JP4077831B2 - 高周波増幅器 - Google Patents

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    • H03F3/19High frequency amplifiers, e.g. radio frequency amplifiers with semiconductor devices only

Description

本発明は、携帯電話機等の移動機や基地局の固定機として用いられる無線通信機にその通信用高周波信号の増幅用として用いられる高周波増幅器に関する。
携帯電話機等の移動機や基地局の固定機には、無線周波数帯の信号を増幅する高周波増幅器が搭載されている。この高周波増幅器は、送信側に使用される電力増幅器と、受信側に使用される低雑音増幅器に分類される。これ以外にも可変利得増幅器又はドライバ増幅器等の高周波増幅器がある。
通常、携帯電話機に使用される高周波信号の周波数帯域は3GHz程度であるが、この帯域の信号を増幅するには、遮断周波数fT が20GHz〜50GHzの高い性能を持つ増幅トランジスタを使用する。しかしながら、この高い性能を有する増幅トランジスタを安全に使用するには、入力信号を増幅する周波数帯域ではもちろんのこと、使用する周波数帯域外でもトランジスタの動作を安定して使用する必要がある。特に、使用帯域よりも低周波数側においてはトランジスタの増幅能力が高いため、該トランジスタの動作の安定化には十分な注意を払う必要がある。
図11は従来の高周波増幅器のうちの高周波電力増幅器の回路構成を示している(例えば、特許文献1、2を参照。)。図11に示すように、従来の高周波電力増幅器は、n個(但し、n≧2)の増幅トランジスタ77、78が並列接続された1段構成である。ここでは、増幅トランジスタ77が1番目で、増幅トランジスタ78がn番目を表わす。各増幅トランジスタ77、78の入力端子(ベース)には、キャパシタ79、80と抵抗器81、82とがそれぞれ接続されている。各キャパシタ79、80の他方の端子は互いに接続されて、高周波信号が入力される第1の入力端子83と接続されている。また、各抵抗器81、82の他方の端子は互いに接続されて、各トランジスタ77、78の動作点を適正にするための直流バイアスが供給される第2の入力端子84と接続されている。
図12は半導体基板に形成された従来のダイオードの断面構成の一例を示している。図12に示すように、半絶縁層85の上には、P型不純物層86が形成されており、該P型不純物層86の上にはN型不純物層87が選択的に形成されている。P型不純物層86上におけるN型不純物層87を除く領域には第1の金属配線88が形成されている。また、N型不純物層87の上には第2の金属配線89が形成されている。ここでは、P型不純物層86とN型不純物層87とがPN接合してなり、第1の金属配線88をアノードとし、第2の金属配線89をカソードとするダイオードが構成される。第1の金属配線88及び第2の金属配線89は、回路を構成するために必要な配線となるが、第1の金属配線88及び第2の金属配線89は同一の配線層に形成されているため、これらの金属配線88、89をそのまま交差させると短絡してしまう。従って、これら金属配線同士が短絡しないように、ビア90によって第2の金属配線89から他の配線層に形成された第3の金属配線91により、他のデバイスと接続できるようにしている。
図13は従来例に係るダイオードの配線パターンの平面構成を示している(例えば、特許文献3を参照)。図13において、図12に示した構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付している。図13に示すように、平面方形状に形成されたP型不純物層86の上に、アノードとなる第1の金属配線88が平面櫛形状に形成されている。この櫛形状の各歯の間に間隔をおいて嵌まるように、N型不純物層87が櫛形状に形成されており、該N型不純物層87の上には、第2の金属配線89がN型不純物層87と対向して櫛形状に形成されている。第2の金属配線89はビア90を介して第3の金属配線91と接続されている。
図14は従来例に係るダイオードの他の配線パターンの平面構成を示している。図14に示すように、平面方角形状に形成されたP型不純物層86に対して、アノードとなる第1の金属配線88がP型不純物層86の一辺と接するように形成されている。P型不純物層86の上には、N型不純物層87がP型不純物層86のほぼ全面で且つ第1の金属配線88と間隔をおいて形成されている。N型不純物層87の上には第2の金属配線89が形成され、該第2の金属配線89は、ビア90を介して第3の金属配線91と接続されている。
米国特許第5608353号明細書 米国特許第5629648号明細書 特許第2706445号公報 Guillermo Gonzalez "Microwave Transistor Amplifiers Analysis and Design 2nd Edition", Prentice Hall, Inc. 1997, PP.226-228
小型化が強く望まれる携帯電話機用の高周波増幅器を設計する際には、増幅トランジスタ、キャパシタ、インダクタ及び抵抗等の構成部品を一の半導体基板に集積するMMIC(monolithic micrwave integrated circuit)技術が採用される。キャパシタには、半導体基板上に形成された2層の金属層同士の間に誘電体層が挟まれてなるMIM(metal-insulator-metal)キャパシタが採用される。
