JPS6227022A - 膜安定化法 - Google Patents

膜安定化法

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JPS6227022A
JPS6227022A JP16592285A JP16592285A JPS6227022A JP S6227022 A JPS6227022 A JP S6227022A JP 16592285 A JP16592285 A JP 16592285A JP 16592285 A JP16592285 A JP 16592285A JP S6227022 A JPS6227022 A JP S6227022A
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porous
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は液相又は気相で、混合物を膜分離する際に用い
られる膜、特にガス分離に用いられる膜の安定化法に関
し、膜の実用性を高めることを目的とするものである。
〈従来技術〉 近年膜分離技術はその省エネルギー性の故に多くの分野
で利用されている。かかる分離に用いられる膜の製造方
法も種々開発されてきたが、中でも膜を分ll1m能を
発現する部分(分離機能層)と機械的強度を保持する部
分(多孔質支持体)とに分離し、それぞれをそれぞれに
最適な個別の素材で構成せしめたいわゆる複合膜は、膜
設針の自由度を飛躍的に高めたものとして注目されてい
る。
上述の如く複合膜は多孔質膜の上に機能層が設けられる
が、機能層の形成が直接当該多孔質膜て実施されるか、
或いは別個に作成したものを積層するかは別にしても通
常当該機能層は分離膜形成物質を有機溶媒に溶解uしめ
た溶液から薄層(薄1!l )として形成される。
ところでかくして形成された複合膜は膜分離を実施して
いる間、あるいは膜を保存している間にも透過流量が減
少したり、場合によっては、選択性が低下したりなど次
第に劣化することがみられた。特に膜を分離操作に供せ
ず単に保管しておくだけで性能が悪化することは実際上
大きな問題となるため、かかる劣化の防止法の開発が持
たれていた。本発明はかかる状況下、膜の安定化法につ
いて鋭意研究することにより達成されたものである。
〈発明の構成〉 本発明は多孔質膜と、その上に存在する分離膜形成物質
を含有する有機溶媒溶液から形成された分離機能層とか
らなる複合膜を、50℃〜200℃の温度、  0.I
Torr 〜500Torr減圧の気相条イ1下、10
分以上処理することを特徴とする膜安定化法である。
本発明で用いられる多孔質膜は多数の均一に分布した孔
を有するものであり、例えば不織布1合成紙1発泡体、
濾過膜、限外濾過膜、多孔質フィルムあるいは多孔質ガ
ラス、焼結金属フィルターなどをあげることができるが
、本発明において用いられる多孔質膜は、薄膜の支持体
として薄膜の透過量を最大限に発揮させるために、その
特性が、表面孔径0,005μ〜0.1μ2表面開口度
5%〜40%および空気透過速度10′4〜1CC/c
d・SeC・cmH(+(20℃測定)であるものが好
ましく、かかる特性が容易に得られ、また耐熱性があり
機械的特性の優れた素材からつくられるポリスルホン系
多孔質膜あるいは芳香族ポリアミド系多孔質膜が好まし
く用いられる。
本発明で用いられるポリスルホン多孔質膜の素材である
ポリスルホンとは、広義にはその分子中に一8O2−結
合基を有する重合体であるが、就中機械的強度及び耐熱
性にすぐれるものとして下記式(1)又は(2) H3 で表わされる繰り返し単位を50モル%以上含有する重
合体があげられる。
また本発明に用いられる芳香族ポリアミド系多孔質膜の
素材である芳香族ポリアミドとは、広義O 級アルキル基又はアリール基)で表わされる結合基を有
し、主鎖中の少なくとも50ル%が芳香族部よりなる重
合体である。 就中機械的強度、耐熱性及び製膜性にす
ぐれたものとして下記式(31,(41で表わされる繰
り返し単位を少なくとも50モル%含む重合体があげら
れる。
ポリスルホン系多孔質膜あるいは芳香族ポリアミド系多
孔質膜の製膜は、ポリエスルホン系樹脂あるいは芳香族
ポリアミド系樹脂を溶媒に溶解した溶液を凝固液中で凝
固さけておこなうという公知の湿式製膜法で実施される
