JPH07251044A - 気体分離膜の処理方法 - Google Patents

気体分離膜の処理方法

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JPH07251044A
JPH07251044A JP6255751A JP25575194A JPH07251044A JP H07251044 A JPH07251044 A JP H07251044A JP 6255751 A JP6255751 A JP 6255751A JP 25575194 A JP25575194 A JP 25575194A JP H07251044 A JPH07251044 A JP H07251044A
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JP
Japan
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membrane
gas
gas separation
selectivity
fluorinated hydrocarbon
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JP6255751A
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Ian Charles Roman
イアン・チャールズ・ロマン
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Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Publication date
Application filed by Air Liquide SA, LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude filed Critical Air Liquide SA
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0081After-treatment of organic or inorganic membranes
    • B01D67/0088Physical treatment with compounds, e.g. swelling, coating or impregnation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/22Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by diffusion
    • B01D53/228Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by diffusion characterised by specific membranes
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリマー気体分離膜の透過選択性を改善する
方法を提供する。 【構成】 膜を、フルオロカーボン例えばフッ素化され
たエーテル、好ましくはペルフルオロ化された化合物、
またはフルオロカーボンとコーキング剤との溶液と接触
させることを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリマー気体分離膜、お
よび多成分ガス混合物中の少なくとも1組のガスに関し
てそれらの透過選択性を改善するためのこのような膜に
対する処理に関する。この処理は、フッ素化された溶
媒、好ましくはペルフルオロ化された溶媒を気体分離膜
に接触させることを含む。フッ素化された溶媒は膜モル
ホロジーをそれほど変化させたり損傷させたりすること
なくポリマー気体分子膜の透過性能を改善することがで
きる。また、フッ素化された溶媒は膜の表面に対するコ
ーキング剤(閉塞剤、caulking agent)
またはシーリング剤(sealing agent)を
送り込む媒体(vehicle)である。
【0002】
【従来の技術】米国特許4,472,175および米国
特許4,654,055はそれぞれ、ガス混合物のうち
少なくとも1つのガスに対する膜の透過選択性を改善す
るために、一方または両方の表面においてブレンステッ
ド−ローリーの酸または塩基で処理された非対称気体分
離膜を開示している。
【0003】米国特許4,554,076は、膜選択性
を増すために、このような膜の表面にフッ素化された脂
肪族化合物を配向したラングミュア−ブロジェット層の
