JPH06305075A - 高鮮映積層金属板及びそれに使用する化粧シート - Google Patents

高鮮映積層金属板及びそれに使用する化粧シート

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JPH06305075A
JPH06305075A JP11934393A JP11934393A JPH06305075A JP H06305075 A JPH06305075 A JP H06305075A JP 11934393 A JP11934393 A JP 11934393A JP 11934393 A JP11934393 A JP 11934393A JP H06305075 A JPH06305075 A JP H06305075A
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metal plate
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resin layer
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は折り曲げ性等の加工性が良く、立体
的な意匠効果のある高い鮮映性を示す積層金属板及びそ
れに使用する化粧シートを提供することを目的とする。 【構成】 ヘイズ度が1〜8%で、光透過率が波長40
0〜700nmの範囲で70%以上ある透明な第2の熱
可塑性樹脂層6(PETフィルム)に印刷により印刷イ
ンキ層4を施し、第2の接着剤層4を介して透明な第1
の熱可塑性樹脂層3(PVCフィルム)を積層して化粧
シートを作製する。次に、金属板1の上に着色した第1
の接着剤層2形成して、前記化粧シートを貼り合わせて
積層金属板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層金属板に立体感の
ある意匠効果をもたせるために、立体的な意匠効果のあ
る化粧シートを提供し、それによって製造される化粧鋼
板に関するものであり、冷蔵庫、エアコン等の電気製品
等に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板面に着色や模様が施された化
粧鋼板は、電気製品その他各種の分野で広く用いられて
いる。このような積層金属板としては、例えば、絵柄の
印刷されたポリエステルフィルムを金属の基板に積層し
た金属板(特公昭61ー51988号公報)、ポリ塩化
ビニル(以下PVCとする)皮膜を被覆した金属板表面
に、絵柄の印刷されたポリエステルフィルムを積層した
金属板(特開昭60ー174645号公報)、金属板上
に、接着剤層、基礎熱可塑性樹脂層、印刷インキ層、接
着剤層、透明な表層熱可塑性樹脂層の順に積層してなる
高鮮映積層金属板において、基礎熱可塑性樹脂と表層熱
可塑性樹脂の溶融温度が所定の関係を有し、透明な表層
熱可塑性樹脂の可視光線透過率を所定範囲に規定した高
鮮映積層金属板(特開昭63ー280627号公報)が
ある。
【0003】金属板上に熱可塑性樹脂、印刷インキ層、
透明な表層熱可塑性樹脂の順に積層してなる高鮮映積層
金属板を構成し(特開平ー238026)、更に、熱可
塑性樹脂と印刷インキ層の間に接着剤を設けるケースが
ある。
【0004】しかし、特公昭61ー51988号公報に
開示された積層金属板は、中間層として加工性の良好な
熱可塑性樹脂層を有しないので、折り曲げ性に欠け、特
開昭60ー174655号公報に開示された積層金属板
は、PVCを鋼板に被覆する工程と、ポリエステルも左
記鋼板に被覆する工程があり、重量がかさばる鋼板を二
度もラミネートするため、作業性がよくない。特開昭6
3ー280627号公報に開示された積層金属板は、透
明な表層熱可塑性樹脂層の可視光線透過率を所定の範囲
に規定しているが、高鮮映さを満足させるためには、単
に透過率だけを規定しただけでは十分でない。
【0005】特開平4ー238026号公報について
は、金属上の熱可塑性樹脂層(PVC)は光透過率の規
定がなく、着色されて隠蔽効果を有している。この場
合、熱可塑性樹脂層と印刷インキ層間の接着剤層の厚さ
を厚くすれば同様の意匠効果が得られるものの、極めて
折り曲げ性等の加工性が悪くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の高鮮映積層金属
板は折り曲げ加工適性が悪く、また、立体的な意匠効果
が十分でなかった。本発明は、これらの問題を解決し、