かかる溶媒としては、例えばジメf−ルアセトアミド、
ジチメルホルムアミド、N−メチルピロリドンあるいは
硫1!i!2などが用いられる。
また該ポリマー溶液の中には通常使用されている開孔剤
や安定剤などの添加剤を加えることもできる。
本発明では、以上説明した如き樹脂、その溶媒、必要に
応じ添加剤を含有した樹脂溶液を用いて流延又は紡糸等
により平膜、チューブラ−あるいは中空糸等の膜状に成
形する。
平膜及びチューブラ−の膜状に成形する際には、必要に
応じて他の支持体を用いてもよい。また流延、紡糸等の
成形後、樹脂溶液中の溶媒等の部分乾燥を行なってもよ
い。
本発明では、かくして膜状に成形されたものを凝固液に
浸漬することによって製膜を行なう。
本発明の該多孔膜を製膜するに際し用いられる凝固液と
しては、水、又は水と自由に混和しうる石門液体の少な
くとも1種、あるいはこれらの混合物が用いられる。
水と自由に混和しうる有機液体の例としてはメタノール
、エタノール、エチレングリコール、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、
硫酸などをあげることができる。
本発明の凝固浴としては特に好ましくは実質的に水から
なる液である。
これらの凝固液に該樹脂溶液より製膜した膜を浸漬し、
実質的に凝固させ、更に必要ならば水洗し残留溶媒等を
除くことにより本発明の多孔膜が得られる。
本発明の多孔膜の形態としてはその使用目的に応じ、平
膜、チューブラ−膜、中空糸膜等の形態で製膜し1qる
。平膜、チューブラ−膜等の場合には例えば不織布等の
他の基材を補強材として用いてもよい。
本発明に用いられる複合膜の分離機能層は有機高分子化
合物からなるa膜であるが、かかる薄膜は分離膜形成性
物質を含有する有様溶媒溶液から水面上展開法、キャス
ティング法、コーティング法あるいは界面重合法などよ
く知られている手法により形成される。
従って分離膜形成性物質はそのまま膜を形成する物質で
ある場合もあるし、また反応において膜を形成する物質
であってもよい。
分離膜形成物質がそのまま膜を形成する物の素材は気体
分離用としては特定の気体に対して優れた選択性を有す
る公知の素材を適宜使用することができる。特定の気体
が例えば酸素の場合は炭素−炭素間の重合性二重結合な
いしは三重結合を有する炭化水素化合物及び/又はシラ
ン化合物から選ばれる少なくとも1種の不飽和化合物の
付加重合体、あるいは主鎖ないしは側鎖にシロキサン単
位を有する重合体、あるいは芳香族ポリエーテル類など
が好適に用いられる。かかるポリマーの例としては、ポ
リメチルペンテン、ポリメチルヘキセンポリブタジェン
、ポリビニルトリメチルシラン、ポリトリメチルシリル
アセチレン、ポリ(メチルヘキサン−アリルトリメチル
シラン)其重合体、ポリーt−ブチルアセチレン、ポリ
(アリルトリメチルシラン−アリル−1−ブチルジメチ
ルシラン)、ポリジメチルシロキサン、ポリシロキサン
−ポリカーボネート共重合体、ポリシロキサン−ポリブ
タジェン共重合体、ポリ(メタクリロキシプロピルトリ
ス(トリメチルシロキシ)シラン)、ポリ 2.6−シ
メチルフエニレンエーテルなどをあげることができる。
かかる膜素材を溶解する溶媒としては、膜素材を溶解ザ
るものであればいかなるものでよく、例えばベンゼン、
トルエン、キシレン、シクロヘキサン、シクロヘキセン
、ヘキサン、オクタン、ヘキサデセン、オクタデセンな
どの炭化水素系溶媒。
トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロホ
ルム、トリクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素系
溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
、N−メチルピロリドンなどの非プロトン系溶媒、エタ
ノール、 iso −プロピルアルコール、ブタノール
などのアルコール系溶媒などであり、その単独あるいは
2種以上の混合系で用いられる。また溶媒以外にも製膜
を安定化ならしめる界面活性剤や展開助剤を加えること
もできる。薄膜機能層を形成させるためには、かかる溶
媒に溶解した分1lIirfA形成物質溶液を調製し、
通常のよく知られた方法で薄膜層を形成する。
