JPS6225774B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6225774B2
JPS6225774B2 JP1132081A JP1132081A JPS6225774B2 JP S6225774 B2 JPS6225774 B2 JP S6225774B2 JP 1132081 A JP1132081 A JP 1132081A JP 1132081 A JP1132081 A JP 1132081A JP S6225774 B2 JPS6225774 B2 JP S6225774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knitting
cam
flat
butt
needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1132081A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57128242A (en
Inventor
Hiroshi Kitazawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP1132081A priority Critical patent/JPS57128242A/ja
Publication of JPS57128242A publication Critical patent/JPS57128242A/ja
Publication of JPS6225774B2 publication Critical patent/JPS6225774B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knitting Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、針床に列装された編針の1本毎に編
目を編成するようにした手編機に関するものであ
つて、特に、キヤリジ上に回動可能に枢着された
回動カム輪の制御に基づいて、平編とタツク編と
を実施できるようにしたものである。
以下に、本発明を具体化した一実施例を添付図
面について詳細に説明する。
図中1は左右に長い手編機用針床で、適当な結
合手段で互いに連結された前針受け板2、後針受
け板3、溝板4、レール板5等によつて構成され
る。6は多数の編針で、夫々前記前、後針受け板
2,3に対して一定の配列ピツチでしかも各別に
前後及び上下方向に移動可能に支持される。7は
前記各編針10の間に於いて針床1の前縁に傾斜
起立されたクシ歯である。8は前記各編針6を各
別に上方位置に押し上げ配置させる押し上げばね
である。9は前記各編針6に前後動に対する抵抗
を与える抵抗付与体である。
図中10は前記編針6群のシヤンクの下側のホ
ルダーに積層状に嵌装された複数枚(本実施例で
は8枚)の柄板で、夫々その上側部に個別には編
針6の8本置きの間隔で、全体では編針6の1ピ
ツチ分宛齟齬する間隔で選針片11が多数配置さ
れ、夫々前記選針片11が編針6の直下に位置し
てその編針6の下降を阻止する作用位置と、同選
針片11が編針6間に位置して編針6に下降を許
容する不作用位置との間に移動可能とされ、常に
は引きばね12の作用によつて不作用位置に保持
される。
前記柄板10の後方の針床後側部には図示され
ていないが、出願人が既に提案した特願昭55−
121500号明細書及び図面に記載されている技術と
同様に、柄板14を信号カードの信号に基づいて
作用位置と不作用位置とに移動配置させる装置が
設けられている。
図中13は後記するように平編がタツク編を実
施するためのキヤリジで、前記針床1に対して左
右摺動可能に装架されると共に、その摺動の適宜
位置で着脱可能とされる。
そのキヤリジ13は、固定の基板14と、その
基板14の上面に重合支持され、かつ案内ピン1
5及び案内孔16から成る案内手段によつて前後
方向に少しの範囲内で移動可能な可動台板17と
を有している。
前記基板14の下面には、前記針床1の溝板4
の前縁部に摺接する前方摺動脚18と、前記レー
ル板5のレール5Aに摺接する後方摺動脚19と
が固定され、その両摺動脚18,19の間にやや
大きなにげ孔20が突設される。21は前記基板
14の後側上面に配置された着脱板で、ピン22
と長孔23との案内手段によつて前後方向に僅か
移動可能とされ、それによつて前記レール板5の
規制条片5Bに係合することによりキヤリジ13
の浮上を阻止する規制位置と、前記規制条件5B
から解離してキヤリジ13の浮上を許す解離位置
とをとり得るようにされるが、常にはばね作用に
よつて前記規制位置に弾発配置され、その左右中
間部には前記ばね作用に抗して解離位置に移動さ
せるための操作片24が設けられる。
従つて、前記キヤリジ13を針床1上に於いて
左右に摺動させることができると共に、任意位置
に於いて前記着脱板21を操作することによりキ
ヤリジ13を針床1に対して着脱することができ
る。
前記キヤリジ13には前記編針6を案内作動す
るための下記の如き装置が設けられている。
即ち、図中25は合成樹脂材料等によつて一体
に形成されたバツト案内カムで、前記にげ孔20
を通じて前記可動台板17の下面に固着され、中
央前側が互いに連結された左右一対の平カム26
と、その両平カムの後方に連結された左右に長い
直線状の案内壁27とを有し、前記両平カム26
の間には前後方向に長い案内溝28が設けられ、
又、前記両平カム26と案内壁27との間にはノ
ツクオーバー位置の編針6のバツトを前後方向に
位置規制して左右方向に案内する拘束通路29が
設けられ、而して、前記案内壁27の左右中央部
の前記案内溝28と対向する部分には前後方向に
貫通したくりぬき孔30が設けられる。
図中31は1本の編針6をノツクオーバー位置
とベラ抜け位置との間で前後動させるためのバツ
