JPH0967556A - ポリウレタン接着剤組成物 - Google Patents

ポリウレタン接着剤組成物

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JPH0967556A
JPH0967556A JP8177395A JP17739596A JPH0967556A JP H0967556 A JPH0967556 A JP H0967556A JP 8177395 A JP8177395 A JP 8177395A JP 17739596 A JP17739596 A JP 17739596A JP H0967556 A JPH0967556 A JP H0967556A
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光生 古関
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弘子 竹川
Toshiro Shimada
寿郎 島田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種プラスチックフィルムまたはシートのラ
ミネート接着にとくに好適に用いることのできる、接着
性能および接着耐久性に優れた二液無溶剤型ポリウレタ
ン接着剤を提供する。 【解決手段】 数平均分子量800〜3,000のポリ
オールと脂肪族および/または脂環式ポリイソシアネー
トとから得られる末端イソシアネート基含有ウレタンプ
レポリマーからなる主剤と、数平均分子量1,000〜
3,000のポリジエンポリオールおよび/またはその
末端ヒドロキシル基含有誘導体とからなる硬化剤とから
なることを特徴とする無溶剤型ポリウレタン接着剤組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無溶剤型ポリウレタ
ン接着剤組成物に関する。更に詳しくは、特にポリエス
テルフィルムとポリ塩化ビニル系フィルムもしくはシー
トとのラミネート接着に好適に用いられる2液無溶剤型
ポリウレタン接着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルムまたはシートの貼
り合わせ等に用いられるポリウレタン接着剤としては、
遊離イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー
とポリオールとからなる二液性溶剤型接着剤(例えば特
開昭63−196678号公報)、ポリオールまたは
ポリウレタンポリオールと芳香族系ポリイソシアネート
とを用いたポリウレタンポリイソシアネートとからなる
二液性無溶剤型接着剤(例えば特開平3−182584
号公報)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
のものは接着剤組成物に含まれる有機溶剤による作業安
全性に問題があり、また上記のものは耐候性および耐
温水性の点で問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、特定組成の主剤およ
び硬化剤を組み合わせて用いることにより接着性、可撓
性、透明性、耐候性、耐温水性および作業安全性に優れ
た二液性無溶剤型ポリウレタン接着剤が得られることを
見いだし、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、数平均分子量800〜
3,000のポリオール(a1)と脂肪族および/また
は脂環式ポリイソシアネート(a2)とから得られる末
端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーからなる
主剤(A)と、数平均分子量1,000〜3,000の
ポリジエンポリオール(b1)および/またはその末端
ヒドロキシル基含有誘導体(b2)からなる硬化剤
(B)とからなることを特徴とする無溶剤型ポリウレタ
ン接着剤組成物である。
【0006】
【発明の実態の形態】本発明における主剤(A)を構成
する末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーに
用いられるポリオール(a1)としては、ポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリジエンポリ
オールおよびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしてはテトラヒドロフランの
