JPH07251046A - ガス分離膜のフルオロポリマーによる後処理 - Google Patents

ガス分離膜のフルオロポリマーによる後処理

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JPH07251046A
JPH07251046A JP6255755A JP25575594A JPH07251046A JP H07251046 A JPH07251046 A JP H07251046A JP 6255755 A JP6255755 A JP 6255755A JP 25575594 A JP25575594 A JP 25575594A JP H07251046 A JPH07251046 A JP H07251046A
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JP
Japan
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membrane
fluoropolymer
polymer
perfluoro
coating
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JP6255755A
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Ian Charles Roman
イアン・チャールズ・ロマン
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Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0081After-treatment of organic or inorganic membranes
    • B01D67/0088Physical treatment with compounds, e.g. swelling, coating or impregnation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/44Polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, not provided for in a single one of groups B01D71/26-B01D71/42

Abstract

(57)【要約】 【目的】流体分離膜の透過選択性を改善する。 【構成】流体分離膜にフルオロポリマー、好ましくはパ
ーフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール
の非晶質ポリマーを適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス分離膜中の欠陥を
効果的に封止するために膜の表面にフルオロポリマーを
適用する、ガス分離膜の選択性を改善するための方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ガスの混合物から1又はそれ以上のガス
を分離するためのポリマーの膜は、よく知られている。
ガス分離膜を透過する際の多成分混合物中の1のガスの
他のガスに対する選択性は、一部には、膜の分離層の完
全性によって制御される。膜の真性(intrinsic )ガス
選択性を得るために、膜形成プロセスにおいて実質的に
ピンホールのない分離層を形成しなければならない。こ
の分離層の完全性は、高いガスの膜選択性を保持するた
めに、ガス分離モデュールにわたって維持されなければ
ならない。この理想化されたピンホールのない分離層
は、その層の厚さを増加させることによって形成するこ
とができるであろう。そうすることによって、ホール、
欠陥又は不完全さが分離層中に貫入し得ないであろう
が、これにより膜を通るガス透過速度(率)が減少する
こととなる。
【0003】ガス分離膜の緻密な分離層中の不完全さ及
び欠陥は、膜形成プロセス中、および以後の膜の取り扱
い、モデュール作製及びシステム組み立て工程中に生じ
る。実効的なガスの膜分離効率は、不完全さ及び欠陥の
殆どを治癒し又は封止するための化学的処理によって有
利に向上し得る。
【0004】複合膜を作ること、及び/又は欠陥を封止
もしくは治癒し又は膜の安定性を改善する物質で膜を後
処理することが知られている。例えば、米国特許第3,