ト係合片で、前記バツト案内カム25の左右中央
部上面に配置され、その後側部には、前記案内溝
28及びくりぬき孔30に嵌合して前後方向にの
み案内されかつ1本の編針6のバツトを挾持する
前後一対の挾持片32が設けられ、その後方の挾
持片32には上方に開口した溝状の凹所33が設
けられる。このバツト係合片31の前端部には、
これを一体的に前後動させる伝動部材34が連結
される。その伝動部材34は、前記可動台板17
の左側上面に立設の前後一対の固定支持体35,
36に前後動可能に装架された針作動棒37に固
着される。その針作動棒37は常には圧縮ばね3
8によつて後方に付勢される。又、前記伝動部材
34は、前記可動台板17の右側上面に植設の軸
ピン39に一端が枢支された針作動レバー40の
他端に連結される。前記針作動レバー40の中間
部上面には追従子41が固定される。以上のバツ
ト係合片31、伝動部材34、針作動棒37及び
針作動レバー40によつて針作動部材が構成され
る。
従つて、前記針作動レバー40を後記回動カム
輪によつて回動させることにより、前記伝動部材
34、針作動棒37及びバツト係合片31が前後
方向に移動されるようになつている。
図中42は1本の編針6のバツトを上方から押
圧するためのバツト作動部材で、基端部が前記可
動台板17の上面の前記後方固定支持体36に対
し前後方向の軸線の周りに回動可能に枢支され、
その右側部下面には、可動台板17及びにげ孔2
0を貫通して前記拘束通路29の左右中央部でし
かも最後退位置(ノツクオーバー位置)の一対の
挾持片32の間に垂下突出するバツト押圧片43
が設けられ、又、右側部上面には、上方に起立し
て上端が前方に突出する起立片44が設けられ
る。45は基端部が前記後方固定支持体36に固
着された押し下げばねで、その開放端部が前記バ
ツト作動部材42を前記編針6のための押し上げ
ばね8よりも強い弾力で下方に押圧する。
従つて、不作用位置の柄板10に対応した編針
6に前記バツド押圧片43が作用した時、第7図
に示されるようにそのバツト押圧片43は編針6
のバツトを圧下し、又、作用位置の柄板10に対
応した編針6に前記バツト押圧片43が作用した
時、第6図に示されるように、そのバツト押圧片
43は編針6のバツトによつて逆に上方に押し上
げられるようになつている。
次に、編針6のフツクに編糸Tを供給するため
の給糸装置について説明する。
即ち、図中46は前記可動台板17の前側部上
面に固着された支枠で、その左右に略平行に起立
する板状の一対の起立片47が設けられ、その各
起立片47には同じ高さに於いて同形状に開口さ
れた支持孔48が設けられ、又、下方平面部の左
右中央部には左右に長い規制孔49が設けられ
る。50は前記両起立片47の支持孔48内に左
右動可能に嵌合支持された糸口支持杆で、前記両
起立片47間に配置される部分には、下端が前記
規制孔49を貫通して前記編針6の略フツク上部
に対応する高さに配置されかつ適宜の編糸張力調
節機構から繰出される編糸Tを挿通するための中
空管状の糸口51が略垂直に固定され、又、右側
の起立片47から右方に突出した部分の下面に下
方に突出する垂下ピンン52が設けられる。この
糸口支持杆50の左右動は、前記糸口51が前記
規制孔49の左端及び右端に当接する一定範囲内
(編針6の列設ピツチの略2.5倍程度の範囲)に制
限される。又、その糸口支持杆50は、右側の前
記起立片47との間に張設されたコイル状の引き
ばね53の弾発作用によつて常には右側移動位置
に保持される。
図中54は前記糸口支持杆50を左右方向に移
動させるための糸口作動レバーで、この中間部が
前記可動台板17に植設された固定軸55に支持
された後記レバー切替えカムの周りに回動可能並
びに上下動可能に支持され、その一端部が前記糸
口支持杆50の垂下ピン50に連結され、他端部
には接触片56が設けられる。57は前記固定軸
55の下端部に枢支されたカム作動片で、その枢
支部の周りには180゜隔てて起立した一対の突起
58が設けられ、又、開放端部の上面には上方に
突出する突子59が設けられる。60は前記カム
作動片57を回動の所定の二位置に保持するため
の保持レバーで、その一端部が前記可動台板17
の上面に枢着され、その中間部には、前記カム作
動片57の突子59に係合してそのカム作動片5
7を前記所定の二位置に保持するためのくぼみ状
の一対の保持部61が設けられ、又、開放端部に
は、前記突子59と各保持部61との係合を保持
するためのコイル状の保持ばね62が前記支枠4
6との間に張設される。63は前記カム作動片5
7の上側に於いて前記固定軸55に回動可能及び
上下動可能に支持されたレバー切替えカムで、そ
の上側の筒状部64に前記糸口作動レバー54を
回動並びに上下動可能に嵌合し、その下側部の周
囲には、180゜隔てて夫々前記カム作動片57の
突起58の移動軌跡に垂下する一対のカム片65
と、前記可動台板17の規制孔17Aに嵌合する
回り止め片66とが設けられる。67は前記固定
軸55の上端部に挿通された上方圧縮ばねで、前
記固定軸55の上端に固定のストツプリング68
と、前記糸口作動レバー54及びレバー切替えカ
ム63の上面に配置されたワツシヤ69との間に
圧縮介装され、前記糸口作動レバー54及びレバ
ー切替えカム63を常には下方に弾発する。70
は前記糸口作動レバー54の下側に於いて前記レ
バー切替えカム63の筒状部64に挿通された下
方圧縮ばねで、前記上方圧縮ばね67よりも小さ
な弾発力を有しており、前記レバー切替えカム6
3が上昇して前記上方圧縮ばね67が圧縮された
時にのみ、前記糸口作動レバー54を上方に弾発
移動させる。
以上の構成により、前記糸口作動レバー54を
回動させることにより、前記糸口支持杆50が左
右に移動され、これに支持された前記糸口51が
編針6の上方を横切るので、この時に、その糸口
51の下端から繰出される編糸Tを前記編針6に
供給することができる。又、前記糸口作動レバー
