JPH05270870A - 合わせガラス用中間膜 - Google Patents

合わせガラス用中間膜

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JPH05270870A
JPH05270870A JP4065196A JP6519692A JPH05270870A JP H05270870 A JPH05270870 A JP H05270870A JP 4065196 A JP4065196 A JP 4065196A JP 6519692 A JP6519692 A JP 6519692A JP H05270870 A JPH05270870 A JP H05270870A
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JP
Japan
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laminated glass
diol
film
glycol
polyurethane
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Application number
JP4065196A
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Masao Suzuki
雅雄 鈴木
Hiroko Minamino
裕子 南野
Hajime Shobi
初 松扉
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
    • B32B17/10Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin
    • B32B17/10005Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
    • B32B17/1055Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer
    • B32B17/1077Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer containing polyurethane

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 イソシアネート化合物と、数平均分子量40
0〜4000のポリカーボネートジオールと、必要に応
じて加えられる数平均分子量4000〜20000のポ
リエステルジオールおよび/またはポリエーテルジオー
ルと、鎖長延長剤とを反応させることにより得られるポ
リウレタンから成る合わせガラス用中間膜である。 【効果】 この発明による中間膜を備えた合わせガラス
は、室温付近において良好な耐貫通強度を保持してお
り、また、その耐水性、耐光性においてもポリビニルブ
チラールを用いた合わせガラスと遜色がないかむしろそ
れよりも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新規な熱可塑性ポリ
ウレタンから成る、耐水性、耐光性、耐貫通性などに優
れた合わせガラス用中間膜に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車事故などの際に生じる窓ガ
ラス破砕や、地震、ガス爆発、爆破事件などの際の高層
建築物の窓ガラス破砕によって人体に及ぼされる危険性
が増大して来ている。そのため、このような事故や災害
などの際にも割れにくい安全性の高いガラス板の出現が
切望されており、従来からガラス板と合成樹脂シートの
積層体が安全ガラスとして提唱されている。例えば、2
枚の板ガラス板の間に中間膜としてポリビニルブチラー
ルシートを挟み込んだサンドウィッチ構造の合わせガラ
スが、自動車用、航空機用、建築用などの安全ガラスと
して広く用いられている。
【0003】しかし、ポリビニルブチラールシートは耐
水性に劣るため、同シートを中間膜とする合わせガラス
は、屋外での長期使用により端部から白化現象を来たす
ことが免れない。
【0004】また、こうした中間膜として、近年、ポリ
ウレタンから成るシートが注目されている。例えば、特
開昭56−37252号公報には、合わせガラス中間膜
として、多価イソシアネート成分に対し大過剰のポリオ
ール成分を反応させて得られた、温度変化による接着性
の変化の少ないポリウレタンから成るシートが記載され
ている。
【0005】また、特開昭61−225271号および
特開昭61−225272号公報には、エチレン性二重
結合を有するモノイソシアネートとポリオールを反応さ
せてポリウレタンを得た後、このポリウレタンから成る
樹脂層にさらに重合開始剤を加えて重合度を増加させ、
該樹脂層を合わせガラス中間膜として使用することが提
案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前者のポリウレタンシ