開環重合で得ることができるポリオキシテトラメチレン
グリコール、低分子ポリオール(水酸基当たりの分子量
が通常30〜200、好ましくは30〜100の2ない
し3官能性低分子ポリオール、例えばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパンおよびこれらの2種以上の混合物等)のアル
キレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド、テトラヒドロフラン等)付加物などが挙げら
れる。ポリエステルポリオールとしては、ジカルボン酸
[脂肪族ジカルボン酸(アジピン酸、セバチン酸、マレ
イン酸、ダイマー酸等)、芳香族ジカルボン酸(テレフ
タル酸、イソフタル酸等)またはそれらのエステル形成
性誘導体(低級アルキルエステル、ハライド等)]と、
前記ポリエーテルポリオールの出発物質として例示した
ような低分子ポリオールとを重縮合させることにより得
られる縮合ポリエステルポリオール、ラクトンの開環重
合により得られるポリラクトンポリオール(ポリカプロ
ラクトンジオール等)、ポリカーボネートポリオール
(ポリヘキサメチレンカーボネートジオール等)などが
挙げられる。ポリジエンポリオールとしてはポリブタジ
エンポリオール、水素添加ポリブタジエンポリオール、
ポリイソプレンポリオール、水素添加ポリイソプレンポ
リオール等が挙げられる。これらのうちで好ましいもの
はポリエーテルポリオールおよびポリジエンポリオール
であり、特に好ましいものは、ポリエーテルポリオール
のうちのポリオキシテトラメチレングリコールおよびポ
リジエンポリオールのうちのポリブタジエンポリオール
である。2種以上のポリオールを併用する場合はポリオ
ールの少なくても50重量%がポリオキシテトラメチレ
ングリコールであることが耐温水性の点で好ましい。
【0007】ポリオール(a1)の数平均分子量は通常
800〜3,000、好ましくは1,000〜2,50
0である。数平均分子量が800未満では、得られる接
着剤組成物の可撓性が低下する問題があり、3,000
を越えると基材との接着性が低下する。
【0008】末端イソシアネート基含有ウレタンプレポ
リマーに用いられる脂肪族および/または指環式ポリイ
ソシアネート(a2)としては、ヘキサメチレンジイソ
シアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート(TMDI)、リジンジイソシアネート
(LDI)などの脂肪族ジイソシアネート;ジシクロヘ
キシルメタンジイシシアネート(HMDI)、イソホロ
ンジイソシアネート(IPDI)、1,4−シクロヘキ
サンジイソシアネート(CHDI)、水添キシレンジイ
ソシアネート(HXDI)、水添トリレンジイソシアネ
ート(HTDI)などの脂環式ジイソシアネート;およ
びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。これらのう
ち好ましいものはIPDI、HMDIおよびHDIであ
り、特に好ましいものはIPDIおよびHDIである。
【0009】(a1)のヒドロキシル基と(a2)のイ
ソシアネート基との反応当量比は、通常1:(1.5〜
2.5)、好ましくは1:(1.8〜2.2)である。
当量比が1.5未満では該ウレタンプレポリマーが高粘
度となり、2.5を越えると逆に該ウレタンプレポリマ
ーが低粘度となりすぎ、いずれの場合も塗工作業性面で
好ましくない。該ウレタンプレポリマー化の反応温度
は、通常50〜100℃である。該ウレタンプレポリマ
ーの反応に際しては、必要により公知のウレタン重合触
媒(ジブチル錫ジラウレートなど)を添加して反応を促
進させることができる。該ウレタンプレポリマーの遊離
イソシアネート基(NCO)含有量は通常1〜8重量
%、好ましくは2〜6重量%である。
【0010】本発明における主剤(A)の粘度(25
℃)は通常50〜800Pa・s、好ましくは80〜6
00Pa・sである。(A)の粘度が50Pa・s未満
の場合は各種プラスチックフィルムラミネート後のフィ
ルム巻き取り時に接着剤層の厚みが部分的に不均一とな
り、800Pa・sを越えるとコーティング面にムラが
生じる等途工作業性が低下する。
【0011】本発明における硬化剤(B)は、ポリジエ
ンポリオール(b1)および/または該(b1)の末端
ヒドロキシル基含有誘導体(b2)からなる。該(b
1)としてはポリブタジエンポリオール、ポリイソプレ