MIMキャパシタにおける単位面積当たりの容量値は200pF/mm 〜400pF/mm 程度である。図15(a)及び(b)に示すように、増幅トランジスタ92を有する従来の高周波増幅器において、入力側又は出力側に適当な安定化抵抗器93を設ける構成があり、さらに、増幅トランジスタ92に適切な直流バイアスを印加する場合には、各安定化抵抗器93とグランドとの間に直流成分がグランドに流れるのを阻止するキャパシタ94が設けられる。いずれの場合も、入力信号のうちの高周波成分を増幅トランジスタ92に流し且つ低周波成分をグランドに流すには、キャパシタ94の容量値として少なくとも50pF程度は必要である。従って、MIMキャパシタを用いる場合には、半導体基板上において該MIMキャパシタが占める面積は0.125mm 〜0.25mm 程度になってしまう。従来の高周波増幅器が集積化された半導体チップのサイズが、せいぜい1mm 〜1.5mm 程度であることを考えると、増幅器の動作を安定化させるために割かれている面積はかなり大きい。
図11に示した従来の高周波電力増幅器には、増幅トランジスタ77、78の動作の安定化については言及されていない。通常の高周波増幅器に使用される増幅トランジスタは、高い周波数でも十分な増幅特性を得られるトランジスタが選択される。このようなトランジスタは高性能ではあるものの、動作の安定化に対して十分に配慮しないと、使用条件によっては発振するおそれがあり、トランジスタが持つ性能を引き出せないばかりか、増幅器として使用できない状況になることすらある。
また、図11に示すように、通常、高周波電力増幅器は少なくとも2個以上の増幅トランジスタ77、78を並列に接続することにより必要な出力電力を確保することが多い。ところが、バイポーラトランジスタの並列接続により増幅器を構成する場合は、複数の増幅トランジスタ77、78のうちの一部のトランジスタの温度が局所的に上昇し、温度が上昇した増幅トランジスタに流れ込むベース電流が著しく増加する場合がある。さらには、残りの増幅トランジスタの温度上昇を引き起こす熱暴走の状態が起こり得る。この状態を防ぐために、並列接続された各増幅トランジスタ77、78のベースにはそれぞれ抵抗器81、82を接続して、各増幅トランジスタ77、78のベースに電流が集中しないようにしている。このとき、各増幅トランジスタ77、78のベース同士が互いに接続されていると、一部のベースに電流が集中してしまうため、キャパシタ79、80によって直流成分を遮断することにより、各抵抗器81、82をそれぞれ増幅トランジスタ77、78のバラスト抵抗(安定化抵抗)として有効に働かせている。
高周波信号はキャパシタ79、80を介して入力されるため、各抵抗器81、82による高周波信号の減衰に対する配慮は不要となる。従って、各抵抗器81、82には、増幅トランジスタ77、78が熱暴走しないように、それぞれに十分に大きな抵抗値を選択することが可能である。
ところで、図11に示す高周波電力増幅器のような接続方法を採ると、各増幅トランジスタ77、78のベースから、それぞれに接続されているキャパシタ79、80のインピーダンスを観察すると、低周波数帯域における終端条件はほとんど開放状態となっている。実際には、従来技術の範囲では、前述したように1個当たりの容量値を大きくできないため、各キャパシタ79、80の入力端子及び出力端子間の信号はほとんど通過しないことになる。この状態では、キャパシタ79、80の入力端子83に安定化抵抗器を挿入しても、各増幅トランジスタ77、78の入力側の終端条件については、各増幅トランジスタ77、78の動作の安定化に有利なインピーダンスを選択できない場合がある。
さらには、増幅したい所望の高周波信号についても、各増幅トランジスタ77、78に個別に接続されたキャパシタ79、80における損失を最小限に抑えて、高周波信号を通過させるには、十分に大きな面積を持つキャパシタが必要となる。キャパシタの通過特性は周波数に依存しており、例えば1GHz程度の周波数帯域で、ある程度の高周波信号を通過させるには、最低でも20pF以上の容量値を確保したい。この容量値を従来技術の適用範囲にあるMIMキャパシタにより構成すると、面積は0.05mm2〜0.1mm2程度となる。さらに、高周波電力増幅器等に適用する場合には、この20pFの容量値を並列に接続する増幅トランジスタのセル数分に配分する必要がある。
すなわち、増幅トランジスタが50個分、並列に接続されている場合には、20pF/50セル=0.4pF(1個当たりのセルに接続されるキャパシタの容量値)となる。これらの50個に分配されたキャパシタはそれぞれが絶縁される必要があるため、互いに間隔をおいて配置すると、チップ内におけるキャパシタの占有面積が増大してしまうという問題がある。
図12に示した従来のダイオードのように、高周波増幅器を集積化することを目的とした半導体基板は、トランジスタの周波数特性を向上させるために、P型不純物層86は厚さが50nm〜200nm程度にまで薄層化されている。このP型不純物層86の上にはN型不純物層87が形成され、P型不純物層86及びN型不純物層87によるPN接合容量が存在する。この容量値はN型不純物層87の不純物濃度に依存しており、単位面積当たりの容量値は3000pF/mm2 であり、MIMキャパシタの10倍程度の値となる。但し、P型不純物層86の厚さが極めて薄いため、そのシート抵抗値は100Ω〜400Ω程度にまで大きくなっているのが特徴である。このような半導体基板構造では、PN接合容量により大容量が確保できたとしても、電極の引き出し構造によっては前述のシート抵抗値によって、PN接合容量と直列に含まれる抵抗成分が大きくなる。従って、キャパシタとして用いるには制限がある。