616,607号及び第3,775,303号は、多孔
質支持体上に載置された膜を有するガス分離膜を例示し
ている。
【0005】米国特許第4,230,463号は、広
く、流体分離膜の後処理を開示している。これには、液
体及びガス分離用の広範な膜、特に膜の分離特性がコー
ティングの物質とは反対に多孔質分離膜によって主に決
定される多成分膜が記載されている。コーティングは、
膜の表面中の欠陥を治癒する。米国特許第4,767,
422号も、薄い分離層中の欠陥を治癒するために複合
膜を後処理する方法を開示している。米国特許第4,7
28,345号は、ガス状混合物に含まれている芳香族
及び脂肪族炭化水素にさらされたときの膜の安定性を改
善する目的で、多孔質分離膜と閉塞接触(occluding co
ntact )するポリホスファーゼンコーティングを有する
ガス分離用多成分膜を記載している。
【0006】EPO特許出願第0,337,499号
は、選択性フィルムから形成された被覆層を有するガス
分離膜を開示している。この被覆層は、ポリ−4−メチ
ルペンテン−1、メタクリル酸フッ素化アルキル及びポ
リメチルフッ素化アルキルシロキサンのような30ダイ
ン/cm以下の臨界表面張力を有するポリマーから作ら
れる。
【0007】米国再発行特許第33,273号は、膜選
択性を増加させ、コロイド状物質によって引き起こされ
るファウリングにつながる膜表面特性を中和すべく、配
向された層中のフッ素化両親媒性化合物を膜の表面上に
被着することによって分離膜の特性を改善する方法を記
載している。
【0008】米国特許第4,613,625号、第4,
661,526号及び第4,668,706号は、脂肪
族ポリアミド多孔質異方性基材、及びこの基材とある種
の架橋剤のいずれかとの縮合生成物であるコーティング
を包含する多成分限外ろ過分離膜を開示している。
【0009】米国特許第4,484,935号は、多孔
質異方性基材膜、及び反応性ポリ(ジメチルシロキサ
ン)と変性シランモノマーを有する架橋性化合物との縮
合生成物であるコーティングを包含する多成分ガス分離
膜を開示している。
【0010】米国特許第4,505,985号は、多孔
質基材膜、及び水の存在下で任意的な縮合触媒および変
性剤とともにケイ酸誘導体を加水分解的に重縮合するこ
とによって生成するケイ酸ヘテロ重縮合物に基づくコー
ティングを包含する多成分分離膜を開示している。
【0011】米国特許第5,051,114号は、反応
性モノマーを膜の表面に適用し、重合させて膜中の欠陥
を効果的に封止するというガス分離膜の選択性を改善す
る方法を開示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来技術は、選択性を改善するためにフルオロポリマー
で後処理したガス分離膜を教示していない。本発明の物
質及び方法は、この目標を達成しようとするものであ
り、従来技術を凌駕しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、新規ガス分離
膜、及び少なくとも2種またはそれ以上のガスに対する
膜の透過選択性を改善すべく膜中の欠陥を効果的に治癒
又は封止するための方法を提供するものである。本発明
の処理は、膜の表面にフルオロポリマーを適用すること
を含む。フルオロポリマーは、有利には、膜上の欠陥を
封止するものである。有利には、フルオロポリマーコー
ティングは、分離すべき流体の透過を有意に阻害するも
のでなく、膜の選択性を有意に低下させるものでなく、
分離すべき流体に対して化学的に耐え得るものであり、
及び高温で分解しないものである。好適なコーティング
は、フッ素含有脂肪族環構造を有するポリマー、好まし
くはパーフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
ソールの非晶質ポリマーを含む。後処理された膜は、食
品のための窒素ガスシール、医薬用途及び燃料貯蔵用途
のような用途のための窒素富化空気の製造に広く有用で
ある。これらの膜は、また、二酸化炭素/メタン、水素
/窒素及び水素/メタン等の他のガスの分離にも有効で
ある。
【0014】以下、本発明をさらに詳しく説明する。流
体分離膜は、当該技術分野でよく知られている。多くの
市販のガス分離膜は性質が非対称である。それらは、溶
媒混合物中のポリマーの溶液からフィルムをキャストし
又は中空繊維を押し出し、フィルムの一側又は繊維の外
側から溶媒の一部を蒸発させ、非溶媒中で急冷すること
によって作られる。得られる非対称膜は、一般的に気泡
