JP3262615B2 - 装飾用粘着シート - Google Patents

装飾用粘着シート

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JP3262615B2 JP01851593A JP1851593A JP3262615B2 JP 3262615 B2 JP3262615 B2 JP 3262615B2 JP 01851593 A JP01851593 A JP 01851593A JP 1851593 A JP1851593 A JP 1851593A JP 3262615 B2 JP3262615 B2 JP 3262615B2
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健次 麻田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被着体に貼り付けて真
珠様の光沢、色調を表現し、被着体の色の隠蔽性、耐候
性にすぐれた装飾用粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】パール顔料を使用した粘着シートとし
て、アクリル系粘着剤100重量部にパール顔料5重量
部を加えた粘着剤層が透明の塩化ビニル樹脂フイルムの
表面に設けられたパール調PVC系粘着シートが知られ
ている(特開昭63−75081号公報)。この発明
は、パール顔料の耐候性が悪いので、パール顔料を含有
する樹脂層が光、熱、雨等の気象条件やガソリン等の溶
剤に触れないように保護する目的である。又、塩化ビニ
ル樹脂からなるペースト100重量部にパール顔料10
重量部を加えてなる樹脂フイルムに、着色粘着剤層が設
けられてなるパール調接着シートも知られている(特開
昭63−46285公報)。このものは、パール顔料が
光透過性であるため、これを貼り付けた被着体の色によ
り接着シートの色が影響を受けないように隠蔽性を改良
したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭63−75
081号公報に記載の粘着シートは、表面に透明フイル
ムが積層されているので耐候性は改良されている。しか
し、パールの色調は粘着剤層に含まれるパール顔料によ
るが、粘着剤層に混合するパール顔料が多すぎると色調
や粘着力が悪くなるのでパール顔料の添加量は30%以
下とされる。このため粘着剤層の被着体に対する隠蔽性
が不充分となり、被着体の色が混じって見えるため本来
のパール調が損なわれる。
【0004】又、特開昭63−46285公報記載のも
のでは、樹脂フイルム層に含まれるパール顔料が15%
を超えると色調が悪くなるのでこれ以下とされる。これ
だけのパール顔料では充分な隠蔽性が得られないので樹
脂フイルムは半透明のものが、また、粘着剤層は着色剤
が混入されて半透明乃至不透明となされたものが用いら
れる。従って、被着体に貼り付けると、被着体に対する
隠蔽性が得られても、樹脂フイルムには隠蔽性が不足し
ているので、粘着剤層に含まれる着色剤の色が混じって
見えるため、色調が本来のパール調と異なるものとな
る。さらに、パール顔料を含む樹脂フイルムが最外層と
なるので耐候性に劣るという問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解消し、被
着体に貼り付けても被着体の色を充分に隠蔽してパール
顔料本来の色調が得られ、しかも、深みのある色調を表
現でき、耐候性のよい装飾用粘着シートを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明装飾用粘着シート
は、透明合成樹脂100重量部に対しパール顔料が1〜
30重量部含有された透明樹脂シートの一面に、アクリ
ル系樹脂100重量部に対しパール顔料が1〜25重量
部含有されてなる粘着剤層が設けられ、上記透明樹脂シ
ートの他面に透明フイルムが積層され、全体の全光線透
過率が10%以下となされたものである。
【0007】透明合成樹脂としてはポリ塩化ビニル、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド等が挙げら
れ、特にポリ塩化ビニルは成形性、柔軟性、耐候性等の
面で好適である。透明樹脂シートとして塩化ビニル樹脂
を使用する場合は、カレンダー成形によりシート状とし
たものでもよいが、該樹脂を可塑剤、安定剤、溶剤、パ
ール顔料等とともに混合分散してなるゾルを工程紙上に