形態で付着させることにより、膜の分離特性を改善する
方法を開示している。この特許は、主に液−液分離を目
指しているが、ガスも言及されている。
【0004】ロブ(Robb)は、米国特許3,32
5,330において、いっしょに積層された2つの緻密
な分離層から作製された多成分気体膜は、1つの緻密な
層中の欠陥が他方の層中の欠陥と並ぶ可能性が低いた
め、欠陥を持ちにくいことを教示している。ブロウォー
ルら(Browall et al.)は、米国特許
3,874,986および米国特許3,980,456
において、非対称膜と緻密膜との積層体からなる多成分
気体膜を含ませるようにこれらの教示を拡大している。
これらの教示は、非対称膜として乾燥および硬化により
緻密なポリマー層を形成する溶液をコーティングするこ
とにより作製される多成分気体膜を含むようにさらに拡
大されている(米国特許4,230,463)。
【0005】米国特許5,032,149は、界面活性
剤を溶媒に溶解した希釈溶液で膨潤させることにより、
ポリアラミド気体分離膜を改善する方法を教示してい
る。
【0006】EPO−0,179,474は、CO2
CH4 およびHeから選択される2つのガスの分離に関
する膜の選択性を改善するために、種々のポリマー気体
分離膜を、カチオン系界面活性剤を揮発性の非極性有機
溶媒に溶解した希釈溶液で処理することを開示してい
る。
【0007】このような従来技術の後処理は、改善され
た選択性を示す気体分離膜を与える。しかし、溶媒が膜
ポリマーに対して高度に不活性でなければ、処理溶液は
膜のモルホロジーに変化または損傷を起こしたり誘起す
ることもあり、このことは膜を通しての流束の損失をも
たらすことがある。したがって、選択性を改善するが膜
を変化または損傷させない後処理が要求されている。ま
た、気体分離膜はガスに対する高い透過性を有すること
が望ましい。このことは膜の有効部分ができるだけ薄い
ほうがよいことを意味する。膜をできるだけ薄くする
と、必然的に傷や欠陥を含む膜をもたらす。これらの欠
陥はガスを無差別に通過させるので、膜の選択性を減少
させる。過去においては、気体分離膜性能を改善するた
めに、これらの膜欠陥をシールしたり減少させていた。
【0008】ポアを含む膜から気体分離のための膜を作
製する1つの方法は、ポアを含む膜の少なくとも一方の
表面を処理してその表面を緻密化し、それによってポア
(これらのポアは膜の分離の実効的な選択性を減少させ
る)の存在を減少させるものであった。この緻密化は、
例えば、膜の材料に対する溶媒または膨潤剤による化学
処理、または液体の膜との接触を伴ってまたは接触なし
になされるアニーリングによるものであった。このよう
な緻密化処理は、通常、膜を通しての流束の不都合な減
少をもたらす。膨潤剤は一成分または多成分混合物、例
えば溶媒−非溶媒混合物からなっていてもよい。膨潤し
た膜の外側の層は、乾燥時に圧縮され、観測される膜選
択性の改善を生じると思われる。このような方法の最近
の例は、米国特許4,486,376;4,512,8
93;4,512,894;4,527,999;およ
び4,715,960に記載されている。膜材料はそれ
らの固有のパラメータが大きく変化することがありう
る。1つの材料に対する膨潤剤を構成するものが、他の
材料にとって溶媒でも不活性な物質でもよい。さらに、
ある膨潤剤が、特定のポリマーに対してまたはある種の
欠陥に対してのみ有効であってもよい。
【0009】このように、後処理は膜の薄い緻密な分離
層中の欠陥を治癒またはシールしなければならない。後
処理された膜は、あるガス成分を、ガス混合物中の少な
くとも1つの他のガス成分から分離できなければならな
い。膜は高いガス選択性、高い回収率、適度なガス透過
性、および好ましくは高い温度および/または圧力の条
件下で操作できる能力を有するべきである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、膜を(a)フ
ッ素化された溶媒または(b)フルオロカーボンとコー
キング剤(閉塞剤、caulking agent)ま
たはヒーリング剤(治癒剤、healing agen
t)との溶液で処理することにより、膜の薄い緻密な分
離層における欠陥または傷を直して、ガス混合物中の少
なくとも1つのガスに関する改善された透過選択性を有
するポリマー膜を提供する方法である。フッ素化された
化合物はペルフルオロ化されていることが好ましい。
【0011】多くの市販のポリマー気体分離膜は現実に
非対称である。これらは、膜をキャストするか、または
ポリマーを溶媒混合物に溶解した溶液から中空糸を押し
出し、溶媒の一部を膜の一方の面からまたは中空糸の外