ートから成る中間膜は、その分子中に過剰の水酸基を有
するために、ガラス板との接着性には優れているが、高
温度下においては吸湿により、接着性の低下、層の曇化
などの欠点を有する。
【0007】また、後者のポリウレタンシートから成る
中間膜は、これを得るための重合工程が複雑である上
に、その耐光性、力学特性がポリビニルブチラールシー
オのものに比べて劣る難点がある。
【0008】この発明の目的は、上記のような従来技術
の欠点に鑑み、耐水性、耐光性に優れ、かつ接着性の低
下や層の曇化を来たすことのない合わせガラス用中間膜
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明による中間膜
は、上記目的を達成すべく工夫されたもので、イソシア
ネート化合物と、数平均分子量400〜4000のポリ
カーボネートジオールと、必要に応じて加えられる数平
均分子量4000〜20000のポリエステルジオール
および/またはポリエーテルジオール(これら必須成分
および任意付加成分としてのジオールを一括してジオー
ル成分という)と、鎖長延長剤とを反応させることによ
り得られるポリウレタンから成るものである。
【0010】この発明の中間膜の製造に用いられるイソ
シアネートとしては、脂肪族、脂環族または芳香族ジイ
ソシアネート、例えば2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4' −ジ
フェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメ
チレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシ
レンジイソシアネート、4,4' −ジシクロヘキシルジ
イソシアネート、3,3' −ジメチル−4,4' −ビフ
ェニレンジイソシアネート、3,3' −ジメトキシ−
4,4' −ビフェニルジイソシアネート、3,3' −ジ
メトキシ−4,4' −ビフェニルジイソシアネート、
3,3' −ジクロロ−4,4' −ビフェニレンジイソシ
アネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,
5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネートなどが例
示される。
【0011】イソシアネートの特に好ましい例として
は、エチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、1−イソシアネート−3−イソシアネート
メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(ヒュ
ルス社製、製品名イソホロンジイソシアネート)などの
脂肪族ジイソシアネートが挙げられる。
【0012】必須のジオール成分として用いられるポリ
カーボネートジオールは、一般に、ヘキサンジオール、
シクロヘキサンジメタノールなどのジヒドロキシ化合物
のホスゲン化、ジフェニルカーボネートによるエステル
交換などにより合成されるものであり、アルキレン基が
カーボネート結合を介して直鎖状に並び、かつ両末端に
水酸基を有した構造をなす。ポリカーボネートジオール
の数平均分子量は400〜4000の範囲に限定され
る。この限定理由は、数平均分子量が400以下では水
素結合が強すぎ、逆に4000以上では水素結合が弱す
ぎるために、得られたポリウレタンシートを合わせガラ
スの中間膜として使用した場合、合わせガラスが必要な
耐貫通強度を満足しないためである。
【0013】任意付加的ジオール成分として用いられる
ポリエステルジオールおよび/またはポリエーテルジオ
ールは、数平均分子量4000〜20000のものであ
る。その理由は、数平均分子量が4000以下では水素
結合が強すぎ、逆に20000以上では水素結合が弱す
ぎるために、得られたポリウレタンシートを合わせガラ
スの中間膜として使用した場合、合わせガラスが必要な
耐貫通強度を満足しないためである。
【0014】ポリエステルポリオールは、例えばエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、1,2−プロピレングリコール、トリメチレ
ングリコール、1,3−ブタンジオール、テトラメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレ
ングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ソルビトールなどの如く少なく
とも2個のヒドロキシル基を有する化合物の単独または
組合せと、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン
酸、酒石酸、ピメリン酸、セバシン酸、しゅう酸、フタ
ール酸、テレフタール酸、ヘキサヒドロフタール酸、ア
コニット酸、トリメリット酸、ヘミメリット酸などの如
く少なくとも2個のカルボキシル基を有する化合物の単