流延成形して得られるキャストフイルムが、柔軟性、低
熱収縮性等の物性にすぐれているので好ましい。
【0008】本発明では透明合成樹脂100重量部に対
しパール顔料が1〜30重量部含有される。パール顔料
が1重量部よりも少ないと充分なパール調を現すことが
できず、30重量部を超えると光線透過率が低くなって
粘着剤層のパール調の効果が現れず、深みのある色調が
得られない。このようにパール顔料を加えることにより
透明樹脂シートの全光線透過率は15〜85%の範囲と
されるのが好ましい。又、該透明樹脂シートの厚みは5
0〜100μm が好ましい。
【0009】粘着剤層は耐候性や粘着力の点でアクリル
系樹脂をベースとしたもので、通常の粘着テープや装飾
用粘着シートに用いられるものである。アクリル系樹脂
100重量部に対しパール顔料が1〜25重量部含有さ
れる。パール顔料が1重量部よりも少ないとパール調が
弱くなって透明樹脂シートに含有されるパール顔料とと
もに深みのある色調を現すことができず、粘着シート全
体が透明に近くなって被着体の色を隠蔽することができ
ない。又、25重量部よりも多いと粘着剤の粘着力が低
くなるので上記の範囲とされる。パール顔料としては例
えば、メルク社製 商品名:イリオジン300Gold Pea
rl等が挙げられる。
【0010】透明樹脂シート及び粘着剤層のパール顔料
の含有量を上記とすることにより、装飾用粘着シート全
体の全光線透過率は10%以下とすることができ、これ
を被着体に貼り付けると被着体の色はほゞ完全に隠蔽さ
れてパール顔料本来の光沢、色調が得られる。しかも、
パール調は透明樹脂シートと粘着剤層とに含まれるパー
ル顔料の両方から現れるので、それぞれの層の厚みの和
により深みのある色調が得られる。
【0011】透明樹脂シートの粘着剤層と反対面には、
透明フイルムが積層される。該透明フイルムはパール顔
料を含む透明樹脂シートを保護し、耐候性を高めるもの
である。該フイルムとしては塩化ビニル樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド等耐候性にすぐれたも
のが好ましく、紫外線吸収剤が添加されてもよい。
【0012】装飾用粘着シートにポリ塩化ビニル樹脂を
使用する場合、予めカレンダー成形又は流延成形された
塩化ビニル樹脂シートと透明フイルムとを接着剤によ
り、又はポリエチレン樹脂を介して接着し、該塩化ビニ
ル樹脂シートの他面に粘着剤溶液を塗布乾燥して得るこ
ともできるが、塩化ビニル樹脂を可塑剤、安定剤、溶
剤、パール顔料等とともに混合分散してなるゾルを透明
フイルムを工程紙とし、該工程紙上に流延乾燥すること
により、片面に透明フイルムを有するキャストフイルム
を製し、該キャストフイルムの透明フイルムと反対面に
粘着剤層を転写により形成する方法により製造するのが
能率的である。
【0013】粘着剤層の転写は、離型紙の離型処理面に
粘着剤溶液を塗布乾燥して粘着剤層を形成し、該粘着剤
層をキャストフイルムに貼り合わせることにより行うこ
とができる。
【0014】
【作用】透明合成樹脂シートにはパール顔料が1〜30
重量部含有され、粘着剤層にはパール顔料が1〜25重
量部含有されて、全体として全光線透過率が10%以下
であるから被着体の色をほゞ完全に隠蔽できる。そして
パール顔料本来の光沢、色調をそのまゝ現し、且つ深み
のある色調が得られる。透明樹脂シートの他面には透明
フイルムが積層されているので、透明樹脂シートに含有
されているパール顔料を保護し、耐候性を高める。
【0015】
【実施例】次に本発明の装飾用粘着シートの実施例を図
面を参照しながら説明する。 (実施例)図1は本発明装飾用粘着シートの実施例を示
す断面図で、1は装飾用粘着シートである。2は流延成
形された厚み50μm の塩化ビニル樹脂シートでパール
顔料(メルク社製 商品名:イリオジン300Gold Pea
rl)10重量部が含有され、全光線透過率26.7%で
ある。
【0016】3は粘着剤層で、アクリル系樹脂からなる
粘着剤100重量部に塩化ビニル樹脂シートに用いたも
のと同じパール顔料3重量部が含有されたものである。
塩化ビニル樹脂シート2の他の面には、厚さ12μm の
透明なポリエチレンテレフタレートフイルム4が積層さ
れてなる。上記構成の装飾用粘着シート1全体の全光線
透過率は4.8%であった。これを日本テストパネル
(株)製 アルキッドメラミン黒色板上に貼り付けたとこ
ろ、被着体の色は殆ど認められず、パール顔料本来の光