また、図13に示した従来のダイオードの配線パターンは、N型不純物層87の下側に位置するP型不純物層86と接続するために、第1の金属配線(カソード)88は櫛形状に配置されて、半導体基板上でP型不純物層86と接続されている。PN接合容量の容量値はカソード88の下側に配置されているN型不純物層87の面積に比例する。従って、カソード88の平面形状を、P型不純物層86と接続するためにN型不純物層87の一部を切り欠いて櫛形状に配置する手法は、面積の利用効率を低下させる。
また、図14に示した従来のダイオードの他の配線パターンは、N型不純物層87の平面形状が、P型不純物層86と同等の方形状であるため、面積利用効率が高くなって、より大きなPN接合容量を確保できる。しかしながら、アノードとなる第1の金属配線88が、P型不純物層86の一辺から引き出されているため、P型不純物層86の抵抗値が大きくなる。従って、キャパシタとして使用することは現実的ではない。
本発明は、前記従来の問題を解決し、高周波増幅器に用いる増幅トランジスタの異常発振と熱暴走とを防止して高性能動作を安定に維持できると共に小型化を図れるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、高周波増幅器を、増幅トランジスタに印加される直流電流を遮断するキャパシタに代えてダイオードを用いる構成とする。
具体的に、本発明に係る第1の高周波増幅器は、第1の高周波信号を増幅する増幅トランジスタと、一方の端子が増幅トランジスタの入力端子と接続され、他方の端子が高周波信号を受けるダイオードとを備えていることを特徴とする。
第1の高周波増幅器によると、一方の端子が増幅トランジスタの入力端子と接続され、他方の端子が高周波信号を受けるダイオードを備えているため、ダイオードの直列抵抗が安定化抵抗器として働くので、高周波増幅器を安定に動作させることができる。また、ダイオードのPN接合容量は十分に大きいため、本発明の高周波増幅器を複数段に接続した場合には、ダイオードはオフ状態でも高周波信号を通過させることができる。その結果、各高周波増幅器の直流成分のみを遮断して、所望の高周波信号を後段に伝達することができる。
本発明に係る第2の高周波増幅器は、高周波信号を増幅する増幅トランジスタと、一方の端子が増幅トランジスタの出力端子と接続され、他方の端子が増幅された高周波信号を出力するダイオードとを備えていることを特徴とする。
第2の高周波増幅器によると、一方の端子が増幅トランジスタの出力端子と接続され、他方の端子が増幅された高周波信号を出力するダイオードを備えているため、ダイオードの直列抵抗が安定化抵抗器として働くので、高周波増幅器を安定に動作させることができる。また、増幅トランジスタの出力側は動作が安定しており、雑音特性に有利になるため、特に低雑音増幅器に適する。さらに、ダイオードのPN接合容量は十分に大きいため、高周波増幅器を複数段に接続した場合には、ダイオードがオフ状態でも高周波信号を通過させることができる。その結果、前段及び後段からの高周波増幅器の直流成分を遮断して、所望の高周波信号を後段に伝達することができる。
本発明に係る第3の高周波増幅器は、高周波信号を増幅する増幅トランジスタと、一方の端子が増幅トランジスタの入力端子と接続され、他方の端子が接地されたダイオードとを備えていることを特徴とする。
第3の高周波増幅器によると、一方の端子が増幅トランジスタの入力端子と接続され、他方の端子が接地されたダイオードを備えているため、ダイオードの直列抵抗が安定化抵抗器として働くので、高周波増幅器を安定に動作させることができる。また、ダイオードのPN接合容量は十分に大きいため、低い周波数帯域においても、ダイオードの直列抵抗(安定化抵抗器)を経由して高周波信号を接地できる。その結果、高周波信号を増幅する周波数帯を含む広い周波数帯域で動作が安定な高周波増幅器を実現できる。
本発明に係る第4の高周波増幅器は、高周波信号を増幅する増幅トランジスタと、一方の端子が増幅トランジスタの出力端子と接続され、他方の端子が接地されたダイオードとを備えていることを特徴とする。
第4の高周波増幅器によると、一方の端子が増幅トランジスタの出力端子と接続され、他方の端子が接地されたダイオードを備えているため、ダイオードの直列抵抗が安定化抵抗器として働くので、高周波増幅器を安定に動作させることができる。また、増幅トランジスタの出力側は動作が安定しており、雑音特性に有利になるため、特に低雑音増幅器に適する。さらに、ダイオードのPN接合容量が十分に大きいため、低い周波数帯域においても、ダイオードの直列抵抗(安定化抵抗器)を経由して高周波信号を接地できる。その結果、高周波信号を増幅する周波数帯を含む広い周波数帯域で動作が安定な高周波増幅器を実現できる。
第1〜4の高周波増幅器において、ダイオードは、第1導電型の第1の不純物層と該第1の不純物層の上に形成された第2導電型の第2の不純物層とが接合されてなり、第1の不純物層には第1の電極が設けられ、第2の不純物層には第2の電極が設けられており、第1の電極は、第2の不純物層と接触せず、且つ、第1の不純物層の平面形状がn角形(但し、n≧3)である場合にはn角形の少なくとも2辺と接するように接続され、第1の不純物層の平面形状が円形又は楕円形である場合にはその外周部の75%以上と接するように接続されていることが好ましい。このようにすると、第1の電極と第1の不純物層とのコンタクト抵抗(直列抵抗)が低減する。