54は上下方向に移動可能に装置されているが、
これは、前記キヤリジ13が左又は右のどちらか
に摺動して編成するか、その摺動方向に応じて上
下に切替えるようになつているものであり、例え
ば、キヤリジ13を右方向に摺動して編成する場
合は、前記カム作動片57を第2図に示される実
線位置に配置して前記レバー切替えカム63の各
カム片65を第4図に示されるようにカム作動片
57の各突起58の間の凹所に嵌めることによ
り、前記糸口作動レバー54が下方位置に配置さ
れ、又、キヤリジ13を左方向に摺動して編成す
る場合は、前記カム作動片57を第21図に示さ
れる二点鎖線位置に配置して前記レバー切替えカ
ム63の各カム片65を第11図に示されるよう
にカム作動片57の各突起58の上面に配置する
ことにより、前記糸口作動レバー54が上方位置
に配置されるようになつている。
次に、前記キヤリジ13を左方又は右方に編針
6の列設の1ピツチ分宛摺動させるための装置に
ついて説明する。
即ち、図中71は左右一対の回動軸で、前記両
平カム26間の案内溝28を中心とする左右対称
位置に於いて、夫々平カム26と可動台板17と
に対し垂直の向きにして回動可能に支持される。
72は前記平カム26の上面と可動台板17の下
面との間に於いて前記回動軸71に固着された送
り歯車で、前記拘束通路29の編針6のバツトと
係合して回転する。前記各回動軸71の内の前記
可動台板17の上方に突出した部分には、前記送
り歯車72の歯数と等しい数の鋸車を有するラチ
エツトホイール73と、細かい多数の車を有する
伝動歯車74とが固着される。
75は前記両伝動歯車74に噛み合う中間歯車
で、前記可動台板17の上面に植設された小軸7
6に回動可能に枢支される。77は基端部が前記
可動台板17の上面に固着された板ばねで、一側
の前記ラチエツトホイール73に弾接して、前記
三者の歯車群72,73,74,75を前記ラチ
エツトホイール73の歯の列設ピツチに関連した
所定各位置に保持する。
図中78は送り作動板で、前記小軸76に嵌合
する長溝79と可動台板17の長孔80に嵌合す
る嵌合ピン81とによつて前後方向に一定範囲内
(長孔80の長さ範囲内)で、移動可能とされ、
その上面の左右には夫々ばね82の作用によつて
前記各ラチエツトホイール73の歯に各別に弾接
する一対の送り爪83が枢着され、又、後端部に
は、第7図に示されるように下方位置のバツト作
動部材42の後側面42Aに係合して送り作動板
78を後方移動位置に配置させるための突起84
が設けられ、更に、前記両送り爪83の間には、
略山形の一対の押し上げカム85が設けられ、
尚、更に、前記嵌合ピン81の上部にはそれと一
体の小径ピン86が立設される。87は前記支枠
46と送り作動板78との間に張設された引つ張
りばねで、前記送り作動板78を常には前方に弾
発する。
図中88は送り切替え板で、前記両ラチエツト
ホイール73と可動台板17との間に配置され
て、前記各回動軸71に嵌合する一対の横長案内
孔89による案内手段によつて僅か左右動可能と
され、その左右各移動位置に於いて互いに逆関係
の一方のラチエツトホイール73の外周をカバー
して前記送り爪83をラチエツトホイール73の
歯から解離させる一対の円弧状の送り無効部90
が設けられ、又、一側上面に一個の連結ピン91
が立設される。その送り切替え板88は、後記手
動操作輪の時計方向若しくは反時計方向の回動に
よつて左方向若しくは右方向に移動配置されるよ
うになつている。
従つて、前記送り切替え板88を第2図に示さ
れるように左移動位置に配置してある状態で、送
り作動板78を前方位置から後方位置に移動する
ことにより、左側の送り爪83が左側のラチエツ
トホイール73を1歯ピツチ分だけ反時計方向に
回動させ、この時、同軸上の左側の送り歯車72
と中間歯車75を介した右側の送り歯車72とが
拘束通路29内の編針6のバツトに噛合つた状態
で1歯ピツチ分反時計方向に回動されるため、相
対的にキヤリジ13が右方向に編針6の列設の1
ピツチ分摺動される。又、前記とは逆に、前記送
り切替え板88を右側移動位置に配置しておい
て、前記送り作動板78を前方位置から後方位置
に移動することにより、右側の送り爪83が右側
のラチエツトホイール73を1歯ピツチ分だけ時
計方向に回動させ、この時、同軸上の右側の送り
歯車72は勿論左側の送り歯車72も拘束通路2
9内の編針6のバツトに噛合つた状態で1歯ピツ
チ分時計方向に回動されるため、相対的にキヤリ
ジ13が左方向に編針6の列設1ピツチ分摺動さ
れる。
次に、前記した各種の装置を関連的に作動する
ための装置について説明する。
即ち、図中92は前記可動台板17の中央部上
面に植設された主軸で、この上側部には小径部9
3を設けることによつて段部94が形成される。
95は略円盤状の下方カム輪で、その中央部に設
けられた中空軸部96が前記主軸92の上端から
嵌合されることにより前記段部94によつて吊下
状態に枢支される。その下方カム輪95の下面に
は、前記送り作動板78の小径ピン86を案内作
動する送り用カム溝97が360゜に渡つて設けら
れ、その送りカム溝97には、前記小径ピン86
をして前記送り作動板78を前方から後方に移動
させる送りカム部98が設けられると共に、タツ
ク編に当つて小径ピン86を後方位置に配置させ
る内側案内部99と、平編に当つて前記小径ピン
86を前方位置に配置させる外側案内部100と
が夫々略240゜に渡つて設けられる。又、その下
方カム輪95の周面の下側には、前記キヤリジ1
3の右方摺動による編成の場合に下方位置に配置
された糸口作動レバー54を回動操作するための
右行用糸口作動カム101が設けられ、又、同周
面の上側には、前記キヤリジ13の左方摺動によ
る編成の場合に上方位置に配置された糸口作動レ
バー54を回動操作するための左行用糸口作動カ
ム102が設けられる。尚、更に、その下方カム
輪95の中空軸部96の下側周面外側部には、第
12図に示されるように4個の嵌合凹所103が
