JPS6226873B2 - - Google Patents
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- JPS6226873B2 JPS6226873B2 JP12380279A JP12380279A JPS6226873B2 JP S6226873 B2 JPS6226873 B2 JP S6226873B2 JP 12380279 A JP12380279 A JP 12380279A JP 12380279 A JP12380279 A JP 12380279A JP S6226873 B2 JPS6226873 B2 JP S6226873B2
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Landscapes
- Punching Or Piercing (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はろう材用合金の加工法に係り、特に平
衡状態で金属間化合物を形成し、塑性加工の困難
なろう材用合金を容易に加工し得るろう材用合金
の加工法に関する。
衡状態で金属間化合物を形成し、塑性加工の困難
なろう材用合金を容易に加工し得るろう材用合金
の加工法に関する。
従来、平衡状態で金属間化合物を形成するろう
材、特に金合金、銅合金は、塑性加工が困難なた
めに薄板材または線材を製作すること、および打
抜き加工などによる複雑な寸法形状に作製するこ
とができなかつた。しかしながら前記のような金
合金、銅合金を薄板材、線材または複雑な寸法形
状の材料として使用する用途が拡大されつつある
ため、これらのろう材用合金を容易に塑性加工す
る方法が要望されていた。
材、特に金合金、銅合金は、塑性加工が困難なた
めに薄板材または線材を製作すること、および打
抜き加工などによる複雑な寸法形状に作製するこ
とができなかつた。しかしながら前記のような金
合金、銅合金を薄板材、線材または複雑な寸法形
状の材料として使用する用途が拡大されつつある
ため、これらのろう材用合金を容易に塑性加工す
る方法が要望されていた。
本発明の目的は、上記した要望に応ずるために
なされるもので、平衡状態で金属間化合物を形成
し、ろう材用として使用される金合金または銅合
金を容易に塑性加工できるろう材用合金の加工法
を提供することにある。
なされるもので、平衡状態で金属間化合物を形成
し、ろう材用として使用される金合金または銅合
金を容易に塑性加工できるろう材用合金の加工法
を提供することにある。
本発明は、平衡状態で金属間化合物を形成する
金合金または銅合金を、溶融状態から室温以下に
まで過冷した後、金属間化合物が析出しない室温
以下の過冷状態に保持し、所定の形状に冷間加工
を施すことを特徴とするろう材用合金の加工法で
ある。すなわち本発明は金属間化合物を形成する
金合金または銅合金を溶融状態から急速に凝固さ
せ、凝固過程の一部の状態(軟弱な状態)を維持
させ、その状態のうちに加工を施し、薄板材、線
材および複雑な形状の材料を作製するものであ
る。
金合金または銅合金を、溶融状態から室温以下に
まで過冷した後、金属間化合物が析出しない室温
以下の過冷状態に保持し、所定の形状に冷間加工
を施すことを特徴とするろう材用合金の加工法で
ある。すなわち本発明は金属間化合物を形成する
金合金または銅合金を溶融状態から急速に凝固さ
せ、凝固過程の一部の状態(軟弱な状態)を維持
させ、その状態のうちに加工を施し、薄板材、線
材および複雑な形状の材料を作製するものであ
る。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、加工材料は平衡状態で金属間
化合物を形成する金合金および銅合金である。金
合金には、例えば金−錫合金、金−ゲルマニウム
合金、金−シリコン合金などを好適な例として挙
げることができる。銅合金には錫入りりん銅を挙
げることができる。特に金−錫合金の場合、金に
錫を少量添加すると通常はガラスのごとく極めて
硬く、かつ脆くなり、塑性加工はもとより板を曲
げることもできない。
化合物を形成する金合金および銅合金である。金
合金には、例えば金−錫合金、金−ゲルマニウム
合金、金−シリコン合金などを好適な例として挙
げることができる。銅合金には錫入りりん銅を挙
げることができる。特に金−錫合金の場合、金に
錫を少量添加すると通常はガラスのごとく極めて
硬く、かつ脆くなり、塑性加工はもとより板を曲
げることもできない。
本発明において、上記のような金合金または銅
合金は、溶融状態から急速冷却され、溶融合金が
冷却する過程(溶融状態→半溶融状態→軟弱な状
態→完全に凝固した状態)における完全に凝固し
ない軟弱な状態(過冷状態という)に維持され、
この状態(過冷状態)のままで冷間加工される。
金合金または銅合金の溶融合金を急速冷却する速
度は、ほぼ104℃/s以上とすることが望まし
い。溶融合金を急速冷却する方法には第1図に示
す方法を適用することができる。第1図Aは溶解
炉1のノズル2から噴出される溶融合金3を二枚
の冷却板4で瞬時に狭み圧縮する方法(ピストン
アンピル法)、第1図Bは溶解炉1のノズル2か
ら、傾斜した側壁を有し、高速で回転するドラム
5の内側壁面に溶融金属3を噴出付着させて冷却
固化する方法(遠心急冷法)、第1図Cは溶解炉
1のノズル2から、高速回転するロール6の外周
面に溶融合金3を噴出させ冷却固化する方法(片
ロール法)、第1図Dは溶解炉1のノズル2か
