JPS6225265B2 - - Google Patents

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JPS6225265B2
JPS6225265B2 JP55034661A JP3466180A JPS6225265B2 JP S6225265 B2 JPS6225265 B2 JP S6225265B2 JP 55034661 A JP55034661 A JP 55034661A JP 3466180 A JP3466180 A JP 3466180A JP S6225265 B2 JPS6225265 B2 JP S6225265B2
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JP
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transistor
amplifier
signal
emitter
pin diode
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Rudorufu Haafuoodo Jatsuku
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RCA Corp
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Publication date
Application filed by RCA Corp filed Critical RCA Corp
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Publication of JPS6225265B2 publication Critical patent/JPS6225265B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers without distortion of the input signal
    • H03G3/02Manually-operated control
    • H03G3/04Manually-operated control in untuned amplifiers
    • H03G3/10Manually-operated control in untuned amplifiers having semiconductor devices
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G1/00Details of arrangements for controlling amplification
    • H03G1/0005Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal
    • H03G1/0035Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using continuously variable impedance elements
    • H03G1/0052Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using continuously variable impedance elements using diodes
    • H03G1/0058PIN-diodes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers without distortion of the input signal
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3052Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver
    • H03G3/3057Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver using at least one diode as controlling device

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はトランジスタ増幅回路、特にPINダ
イオードを可変抵抗装置として用いた利得制御ト
ランジスタ増幅回路に関する。
ここに説明する発明は使用者の必要に応じて個
別回路および集積回路の何れの形式にも実施する
ことができる。ここで用いる「集積回路」という
語は能動回路素子と受動回路素子の相互接続回路
網と等価の単板すなわちモノリシツク型の半導体
装置またはチツプをいう。
テレビ受像機の中間周波数増幅器のような信号
処理方式に用いる場合、利得制御増幅器が入力信
号の広い範囲を換扱うことができねばならない。
すなわち増幅器は極めて弱い入力信号は実質的に
増幅するが、利得制御に応じて極めて強い信号を
直線的に処理し、歪のある出力信号を生じてはな
らない。
入力信号の広い範囲に亘るこの直線状増幅の結
果は、トランジスタの非線形変換特性により複雑
になる。変換特性はコレクタ電流をベース・エミ
ツタ間電圧の関数として表したもので、指数関数
的であつてその変換特性に沿う任意の点の傾斜も
また指数関数的である。このためトランジスタの
ベースに信号を印加すると出力信号が歪むが、微
小信号の場合は変換特性曲線に沿う僅かな増加が
直線に近似して歪が明瞭に生じないためこの歪は
許容し得る。しかし入力信号が大きくなるとこの
近似は成立しなくなり、大量の歪が生じる。テレ