設けられ、而して、前記中空軸部96の上端部に
駆動歯車104が固着される。
図中105は回動カム輪で、前記下方カム輪9
5の中空軸部96に上方から嵌合されると共に
(前記駆動歯車104が固着される前に嵌合され
る)、その下端に垂下した4個の垂下回り止め片
106が前記下方カム輪95の各嵌合凹所103
に嵌合されることにより、前記下方カム輪95と
一体的に回動可能かつ前記中空軸部96に沿つて
上下方向に移動可能とされるが、常には前記駆動
歯車104の下面との間に介装された板状の圧縮
板ばね107の作用によつて下方位置に弾発され
る。
前記回動カム輪105の下面には、第13図に
一点鎖線で示されるように、針作動レバー40の
追従子41を嵌入し、かつ平編に当つてバツト係
合片31の挾持片32をノツクオーバー位置から
一旦ベラ抜け位置まで前進させた後にノツクオー
バー位置に復帰させるべく前記追従子41を案内
作動する平編用カム通路108と、同様に前記追
従子41を嵌入しかつタツク編に当つてバツト係
合片31の挾持片32をノツクオーバー位置から
一旦ベラ抜け位置の直前のベラ抜け直前位置に前
進させた後にノツクオーバー位置に復帰させるべ
く前記追従子41を案内作動するタツク編用通路
109とが360゜に渡つて溝状に設けられる。
前記平編用カム通路108には、前記バツト係
合片31をベラ抜け直前位置とベラ抜け位置との
間で往復移動させるためのベラ抜け案内部108
Aが設けられ、又、そのベラ抜け案内部108A
の範囲に対応させて前記タツク編用通路109に
は、バツト係合片31をベラ抜け位置の後方に配
置させるための非ベラ抜け案内部109Aが設け
られ、更に、前記両通路108,109の内、前
記ベラ抜け案内部108A及び非ベラ抜け案内部
109Aを除く残りの部分は一致せしめられ、而
して、前記平編用カム通路108は全周に渡り深
く窪んだ溝によつて構成されると共に、前記タツ
ク編用カム通路109の非ベラ抜け案内部分10
9Aのみは浅い溝によつて構成されている。
又、前記回動カム輪105に周面には、前記バ
ツト作動部材42の起立片44の上端鉤部を引掛
けてそのバツト作動部材42を上方位置に配置保
持するための上昇保持カム105Aが略240゜に
渡つて設けられる。
前記回動カム輪105は、平編の場合には第6
図に示されるように下方位置に、タツク編の場合
には上方位置に夫々配置されるようになつてい
る。
図中110は前記主軸92よりも少し大きな径
を有するカム輪昇降部材で、前記主軸92に嵌合
されると共にその下端から垂下した回動規制片1
11が前記可動台板17の規制孔112に嵌合さ
れることにより、前記主軸92に沿つて上下方向
にのみ移動可能とされ、その下面の左右には、前
記送り作動板78の一対の押し上げカム85に各
別に係合可能な一対のカム係合部113が設けら
れ、又、上面が前記回動カム輪105の各垂下回
り止め片106の下面を支持する。
従つて、タツク編に際して、第7図に示される
ように、送り作動板78が後方位置に配置された
場合は、その送り作動板78の押し上げカム85
によつてカム輪昇降部材110が上方位置に配置
されるため、前記回動カム輪105は上方位置に
配置され、又、平編に際して、第6図に示される
ように、送り作動板78が前方位置に配置された
場合は、前記カム輪昇降部材110が送り作動板
78の押し上げカム85から外れた下方位置に配
置されるため、前記回動カム輪105が下方位置
に配置されるようになつている。
次に、前記各カム輪98,105をキヤリジ1
3の左右摺動に伴つて回転駆動する装置について
説明する。
即ち、図中114は円盤状の操作輪で、前記主
軸92の上端小径部93に回動可能に枢支され、
その上面周側部に回転操作用のハンドル115が
設けられ、又、上下中間部には、主軸92の軸心
方向に水平にくぼんだ周溝116が設けられると
共に、その周溝116の内部に、略90゜宛隔てて
4個の羽根状の衝合片117が設けられ、更に、
前記周溝116の下側には大きな径の作動歯車1
18が設けられる。
図中119は前記軸120の上端部に於いて回
動可能並びに長孔121によつて軸120と直交
する水平方向に僅か移動可能に支持された切替え
駆動板で、その周面一部には、前記操作輪114
の周溝116に嵌入して前記各衝合片117に係
合可能な係合片122が設けられ、又、その係合
片122と180゜隔てた反対側の周面に、扇形凹
所123が設けられ、而して、前記係合片122
の基端部と前記軸120との間に圧縮係止された
線ばね124の作用によつて、常には前記係合片
122が前記衝合片117に当接する方向に弾発
される。
その切替え駆動板119は、第8図に示される
ように、操作輪114が時計方向(この方向によ
り後記するようにキヤリジ13が右方向に摺動す
る)に回転された時、その衝合片117によつて
反時計方向に回動され、又、第9図に示されるよ
うに、操作輪114が反時計方向(この方向によ
り後記するようにキヤリジ13が左方向に摺動す
る)に回転された時、その衝合片117によつて
時計方向に回動されるようになつている。
図中125は前記切替え駆動板119の切替え
動作によつて配置切替えされる切替え体で、一枚
の板状部材によつて縦断面略コ字状に折曲形成さ
れ、その上方平面部と下方平面部とが前記軸12
0に回動可能に枢支され、その上方平面部には、
前記切替え駆動板119の扇形凹所123内に嵌
入する連結片126と、水平方向に突出した短腕
127と、その短腕127と略直交する方向に水
平に突出した長腕128とが設けられ、又、下方
平面部には、前記糸口作動レバー54の上下配置
切替えに関与する前記カム作動片57の突子59
に嵌合連結される連結凹所129と、前記送り爪
83によるラチエツトホイール73の送り作用を
無効化させるための送り切替え板88の連結ピン
91に連結される連結孔130とが設けられる。
図中131は前記切替え駆動板119と前記切
替え体125の上方平面部との間に於いて前記軸