側へ蒸発させ、非溶媒中でクエンチすることにより作製
される。得られる非対称膜は一般的に多孔質の構造体に
支持されたポリマーの薄いスキンによって特徴づけられ
る。これは薄い効果的な分離部材を有する膜を与え、そ
の分離部材はガスに対する高い流束または透過速度をも
たらし、非常に望ましい。しかし、透過性の高い膜を形
成するこの努力はガスを無差別に通過させる超微視的な
欠陥や傷の形成をももたらし、多くのガスの組み合わせ
に対する、膜が作製されたポリマーの固有の分離値より
小さい実効的な分離値をその膜にもたらす。複合膜の分
離層もまたこのような欠陥や傷を持つことがありうる。
【0012】膜の緻密な分離層を通して突出する欠陥の
範囲(大きさおよび数)は、膜を通して透過する少なく
とも1組のガスについての、1つのガスの他のガスに対
する選択性によって評価できる。材料の固有の分離係数
およびその材料から作製された膜の分離係数を比較し
て、欠陥の範囲を決定できる。一般的に、本発明にした
がって処理された膜の観測される選択性比は、実質的に
増強される。
【0013】膜の固有のガス選択性を得るためには、膜
形成プロセスの間に、完全な、欠陥のない、緻密な分離
層を形成しなければならない。この分離層の完全性は、
高い気体膜選択性を保持するために、気体分離モジュー
ル全体にわたって維持されなければならない。実質的に
欠陥のない理想的な膜の分離層は、層の厚さを増すこと
により作製することができた。そのようにすると、欠陥
は分離層を通して突出できないようになった。しかし、
このことは膜を通してのガス透過速度の減少をもたら
し、望ましくない。
【0014】本発明は前記の短所を回避し、高性能の気
体分離膜を提供する。
【0015】この処理の本質的な機構的詳細はよくわか
っているわけではない。それらは異なる材料組成に関し
て変化することがありうる。ここで記載されたペルフル
オロ化された溶媒は、膜のポリマーに対して不活性であ
り、そのため実質的な溶媒により誘起されるモルホロジ
ーの変化または損傷を起こさず、それによって膜のポア
を収縮させるかまたはつぶす。この方法は、膜の欠陥お
よび傷がガスの組の選択性について有する影響を減少さ
せることは明らかである。
【0016】膜のモルホロジーに対する変化または損傷
の量は、ポリマーを可塑化させる液体の能力(その粗い
基準は液体のポリマーに対する親和性である)に関連し
ている。より小さい範囲であるが、それは液体の表面張
力にも関連している。表面張力が低いことは、液体を小
さいポアから引き離すのにより小さいエネルギーを要す
ることを意味し、また膜のモルホロジーに対する溶媒誘
起の損傷を減少させる。
【0017】したがって、望ましい後処理溶媒は、膜材
料に対する低い溶解性(おおまかには7.2以下の溶解
度パラメータと定量化できる)および低い表面張力(≦
18dynes/cm)を有することが好ましい。これ
らの要求は、フッ素化液体、特にペルフルオロ化または
擬ペルフルオロ化された液体ではもっぱら満たされる。
【0018】ペルフルオロ化された溶媒は、広い分布の
ポアおよび欠陥のサイズを含んでいる広範囲の多くの膜
のタイプを効果的に直したりシールするように作用す
る。本発明の方法により処理された膜は、膜がその性能
の上限を達成するのを妨げる、膜の変化や損傷を受けな
い。
【0019】さらに、ペルフルオロ化された溶媒は、膜
の後処理に関して他の利点を備えている。
【0020】・沸点が、分子量に基づいて予想されるよ
りもはるかに低いため、膜からの溶媒の容易な除去を可
能にする。
【0021】・フルオロカーボンの低い表面張力は、膜
の迅速かつ完全なぬれを保証し、それによって中空糸膜
を処理する場合に取り込まれる空気のポケットの危険性
を減少させる。
【0022】・フルオロカーボンは、多くの膜パーミエ
ーター構造体の材料に対して実質的な非溶媒である。こ
のことは膜パーミエーターに組み立てられた膜のその状
態での処理を可能にさせる。
【0023】・フルオロカーボンの膜のモルホロジーへ
の影響は非常に小さいため、フルオロカーボンの影響を
接触時間、温度および膜との接触回数を操作することに
より容易に制御できる。
【0024】・膜はフルオロカーボンの接触により調整
され、第2の後処理工程におけるコーティング材料また
はコーキング材料の良好な接着を可能にさせる。
【0025】本発明の方法は、一般的に、気体分離膜を
ペルフルオロ化された溶媒に接触させ、引き続き乾燥す
ることを伴う。フルオロカーボンは、単独でも、コーキ
ング剤例えばペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3
−ジオキソールとテトラフルオロエチレンとのジポリマ