すなわち例えばこの分離膜成形物質溶液を水面上に展開
したり、あるいは平らな固体表面上にキャスティングし
たりして薄い溶液にし、ついで脱溶媒して薄膜を形成し
ついで多孔質膜上に積層する方法、あるいは、分離膜形
成物質溶液を多孔質膜の上にコーティングし、脱溶媒し
て薄膜を形成する方法などである。
いづれの場合も分離膜形成物質を溶媒に溶解して溶液と
し、これを用い製膜し、ついで脱溶媒して薄膜を形成す
る。
なお、分離機能層は、単独層(一層)でもよくあるいは
少なくとも2層からなる複数層であってもよい。特に少
なくとも2層の薄膜を積層し分離機能層とした膜は、薄
膜の欠陥部分は重ね合わせにより埋められ分離特性が向
上すること、また分離Ia能層の強度を改善することが
でき好ましく用いられる。
もちろん積層する薄膜は同一素材からなるものでも、異
なる素材からなるものであってもよい。
本発明の分離膜形成物質は反応によって膜を形成する物
質も用いることができる。
反応によって膜を形成する方法として多孔膜上での界面
重合法による方法がある。
気体分離用膜とした場合、膜形成に用いられる界面重合
法の好ましい例としてはポリアミン化合物とポリイソシ
アネ−1・あるいはポリアミン化合物とポリカルボン酸
クロライドとの組み合ねりであるが、そのうち特に前者
ポリアミン化合物とポリイソシアネートとの組み合わせ
が欠陥のない薄膜を形成しやすく好ましい。
ポリアミン化合物としは、その分子中に第1級及び/又
は第2級アミノ基を少なくとも2個有する化合物であり
、さらにその分子中にシロキサン単位を有すると、形成
した膜の気体透過性は大きくなり好ましい。
かかるシロキサン単位を含有するポリアミン化合物の例
としては、例えば H2 などをあげることができる。
これと反応づるポリイソシアネート化合物はその分子中
に少なくとも2fi!itのイソシアネート基を有する
化合物であり、かかるポリイソシアネート化合物の例と
してはトルイレンジイソシアネート。
4.4′ −ジフェニルメタンジイソシアネート。
4.4′ −ジフェニルエーテルジイソシアネート。
イソホOンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート等をあげることができる。
界面重合法はポリアミン化合物を溶媒に溶解した溶液と
該溶媒と界面を形成する溶媒にポリイソシアネート化合
物を溶解した溶液の2溶液をm製し、はじめどちらか一
方の溶液を多孔膜中に含ませ、ついでその多孔膜表面上
で他方の溶液を接触し− させ、2液界面を形成界面重合により薄膜を形成する。
反応後は水あるいはアルコールなどで洗浄し脱溶媒をお
こない複合膜を得る。
ポリアミン化合物を溶解するのに用いられる溶媒として
は、例えば水あるいはメタノール、エタノール、プロパ
ツールブタノール、エチレングリコールグリセリン、ジ
エチレングリコールなどのアルコールやグリコール類が
好適に用いられる。
ポリインシアネート化合物を溶解するのに用いられる溶
媒としては例えばヘキサン、オクタン。
ヘキサデセン、オクタデセンなどの炭化水素化合物が好
適に用いられる。
かかる界面重合においては、本発明者がさきに提案して
いる(特願昭59−125046号)シラノール末端を
有するポリシロキサン化合物をアミン溶液又はポリイソ
シアネート溶液中に加えるか、あるいは、かかるポリシ
ロキサンを溶解した溶液を生成した界面膜に引きつづい
て接触させ反応させることもできる。
かかる末端シラノール基を有するポリシロキサンを加え
ることにより、生成する界面重合膜の膜厚を欠陥がない
状態で薄くすることがきる。
反応によって膜を形成する他の方法としては、モノマー
あるいはオリゴマーを溶解した溶液中に硬化剤及び/又
は架橋剤を加えて、多孔質膜上にコーティングしてつい
で硬化あるいは架橋反応をおこさせて薄膜を形成する方
法がある。使用した溶媒は洗浄あるいは乾燥で除去する
。ががる分離膜形成物質としては、例えばシラノール末
端を有するポリジメチルシロキサンと、架橋剤としての
トリアセチルメチルシランあるいは1〜リエトキシメチ
ルなどがある。
本発明の分離機能層の厚さは膜中に欠陥を生じなければ
気体透過性の上からできるだけ薄い方が好ましく厚さと
しては0.5μ以下、好ましくは0.3μ以下さらに好
ましくは0.15μ以下である。
かくして得られた複合膜を50〜200℃の温度。