ビの中間周波増幅器でこのような大電流動作を行
えば、種々の信号搬送波およびその側波帯が相互
作用して振幅歪、混変調および相互変調歪を生ず
ることがある。
トランジスタ増幅器の大きな信号歪はそのトラ
ンジスタのベースに印加される信号レベルを制限
することにより許容限度内に維持することができ
る。米国特許第3628166号明細書記載の通り、出
力信号の歪を防ぐには共通エミツタ集積回路トラ
ンジスタのベース電極における信号の最大振れを
10mV程度にする必要がある。入力信号をこのレ
ベルに制限する従来法は上記米国特許並びに米国
特許第3538448号明細書記載のように10mVを超
える入力信号を減衰させることであるが、増幅回
路に制御減衰器を追加することによつて当然回路
が複雑になるため、その用途においても固有の欠
点が追加される。入力信号を減衰させると入力信
号レベルが低下するため増幅器の雑音レベルは変
化せず、上昇することさえあるので、増幅器の信
号対雑音比は低下する。また減衰度が高くなると
増幅器の入力インピーダンスが変化してこれが回
路内の波回路網の負荷インピーダンスに有害効
果を及ぼし、出力信号に不都合な移相を生ずるこ
とがある。従つてこの減衰器を追加のトランジス
タにより緩衝してこの同調回路素子に対するこの
有害効果を防ぐ必要がある。このように利得制御
増幅器は歪を起こさず入力信号減衰器を要せずし
て大きい入力信号を換扱い得ることが望ましい。
この発明の原理によると入力信号の減衰を要せ
ずに広範囲の入力信号レベルを取扱い得る利得制
御増幅器が提供される。1推奨実施例においては
トランジスタを共通エミツタ増幅器構成にしてそ
のエミツタ回路に可変インピーダンスとしてPIN
ダイオードを設け、入力信号および利得制御電圧
をそのトランジスタのベースに印加する。この入
力信号レベルが上昇すると利得制御電圧が低下し
てその利得制御電圧の低下と一定の関係(半対数
図表上で直線関係)を持つPINダイオードの実質
的に抵抗性のインピーダンスが上昇し、これによ
つてそのトランジスタ増幅器の利得が低下する。
入力信号レベルが高いときは、PINダイオードの
インピーダンスがトランジスタのエミツタに対し
て大きな抵抗性成分とこれに並列の大きな誘導性
(すなわち小さな容量性)成分とを呈し、これに
よつて実質的な利得低下を生じる。大信号状態に
おけるPINダイオードの高インピーダンスにより
そのPINダイオードは共通エミツタトランジスタ
のベース・エミツタ接合を介して放散し得る最大
値以上に入力信号電圧を放散することができ、従
つて増幅器が通常トランジスタだけで歪なく取扱
い得る以上の入力信号を取扱い得るようになる。
この増幅器の利得制御範囲は簡単な共通エミツタ
トランジスタ増幅器より12dB広く、エミツタイ
ンピーダンスに通常のPN接合ダイオードを用い
た共通エミツタトランジスタ増幅器より6dB広
い。またこのPINダイオード制御増幅器の信号対
雑音特性はPNダイオード増幅器の2倍、簡単な
共通エミツタ増幅器の4倍良好である。
この利得制御増幅器の推奨実施例におけるPIN
ダイオードは印加される直流バイアス電流により
変調される純抵抗性インピーダンスを持つ必要が
ある。これはPINダイオードの真正I層が純粋に
真正で不純物担体を含まないときに言えるが、拡
散処理中にI層内に不純物が侵入するのは避けら
れないため、真正I層を持つPINダイオードを作
ることは技術的に容易でない。従つてPINダイオ
ードのインピーダンス特性は僅かな容量性成分を
含み、これがI層材料の真正性および装置の形状
寸法の関数として変化する。一般に集積回路の半
導体材料の真正度は低く、その製造時には何回も
拡散を行うのが普通であるため、この装置の電気
容量を最小にする問題はPINダイオードを集積回
路の1素子として製造する場合に特に困難にな
る。
PINダイオードのインピーダンス特性の容量性
成分が大きければ、逆バイアス状態で低インピー
ダンスになつてインピーダンス変調範囲が狭くな
る。PINダイオードが強く順バイアスされるとき
はその抵抗が低く、そのインピーダンスは事実上
この抵抗成分だけで決まるが、その順方向バイア
スが低下して抵抗が上昇すると、その容量がバイ
アス電流の減少と共に減少して、それ以上バイア
ス電流が減少しても寄生容量が実質的に一定にな
る点に達する。この点を超えてもPINダイオード
の容量性リアクタンスXcは本質的に一定のまま
で、その後PINダイオードのインピーダンスの抵
抗性成分をますます支配する。このインピーダン
スの誘導性成分は抵抗性成分と並行して生じ、こ
れによつて抵抗性成分だけの場合より高周波数信
号に低いインピーダンスを呈する。
この発明に関連する新規なPINダイオードがあ
り、これは順バイアスのインピーダンスが低く、
逆バイアス(すなわち低い順バイアス)のインピ
ーダンスが高い特徴を有し、前述の利得制御増幅
器に用いると有利である。このPINダイオードは
実質的に平面状の表面を持つ高比抵抗半導体材料
の第1の局在領域を有し、この表面に隣接する高
比抵抗領域中に一方の導電型の第2および第3の
局在領域があり、この第2および第3の局在領域
の中間において上記表面に隣接する高比抵抗領域
中に反対導電型の第4の局在領域があつてその第
1および第2の領域から高比抵抗材料の帯域によ
つて横方向に分離されている。このPINダイオー
ドは普通の集積回路材料および拡散法を用いて形
成し、これによつて集積回路形式の上記利得制御
増幅器の構造に組入れることも容易にすることが
できる。
このPINダイオードの寸法形状はその利得制御
増幅器がテレビ受像機の中間周波増幅器として働
き得るように選ばれている。
次に添付図面を参照しつつこの発明をさらに詳
細に説明する。
第1図にはこの発明の原理によつて構成された
利得制御増幅器100が示されている。この実施