独または組合せとを常法によって縮重合することによっ
て製造される。
【0015】ポリエテスルジオールの好ましい例として
は、アジピン酸、セバシン酸などの炭素数4〜10の二
塩基酸と、ブタンジオール、1,2−プロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコールなどの炭素数3〜10の
脂肪族ジオール、またはジエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコールなどのエーテル結合を有するジオール
との縮合物が挙げられる。これらの二塩基酸およびジオ
ールはそれぞれ2種以上を適宜組み合わせて用いてもよ
い。アジピン酸またはセバシン酸に2種のジオールを反
応させて調製されたポリエステルジオール、特にポリブ
タンジオール−アジペートグリコールが好適に用いられ
る。
【0016】一方、ポリエーテルポリオールは、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、1,2−プロピレングリコール、トリメチレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメ
チレングリコール、グリセリン、ソルビトール、蔗糖、
アコニット酸、トリメリット酸、ヘミメリット酸、燐
酸、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレ
ントリアミン、トリイソプロパノールアミン、ピロガロ
ール、ジヒドロ安息香酸、ヒドロキシフタール酸、1,
2,3−プロパントリチオールなどの化合物の単独また
は組合せを開始剤の存在下で付加重合することによって
製造される。この開始剤としては、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチ
レンオキサイド、エピクロルヒドリン、テトラヒドロフ
ラン、シクロヘキシレンなどのモノマーが単独でまたは
組合せで用いられる。
【0017】特に好適なポリエーテルジオールとして
は、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテト
ラメチレングリコールなどが例示される。
【0018】鎖長伸長剤はイソシアネート基と反応し得
る少くとも2個の活性水素原子を有する化合物であっ
て、例えばエチレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、モノエタノールアミン、エチレンジアミン、トリエ
チレンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、N−エタノールエチレンジアミン、
N,N' −ジエタノールエチレンジアミン、m−フェニ
レンジアミン、2,4−トリレンジアミン、ビス−4−
アミノフェニルメタン、3,3' −ジクロロ−4,4'
−ジアミノジフェニルメタン、ピペラジン、2−メチル
ピペラジンの如きグリコール類:アルカノールアミン
類、ジアミン類が例示される。
【0019】特に好ましい鎖長延長剤としてはブタジオ
ール、1,2−プロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコールなどの炭素数3以上の脂肪族ジオール、ジエチ
レングリコール、ジプロピレングリコールなどのエーテ
ル結合を有するジオール、シクロヘキサンジオール、水
素化ビスフェノールAなどの脂環族ジオールが例示され
る。
【0020】この発明による中間膜の材料である熱可塑
性ポリウレタンを製造するには、たとえば、つぎの操作
を行う。上記ジオール成分および鎖長延長剤と、少し過
剰量の上記ジイソシアネートを触媒の存在下で反応させ
る。より具体的には、例えば、上記ジオール成分1モル
に対してジイソシアネート2.0〜2.2モルおよび鎖
長延長剤1モルを加え、室温にて無触媒下で仕込物を充
分攪拌する。引続き、この混合物に触媒としてジブチル
錫ラウレートを前記混合物に対し0.01〜0.5重量
%加え、室温にて均一に混合するまで攪拌を続ける。反
応熱のために反応系の温度が60℃まで上昇したら、た
だちに攪拌を停止し、反応混合物を容器に流し込む。こ
うして得られたポリウレタンを80℃以上のオーブン内
で10〜100時間加熱し、反応を完結させる。上記樹
脂の製造過程において、中間膜とガラス板との接着力を
調整するのに通常用いられる添加剤や、ポリビニルアセ
タールの劣化を防止するための安定剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤などが必要に応じて使用できる。
【0021】添加剤としては、カルボン酸の金属塩、例
えば、オクチル酸、ヘキシル酸、酪酸、酢酸、蟻酸など
のカリウム、ナトリウムなどのアルカリ金属塩、カルシ
ウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩、亜鉛、
コバルト塩などが用いられる。安定剤としては、界面活
性剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム、アルキルベンゼ
