー、窒素流通管をと
りつけたジムロート冷却器、および滴下ロートをとりつ
け、モノエタノールアミン24.4g、 メチルエチル
ケトン130gを仕込んだ。反応系を80 ’Oに保ち
ながら滴下ロートからγ−ブチロラクトシ36.2gを
約30分かかって滴下した。反応後放置すると上層メチ
ルエチルケトン層と下層生成物層の2層に分離した。下
層をさらにメチルエチルケトンで3回洗浄した後、残存
している溶媒を加熱除去した。
1日の室温放置で淡黄色結晶状のアミド結合含有ジオー
ルが得られた。水酸基価は760(理論値763)であ
った。
実施例1 300cc 3つ目フラスコにメカニカルスターラーを
とりつけ、ポリテトラメチレングリコール(分子量15
00) 100g、ジブチルチンジラウレート0.00
45gを仕込んだ後80℃で完全に溶解した。次いで激
しく撹拌しながら順次調製例1で合成したウレタン結合
含有ジオール14.8gと4.4′−メチレンビス(シ
クロヘキシルイソシアネート)〔以下、l(+2NI]
Iという)  32.8gを素早く添加し、2分間減圧
脱泡した。得られた透明な粘稠樹脂液を0.75腸lの
ステンレススペーサーをおいた板上に流し、離型ガラス
ではさんだ後、120℃に保ったletプレスで5時間
加圧硬化を行った。冷却後、耐衝撃性能の評価には上面
の離型ガラスのみをはずした積層完全ガラスを用いて試
験を行い、ポリウレタン系樹脂の物性評価には上下面の
両ガラスをはずしたシート(厚さ0.75+ui )を
用いて試験を行った。その結果を、後述表1に示す。
実施例2 ウレタン結合含有ジオールの代りに調製例2で製造した
ウレア結合含有ジオール18.7g、H12111旧3
0.8gを用いる以外はすべて実施例1と同じ操作を行
った。その結果を第1表に示す。
実施例3 ウレタン結合含有ジオールの代りに調整例3で製造した
アミド結合含有ジオールlO,6g。
H12MDI 37.1gを用いる以外はすべて比較例
1と同じ操作で行った。その結果を第1表に示す。
比較例 ウレタン結合含有ジオールの代りに、1,4−ブタンジ
オール7.8g、 HI2NDI 40.2gを用いる
以外はすべて実施例と同じ操作を行った。その結果を第
1表に示す。
表  1 本落球衝撃試験:51bの鋼球使用 上の結果から汎用の鎖延長剤を使用した比較例に比べて
、ウレタン結合、ウレア結合、アミド結合を有する鎖伸
長剤を使用した場合、ポリウレタン系樹脂物性のみなら
ず、積層安全ガラスの耐衝撃性能が著しく向上すること
がわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも1層の硬質透明体層と少なくとも1層
    の耐貫通性を有する合成樹脂層とを有する積層安全ガラ
    スにおいて、耐貫通性を有する合成樹脂層の材料が高分
    子量ポリオー ル、少なくともその一部がウレタン結合、ウレア結合、
    あるいはアミド結合を有する低分子量ポリオールである
    鎖伸長剤、およびポリイソシアネート化合物を主原料と
    して得られるポリウレタン系樹脂からなることを特徴と
    する積層安全ガラス。
  2. (2)低分子量ポリオールが1個あるいは2個のウレタ
    ン結合、ウレア結合、あるいはアミド結合を有する低分
    子量ジオールである、特許請求の範囲第1項の積層安全
    ガラス。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014505128A (ja) * 2010-12-16 2014-02-27 エスケー イノベーション シーオー., エルティーディー. ガラス接合用接着フィルム組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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