JPS6225198B2

JPS6225198B2 -

Info

Publication number: JPS6225198B2
Application number: JP56199487A
Authority: JP
Inventors: Shunsaku Node
Original assignee: MODAN PURASUCHITSUKU KOGYO KK
Current assignee: MODAN PURASUCHITSUKU KOGYO KK
Priority date: 1981-12-12
Filing date: 1981-12-12
Publication date: 1987-06-02
Also published as: JPS58101051A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は輝きの優れたメタリツク調着色粘着シ
ートに関する。

従来、粘着剤の薄層に均一粒度の金属粉末と顔
料を同一層に均密に分散させた薄層を透明プラス
チツクフイルムと剥離紙の間に挾持したメタリツ
ク調着色粘着シートは知られている。しかし、こ
のメタリツク調着色粘着シートには、金属粉末
が顔料に包み込まれてしまい輝きが死んでしま
う、金属粉末と顔料の比重差の関係から金属粉
末が沈降し、その上を顔料が蔽つてしまい好まし
い輝きが得られない。完全に着色してしまうた
め金属の持つ独得な色が消えてしまうなどの欠点
とも言える種々の問題があつた。

本発明は上記した欠点のない輝きの非常に優れ
たメタリツク調着色粘着シートを提供することを
目的とするものであつて、本発明はアクリル系粘
着剤に染料または顔料を溶解あるいは分散させて
得られる着色粘着剤の薄層とアクリル系粘着剤に
粒度が１〜500μの範囲内にある金属粉末を均密
に混練、分散させて得られる粘着剤の薄層とから
なる２層の粘着剤の薄層を透明プラスチツクフイ
ルムと剥離紙との間に挾持したことを特徴とする
輝きの優れたメタリツク調着色粘着シートであ
る。

本発明においてアクリル系粘着剤としては、例
えばアクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸―２―エチルヘキシルなどのアクリル酸エ
ステルを重合させて得られる樹脂を基礎とする粘
着剤が挙げられる。

このアクリル系粘着剤に混練、分散させる金属
粉末としては、例えばアルミニウム、銅、真鍮、
金、銀、ニツケルなどが挙げられる。

また、透明プラスチツクフイルムとしては、例
えば塩化ビニル樹脂、フツ素樹脂、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂など
によりなる群から選ばれる樹脂よりなる透明フイ
ルムが用いられ、剥離紙としては粘着シートの粘
着面を保護する剥離紙であればすべて用いること
ができ、この剥離紙には、いわゆる剥離紙ばかり
でなく、剥離性のあるフイルムも含まれる。

本発明はこの透明プラスチツクフイルムと剥離
紙との間に、アクリル系粘着剤に染料または顔料
を溶解あるいは分散させて得られる着色粘着剤の
薄層（以下、着色粘着剤層という）と、アクリル
系粘着剤に粒度が１〜500μ、好ましくは10〜400
μの範囲内にある金属粉末を均密に混練、分散さ
せて得られる金属粉末分散粘着剤の薄層（以下、
金属粉末分散粘着剤層という）とからなる２層の
粘着剤の薄層を挾持したメタリツク調着色粘着シ
ートである。

上記の着色粘着剤層を得る場合の染料または顔
料の使用量は粘着剤と染料の混合比が重量で
100：0.1〜５または粘着剤と顔料の混合比が重量
で100：10〜50の範囲内にあるのが適当であり、
また上記の金属粉末分散粘着剤層を得る場合の金
属粉末の添加量は適当に選ぶことができるが、粘
着剤と金属粉末との混合比が重量で100：１〜100
位の範囲にあるのが適当である。

また、透明プラスチツクフイルムと剥離紙との
間に着色粘着剤層と金属粉末分散粘着剤層とから
なる２層の粘着剤の薄層を挾持する場合、透明プ
ラスチツクフイルム側に金属粉末分散粘着剤層、
その外側に着色粘着剤層があるようにしてもよ
く、透明プラスチツクフイルム側に着色粘着剤
層、その外側に金属粉末分散粘着剤層があるよう
にしてもよい。

次に図面にしたがつて本発明のメタリツク調着
色粘着シートを従来のメタリツク調着色粘着シー
トと比較して説明する。第１図は従来のメタリツ
ク調着色粘着シートの拡大縦断面図であり、第２
図および第３図は本発明のメタリツク調着色粘着
シート（顔料を用いたもの）の拡大縦断面図であ
る。