ンポリオールおよびこれらの混合物が挙げられる。これ
らのうち好ましいものはポリブタジエンポリオールであ
り、分子内に1,2−結合を有するポリブタジエンポリ
オールが特に好ましい。
【0012】上記(b1)の数平均分子量は通常1,0
00〜3,000、好ましくは1,100〜2,500
である。数平均分子量が1,000未満では、得られる
接着剤層の可撓性が低下する問題があり、3,000を
越えると基材との接着性が低下する。
【0013】(b1)の末端ヒドロキシル基含有誘導体
(b2)としては、(b1)の部分もしくは完全水素添
加物、(b1)のイソシアヌレート環含有ポリイソシア
ネートによる変性物、(b1)のビューレット結合含有
ポリイソシアネートによる変性物などが挙げられる。
(b1)の部分もしくは完全水素添加物としては部分も
しくは完全水素添加ポリブタジエンポリオールおよび部
分もしくは完全水素添加ポリイソプレンポリオールが挙
げられる。(b1)のイソシアヌレート環含有ポリイソ
シアネートによる変性物は、上記の(b1)にイソシア
ヌレート環含有ポリイソシアネートを反応させることに
より得られる。該イソシアヌレート環含有ポリイソシア
ネートは、例えば前述の(a2)に触媒[例えばアルコ
キシド(ナトリウムメチラート等)、アミン(トリエチ
ルアミン等)、カルボン酸塩(ナフテン酸カルシウム
等)、有機金属化合物(ジブチル錫ジラウレート等)
等]を単独または2種以上を組み合わせて、反応温度が
通常50〜150℃で反応させて得ることができる。該
変性物における(b1)のヒドロキシル基とイソシアヌ
レート環含有ポリイソシアネートのイソシアネート基と
の反応当量比は、通常1:(0.1〜0.7)、好まし
くは1:(0.2〜0.6)である。反応温度は通常5
0〜100℃であり、反応に際しては、必要により公知
のウレタン重合触媒(ジブチル錫ジラウレートなど)を
添加して反応を促進させることができる。該変性物のO
H当量は通常500〜3,000、好ましくは700〜
2,500である。また、(b1)のビューレット結合
含有ポリイソシアネートによる変性物は、上記(b1)
にビューレット結合含有ポリイソシアネートを反応させ
て得ることができる。該ビューレット結合含有ポリイソ
シアネートは、例えば前述の(a2)1モルに対して水
3モル以上使用してビューレット転化反応後、過剰の
(a2)を除去する方法により得ることができる。反応
は通常、強塩基(3級アミン例えばトリエチルジアミン
等)、有機金属化合物(ジブチル錫ジラウレート等)を
触媒として反応温度は通常50〜150℃で反応させて
得ることができる。該変性物における(b1)のヒドロ
キシル基とビューレット結合含有ポリイソシアネートの
イソシアネート基との反応当量比は、通常1:(0.1
〜0.7)、好ましくは1:(0.2〜0.6)であ
る。反応温度は通常50〜100℃であり、反応に際し
ては、必要により公知のウレタン重合触媒(ジブチル錫
ジラウレートなど)を添加して反応を促進させることが
できる。該変性物のOH当量は通常500〜3,00
0、好ましくは700〜2,500である。
【0014】該(B)として好ましいものはポリジエン
ポリオールのイソシアヌレート環含有ポリイソシアネー
トによる変性物およびポリジエンポリオールのビューレ
ット結合含有ポリイソシアネートによる変性物であり、
特に好ましいものはポリジエンポリオールのイソシアヌ
レート環含有ポリイソシアネートによる変性物である。
【0015】硬化剤(B)の粘度(25℃)は通常50
〜800Pa・s、好ましくは80〜600Pa・sで
ある。(B)の粘度が50Pa・s未満の場合は各種プ
ラスチックフィルムラミネート後のフィルム巻き取り時
に接着剤層の厚みが部分的に不均一となり、800Pa
・sを越えるとコーティング面にムラが生じる等途工作
業性が低下する。
【0016】本発明において、(A)のイソシアネート
基と(B)のヒドロキシル基との当量比は通常1:
(0.4〜1)、好ましくは1:(0.5〜0.9)で
ある。(B)の当量が0.4未満および1を越えると接
着性(剥離強度)が低下する。
【0017】本発明において、主剤(A)と硬化剤
(B)の硬化反応を促進させる目的で、必要により触媒
(C)を用いることができる。該(C)としては、アル
キルホスホン酸のカリウムもしくはナトリウム塩など;
炭素数8〜20の脂肪酸のナトリウム、カリウム、ニッ
ケル、コバルト、カドミウム、バリウム、カルシウム、
亜鉛などの金属塩;ジブチル錫ジラウレート、ジオクチ