この場合に、第1の電極は、増幅トランジスタの入力端子又は出力端子と接続されており、第1の不純物層は、増幅トランジスタに直流バイアスを印加する第3の電極が設けられていることが好ましい。このようにすると、第1の不純物層の安定化のために必要な抵抗値を所望の値に設定することができる。
本発明に係る第5の高周波増幅器は、それぞれが高周波信号を増幅し、並列に接続された複数の増幅トランジスタと、一方の端子が各増幅トランジスタの入力端子と接続され、他方の端子が高周波信号を受ける複数のダイオードと、一方の端子が各増幅トランジスタの入力端子と接続され、他方の端子が直流バイアス信号を受ける複数の抵抗器とを備えていることを特徴とする。
第5の高周波増幅器によると、第1の高周波増幅器と同様の効果を得られる上に、各増幅トランジスタと接続された複数の抵抗器により、故障により一部の増幅トランジスタにのみ電流が集中することを防止できるため、安定で且つ信頼性が高い高周波増幅器を実現することができる。
第5の高周波増幅器において、各ダイオードは、第1導電型の第1の不純物層と該第1の不純物層の上に形成された第2導電型の第2の不純物層とが接合されてなり、第1の不純物層には第1の電極が設けられ、第2の不純物層には第2の電極が設けられており、第1の電極は、第2の不純物層と接触せず、且つ、第1の不純物層の平面形状がn角形(但し、n≧3)である場合にはn角形の少なくとも2辺と接するように接続され、第1の不純物層の平面形状が円形又は楕円形である場合にはその外周部の75%以上と接するように接続されていることが好ましい。
この場合に、第1の電極は、各増幅トランジスタの入力端子と接続されており、第1の不純物層は、増幅トランジスタに直流バイアスを印加する第3の電極が設けられていることが好ましい。
本発明に係る高周波増幅器によると、増幅トランジスタに設けたダイオードにおける直列抵抗が安定化抵抗器として働くため、高周波増幅器を安定に動作させることができる。その結果、増幅トランジスタの異常発振と熱暴走とが防止されて、動作を安定に維持できる上に、ダイオードによって小型化を図ることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る高周波増幅器の回路の一例を示している。図1に示すように、第1の実施形態に係る高周波増幅器は、NPN型バイポーラトランジスタである増幅トランジスタ1を含む1段構成の増幅器である。
増幅トランジスタ1のベース端子と、高周波信号が入力される入力端子3との間には、増幅トランジスタ1の動作を安定化するダイオード2Aが接続されている。ここでは、ダイオード2Aにおけるカソードを入力端子3と接続し、アノードをベース端子と接続しているが、これと逆の極性で接続してもよい。
ダイオード2Aと増幅トランジスタ1の間には抵抗器4の一方の端子が接続され、該抵抗器4の他方の端子はバイアス供給端子5と接続されている。該バイアス供給端子5からは、増幅トランジスタ1のベース端子に適当な直流バイアスを印加するための直流電圧が印加される。増幅トランジスタ1のコレクタ端子は出力端子6と接続されている。
このように、第1の実施形態によると、増幅トランジスタ1のベース端子と入力端子3との間に安定化抵抗器を挿入する代わりに、ダイオード2Aを直列に挿入することにより、増幅トランジスタ1の動作を安定化させることができる。
また、増幅トランジスタ1を1段構成ではなく多段構成とした場合には、入力される高周波信号の信号振幅が十分に小さく、ダイオード2Aのアノードとカソードとの間に発生する電位差が、ダイオード2Aをオン状態とする電圧にまで達しない場合には、直流成分を遮断して高周波信号のみを通過させることができるので、高周波増幅器を小型化することができる。
すなわち、ダイオード2Aの抵抗成分を利用して増幅トランジスタ1の安定化が図られ、該ダイオード2AのPN接合容量により、所望の高周波信号を通過させることができる。ダイオード2Aは、従来のMIMキャパシタと同一の面積であっても、ダイオード2AのPN接合容量はMIMキャパシタと比べて約10倍の容量を確保できるため、ダイオード2Aの面積をMIMキャパシタよりも縮小できるので、高周波増幅器の小型が可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は本発明の第2の実施形態に係る高周波増幅器の回路の一例を示している。図2において、図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図2に示すように、第2の実施形態に係る高周波増幅器は、増幅トランジスタ1のコレクタ端子と、増幅トランジスタ1により増幅された高周波信号が出力される出力端子6との間に、増幅トランジスタ1の動作を安定化するダイオード2Bが接続されている。ここでは、ダイオード2Bにおけるカソードをコレクタ端子と接続し、アノードを出力端子6と接続しているが、これと逆の極性で接続してもよい。
増幅トランジスタ1のコレクタ端子には、直流バイアスを印加するためのバイアス供給端子7が接続されている。