ーを含む溶液の形でもよい。溶媒を膜に付着させるどの
ような適当な方法も用いることができ、例えばスプレー
法、ブラシ法、浸漬などが挙げられる。好適には、溶媒
を多孔質の分離膜の一方の表面に接触させてもよく、そ
うすると多孔質分離膜の他方の側にはより低い絶対圧が
かかる。本発明自体は、溶媒を接触させる特定の方法に
よって限定されない。本発明の気体分離膜の治癒技術
は、芳香族ポリイミド膜に特に有用である。本発明の処
理は、多くの膜のモルホロジー、例えば非対称または複
合膜、特に非対称膜に対して有用であろう。
【0026】本発明による気体分離のためのポリマー膜
は、薄い分離層およびこの薄い分離層に接触したコーテ
ィングを有する、フィルムでも中空のフィラメントすな
わちファイバーでもよい。多成分膜の挙動に影響を及ぼ
すいくつかの因子は、シーリング剤またはコーティング
および薄い分離層の材料の透過係数、薄い分離層の全表
面積に対する薄い分離層中の孔(すなわちポアまたは流
通チャネル)の全断面積、多成分膜のコーティングおよ
び薄い分離層の各々の相対的な厚さ、薄い分離層のモル
ホロジー、並びに最も重要であるが多成分膜中のコーテ
ィングおよび薄い分離層の各々の透過流に対する相対的
な抵抗性である。一般的に、膜による分離の程度は、コ
ーティングおよび薄い分離層(これらはガス流抵抗性特
性について特定的に選択される)のガス混合物中の各ガ
スのガス流に対する相対的な抵抗性に影響を受ける。
【0027】分離膜に用いられるポリマーは、キャスト
され、押し出されまたは分離膜を与えるように他の方法
で製造されうる付加重合体または縮合重合体でよい。分
離膜は、例えばポリマー材料に対する良溶媒をその材料
に対する貧溶媒または非溶媒に溶解した溶液からキャス
トすることにより、非対称な形態に作製できる。最初の
形成に続く、紡糸および/またはキャスティングの条件
および/または処理などは、分離膜のポロシティおよび
ガス流に対する抵抗性に影響を及ぼしうる。
【0028】本発明による分離膜に好適な典型的なポリ
マーは、飽和ポリマーでも不飽和ポリマーでもよく、ポ
リスルホン;スチレン含有コポリマー例えばアクリロニ
トリル−スチレン・コポリマー、スチレン−ブタジエン
・コポリマー、スチレン−ビニルベンジルハライド・コ
ポリマーを含むポリ(スチレン);ポリカーボネート;
セルロース系ポリマー、例えば酢酸酪酸セルロース、プ
ロピオン酸セルロース、エチルセルロース、メチルセル
ロース、ニトロセルロースなど;アリールポリアミドお
よびアリールポリイミドを含むポリアミドおよびポリイ
ミド;ポリエーテル;ポリ(アリーレンオキシド)例え
ばポリ(フェニレンオキシド)およびポリ(キシレンオ
キシド);ポリ(エステルアミド−ジイソシアナー
ト);ポリウレタン;ポリエステル(ポリアリーレート
を含む)、例えばポリ(エチレンテレフタレート)、ポ
リ(アルキルメタクリレート)、ポリ(アクリレー
ト)、ポリ(フェニレンテレフタレート)など;ポリス
ルフィド;前記以外のアルファオレフィン不飽和結合を
有するモノマーからのポリマー例えばポリ(エチレ
ン)、ポリ(プロピレン)、ポリ(ブテン−1)、ポリ
(4−メチルペンテン−1);ポリビニル、例えばポリ
(塩化ビニル)、ポリ(フッ化ビニル)、ポリ(塩化ビ
ニリデン)、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリ(ビニル
アルコール);ポリ(ビニルエステル)例えばポリ(酢
酸ビニル)およびポリ(プロピオン酸ビニル)、ポリ
(ビニルピリジン)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ
(ビニルエーテル)、ポリ(ビニルケトン);ポリ(ビ
ニルアルデヒド)例えばポリ(ビニルホルマール)およ
びポリ(ビニルブチラール)、ポリ(ビニルアミド)、
ポリ(ビニルアミン)、ポリ(ビニルウレタン)、ポリ
(ビニル尿素)、ポリ(ビニルホスフェート)、並びに
ポリ(ビニルサルフェート);ポリアリル;ポリ(ベン
ゾベンズイミダゾール);ポリヒドラジド;ポリオキサ
ジアゾール;ポリチアゾール;ポリ(ベンズイミダゾー
ル);ポリカルボジイミド;ポリホスファジン;など、
並びに前記から選択される繰り返し単位を含むブロック
・インターポリマーを含むインターポリマー例えばアク
リロニトリル−臭化ビニル−パラ−スルホフェニルメタ
リルのターポリマー;前記のいずれかを含むグラフトま
たはブレンドから選択できる。
【0029】置換ポリマーを与える典型的な置換基は、
ハロゲン例えばフッ素、塩素および臭素;水酸基;低級
アルキル基;低級アルコキシ基;単環アリール;低級ア
シル基などを含む。一般的に、ポリマーは無機物と混合
して、多孔質分離膜を製造してもよい。