120に枢支された伝動歯車で、前記操作輪11
4の作動歯車118に常時噛合される。132A
は右行用切替え歯車で、前記切替え体125の短
腕127の上面に於いて前記伝動歯車131に常
時噛み合うように枢着され、前記切替え体125
が第8図の図示位置をとつた時、前記駆動歯車1
04と噛み合うようにされる。132Bは左行用
切替え歯車で、前記切替え体125の長腕128
の開放端部上面に枢着されると共に、常時噛み合
う中間歯車133を介して前記伝動歯車131に
連結され、前記切替え体125が第9図の図示位
置をとつた時、前記駆動歯車104と噛み合うよ
うにされる。
従つて、第8図に示されるように、キヤリジ1
3を右方向に摺動させるべく操作輪114を時計
方向に回動させることにより、切替え駆動板11
9が反時計方向に回動されると共に、その駆動板
119によつて切替え体125も反時計方向に回
動されて、右行用切替え歯車132Aが駆動歯車
104に噛み合い、この駆動歯車104が反時計
方向に回動されて各カム輪95及び105も同じ
反時計方向に回動される。一方、前記切替え体1
25の反時計方向の回動によつて、前記カム作動
片57が第2図の実線位置に配置されると共に、
送り切替え板88が同第2図の図示位置に配置さ
れる。
又、第9図に示されるように、キヤリジ13を
左方向に摺動させるべく操作輪114を反時計方
向に回動させることにより、切替え駆動板119
及び切替え体125が時計方向に回動されて、左
行用切替え歯車132Bが駆動歯車104に噛み
合い、その駆動歯車104が前記の右行用操作の
場合と同じく反時計方向に回動されて各カム輪9
5及び105も同一方向に回動される。一方、前
記切替え体125の時計方向の回動によつて、前
記カム作動片57が第2図の二点鎖線位置に配置
されると共に、送り切替え板88が同第2図に於
いて右側に移動配置されるようになつている。
次に、以上の各装置の関連動作によつて編成さ
れる編目の大きさを調節するための装置について
説明する。
即ち、図中134は編目調節ダイヤルで、前記
基板14の前側部にこれを貫通して垂直の向きに
固定された支持軸135の内の基板14より下側
の部分に回動可能に枢支され、その上面には、前
記可動台板17の下面から突出して基板14のに
げ孔136に貫通した調節ピン137を嵌合する
螺旋状の調節溝138が設けられ、又、周面には
歯状の係止歯139が設けられる。140は基端
部が前記基板14の下面に固着された係止ばね
で、その開放端部が前記編目調節ダイヤル134
の係止歯139に常時圧接して編目調節ダイヤル
134を回動した各位置に保持する。
従つて、前記編目調節ダイヤル134を回動す
ることにより、前記各装置を塔載した前記可動台
板17全体を基板14に対して前後方向に相対的
に位置調節することができる。
前記支持軸135の内、基板14よりも上方に
突出した部分は、前記可動台板17の案内孔14
1に嵌合され、それによつて、基板14に対する
可動台板17の前後移動を案内する。
本実施例は上述した如く構成される。
以下に、平編及びタツク編について先ず前者の
平編から説明する。
予め、編成に関与する区間の編針6には適宜の
手段によつて編出しが施され、或いはその編出し
に続く所定の編成が施されて、各編針6のフツク
には旧編目K1が吊下されているものとする。
又、柄板10の全てが信号カードの透孔の信号に
基づいて作用位置に配置され、それによつて編成
区間の全ての編針6が柄板10の選針片11の上
面に受け止められて下降できないようにされてい
る。更に、糸口51に編糸Tを挿通したキヤリジ
13は編成区間の左側に配置され、これから右方
向に摺動することによつて編成するものとする。
更に、又、操作輪114、各カム輪95,105
等の各要素が第1図乃至第6図、第8図、第12
図及び第13図に示される実線位置に配置されて
いるものとする。
そこで、左端の編針6のバツトに右側の送り歯
車72を噛み合わせて、操作輪114を時計方向
に回転させることにより、その1回転毎にキヤリ
ジ13を編針6の列設の1ピツチ分宛右方向に摺
動させることができる。
このキヤリジ13の歩進摺動によつて左端の編
針6のバツトがバツト係合片31の挾持片32に
挾持される。この状態に於いては第6図に示され
るように、バツト作動部材42のバツト押圧片4
3がバツト係合片31の挾持片32間の編針6の
バツトによつて上方位置に配置されているため、
送り作動板78はその突起84がバツト作動部材
42の後側面42Aに係合せず、このため、送り
作動板78が引つ張りばね87の作用によつて前
方位置に保持され、その押し上げカム85がカム
輪昇降部材110に係合しないため、回動カム輪
105が圧縮板ばね107の作用によつて下方位
置に保持されている。
而して、この状態で、操作輪114を時計方向
に回転させて各カム輪95,105を第12図及
び第13図に示される(1)の基準位置から(2)位置ま
での角度分反時計方向に回転させることによつ
て、回動カム輪105の深溝の平編用カム通路1
08のベラ抜け案内部108Aの作用によりバツ
ト係合片31が前進されて、その挾持片32内の
1本の編針6がノツクオーバー位置からベラ抜け
位置に前進されて、そのフツク内に吊下された旧
編目K1がベラ抜けする(第14図2参照)。こ
の後に、送り作動板78の小径ピン86が下方カ
ム輪95の送り用カム溝97の外側案内部100
に嵌入して送り作動板78が前記の前方位置にそ
のまま継続保持され、その突起84によつてバツ
ト作動部材42が上昇位置に保持される(第6図
参照)。
続いて、各カム輪95,105が(2)位置から(3)
位置までの角度分回転された時、下方カム輪95
の右行用糸口作動カム101の作用によつて糸口
51が前記1本の編針6に対して左側から右側に
横切るように横移動され、それによつて編糸Tが
1本の編針のフツクと開口ラツチ先端との間に供
給される(第14図3参照)。