状のサブ構造によって支持されたポリマーの薄いフィル
ムによって特徴付けられる。これは、非常に望ましいも
のである高いフラックス(flux)又は透過速度をもたら
す薄い有効分離部材を有する膜を提供する。しかしなが
ら、高度透過性膜を形成しよとする努力は、また、ガス
を透過して、膜が作られているポリマーの真性分離値よ
りも小さいところの、ガスのほとんどの対についての実
効分離値を膜に持たせるように無差別的にさせるサブミ
クロスコピック(submicroscopic)ホール(hole)又は
欠陥の生成に至る。膜の後の取り扱いも、不利なこと
に、ホール、欠陥又は不完全さを生じ得る。いわゆる多
成分もしくは複合ガス分離膜の分離層も、2種又はそれ
以上のガスをガス混合物から分離する膜の能力を損なう
不利なホール、欠陥又は不完全さを有し得る。
【0015】本発明の方法は、比較的範囲の広い気孔
(pore)サイズ及び気孔分布を有する膜について最も効
果的である。分離膜の緻密な分離層に貫入するホールの
平均直径は、広範に渡り得、ほぼ1ないし1,000オ
ングストロームまでに渡り得る。好ましくは、膜は、所
定の狭い範囲のサイズの気孔を有する。サイズは、ある
制限内で随意に変化し得、ガス混合物の分離のために
は、膜は、有利には、種々の目的の膜において約2.5
オングストロームから約10オングストローム好ましく
は3ないし5オングストロームまでに渡り得る明確な値
の気孔サイズを有する。
【0016】フラットな形態(シート形態)の膜は、一
般に、厚さが約1μmないし約50μmであるが、異な
る目的には異なる厚さが使用できる。非対称フラット膜
については、膜の実効分離層の厚さは1μm未満でもあ
り得る。膜を中空繊維の形態で用いる場合、その直径
は、一般に、75ないし1000ミクロン、好ましくは
90ないし350ミクロンであり、その壁厚は、約20
ないし300ミクロンである。
【0017】広い範囲のホールサイズ及び分布を本発明
の方法により有利に封止又は治癒することができる。分
離膜の緻密な分離層中に貫入する気孔のフラクション
は、膜を透過するガスの少なくとも一対について1のガ
スの他のガスに対する選択性によって評価することがで
きる。ある物質についての真性分離ファクターとその物
質から作られた膜についての分離ファクターとの差異
は、膜の緻密な分離層に貫入するサブミクロスコピック
ホールの寄与に関係付けることができる。これらホール
は、本質的にガスを無差別に通過させる。
【0018】本発明の方法は、ガス分離膜内に又はガス
分離膜の表面にフルオロポリマーを適用することを含
む。フルオロポリマーは、溶媒、好ましくは、有意に膜
を膨潤させたり膜の形態を損なったりすることのない液
体で希釈してもよい。適用後、フルオロポリマーは、膜
の欠陥及び不完全さを効果的に封止し、これによりガス
/ガス選択性が増大する。フルオロポリマーは膜の表面
上に非連続層を形成するものと信じられる。
【0019】好適なフルオロポリマーコーティングは、
フッ素含有脂肪族環構造を有するポリマー、例えば、パ
ーフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール
の非晶質ポリマーを含む。ある態様において、ポリマー
は、パーフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
ソールの単独重合体である。他の態様において、ポリマ
ーは、補足量の、テトラフルオロエチレン、パーフルオ
ロメチルビニルエーテル、フッ化ビニリデン及びクロロ
トリフルオロエチレンから選ばれる少なくとも1種のモ
ノマーを有する共重合体等のパーフルオロ−2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキソールの共重合体である。好ま
しい態様において、ポリマーは、パーフルオロ−2,2
−ジメチル−1,3−ジオキソール及び補足量のテトラ
フルオロエチレンのジポリマー(dipolymer )、特に6
5〜99モル%のパーフルオロ−2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソールを含有するポリマーである。ポリ
マーは、好ましくは、少なくとも100℃のガラス転移
温度を有する。ガラス転移温度(Tg )は、当該分野で
知られており、ポリマーがもろいガラス質もしくはガラ
ス状の状態からゴム状もしくはプラスチック状の状態へ
変化する温度である。ジポリマーの例は、米国特許第