このように、第2の実施形態によると、増幅トランジスタ1のコレクタ端子と出力端子6との間に安定化抵抗器を挿入する代わりに、ダイオード2Bを直列に挿入することにより、増幅トランジスタ1の動作を安定化させることができる。
また、増幅トランジスタ1を1段構成ではなく多段構成とした場合には、出力端子6に発生する電位差が、ダイオード2Bをオン状態とする電圧にまで達しない場合には、直流成分を遮断して高周波信号のみを通過させることができるので、高周波増幅器を小型化することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図3は本発明の第3の実施形態に係る高周波増幅器の回路の一例を示している。図3において、図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図3に示すように、第3の実施形態に係る高周波増幅器は、増幅トランジスタ1のベース端子と入力端子3との間に、増幅トランジスタ1の動作を安定化するダイオード2Cが増幅トランジスタ1と並列に接続されている。
第3の実施形態においては、増幅トランジスタ1のベース端子には、正電圧が印加される。従って、ここでは、ダイオード2Cがオン状態となることにより、増幅トランジスタ1のベース端子に適当な直流バイアスが印加されなくなることを防止するために、ダイオード2Cのカソードを増幅トランジスタ1のベース端子に接続し、アノードをグランドと接続している。
このように、第3の実施形態によると、入力端子3と増幅トランジスタ1のベース端子との間に、接地された安定化抵抗器を並列に挿入する代わりに、接地されたダイオード2Cを並列に挿入することにより、増幅トランジスタ1の動作を安定化させることができる。
また、ダイオード2Cは増幅トランジスタ1と並列に接続されているため、ダイオード2CのPN接合容量により、ダイオード自体の面積が小さくても十分な容量値を確保できる。その結果、広い帯域で安定な小型化された高周波増幅器を実現できる。
その上、ダイオード2Cにおけるアノードとカソードとの間に印加される電圧が、ダイオード2Cのオン電圧又は降伏電圧を超える場合には、ダイオード2Cがオン状態となるため、増幅トランジスタ1のベース端子をバイパス(迂回)して接地することができる。従って、ダイオード2Cは増幅トランジスタ1の保護素子としても機能する。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図4は本発明の第4の実施形態に係る高周波増幅器の回路の一例を示している。図4において、図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図4に示すように、第4の実施形態に係る高周波増幅器は、増幅トランジスタ1のコレクタ端子と出力端子6との間に、増幅トランジスタ1の動作を安定化するダイオード2Dが増幅トランジスタ1と並列に接続されている。
第4の実施形態においては、増幅トランジスタ1のコレクタ端子には、正電圧が印加される。従って、ここでは、ダイオード2Dがオン状態となることにより、増幅トランジスタ1のコレクタ端子に適当な直流バイアスが印加されなくなることを防止するために、ダイオード2Dのカソードを増幅トランジスタ1のコレクタ端子に接続し、アノードをグランドと接続している。
このように、第4の実施形態によると、増幅トランジスタ1のコレクタ端子と出力端子6との間に、接地された安定化抵抗器を並列に挿入する代わりに、接地されたダイオード2Dを並列に挿入することにより、増幅トランジスタ1の動作を安定化させることができる。
また、ダイオード2Dは増幅トランジスタ1と並列に接続されているため、ダイオード2DのPN接合容量により、ダイオード自体の面積が小さくても十分な容量値を確保できる。その結果、広い帯域で安定な小型化された高周波増幅器を実現できる。
その上、ダイオード2Dにおけるアノードとカソードとの間に印加される電圧が、ダイオード2Dのオン電圧又は降伏電圧を超える場合には、ダイオード2Dがオン状態となるため、増幅トランジスタ1のコレクタ端子をバイパス(迂回)して接地することができる。従って、ダイオード2Dは増幅トランジスタ1の保護素子としても機能する。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図5は本発明の第5の実施形態に係る高周波増幅器の回路の一例を示している。図5に示すように、第5の実施形態に係る高周波増幅器は、並列に接続されたn個(但し、n≧2)のNPN型バイポーラトランジスタである増幅トランジスタ14、15を含む1段構成の増幅器である。
n個のトランジスタのうち、1個目が増幅トランジスタ14であり、n個目が増幅トランジスタ15である。1個目の増幅トランジスタ14のベース端子には、該増幅トランジスタ14の動作を安定化するダイオード16と、増幅トランジスタ14に安定に直流バイアスを印加するバラスト抵抗器18とが並列に接続されている。同様に、n個目の増幅トランジスタ15のベース端子には、該増幅トランジスタ15の動作を安定化するダイオード17と、増幅トランジスタ15に安定して直流バイアスを印加するバラスト抵抗器19とが接続されている。各増幅トランジスタ14、15のコレクタ端子は互いに共有されて出力端子23と接続されている。図示はしていないが、n個の増幅トランジスタの2個目からn−1個目までのトランジスタについても同様の構成である。