第１図において、１は透明プラスチツクフイル
ム、２は粘着剤の薄層に金属粉末と顔料を分散さ
せた薄層、３は剥離紙、４は金属粉末、５は顔料
である。

第２図および第３図において、６は透明プラス
チツクフイルム、７は金属粉末分散粘着剤層、８
は着色粘着剤層、９は剥離紙、１０は金属粉末、
１１は顔料である。

本発明のメタリツク調着色粘着シートは、例え
ば次のようにして製造することができる。

透明プラスチツクフイルムに上記金属粉末分
散粘着剤を塗布して金属粉末分散粘着剤層を作
成し、この層の上に上記着色粘着剤を塗布して
着色粘着剤層を作成し、この着色粘着剤層の上
に剥離紙を貼り合わせて本発明のメタリツク調
着色粘着シートを得る。また上記の方法におい
て上記金属粉末分散粘着剤と上記着色粘着剤の
塗布の順序を逆にして本発明のメタリツク調着
色粘着シートを得る。

透明プラスチツクフイルムに上記金属粉末分
散粘着剤を塗布して金属粉末分散粘着剤層を作
成し、この層の上に剥離紙を貼り合わせる。別
に剥離紙に上記着色粘着剤を塗布して着色粘着
剤層を作成する。上記金属粉末分散粘着剤層上
の剥離紙を剥がし、この金属粉末分散粘着剤層
の面と上記着色粘着剤層の面とを貼り合わせて
本発明のメタリツク調着色粘着シートを得る。
上記の方法で透明プラスチツクフイルムに上記
着色粘着剤を塗布し、別に剥離紙に上記金属粉
末分散粘着剤を塗布する以外は上記と同様に実
施して本発明のメタリツク調着色粘着シートを
得る。

剥離紙に上記着色粘着剤を塗布して着色粘着
剤層を作成し、この層の上に上記金属粉末分散
粘着剤を塗布して金属粉末分散粘着剤層を作成
し、この金属粉末分散粘着剤層の上に透明プラ
スチツクフイルムを貼り合わせて本発明のメタ
リツク調着色粘着シートを得る。また上記の方
法において上記着色粘着剤と上記金属粉末分散
粘着剤の塗布の順序を逆にして本発明のメタリ
ツク調着色粘着シートを得る。

剥離紙に上記金属粉末分散粘着剤を塗布して
金属粉末分散粘着剤層を作成し、この層の上に
透明プラスチツクフイルムを貼り合わせる。別
に剥離紙に上記着色粘着剤を塗布して着色粘着
剤層を作成する。上記金属粉末分散粘着剤層上
の剥離紙を剥がし、この面と上記着色粘着剤層
の面とを貼り合わせて本発明のメタリツク調着
色粘着シートを得る。上記の方法で最初の剥離
紙に上記着色粘着剤を塗布し、別に剥離紙に上
記金属粉末分散粘着剤を塗布する以外は上記と
同様に実施して本発明のメタリツク調着色粘着
シートを得る。

本発明のメタリツク調着色粘着シートは、全体
の色調の中に金属粉末が独立した光を反射するた
め、メタリツク調の輝きと色彩が２段階に見え、
従来のものに比べ輝きが非常に優れ、人目に引く
効果が大である。

本発明のメタリツク調着色粘着シートの用途と
しては装飾が主に考えられ、内装材、外装材、ラ
ベル、ステツカー類、カーサイドストライプ等、
表面の透明プラスチツクフイルムの種類を選択す
ることにより巾広い用途が考えられ、従来のもの
に比べはるかに人目を引くため、宣伝効果も大き
い。

また本発明のメタリツク調着色粘着シートを透
明プラスチツク板（例えばアクリル板、ポリカー
ボネート板など）やガラス板に貼つた場合、板面
を通して見た場合と透明プラスチツクフイルム側
から見た場合では違つたメタリツク調となり、変
つた効果が得られる。例えば金属粉末分散粘着剤
層側から見た場合、着色メタリツク調に見え、着
色粘着剤層側から見た場合、着色調に見える。

本発明のメタリツク調着色粘着シートは特に店
装用としては最適であるが、この場合は透明プラ
スチツクフイルム側に着色粘着剤層、その外側に
金属粉末分散粘着剤層があるようにしたものの方
がより良い効果が得られる。