ル錫マレエート、ジブチルジブトキシ錫、ビス(2−エ
チルヘキシル)錫オキサイド、1,1,3,3−テトラ
ブチル−1,3−ジアセトキシジスタノキサンなどの有
機錫化合物;およびこれらの2種以上の混合物が挙げら
れる。これらのうちで特に好ましいものは、ジブチル錫
ジラウレートおよびジオクチル錫マレエートである。
【0018】触媒(C)の使用量は、主剤(A)と硬化
剤(B)の合計重量に対して通常0.001〜0.05
重量%、好ましくは0.005〜0.03重量%であ
る。
【0019】本発明の接着剤組成物には、必要により公
知の酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有させる
ことができる。該添加剤の量は該接着剤組成物の重量に
基づいて通常0.1〜3重量%、好ましくは0.5〜2
重量%である。
【0020】本発明のポリウレタン接着剤組成物は各種
プラスチックフィルムまたはシート同士の接着、または
これらと他の部材との接着などに用いられるが、特に装
飾内装用に用いられるポリエステルフィルムとポリ塩化
ビニル系フィルムもしくはシートとのラミネート接着に
好適に用いられる。また、該接着剤組成物は各種プラス
チックフィルムまたはシートとFRP(繊維強化不飽和
ポリエステル樹脂成型物等)、金属箔(アルミ箔、銅箔
等)などとの接着にも有用であり、特に意匠性を要求さ
れる建築材料等ならびに電気電子分野における電磁波シ
ールド用接着剤等としても好適に用いることができる。
【0021】上記プラスチックフィルムまたはシートへ
の該接着組成物のコーティングには、ニップロール装
置、グラビアコーティング装置、リバースコーティング
装置などが用いられる。塗布量は通常5〜50g/m2
である。ラミネートされたフィルムまたはシートは通常
室温〜50℃で50時間程度養生される。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。以下において「部」は重量部、「%」は重量%を示
す。
【0023】実施例1 攪拌機、温度計および窒素導入管を付した1L容積の4
つ口コルベンに、ポリオキシテトラメチレングリコール
「PTMG−2000」(三洋化成工業製、数平均分子
量2,000)659部、イソホロンジイソシアネート
141部およびジブチル錫ジラウレート0.06部を仕
込み、窒素気流下95℃で5時間反応させ、NCO含量
3.3%、粘度150Pa・s(25℃)の末端イソシ
アネート基含有ウレタンプレポリマーの主剤を得た。同
様の反応容器にポリブタジエンポリオール「G−100
0」(日本曹達製、水酸基価71)900部およびイソ
シアヌレート環含有ポリイソシアネート「デュラネート
TPA−100」(旭化成工業製、NCO含有量23.
4%)31部およびジブチル錫ジラウレート0.06部
を仕込み、窒素気流下95℃で5時間反応させた後、
「イルガノックス1076」(チバガイギー製、酸化防
止剤)2.5部および「チヌビンP」(チバガイギー
製、紫外線吸収剤)5部を仕込み80℃で1時間混合溶
解させ、ヒドロキシル価60、粘度180Pa・s(2
5℃)の硬化剤を得た。上記主剤100部、硬化剤53
部およびジブチル錫ジラウレート0.01部を均一に混
合させ本発明の接着剤を作成した。この接着剤を厚み1
90μmの軟質ポリ塩化ビニルシート表面にコート量が
10g/m2になるようにコーティングし、その上に厚
み30μmの表面未処理ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムをニップロールで貼り合わせ、45℃で50時間
養生させた。このものの性能評価結果を表1に示す。
【0024】 実施例2 実施例1と同様の反応装置に、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール「PTMG−2000」(三洋化成工業
製、数平均分子量2,000)387部、ポリブタジエ
ンポリオール「G−1000」(日本曹達製、水酸基価
71)258部およびイソホロンジイソシアネート15
5部およびジブチル錫ジラウレート0.06部を仕込
み、窒素気流下95℃で5時間反応させ、NCO含量
3.6%、粘度250Pa・s(25℃)の末端イソシ
アネート基含有ウレタンプレポリマーの主剤を得た。同
様の反応容器にポリブタジエンポリオール「G−100
0」(日本曹達製、水酸基価71)900部およびビュ
ーレット結合含有ポリイソシアネート「デュラネート2