各増幅トランジスタ14、15の動作の安定化を図るダイオード16、17は、それぞれ、アノードが増幅トランジスタ14、15のベースと接続され、カソードが互いに共有されて入力端子21と接続されている。高周波信号が入力される入力端子21と各ダイオード16、17のカソードとの間には、入力信号に含まれる直流成分を遮断する、容量イが例えば10pFのキャパシタ20が接続されている。なお、ダイオード16、17の極性を逆にして接続してもよい。
各バラスト抵抗器18、19におけるベース端子と反対側の端子は互いに共有されてバイアス入力端子22と接続されている。バイアス入力端子22からは、各増幅トランジスタ14、15のベース端子に適当なバイアスを印加するための直流電圧が印加される。
ここでは、例えばNPN型バイポーラトランジスタには、ヘテロジャンクションバイポーラトランジスタ(HBT)を用い、該HBTを20個分並列に接続している。また、各バラスト抵抗器18、19の抵抗値は100Ω〜500Ωが好ましく、ここでは200Ωとしている。また、各ダイオード16、17の平面積は、それぞれ0.001mm2 程度である。
このように、第5の実施形態によると、複数の増幅トランジスタ14、15を並列に接続して動作させる場合には、互いに隣接する増幅トランジスタが何らかの理由により故障が発生した際に、故障した増幅トランジスタが正常に動作している増幅トランジスタと直流的に遮断されるため、正常に動作している増幅トランジスタはその増幅動作を継続することが可能となる。故障したトランジスタのベース端子がエミッタ端子と短絡してしまった場合でも、バラスト抵抗器18、19の抵抗値がそれぞれ十分も大きいため、すべてのバイアス電流がグランドに流れ出すことを防ぐことができる。この結果、故障していないトランジスタのベース端子に流れ込む電流変動は最小限に抑えることができるので、増幅動作に異常をきたすことはない。従って、n個の増幅トランジスタの一部の故障に起因する高周波増幅器の異常動作及び動作停止を防止することができる。
また、入力端子21における電位差が、ダイオード16、17がON電圧と降伏電圧との和を超えない程度に小さい場合には、互いに隣接する増幅トランジスタ同士の間での直流電流の流れは遮断される。図11に示した従来例においては、この直流電流の遮断をキャパシタ79等によって行なっている。第5の実施形態においては、ダイオード16、17を用いているが、互いに隣接する増幅トランジスタ同士の間で、ダイオード16等がオン状態となるような電位差が発生しないような場合には、キャパシタを用いなくてもダイオード16等により十分に直流電流を遮断することが可能である。
従って、各増幅トランジスタ14、15に設けられているバラスト抵抗器18、19を有効に機能させることが可能となる。このように、バラスト抵抗器18、19が有効に機能することにより、故障により一部の増幅トランジスタにのみ電流が集中することを防止できるため、安定で且つ信頼性が高い高周波増幅器を実現することができる。
(第1のダイオードの構成例)
以下、第1〜第4の実施形態で説明したダイオード2A〜2D及び第5の実施形態で説明したダイオード16、17の具体的な構成例について図面を参照しながら説明する。
図6は本発明に係る高周波増幅器に用いる第1のダイオードの平面構成を示している。図6に示すように、第1のダイオードは、GaAsからなる半絶縁性基板10の上部に50nm〜200nm程度の厚さで形成され、1×1019cm-3程度の濃度を有する平面方形状のP型不純物層24と、該P型不純物層24の周縁部を除く領域上に形成され、1×1018cm-3程度の濃度を有する平面方形状のN型不純物層25とから構成される。
P型不純物層24には、第1の金属配線(アノード)26Aが平面方形状のP型不純物層24の4辺のうちの3辺の側端部と電気的に接続されるように形成されている。N型不純物層25はその上の第2の金属配線(カソード)27と接続されている。第2の金属配線27は、その上に形成されたビア28を介在させて第3の金属配線29と接続されている。ここで、第1の金属配線26A及び第2の金属配線27は同一の配線層に形成されている。また、第1の金属配線26Aの上層に形成されている第3の金属配線29は、第1の金属配線26Aとは絶縁されている。
第1のダイオードの特徴として、P型不純物層24がその3辺で第1の金属配線26Aと接続されているため、前述したようにシート抵抗が高いP型不純物層24とのコンタクト抵抗(直列抵抗)を低減できる。
(第2のダイオードの構成例)
次に、第2のダイオードの構成例を説明する。図7は本発明に係る高周波増幅器に用いる第2のダイオードの平面構成を示している。図7において、図6に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図7に示すように、第2のダイオードは、平面方形状を有するP型不純物層24がその4辺ですなわち外周部のすべてで第1の金属配線26Bと接続されている。このため、P型不純物層24とのコンタクト抵抗(直列抵抗)をさらに低減することが可能となる。
(第3のダイオードの構成例)
次に、第3のダイオードの構成例を説明する。図8は本発明に係る高周波増幅器に用いる抵抗体付きの第3のダイオードの平面構成を示している。図8において、図6に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。この抵抗体付きの第3のダイオードは、第1〜第4の各実施形態のダイオード2A〜2Dとし適用可能である。