0.1Torr 〜500Torr減圧の気相条件下1
0分以上処理する本発明の複合膜は、かかる熱処理によ
り複合膜の流量や選択性が安定特に流量が安定する。
かかる安定化の理由は先ず、複合膜には通常分離機能層
を形成する段階で用いた有機溶媒が極めて微量残存して
いること、また湿式製膜によって得られたポリスルホン
系多孔膜あるいは芳香族ポリアミド系多孔膜を形成する
際に用いた溶媒も微量残存していて、それが熱処理によ
りほとんど完全に除去されるためと考えられる。次に熱
処理により、分離機能膜あるいはその支持体である多孔
質膜の構造の安定化による効果も考えられる。
いづれにしてもかかる熱処理により複合膜の耐久性は改
善される。
本発明の複合膜の処理は0.1〜500T orrの減
圧の気相条件でおこなう。
ここでいう減圧の気相条件下とは、本発明の複合膜をか
かる減圧容器内に首き、膜全体を処理する場合と、複合
膜を膜の片側から減圧に吸引できるモジュールの形状に
組み、膜の片側を0.1〜500Torrの減圧に吸引
しく膜の他方側は大気圧)空気やイナートガスを複合膜
中を通過する形式でおこなう場合との2つの方法がある
。そのうちで後者の方法は、複合膜中を気体が大母に通
過し処理効果は大きく好適に用いられる。
減圧度としては、0.1〜500T orr好ましくは
10〜300TOrr好ましくは20〜250Torr
である。
500T orrをこえると熱処理の効果は小さく、ま
た0、IT orr以下にしても0.IT orr以内
と効果は何らかわりない。
該処理の温度条件は50〜200℃であるが、温度につ
いては、複合膜の部材あるいはモジュールとして組んだ
場合はそのモジュール部材も含めて部材の耐熱性に制限
される。すなわち部材の耐熱温度より高い温度で処理す
ると膜やモジュールが変形し破損をもたらし不都合を生
じる。温度としては部材の耐熱温度より低いができるだ
け高い温度でするのが好ましい。一般には好ましくは6
5〜180℃さらに好ましくは70〜150℃である。
熱処理時間は10分以上、好ましくは30分以上さらに
好ましくは1時間以上である。0.2時間以下では熱処
理の効果はない。処理時間の長さは特に限定されないが
通常24時間以内である。24時間以上しても24時間
以内と効果に何らかわりない。
本発明で、得られた複合膜は気体分離用としては、複合
膜が平膜状ならば積み重ねられ、また管状および中空糸
状なら複数本に束ねられ、モジュールに、そしてさらに
酸素富化装置として組みたてられ、大気からの酸素富化
空気の製造に用いることができるからエンジンや暖房器
具の燃焼効率向上に役立ち又未熟児の保育や呼吸器疾患
者の治療に役立ち、あるいは人工肺や人工えらとして使
用することができる。
また本発明の複合膜は大気から酸素富化空気を製造する
に好適にあるに止まらず、例えば二酸化炭素と空気から
主として成る気体混合物(例えば燃焼部ガス)からの二
酸化炭素の分離、ヘリウム又はアルゴンと窒素ガスとか
ら主として成る気体混合物(例えば液化ヘリウム又はア
ルゴンが気化して空と混合したガス)からのヘリウム又
はアルゴンの分離、天然ガスからのヘリウム濃縮、ある
いは水素と一酸化炭素あるいはメタンなどを含む気体混
合物(例えば水性ガスやプロセスガス)からの水素の分
離等にも好適に使用することができる。また、さらに本
発明の複合膜はパーベーパレーション用の分離膜とエタ
ノールと水の分離にあるいは海水の脱塩や排水中からの
有価物の回収などの分11膜としても利用できる。
以下実施例をあげて本発明をさらに説明するが本発明は
この実施例によって何ら限定されるものでない。
実施例1 密に織ったポリエステル製不織布(口付聞1809/尻
)の上にポリスルホン(日照化学udelp350 )
 15wt%、N−メチルピロリドンaswt%からな
る溶液を厚さ約0.35騎の層状にキャストし、直ちに
ポリスルホン層を20℃の水浴中にゲル化させることに
より不織布補強ポリスルホン多孔膜を得た。ひぎつづき
この多孔膜を流水中で2日間洗浄して残留溶媒を除いた
この多孔膜の乾燥後空気透過速度を測定すると1〜2X
10−’ cc/i −sec −cwt−Ig、また
表面走査電顕写真より、表面孔径は0.01〜0.02
ミクロン、また平均開口度は16%であった。
このポリスルホン多孔膜上にポリ−4−メチルペンテン
のシクロヘキセン溶液(展開助剤としてシクロへギヤニ