4A−100」(旭化成工業製、NCO含有量23.2
%)31部およびジブチル錫ジラウレート0.06部を
仕込み、窒素気流下95℃で5時間反応させた後、「イ
ルガノックス1076」(チバガイギー製、酸化防止
剤)2.5部および「チヌビンP」(チバガイギー製、
紫外線吸収剤)5部を仕込み80℃で1時間混合溶解さ
せ、ヒドロキシル価60、粘度150Pa・s(25
℃)の硬化剤を得た。上記主剤100部、硬化剤58部
およびジブチル錫ジラウレート0.01部を均一に混合
させ本発明の接着剤を作成した。この接着剤を厚み19
0μmの軟質ポリ塩化ビニルシート表面に塗布量が10
g/m2になるようにコーティングし、その上に厚み3
0μmの表面未処理ポリエチレンテレフタレートフィル
ムをニップロールで貼り合わせ、45℃で50時間養生
させた。このものの性能評価結果を表1に示す。
【0025】実施例3 実施例1と同様の反応装置に、ポリプロピレングリコー
ル「サンニックスPP−2000」(三洋化成工業製、
数平均分子量2,000)259部、ポリオキシテトラ
メチレングリコール「PTMG−2000」(三洋化成
工業製、数平均分子量2,000)200部、ポリオキ
シテトラメチレングリコール「PTMG−1000」
(三洋化成工業製、数平均分子量1,000)200
部、イソホロンジイソシアネート190部およびジブチ
ル錫ジラウレート0.06部を仕込み、窒素気流下95
℃で5時間反応させ、NCO含量5.3%、粘度190
Pa・s(25℃)の末端イソシアネート基含有ウレタ
ンプレポリマーの主剤を得た。同様の反応容器に水素添
加ポリブタジエンポリオール「GI−1000」(日本
曹達製、水酸基価69)900部、イソシアヌレート環
含有ポリイソシアネート「デュラネートTPA−10
0」(旭化成工業製、NCO含有量23.4%)30部
およびジブチル錫ジラウレート0.06部を仕込み、窒
素気流下95℃で5時間反応させた後、「イルガノック
ス1076」(チバガイギー製、酸化防止剤)2.5部
および「チヌビンP」(チバガイギー製、紫外線吸収
剤)5部を仕込み80℃で1時間混合溶解させ、ヒドロ
キシル価57、粘度200Pa・s(25℃)の硬化剤
を得た。上記主剤100部、硬化剤75部およびジブチ
ル錫ジラウレート0.01部を均一に混合させ本発明の
接着剤を作成した。この接着剤を厚み190μmの軟質
ポリ塩化ビニルシート表面に塗布量が10g/m2にな
るようにコーティングし、その上に厚み30μmの表面
未処理ポリエチレンテレフタレートフィルムをニップロ
ールで貼り合わせ、45℃で50時間養生させた。この
ものの性能評価結果を表1に示す。
【0026】比較例1 実施例1と同様の反応装置に、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール「PTMG−2000」(三洋化成工業
製、数平均分子量2,000)659部、イソホロンジ
イソシアネート141部およびジブチル錫ジラウレート
0.06部を仕込み、窒素気流下95℃で5時間反応さ
せ、NCO含量3.3%、粘度35Pa・s(25℃)
の末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーの主
剤を得た。この主剤100部、硬化剤として「サンエス
ター24625Y」(三洋化成工業製、ポリエチレンブ
チレンアジペートジオール、数平均分子量2,500)
70部およびジブチル錫ジラウレート0.01部を仕込
み均一に混合させ比較の接着剤を作成した。この接着剤
を用いて実施例1と同様にして貼り合わせシートを作成
した。このものの性能評価結果を表1に示す。
【0027】比較例2 実施例1と同様の反応装置に、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール「PTMG−2000」(三洋化成工業
製、数平均分子量2,000)685部およびトリレン
ジイソシアネート115部を仕込み、窒素気流下80℃
で5時間反応させ、NCO含量3.2%、粘度20Pa
・s(25℃)の末端イソシアネート基含有ウレタンプ
レポリマーの主剤を得た。この主剤100部、実施例1
と同様の硬化剤46部およびジブチル錫ジラウレート
0.01部を均一に混合させ比較の接着剤を作成した。
この接着剤を用いて実施例1と同様にして貼り合わせシ
ートを作成した。このものの性能評価結果を表1に示
す。
【0028】表1における性能評価項目および評価方法