例では増幅器100が中間周波数(以後IFと呼
ぶ)信号源150から供給されるテレビジヨン
IF信号の増幅に用いられている。この増幅器1
00の利得は利得制御電圧源140から抵抗10
2を介して供給される利得制御電圧により制御さ
れる。
このIF信号および利得制御電圧はエミツタホ
ロワ構成に結合された緩衝トランジスタ104の
ベースに印加される。このトランジスタ104の
コレクタは電源電圧B+に結合され、IF信号お
よび利得制御電圧はトランジスタ104のエミツ
タにそれがベースに印加されたときと実質的に同
じ形であるがそのトランジスタのベース・エミツ
タ間電圧降下だけ低くなつて現れる。トランジス
タ104のエミツタは負荷抵抗106を介して基
準電位点(接地点)に結合されている。トランジ
スタ104の機能はIF信号および利得制御電圧
を高インピーダンスから低インピーダンスに変換
することである。
トランジスタ104のエミツタのIF信号およ
び利得制御電圧はトランジスタ110のベースに
印加される。このトランジスタ110は共通エミ
ツタ増幅器型に構成され、コレクタを負荷抵抗1
16を介してB+電源に結合され、エミツタを
PINダイオード112と抵抗114との並列回路
を介して接地されている。PINダイオード112
の陽極はトランジスタ110のエミツタに結合さ
れ、陰極は接地されている。増幅されたIF信号
はトランジスタ110のコレクタに生ずる。
PINダイオード112は高濃度にドープされた
P型およびN型の材料の2枚の層とその間に挾ま
れた高比抵抗のI型すなわち真性半導体層とを含
んでいる。このようなPINダイオードは少数キヤ
リアの寿命が極めて長いという特徴を有し、高周
波数(真性層の厚さおよび純度に依存するが例え
ば1MHz)において、順バイアスのとき整流器の
作用を実質的に停止し、抵抗が直流バイアス電流
と逆方向に変化する線型可変抵抗の特性を呈す
る。その上PINダイオードは普通のPN接合ダイ
オードと異なつて特性容量が極めて小さいため、
普通のPN接合ダイオードではそのPN接合の接合
容量による容量性リアクタンスが印加電圧の低下
と共に比較的低レベルに近付くのに対し、PINダ
イオードではその高い容量性リアクタンスの変化
が極めて小さく、多くの応用回路におけるPINダ
イオードのインピーダンスのさらに低い抵抗性成
分に比較して無視することができる。
このPINダイオードの特性は利得制御増幅器1
00に有利に適用され、入力信号の広い範囲に亘
つて歪のない利得制御を行つて大信号状態におい
ても直列および並列の減衰器の必要がないように
なつている。
増幅器100に印加されたIF信号が極めて弱
いときは、この増幅器を高利得または最高利得の
状態で動作させることが望ましい。これはこの増
幅器100に利得制御電圧源140から高レベル
の利得制御電圧を印加することによつて行われ
る。IF信号および利得制御電圧はトランジスタ
104を介してトランジスタ110のベースに転
送され、これによつてトランジスタ110が高利
得で動作するようになる。トランジスタ110は
高い利得制御電圧に応じてそのコレクタ・エミツ
タ電路に大きな直流電流を流し、この直流電流に
よつてPINダイオードが順バイアスされてその抵
抗性インピーダンスを低下する。このようにして
トランジスタ110は負荷抵抗116に比して低
エミツタインピーダンスを呈し、そのベース電極
の弱いIF信号を強く増幅するようになる。
信号源150から供給されるIF信号の強度が
上昇すると、電圧源140から供給される利得制
御電圧が低下する。利得制御電圧が低下するとト
ランジスタ110によるPINダイオード112の
直流バイアス電流の導通が減少するからその抵抗
が上昇する。この直流バイアス電流の減少とPIN
ダイオード112の抵抗との関係はバイアス電流
の広い範囲に亘つて一定で、トランジスタ110
の利得の低下と利得制御電圧の低下との直線的関
係が確保される。この発明のこの性質は増幅器1
00を線型利得制御が重要要件の定速自動利得制
御方式に用いるとき著しく重要になる。
トランジスタ110のベースのIF入力信号が
上昇すると、IF信号電圧はトランジスタ110
の順バイアスエミツタ接合の動的抵抗reおよび
PINダイオード112のPIN接合によつて等しく
低下される。この利得低下段階中はトランジスタ
110の相互コンダクタンスgnが減少するため
抵抗reは連続的に上昇し、トランジスタ110
のベースのIF入力信号が約20Vのレベルに達する
と、そのトランジスタのreは最大所要値に達し
てしまい、reがこれ以上になるとトランジスタ
110による信号の振幅が10mVを超えるため、
出力信号に歪を生じる。この点で抵抗114を流
れるエミツタ電流成分によりトランジスタ110
の相互コンダクタンスgnが安定化され、それ以
上reが上昇するのが防がれる。reはこの点で抵
抗114を流れるエミツタ電流によつて一定に保
たれるため、その後のIF信号レベルの上昇はす
べてPINダイオード112によつて降下され、ト
ランジスタ110のベース・エミツタ接合によつ
ては降下されない。このときPINダイオード11
2はそれ以上の信号上昇の負担を受けるため、決
定利得低減素子となる。
トランジスタ110のベースのIF入力信号レ
ベルが20mVを超えると、そのトランジスタ11
0のベースの利得制御電圧がさらに低下し、PIN
ダイオード112の直流バイアス電流の連続減少
とPINダイオード抵抗の追加上昇を招く。PINダ
イオードのIFインピーダンスはIF信号レベルの
上昇と共にさらに上昇し、トランジスタ110の
ベースの40mV信号が、10mVの信号降下がトラ
ンジスタ110によつて生じ、残りの30mVが
PINダイオード112によつて降下されるように
分割されるようになる。PINダイオードはIF周波
数では有効な整流器ではなくなり、またトランジ
