JPS6226637B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はデイジタル電話交換システムに関する
ものであり、詳しくは集線段通話路と分配段通話
路間の制御信号の通信および信号処理のための制
御方式に関するものである。

第１図は、集線段通話路と分配段通話路から成
る従来のデイジタル電話交換機システムの構成を
示す図である。同図において、１０１，１０２は
電話機端末、１１はアナログデイジタル変換機能
および加入者の集線機能を有する集線段通話路装
置、１２は集線段通話路装置１１を制御する信号
の信号分配装置、３０はデイジタル信号の交換を
行う時分割スイツチ網、４０は中継線等からサイ
クリツクに送られてくる状態信号を、バツフアリ
ングし、かつ、中継線等に状態指示を行うサイク
リツク信号を送出する機能を有するデイジタル信
号装置（DSGE）、６０は中央処理装置１００の
制御支配下に置かれデイジタル信号装置４０の信
号処理を行う処理装置（TKP）である。３はい
わゆる分配段通話路である。さらに、３０１は集
線段通話路１１と分配段通話路３を接続する集線
段伝送路、３１１は他の交換システムと接続する
中継伝送路、３１２は時分割スイツチ３０により
収束あるいは分配される状態信号のためのデイジ
タル信号装置４０との間に設けられた信号用伝送
路である。

第１図の構成の場合、集線段通話路１１および
電話機端末１０１，１０２の状態は、中央処理装
置１００から信号分配装置１２を経由して制御監
視され、また、中継線路３１１に対しては、中央
処理装置１００から信号用の処理装置６０および
デイジタル信号装置４０、信号用伝送路３１２お
よび時分割スイツチ３０を経由して制御監視が行
なわれる。このような構成においては、中央処理
装置１００と信号分配装置１２間の信号と、中央
処理装置１００と信号用の処理装置６０の間の信
号は、論理的レベルおよび必要伝送速度が大きく
異なる。即ち、前者の信号としては、集線段通話
路１１のスイツチの駆動ポイントおよび電話機の
実際上の収容位置等の物理的イメージを有する信
号が送受され、かつ、電話機の監視信号は周期的
（例えば200ms）に、集線段通話路１１のスイツ
チの駆動情報は呼の生起に対応してランダムに、
かつバースト状に送受される。一方、後者の信号
としては、中継線等から送受される信号と中央処
理装置１００間に、信号の処理を行うデイジタル
信号装置４０、処理装置６０が挿入されているた
め、信号は論理的レベル（回線の実際の収容位置
ではない論理的に付けられた収容位置情報など）
で送受され、送受もランダムに行なわれる。この
ように信号の宛先によりレベルおよび速度が異な
るため、中央処理装置側のプログラムは複雑にな
り効率も低下する。また、信号レベルの相異によ
り、増設時増設データの書替箇所が各所に分散す
るため、増設データの作成が難しくなり、増設手
順も複雑になる。

本発明の目的は、上述した効率の悪さや、増設
性の悪さを改善し、経済的な通話路制御方式を提
供するにある。

本発明は、集線段通話路と分配段通話路間で送
受される信号がサイクリツク信号とランダム信号
の２つの性質の異なる形式から成ることに着目
し、各々に適した信号処理のための処理装置を設
けることによつて従来技術の欠点を除去したもの
である。

以下、第２図に従つて本発明の一実施例を説明
する。この図において第１図と同じ装置には同じ
番号が付与されている。集線段通話路装置１１に
接続してある集線段通話路制御装置２１は図示し
ていないが、集線段の通話路スイツチや加入者回
路等を制御し、また信号状態を監視するための処
理装置（以下LNPと称す）であり、５０は分配段
共通線信号装置（以下、CCEDと称す）であり、
LNP２１から、およびLNP２１への共通線信号の
前処理および後処理を行う。７０は中央処理装置
１００の支配下で共通線信号の処理を行う共通線
信号処理装置（以下CCEPと称す）であり、図示
省略してあるが、CCED５０の接続回路と、ダイ
レクトアクセス制御回路（DMA回路）と、メモ
リ回路およびマイクロプロセツサ回路から構成さ
れる。さらに信号伝送路は、ハイウエイ上の信号
タイムスロツト内の共通線信号のみを挿入、抜取
を行う共通線信号分配装置（以下CISDと称す）
８０に接続され、ハイウエイ上の共通線信号は本
装置によりCCED５０に接続されている。