は下記の通りである。 透明性 :貼り合わせシートの外観は透明であること。
(目視評価) 可撓性 :貼り合わせシートを折り曲げたりストレスを
かけた時に割れ、亀裂、剥離等が発生しないこと。(目
視評価) 接着性 :接着強度測定装置で剥離強度(180゜ピー
ル剥離強度、引っ張り速度100mm/分、単位;Kg
f/25mm)を測定。 耐温水性:60℃の温水に24時間浸漬した後の剥離強
度(180゜ピール剥離強度、引っ張り速度100mm
/分、単位;Kgf/25mm)を測定。 耐候性 :キセノンウェザーメーター照射1,000時
間[照射条件;60℃(ブラックパネル温度)×60%
RH、照射102分/降雨+照射18分]で黄変しない
こと(僅かでも黄変したものを「黄変」とした)。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の無溶剤型ポリウレタン接着剤組
成物は、従来のものに比べ下記の特長を有する。 (1)有機溶剤を含まないので、作業の安全性が確保で
きる。 (2)接着性、可撓性、透明性、耐候性、耐温水性等が
良好である。 (3)被着体の前処理(プライマー処理、プラズマまた
はコロナ放電処理等)を施さなくても十分な接着が得ら
れる。 上記効果を奏することから、本発明のポリウレタン接着
剤組成物は、ポリエステルフィルムとポリ塩化ビニル系
フィルムもしくはシートのラミネート接着、特に装飾内
装用に用いられるポリエステルフィルムとポリ塩化ビニ
ル系フィルムもしくはシートとの複合シートにおけるラ
ミネート接着に好適に用いることができる。またFRP
(繊維強化不飽和ポリエステル樹脂成型物等)、金属箔
(アルミ箔、銅箔等)とポリエステルフィルムまたはポ
リ塩化ビニルフィルムもしくはシートとの接着にも有用
であり、特に意匠性を要求される建築材料等および電気
電子分野における電磁波シールド用接着剤等として好適
に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08J 5/12 CEV C08J 5/12 CEV CFD CFD

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量800〜3,000のポリ
    オール(a1)と脂肪族および/または脂環式ポリイソ
    シアネート(a2)とから得られる末端イソシアネート
    基含有ウレタンプレポリマーからなる主剤(A)と、数
    平均分子量1,000〜3,000のポリジエンポリオ
    ール(b1)および/またはその末端ヒドロキシル基含
    有誘導体(b2)からなる硬化剤(B)とからなること
    を特徴とする無溶剤型ポリウレタン接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 ポリオール(a1)がポリエーテルポリ
    オールまたはポリエーテルポリオールとポリジエンポリ
    オールもしくはその水素添加物とからなるポリオール混
    合物である請求項1記載の接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエーテルポリオールの少なくとも5
    0重量%がポリオキシテトラメチレングリコールである
    請求項2記載の接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 末端ヒドロキシル基含有誘導体(b2)
    が、ポリジエンポリオールの水素添加物、ポリジエンポ
    リオールのイソシアヌレート環含有ポリイソシアネート
    による変性物およびポリジエンポリオールのビユーレッ
    ト結合含有ポリイソシアネートによる変性物からなる群
    から選ばれる少なくとも一種である請求項1記載の接着
    剤組成物。
  5. 【請求項5】 (A)のイソシアネート基と(B)のヒ
    ドロキシル基の当量比が1:(0.4〜1)である請求
    項1〜4いずれか記載の接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 さらに触媒(C)を含有してなる請求項
    1〜5いずれか記載の接着剤組成物。
  7. 【請求項7】 ポリエステルフィルムとポリ塩化ビニル
    系フィルムもしくはシートとのラミネート接着に用いら
    れる請求項1〜6いずれか記載の接着剤組成物。
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