4,754,009号及び第4,935,477号にさ
らに詳しく説明されている。ポリマーは、例えば、パー
フルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)
と補足量の少なくとも1種の他のコモノマーとの共重合
体であり得、この共重合体は、パーフルオロ(ブテニル
ビニルエーテル)とのジポリマー、及びパーフルオロ
(ブテニルビニルエーテル)および第3のコモノマーと
のターポリマー(terpolymer)から選ばれ、ここで、第
3のコモノマーは、(a)ハロゲンがフッ素又は塩素で
あるパーハロオレフィン、又は(b)パーフルオロ(ア
ルキルビニルエーテル)であり得、この第3のコモノマ
ーの量は、好ましくは全組成の40モル%以下である。
重合は、当該分野で知られている方法によって行われ
る。
【0020】非晶質ポリマーのガラス転移温度は、膜の
実際のポリマー特にテトラフルオロエチレン又は他のコ
モノマーの量により変化する。Tg の例は、少量のテト
ラフルオロエチレンコモノマーを有するテトラフルオロ
エチレンとのジポリマーについての約260℃から、下
って、少なくとも60モル%のテトラフルオロエチレン
を含有するジポリマーについての100℃までに渡るも
のとして、上記米国特許第4,754,009号の図1
に示されている。
【0021】フッ素含有脂肪族環構造を有する他の好適
なフルオロポリマーコーティングは、米国特許第4,8
97,457号及び特開平4−198918号に記載さ
れており、例えば、下記化3に示される式1及び/又は
式2
【化3】 (ここで、nは、1又は2の整数)で表わされる繰り返
し単位からなるフッ素含有熱可塑性樹脂質ポリマー及び
その共重合体である。
【0022】本発明の膜及び方法の好ましい態様におい
て、ポリマーは、パーフルオロ−2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソールの共重合体、特にテトラフルオロ
エチレン、パーフルオロメチルビニルエーテル、フッ化
ビニリデン及びクロロトリフルオロエチレンから選ばれ
る少なくとも1種のモノマーの補足量を含有する共重合
体である。
【0023】好ましいコーティングは、パーフルオロ−
2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールとテトラフル
オロエチレンとのジポリマーであるテフロン(登録商
標)AF(イー・アイ・デュポン・デゥ・ネムール・ア
ンド・カンパニーから市販)である。
【0024】いずれもの好適な方法を採用することがで
きるが、コーティングを適用する方法は、複合膜の全体
的性能にある関係を有し得る。本発明の膜は、例えば、
多成分膜の総抵抗性に比べて流体流れに対して低い抵抗
をコーティングが持つようにコーティング材料を含有す
る物質をコートする(塗布する)ことによって製造する
ことができる。コーティングは、例えば噴霧、ブラシ掛
け又はコーティング材料を包含する実質的に液状の物質
中への浸漬等のコーティングのようなコーティング操作
によるなどいずれもの好適な方法で適用することができ
る。コーティングの材料は、好ましくは、適用すると
き、実質的に液状の物質中に含まれ、膜の材料に対して
実質的に非溶媒である、コーティング材料に対する分散
剤もしくは溶媒を用いた分散体もしくは溶液の形態にあ
ってよい。有利には、コーティング材料を含有する物質
は、分離膜の一表面に適用される。しかしながら、本発
明は、コーティング物質を適用する方法によって制限さ
れるものではない。ここに開示したフルオロポリマーコ
ーティングは、従来の後処理に比べて大きな利点をもた
らす。
【0025】フルオロポリマーコーティングは、それが
膜表面に適用できるように容易に分散又は可溶化され
る。加えて、コーティングは、化学的に不活性であり、
高温での分解に耐えるものである。
【0026】溶媒又は分散剤は、当該分野で知られてい
る広範な化合物であり得、アルコール殊に低級アルコー
ル、およびフッ素化炭化水素が含まれるが、これに限定
されるものではない。本発明において溶媒として有用な
フッ素化炭化水素は、フレオン(登録商標)Eシリーズ
のフッ素化エーテル(構造は、以下に示す);パーフル
オロプロピルテトラヒドロフランおよびパーフルオロブ
チルテトラヒドロフランのようなパーフルオロテトラヒ
ドロフラン及び過フッ素化置換テトラヒドロフラン;パ
ーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロトリブチ
ルアミンおよびパーフルオロトリヘキシルアミン;パー
フルオロn−ヘキサン、パーフルオロn−ヘプタン、パ
ーフルオロn−オクタン、1−ヒドロ−パーフルオロヘ
キサン、パーフルオロシクロヘキサン、パーフルオロメ
チルシクロヘキサン、パーフルオロ−1,3−ジメチル
シクロヘキサン、1,1,2,2,3,4−ヘキサフル
オロ−3,4−ビス(トリフルオロメチル)シクロブタ
ン、1,1,2,3,3,4−ヘキサフルオロ−2,4
−ビス(トリフルオロメチル)シクロブタンのようなフ
ッ素化アルカン及びシクロアルカン;パーフルオロベン
ゼン、パーフルオロデカリン及びパーフルオロテトラデ
カヒドロフェナントレンを含む。
【0027】好ましい溶媒は、フレオンE1及びE2;
1,1,2,2,3,4−ヘキサフルオロ−3,4−ビ
ス(トリフルオロメチル)シクロブタン及び1,1,
2,3,3,4−ヘキサフルオロ−2,4−ビス(トリ
フルオロメチル)シクロブタン;パーフルオロテトラヒ
ドロフラン及びパーフルオロブチルテトラヒドロフラ
ン;パーフルオロn−ヘキサン及びパーフルオロn−ヘ
プタンである。
【0028】フレオンEシリーズの化学構造は、下記化
4に示す通りであり、Eの数字は、構造式中のnに等し
い。
【0029】
【化4】 特に有利なフルオロポリマーコーティングは、流体に対
し比較的高い透過係数を有し、コーティングの存在が所
望の成分についての多成分膜の透過速度(率)を不当に
減少させるものではないものである。有利には、フルオ
ロポリマーコーティングは、分離すべき流体の透過を有
意に阻害せず、膜の選択性を有意に低下させず、分離す
べき流体に対して化学的に耐性であり、高温で分解しな
いものである。
【0030】従来技術に開示されているよりも広い範囲
の気孔サイズが本発明の方法により効果的に閉塞され得
る。例えば、米国特許第3,980,456号は、予備
成形された有機ポリシロキサン−ポリカーボネート共重
合体からなる封止材料の使用を開示している。この手法
は、その封止材料が気孔に効果的に侵入してこれを閉塞
し得ず、それゆえ、膜材料の上に薄いコーティングを適
用することによってのみ効果的であるという欠点があ
る。これにより膜生産性に実質的ロスが生じる。米国特
許第4,230,463号は、膜封止材料はその分子サ
イズがコーティング及び/又は分離操作中に多孔質分離
膜の気孔中に引き込まれることを排除するに十分大きい
場合にのみ効果的であると教示している。
【0031】米国特許第4,230,463号は、ある
操作条件で遭遇する環境的劣化という問題がある。本発
明の膜の後処理にはそのような問題はない。
【0032】膜の平均気孔直径の評価に基づいて、適切
な分子サイズのコーティング用材料を選定することがで
きる。コーティング材料の分子サイズが大きすぎて膜の
気孔に収容され得ない場合、その材料は有用でない。他
方、コーティング用材料の分子サイズが小さすぎる場
合、コーティング及び/又は分離操作中に膜の気孔内に
引き込まれ得る。従って、より大きな気孔を有する膜の
場合には、より分子サイズの大きいコーティング材料を
用いることが望ましい。気孔が広範なサイズのものであ
る場合、例えば分子サイズが増加する順序でコーティン
グ材料を適用することによるなど異なる分子サイズの2
種以上のコーティング材料を用いることが望ましい。
【0033】この封止操作は、広範な膜の組成及びタイ
プに有用である。膜材料は、ポリアミド、ポリイミド、
ポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、ポ
リエーテルイミド、ポリエチレン、ポリアセチレン、ポ
リエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリシロキサン、
ポリフッ化ビニリデン、ポリベンズイミダゾール、ポリ
ベンゾオキサゾール、ポリアクリロニトリル、酢酸セル
ロース、ポリアゾ芳香族類、及びそれらの共重合体を含
むが、これに限定されるものではない。本発明の治癒又
は封止方法は、いずれもの膜材料組成にも実質的に有用
である。
【0034】膜は、シート形状の膜及び中空繊維のよう
な種々の幾何学的形態で作製することができる。膜は、
対称、非対称、単一成分もしくは複合のものであり得
る。ポリマーの基材膜は、好ましくは、約75ないし
1,000ミクロン、好ましくは90ないし350ミク
ロンの外径及び約20ないし300ミクロンの壁厚を有
する中空繊維の形態にある。好ましくは、中空繊維の穴