第２図に示す装置によれば、集線段通話路と分
配段通話路の通信信号のうち、中継線の監視、制
御信号と同様なサイクリツクな信号、例えば、集
線段通話路に収容されている電話機の周期的な監
視結果の信号は、集線段通話路１１から集線段伝
送路３０１、時分割スイツチ網３０、信号伝送路
３１２、およびCISD８０を経由してDSGE４０
に接続され、DSGE４０では信号の前処理を行な
い、DSGE４０に接続されているTKP６０では専
門的にその信号処理を行なう。すなわち、TKP
６０ではサイクリツクな信号形式の信号処理のみ
を行なう。

一方、集線段通話路に収容されている電話機が
発呼した場合の発呼電話機番号や集線段通話路の
スイツチの開閉制御信号等ランダムに発生し、情
報の長さも多種類な情報は、共通線信号により送
受され、LNP２１およびCCED５０が通信処理を
司どる。この信号は、LNP２１から集線段通話路
１１、集線段伝送路３０１、時分割スイツチ３
０、信号伝送路３１２、CISD８０を経由して
CCED５０と接続される。このCCED５０では信
号の前処理を行ない、CCED５０と接続された
CCEP７０で専門的に信号処理を行なう。このよ
うに、信号伝送路に共通線信号の挿入、抜取を行
うCISD８０を設置し、処理する信号の形式、即
ち、信号方式対応に別々の処理装置であるTKP
６０とCCEP７０を設けることにより、サイクリ
ツクでかつ迅速な処理を要する監視信号の処理
は、その信号の性質に合つたいわゆるバツフア回
路構成および処理プログラム構成をとることが可
能となる。一方、ランダムでかつ多種類の信号を
メツセージ形式で送受する共通線信号は、その必
要処理容量に合つたバツフア回路を設けることが
可能となる。

このように、信号装置を分離することにより、
増設時には回線の物理的収容位置と１対１に対応
しているライフリツク信号関係のデータの増設を
行なえばよい。さらに、将来部品技術の進歩等に
より、共通線信号で高速な通信処理が安価に可能
となつた場合、システムの構成を大きく変えるこ
となく、集線段通話路の制御を行うことが可能で
ある。また、必要処理容量によりCCED，CCEP
を複数個設けることもできる。

上述の実施例からも明らかなように本発明によ
れば、中央処理装置は単純なサイクリツク信号の
処理を行なう必要はなく、異なる処理信号に対応
して設けられるTKP，CCEPとしても必要処理能
力に見合つた安価なものを設置すればよく、中央
処理装置側のプログラムは単純化され、効率も向
上する。また、増設データの作成は簡単なものと
なり、増設手順も簡素化できるなどの利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は集線段通話路と分配段通話路の２種類
の通話路から構成される従来のデイジタル電話交
換システムの構成図、第２図は本発明を適用した
デイジタル電話交換機システムの構成図である。 ３…分配段通話路、１１…集線段通話路、２１
…集線段通話路制御装置、３０…時分割スイツチ
網、４０…デイジタル信号装置、５０…共通線信
号装置、６０…信号処理装置、７０…共通線信号
処理装置、８０…共通線信号分配装置、１００…
中央処理装置、１０１，１０２…電話機端末、３
０１…集線段伝送路、３１１…中継線伝送路、３
１２…信号用伝送路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 集線段通話路と分配段通話路間を時分割スイ
   ツチを介してデイジタル回線で接続し、集線段と
   分配段の通信にサイクリツクな監視信号と共通線
   信号を用いるデイジタル交換機システムの通話路
   制御方式において、前記、集線段通話路側に、集
   線段通話路を制御し、かつ、分配段通話路との通
   信処理を行なう集線段通話路制御装置を設ける一
   方、分配段通話路側には、前記集線段通話路より
   送信されるサイクリツクモード信号とランダムモ
   ード信号を分離分配する信号分配装置と、該信号
   分配装置によつて分配されたサイクリツクモード
   信号を処理する第１のデイジタル信号処理装置、
   並びに信号分配装置によつて分配されたランダム
   モード信号を処理する第２のデイジタル信号処理
   装置を設け、前記、両信号形式に対応して集線段
   通話路の通信制御およびデイジタル信号処理を行
   なうことを特徴とする通話路制御方式。