スタ110はその最大限度10mV以上は降下させ
ないから、トランジスタ110のコレクタの出力
信号はそのトランジスタのベースの40mV信号レ
ベルによつて歪を生じない。
上述のように抵抗114の目的は、トランジス
タ110のベース・エミツタ接合がその無歪限度
の信号振幅10mVに達した後IF信号の装荷をPIN
ダイオード112に移すことである。この抵抗1
14がなければ、IF入力信号はトランジスタ1
10およびPINダイオード112によつて等しく
降下され、増幅器を無歪で入力信号20mVに制限
する。しかし、抵抗114を用いてトランジスタ
110とPINダイオード112とによる適当な信
号装荷を行つて上述の40mV以上の入力信号レベ
ルを歪を起こさずに取扱い得るようにすることも
できる。例えば、トランジスタ110のre
PINダイオード112のインピーダンスの比を連
続的に1対9に保つように抵抗114を選定すれ
ば、100mVまでのIF信号レベルを無歪で取扱う
ことができる。このとき10mVの信号はトランジ
スタ110の両端間に生ずる1mVとPINダイオー
ド112の両端間に生ずる9mVとに分れる。ま
た増幅器は50mVの信号をトランジスタ110に
よる5mVの電圧降下とPINダイオード112によ
る45mVの電圧降下とに分け、最大信号100mVは
トランジスタ110の両端間の10mVとPINダイ
オード112の両端間の90mVとに分れる。この
ように増幅器100の信号取扱能力は回路成分お
よびバイアスを適当に選択することにより拡大す
ることができることが判る。
第1図では利得制御電圧が抵抗102とトラン
ジスタ104のベース・エミツタ電路とを介して
トランジスタ110のベースに印加されることに
なつているが、利得制御電圧をトランジスタ11
0およびPINダイオード112に印加する方法
は、この両素子の利得制御バイアス印加を同時に
行うものであれば任意とすることができる。例え
ばPINダイオード陰極に利得制御電圧を印加する
こともできる。この構成ではPINダイオードの陰
極をコンデンサを介してIF信号周波数に対し接
地点に側路する必要がある。
この発明の利得制御増幅器は第1図には接地点
を基準にする信号を増幅するためのシングルエン
デツド入力増幅器として例示されている。第1図
のように構成した回路2個を結合し、これを相補
逆位相入力信号で駆動することにより差動増幅器
を形成し得ることが判る。この構成によると出力
信号が差動関係を持つ。この2つの回路を組み直
して2個のPINダイオードの陰極を利得制御電圧
源140に結合すると、利得制御電圧源140に
対する接続はただ1つになる。従つてこの電圧源
140はPINダイオード112および2つのプツ
シユプル駆動トランジスタ110の直流バイアス
電流源として働く。2つのエミツタ抵抗は引続き
接地される。この構成ではIF信号に対してPINダ
イオードの陰極を接地点に側路する必要がある。
第1図の利得制御増幅器100のこの性質はPIN
ダイオード112の代わりに通常のPN接合ダイ
オードを用いると得られない。第1にPN接合ダ
イオードの寄生容量CpはPINダイオードに比し
て増幅器の利得低下の範囲を制限する。前述のよ
うに、増幅器100の利得はトランジスタ110
のエミツタインピーダンスの上昇により低下す
る。PINダイオードへの直流バイアス電流が減少
すると、PINダイオードの抵抗が上昇し、従つて
トランジスタ110のエミツタインピーダンスが
上昇して増幅器100の利得を低下させる。トラ
ンジスタ110のエミツタ回路に通常のPN接合
ダイオードを用いると、直流バイアス電流の減少
によつてその装置の抵抗が上昇するだけでなく、
またその寄生容量Cpがあるレベルに安定する。
この容量Cpは第1図に破線で示すようにPNダイ
オードと並列に挿入された形になる。IF周波数
においてこの寄生容量はダイオード抵抗性インピ
ーダンスに並列に周波数および容量Cに逆比例
し、下式で示される誘導性インピーダンスを与え
る。
c=1/2πC PN接合ダイオードの抵抗性インピーダンスの
上昇と誘導性インピーダンスの安定化の正味効果
は、トランジスタ110のエミツタと接地点との
間のインピーダンスが本質的に一定となつて増幅
器100の利得が低下しなくなることである。こ
の効果は第2図に示されているが、直流バイアス
電流の減少と共にPINダイオード増幅器100の
利得が低下することが実線120で表され、PIN
ダイオード112の代わりに通常のPN接合ダイ
オードを用いたときに起こる直線状利得低下から
の外れが破線122で表されている。破線122
で表される利得低下はまたPINダイオード112
のインピーダンスが著しい容量性リアクタンス成
分を持つている場合にも起こることが判る。
最後に利得制御増幅器100は他の共通エミツ
タ増幅器より信号対雑音比が3dB高いことが判
る。第3a図においてトランジスタ130はエミ
ツタを接地し、コレクタを負荷抵抗RLに結合し
た共通エミツタ構成になつている。入力信号Esig
はベース電極に印加される。前述の理由によつて
トランジスタ130は負荷抵抗RLの出力信号に
歪を生ずることなく10mVの最大入力信号を取扱
うことができるとすると、Esigがその最大レベル
10mVのとき、トランジスタは最低利得状態で動
作してその動的エミツタ抵抗reが最大値renax
となる。この解析のため、renaxを100Ωの値に
規準化する。
トランジスタ増幅器の信号対雑音比は第1近似
で次式により示すことができる。
S/N=(Esig/RkTB ただしRは増幅器内の低抗の合計値、kはボル
ツマス常数、Tは絶対温度、Bは増幅器の帯域幅
である。公知のように低抗は回路中の初期雑音発
生体である。比較目的にはこの回路抵抗の和が第
3a図、第3b図、第3c図の増幅器の雑音性能