図8に示すように、第3のダイオードは、第2のダイオードと同様に、平面方形状を有するP型不純物層24がその四辺ですなわち外周部のすべてで第1の金属配線26Bと接続されている。
さらに、本構成例に係る第3のダイオードは、P型不純物層24の一側部が第1の金属配線26Bの外周部を越えて平面長方形状となるように延長された延長部24aを有している。該延長部24aの上には、第4の金属配線30が延長部24aの一側部と電気的に接続されて形成されている。P型不純物層は50nm〜200nm程度で極めて薄く、シート抵抗が大きいため、P型不純物層24の延長部24aは抵抗体として機能し得る。
なお、P型不純物層24の平面形状は、方形状(四角形状)限られず、三角形又は五角形以上の多角形であってもよい。この場合、第1の金属配線26等とP型不純物層24との接続形状は、多角形の少なくとも2辺と接するように接続されていることが好ましい。また、P型不純物層24の平面形状は円形状又は楕円形状であってもよく、この場合には第1の金属配線26等はP型不純物層24の外周部の75%以上と接するように接続されていることが好ましい。
以下、第5の実施形態に係る高周波増幅器を第3のダイオードを用いて構成する構成例を図面に基づいて説明する。
図9は本発明の第5の実施形態に係る高周波増幅器に第3のダイオードを適用した場合の部分的な平面構成を示し、図10はその断面構成を簡略化して示している。図9及び図10において、図5及び図8に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図9に示すように、ヘテロジャンクションバイポーラトランジスタ(HBT)からなる増幅トランジスタ14、15等は並列に接続されている。
また、図10に示すように、半絶縁性基板10の上には、厚さが300nmで、不純物濃度が1×1018cm-3の高濃度の第1のN型不純物層11が全面に形成されている。
図9及び図10に示すように、増幅トランジスタ14は、第1のN型不純物層11の上に選択的に形成された厚さが1000nmのコレクタとしての第2のN型不純物層50と、該第2のN型不純物層50の上に選択的に形成された厚さが100nmのベースとしての平面方形状のP型不純物層40と、該P型不純物層40の上に選択的に形成された厚さが300nmのエミッタとしての平面櫛形状の第3のN型不純物層41とから構成される。第3のN型不純物層41には引き出し部42が設けられている。また、第1のN型不純物層11における増幅トランジスタ14に含まれる部分はサブコレクタ層として機能する。
第1のN型不純物層11における増幅トランジスタ14とダイオード16との間には、窒化シリコンからなる素子分離領域12が形成されている。
増幅トランジスタ14における第1のN型不純物層11上で且つ第2のN型不純物層50の側方には、第7の金属配線52が形成され、該第7の金属配線52と接続されるビア53を介在させてコレクタ端子43が形成されている。
ダイオード16は、第1のN型不純物層11の上の第2のN型不純物層50の上に選択的に形成された厚さが100nmのアノードであるP型不純物層24と、該P型不純物層24の上に選択的に形成された厚さが300nmのカソードであるN型不純物層25とから構成される。
増幅トランジスタ14のベースであるP型不純物層40と、ダイオード16のアノードであるP型不純物層24とは、第5の金属配線44により互いに接続されている。ここで、第5の金属配線44におけるP型不純物層40側の端子は平面櫛形状のベース端子45であり、P型不純物層24側の端子は第1の金属配線26Bである。
また、素子分離領域12の上で且つ第2のN型不純物層50同士の間で且つ第5の金属配線44の下側の領域は、窒化シリコンからなる誘電体層51が形成されている。
第2の金属配線27は、その上に形成されたビア28を介在させて第3の金属配線29と接続され、該第3の金属配線29から高周波信号が入力される。
バラスト抵抗器18は、ダイオード16を構成するP型不純物層24の延長部24aにより第4の金属配線30と電気的に接続されている。この延長部24aが抵抗体として機能する。
第4の金属配線30は互い隣接する配線同士と接続されており、該金属配線30を経由して直流バイアスが各増幅トランジスタ14、15のベース端子45に印加される。
第6の金属配線46は互いに隣接する配線同士と接続されており、該第6の金属配線46は高周波増幅器の出力端子と接続されている。
各増幅トランジスタ14、15のエミッタである第3のN型不純物層41からの引き出し部42はいずれもグランドと接続されている。
第5の金属配線44及び第7の金属配線52は同一の配線層に形成されており、互いに隣接する素子間の接続にも用いられる。また、第3の金属配線29及び第6の金属配線46は互いに同一の配線層に形成されている。これら第5の金属配線44等と、第3の金属配線29等とは互いに異なる配線層に形成されている。