ルヒドロバーオキサイド3wt%を添加)を水面上に展
開して製膜したポリ4−メチルペンテンの薄膜を数層重
ね、膜厚を約0.12μにして複合膜をつくった。
この複合膜を25cr11×50αの大きさに切り取り
、アルミ板、ネット、複合膜の順に重ねノズル口をつけ
て四方をエポキシ樹脂で固め分離膜エレメント(モジュ
ール)とした。
膜を乾燥後、ノズル口より 160T orrに吸引し
て空気分離をおこなったところ、酸素濃度40.5%の
m崇高化空気が210cc /分の割合′C得られた。
ついでこのエレメントを80°Cの熱風炉に入れ、ノズ
ル口より、130T Orr減圧に引いて3時間処理し
た。
この複合膜の熱処理後の性能は酸素濃度40.5%。
富化空気1202cc /分であった。
ついでこのエレメントをノズル口より吸引して160T
orrの減圧下、@度23℃の清浄空気雰囲下で連続し
て6000時間吸引したが酸素濃度はかわらず、また流
量も95%に保持していた。一方熱処理をしない複合膜
で同様の耐久テストを実施したところ酸素濃度はかわら
なかったが流耐保持率は87%であった。
実施例2 ポリ4−メチルペンテン−1(三井石油化学(株製、グ
レートQx 845) 3重ffi部、シクロへキセニ
ルヒドロパーオキサイド3重吊部からなる溶液を30℃
に保持して、0.8Mφの注射針の先から60CC/分
の流Mで5℃に保持された水面上に針先を水面に接しな
がら連続的に供給した。該ポリマー溶液は水面上に拡が
り溶媒及び添加剤が蒸発又は水に溶解してだんだんなく
なり水面上に薄膜を形成した。
形成された薄膜を4先から60ctnfl!iれたとこ
ろで、実施例1で用いたポリスルボン多孔膜をその上か
ら連続的に押しつけることによりポリスルホン多孔膜上
に引きあげた。ついでポリジメチルシロキサン−ポリカ
ーボネート共重合体(シロキサン含有率60モル%、 
PO22X10’ CC−crn/ci −sec・c
ml−1<1.α:  2.2.引っ張り弾性率26O
N9 / cri )8重R部、シクロへキセニルヒド
〔1パ一オギサイド5重量部およびベンゼン87千日部
からなる溶液を水面上に展開して共重合体の薄膜を形成
せしめ、さきのポリ4−メチルペンテンの薄層の上に積
層し、さらにもう一度重ね厚さ0.08μの中間層を形
成した。つぎにこの中間層の外側にさぎと同じ方法で形
成せしめたポリ4−メチルペンテン−1の0.017μ
厚の薄膜を積層し、積層型分離機能層を有する複合膜を
得た。
この複合膜を用い、腹側に空気を送り多孔性支持体の反
対側を160T orrの減圧にして空気の分離テスト
をおこなったところ、41.4%の酸素!!1度のl!
I素富化空気が4.l0JI/m分の速度で1!7られ
た。これを80℃の温度雰囲気下ノズル口より 130
Torrの減圧で吸引しながら2時間処理した。
処理後同様に空気分離をおこなったところ、酸素濃度4
1.3%の酸素富化空気が3.91.fl/m分の量得
られた。またこの処理した膜を、実施例1と同じ条件で
連続吸引テストをおこイ【ったところ、6.000時間
後の流量保持率は94%以上あり、また酸素濃度も安定
していた。
実施例3 密に織ったポリエステル製不械布(目付量135g/7
d)の上にポリスルボン(住友化学PE5300P )
 15wt%、N−メヂルビロリドン85wt%からな
る溶液を厚さ約0.3#の層状にギヤストし、直ちにポ
リスルホン層を15℃の水浴中にてゲル化させることに
より、不織布補強ポリスルホン多孔膜を得た。
この多孔膜を流水中で2日間洗浄し残留溶媒を除いた。
このポリスルボン多孔膜の上にポリくアリルを一ブヂル
ジメチルシランーアリルトリメチルシラン)共重合体く
アリルし一ブチルジメチルシラン30モル%)の0.0
24μ厚の薄膜、ついでポリジメチルシロキ[ナン〜ポ
リビニルトリメチルシラン共Φ体(ジメヂルシロキサン
含有率70モル%)の0.10μ厚の薄膜、ついでさぎ
のポリ(アリル−[−ブヂルジメヂルシランーアリルト
リメチルシラン)共重合体の0.024μ厚の薄膜をこ
の順に積層し複合膜を得た。
この複合膜の性能を調べるため空気分離をおこなったと
ころ(減圧50Torr )酸素濃度38.8%富化空
気11,451/ゴ・分であった。
この複合膜を70℃の温度雰囲気下、ノズル口より 1
20T orrの減圧に吸引し5時間熱処理した。