【0030】本発明の後処理は、溶媒誘起の損傷を非常
に受けやすいポリマー膜に特に有用である。
【0031】膜は様々な幾何学的な形態、例えばシート
形状の膜および中空糸に形成できる。膜は対称膜、非対
称膜、単成分膜または複合膜でもよい。ポリマー基体膜
は約75から1000ミクロン、好ましくは90から3
50ミクロンの外径を有し、約20から300ミクロン
の壁厚を有する中空糸の形態であることが好ましい。フ
ァイバーの内腔の径はファイバーの外径の約1/4から
3/4であることが好ましい。好ましい芳香族ポリイミ
ド膜は、5から20000オングストロームの範囲内で
変化するポアの平均断面径をもつ多孔質である。ポアサ
イズは、膜が異方性すなわち非対称をなすように、膜の
内部で大きく膜の表面の近くで小さい。膜のポロシティ
は、見掛けの体積すなわち多孔質の分離膜の全寸法内に
含まれる体積を基準として、膜の空隙体積が10から9
0パーセント、好ましくは約30から70パーセントで
あれば十分である。
【0032】ここで溶媒として有用な化合物は、各炭素
原子上の全ての水素原子がフッ素原子で置換されている
(ペルフルオロ化されている)か、または各炭素原子上
の1つ以外の全ての水素原子がフッ素原子で置換されて
フッ素化されているものである。これらの化合物は限定
されず、フッ素化されたエーテル、フッ素化されたアル
カンおよびシクロアルカン、ペルフルオロトリアルキル
アミン、並びにペルフルオロ化された芳香族化合物を含
む。
【0033】ペルフルオロ化されたシクロアルカンは、
縮合環または非縮合環を含んでもよい飽和環状化合物で
ある。シクロアルカン化合物は、ペルフルオロアルキル
基およびペルフルオロアルキレン基で置換されていても
よい。ペルフルオロアルキル基は飽和の枝分れまたは線
状の炭素鎖である。ペルフルオロアルキレン基は枝分れ
または線状のアルキレン基であり、2つの異なる炭素環
式環を連結する。溶媒の分子中の全てのペルフルオロア
ルキル基およびペルフルオロアルキレン基中の炭素原子
の全数は、溶媒分子の炭素環式環中の炭素原子の全数よ
りも少ないことが好ましい。溶媒分子の環中に、ペルフ
ルオロアルキル基およびペルフルオロアルキレン基中に
ある炭素原子の、少なくとも2倍の炭素原子があれば好
ましい。ペルフルオロ化された芳香族化合物は、1以上
の構成要素がフェニル基であるとすれば、ペルフルオロ
環式アルカンと類似している。ペルフルオロ化された芳
香族化合物は、ペルフルオロアルキル基またはペルフル
オロアルキレン基で置換されていてもよい。ペルフルオ
ロトリアルキルアミンは、例えばペルフルオロトリヘキ
シルアミン、ペルフルオロトリエチルアミン、ペルフル
オロトリプロピルアミン、ペルフルオロトリブチルアミ
ン、ペルフルオロトリヘキシルアミンを含む。
【0034】また、ここで溶媒として有用な化合物は、
フレオン(FREON、登録商標)Eシリーズのフッ素
化エーテル(下記構造);ペルフルオロテトラフドロフ
ランおよびペルフルオロ化された置換テトラヒドロフラ
ン例えばペルフルオロプロピルテトラヒドロフランおよ
びペルフルオロブチルテトラヒドロフラン;ペルフルオ
ロn−ヘキサン、ペルフルオロn−ヘプタン、ペルフル
オロn−オクタン、1−ヒドロペルフルオロヘキサン、
1−ヒドロペルフルオロヘプタン、ペルフルオロシクロ
ヘキサン、ペルフルオロメチルシクロヘキサン、ペルフ
ルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサンを含むフッ素
化されたアルカンおよびシクロアルカン;ペルフルオロ
ベンゼン、ペルフルオロデカリンおよびペルフルオロテ
トラデカヒドロフェナントレンを含む。好ましい化合物
はフレオンE1およびフレオンE2;1,1,2,2,
3,4−ヘキサフルオロ−3,4−ビス(トリフルオロ
メチル)シクロブタンおよび1,1,2,3,3,4−
ヘキサフルオロ−2,4−ビス(トリフルオロメチル)
シクロブタン;ペルフルオロテトラヒドロフランおよび
ペルフルオロブチルテトラヒドロフラン;ペルフルオロ
n−ヘキサンおよびペルフルオロn−ヘプタンである。
【0035】フレオンEシリーズの化学構造は以下の通
りである。
【0036】
【化1】 ここで、Eの数はnに等しい。
【0037】本発明の好ましい実施例においては、気体
分離膜をフッ素化された溶媒またはフッ素化された溶媒
をベースとした溶液と接触させる。その後、膜を乾燥す
る。
【0038】ペルフルオロ化された溶媒を膜材料に対す
る膨潤剤と混合してもよい。このような膨潤剤は、一成
分からなっていてもよいし、膜材料に対して相互作用を
示さない物質および/または溶媒を含んだ多成分混合物
からなっていてもよい。具体的なペルフルオロ化された