ンスルホン酸などが用いられる。酸化防止剤としては、
ターシャリーブチル−ヒドロキシトルエン(BHT)、
チバガイギー社製の「イルガノックス1010」などが
用いられる。紫外線吸収剤の例としては、ベンゾトリア
ゾール系、ヒンダードアミン系のものなどが挙げられ
る。ベンゾトリアゾール系では、例えば、チバガイギー
社製の「チヌビンP」、「チヌビン320」、「チヌビ
ン326」、「チヌビン328」などが好適に用いられ
る。ヒンダードアミン系では、アデカアーガス社製の
「LA−57」が好ましい。
【0022】樹脂の製膜は、樹脂を適当な溶剤に溶解
し、この溶液を適当なコーターで塗布して塗膜を形成し
た後、この塗膜を乾燥させて膜を得る方法や、プレス成
形、押出成形、カレンダー成形などにより行われる。
【0023】かかる熱可塑性ポリウレタン中間膜の厚さ
は特に限定されるものではないが、安全合わせガラスと
して必要な特性である耐貫通性を保持するためには、
0.1〜2mmが好ましい。
【0024】こうして得られた中間膜を2枚のガラス板
間にサンドウィッチして合わせガラスを製造するには、
通常の合わせガラスの製造に用いられる方法が採用され
る。例えば、中間膜を2枚のガラス板の間に挟み込み、
オートクレーブにて加圧加熱条件下でこれらのガラス板
を圧着して合わせガラスを得ることができる。
【0025】
【実施例】以下にこの発明の実施例を示す。
【0026】実施例1 数平均分子量1000のポリカーボネートジオール(ダ
イセル化学社製、商品名PLACCEL CD211PL )150g
(0.15mol )に、1−イソシアネート−3−イソシ
アネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサ
ン(ヒュルス社製、製品名イソホロンジイソシアネー
ト)70.02g(0.31mol )と、水素化ビスフェ
ノールA(新日鉄化学社製)36.06(0.15mol
)とを加え、仕込物を室温にて充分攪拌した。次に、
この混合物に触媒としてジブチル錫ラウレートを前記混
合物に対して0.02重量%加え、室温にて均一に混合
するまで攪拌を続けた。反応系の温度が60℃まで上昇
した時点で、ただちに攪拌を停止し、その反応混合物を
100×100×50mmの型中に注入し、オーブン内で
100℃で12時間加熱し、反応を完結させた後、プレ
ス成形により厚さ0.48mmの樹脂膜を作製した。この
膜の光学特性および粘弾性特性の測定結果は第1表に示
す通りである。
【0027】こうして得られた樹脂膜を中間膜として3
00×300×2.5mmの2枚のガラス板の間に挟み込
み、120℃×13気圧×1時間の条件でオートクレー
ブにてこれらのガラス板を圧着して合わせガラスを得
た。この合わせガラスの耐貫通性、耐光性および耐水性
の各試験結果は第2表に示す通りである。
【0028】実施例2 実施例1のものと同じポリカーボネートジオール60g
(0.06mol )に、数平均分子量10000のポリオ
キシテトラメチレングリコール600g(0.06mol
)、イソホロンジイソシアネート56.02g(0.
25mol )、および水素化ビスフェノールA28.85
g(0.12mol )を加えた。その後は実施例1と同様
の操作を行って、中間膜および積層合わせガラスを得
た。各物性値は第1および第2表に示す通りである。
【0029】実施例3 数平均分子量2000のポリカーボネートジオール(ダ
イセル化学社製、商品名PLACCEL CD220PL )を120g
(0.06mol )を用いた以外は実施例2と同様の操作
を行って、中間膜および積層合わせガラスを得た。各物
性値は第1および第2表に示す通りである。
【0030】実施例4 実施例2におけるポリエーテルジオールとして数平均分
子量10000のポリオキシプロピレングリコール60
0g(0.06mol )を用いた以外は実施例2と同様の
操作を行って、中間膜および積層合わせガラスを得た。
各物性値は第1および第2表に示す通りである。
【0031】実施例5 実施例2におけるポリエーテルジオールの代わりに、ポ
リエステルジオールとして数平均分子量5000のポリ
ブタンジオール−アジペートグリコール(市販の試薬)
300g(0.06mol )を用いた以外は実施例2と同
様の操作を行って、中間膜および積層合わせガラスを得
た。各物性値は第1および第2表に示す通りである。
【0032】比較例1 ブチラール化度68mol %および平均重合度1700を
有するポリビニルブチラール100重量部に、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ(2−エチルブチレー
ト)40重量部を添加混合し、ポリビニルブチラール樹
脂組成物を得た。該樹脂組成物を70℃でロール混練し
た後、プレス成形により厚さ0.48mmの樹脂膜を作製
した。
【0033】こうして得られた樹脂膜を中間膜として3
00×300×2.5mmの2枚のガラス板の間に挟み込
み、130℃×10気圧×1時間の条件でオートクレー