本発明に係る高周波増幅器は、増幅トランジスタに設けたダイオードにおける直列抵抗が安定化抵抗器として働くため、増幅器の異常発振、電源供給経路の焼損、動作電流変動を発生させることなく、高周波増幅器を安定に動作させることができ、増幅トランジスタの異常発振と熱暴走とが防止されて、動作を安定に維持できる。その上、ダイオードによって小型化を図ることができるという効果を有し、携帯電話機等の移動機や基地局の固定機として用いられる無線通信機にその通信用高周波信号の増幅用として用いられる高周波増幅器等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る高周波増幅器の一例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る高周波増幅器の一例を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る高周波増幅器の一例を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る高周波増幅器の一例を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態に係る高周波増幅器の一例を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態に係る高周波増幅器に用いる第1のダイオードを示す平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る高周波増幅器に用いる第2のダイオードを示す平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る高周波増幅器に用いる抵抗体付きの第3のダイオードを示す平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る高周波増幅器に抵抗体付きの第3のダイオードを適用した場合の部分的な平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る高周波増幅器における一組の増幅トランジスタ、ダイオード及びバラスト抵抗器の断面構成を示す簡略化した断面図である。 従来の高周波増幅器の一例を示す回路図である。 従来のダイオードの一例を示す断面図である。 従来のダイオードの一例を示す平面図である。 従来のダイオードの他の例を示す平面図である。 (a)及び(b)は従来の高周波増幅器の一例を示す回路図である。
符号の説明
1 増幅トランジスタ
2A ダイオード
2B ダイオード
2C ダイオード
2D ダイオード
3 入力端子
4 抵抗器
5 バイアス供給端子
6 出力端子
7 バイアス供給端子
9 出力端子
10 半絶縁性基板
11 第1のN型不純物層
14 増幅トランジスタ
15 増幅トランジスタ
16 ダイオード
17 ダイオード
18 バラスト抵抗器
19 バラスト抵抗器
20 キャパシタ
21 入力端子
22 バイアス入力端子
23 出力端子
24 P型不純物層
24a 延長部
25 N型不純物層
26A 第1の金属配線
26B 第1の金属配線
27 第2の金属配線
28 ビア
29 第3の金属配線
30 第4の金属配線
40 P型不純物層
41 第3のN型不純物層
42 引き出し部
43 コレクタ端子
44 第5の金属配線
45 ベース端子
46 第6の金属配線
52 第7の金属配線
53 ビア

Claims (2)

  1. それぞれが高周波信号を増幅し、並列に接続された複数の増幅トランジスタと、
    アノード端子が前記各増幅トランジスタの入力端子と接続され、カソード端子が前記高周波信号を受ける複数のダイオードと、
    一方の端子が前記各増幅トランジスタの入力端子と接続され、他方の端子が直流バイアス信号を受ける複数の抵抗器とを備えた高周波増幅器であって、
    前記各増幅トランジスタは、ヘテロ接合バイポーラトランジスタであって、それぞれが、第1のN型不純物層からなるサブコレクタ層の上に選択的に形成された第2のN型不純物層からなるコレクタ層と、前記コレクタ層の上に選択的に形成された厚さが50nm以上且つ200nm以下のP型不純物層からなるP型ベース層と、前記P型ベース層の上に選択的に形成された第3のN型不純物層からなるエミッタ層により構成され、
    前記各ダイオードは、それぞれが、窒化シリコンからなる素子分離領域で分離されたダイオード領域における第1のN型不純物層の上の前記第2のN型不純物層の上に選択的に形成された厚さが50nm以上且つ200nm以下のP型不純物層からなるアノード層と、前記P型不純物層の上に選択的に形成されたN型不純物層からなるカソード層とにより構成され、且つ、前記アノード層と前記P型ベース層とは第1の金属配線により接続されており、前記カソード層の上に接続された第2の金属配線から高周波信号が入力され、
    前記各抵抗器は、それぞれが、前記各ダイオードを構成するP型不純物層の延長部により抵抗体を形成し、前記抵抗体の上に形成された第3の金属配線と電気的に接続され、前記第3の金属配線を経由して、直流バイアスが前記増幅トランジスタのベース端子に印加されることを特徴とする高周波増幅器。
  2. 前記各ダイオードは、第1導電型の第1の不純物層と該第1の不純物層の上に形成された第2導電型の第2の不純物層とが接合されてなり、
    前記第1の不純物層には第1の電極が設けられ、前記第2の不純物層には第2の電極が設けられており、
    前記第1の電極は、前記第2の不純物層と接触せず、且つ、前記第1の不純物層の平面形状がn角形(但し、n≧3)である場合には前記n角形の少なくとも2辺と接するように接続され、前記第1の不純物層の平面形状が円形又は楕円形である場合にはその外周部の75%以上と接するように接続されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波増幅器。
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