JPS62263194A - テトラアセチルアルブチンの製造法 - Google Patents

テトラアセチルアルブチンの製造法

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JPS62263194A
JPS62263194A JP10746586A JP10746586A JPS62263194A JP S62263194 A JPS62263194 A JP S62263194A JP 10746586 A JP10746586 A JP 10746586A JP 10746586 A JP10746586 A JP 10746586A JP S62263194 A JPS62263194 A JP S62263194A
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木野村 圭右
▲榊▼原 敏之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 り泉よL丑囲ユI 本発明は、テトラアセチルアルブチンの新規な製造法に
関する。
テトラアセチルアルブチンは、アルブチンの製造時の重
要な中間体であるばかりでなく、それ自体でも抗酸化作
用などの有用な性質を有している6アルブチン(Arb
utin>は天然植物“ウワウルシ゛に含まれる化合物
として古くから知られており、その殺菌能力から日本薬
局方にも収録されている化合物である。また、最近では
写真用途に使用されたり、漂白作用を利用して化粧品分
野に応用されたりしている。゛ 罷米五弦薫 下記反応式の如く、β−ペンタアセチルグルコースにハ
イドロキノンを反応させてテトラアセチルアルブチンを
得ることは、公知である。
く反応式〉 グルコース              ブチン[式中
、ACはアセチル基を示す。] 例えば、パパラトシルエンスルホン等の触媒の存在下、
130〜140℃の温度、減圧下に熔融して上記反応を
行なう方法[宍戸圭−1工業化学雑誌、39.456 
(1936)]、触媒存在下に溶媒としてベンゼンを用
い還流下に反応を行なう方法[Doklady  Ak
ad、  Nauk 、 S、S、S、R,。
86.333 (1952)]等が開示されているが、
これらの方法には種々の欠点がある。即ち、前者の方法
に、は反応のコントロールが困難で後記比較例に示され
るように収率が30%程度と低く更に糖誘導体の反応に
特有の副生物である褐変物質が生成して精製が容易でな
いという欠点があり、又後者の方法には収率が僅かに2
0%以下程度に過ぎないという欠点がある。
また、ウオルフロムらは、上記後者の方法において、溶
媒としてキシレンを用いることを提案しティる(M、 
L、 Wolrrom 、A、 Thompson。
”Methods in Carbohydrate 
Chem、”  、Vol。
n 、1)211,1963)。しかし、これらの溶媒
を用いた場合にも後記比較例に示されるように収率は5
0%以下程度と低いという欠点がある。
口が 決しようとする4題点 本発明の目的は、上記従来方法の欠点が解消された、テ
トラアセチルアルブチンの新規にして好適な製造法を提
供することにある。
同 点を 決するための 段 本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、前記反応において
特に溶媒としてモノ又は/及びポリエチレングリコール
ジアルキルエーテルを用いるときにはテトラアセチルア
ルブチンが通常少なくとも70%以上の高収率で得られ
、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
即ち本発明は、β−ペンタアセチルグルコースにハイド
ロキノンを反応させてテトラアセチルアルブチンを製造
するに当り、反応溶媒としてモノ又は/及びポリエチレ
ングリコールジアルキルエーテルを用いることを特徴と
するテトラアセチルアルブチンの製造法に係る。
本発明においては、反応溶媒としてモノ又は/及びポリ
エチレングリコールジアルキルエーテルを用いることを
必須とする。モノ又は/及びポリエチレングリコールジ
アルキルエーテルとしては、一般式 %式%) し式中、R1及びR2は同−又は異なって炭素数1〜4
のアルキル基を示し、nは1〜4の整数を示す。]で表
わされるものが好ましく使用できる。
また、モノ又は/及びポリエチレングリコ、−ルジアル
キルエーデルとしては、反応時に副生する酢酸を留去し
つつ反応を進行させることを可能にスルタメ、酢酸の沸
点(118℃/760mmHq)よりも20℃程度以上
高い沸点を有するものであるのが好ましい。即ち、沸点
が140℃/760mm)−IQ程度以上のものが好ま
しい。
特に好適なモノ又は/及びポリエチレングリコールジア
ルキルエーテルとしては、例えばエチレングリコールジ
ブチルエーテル (Ca R90CH2CH20C4Ha、bp、203
.6℃/760mmHQ>、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル(CH30(CH2CH20)2−CH3
、bp、161℃/760mmf−1g)、ジエチレン
グリコールジエチルエーテル(C2R5−0(CH2C
hi20)2  C2Hs、bp、190”C/760
mmH(II)、ジエチレングリコールジプロピルエー
テル(C3Hy  O(CH2CH20>2  C3R
7、bp、219℃/760mmH(J>、ジエチレン
グリコールジプチルエーテル(Ca Ho  O(CH
20H20>2−04 Ho、bp、254℃/760
mmHq>、 テトラエチレングリコールジメチルエーテル(CH30
(CH20H20)4  CH3、bp、276℃/7
60mmHQ>、 テトラエチレングリコールジブチルエーテル(C4H9
0(CH2CH20)t  C4H9、bp、330℃
/760mmtl>等を挙げることができる。本発明に