続いて、各カム輪95,105が(3)位置から(4)
位置までの角度分回転された時、回動カム輪10
5の平編用カム通路108によつてバツト係合片
31が後方に移動され、その挾持片32に挾持さ
れた左端の1本の編針6がベラ抜け位置からノツ
クオーバー位置に後退されて、旧編目K1がノツ
クオーバーされると共に、前記編糸Tによる新た
な編目K2が編成される(第14図4参照)。
続いて、各カム輪95,105が(4)位置から1
の基準位置までの角度分回転された時、下方カム
輪95の送り用カム溝97の送りカム部98の作
用により送り作動板78が後方に移動されること
によつてキヤリジ13が編針6の列設の1ピツチ
分右方向に摺動されて、前記左端の1本の編針6
の右側に隣接する新たな1本の編針6のバツトが
バツト係合片31の挾持片32に挾持される。こ
の作用と略同時に、上方位置に維持されていたバ
ツト作動部材42が送り作動板78の突起84か
ら外れて下方位置に下降し、そのバツト押圧片4
3が前記新たな1本の編針6のバツト上端に押圧
する。更に、それ等の作用と略同時に、下方カム
輪95の右行用糸口作動カム101の作用によつ
て糸口51が前記新たな1本の編針6の左側に移
動配置される。
以上によつて、1個の新たな編目K2の編成が
終了する。
次に、操作輪114を時計方向に1回転させ、
それによつて各カム輪95,105を反時計方向
向に1回転させることによつて、前記と全く同じ
要領で新たな編目K2を編成することができ、以
後1コースの編成を終了するまで同様にして行わ
れる。
次に、次コースを編成すべくキヤリジ13を左
方向に摺動させるには、そのキヤリジ13の左側
の送り歯車72の歯を右端の編針6のバツトに係
合させた状態で、操作輪114を反時計方向に回
転させればよく、これによつて、切替え駆動板1
19、切替え体125等が第8図から第9図に示
される状態に切替えられ、これに基づいて送り作
動板78の右側の送り爪83が右側のラチエツト
ホイール73を1歯分時計方向に回動させるの
で、右端部の編針6のバツトに噛み合つている左
側の送り歯車72も中間歯車75を介して1歯分
時計方向に回転され、依つて、キヤリジ13が編
針6の列設の1ピツチ分左側に摺動される。
而して、新たな編目K2の編成は、その各工
程、順序等が前記キヤリジ13の右行の場合と全
く同様にして為される。即ち、この場合、操作輪
114を反時計方向に回転させるが、各カム輪9
5,105は前記キヤリジ13の右行の場合と同
様に反時計方向に回転されるからである。但し、
糸口作動レバー54が第11図に示されるように
上方位置に配置されるので、同レバー54は下方
カム輪95の左行用糸口作動カム102によつて
作動されることになると共に、前記糸口51の通
常待期位置が1本の編針6の右側とされるが、そ
の糸口51の作動時期及び移動量は前記キヤリジ
の右行の場合と同様である。
以上のようにして順次所定コース数の編成を繰
返すことにより平編が行なわれる。
次に、タツク編について説明する。
予め、編成に関与する区間の編針6には前記平
編の編成の場合と同様に旧編目K1が吊下されて
いるものとする。又、柄板10が信号カードの透
孔の信号に基づいて作用位置と無孔部の信号に基
づいて不作用位置とに配置され、それによつて編
針6が選針片11の上面に受け止められて下降で
きないものと選針片11から外れて下降できるも
のとに区分されている。更に、糸口51に編糸T
を挿通したキヤリジ13は編成区間の左側に配置
され、これから右方向に摺動することによつて編
成するものとする。
そこで、左端の編針6のバツトに右側の送り歯
車72を噛み合わせて、操作輪114を時計方向
に回転させることにより、その1回転毎に前記平
編の場合と同様に、キヤリジ13が編針6の列設
の1ピツチ分宛右方向に摺動され、又、その各摺
動位置に於いて、柄板10の選針片11上に対応
した編針6は前記した平編の場合と全く同様に新
たな編目K2を編成すると共に、柄板10の選針
片11に対応しない編針6はタツク編目K3を編
成するようになつている。
以下、特に、タツク編目K3を編成する場合に
ついて説明すると、先ず、準備状態に於いて、バ
ツト作動部材42はバツト押圧片43の編針6の
バツトを押し下げた下方位置に配置されているた
め、送り作動板78はその突起84がバツト作動
部材42の後側面42Aに係合して後方位置に保
持されると共に、その押し上げカム85によつて
カム輪昇降部材110が上昇されかつその部材1
10を介して回動カム輪105が上方位置に配置
されている。
而して、この状態で、操作輪114が時計方向
に回転させて各カム輪95,105を(1)の基準位
置から反時計方向に回転させることによつて、回
動カム輪105のタツク編用カム通路109の非
ベラ抜け案内部109Aの作用によつて、バツト
係合片31が後方位置から前方に移動され、その
挾持片32に挾持された1本の編針6がノツクオ
ーバー位置からベラ抜け直前のベラ抜け直前位置
に前進されて、そのフツク内に吊下された旧編目
K1が開口したベラの上に吊下される(第15図
イ参照)。この後に、回動カム輪105の上昇保
持カム105Aがバツト作動部材42の起立片4
4に作用してそのバツト作動部材42を編針6の
バツトに押圧作用しない上方位置に保持する。
続いて、各カム輪95,105が(2)位置から(3)
位置までの角度分回転された時、下方カム輪95
の右行用糸口作動カム101の作用によつて糸口
51が前記1本の編針6に対して左側から右側に
横切るように横移動され、それによつて編糸Tが
1本の編針6のフツクと開口ラツチ先端との間に
供給される(第15図ロ参照)。
続いて、各カム輪95,105が(3)位置から(4)
位置までの角度分回転された時、回動カム輪10
5のタツク編用カム通路108によつてバツト係
合片31が後方に移動され、その挾持片32に挾
持された左端の1本の編針6がベラ抜け直前位置
からノツクオーバ位置に後退され、そのフツクに