加工適性がよく、立体的な意匠効果を有する鮮映度の高
い積層金属板とそれに使用する化粧シートを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】金属板上に、着色接着剤
層、第1の熱可塑性樹脂層、印刷インキ層、及びヘイズ
度が1〜8%の範囲にあり、且つ光透過率が波長400
nm〜700nmの範囲で70%以上である透明な第2
の熱可塑性樹脂層がこの順序で順次積層される構成とし
た。また、前記第1の熱可塑性樹脂層と前記印刷インキ
層との間には必要に応じて更に接着層が設ける構成とし
た。更に、前記第2の熱可塑性樹脂層にポリエステル樹
脂を使用し、前記第1の熱可塑性樹脂層には塩化ビニル
樹脂を使用し、これらの樹脂層の光透過率が波長400
nm〜700nmの範囲で70%以上であり、金属板と
第1の熱可塑性樹脂層との間に設けられる着色剤層が、
上記熱可塑性樹脂層を透過して見えるようにした。
【0008】より立体的な意匠効果を出すために、印刷
インキ層を第2の熱可塑性樹脂層と第1の熱可塑性樹脂
層の間の他に、金属板と第1の熱可塑性樹脂層の間にし
たり、或は第2の熱可塑性樹脂層と第1の熱可塑性樹脂
層の間及び金属板と第1の熱可塑性樹脂層の間の両方に
設ける構成とした。また、第1の熱可塑性樹脂層、印刷
インキ層、及びヘイズ度が1〜8%の範囲にあり、且つ
光透過率が波長400nm〜700nmの範囲で70%
以上である透明な第2の熱可塑性樹脂層、或いは印刷イ
ンキ層、第1の熱可塑性樹脂層、印刷インキ層及び前記
第2の熱可塑性樹脂層がこの順序で順次積層されてなる
化粧シートを作製して、その後で金属板に貼り合わせる
構成とした。
【0009】上記高鮮映積層金属板は図1に示されるよ
うに、金属板1、第1の接着剤層2、第1の熱可塑性樹
脂層3、第2の接着剤層4、印刷インキ層5、第2の熱
可塑性樹脂層6より構成され、各層は以下のものを使用
して形成される。また、第2の熱可塑性樹脂層6に印刷
インキ層5を設け、これに第2の接着剤層4を介して第
1の熱可塑性樹脂層3を貼り合わせて化粧シートを作製
し、この積層化粧シートを金属板に貼り合わせて高鮮映
積層金属板とした。
【0010】金属板としては、軟鋼板、電鋳鉄箔、アル
ミニウム板、銅板、これらに亜鉛、錫、アルミニウム、
銅、クロム、ニッケルの一種又は二種以上をメッキしも
のを用いることができる。或いは、これらの表面にPV
Cのゾルを塗工し、ゲル化させたものを用いてもよい。
【0011】金属板と複合フィルムを接着する接着剤
(第1の接着剤2)としては、従来の塩ビ鋼板等に使用
されているものが使用でき、熱可塑性樹脂の接着剤、例
えば、アクリル系樹脂やポリエステル系接着剤がある。
意匠効果を上げるため、カーボンブラック、シアニンブ
ルー等の公知の着色顔料、二酸化チタン被覆雲母等のパ
ール顔料等を添加し、金属板上にコーティングし、複合
フィルムとラミネートして接着する。
【0012】金属板上に積層される第1の熱可塑性樹脂
層3は光の波長が400〜700nmの範囲で透過率が
70%以上であり、第2の熱可塑性樹脂層6に設けた印
刷層の厚を吸収して凹凸をなくす作用をするとともに、
良好な曲げ加工性を得、且つ印刷インキ層5と金属板1
の間に透明な層を介在させて、立体的な意匠効果をもた
せるために必須である。この熱可塑性樹脂層に使用する
プラスチックとしては上記条件を満たすものであればよ
いが、特にPVCが良好である。その他に、アクリル、
ABS、ポリスチレン、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体を使用することができる。
【0013】この熱可塑性樹脂層の厚さは、10〜20
0μmの範囲が適当である。10μmより薄いものは、
表面フィルムに設けた印刷層の厚さを吸収して凹凸をな
くす作用が不十分であるし、化粧板とした時の鮮映性が
よくない。また、200μm以上の厚さにした場合、曲
げ加工適性がよくない。但し、曲げ加工等が少ない場合
は、200μm以上の厚みとして、意匠性の向上を図る
こともできる。加工適性、意匠効果からみて、80〜1
50μmの厚さが望ましい。
【0014】第2の接着剤層4に使用することができる
接着剤としては、各種のものがあるが、接着剤の樹脂系
としては以下のものが挙げられる。 フェノール系樹脂、フラン系樹脂、尿素系樹脂、メラ
ミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、エポキシ系樹脂、若しくはその他の熱硬化性樹脂
に、必要に応じて、イソシアネート、アミン等の架橋