おいては、モノ又は/及びポリエチレングリコールジア
ルキルエーテルの少なくとも1種を用いる。
本発明製造法は、上記特定の反応溶媒を用いる以外は、
従来方法とほぼ同様に行なうことができる。即ち、β−
ペンタアセチルグルコースとハイドロキノンとを、上記
特定の反応mW中で反応させることにより、目的のテト
ラアセチルアルブチンを得ることができる。ハイドロキ
ノンの使用量は、β−ペンタアセチルグルコースに対し
て通常1倍モル量以上、好ましくは1.1〜2.0倍モ
ル星稈度、特に好ましくは、1.2〜1.7倍モル量程
度とするのが良い。上記特定の反応溶媒の使用mは、広
い範囲から選択できるが、β−ペンタアセチルグルコー
スに対して通常0.2〜10重M倍程度、好ましくは0
.5〜5重量倍程度とするのが良い。反応温度及び圧力
は、通常90〜120℃程度の温度下、3〜150mm
1−IQ程度の減圧下であるのが好ましい。このような
反応温度及び圧力とすることにより、反応副生物である
酢酸を反応系から除去でき、反応が促進される。
また、反応は触媒の存在下で行なうことが好ましい。使
用し得る触媒としては、例えばパラトルエンスルホン酸
、塩化亜鉛、オキシ塩化リン、Wt酸、カチオン交換樹
脂、四塩化スズ等を挙げることができ、その使用口は通
常β−ペンタアセチルグルコースの0.05〜5重量%
程度であるのが適当である。また、反応時間は、通常0
.5〜10時間程度とするのが適当である。
かくして得られる目的化合物であるテトラアセチルアル
ブチンは、再結晶、各種クロマトグラフィー等により精
製することができる。テトラアセチルアルブチンは、常
法通り加水分解することにより、容易にアルブチンに導
くことができる。
及皿五四呈 本発明製造法によれば、目的化合物であるテトラアセチ
ルアルブチンを通常少なくとも70%以上という高収率
で得られるという格別顕著な効果が秦される。また、糖
誘導体の反応に特有の副生物である褐変物質の生成が殆
んどないため、精製が容易であるという効果も1qられ
る。その理由は、前記特定の反応溶媒を用いたことによ
り、反応物、生成物の溶解性が良く反応が均一系である
こと、副生する酢酸を反応系から容易に除去できること
、生成物の異性体転位(β一体からα一体への転位)が
著しく少ないこと等によるものと考えられる。
χ−庵−貝 以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に具体的
に説明する。
実施例 1 β−ペンタアセチルグルコース39SF (0,1−m
o I )にハイドロキノン16.5g(0,15mo
 l )とジエチレングリコールジブチルエーテル70
g及びパラ1−ルエンスルホンR0,5gを加え、1巨
mmHg減圧下110℃にて4時間又は8時間反応させ
た。常温にて水洗後へブタン140gを加えて結晶を析
出させた。その結晶をエチルアルコール溶媒にて再結晶
を行なうといずれの反応時間の場合もテトラアセチルア
ルブチン31.79(収率72%)を得た。11られた
テトラアセチルアルブチンは、[α]7= −37.O° (ベンゼン)であった。
比較例 1 β−ペンタアセチルグルコース3’ll (0,1mo
 I )にハイドロキノン16.59(0,15mo 
I )とパラトルエンスルホンf10.59を加え、1
5mmHQ減圧下135℃にて30分間反応させた。冷
却後クロロホルム150m112にて抽出し、クロロホ
ルム層を水洗した後、クロロホルムを蒸留除去した。残
漬を少量のエチルアルコールに溶解させ、多量の水中に
添加した。沈澱物を再びエチルアルコールに溶かし、再
結晶を行ったところ、テトラアセチルアルブチン13.
6g(収率31%)を得た。このものは、[α]0=−
32,5° (ベンゼン)であった。生成物は、糖の褐
変物を含むために褐色を呈していた。
比較例 2 β−ペンタアセチルグルコース399 (0,1mo 
I )にハイドロキノン16.59 (0,15mo 
l )とキシレン(bp’、138℃/760mmHg
>1209及びパラトルエンスルホン酸0.5gを加え
、150mm1−IQ減圧下105℃にて4時間又は8
時間反応させた。常温で水洗後、キシレン809を蒸留
除去し、そこにヘプタンを加えて結晶を析出させた。そ
の結晶をエチルアルコール溶媒にて再結晶を行ったとこ
ろテトラアセチルアルブチンを得た。収浸は、反応時間
の延長により低下し、4時間で22.09 (収率50
%)、8時間で20.79 (収率47%)であった。
4時間で19たものは[α]背=−35,0”  (ベ
ンゼン)で、8時間で得たものは[α]背=−34,5
° (ベンゼン)でめった。収艮の低下は、反応時間の
経過と共に異性体転位が起きるためと推定できる。
比較例 3 比較例2のキシレンの代りにベンゼンを溶媒に用いて反
応を行った。ベンゼンは沸点が80℃/760mm)−
IQで、酢酸の沸点118℃/760mmHQより低い
ため減圧下の反応ができないので、常圧下にて反応を行
った。生成する酢酸の除去ができないため、キシレンの
場合より反応が進まず、最適反応時間である2時間反応
させても、テトラアセチルアルブチンの収率は47%で
あった。
(以 上)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)β−ペンタアセチルグルコースにハイドロキノン
    を反応させてテトラアセチルアルブチンを製造するに当
    り、反応溶媒としてモノ又は/及びポリエチレングリコ
    ールジアルキルエーテルを用いることを特徴とするテト
    ラアセチルアルブチンの製造法。
JP10746586A 1986-05-09 1986-05-09 テトラアセチルアルブチンの製造法 Expired - Lifetime JPH0689015B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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