(中空部)の直径は繊維の外径のほぼ1/4ないし3/
4である。好ましい芳香族ポリイミド膜は、気孔の平均
断面直径が5ないし20,000オングストロームの範
囲内にある多孔質のものである。気孔サイズは膜の内部
においてより大きく、膜の両表面近くでより小さくて膜
が異方性又は非対称となる。膜の多孔度は、膜の気孔率
が見掛け体積すなわち多孔質分離膜の総寸法(gross di
mensions)内に含まれる体積に基づいて10ないし90
%、好ましくは約30ないし70%の範囲内にあれば充
分である。
【0035】このコーティング方法の精しい機構的詳細
は、よく分かっていない。それらは、異なる材料組成に
ついて変わり得る。本発明の方法が、膜欠陥及び不完全
さがガス生産性に対して持つ効果を低減することは、明
らかである。これは、閉塞又は部分的閉塞を通じてのこ
れら欠陥の治癒によるものと信じられる。
【0036】膜を透過するガスの圧力正規化フラックス
もしくはパーミアンスは、下記数1に示す式で定義する
ことができる。
【0037】
【数1】 (ここで、cm3 (STP)/secは、標準温度及び
圧力における透過ガスの秒あたりの体積単位のフラック
ス(流量)、cm2 は、透過に利用される膜の表面積、
及びcmHgは、膜を横切る所定のガスの分圧差(又は
駆動力)。
【0038】O2 パーミアンス及びO2 /N2 選択性
は、また、フルオロポリマーのコーキング(caulking)
/コーティング層によって付加された膜スキンの厚さ及
び流れ抵抗を評価するためにも使用される。実効スキン
厚(EST)は、本質的に、膜中のガス流に対する抵抗
の直接的な指標であり、流れ抵抗のほとんどがスキン中
にあると仮定してこれは大ざっぱにスキン厚に等しい。
ESTは、スキンのポリマー中のO2 透過性及びO2
2 透過選択性から以下の式によって誘導される。
【0039】EST=[1+(1−Sm /Sp )(Sm
/0.94−1)]透過性(O2 )/パーミアンス(O
2 ) (ここで、EST=オングストローム単位の実効スキン
厚 Sm =膜のO2 /N2 選択性 Sp =ポリマーのO2 /N2 透過選択性 パーミアンス(O2 )は、GPU単位 透過性(O2 )は、10-10 cm3 (STP)cm/c
2 seccmHg単位)。
【0040】処理後、1500オングストロームより小
さいESTが有用であり、約500オングストロームよ
り小さいESTが好ましい。
【0041】フルオロポリマーによる処理後のESTの
増加は、(a)フルオロポリマーのコーティング、
(b)処理溶液の溶媒により生じる膜形態に対するのわ
ずかな変化、及び(c)処理溶液の溶媒により誘起され
ると信じられる、分離層中のポリマー自体の可能なわず
かな緻密化(自由体積のロス)によって付加されるガス
流に対する総抵抗の指標である。
【0042】膜表面上のあるレベルのフルオロポリマー
のコーティングが、必然的に気孔のコーキングをともな
うものと信じられる。コーティングは、連続的なもので
あっても、連続的なものでなくてもよい。いずれの場合
にも、コーティングはガス流抵抗を付加する。この処理
により付加されるガス流抵抗は小さいことが望ましい。
処理後のESTは、全ての流れ抵抗が、直列的なスキン
及び可能なフルオロポリマーコーティングの双方により
寄与されるというより、なお膜スキン内にあるとする単
純化仮定で計算される。処理された膜のESTは、異な
る処理の比較に有用であり、特に、同じポリマーの厚い
スキン一体化スキン付膜との比較に有用である。
【0043】本発明は、例えば、窒素または空気からの
酸素の分離;一酸化炭素、二酸化炭素、ヘリウム、窒
素、酸素、アルゴン、硫化水素、亜酸化窒素、アンモニ
ア及び1ないし約5個の炭素原子を有する炭化水素殊に
メタン、エタン及びエチレンの内の少なくとも1種から
の水素の分離;水素、窒素、アルゴン及び1ないし約5
個の炭素原子を有する炭化水素例えばメタンの内の少な
くとも1種からのアンモニアの分離;一酸化炭素、窒素
及び1ないし約5個の炭素原子を有する炭化水素例えば
メタンの内の少なくとも1種からの二酸化炭素の分離;
1ないし約5個の炭素原子を有する炭化水素例えばメタ
ン、エタンまたはエチレンからの硫化水素の分離;並び
に水素、ヘリウム、窒素及び1ないし約5個の炭素原子
を有する炭化水素の内の少なくとも1種からの一酸化炭
素の分離に有用である。本発明は、液体分離にも有用で
あり、これらガスの分離用途や実施例における特定の多