剤、メチルエチルケトンパーオキサイド、ハイドロパー
オキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等の重合開始
剤、ナフテン酸コバルト、ジメチルアニリン等の重合促
進剤等を添加した物、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・
酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重
合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等
のビニル重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポ
リメタアクリル酸エステル系樹脂、硝酸繊維素、酢酸繊
維素、ポリアミド、アイオノマー、若しくはその他の熱
可塑性樹脂、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ネ
オプレンゴム、天然ゴム、若しくはその他のゴム、また
は膠、カゼイン、デキストリン、澱粉、アラビアゴ
ム、ロジン等の天然樹脂、等の1種または2種以上の混
合物を主成分とし、必要に応じ、これに公知の充填剤、
顔料、染料、安定剤、溶剤、可塑剤等を添加した物を接
着剤として使用することができる。
【0015】印刷インキ層5の形成に使用されるインキ
としては、ベヒクルに必要に応じて、顔料、染料等の着
色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤
等を適宜混合したものを用いる。ベヒクルとしては熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等の中
から用途、必要な物性、印刷適性などに応じて適宜選択
する。
【0016】熱可塑性樹脂としては、例えば、エチル
セルロース、硝酸セルロース、酢酸セルロース、エチル
ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプ
ロピオネート等のセルロース誘導体、ポリスチレン、
ポリαーメチルスチレン等のスチレン樹脂又はスチレン
共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチ
ル等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチ
ラール等のビニル重合体が挙げられる。
【0017】また、熱硬化性樹脂としては、フェノール
樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メランミン
樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹
脂、メラミン・尿素共重合体樹脂、珪素樹脂、ポリシロ
キサン樹脂等があり、これらに必要に応じて、架橋剤、
重合開始剤等の硬化剤、重合促進剤、溶剤、粘度調整
剤、体質顔料を添加する。硬化剤としては、通常、イソ
シアネートが不飽和ポリエステル系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、アミンがエポキシ樹脂に使用され、メチルエチ
ルケトンパーオキサイド等の過酸化物、アゾビスイソブ
チロニトリル等のラジカル開始剤が不飽和ポリエステル
系樹脂によく使用される。
【0018】印刷インキの顔料としては、カーボンブラ
ック、シアニンブルー等の公知の着色顔料、二酸化チタ
ン被覆雲母等のパール顔料等が使用される。また、絵柄
や模様としては、木目柄、石目柄等の天然物、水玉模
様、縞模様等の抽象柄或いはこれらの組み合わせ等任意
に利用できる。
【0019】上記印刷インキ層5は、第2の熱可塑性樹
脂層6に印刷して形成されるが、それ以外の方法によっ
て形成してもよい。即ち、第2の熱可塑性樹脂層6と第
1の熱可塑性樹脂層3の間の他に、金属板と第1の熱可
塑性樹脂層3の間、或いは、第2の熱可塑性樹脂層6と
第1の熱可塑性樹脂層3の間と、金属板と第1の熱可塑
性樹脂層3の間の両方に設けることができる。印刷イン
キ層を上記のように両方に設けることにより、より立体
的な意匠効果が得られる。絵柄の印刷は、上記印刷イン
キを使用して、グラビア印刷、スクリーン印刷等の既知
の手法によって行うことができる。
【0020】表面の透明な第2の熱可塑性樹脂層6は、
印刷インキ層を鮮映に浮き立たせる作用をなすと共に、
該印刷を保護する作用をなすものである。高い鮮映性を