の正確な表示であり、またこの3つの増幅器全部
の特性である負荷抵抗RL、分布真正ベース抵抗
bb、オーム接触抵抗等の抵抗を各図において一
定とすると、比較のためにはこれを無視すること
ができる。またk、T、Bを各図について一定と
して比較計算から省略する。上式を用いて第3a
図の回路の信号対雑音比を計算すると次のように
なる。
(Esig/R=(10mV)/100Ω=1
00/100=1 第3b図ではトランジスタ130がエミツタを
PN接合ダイオード132を介して接地した共通
エミツタ構成になつている。均一にするためダイ
オード132はトランジスタ130と同型同寸法
の半導体材料で構成されているとすると、その動
的順バイアス抵抗rDはトランジスタ130のエ
ミツタのそれと一致する。従つてトランジスタ1
30がその最低利得状態にあるとき、rDnax
100Ωのrenaxに等しい。
第3b図の回路は第3a図の回路と異なる点は
入力ベース電極と接地点との間にPN接合がトラ
ンジスタ130のベース・エミツタ接合とダイオ
ード132の接合との2つあることである。入力
信号はこの2接合に均等に分配されるため、この
2接合によつて回路の信号取扱能力が10mVから
20mVに上昇する。20mV以上ではトランジスタ
130およびダイオード132の信号取扱能力を
超えてダイオード整流が起きるため、歪を生じ
る。このようにして第3b図の回路の信号対雑音
比は次の関係になる。
(Esig/R=(20mV)/100Ω+1
00Ω=400/200=2 すなわち第3b図の回路の信号対雑音性能は第
3a図の回路のそれの2倍で、3dBの進歩を持
つ。
第3c図ではトランジスタ130がエミツタを
PINダイオード134とエミツタ抵抗REとの並
列回路を介して接地した共通エミツタ増幅器構成
になつている。第1図について説明したように、
エミツタ抵抗REはトランジスタ130のエミツ
タから電流の1成分を引き出し、そのトランジス
タが最低利得状態でこの例で100Ωの所要最大値
を超えないようにする。トランジスタ130から
供給される電流の残部によりPINダイオード13
4はその抵抗がエミツタ抵抗REに近付くように
順バイアスされる。この例においてREの値は700
Ω、最低利得状態(最大信号状態)におけるPIN
ダイオードの抵抗は525Ωで、並列抵抗の正味値
は300Ωになる。従つて第3c図の回路は40mV
の入力信号を取扱うことができ、この信号はトラ
ンジスタ130およびそのエミツタ抵抗により比
例的に減衰される。すなわちトランジスタ130
には10mV、300Ωのエミツタ抵抗には30mVがか
かる。PINダイオードは整流性が悪いため30mV
の信号減衰を取扱うとき歪を生じない。
これらの値を信号対雑音比の式に代入すると、
次のようになる。
(Esig/R=(40mV)/100+30
0=1600/400=4 従つてPINダイオード増幅器の信号対雑音比は
PN接合ダイオードのそれの2倍であり、単純な
共通エミツタ増幅器のそれの4倍である。このよ
うにしてPINダイオード増幅器の信号対雑音比は
PN接合ダイオード増幅器に比して3dB、単純共
通エミツタ増幅器に比して6dB向上する。
第1図の増幅器100の利得低下範囲を最大に
するにはPINダイオード112の容量が無視し得
ることが肝要であることは既に述べた。PINダイ
オードの容量性リアクタンスXcは容量と周波数
との関数であるから、PINダイオード回路の動作
の周波数は許容容量の最大値を決めるとき考慮を
要する。増幅器100がテレビジヨン中間周波数
で充分動作し得るような容量性成分を特徴とし、
通常の材料および方法を用いて双極集積回路の1
素子として構成することができる新規なPINダイ
オードを第4a図および第4b図に示す。
まず第4a図はその発明に使用される新規な
PINダイオードの断面図を示す。このPINダイオ
ードは双極集積回路装置の部分として示され、通
常シリコンより成る半導材料の基体10を有し、
この基体は一方の導電型の基板24と僅かにドー
プされた反対導電型のエピタキシヤル層12とか
ら成つている。普通は、またこの例においては、
基板24はP型、エピタキシヤル層12はN型で
ある。
エピタキシヤル層12は通常のP+型絶縁領域
14によつて各別の島状領域12′,12″に分割
され、絶縁領域14はそれぞれ一般に各別の能動
回路素子を含む集積回路上の各島状エピタキシヤ
ル領域間を電気的に絶縁している。島状エピタキ
シヤル領域12′の表面26に接して高キヤリア
密度のN+型材料の拡散領域16,18があり、
また同じ領域12′の表面26に接し、拡散領域
16,18の中間中央に高キヤリア密度のP+型
材料の第3の拡散領域20がある。N+型材料の
領域16,18は矢印22,23で示すように領
域20からエピタキシヤル層の帯域によつて隔て
られ、またエピタキシヤル層12の表面26を被
う2酸化シリコンの絶縁層28の開孔を介して接
触する金属化導体30によつて電気的に接続され
ている。この絶縁層28にはP+型領域20の外
部接続を行う他の金属化導体(図示せず)も通つ
ている。
第4a図のPINダイオードはP+型材料のP層
20、エピタキシヤル材料のI層12′およびN
+型材料のN層16,18から構成されている。
このPINダイオードの順バイアス電流の方向は矢
印22,23で示すようにP+型領域20からN
+型領域16,18の方向である。
理想的にはI層の材料が真に真正で、すなわち
完全に不純物がなく実際上無限大の抵抗を持つこ
とが望ましい。I層が真に真正の場合は装置の電
気容量が順バイアス電圧が低下しても極めて僅か
しか変わらず、低順バイアスインピーダンスおよ
び高逆バイアスインピーダンスが得られる。実際
にはダイオードの製造工程を通じてI層の真正抵
抗を維持することが技術的に容易でないため、
PINダイオード中に真の真正層は存在しない。I