ざさと同じ条件で空気分離をおこなったところ酸素濃度
38.7%、富化空気量1,39.Q!/i・分であっ
た。
この膜の耐久性は実施例1と同じ条件で4000時間後
の流量保持率は96%で熱処理していない膜の保持率8
6%と比べて安定性が改善されていた。
実施例4 ポリスルホン(日照化学、 udel p3500) 
20wt%。
N−メチルピロリドン57wt%、塩化リチウム3wt
%、2−メトキシエタノール20wt%からなる溶液を
、30℃において、芯液として水を用い環状スリットよ
り吐出させ25℃の水中に浸漬し凝固させることにより
、外径800μ、内径500μのポリスルホン中空多孔
膜を得た。
この中空多孔膜をポリカーボネート製のパイプ中に詰め
、両端部を接着剤で固め中空糸膜モジコールを得た。
この多孔膜の空気透過速度は1X 1O−2cc/ c
ti・5ec−αHQ(25℃)であり、多孔膜の内側
表面の孔径は0.01〜0.02μである。
このポリスルホン中空糸膜の内側にビス(3−アミノプ
ロピル)テトラメチルジシロキサン0.5wt%、エタ
ノール50W1%および水49.5wt%からなる混合
溶液を1m/分の線速度にて10分間流した。
内側の液を扱いた後、4.4′ −ジフェニルメタンジ
イソシアネート0.5wt%、ヘキサン99.5%から
なる溶液を11rL/分の線速度で3分間流してこの膜
を1日風乾することにより中空糸複合膜を得た。ついで
75°C雰囲気下モジュールの外側吸引口より 160
T orrの減圧で吸引し、5時間熱処理した。160
T or+・の減圧で空気分離をおこなったところ41
.0%の酸素濃度で富化空気が0.31 リ/尻・分の
速度で得られた。
運転を5 、000時間継続しても、酸素濃度はかわら
ず、また流ω保持率は94%であった。
比較のため熱処理をしない場合は、s、ooo時間後の
流量保持率は86%であり、また酸素濃度も40 、 
!i%とわずかに低下した。
実施例5 密に織ったダクロン([) aCron )1不織布く
目mff118oz/m)の上にポリ m−フェニレン
イソフタラミド15qli1部とN−メチルピロリドン
85重世部からなる溶液を厚さohmの層状にキャスl
〜し直ちに芳香族ポリアミド層を温室の水浴中にゲル化
することにより不織布補強芳香族ポリアミド多孔質膜を
得た。
表面走査電顕写真より測定した表面孔径は0.015μ
m、平均開口度は17%であった。
また空気透過速度はex 10−3 cc/CM−se
c −anト(gであった。
別にポリ−2,6−シメチルフエニレンオギシド1.5
311部、シクロヘキセニルヒドロパーΔギサイド1.
5重量部およびトリクロロエチレン97重聞部よりなる
溶液を調製し、実施例2と同様の操作をして水面上にポ
リ−2,6−シメチルフエニレンオキシドの薄膜を形成
し、これをさぎに製膜した芳′?Fi族ポリアミド多孔
質膜の上に積層した。ポリ−2,6−シメチルフエニレ
ンオキシドの薄膜を複数層重ね仝層で0.14μの厚さ
にした。
この複合膜から分離用モジュールを作製し、ノズル口よ
り 160T orrに吸引し、(膜表面側大気圧)空
気分離をおこなったところ酸素濃度40.0%。
富化空気fi142cc/7d、・分であった。
ついでこの膜を90℃雰囲気下ノズルロより 130T
 orrに減圧して2時間熱処理した。
熱処理の性能をみるため空気分離を同様におこなったと
ころ酸素濃度39.9%、富化空気i1137CC/ゴ
・分であった。この複合膜を、実施例1ど同様の条件で
耐久テストを実施したところ、6,000時間後間素濃
度はかわらず流量保持率も95%あり安定していた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多孔質膜と、その上に存在する分離膜形成物質を
    含有する有機溶媒溶液から形成された分離機能層とから
    なる複合膜を、50〜200℃の温度、0.1Torr
    〜500Torr減圧の気相条件下、10分以上処理す
    ることを特徴とする膜安定化法。
  2. (2)該多孔質膜が湿式製膜したポリスルホン系多孔質
    膜あるいは芳香族ポリアミド系多孔質膜であることを特
    徴とする、特許請求の範囲第1項記載の膜安定化法。
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