実現するために、この熱可塑性樹脂層6に使用する熱可
塑性樹脂は、そのヘイズ度が1〜8%の範囲にあること
が重要であり、更に好ましくは3〜6%の範囲にする必
要がある。ヘイズ度が小さ過ぎるとあまりに鮮映過ぎ
て、印刷にちょっとしたキズがあっても非常に目立って
しまう。一方ヘイズ度が所定値より大きいと、内部の印
刷が散乱して見え、鮮映感が十分でない。
【0021】ヘイズ度(Haze度)というのは、透過
した光のうち拡散した光の割合を示すもので、その試料
を透過して物を見た場合の霞む度合いを示し、ヘイズ度
が高い程霞んで見える。全光線透過率をTt、拡散透過
率をTdとすると、ヘイズ度(曇度)Hは次の式で示さ
れる。 H=(Td/Tt)×100(%)
【0022】上記熱可塑性樹脂6はヘイズ度を所定範囲
に規定するほか、光透過率が70%以上(光波長400
〜700nm)であることが重要である。光透過率が7
0%未満では、高鮮映性が得られない。光透過率の上限
は特に制限されない。この表面を形成する第2の熱可塑
性樹脂6に使用されるプラスチックフィルムとしては、
所定範囲のヘイズ度と光透過率を有するものでばあれば
特に制限されないが、中でもポリエステルフィルム、特
に二軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィルム
(以下PETフィルムとする)が好適である。その他、
三酢酸セルロース、アクリル、ポリカーボネート等のフ
ィルムも使用できる。
【0023】この表面フィルムの厚さは、5〜200μ
mの範囲が適当である。5μm未満のものは印刷の深み
感に乏しく、且つ鮮映度が不足である。また厚さが20
0μmを越えるものは、曲げ加工が困難になり、コスト
的にも不利である。印刷適性の向上や第1の熱可塑性樹
脂層3との接着を容易にするため、表面フィルムにコロ
ナ処理したり、易接着処理を施す場合がある。
【0024】立体意匠効果を増すために、第1の熱可塑
性樹脂層の金属板側に、印刷インキ層5とは別に、新た
な印刷インキ層を設け、印刷インキ層を二層にする場合
がある。この場合、印刷インキ層間に厚みのある透明な
層を介在させる必要があり、それによって立体的な意匠
効果を得ることができる。
【0025】
【作用】本発明により高鮮映積層金属板に折り曲げ加工
適性が良く、且つ立体的に優れた意匠効果を付与するこ
とができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例に基づいて、図面を参照にしな
がら更に詳細に説明する。第1の実施例は図1に示す構
成の積層金属板を作製した場合である。第2の熱可塑性
樹脂層6(表面フィルム)として、片面にコロナ処理を
施した厚さ25μm、ヘイズ度が5%のPETフィルム
「ルミラーSー50」(東レ(株)製)を使用し、その
処理面に二液硬化型インキ「NL−ALFA」(ザ・イ
ンクテック(株)製)で絵柄をグラビア印刷し、印刷イ
ンキ層5を形成した。
【0027】次に、前記フィルムの印刷層側にリバース
ロールでポリエステルウレタン系二液型接着剤「DLU
−1000」(ザ・インクテック(株)製)を塗布し、
乾燥時の塗布量が10g/m2 となるように第2の接着
剤層4を形成した。更に、その上に、第1の熱可塑性樹
脂層として、厚さ100μmで光透過率90%(光波長
400〜700nm)の透明PVCフィルムをドライラ
ミネートした。
【0028】金属板1として、脱脂処理した厚さ0.5
mmの軟鋼板上に、着色した変性アクリル樹脂系二液硬
化型接着剤「Y−6067」(横浜ゴム(株)製)を乾
燥時の塗布量が8g/m2 になるようにロールコートし
て、第1の接着剤層2を形成した。軟鋼板を200℃に
加熱し、その上に上記積層フィルムを金属圧着ロールを
使用して貼り合わせ、水冷して積層金属板を作製した。
【0029】比較例として、上記実施例と同様にして、
図3に示す構成の積層金属板を作製した。第1の実施例
との違いは、第1の熱可塑性樹脂層3の代わりに着色P
VCフィルム7を使用した点である。
【0030】第1の実施例で得られた積層金属板は、印
刷インキ層(抽象柄)と着色ベタ層(着色接着剤層)の
間に100μmの透明な層があるため、印刷インキ層が
着色ベタ層に影を落とすような立体的な意匠効果が得ら
れた。比較例では、実施例に比べて奥行きのない、平面
的な意匠となった。
【0031】第2の実施例は立体的な意匠効果を高める
ために、図2に示すように、印刷インキ層を二層設けた
場合である。第1の実施例と同じようにして、表面フィ