溶媒は、膜材料のパラメータおよび膜のモルホロジーに
依存する。
【0039】フルオロカーボン中に溶解または分散して
もよいコーキング剤は、この分野において知られてお
り、アモルファスのフルオロポリマー例えばペルフルオ
ロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール、ペルフ
ルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールとテ
トラフルオロエチレン、ペルフルオロメチルビニルエー
テル、フッ化ビニリデンのうち少なくとも1つとのコポ
リマー;クロロトリフルオロエチレン;並びにペルフル
オロアルキルメタクリレートを含むが、これらに限定さ
れるわけではない。これらはフッ素系界面活性剤および
いくつかの単純な大きな不揮発性の有機物、例えばイオ
クチルフタレートをも含む。
【0040】実質的に、フッ素化された溶媒は接触によ
り膜のガス透過特性を改善する。ここに記載されたペル
フルオロ化された溶媒による膜の処理は、速いガスの遅
いガスに対する選択性において少なくとも5%の改善を
与えることが好ましい。実際の例は、O2 のN2 に対す
る選択性、H2 、HeまたはCOのうち1つのN2 、C
O、メタンまたはエタンに対する選択性を含む。選択性
の改善は、10%以上であることがより好ましい。
【0041】ペルフルオロ化された溶媒は、有効な界面
活性剤、例えば0.005から1.0重量パーセントの
界面活性剤を含んでいてもよい。ここに記載された処理
において有効な界面活性剤は、アニオン系、中性、非イ
オン性または両性タイプを含みうる。これらは脂肪族
系、芳香族系、またはフッ素系でもよい。フッ素系脂肪
族ポリマーエステルは特に有用である。これらの界面活
性剤は一般的に6から50の炭素原子を含む。界面活性
剤は有効な量だけ添加される。この有効な量は、界面活
性剤の化学的性質、フッ素化された溶媒の性質、膜材料
の化学的性質、および処理される膜のモルホロジーに基
づいて広く変化する。
【0042】圧力で規格化された流束すなわち膜を通し
てのガスのパーミアンスは次のように定義できる。
【0043】
【数1】 ここで、cm3 (STP)/secは標準状態の温度お
よび圧力での透過したガスの分あたりの体積単位で表さ
れる流束(流速)、cm2 は透過に利用できる膜の表面
積、そしてcmHgは膜を隔てた所定のガスの分圧差
(すなわち駆動力)である。
【0044】O2 のパーミアンスおよびO2 /N2 の選
択性は、以下に示すように、溶媒の接触による膜のモル
ホロジー変化を定量化するために用いられる。多くの非
対称膜については、膜の薄いスキンの厚さは正確に測定
できない。したがって、膜中におけるガス流に対する抵
抗性が用いられ、膜中のガス流に対する抵抗性のほとん
どがスキンに存在すると仮定するならば、それはスキン
厚さに比例する。有効スキン厚さ(EST、effec
tive skin thickness)は実質的に
流れに対する抵抗性の直接的な基準である。ESTは以
下のように定義される。
【0045】EST=[1+(1−Sm /Sp )/(S
m /0.94−1)]透過率(O2 )/パーミアンス
(O2 ) ここで、EST=有効スキン厚さ(オングストローム) Sm =膜のO2 /N2 選択性 Sp =ポリマーのO2 /N2 透過選択性 透過率(O2 )(GPU) パーミアンス(O2 )(10-10 cm3 (STP)cm
/cm2 ・sec・cmHg(Barrers)) フルオロカーボン処理の後のESTの増加は、スキン厚
さの増加およびガス流に対する抵抗性の増加をもたらす
モルホロジー変化の基準である。
【0046】ここに記載されている本発明は、以下のよ
うな分離、例えば酸素の窒素または空気からの;水素の
一酸化炭素、二酸化炭素、ヘリウム、窒素、酸素、アル
ゴン、硫化水素、亜酸化窒素、アンモニア、並びに1か
ら約5の炭素原子からなる炭化水素、特にメタン、エタ
ンおよびエチレンのうちの少なくとも1種からの;アン
モニアの水素、窒素、アルゴン、および1から約5の炭
素原子からなる炭化水素、例えばメタンのうちの少なく
とも1種からの;二酸化炭素の一酸化炭素、窒素および
1から約5の炭素原子からなる炭化水素、例えばメタン
のうちの少なくとも1種からの;硫化水素の1から約5
の炭素原子からなる炭化水素、例えばメタン、エタン、
またはエチレンからの;および一酸化炭素の水素、ヘリ
ウム、窒素、および1から約5の炭素原子からなる炭化
水素のうちの少なくとも1種からの分離に有用である。
本発明は液体分離にも有用であり、これらの具体的な気
体分離用途に限定されないし、実施例中の具体的の膜に