次に実施例を示して本発明を更に具体的に説明
するが、本発明はこれより制限されるものではな
い。

実施例１アクリル系粘着剤〔東亜合成(株)製、商品名：ア
ロンSC3401〕100重量部に平均粒度60μのアルミ
粉末〔東洋アルミ(株)製、商品名：アルペースト〕
を10重量部添加し、均一に混練して金属粉末分散
粘着剤を作成し、これをポリエステルフイルム
〔東洋レイヨン(株)製、商品名：ルミラー〕50μ厚
に、乾燥後の粘着剤厚が70μになる様に均一に塗
布し、更にその粘着剤層の上に上記粘着剤100重
量部に顔料〔大日精化(株)製、商品名：ダイミツク
ブルー〕を10重量部添加し、均密に混練、分散し
た着色粘着剤を乾燥後の粘着剤厚が30μになる様
に均一に塗布し、乾燥後、剥離紙〔四国製紙(株)
製、商品名：MLAY〕と貼り合わせメタリツク
調着色粘着シートを完成した。

実施例２実施例１に記載の粘着剤100重量部に平均粒度
30μの銅粉末〔福田金属(株)製、商品名：HRS〕
を10重量部添加し、均一に混練、分散して金属粉
末分散粘着剤をつくり、これをポリプロピレンフ
イルム〔本州製紙(株)製、商品名：アルフアン〕60
μ厚に、乾燥後の粘着剤厚が50μになる様に均一
に塗布して金属粉末分散粘着剤層を作成し、実施
例１に記載の剥離紙と貼り合わせる。上記と同じ
粘着剤100重量部に顔料〔大日精化(株)製、商品
名：ダイミツクブラツク〕を15重量部添加し、均
密に混練、分散した着色粘着剤を実施例１に記載
の剥離紙に、乾燥後の粘着剤厚が30μとなる様に
均一に塗布し、乾燥後この面と、上記金属粉末分
散粘着剤層上の剥離紙を剥がした面とを貼り合わ
せてメタリツク調着色粘着シートを完成した。

実施例３実施例１に記載したと同じ粘着剤100重量部に
染料〔チバガイギー(株)製、商品名：オラゾールブ
ルー〕を1.0重量部添加し、均一に混練溶解させ
た着色粘着剤を実施例１に記載の剥離紙に、乾燥
後の粘着剤層厚が30μになる様に均一に塗布し、
更にこの粘着剤層の上に、上記と同じ粘着剤100
重量部に平均粒度60μのアルミ粉末〔東洋アルミ
(株)製、商品名：アルペースト〕を10重量部添加
し、均一に混練、分散した金属粉末分散粘着剤
を、乾燥後の粘着剤厚が70μになる様に均一に塗
布し、乾燥後、透明塩ビフイルム〔三晃プラスチ
ツク(株)製、商品名：ロイハン〕と貼り合わせてメ
タリツク調着色粘着シートを完成した。

実施例４実施例１に記載の剥離紙に実施例１に記載の粘
着剤100重量部に平均粒度60μのアルミ粉末〔東
洋アルミ(株)製、商品名：アルペースト〕を10重量
部添加し、均一に混練、分散した粘着剤を、乾燥
後の粘着剤厚が70μになる様に均一に塗布して金
属粉末分散粘着剤層を作成し、乾燥後、透明アク
リルフイルム〔三菱レーヨン(株)製、商品名：アク
リプレン〕と貼り合わせる。別に上記と同じ剥離
紙に上記と同じ粘着剤100重量部に顔料〔大日精
化(株)製、商品名：ダイミツクブラツク〕を15重量
部添加し、均密に混練、分散させた着色粘着剤
を、乾燥後の粘着剤厚が30μになる様に均一に塗
布し、乾燥後この面と、上記金属粉末分散粘着剤
層上の剥離紙を剥がした面とを貼り合わせてメタ
リツク調着色粘着シートを完成した。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のメタリツク調着色粘着シートの
拡大縦断面図であり、第２図および第３図は本発
明のメタリツク調着色粘着シート（顔料を用いた
もの）の拡大縦断面図である。１…透明プラスチツクフイルム、２…粘着剤の
薄層に金属粉末と顔料を分散させた薄層、３…剥
離紙、４…金属粉末、５…顔料、６…透明プラス
チツクフイルム、７…金属粉末分散粘着剤層、８
…着色粘着剤層、９…剥離紙、１０…金属粉末、
１１…顔料。

Claims

【特許請求の範囲】

１アクリル系粘着剤に染料または顔料を溶解あ
るいは分散させて得られる着色粘着剤の薄層とア
クリル系粘着剤に粒度が１〜500μの範囲内にあ
る金属粉末を均密に混練、分散させて得られる粘
着剤の薄層とからなる２層の粘着剤の薄層を透明
プラスチツクフイルムと剥離紙との間に挾持した
ことを特徴とする輝きの優れたメタリツク調着色
粘着シート。