成分膜に制限させるものではないことを強調しておく。
【0044】
【実施例】
実施例 1 米国特許第5,015,270号及び第4,983,1
91号に記載されいる通り、ポリイミドであるマトリミ
ド(MATRIMID;登録商標)5218(チバ−ガイギ社か
ら市販)から非対称中空繊維膜を作製した。N−メチル
−2−ピロリドン中27.5重量%±0.5%のマトリ
ミド及び3.1重量%のサーモガード(THERMOGUARD ;
登録商標)230(アトケム社から市販)により紡糸溶
液を調製した。
【0045】この溶液を、外径22ミル(0.056c
m)及び内径10ミル(0.025cm)の繊維チャン
ネル寸法を有する紡糸口金から溶液流量1.63cm3
/分で押し出した。水中90%N−メチル−2−ピロリ
ドン溶液を、0.55cm3/分の割合で、押し出され
た繊維の穴内に注入した。紡糸した繊維を室温で2.5
〜5cmのエアギャップを通して27℃に維持された水
凝固剤浴中に通じ、取り上げ速度80m/分で集めた。
【0046】米国特許第4,080,744号及び第
4,120,098号並びにEPO第219,878号
に記載された通り、水で湿潤した繊維を溶媒交換し、乾
燥した。これは、特に、メタノールによる水の順次置
換、ヘキサンによるメタノールの置換、及び熱窒素掃引
下での乾燥を含むものであった。
【0047】繊維を切断し、長さ約1メートルの600
本の繊維の束とした。ステンレス鋼管内において各繊維
の開放端をエポキシ樹脂で注封することによって各繊維
束を小さな試験用透過器に組み立てた。透過器の設計
は、管供給とシェル供給が向流のガス分離、及び単一ガ
ス透過試験の双方に適したものであった。
【0048】中空繊維膜のガス分離性能を、フルオロポ
リマーによる処理の前後において、一般に90ないし9
9.5%不活性成分(N2 +Ar)の非透過物流を生産
する管供給空気分離にて測定し、透過物及び非透過物流
の流量及び純度を測定した。この測定した空気分離デー
タから、O2 パーミアンス及びO2 /N2 選択性を計算
した。
【0049】未処理膜についてのガス分離試験後、膜を
下記表1に示すフッ素化溶媒中の各濃度のテフロンAF
の溶液で処理した。テフロンAFは、イー・アイ・デュ
ポン・デゥ・ネムール・アンド・カンパニーから市販さ
れている、パーフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソールのジポリマーである。そのために、試験用
透過器中で、表1に示す接触時間で、膜のシェル側をテ
フロンAFの溶液と接触させた。ついで、透過器を乾燥
し、再度試験した。これら膜は、処理の前後で、表1に
示す透過特性及びESTを示した。
【0050】
【表1】 実施例 2 米国特許第5,085,676号に記載されている通
り、2種類のポリイミド、すなわちマトリミド5218
(チバ−ガイギ社から市販)及びウルテム(ULTEM ;登
録商標)(ジェネラル・エレクトリック社から市販)か
ら2層中空繊維膜を作製した。第1の紡糸溶液は、N−
メチル−2−ピロリドン中25.5重量%±1%のマト
リミド固形分で調製した。第2の紡糸溶液は、ウルテム
/マトリミド固形分9:1のN−メチル−2−ピロリド
ン中31重量%±1%で調製した。
【0051】上記溶液を、外径22ミル(0.056c
m)及び内径10ミル(0.025cm)の繊維チャン
ネル寸法を有する中空繊維紡糸口金から溶液流量それぞ
れ1.53cm3 /分(第1の溶液)及び0.2cm3
/分(第2の溶液)で共押出しした。水中90%N−メ
チル−2−ピロリドン溶液を、0.81cm3 /分の割
合で、繊維の穴内に注入した。紡糸した繊維を室温で
2.5〜5cmのエアギャップを通して27℃に維持さ
れた水凝固剤浴中に通じた。繊維を取り上げ速度90m
/分で集めた。
【0052】実施例1に記載の通り、水で湿潤した繊維
を溶媒交換し、乾燥し、600本の繊維の試験用透過器
を作製した。
【0053】繊維のシェル側を、下記表2に示すフッ素
化溶媒中のテフロンAFフルオロポリマーの処理溶液と
15分間接触させた。これら膜は、処理の前後で表2に
示す透過特性及びESTを示した。
【0054】
【表2】 実施例 3 実施例1及び2の中空繊維膜の透過特性を、フレオンE
1溶媒中のテフロンAFの1%溶液による膜の後処理後
に、異なる温度で測定した。これら膜は、図1に示す酸
素フラックス、及び図2に示す酸素/窒素選択性を示し
た。
【0055】実施例 4 実施例1及び2の中空繊維膜の単一ガス透過特性を、フ