ルムとして、PETフィルム「ルミラーSー50」を使
用して、上記印刷インキ「AL−ALAF」にて絵柄を
グラビア印刷した。第1の熱可塑性樹脂層3として使用
した厚さ100μmで光透過率90%(光波長400〜
700nm)の透明PVCフィルムにも、片面に前記印
刷インキ「NL−ALFA」で絵柄をグラビア印刷し印
刷インキ層5を形成した。次に、前記PETフィルムの
印刷層側にリバースロールでポリエステルウレタン系二
液型接着剤「DLU−1000」(ザ・インクテック
(株)製)を塗布して乾燥時の塗布量が10g/m2
し、その上に、前記印刷PVCフィルムの印刷面の反対
側をドライラミネートした。
【0032】第1の実施例と同じようにして、脱脂処理
した厚さ0.5mmの軟鋼板上に、着色した接着剤「Y
−6067」を塗布し、その上に上記積層フィルムを金
属圧着ロールを使用して貼り合わせて積層金属板を作製
した。
【0033】第2の実施例で作製した積層金属板は比較
例よりは勿論、第1の実施例よりも奥行きのある立体的
な意匠効果が得られた。
【0034】
【本発明の効果】本発明により、折り曲げ加工適性が良
く、且つ立体的に優れた意匠効果のある高鮮映積層金属
板を提供することができる。前記金属板に使用する化粧
シートは、予め別途作製しておくことができるので、高
鮮映積層金属板を効率よく作製するきことができる。ま
た、上記化粧シートは積層金属板以外の合板、壁紙等に
も利用ができ、広範囲の用途展開が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による積層金属板の構成を示す断
面図
【図2】第2の実施例による積層金属板の構成を示す断
面図
【図3】比較例による積層金属板の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 金属板 2 第1の接着剤層(着色層) 3 第1の熱可塑性樹脂層 4 第2の接着剤層 5 印刷インキ層 6 第2の熱可塑性樹脂層 7 着色PVCフィルム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板上に、着色接着剤層、第1の熱可
    塑性樹脂層、印刷インキ層、及びヘイズ度が1〜8%の
    範囲にあり、且つ光透過率が波長400nm〜700n
    mの範囲で70%以上である透明な第2の熱可塑性樹脂
    層がこの順序で順次積層されてなることを特徴とする高
    鮮映積層金属板。
  2. 【請求項2】 前記の第1の熱可塑性樹脂層と印刷イン
    キ層との間に接着層を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の高鮮映金属板。
  3. 【請求項3】 前記第1の熱可塑性樹脂層の熱可塑性樹
    脂が塩化ビニル樹脂からなり、前記透明な第2の熱可塑
    性樹脂層の熱可塑性樹脂がポリエステル樹脂からなるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の高鮮映積層金
    属板。
  4. 【請求項4】 前記第1の熱可塑性樹脂層が、光透過率
    が波長400nm〜700nmの範囲で70%以上であ
    り、金属板と第1の熱可塑性樹脂層との間に設けられる
    着色剤層が、前記熱可塑性樹脂層を透過して見えること
    を特徴とする請求項1または2に記載の高鮮映積層金属
    板。
  5. 【請求項5】 印刷インキ層を第2の熱可塑性樹脂層と
    第1の熱可塑性樹脂層の間の他に、金属板と第1の熱可
    塑性樹脂層の間、或は第2の熱可塑性樹脂層と第1の熱
    可塑性樹脂層の間及び金属板と第1の熱可塑性樹脂層の
    間の両方に設けることを特徴とする高鮮映積層金属板。
  6. 【請求項6】 第1の熱可塑性樹脂層、印刷インキ層、
    及びヘイズ度が1〜8%の範囲にあり、且つ光透過率が
    波長400nm〜700nmの範囲で70%以上である
    透明な第2の熱可塑性樹脂層、或いは印刷インキ層、第
    1の熱可塑性樹脂層、印刷インキ層及び前記第2の熱可
    塑性樹脂層がこの順序で順次積層されてなることを特徴
    とする高鮮映積層金属板用化粧シート。
JP11934393A 1993-04-23 1993-04-23 高鮮映積層金属板及びそれに使用する化粧シート Pending JPH06305075A (ja)

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