プにてこれらのガラス板を圧着して合わせガラスを得
た。この合わせガラスの耐貫通性、耐光性および耐水性
の各試験結果は第2表に示す通りである。
【0034】比較例2 数平均分子量1000のポリプロピレングリコール15
0g(0.15mol )に、イソホロンジイソシアネート
70.02g(0.31mol )と、1,6−ヘキサンジ
オール17.42g(0.15mol )とを加え、仕込物
を室温にて充分攪拌した。その後は反応系の温度50℃
まで上昇させる点を除いて実施例1と同様の操作を行っ
て、中間膜および積層合わせガラスを得た。各物性値は
第1および第2表に示す通りである。
【0035】比較例3 比較例2におけるポリプロピレングリコールの代わり
に、数平均分子量2000のポリエステルジオールとし
てポリブタジオール−アジペートグリコール(日本ポリ
ウレタン社製、商品名ニッポラン4010)300g
(0.15mol )を用いた以外は比較例2と同様の操作
を行って、中間膜および積層合わせガラスを得た。各物
性値は第1および第2表に示す通りである。
【0036】
【表1】
【表2】 表1および表2において、実施例および比較例で得られ
た中間膜および合わせガラスの諸物性は次の方法によっ
て測定した。
【0037】(1) 光学特性 実施例および比較例で得られた合わせガラス試験片の光
線透過率をJIS−K7105「プラスチックの光学的
特性試験方法」に準拠して測定した。
【0038】(2) 耐貫通強度 合わせガラス試験片の縁を支持枠に固定してこれを水平
に保持し、その上から2.26kgの鋼球を試験片の中央
に自由落下させた。鋼球を落下させる高さを0.5m単
位で変化させ、同じ高さで繰り返し試験を行った。試験
片の数の50%に相当する回数において鋼球の貫通が妨
げられる高さを求め、この時の鋼球とガラス面の距離を
もって「平均貫通高さ」とした。従って、平均貫通高さ
の数値が大であるほど、耐貫通性能が大であることを示
す。この試験は試験片の温度を20℃に保って行った。
【0039】(3) 粘弾性特性 粘弾性スペクトロメータ(岩本製作所製)を用い周波数
10Hzにてガラス転移温度を測定した。
【0040】(4) 耐光性 JIS−3212「自動車用安全ガラスの試験方法」に
準拠して耐光性を測定した。すなわち、750±50w
の石英ガラス水銀燈を光源として45±5℃に保持され
た装置(高促進耐光性試験装置、岩崎電気社製)内に光
源から230mmの距離に合わせガラス試験片を置いて、
2000時間経過後における光線透過率をJIS−K7
105「プラスチックの光学的特性試験方法」に準拠し
て測定した。
【0041】(5) 耐水性 所定条件下で保持した合わせガラス試験片について、白
化距離、およびガラス/膜の剥離距離を計測し、端部の
接着試験を行った。実施例および比較例の合わせガラス
試験片をそれぞれ3枚ずつ調べた。
【0042】[白化距離]合わせガラス試験片を温度5
0±3℃、95±3%相対湿度の条件下で4週間保持し
た後、取り出した試験片の端部からの白化距離を、肉眼
で計測した。
【0043】[剥離距離]合わせガラス試験片を温度5
0±3℃、95±3%相対湿度の条件下で4週間保持し
た後、取り出した試験片の端部におけるガラス板と中間
膜の剥離の有無を調べ、剥離がある場合、全周における
ガラス端部からの剥離の最大距離を剥離距離として測定
した。
【0044】[端部の接着強度]Pummel test に従っ
て、つぎの手法で合わせガラス端部の接着力を測定し
た。合わせガラス試験片を−18℃で2時間以上恒温冷
却したのち、45度の角度を保持できる支持鉄板上で重
量0.5ポンドの鉄製ハンマーで試験片を打ち砕き、ガ
ラス破砕の付着状態、すなわちガラス破砕が中間膜に付
着していない部分の有無を調べた。ガラス破砕非付着部
分がある場合、全周におけるガラス端部からの非付着部
分の最大距離を「接着力ゼロの距離」として測定した。
【0045】
【発明の効果】この発明による中間膜を備えた合わせガ
ラスは、室温付近において良好な耐貫通強度を保持して
おり、また、その耐水性、耐光性においてもポリビニル
ブチラールを用いた合わせガラスと遜色がないかむしろ
それよりも優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネート化合物と、数平均分子量
    400〜4000のポリカーボネートジオールと、必要
    に応じて加えられる数平均分子量4000〜20000
    のポリエステルジオールおよび/またはポリエーテルジ
    オールと、鎖長延長剤とを反応させることにより得られ
    るポリウレタンから成る合わせガラス用中間膜。
JP4065196A 1992-03-23 1992-03-23 合わせガラス用中間膜 Pending JPH05270870A (ja)

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Cited By (9)

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