よつて旧編目K1と共に前記編糸Tがクシ歯7の
後方に引き込まれ、タツク編目K3が編成される
(第15図ハ参照)。
続いて、各カム輪95,105が(4)位置から(1)
の基準位置までの角度分回転された時、平編の場
合と同様にキヤリジ13が編針6の列設の1ピツ
チ分右方向に摺動されて、前記左端の1本の編針
6の右側に隣接する新たな1本の編針6のバツト
がバツト係合片31の挾持片32に挾持される。
この作用と略同時に、回動カム輪105の上昇保
持カム105Aによつて上方位置に維持されてい
たバツト作動部材42が同カム105Aから外れ
て下方位置に下降し、そのバツト押圧片43が前
記新たな1本の編針6のバツトを押圧する。更
に、それ等の作用と略同時に、下方カム輪95の
右行用糸口作動カム101の作用によつて糸口5
1が前記新たな1本の編針6の左側に移動配置さ
れる。
以上によつて、1個のタツク編目K3の編成が
終了する。
このように、選針の型によつて、新たな普通の
編目K2とタツク編目K3とが順次編成された一
コースのタツク編が終了する。
而して、キヤリジ13を折返し左方向に摺動し
ても前記平編の場合と同様にタツク編を実施する
ことができる。
尚、本実施例によれば、1個の回動カム輪10
5に、平編用カム通路108とタツク編用カム通
路109との両者を設けたが、前記回動カム輪1
05を2個備えてその各々に前記両通路108,
109を各別に設けると共に、その各回動カム輪
105に対して追従子41を有する針作動レバー
40を各別に設けるように構成してもよい。
又、他の実施例として、第16図乃至第18図
に示されるように、回動カム輪105の下面に、
同カム輪105に対して上下動可能な昇降カム1
42を設けて、平編用カム通路108のベラ抜け
案内部108Aを形成するための案内カム面14
3を備えると共に、常には一対の圧縮コイルばね
144の作用によつて上方に付勢し、タツク編用
通路109の非ベラ抜け案内部109Aは回動カ
ム輪105の案内片145によつて形成し、以つ
て、平編の場合は第17図に示されるように回動
カム輪105を下方位置に、タツク編のタツク編
目K3を編成する時は第18図に示されるように
回動カム輪105を上方位置に夫々配置しておく
ことにより、それに応じて針作動レバー40の追
従子41をベラ抜け案内部108Aか非ベラ抜け
案内部109Aかに誘導できるものである。
更に、他の実施例として、第19図に示される
ように、回動カム輪105に、そのカム輪105
が上方位置に配置された時に追従子41に係合で
きる高さに於いて水平方向に移動可能なスライド
カム146を設け、このスライドカム146には
平編用カム通路108のベラ抜け案内部108A
を形成する案内カム面147を設け、そのスライ
ドカム146を、その案内カム面147が前記ベ
ラ抜け案内部108Aを形成する作用位置(第1
9図点線位置)と、同カム面147が非ベラ抜け
案内部109Aの内側に退避する不作用位置(第
19図二点鎖線位置)とに夫々適宜の固定手段に
よつて固定配置されるようになつており、以つ
て、前記スライドカム146を作用位置に配置す
れば平編を、不作用位置に配置すればタツク編を
夫々実施できるものである。
本発明は以上に詳述したように、針床上に装架
されたキヤリジに、1本の編針を作動する針作動
部材と、その針作動部材を制御するための平編用
カム通路を有する回動カム輪と、前記1本の編針
に給糸するための糸口とを備えて、編針1本毎に
編目を編成できるようにした手編機を対象とし
て、特に、前記回動カム輪に、前記針作動部材の
追従子を案内作動して針作動部材のバツト係合片
をノツクオーバー位置から一旦ベラ抜け直前のベ
ラ抜け直前位置に移動させた後ノツクオーバー位
置に復帰させるタツク編用カム通路を設けたもの
である。
従つて、前記回動カム輪に予め形成されている
前記平編用カム通路及びタツク編用カム通路のい
ずれかに前記針作動部材の追従子を導入させる簡
単な制御操作によつて、平編とタツク編とを交替
実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第15図は本発明を具体化した一実
施例を示すもので、第1図はキヤリジの上面図、
第2図は一部を除去して示すキヤリジの上面図、
第3図は針床上に装架したキヤリジの左右一側面
図、第4図はキヤリジの左右他側面図、第5図は
キヤリジの下面図、第6図は平編が可能な状態の
キヤリジ及び針床の要部側断面図、第7図はタツ
ク編が可能な状態のキヤリジ及び針床の要部側断
面図、第8図及び第9図は回動カム輪の駆動制御
部分の上面図、第10図は柄板の正面図、第11
図はキヤリジの左右一側部分の側面図、第12図
乃至第15図は作用説明図である。第16図乃至
第18図は本発明を具体化した他の実施例を示す
もので、第16図は回動カム輪の上面図、第17
図及び第18図は回動カム輪の要部側断面図であ
る。第19図は本発明を具体化した更に他の実施
例を示すもので、回動カム輪の上面図である。 1……針床、6……編針、13……キヤリジ、
31……バツト係合片、34……伝動部材、37
……針作動棒、40……針作動レバー、41……
追従子、51……糸口、105……回動カム輪、
108……平編用カム通路、108A……ベラ抜
け案内部、109……タツク編用カム通路、10
9A……非ベラ抜け案内部、T……編糸、K2…
…編目、K3……タツク編目。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 針床上に装架されたキヤリジに、1本の編針
    のバツトに係合するバツト係合片を有しかつその
    バツトをノツクオーバー位置とベラ抜け位置との
    間で移動させる可動の針作動部材と、一軸線の周
    りに回動可能に枢支された回動カム輪と、その回
    動カム輪に設けられかつその回動により前記針作
    動部材の追従子を案内作動して前記バツト係合片
    をノツクオーバー位置から一旦ベラ抜け位置まで