ら、互いに反転する一対のロール7,8の圧接面
の中央部付近に溶融金属3を噴出させて冷却する
方法(双ロール法)である。また図示していない
が、溶融合金の微粒子を冷却板面に噴射させて冷
却する方法(溶射法)によつて、104℃/s以上
の冷却速度を得ることができる。
合金は、溶融状態から急速冷却され、溶融合金が
冷却する過程(溶融状態→半溶融状態→軟弱な状
態→完全に凝固した状態)における完全に凝固し
ない軟弱な状態(過冷状態という)に維持され、
この状態(過冷状態)のままで冷間加工される。
金合金または銅合金の溶融合金を急速冷却する速
度は、ほぼ104℃/s以上とすることが望まし
い。溶融合金を急速冷却する方法には第1図に示
す方法を適用することができる。第1図Aは溶解
炉1のノズル2から噴出される溶融合金3を二枚
の冷却板4で瞬時に狭み圧縮する方法(ピストン
アンピル法)、第1図Bは溶解炉1のノズル2か
ら、傾斜した側壁を有し、高速で回転するドラム
5の内側壁面に溶融金属3を噴出付着させて冷却
固化する方法(遠心急冷法)、第1図Cは溶解炉
1のノズル2から、高速回転するロール6の外周
面に溶融合金3を噴出させ冷却固化する方法(片
ロール法)、第1図Dは溶解炉1のノズル2か
ら、互いに反転する一対のロール7,8の圧接面
の中央部付近に溶融金属3を噴出させて冷却する
方法(双ロール法)である。また図示していない
が、溶融合金の微粒子を冷却板面に噴射させて冷
却する方法(溶射法)によつて、104℃/s以上
の冷却速度を得ることができる。
溶融合金を急速冷却後、いわゆる過冷状態にあ
ることを確認するため、急速冷却された合金の硬
さを測定するのがよい。第2図は金合金として、
金80重量%−錫20重量%の金合金の高速急冷後の
経過時間との合金のビツカース硬さ(HV)との
関係を示すグラフである。金−錫合金が大気中保
持で完全に凝固した場合の硬さは200〜230HVを
示し、塑性加工することができない。しかし急速
冷却直後の金−錫合金の硬さは20HV程度であ
り、この硬さは鉛の硬さと同程度である。そして
時間の経過と共に、金−錫合金の硬さが増し、約
20分経過後では急激に硬さが増している。したが
つて金80重量%−錫20重量%の金合金の過冷状態
は急速冷却直後から約20分の間に維持されている
とみることができる。本発明において、他の適用
合金についても急速冷却後のビツカース硬さ(H
V)を測定し、過冷状態に維持できる時間を求め
ることができる。
ることを確認するため、急速冷却された合金の硬
さを測定するのがよい。第2図は金合金として、
金80重量%−錫20重量%の金合金の高速急冷後の
経過時間との合金のビツカース硬さ(HV)との
関係を示すグラフである。金−錫合金が大気中保
持で完全に凝固した場合の硬さは200〜230HVを
示し、塑性加工することができない。しかし急速
冷却直後の金−錫合金の硬さは20HV程度であ
り、この硬さは鉛の硬さと同程度である。そして
時間の経過と共に、金−錫合金の硬さが増し、約
20分経過後では急激に硬さが増している。したが
つて金80重量%−錫20重量%の金合金の過冷状態
は急速冷却直後から約20分の間に維持されている
とみることができる。本発明において、他の適用
合金についても急速冷却後のビツカース硬さ(H
V)を測定し、過冷状態に維持できる時間を求め
ることができる。
また第2図において、急速冷却後の金−錫合金
を液体窒素中に保持した場合、この合金の硬さが
増大することを防止でき、過冷状態を維持するこ
とを示している。本発明において、急速冷却後の
合金の過冷状態を長時間維持するために、急速冷
却後の合金を極低温中に保持すればよい。極低温
の雰囲気としては、液体窒素などの液化ガス、冷
凍庫などによることができる。このようにして過
冷状態が維持された合金は、通常の冷間加工によ
つて、圧延加工、打抜加工が施される。
を液体窒素中に保持した場合、この合金の硬さが
増大することを防止でき、過冷状態を維持するこ
とを示している。本発明において、急速冷却後の
合金の過冷状態を長時間維持するために、急速冷
却後の合金を極低温中に保持すればよい。極低温
の雰囲気としては、液体窒素などの液化ガス、冷
凍庫などによることができる。このようにして過
冷状態が維持された合金は、通常の冷間加工によ
つて、圧延加工、打抜加工が施される。
本発明によれば、従来、圧延加工、打抜加工な
どの塑性加工ができなかつたろう材用の金合金ま
たは銅合金を、容易に塑性加工によつて極薄板
材、線材または複雑な形状の材料に作製すること
ができる。
どの塑性加工ができなかつたろう材用の金合金ま
たは銅合金を、容易に塑性加工によつて極薄板
材、線材または複雑な形状の材料に作製すること
ができる。
実施例 1
第1図のCに示した片ロール法による溶湯急冷
装置を用いて、重量%で金80%、錫20%からなる
合金を310℃に加熱、溶融させ、これを周速30
m/sで回転するロール6の表面に噴出させ、幅
10mm、厚さ100μmの軟弱なテープを作つた。作
られたテープは滑かな面(ロールに接して凝固し
た面)と凹凸の面(自由に凝固した面)があるた
め、作製後直ちに(軟弱な状態)、圧延機にかけ
て両面とも平坦な面のテープを作つた。その後打
抜きによつて8.5φ×50μmの円板状の極薄板を
作製した。
装置を用いて、重量%で金80%、錫20%からなる
合金を310℃に加熱、溶融させ、これを周速30
m/sで回転するロール6の表面に噴出させ、幅
10mm、厚さ100μmの軟弱なテープを作つた。作