層は一般に僅かにドープされて約1000Ω−cmの比
抵抗を有するが、この発明のPINダイオードはこ
のI層に比抵抗が通常1〜6Ω−cmの普通の双極
集積回路用エピタキシヤル材料を利用し得ること
が判つている。
これはエピタキシヤル層12の表面26の集積
回路の平面図を示す第4図を見ると理解すること
ができる。PINダイオードはP,I,Nの各層を
持つ装置であるから、P+型領域20、N+型領
域18および矢印22で示すその間のエピタキシ
ヤル領域によつて形成されることが判る。この
PINダイオードの品質の尺度はその(低い)順バ
イアスインピーダンスと(高い)逆バイアスイン
ピーダンスとの比である。P,I,Nの各層の半
導体材料の性質が一旦決まつてしまうと、この順
方向インピーダンス対逆方向インピーダンス比は
各層の寸法形状を変えることによつてしか改善す
ることができない。上述の横型PINダイオードの
場合はP層20とN層18との長さlを長くして
PINダイオードの順バイアスインピーダンスを低
下させることによりこの比が改善されるが、P型
領域20を長くするとPINダイオードの逆バイア
スインピーダンスが低下するという不都合が生ず
る。これはP+型領域20と僅かにドープされた
エピタキシヤル層12′との接合の容量がP+型
領域20が長くなる程増大するためである。実際
上この接合容量はP+型領域20の面積の関数で
ある。PINダイオードを逆バイアスすると容量が
増すほど容量性リアクタンスXcが低下し、これ
によつて逆バイアスインピーダンスの低下を起こ
す。
この容量増加の問題はP+型領域20のN層1
8と反対側にN+型材料の第2のN層を設けるこ
とにより解決している。この第2のN層は第2の
矢印23で示すようにPINダイオードのN層にP
+型領域20から流入する許容可能の順バイアス
電流を倍増し、これによつて装置の最低順バイア
ス抵抗を半減させる働きをする。P+型領域20
の面積は変わらないから、この第2のN+型領域
を設けても装置の容量に影響はない。この新しい
PINダイオードの寸法形状は他の双極集積回路装
置のそれと同等であるから、通常の集積回路板上
に容易かつ効率よく形成することができる。
その上、P+型領域とN+型領域との約0.0254
mmの間隔によつて約45MHzのNTSC型テレビジヨ
ン中間周波数範囲内において良好な動作特性が得
られる。さらに高周波で動作するときはこの寸法
を小さくし、さらに低周波の場合はこの寸法を大
きくすればよい。この装置はP+型およびN+型
の各領域の長さを約0.102mmとして形成され、
NTSC方式の中間周波数で試験された。P+型領
域20の幅は約0.0229mm、N+型領域16,18
の幅は約0.0101mmとした。
利得制御増幅器100と新規なPINダイオード
との両特長を組合せたテレビジヨン中間周波増幅
器を第5図に示す。このIF増幅器は回路成分、
信号源および回路板外の電源に結合する接触面積
を持つ1枚の集積回路板上に便利に形成すること
ができる。
第5図の回路はIF信号源200により供給される
IF信号を増幅する。このIF信号は一般にテレビ
同調器の混合器により発生され、IF増幅器の前
段の波回路網により形成されるIF通過帯域内
に配置される。IF信号源200は外部接触端子
202を介してIF増幅器に結合されている。こ
の接触端子202は第1のIF増幅器300の緩
衝トランジスタ302のベースに結合され、その
トランジスタ302のコレクタはIC電圧源(+
V)に結合され、エミツタは抵抗304を介して
基準電位源(接地点)に結合されている。トラン
ジスタ302のエミツタはまたトランジスタ30
6のベースに結合され、そのトランジスタ306
のエミツタは抵抗310と順バイアスPINダイオ
ード308との並列回路を介して接地されてい
る。トランジスタ306のコレクタは、ベースを
抵抗314,610を介して+V電源に結合さ
れ、コレクタを外部接触端子316に結合された
トランジスタ312のエミツタに結合されてい
る。トランジスタ312のコレクタはまた弱い信
号状態で画像搬送波近傍において増幅器の応答の
ピークを形成する働きをする抵抗324と電圧可
変容量装置326との直列回路を介して+V電源
に結合されている。トランジスタ306,312
はカスコード増幅器型に配置され、IF信号に第
1段の制御増幅を施す。
外部接触端子316は抵抗318を介して外部
の同調回路320に結合されている。IF信号は
ここで同調回路320から外部接触端子322を
介して第2のIF増幅回路330に供給される。
外部接触端子322はコレクタを+V電源に結合
され、エミツタを抵抗334を介して接地された
緩衝トランジスタ332のベースに結合されてい
る。
この第2のIF増幅器330は第1のIF増幅器
300と同様に構成され、緩衝トランジスタ33
2、トランジスタ336,342を含むカスコー
ド増幅器、共通エミツタトランジスタ336のエ
ミツタを接地するPINダイオード338および付
属抵抗素子から成つている。第2のIF増幅器3
30の出力はトランジスタ342のコレクタから
外部接触端子346を介して外部の同調回路35
0に供給され、その増幅されたIF信号はさらに
同調回路350から第3のIF増幅器(図示せ
ず)に供給されてさらに増幅された後信号処理を
施される。
IF増幅器300,330の利得はAGC回路4
00から発生されたAGC制御電圧により生成さ
れるIF利得制御電圧によつて制御される。AGC
回路400は例えば1978年8月18日付米国特許願
934823号明細書記載のような検知映像信号レベル
に応じて変化するAGC制御電圧を発生する形式
のものでよい。AGC制御電圧は抵抗362,3
64の直列回路を介して模擬バイアス回路370
のトランジスタ372のベースに印加される。ト