レオンE1溶媒中のテフロンAFの1%溶液による膜の
後処理後に、ネオン、アルゴン、酸素(混合ガス)、窒
素(混合ガス)、窒素、メタン及びエタンについて測定
した。結果を下記表3に示す。
【0056】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】異なる温度における本発明のガス分離膜の酸素
フラックスを示すグラフ図。
【図2】異なる温度における本発明のガス分離膜の酸素
/窒素選択性を示すグラフ図。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素含有脂肪族環構造を有するフルオ
    ロポリマーのコーティングによりコートされた膜を包含
    し、主要流体分離機能が該膜によって提供される流体分
    離用膜。
  2. 【請求項2】 フルオロポリマーが下記化1に示される
    式1又は式2 【化1】 (ここで、nは、1又は2の整数)で表わされる繰り返
    し単位又はその共重合体を包含する請求項1記載の膜。
  3. 【請求項3】 ポリマーが、パーフルオロ−2,2−ジ
    メチル−1,3−ジオキソールの非晶質ポリマーである
    請求項1又は2記載の膜。
  4. 【請求項4】 ポリマーが、パーフルオロ−2,2−ジ
    メチル−1,3−ジオキソールの共重合体である請求項
    3記載の膜。
  5. 【請求項5】 ポリマーが、パーフルオロ−2,2−ジ
    メチル−1,3−ジオキソール、及び補足量の、テトラ
    フルオロエチレン、パーフルオロメチルビニルエーテ
    ル、フッ化ビニリデン及びクロロトリフルオロエチレン
    から選ばれる少なくとも1種のモノマーの共重合体であ
    る請求項4記載の膜。
  6. 【請求項6】 ポリマーが、パーフルオロ−2,2−ジ
    メチル−1,3−ジオキソールの単独重合体である請求
    項3ないし5のいずれか1項記載の膜。
  7. 【請求項7】 ポリマーが、パーフルオロ−2,2−ジ
    メチル−1,3−ジオキソール及び補足量のテトラフル
    オロエチレンのジポリマーである請求項3ないし5のい
    ずれか1項記載の膜。
  8. 【請求項8】 ポリマーが、パーフルオロ−2,2−ジ
    メチル−1,3−ジオキソールを65ないし99モル%
    含有し、少なくとも100℃のガラス転移p温度を有す
    るジポリマーである請求項7記載の膜。
  9. 【請求項9】 膜が、約1μmないし約300μmの厚
    さを有するシートの形態にある請求項1ないし8のいず
    れか1項記載の膜。
  10. 【請求項10】 膜が、約50μmないし約100μm
    の直径、及び約10μmないし約300μmの壁厚を有
    する中空繊維の形態にある請求項1ないし8のいずれか
    1項記載の膜。
  11. 【請求項11】 膜が、非対称構造のものである請求項
    1ないし10のいずれか1項記載の膜。
  12. 【請求項12】 膜上のフルオロポリマーのコーティン
    グが、非連続コーティングである請求項1ないし11の
    いずれか1項記載の膜。
  13. 【請求項13】 膜上のフルオロポリマーのコーティン
    グが、連続コーティングである請求項1ないし11のい
    ずれか1項記載の膜。
  14. 【請求項14】 流体の混合物を請求項1ないし13の
    いずれか1項に記載の膜を通過させることを特徴とする
    流体の分離方法。
  15. 【請求項15】 フッ素含有脂肪族環構造を有するフル
    オロポリマーを流体分離膜に適用することを特徴とする
    流体分離膜の後処理方法。
  16. 【請求項16】 フルオロポリマーが下記化2に示され
    る式1又は式2 【化2】 (ここで、nは、1又は2の整数)で表わされる繰り返
    し単位又はその共重合体を包含する請求項15記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 ポリマーの適用が、少なくとも2種の
    ガスに対する透過選択性を改善するものである請求項1
    5又は16記載の方法。
JP6255755A 1993-10-20 1994-10-20 ガス分離膜のフルオロポリマーによる後処理 Pending JPH07251046A (ja)

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