られたテープは滑かな面(ロールに接して凝固し
た面)と凹凸の面(自由に凝固した面)があるた
め、作製後直ちに(軟弱な状態)、圧延機にかけ
て両面とも平坦な面のテープを作つた。その後打
抜きによつて8.5φ×50μmの円板状の極薄板を
作製した。
実施例 2
第1図のDに示した双ロール法による溶湯急冷
装置を用いて、重量%で金80%、錫20%からなる
合金を310℃に加熱、溶融させ、面圧50Kg、周速
20m/sで相反転するロール7とロール8の間
に、溶湯を噴出させ幅10mm、厚さ70μmのテープ
を作つた。この方法で作製したテープは両面共、
滑かな面を有しており、テープの軟弱な状態のう
ちに、直ちに打抜き加工を施し10φ×70μmの円
板状の薄板を作製した。
装置を用いて、重量%で金80%、錫20%からなる
合金を310℃に加熱、溶融させ、面圧50Kg、周速
20m/sで相反転するロール7とロール8の間
に、溶湯を噴出させ幅10mm、厚さ70μmのテープ
を作つた。この方法で作製したテープは両面共、
滑かな面を有しており、テープの軟弱な状態のう
ちに、直ちに打抜き加工を施し10φ×70μmの円
板状の薄板を作製した。
第1図は溶融合金を急速冷却する方法を概略的
に示す説明図であつて、第1図Aはピストンアン
ピル法、第1図Bは遠心急冷法、第1図Cは片ロ
ール法、第1図Dは双ロール法、第2図は溶融状
態から急速冷却した金80重量%−錫20重量%合金
の急速冷却直後の経過時間に対するビツカース硬
さの変化を示すグラフである。
に示す説明図であつて、第1図Aはピストンアン
ピル法、第1図Bは遠心急冷法、第1図Cは片ロ
ール法、第1図Dは双ロール法、第2図は溶融状
態から急速冷却した金80重量%−錫20重量%合金
の急速冷却直後の経過時間に対するビツカース硬
さの変化を示すグラフである。
Claims (1)
- 1 平衡状態で金属間化合物を形成する金合金ま
たは銅合金を、溶融状態から室温以下にまで過冷
した後、金属間化合物が析出しない室温以下の過
冷状態に保持し、所定の形状に冷間加工を施すこ
とを特徴とするろう材用合金の加工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12380279A JPS5647212A (en) | 1979-09-28 | 1979-09-28 | Processing method for brazing alloy |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12380279A JPS5647212A (en) | 1979-09-28 | 1979-09-28 | Processing method for brazing alloy |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5647212A JPS5647212A (en) | 1981-04-28 |
JPS6226873B2 true JPS6226873B2 (ja) | 1987-06-11 |
Family
ID=14869671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12380279A Granted JPS5647212A (en) | 1979-09-28 | 1979-09-28 | Processing method for brazing alloy |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5647212A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49102494A (ja) * | 1973-02-03 | 1974-09-27 | ||
JPS6046009B2 (ja) * | 1982-04-28 | 1985-10-14 | 電気化学工業株式会社 | 2軸延伸スチレン−ブタジエン共重合体フイルム |
JPS58215244A (ja) * | 1982-06-08 | 1983-12-14 | Pioneer Electronic Corp | 金属薄板の製造方法 |
JPS58215245A (ja) * | 1982-06-08 | 1983-12-14 | Pioneer Electronic Corp | ベリリウム合金薄板の製造方法 |
JPS5916657A (ja) * | 1982-07-20 | 1984-01-27 | Pioneer Electronic Corp | コイルの製造方法 |
JPS5954555A (ja) * | 1982-09-24 | 1984-03-29 | 三菱樹脂株式会社 | スチレン−ブタジエンブロツク共重合体フイルム |
JPS59220260A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-11 | Pioneer Electronic Corp | ベリリウム線材 |
-
1979
- 1979-09-28 JP JP12380279A patent/JPS5647212A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5647212A (en) | 1981-04-28 |
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