ランジスタ372のコレクタは+V電源に結合さ
れ、エミツタはトランジスタ376のベースに結
合されると共に抵抗374を介して接地されてい
る。トランジスタ376のエミツタはPINダイオ
ード378を介して接地され、コレクタはIF
AGC母線360に結合されている。このIF AGC
母線360はコンデンサ368を介してトランジ
スタ372のベースに結合されると共に、抵抗3
36を介して抵抗362,364の接続点に結合
されている。
模擬バイアス回路370は第1および第2の
IF増幅器300,330に供給されるバイアス
電流を制御し、その寸法形状がその増幅器の複製
または模造のようになつているためこの名称があ
る。詳言すれば、模擬バイアス回路370にはト
ランジスタ372のベースとPINダイオード37
8の接地陰極との間にベース・エミツタ間電圧降
下の3倍(3Vbe)の電位差があり、これはIF増
幅器の同様の3Vbe構成に一致する。この寸法形状
の一致によつて倍数Vbe電源600により供給さ
れる零入力電流はトランジスタ376を介して接
地点に流れ、IF増幅器内の相補型トランジスタ
306,336に両トランジスタのエミツタ面積
で決まる比率で複製される。例えば上記3トラン
ジスタのエミツタ面積がすべて相等しければ、ト
ランジスタ376の1mAのコレクタ・エミツタ
電流がトランジスタ306,336において
1mAのコレクタ・エミツタ電流として複製され
る。またトランジスタ306,336のエミツタ
面積がトランジスタ376のエミツタ面積の2倍
であれば、トランジスタ376の1mAのコレク
タ・エミツタ電流がトランジスタ306,336
にそれぞれ2mAのコレクタ・エミツタ電流とし
て複製される。
倍数Vbe電源600はIF AGC母線360の電
流変換器として働く。トランジスタ602はコレ
クタが抵抗610を介して+V電源に結合され、
エミツタが抵抗608を介してIF AGC母線36
0に結合されている。トランジスタ602のコレ
クタは抵抗604を介して、エミツタは抵抗60
6を介してそれぞれそのベースに結合されてい
る。抵抗604,606を第5図の値を持つよう
に選ぶと、トランジスタ602のエミツタ(従つ
てIF AGC母線360)の電圧がそのコレクタの
電圧レベルより約6Vbe低いレベルに保持される。
AGC回路400からの利得制御電圧がない場合
(すなわち最大利得状態で動作するとき)は、IF
AGC母線360の電圧が模擬バイアス回路37
0によつて接地電位より約3Vbe高く保たれる。こ
の状態では共通ベースカスコード増幅器のトラン
ジスタ312,342のベースに印加される電圧
は接地電位より約9Vbe高い。AGC制御電圧がな
い場合、回路中に温度変化があつても、+V電源
から抵抗610を介して引出される電流を変調す
ることにより、IF AGC母線360の電圧レベル
は倍数Vbe電源600により一定に保たれる。こ
の倍数Vbe電源600および模擬バイアス回路3
70は1979年3月16日付米国特許願第021322号明
細書にさらに詳述されている。
母線360のIF AGC電圧は直列抵抗382,384
を介して第1のIF増幅器300のトランジスタ
302のベースに印加される。この低抗382,
384の接続点はコンデンサ386を介して接地
され、IF AGC母線360にトランジスタ302
のベースのIF信号に対する波絶縁を施してい
る。同様にIF AGC母線360からIF AGC電圧
が直列抵抗390,392を介してトランジスタ
332のベースに印加され、IF AGC母線360
は両抵抗390,392の接続点を接地してその
点のIF AGCの電圧の低域波を行うコンデンサ
394により、トランジスタ332のベースの
IF信号から絶縁されている。IF AGC信号はまた
分離抵抗380により同調器AGC回路500に
印加される。この同調器AGC回路500はその
入力のIF AGC電圧の低下に応じて遅延RF AGC
電圧を発生し、これをテレビ受像機(図示せず)
の同調器に印加する。
動作時においてAGC回路400は検知された
映像信号レベルと直接関連するAGC制御電圧を
発生する。すなわち映像信号が弱ければ(低レベ
ルであれば)低レベルのAGC制御電圧を発生
し、強ければ(高レベルであれば)高レベルの
AGC制御電圧を発生する。
トランジスタ376のコレクタ電流がトランジ
スタ306,336で複製される上述の零入力状
態は、IF AGC母線360にある電位を発生する
が、AGC回路400から模擬バイアス回路70
0にAGC制御電圧が印加されると、この零入力
状態は変わつてトランジスタ376がそのコレク
タ・エミツタ電路の電流を増大する応答を示し、
この電流の増大によりIF AGC母線360の電位
が低下してそのためIF増幅器300,330の
トランジスタ302,332の各ベースに印加さ
れる直流バイアス電位が低下する。
信号の弱い場合は、模擬バイアス回路370に
低レベルのAGC制御電圧が印加され、トランジ
スタ372,376の導通は殆んど変わらないた
め、IF AGC母線360の電圧が約3Vbeの高レベ
ルにあり、この高レベルのIF AGC電圧がIF増幅
器300,330にトランジスタ302,332
の各ベースを介して印加されるから、トランジス
タ302,306および332,336が大きく
導通してトランジスタ306,336がそれぞれ
PINダイオード308,338に高い直流バイア
ス電流を供給する。この高いバイアス電流によつ
てPINダイオードの抵抗は低下し、そのためトラ
ンジスタ306,336のエミツタ抵抗が低下す
る。依つて、カスコード増幅器306,312お
よび336,342はIF信号源200が発生し
た弱いIF信号に実質的な増幅を施す。
受信したRFテレビジヨ信号レベルの上昇と共
に映像信号レベルが上昇すると、AGC回路40