沢を有し、且つ深みのある色調が現れた。
【0017】上記装飾用粘着シートは以下のようにして
得たものである。塩化ビニル樹脂シート2は粉末の塩化
ビニル樹脂100重量部、溶剤(メチルイソブチルケト
ン)50重量部、ポリエステル可塑剤(アデカ・アーガ
ス社製商品名:PN−400)30重量部、安定剤10
重量部をデゾルバーにて攪拌し、これにパール顔料(日
本ポリウレタン工業社製 商品名:イリオジン300 G
old Pearl )10重量部を加え、再びデゾルバーで攪拌
し均一に分散させた。厚み160μm のポリエチレンテ
レフタレートの工程紙面に上記混合液を塗布し、200
℃で乾燥、ゲル化させて厚さ50μm のシートを成形し
た。
【0018】厚さ12μm の透明ポリエチレンテレフタ
レートフイルムの一面に接着剤を塗布し、これを上記塩
化ビニル樹脂シート面に貼り合わせた後、工程紙を剥離
して塩化ビニル樹脂シートの一面を露出させた。
【0019】一方、アクリル系粘着剤100重量部、架
橋剤(日本ポリウレタン工業社製商品名:コロネート
L)1.5重量部、パール顔料(塩化ビニル樹脂シート
に用いたものと同じもの)3重量部からなる組成物をデ
ゾルバーで攪拌して均一に分散させて、粘着剤溶液とし
た。これを離型紙面に塗布乾燥させて厚み約30μmの
アクリル系粘着剤層を形成した。上記露出した塩化ビニ
ル樹脂シート面に、上記アクリル系粘着剤層を重ねて貼
り合わせ、離型紙を剥離して本発明の装飾用粘着シート
を得た。この様にして作成した装飾用粘着シートは深み
のある色調を表現することができた。
【0020】(比較例1)塩化ビニル樹脂フイルムを厚
さ35μm の透明なものとした他は実施例で用いたもの
と同じパール顔料を含む粘着剤層が形成された粘着シー
トを用いた。これを実施例と同じ被着体に貼り付けた
が、被着体の色が透視されてパール顔料の色調が充分現
れなかった。
【0021】(比較例2)パール顔料を10重量部とし
た他は実施例1で用いたものと同じ塩化ビニル樹脂シー
ト面に、アクリル系粘着剤100重量部、酸化チタン5
重量部、シアニンブルー0.5重量部を含む着色粘着剤
層が厚さ30μm で形成されてなる粘着シートを用い
た。これを実施例と同じ被着体に貼り付けたところ、被
着体の色は殆ど透視されないが、粘着剤層に含まれてい
る顔料の色が現れて本来のパール調は得られず、色調に
も深みを感じられなかった。
【0022】実施例、比較例1及び2の粘着シートを耐
候性試験機(大日本プラスチックス社製 スーパーUV
テスター)に入れ、外観の変化を観察した結果を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、本発明の装飾用
粘着シートは比較例1及び2のものに比べて耐候性がす
ぐれていることが判る。
【0025】
【発明の効果】本発明装飾粘着シートは、透明樹脂シー
トにパール顔料が1〜30重量部含有され、粘着剤層に
はパール顔料が1〜25重量部含有されて、全体として
全光線透過率が10%以下であるから被着体の色をほゞ
完全に隠蔽できる。そのため、被着体に貼り付けても被
着体の色を充分に隠蔽してパール顔料本来のパール色調
が得られる。且つ深みのある色調が得られる。又、透明
樹脂シートの他面には透明フイルムが積層されているの
で、透明樹脂シートに含有されているパール顔料は保護
され、すぐれた耐候性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装飾用粘着シートの実施例を示す断面
図。
【符号の説明】
1:装飾用粘着シート 2:塩化ビニル樹脂シート 3:粘着剤層 4:ポリエチレンテレフタレートフイルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/00 - 7/04 G09F 3/02 G09F 3/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明合成樹脂100重量部に対しパール
    顔料が1〜30重量部含有された透明樹脂シートの一面
    に、アクリル系樹脂100重量部に対しパール顔料が1
    〜25重量部含有されてなる粘着剤層が設けられ、上記
    透明樹脂シートの他面に透明フイルムが積層され、全体
    の全光線透過率が10%以下となされてなる装飾用粘着
    シート。
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