も限定されないことを強調しておく。
【0047】
【実施例】
実施例1 非対称中空糸膜をポリイミドであるマトリミド(MAT
RIMID、登録商標)5218(チバ・ガイギー社か
ら市販品として入手可能)から形成した。紡糸溶液を2
7%±1%重量のマトリミドおよび5.4%重量のサー
モガード(THERMOGUARD、登録商標)230
(アトケム(Atochem)社から市販品として入手
可能)をN−メチル−2−ピロリドンに溶解して調製し
た。
【0048】この溶液を外径22ミル(0.056c
m)および内径10ミル(0.025cm)のファイバ
ーチャネル寸法を有する中空糸紡糸口金を通して1.6
3cm3 /minの溶液流速で押出た。90%N−メチ
ル−2−ピロリドンを水に溶解した溶液を生じたばかり
のファイバーの内腔に0.55cm3 /minの速度で
注入した。紡糸されたファイバーを室温で2.5から5
cmのエアギャップを通して27℃に維持された水凝固
浴に入れ、80m/minの巻き取り速度で収集した。
【0049】米国特許4,080,744;4,12
0,098;およびEPO219,878に教示されて
いるように、水にぬれたファイバーを溶媒交換して乾燥
した。これは具体的には、水のメタノールによる連続的
な置換、メタノールのヘキサンによる置換、および加熱
窒素を吹き付けての乾燥を含んでいる。
【0050】ファイバーをカットして、およそ1メート
ル長さの600ファイバー束にした。この束を、ステン
レス鋼管内のエポキシ樹脂中でファイバーの開放端をポ
ッティングすることにより、小さい試験用パーミエータ
ーに組み立てた。パーミエーターのデザインは、チュー
ブフィード(tube−feed)およびシェルフィー
ド(shell−feed)の向流気体分離だけでな
く、単一ガス透過テストにも適している。
【0051】フルオロカーボンにより膜処理の前および
後に、チューブフィードの空気分離で、一般的に100
psiの圧縮空気から90から99.5%の不活性ガス
(N2 +Ar)を生成し、透過流および不透過流の流速
および純度を測定しながら、中空子膜の気体分離性能を
測定した。O2 パーミアンスおよびO2 /N2 選択性
を、測定された空気分離データから計算した。
【0052】未処理の膜での気体分離試験の後、膜をフ
レオンE1で処理した。この処理は、パーミエーター中
で、膜のシェル側をフレオンE1に15分間接触させる
ことによりなされた。その後、パーミエーターを乾燥
し、再試験した。膜は、処理の前および後に、以下のよ
うな透過特性およびESTを示した。
【0053】
【表1】 比較のために、同様の条件で膜をヘキサンに15分間接
触させると、O2 流束の60から70%の損失を引き起
こした。
【0054】実施例2 米国特許5,085,676に記載されているように、
マトリミド5218およびウルテム(ULTEM、登録
商標)1000(ゼネラル・エレクトリック社から市販
品として入手可能)により2種のポリマー溶液を調製し
た。第1の溶液は25.5%±1%重量の固体含有量で
マトリミドをN−メチル−2−ピロリドンに溶解して調
製した。第2の溶液は31±1%重量の固体含有量で
9:1ウルテム/マトリミドをN−メチル−2−ピロリ
ドンに溶解して調製した。
【0055】前記の溶液を外径22ミル(0.056c
m)および内径10ミル(0.025cm)のファイバ
ーチャネル寸法を有する複合中空糸紡糸口金を通して
1.53cm3 /min(第1の溶液)および0.2c
3 /min(第2の溶液)の溶液流速で共押出した。
90%N−メチル−2−ピロリドンを水に溶解した溶液
をファイバーの内腔に0.81cm3 /minの速度で
注入した。紡糸されたファイバーを室温で2.5から5
cmのエアギャップを通して27℃に維持された水凝固
浴に入れた。ファイバーを90m/minの巻き取り速
度で収集した。
【0056】米国特許4,080,744;4,12
0,098;およびEPO219,878に教示されて
いるように、水にぬれたファイバーを溶媒交換して乾燥
した。これは具体的には、水のメタノールによる連続的
な置換、メタノールのヘキサンによる置換、および加熱
窒素を吹き付けての乾燥を含んでいる。
【0057】ファイバーをカットして、およそ1メート
ル長さの600ファイバー束にした。これを、ステンレ
ス鋼管内のエポキシ樹脂中でファイバーの開放端をポッ
ティングすることにより、小さい試験用パーミエーター
に組み立てた。
【0058】ファイバーのシェル側をフレオンE1に1
5分間接触させた。膜は、処理の前および後に、以下の
ような透過特性を示した。
【0059】
【表2】 実施例3 実施例1の中空糸膜の試料をガス透過特性に関して試験