0が発生するAGC制御電圧のレベルが上昇す
る。このAGC制御電圧の上昇によつて抵抗36
2を介し模擬バイアス回路370およびIF AGC
母線360に流れる電流が増大する。この増大し
た電流の実質的全部が抵抗366を介してIF
AGC母線360に流れ、さらにトランジスタ3
76を介して接地点に流れるため、抵抗366の
両端間に電圧降下を生ずる。模擬バイアス回路は
AGC回路400からの電流に応動してトランジ
スタ372のベースの電圧レベルをほぼ3Vbeに維
持しようとするから、抵抗366による電圧降下
はこの3Vbe点を基準にして、IF AGC母線360
の電圧をこの3Vbeレベル以下に引下ろす。AGC
回路400からの電流の残部はトランジスタ37
2のベースに印加され、この模擬バイアス回路3
70による電流導通の増大を起こす。
低下した母線360のIF AGC電圧はIF増幅器
300,330に印加され、トランジスタ30
6,336の相互コンダクタンスを低下させる。
トランジスタ306,336によつてそれぞれ
PINダイオード308,338に供給される直流
バイアス電流は減少し、PINダイオード308,
338の抵抗が上昇する。このトランジスタ30
6,336のエミツタインピーダンスの上昇のた
め、カスコード増幅器306,312および33
6,342の利得が低下する。
AGC回路400によつて供給されるAGC制御
電圧は映像信号レベルの上昇と共に上昇を続け、
模擬バイアス回路370は母線360のIF AGC
電圧レベルを引続いて低下させる。このIF AGC
電圧の低下によつてIF増幅器のトランジスタ3
06,336のgnが低下を続け、PINダイオー
ド308,338の抵抗が上昇を続ける。第1図
について述べたように、トランジスタ306,3
36のgnは実際上それぞれの動的エミツタ抵抗
eにより10mVのIF信号のレベル降下を生ずる
最低レベルに達する。この点においてトランジス
タ306,336のgnはそれぞれ抵抗310,
340を流れる電流によつて安定化され、PINダ
イオード308,338の抵抗がさらに上昇する
と利得がさらに低下して各PINダイオードによる
30mVまでの追加レベル降下が可能になる。最後
にIF信号源200からIF増幅器に40mV全部のIF
信号が印加されたときは、IF利得低下範囲全体
が使用し尽されて、遅延同調器AGC回路500
の制御の下にそれ以上の任意の利得低下が同調器
に生じる。全IF利得低下点において端子202
の40mVのIF信号は本質的にIF増幅器300によ
る電圧利得1に遭遇し、第2のIF増幅器330
の入力に40mVの信号として印加される。この第
2のIF増幅器の出力のIF信号レベルは同調回路
350および第3のIF増幅器の入力を含む出力
インピーダンスを駆動するに充分な値を持つてい
る。
第5図のテレビジヨン中間周波増幅器をダイオ
ード308,338,378として第4a図およ
び第4b図のPINダイオード構体を用いた集積回
路に構成して試験したところ、利得低下最大にお
いてトランジスタ306のreが抵抗310を流
れる電流によつて約40Ωに維持されることが判つ
た。またPINダイオード308のインピーダンス
は増幅器利得最大時の4.5Ωから利得低下最大時
の130Ωまで変わることも判つた。増幅器利得の
最大のときはPINダイオード308の容量は無視
可能である(すなわちPINダイオードは正移相を
生じる)が、利得低下最大のときはその容量が約
7pFと測定されている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による利得制御増幅器の部分
ブロツク回路図、第2図は第1図の増幅器の利得
低下能力を示す図表、第3a図は共通エミツタ増
幅器の回路図、第3b図はエミツタ回路にダイオ
ードを有する共通エミツタ増幅器の回路図、第3
c図はこの発明の原理による共通エミツタ増幅器
の回路図、第4a図は新規なPINダイオードの断
面図、第4bは第4a図のPINダイオードの平面
図、第5図はこの発明を実施したテレビジヨン中
間周波増幅器の部分ブロツク回路図である。 100……利得制御増幅器、110……トラン
ジスタ、112……半導体装置(PINダイオー
ド)、116……負荷インピーダンス、140…
…利得制御電圧源、150……入力信号源、1
2′……第1の局在領域、16……第2の局在領
域、18……第3の局在領域、20……第4の局
在領域、22,23……高比抵抗領域、24……
基板、26……基板表面、30……電気的接続手
段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 増幅すべき1MHzより高い周波数の信号を受
    信するように結合されたベース電極と出力電極と
    を有し、共通エミツタ構成に結合されたトランジ
    スタと、第1および第2の電極を有し、その第1
    の電極を上記トランジスタの上記出力電極に直流
    結合され、上記両電極間に反対導電型の半導体材
    料の第1および第2の領域を有する半導体装置
    と、この半導体装置に結合されてその抵抗を制御
    する利得制御電圧源とを含み、上記半導体装置が
    上記トランジスタから上記信号周波数でこの装置
    に印加された信号に対して上記両電極間で整流作
    用を行わないことを特徴とする上記周波数の信号
    を増幅するための利得制御増幅器。
JP3466180A 1979-03-16 1980-03-17 Gain controlled amplifier and integrated circuit pin diode used therefor Granted JPS55130157A (en)

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