    移動した後ノツクオーバー位置に復帰させる平編
    用カム通路と、その平編用カム通路の作用に基づ
    いて略ベラ抜け位置に移動された編針のフツクに
    編糸を供給する糸口とを備えた手編機に於いて、 前記回動カム輪に、その回動により前記針作動
    部材の追従子を案内作動して前記バツト係合片を
    ノツクオーバー位置から一旦ベラ抜け位置の直前
    のベラ抜け直前位置に移動させた後ノツクオーバ
    ー位置に復帰させるタツク編用カム通路を設けた
    ことを特徴とする手編機。 2 前記平編用カム通路に、前記バツト係合片を
    ベラ抜け直前位置とベラ抜け位置との間で往復移
    動させるためのベラ抜け案内部を設けると共に、
    そのベラ抜け案内部の範囲に対応させて前記タツ
    ク編用カム通路に、前記バツト係合片をベラ抜け
    位置の後方に配置させるための非ベラ抜け案内部
    を設け、前記平編用カム通路とタツク編用カム通
    路との内、前記ベラ抜け案内部及び非ベラ抜け案
    内部を除く他の残りの部分を一致させたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の手編機。 3 前記回動カム輪と、前記針作動部材の少なく
    とも前記追従子とを対向する方向に相対移動可能
    に装置する一方、前記平編用カム通路及びタツク
    編用カム通路の前記一致する部分と、前記ベラ抜
    け案内部及び非ベラ抜け案内部のいずれか一方と
    を前記相対移動方向に深い溝によつて構成すると
    共に、ベラ抜け案内部及び非ベラ抜け案内部の他
    方を前記相対移動方向に浅い溝によつて構成した
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の
    手編機。
JP1132081A 1981-01-28 1981-01-28 Hand knitting machine Granted JPS57128242A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1132081A JPS57128242A (en) 1981-01-28 1981-01-28 Hand knitting machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1132081A JPS57128242A (en) 1981-01-28 1981-01-28 Hand knitting machine

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57128242A JPS57128242A (en) 1982-08-09
JPS6225774B2 true JPS6225774B2 (ja) 1987-06-04

Family

ID=11774725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1132081A Granted JPS57128242A (en) 1981-01-28 1981-01-28 Hand knitting machine

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57128242A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5964984U (ja) * 1982-10-23 1984-04-28 ブラザー工業株式会社 手編機
JPS60110486U (ja) * 1983-12-28 1985-07-26 ブラザー工業株式会社 編機の給糸装置
JPS60110488U (ja) * 1983-12-28 1985-07-26 ブラザー工業株式会社 編機の給糸装置
JPS60113390U (ja) * 1983-12-29 1985-07-31 ブラザー工業株式会社 編機
JPS60113392U (ja) * 1983-12-30 1985-07-31 ブラザー工業株式会社 編機のキヤリジの編地押え装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57128242A (en) 1982-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4510775A (en) Flat knitting machine capable of changing stitch density
JPS6225774B2 (ja)
JP2008280641A (ja) 給糸切換機におけるストライプ柄編成装置とその方法
JPH0120259B2 (ja)
JPS5857532B2 (ja) 編機の給糸交換装置
US4400952A (en) Stitch transfer device for a knitting machine
JPS6346182B2 (ja)
JPS636664B2 (ja)
JPS6038702Y2 (ja) 編機の編糸変換装置
JPS63541B2 (ja)
JPS63540B2 (ja)
JPS63788Y2 (ja)
JPS6038700Y2 (ja) 目移針
JPS6040618Y2 (ja) 手編機
JPS5810501B2 (ja) テアミキノ キユウシソウチ
JPS5852312Y2 (ja) 編機の給糸交換装置
JPS641977Y2 (ja)
JPS643972B2 (ja)
JPH0156175B2 (ja)
JPS6333985Y2 (ja)
JPS6350297Y2 (ja)
JPS6059335B2 (ja) 手編機用ゴム機キヤリジ
JPS6233031Y2 (ja)
JPH0435434Y2 (ja)
JPS6333986Y2 (ja)