した後、表3に示されるフッ素化された溶媒および表3
に示されるコーキング/コーティング剤の溶液に、表3
に示される接触時間だけ接触させた。処理の前および後
の膜の性能を表3に記す。
【0060】この処理は膜のスキンを効果的にシール
し、空気分離の用途において高いO2/N2 選択性を有
する膜を生じた。より重要であるが、有効スキン厚さの
大きな増加がないことによって明確に示されるように、
この処理は最小限の溶媒誘起のモルホロジー変化を起こ
すだけである。
【0061】
【表3】 実施例4 実施例2の中空糸膜の試料を表4に示されるフッ素化さ
れた溶媒および表4に示されるコーキング/コーティン
グ剤の溶液に、表4に示される接触時間だけ接触させ
た。処理の前および後の膜の気体分離性能を表4に記
す。
【0062】この処理は膜のスキンを効果的にシール
し、高いO2 /N2 選択性を有する膜を生じた。より重
要であるが、有効スキン厚さの大きな増加がないことに
よって明確に示されるように、この処理は最小限の溶媒
誘起のモルホロジー変化または損傷を起こすだけであ
る。
【0063】用語 テフロン(TEFLON、登録商標)AFはE.I.デ
ュポン・ドゥ・ヌムール社から市販品として入手できる
ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソー
ルとテトラフルオロエチレンとのジポリマーである。
【0064】ベルトレル(VERTREL、登録商標)
245はE.I.デュポン・ドゥ・ヌムール社から市販
品として入手できる1,1,2,2,3,4−ヘキサフ
ルオロ−3,4−ビス(トリフルオロメチルシクロブタ
ン)である。
【0065】
【表4】

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜をフッ素化された炭化水素液体と接触
    させることを含む、2以上のガスからなる混合物のうち
    少なくとも1つのガスに対するポリマー気体分離膜の透
    過選択性を改善する方法。
  2. 【請求項2】 その方法が酸素の窒素に対する膜の選択
    性において少なくとも5%の改善を与える、請求項1の
    方法。
  3. 【請求項3】 フッ素化された炭化水素が膨潤剤、コー
    キング剤または界面活性剤と混合されている、請求項1
    または2の方法。
  4. 【請求項4】 膜が中空糸膜である、請求項1乃至3い
    ずれかの方法。
  5. 【請求項5】 有効スキン厚さが40%以下だけ増加す
    る、請求項1乃至4いずれかの方法。
  6. 【請求項6】 膜を約7.2以下の溶解度パラメータお
    よび約18dynes/cm以下の表面張力を有するフ
    ッ素化された炭化水素液体と接触させることを含む、2
    以上のガスからなる混合物のうち少なくとも1つのガス
    に対するポリマー気体分離膜の透過選択性を改善する方
    法。
  7. 【請求項7】 フッ素化が、各炭素原子上の全ての水素
    原子がフッ素で置換されているか、または各炭素原子上
    の1つ以外の全ての水素原子がフッ素で置換されている
    と定義される、請求項1乃至6いずれかの方法。
  8. 【請求項8】 フッ素化された炭化水素を含む溶液で後
    処理された少なくとも1つのポリマーからなる膜。
  9. 【請求項9】 膜が中空糸である請求項9の気体分離
    膜。
  10. 【請求項10】 フッ素化された炭化水素による後処理
    が酸素の窒素に対する膜の選択性において少なくとも5
    %の改善を与えるのに十分である請求項8または9の
    膜。
  11. 【請求項11】 フッ素化が、各炭素原子上の全ての水
    素原子がフッ素で置換されているか、または各炭素原子
    上の1つ以外の全ての水素原子がフッ素で置換されてい
    ると定義される、請求項8乃至10いずれかの膜。
  12. 【請求項12】 フッ素化された炭化水素が膨潤剤、コ
    ーキング剤または界面活性剤と混合されている、請求項
    8乃至11いずれかの膜。
  13. 【請求項13】 フッ素化された炭化水素がフレオンE
    1であり、コーキング剤がテフロンAFである、請求項
    12の膜。
  14. 【請求項14】 ガス混合物を請求項8乃至13いずれ
    かの気体分離膜と接触させ、それによって前記ガス混合
    物のうち1つのガスが、前記ガス混合物のうち少なくと
    も1つの他のガスに対して優先的に前記膜を透過する、
    ガスの混合物から1つのガスを分離する方法。
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